取扱説明書 メモリセレクタ DK-1608 このたびは、TOA メモリセレクタをお買い上げいただき、まことにありがとうございます。 正しくご使用いただくために、必ずこの取扱説明書をお読みになり、末長くご愛用くださいますようお願い申し上 げます。 目 次 安全上のご注意 …………………………………………………………………………………………………… 3 概要 …………………………………………………………………………………………………………………………… 5 特長 …………………………………………………………………………………………………………………………… 5 使用上のご注意 …………………………………………………………………………………………………… 5 各部の名称とはたらき 前面パネル …………………………………………………………………………………………………………… 6 前面ポケット ………………………………………………………………………………………………………… 7 後面パネル …………………………………………………………………………………………………………… 8 接続のしかた ………………………………………………………………………………………………………… メモリ No.の設定のしかた ……………………………………………………………………………… 10 …………………………………………………………………………… 10 …………………………………………………………………………………………………………… 11 …………………………………………………………………………………………………………………………… 12 メモリ名称の表示のしかた 外観寸法図 仕様 2 9 安全上のご注意 ご使用の前に、この欄を必ずお読みになり正しくお使いください。 ここに示した注意事項は、安全に関する重大な内容を記載していますので、必ず守ってください。 ● お読みになったあとは、いつでも見られる所に必ず保存してください。 ● ● 表示について ここでは、製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産への損害を未然に防止す るために、いろいろな表示をしています。内容をよく理解してから本文をお読みください。 図記号について 注意を促す記号 行為を禁止する記号 注 意 分解禁止 警告 行為を強制する記号 禁 止 電源プラグ を抜け 誤った取り扱いをしたとき、人が死亡または重傷に結びつく 可能性のあるもの。 設置・据付をするとき 水にぬらさない 本機に水が入ったりしないよう、また、ぬらさないようにご注意ください。 火災・感電の原因となります。 禁 止 指定外の電源電圧で使用しない 表示された電源電圧以外の電圧で使用しないでください。 火災・感電の原因となります。 禁 止 電源コードを傷つけない 電源コードを傷つけたり、加工したり、熱器具に近づけたりしないでください。 また、コードの上に重いものをのせないでください。 火災・感電の原因となります。 禁 止 使用するとき 内部を開けない、改造しない 内部には電圧の高い部分があり、ケースを開けたり、改造したりすると、火 災・感電の原因となります。 内部の点検・調整・修理は販売店にご依頼ください。 分解禁止 液体の入った容器や小さな金属物を上に置かない こぼれたり、中に入った場合、火災・感電の原因となります。 禁 止 万一、異常が起きたら 煙が出ている、または変なにおいがするときは、電源スイッチを切り、電源プ ラグを抜いて販売店にご連絡ください。 そのまま使用すると、火災・感電の原因となります。 注 意 3 注意 誤った取り扱いをしたとき、人が傷害または物的損害に結び つく可能性のあるもの。 設置・据付をするとき ぬれた手で電源プラグをさわらない ぬれた手で電源プラグを抜き差ししないでください。 感電の原因となることがあります。 禁 止 電源コ−ドを引っ張らない 電源プラグを抜くときは、電源コ−ドを引っ張らないでください。 コ−ドが傷つき、火災・感電の原因となることがあります。 必ずプラグを持って抜いてください。 禁 止 設置場所に注意 湿気やほこりの多い場所、直射日光のあたる場所や熱器具の近く、油煙や湯気 のあたるような場所に置かないでください。 火災・感電の原因となることがあります。 禁 止 使用するとき お手入れの際、長期間使用しない場合の注意 お手入れのときや長期間本機をご使用にならないときは、安全のため電源スイ ッチを切り、電源プラグをコンセントから抜いてください。 感電・火災の原因となることがあります。 4 電源プラグ を抜け 概要 本機は、デジタルプロセッサ DP-0202 / DP-0204、マトリクスユニット DX-0808、パワーアンプインターフ ェース DI-1616 専用のメモリセレクタです。各機器の 16 パターンメモリの中から 8 パターンメモリを設定し て選択できます。 特長 RS-485 の制御ラインを使って、DP-0202、DP-0204、DX-0808、DI-1616 と本機が一括で制御でき、本機 を合わせて 30 台まで接続できます。 ● システム内に本機を複数台接続できるので、複数の場所からパターンメモリを切り換えることができます。 ● RS-232C/RS-485 変換機能を持っています。 ● スイッチにはロック機能、時間遅れ動作機能を備えているので、誤操作を防止できます。 ● 外部からのメーク接点入力でパターンメモリの選択ができます。 ● 選択されているパターンメモリの表示を外部に出力できます。 ● 電源電圧は 90 V から 250 V までの範囲で使用できます。 ● パソコンとの併用が可能です。 ● 使用上のご注意 付属の電源コードは、本機専用品です。本機以外の機器に使用しないでください。 DP-0202、DP-0204、DX-0808、DI-1616 の本体は、Ver 2.0 以上を使用してください。 ● DX-0808 をマスターユニットに設定して使用する場合、DX-0808 本体は Ver 2.1 以上を使用してください。 ● パソコンを接続して使用する場合、パソコンのコントロールソフトウェアは Ver 2.2 以上を使用してくださ い。 ● 同一システム内の各機器の通信速度は、すべて同じ速度に設定してください。 ● 電源は、各コネクタ、端子をすべて接続してから入れてください。 ● パワーアンプの直上や直射日光が当たる場所、湿気やほこりの多い所での使用は故障の原因となります。 ● 精密機器ですので、強い衝撃や振動は避けてください。 ● ● 5 各部の名称とはたらき [前面パネル] ③ ⑥ ⑤ ② ④ ① ① 電源スイッチ[ON/OFF] 押すと電源が入り、もう一度押すと電源が切れます。 ② 電源表示灯[POWER] 電源が入ると LED が点灯します。 ③ PC コントロール/エラー表示[PC CONTROL/ERROR] ● PC コントロール: LED の点滅状態 パソコンを接続して DP-0202、DP-0204、DX-0808、DI-1616 の設定を行っているときに、点滅しま す。この表示が点滅しているとき、本機からはパターンメモリを選択できません。 パソコンが接続されていても、設定を行っていないときや、DP-0202、DP-0204、DI-1616 に対して 音声信号の入出力レベルをモニターしているときは、この表示は点滅せず、本機からパターンメモ リを選択できます。 ● エラー: LED の点灯状態 本機は、マスタユニット(ID No.が「1」のユニット)との通信でパターンメモリを切り換えていま す。電源を入れた直後にマスタユニットとの通信チェックを行い、次のようなときに LED が点灯し てエラーを表示します。 ・ RS-485 のケーブルが、マスタユニットと接続されていない。 ・ 本機の通信速度が、システムの通信速度と一致していない。 ・ マスタユニットの電源が入っていない。 エラーが表示された場合、正常な状態にしてから電源を入れ直してください。 ④ 設定外パターンメモリ表示[OTHER MEMORY] 本機は 16 パターンメモリの中から 8 パターンメモリを設定できます。 本機を 2 台以上接続して 16 パターンメモリを選択できるようにする場合や、パソコンやマスタユニットか らパターンメモリを選択する場合など、本機以外の機器から設定外のパターンメモリが選択される場合が あります。他の機器から選択されたパターンメモリが、本機で設定されていないとき、この表示が点灯し ます。 ⑤ パターンメモリ選択キー[1 ∼ 8] パターンメモリを切り換えるキーです。このキーを押すと、マスタユニットからのパターンメモリ切り換 えコマンドを受けて、パターンメモリが切り換わり、表示部が点灯します。 ⑥ ポケットカバー 内部の詳細は、P. 7[前面ポケット]の説明を参照してください。 6 [前面ポケット] ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑦ 通信速度切換スイッチ[RATE 38/19/9] 通信速度を切り換えるスイッチです。 表示と通信速度は以下のとおりです。 ● 9 : 9,600 bps ● 19 : 19,200 bps ● 38 : 38,400 bps 同一システム内の各機器の通信速度はすべて同じ速度に設定してください。 各機器の設定可能な通信速度は次のとおりです。 通信速度 DP-0202 DP-0204 DX-0808 DI-1616 DK-1608 9,600 bps ◎ ◎ ◎ × ◎ 19,200 bps ○ ○ ○ ◎ ○ 38,400 bps ○ ○ × × ○ ◎印は工場出荷状態(初期値)です。 ⑧ モード切換スイッチ[MODE DLY/LOCK/NORM] パターンメモリ選択キーのモードを切り換えます。 ● DLY :誤操作を防止するためのモードです。パターンメモリ選択キーを押すと点滅状態になり、約 2 秒以上押し続けないとパターンメモリは切り換わりません。 ● LOCK :本機からパターンメモリの切り換え操作ができなくなります。選択されているパターンメモリ の表示機能は有効です。 ● NORM :パターンメモリ選択キーを押すと、すぐにパターンメモリが切り換わります。 ⑨ メモリ No.設定スイッチ[1 ∼ 8] パターンメモリ選択キー[1 ∼ 8]⑤にメモリ No.を設定します。(詳細は P.10「メモリ No.の設定のしか た」を参照してください。 ) ⑩ RS-232C 通信ポート[RS-232C] RS-232C 通信用の 9 ピン D-SUB コネクタです。パソコンと直接接続する場合に使います。後面パネルの RS-232C 用の D-SUB コネクタとパラレル接続になっています。(接続については P.9「接続のしかた」を 参照してください。) 7 [後面パネル] ⑯ ⑮ ⑭ ⑬ ⑫ ⑪ ⑪ 外部切換端子[SELECT] 外部から無電圧メーク接点信号(ワンパルス)を入力し、パターンメモリを切り換えることができます。 COM 端子と選択する SELECT 端子間をメーク(短絡)することで、パターンメモリを呼び出すことができ ます。 [SELECT(1 ∼ 8)]端子は、前面パネルのパターンメモリ選択キー[1 ∼ 8]に対応しています。 割り込みモード 外部切換端子[SELECT]にメーク接点信号を入力してパターンメモリが切り換わった後、その ままメーク状態が約 4 秒を超えると、割り込みモードに入ります。これは、メーク接点入力がブ レーク(解除)された後に、元のパターンメモリに戻るモードで、前面パネルのパターンメモリ 選択キーからの操作でも同じモードになります。このモードに入ると、パターンメモリ選択キー の表示部が点滅を始め、割り込みモードに入ったことを知らせます。接点入力がブレーク(解除) された後、元の表示状態に戻ります。 モード切換スイッチで DLY を選択しているときは、DLY 機能が終わってパターンメモリが切り換 わってからさらに約 4 秒後に割り込みモードに入ります。 ご注意 複数台の DK-1608、パソコン、またはマスタユニットから、同時に、異なったメモリ No.へ切 り換えないでください。 ⑫ 状態出力端子[STATUS] パターンメモリの選択状態を外部に表示することができます。 [+5 V]端子と[STATUS(1 ∼ 8) ]端子間に LED などを接続します。 ・ +5 V : LED のアノード(+)側です。 ・ STATUS(1 ∼ 8): LED のカソード(−)側です。 ⑬ RS-485 通信ポート[RS-485] RS-485 通信用の 3 ピン XLR タイプコネクタです。本機と DP-0202、DP-0204、DX-0808、DI-1616 を接 続するときは、このポートを使います。(接続については、P.9「接続のしかた」を参照してください。 ) ⑭ RS-232C 通信ポート[RS-232C] 前面ポケット内の RS-232C 通信ポートとパラレルに接続されています。 ⑮ GND アース端子です。 ⑯ 電源インレット 付属の電源コードを接続してください。 8 接続のしかた パソコンと各ユニットの接続は下図の例のとおりです。通信ケーブルは、RS-232C 用のストレートケーブ ルを使用してください。 ● 本機には、RS-232C / RS-485 変換機能があります。パソコンの RS-232C 通信ポートから、本機の前面ポ ケット内または後面パネルの RS-232C 通信ポート(9 ピン D-SUB コネクタ)に接続してください。ただし このとき、パソコンと本機の伝送距離は 10 m までを目安としてください。 ● 他のユニット間は、後面パネルの RS-485 通信ポート(XLR 3 ピン)を使用して接続します。接続できる総 台数は、本機と DP-0202、DP-0204、DX-0808、DI-1616 合わせて 30 台です。その中に本機を複数台接続 でき、各々に任意のメモリ No.を設定できます。 ● システム内に本機を接続した状態で、マスタユニット(ID No.が「1」のユニット)からのパターンメモリ の切り換えができます。また、システム内にパソコンが接続されている場合は、マスタユニットからのパ ターンメモリの切り換えはできませんが、パソコンからのパターンメモリの切り換えができます。 ● DK-1608 DK-1608 ユニットID No.1 DP-0204 ユニットID No.2 DP-0202 : XLR-3-31タイプ(別売) : XLR-3-32タイプ(別売) ユニットID No.3 DX-0808 ユニットID No.4 DI-1616 合計30ユニットまで 9 メモリ No.の設定のしかた メモリ No.の設定は、下図のように前面ポケット内のメモリ No.設定スイッチで行います。メモリ No.設定ス イッチ[1∼8]は、パターンメモリ選択キー[1∼8]に対応しています。 メモリ No.設定スイッチ メモリ No.設定スイッチの表示部と、設定されるメモリ No.は次のようになっています。 メモリ No.設定スイッチの表示部 メモリ No. 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 7 7 8 8 9 9 A 10 B 11 C 12 D 13 E 14 F 0 15 16 工場出荷時に、パターンメモリ選択キーに設定されているメモリ No.は、次のとおりです。 パターンメモリ選択キー メモリ No. 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 7 7 8 8 メモリ名称の表示のしかた 前面パネルのパターンメモリ選択キーには、メモリ名称を表示することができます。下図のように、透明カ バーをとりはずし、名称を書き込んだフィルムなどを、カバーと乳白色のフィルタの間にはさみます。 メモリ名称 透明カバー 10 乳白色フィルタ 外観寸法図 単位: mm 44 465 31.8 482 294.3 290 281.5 11 仕様 電 源 消 費 電 力 メ モ リ ー 選 択 最 大 接 続 数 表 示 補 助 機 能 リ モ ー ト 端 子 仕 上 寸 質 法 量 AC100 ∼ 240 V 50/60 Hz 7W 選択数 : 8(各々 16 メモリ中、任意の 1 つを割り当て可) 選択表示:自照式スイッチ 制御方式: RS-485 …伝送距離: 100 m(カナレ電気製 DA202-SC 使用時) DP-0202、DP-0204、DX-0808、DI-1616、DK-1608 の総台数で 30 台以内 選択パターンメモリ表示、設定外パターンメモリ表示、エラー表示、 PC コントロール中表示 RS-232C / RS-485 変換機能 RS-232C : D-sub コネクタ(9P) RS-485 :キャノン XLR-3-31、XLR-3-32 相当品 通信速度選択機能 9,600 bps、19,200 bps、38,400 bps 誤操作防止 ロック機能、時間遅れ動作機能 入力:メモリ選択…無電圧メーク単パルス 開放電圧: 5 V /短絡電流: 0.1 mA 出力:状態表示…オープンコレクタ 耐電圧: DC5 V /制御電流 10 mA パネル:圧延鋼板、黒(マンセル N1.0 近似色) 、塗装 ケース:表面処理鋼板、黒(マンセル N1.0 近似色) 482(W)× 44(H)× 294.5(D)mm 3.2 kg ※ 本機の仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります。 ● 付属品 電源コード(2 m) …………… 1 ラック取付ねじ ………………… 4 133-05-300-9C
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