平成17年度課題研究要旨集

平成 17 年度 「情報実習課題研究発表」 要旨
木造高校 情報システム系列 3年次
目
No
発表者
次
研究題目
1 青 島
結 「Flash を使ったアニメーションの制作」
2 高 松
ページ
・・・・・・
p3
瑠
「Flash ActionScript によるシューティン
・・・・・・
グゲームの試作」
p4
3 大谷
真名美
「MS-Access を利用した歯科医院電子カル
・・・・・・
テシステムの構築」
p5
4 天坂
友 美
「携帯電話を利用した情報発信の可能性を
・・・・・・
探る」
p6
5 野呂
千絵美
「ノンリニア編集を利用したオリジナルビ
・・・・・・
デオの制作」
p7
6 藤森
祥 子
「MS-Access を利用した美容室顧客管理シ
・・・・・・
ステムの構築」
p8
愛
「Illustrator&Photoshop を利用したポス
・・・・・・
ターの制作」
p9
8 江 良 麻 希
「Illustrator を利用した木高 80 周年記念シ
・・・・・・
ンボルマークの作成」
p10
9 中 畑 聖 子
「CSS 及び JavaScript を活用した生徒用
・・・・・・
Web ページの研究」
p11
10 加 藤 将 大 「DTP による木高 80 周年ポスターの制作」 ・・・・・・
p12
11 三 浦 由 香 「Flash を利用したオリジナル CM の制作」 ・・・・・・
p13
7 長谷 川
2
課題研究テーマ
『Flash を使ったアニメーション制作』
情報システム系列
3118
氏名
青島
結
1、 目的
これまで使ってきた画像処理系のソフトは「Photoshop」や「Illustrator」など。そして扱って
きた画像の種類は、GIF アニメを除き静止画が中心であった。
マルチメディア表現を履修していない私はこの情報実習の時間を使い、今まで手をつけたこと
のない「Flash」で動画を作成してみたいと思った。
2、 概要
本アニメーションは、「Flash」を使用したパラパラアニメーションである。
「Flash」とは、Macromedia 社から発売されているアニメーションやホームペ
ージのナビゲーション、音楽や動画の再生などの Web ブラウザ上で動作する様々
なコンテンツを制作するためのオーサリングツールである。今回の作品は GIF ア
ニメに近いが、
「Flash」の機能を少しずつ使って、GIF アニメより滑らかな動き
図1 怪獣
のアニメーションを作ることができた。今回は主役の怪獣にだけ焦点をしぼって作成したため、
背景はすべて同じものを使用している。
GIF アニメと「Flash」アニメでは画像の作成方法に大きな違いがある。「Flash」は画像処理
の計算結果から動きや色付けといったモデリングを行い、アニメーションを表現している。
(ベク
ターグラフィックという)。これに対し、GIF アニメは一つ一つのピクセルに画像を作成している
のが特徴である。(ビットマップグラフィックという)
3、 今後の課題
今回の作品は、GIF アニメを応用したパラパラアニメーションである。
「Flash」を使うと、こ
の他にもシェープアニメーションやモーションアニメーションといった、作品も作ることができ
る。次回は、さらに「Flash」の細かな機能を把握し、より凝ったアニメーションを手掛けてみた
いと思う。また、背景に時間を割くことができなかったので、次回は背景にも力をいれたい。
4、 開発環境
基本ソフト(OS):Microsoft Windows XP
オーサリングツール:Flash MX
Professional 2004
5、感想とまとめ
「Flash」を使って作成したばかりの頃は、何もわからずかなり戸惑っていた。人に聞いたり本
で調べたりしてなんとか完成させることができた。まだまだ未熟な部分はあるが、それは次に作
成する時の注意点として記憶に残しておきたい。心残りな点は、「Flash」機能をあまり多く使っ
ていなかった点である。しかし、一通り動かせることができるようになると、楽しく作業するこ
とができたので、いい経験になったと感じている。
3
課題研究テーマ
『Flash ActionScript によるシューティングゲームの試作』
情報システム系列
3213
氏名
高松
瑠
1、 目的
シューティングをやったことのない人にシューティングのパターン化の感覚を覚えさせ、シュ
ーティングゲームファンを増やすことが本研究のねらいである。また、ここ数年の主流となって
いる弾幕型避けゲータイプである、
「これを避けられる我輩は神か!?いや、神すら超えてしまっ
たのか!?」という快感を人に与えたいと思い、これを試作するに至った。
2、 概要
私はブラウザでできるゲームをしたことがある。それ
らは FLASH で作られているものが多々あった。そこで、
課題研究としてこのテーマに取り組むことを考えた。
ゲームというからにはキー操作で動けるようにせね
ばなるまい。よって私は ASP(ActionScript)を使うこと
にした。ASP とは、見た目ではなく、数値で画像を動か
すための言語のことである。また、これによってキー操
作、マウス操作を使った FLASH を独自の形で作ること
ができるものである。これは、ゲームとしての面白さよ
図1・開発中のゲーム画面
り音楽にあっていることを優先させる。
だが、ゲーム性がなくなってしまったので苦肉の策としてアイテムゲットによるスコアを実装
することにした。そして、当たり判定を簡略的に実装するため hitTest(絵とある座標が接触して
いるかどうかを判定機能)を用いることにした。当たり判定が1ドットになってしまうが問題は
ないだろう。見た目通りの当たり判定は非常に重く、コーディングも大変なので短期間で作成に
はこちらがよいだろう。かすり点も実装してみた。自ら毒を飲みにいくようにすれば殺しに行か
なくてよし。これは hitTest を使えば簡単に実装できた。音楽については自分が聞いて素晴らし
い笑劇を受けたためこのような愚作を作るに至る原因となったものである。
3、 今後の課題
ショット及び hitTest に頼らないあたり判定の実装が課題となる。また、現状では hitTest の影
響で当たり判定に微妙な誤差が生じる問題点があるため、今後の改良点になると思われる。
4、 開発環境
使用ソフト Macromedia FlashMX2004
言語
OS
MS-WindowsXP Professional
ASP (ActionScript)
5、 感想とまとめ
ゲームとして、ただ避けるだけではなく、自分から行動を起こす行動を実装したかった。これ
は横スクロール?シューティングに近い形式をとっているので横に判定のある攻撃を実装すれば
よかったと思う。今回は ActionScript に初めて触れたので、ASP のよい所をまだ使い切っていな
い。やり込むならばファイルを読み込んでインタープリターを仕込むぐらいやってみたがったが、
それはまた、気が向いて時間のあるときにでもやることにしよう。
4
課題研究テーマ
『MS-Access を利用した歯科医院電子カルテシステムの構築』
情報システム系列
3218
氏名
大谷
真名美
1、 目的
近年、医療系で「カルテ情報は患者のものである」との見解が広まっている。その中でよ
り早くまたより正確な情報を提示できるように電子化が望まれている。私は将来歯科衛生士
になりたいと思っているため、電子カルテシステムを構築し、おおまかな仕事内容を理解し
たいと思った。歯科医院電子カルテシステムがテーマである。
2、 概要
このシステムは地域の開業医での利用を考えており、
パソコンが苦手な方でも比較的簡単にできるように、
「MS-Access」をベースにアプリケーションの開発を行
った。MS-Access は、パソコン用のリレーショナルデー
タベースとして定評があり、データの保存先となるテー
ブル同士にリレーションを組むことで、データの矛盾を
なくすことが出来る。また、クエリによるデータの抽出
や、入力作業の軽減を図るフォームを活用することで、
エンドユーザーにも易しいシステムを構築することが可
能である。
さて、今回のシステム開発にあたり私が最も工夫した
図1.歯科医院電子カルテシステム
点について補足してみたい。電子カルテについては入力ミスをなくすため、診療コードを入
力すれば自動的に診療内容の項目が反映されるように設定した。またできるだけコンボボッ
クスやリストボックスを活用することで、キーボードによる入力作業を減らし、マウス操作
中心でシステムを活用できるように配慮した。
3、 今後の課題
時間的な制約からフォーム上で取り出した結果をレポートとして出力できるまで、システ
ム化できなかった。また、全体的にみてユーザーインターフェース(使い易さ)の面から改
良の余地は十分残されていると思う。
4、 開発環境
☆データベースアプリケーション:MS-Access
☆システム言語:VBA (Visual Basic For Application)
5、 感想とまとめ
今回、自分一人でシステム開発を行い、テーブルの設計や正規化の必要性を存分に知った。
今後の学習の参考にしていきたいと思う。
5
課題研究テーマ
『携帯電話を利用した情報発信の可能性を探る』
情報システム系列
3232
氏名
天坂
友美
1、 目的
本校はつがる市中心部に位置する学校であるため、西郡、北郡、五所川原市と通学範囲が広範
囲に渡っている。また、JR やバスを利用する生徒が多いことから、暴風や豪雨といった天候によ
り、交通手段がマヒすることがあり、授業変更を余儀なくされることが度々ある。これらの問題
にリアルタイムに対応するため、遠隔地より通学する生徒等に向けた、携帯電話を利用した情報
発信システムを考えてみることにした。
2、 概要
最近では、i-mode や au 、 Vodafone など、メーカーを問わず HTML
で作成された web ページであれば、どの携帯電話からでも www のサー
ビスを利用できるようになってきた。本システムもこのサービスを利用し
たもので、携帯電話を所持する生徒や、保護者等を対象としている。また、
更新する人の操作レベルにも配慮するために、web ページ作成ツールと
してホームページビルダーを採用した。
本校の生徒は JR やバスで通学する生徒が多いので、天候によって、ダ
イヤの変更や運休の情報などを生徒が簡単に閲覧できるなどの目的にも
対応できるよう考えた。他にも、時間割の変更や、その日のつがる市の天
気も閲覧できるようなメニュー構成になっている。
図1.携帯 WEB
※携帯電話 Web ページ URL:http://seihoku.asn.ed.jp/~kizukuri/i-mode/3232/index.html
3、 今後の課題
本校の web サーバーが CGI を使えない環境にあるため、掲示板などの機能を持たせることが
できない。また、アクセス制限を設けていないため、URL を知ることができれば、誰でもアクセ
スできてしまう。よって、このような問題が解消されれば、安全でリアルタイムにコミュニケー
ションできるような、システムにバージョンアップできるものと思う。
4、 開発環境
・web ページ作成ソフト:ホームページビルダー
・FTP:FFFTP
5、 感想とまとめ
今回の実習が一番楽しかったです。今まで自分で習ってきた授業の内容を活かして課題を作っ
てみて、いつもケータイで見ているホームページを自分で作ってみると結構大変なんだなぁと思
いました。
6
課題研究テーマ
『ノンリニア編集を利用したオリジナルビデオの制作』
情報システム系列
3236
氏名
野呂
千絵美
1、 目的
これまで情報の実習で一番納得のいかなかったのが以前マルチメディア表現で取り組んだビデ
オ編集でした。作品のコンセプトや伝えたいメッセージが観る人になかなか伝わらないモノに終
わってしまったからです。本研究はその反省がきっかけとなりました。私は将来ファッション関
係の仕事に就こうと考えており、この職業は流行に敏感に反応しそれをどうやって反映させるか
という点が重要になります。この作品でも流行を前向きにとらえ、自分らしくみんなに伝えられ
るストーリーを表現してみました。テーマは、「史上最強のラブ虎パラ合戦」です。
2、概要
5 年前、虎パラに似たパラパラが流行しました。その時はパラパラのビデオ(パラビ)が大量
に販売されていたのに対し、今回虎パラブームが来ても以前のようにビデオや DVD がメジャー
販売されることは少なく、虎パラやトランスを知っていても踊りを知らない人はたくさんいます。
そこで今年の夏大ブームを起こしたのがまえけんトランスです。CD を販売し DANCE もわかる
DVD をつけて販売したことにより一層虎パラの存在が広まりました。つまり虎パラブームに欠け
ているのは、DANCE ムービーです。興味があっても情報源が足りないのです。だからこの
DANCE ムービーを通して作品作りでみんなに虎パラと虎パラの楽しさを広めたいと思います。
さて、ノンリニア編集とは、パソコンを使ったビデオ編集作業をいいます。本作品もこの技術
を応用しています。作品では、撮影した動画を編集するだけでなく、タイトルスライド等を作成
する際、クレジット作成機能のほかに、コンピュータデザインで学習した画像処理ソフトを使っ
てムービーに出演する友人の紹介画像等を作成しました。誰一人の画像も、妥協をすることなく
完璧に仕上げました。また画像処理ソフトで作成したデジタル画像をビデオ編集ソフトに読み込
む際のファイル形式にも注意を払いました。音楽は CD から音楽データをサウンド編集ソフトを
使用し取り込み、動画に載せたい曲の一部を選択し、長さを調節しました。クリップや画像と音
楽を合わせるのにも苦労しました。
3、 今後の課題
市販されているソフトには Adobe Premiar などムービーメーカーに比べはるかに多機能なもの
があります。次回はそのようなソフトを使ったビデオ編集に挑戦したいと思います。
4、
・
・
・
・
開発環境
画像処理ソフト:Adobe Photoshop Elemants 2.0
ビデオ編集ソフト:Windows ムービーメーカー
サウンド編集ソフト:Adobe Audition 1.5
オーサリングツール:Macromedia Flash MX Professional 2004
5、 感想とまとめ
いい卒業記念になりました。とっても満足しています。協力してくれた友達、先生、彼氏、
本当にありがとう。
7
課題研究テーマ
『MS-Access を利用した美容室顧客管理システムの構築』
情報システム系列
3237
氏名
藤森
祥子
1、 目的
美容室は、多くの人が利用する。その多くの人々それぞれに対応できるように、顧客管理をし
っかりしておかなければならない。しかし、とても忙しいサロンワークの中で、細かくデータを
まとめておくのは難しい。そのため、多くの美容室では、パソコンを利用して短時間で簡単に顧
客管理を行っている。私も、将来の職業として美容師を考えており、美容室で働く一人として、
顧客管理システムの開発を考えた。
2、 概要
本システムは美容室での利用を考慮し、誰
でも簡単に運用・管理できることを念頭に、
比較的簡単に入手しやすいパソコン用のリ
レーショナルデータベース「MS-Access」を
ベースにアプリケーションの開発を行った。
エンドユーザーの使用にも配慮し、メニュー
バーやツールバーなどをカスタマイズし、さ
らに、アプリケーションの起動と同時にメイ
図1.美容室顧客管理システム
ンフォームを表示させるなど、操作性にも配慮した。メインフォームでは、お客様のデータ入力
や閲覧の他、スタッフデータ登録ができるようにした。
3、 今後の課題
現状では、新規登録をしてもメンバーズリストにデータが反映されなかったり、スタッフ登録
では、無駄にテーブルを分けてしまったため、片方のテーブルにデータが一部入力されない不具
合が出てしまった。データベースシステムの設計では、テーブルの正規化が重要な仕事の一つと
なっている。正規化とは、データの無駄や矛盾を省くためのシステム開発でいう外部設計にあた
る作業である。今回のトラブルは、このテーブル設計のミスが招いたものと思われる。今後は、
このテーブル設計の見直しが課題になるものと思う。
4、 開発環境
・ 基本ソフト(OS):Microsoft Windows XP Professional
・ データベースアプリケーション:MS-Access
・ システム言語:VBA(Visual Basic For Application)
5、 感想とまとめ
今回の実習では、テーブル設計が重要であることを感じました。リレーションシップを組むと
きに、テーブル設計の段階できちんと計画を立てていれば、今回のような失敗は起きなかったと
思います。この経験を今後の学習に生かしていきたいと思います。
8
課題研究テーマ
『Illustrator&Photoshop を利用したポスターの制作』
情報システム系列
3335
氏名
長谷川愛
1、目的
みなさんが心待ちにした楽しいクリスマス。この時期になると街中にクリスマスの訪れを知ら
せるポスターやチラシが溢れかえります。どれもこれも、見ているだけでワクワクしてくるモノ
ばかりです。私はそれを見て、自分も人をワクワクさせるようなポスターをデザインしてみたい
と思い、クリスマスをイメージしたポスター制作に取り組みました。
2、 概要
今回、私が作品制作に利用したソフトウェアは、デザイン業界でも有名
な Illustrator と Photoshop です。
Photoshop は、画像処理を目的としたペイント系ソフトウェアです。デ
ジタル画像を画素情報として処理するため、ドットのジャギーが目立って
しまいますが、写真を加工するのには欠かせないソフトです。一方、
Illustrator はポスターやチラシといった DTP 制作を目的としたドロー系
のソフトウェアです。デジタル画像を座標情報として処理するため、写真
などの加工には向かないものの、ドットのジャギーが目立たないのでポス
ターやチラシをキレイにレイアウトすることができます。
さて、今回のポスター制作にあたり、Photoshop では、フィルタ機能や
図 1★制作ポスター
オーバーレイ機能を使い木目調の画像に木が焼きついているような文字
を描く効果を出しました。特に、Photoshop でいうフィルタ機能とは、ウェブページ上で視覚的
な効果を表現する機能で、スタイルシートを利用して定型書式を記述することで、画像やテキス
トに特殊効果を与える技術になります。また、オーバーレイ機能とは、レイヤーの描画モードの
一つで、フィルタと同様な効果を出すことができます。いずれも、画像の合成技術を応用したも
のです。
また、デザインについては、華やかさの中にも落ち着いた印象を前面に出し、配色なども私な
りにクリスマスをイメージし工夫しました。Illustrator だけでは表現できないような効果も
Photoshop を活用することで作品の完成度を高めるよう努力しました。
3、 今後の課題
今回はマニュアルを調べながら Illustrator も Photoshop も作業していたので、これからはマニ
ュアルを見なくても二つの機能を完全に把握し、作成できるようになりたいです。
4、 開発環境
・ DTP ソフト:Illustrator
・画像処理ソフト:Photoshop
5、 感想とまとめ
今回の実習で、授業ではやらなかった効果のつけ方やロゴの作り方を覚えることができました。
自分ひとりで課題に取り組むのもためになるなと思いました。しかし、二つともまだまだいろん
な事ができると思うのでもっとたくさん試してみたいと思いました。
9
課題研究テーマ
『Illustrator を利用した木高 80 周年記念シンボルマークの作成』
情報システム系列
3421
氏名
江良麻希
1、 目的
木造高校は、平成 19 年度に 80 周年という節目を迎える。その間、数多くの先輩方を世に送り
出してきた。部活動の活躍にも目を見張るものがあり、相撲部や陸上部といった運動部だけでな
く、文化部の健闘も著しい。特に、最近の野球部が二年連続全国高校野球選手権青森県予選会で
ベスト4に入った快挙は、私たちの記憶にも新しい。また、近年、国公立大学への進学率も増え
るなど、文武両道を目標に努力してきた私たちにとって、学業の面でも地域の人から注目される
高校となってきたことは、励みにもなっている。今回、私は、この創立 80 周年という節目をシン
ボルマークにデザインしようと考え、制作に取り掛かった。
2、 概要
木造高校は、文武両道という大きな目標を掲げており、
「誠實
勉
勤
親切」という校訓の下、日々勉学や部活動に励んでいる。どの
生徒も互いに協力し、自分の目標を達成するために努力している。
このシンボルマークは、仲間同士の「協力」を、手をつないでいる
生徒で表現している。また、背景に銀杏を散らし、本校の銀杏並木
図1
完成したシンボルマーク
をイメージさせるなど、80 周年という歴史と校風を合わせ持つデザインとなるよう工夫した。制
作に使用したソフトウェアは、Adobe の Illustrator である。このソフトは、DTP 作業に定評が
あり、デジタル画像を座標情報として記録するドロー形のソフトウェアである。このソフトウェ
アは、ドットのシャギーが目立つことがなく、文字の加工などもしやすいため、この様なマーク
を制作する際に適していると思い、採用した。
3、 今後の課題
今回の制作を通し、Illustrator の操作でつまずく原因の一つである、ベジェ曲線をクリアーで
きたように思う。このベジェ曲線を自由に扱えるようになったことで、複雑な形のモデリングに
も自信がついた。今後は、もう一つの代表的な画像処理ソフトである Photoshop について、さら
に技術レベルを上げていきたいと思う。
4、 開発環境
・ 基本ソフト(OS):Microsoft Windows XP Professional
・ DTP:Adobe Illustrator CS
5、 感想とまとめ
シンボルを作るにあたって、書き出してみる所から始まったわけだが、思い通りに操作が出来
ない時が多かったように感じた。しかし、先生に聞くだけでなく、自分で調べて試してみること
で、Illustrator の操作方法を身につけることが出来た。また、木造高校のシンボルマークを考え
るということで、木造高校について考えさせられた気がする。どんなものを入れたらシンボルマ
ークらしくなるのか、ということも学ぶことが出来た。
10
課題研究テーマ
『CSS 及び JavaScript を活用した生徒用 Web ページの研究』
情報システム系列
3532
中畑聖子
1.目的
これまで本校の公式 Web ページには、生徒用のページが設けられていなかった。そのため学校
行事の記録写真や授業の作品を紹介したりすることができなかった。そこで、生徒自らが発信す
る場を設け、私たちの生き生きとした学校生活の様子を地域のみならず、インターネットを通じ
て世界中の人達に発信することを考えた。私はその生徒用 Web ページのトップページデザインを
手掛けることにした。
2.概要
生徒のための Web ページということで、色使いやバ
ランス、メニューの配置などデザインレイアウトに最
も気を配った。また、様々な年齢に対応できるように
グローバルデザインに気を使い、
『目に優しく、且つシ
ンプルさを感じる Web ページ』を目指した。トップ画
像はメインではあるが主張しすぎず、メニュー欄はわ
かりやすいようにマウスが触れると色が変わるように
した。この技術は JavaScript と呼ばれる技術を活用
することで実現できた。JavaScript は、例えば「同じ
図1.生徒用の Web ページ
イメージを何度も表示させる」などの反復する作業を省略化したり、
「マウスをイメージに重ねる
とそのイメージが差し替わる」など見る側の動きに反応して動的な動きをつけたりと、様々な効
果がつけられる技術である。今回のこの技術は、マウスカーソルがメニュー上に重なったとき、
文字色を変えた別画像を表示させることで、閲覧者の誘導をサポートする機能に応用した。他に
もフィルタを活用し、文字一つ一つにも個性が感じられるように配慮した。
3.今後の課題
作ってみたものの、面白みがない。また見たい!と思わせるならば、トップの画像に何らかの
変化が欲しいところである。これは Flash の機能を利用することで解消されるだろう。また、今
回作ったのはトップページだけなので、他のリンクページのこれからが気になる。
4.開発環境
・デザイン・レイアウト:Adobe Illustrator CS
・Web ページ編集:ホームページ・ビルダー
5.感想とまとめ
今回の実習で、デザインの難しさを感じた。色の配色にも頭を悩ませた。以前にやった CSS も
理解仕切れていない。今後の学習、そして進路のためにももっと勉強するべきだと実感した。
11
課題研究テーマ
『DTP による木高80周年ポスターの制作』
情報システム系列
3603
氏名
加藤将大
1、 目的
木造高校は再来年80周年を迎える。その間、様々な歴史と伝統が培われてきた。私はこの節
目となる記念事業をポスターで表現してみたいと考えた。木造高校の歴史と現在、これからを見
る人に伝えることがポスターの大きなテーマでもある。制作に使用したソフトウェアは DTP 業界
でも定評のある Adobe 社の Illustrator である。
2、 概要
DTP(Desk top publishing)とは、直訳すると「机上出版」実際には「コ
ンピュータを使ってデータを作成し、印刷物にまとめる」ことである。一
般的な作業内容としては、レイアウト、画像処理、ページデザインが挙げ
られる。今回私は、レイアウトやページデザインに Illustrator を画像処
理には Photoshop を活用した。ここで、ポスター制作に使用した主な技術
について、簡単に紹介したいと思う。
まず、新校舎及び旧校舎、銀杏のモデリング(作図)には Illustrator
を使用した。輪郭線をトレースし、グラフィックスタイルで旧校舎の外壁
をマッピング(材質設定)することで、当時のイメージを再現するなど、
Illustrator ならではの表現手法を活用している。また、中央に配置され
図 1.完成したポスター
た円は、メッシュツールを利用し、立体的な球体を表現、全体的にまとまりのあるイメージを再
現するのに効果を発揮している。これら以外にも、細部のペイント作業に Photoshop を活用する
など、DTP ならではのこだわりが見て取れると思う。
制作したポスターでは、旧校舎を出し歴史を表現させ、現在の校舎を出し移り変わりを表現し
た。また、地図や地域の象徴でもある銀杏はこれまで地域に支えられてきた木造高校として、地
域の人々への感謝の気持ちを表現してみた。
「誠実、勤勉、親切」を校訓に掲げ80年、校舎の移
り変わり、地域に愛されてきた気持ちを円にまとめ、それら一つ一つに繋がりを持たせることで、
作品に一体感を持たせてみた。
3、 今後の課題
Photoshop と Illustrator は出版業界のみならず、あらゆる職場で使用されていると言っても
過言ではない。今回の研究で DTP には欠かせない複雑な機能、編集操作を習得出来たように思う。
卒業後の仕事に生かしていきたいと思う。
4、 開発環境
・ ページレイアウト:Adobe Illustrator
・画像処理:Adobe Photoshop
5、 感想とまとめ
今までいろいろな場面で目にしてきたデザインも今回使用したソフトのどの機能を使って表現
しているか分かった。80周年の記念事業のポスターに採用されることを願っている。
12
課題研究テーマ
『Flash を利用したオリジナル CM の制作』
情報システム系列
3636
氏名
三浦
由香
1、 目的
木造高校は80周年を迎えようとしている。その80年間の中で多くの歴史や伝統が生まれた
が、そういうことには触れずに、堅苦しくなく見ている人が親しみやすさを感じるような CM を作
成しようと考えた。使用ソフトは Macromedia 社が発売している Flash MX で、作品のテーマは「木
造80周年記念CM」である。
2、 概要
Macromedia 社の Flash は、アニメーションや Web ページのボタン、音楽や動画の再生など、Web
ブラウザ上で動作する様なコンテンツを製作するためのオーサリングソフトである。
今回の作品は、この Flash のパラパラアニメーションを応用したものである。また、Flash ア
ニメーションの大きな特徴の一つとして軽さがあげられる。Gif アニメーションに比べ数段軽い
容量でアニメーションを作成できる。よって Web ページにアニメーションを使いたい場合は最適
のソフトと言えよう。
今回制作した CM は見やすく、親しみやすいものにしようと考え、キャラクターや場所、ストー
リーをその目的に沿って作成、構成した。また、3種類の音楽を使用し、その場面ごとの雰囲気
を感じ取りやすいように工夫した。
3、 今後の課題
完成したアニメーションキャラクターの動きには、自然ななめら
かさが欠けており、若干もの足りなさを感じる。この原因としてキ
ーフレームの不足が考えられる。Flash アニメーションは、アニメ
ーションに登場する素材を全て一つのシンボルとして扱っている。
また、1つ1つの動作はキーフレームに割り当てられる。
よって、なめらかな動きを保障するとなると、それぞれの細かい
動きをキーフレームに作成しなければならない。今後の課題はキー
図 1 Flash アニメーション制作画面
フレームを増やしたアニメーションの改良にあると思う。
4、 開発環境
・Macromedia Flash MX professional 2004
5、 感想とまとめ
実際にキャラクターなどを描くよりストーリーを考えるほうが大事だと感じた。イラストは、
主線が雑になってしまったし、キャラクターの動きが機械的にしか作れなかった。
13