IP電話事業者 4-2 もうひとつのIP電話「Skype」の展開平山義明●Skypeパートナーズ・コミュニティ日本会長 Skype Technologies社（以下スカ ■企業に広がるSkype タルサイト、SNS、グループウェア、 Skypeの登録ユーザーの30％が企業スケジュール管理ツール、名刺データのSkype登録ユーザー数は1億9600万内ユーザーであることが報告されていベースなどとSkypeの連携が増えてき人となり、このうち日本は、420万人る。これは、ビジネスシーンでSkype ている。単なるIMや電子メールやブロになっている。ソフトのダウンロード数が有効に利用され始めている証である。グのようなテキストベースではない、音は、5億回を超えた。また、同時接続 Skype3.0以降、ビジネスにフォーカス声ベースのコミュニケーションが可能ユーザー数は、900万人（2007年4月）した機能として複数アカウントを管理となり、今後、利用の幅をますます拡を超えた。Skypeは無料のインターネする「コントロールパネル」やビジネス大していくと思われる。ット電話として2003年7月にサービスユーザー向け専用ポータル「Skype. を開始。世界規模で急速に普及し、 Biz」、サードパーティー製プラグイン現在も拡大のスピードは落ちていない。 APの「ビジネス用エクストラ」（デス Skypeの特徴は、以下のことが挙げクトップ共有、CRMなど）を装備した。イプ社）によると、現在（2007年4月）られる。（1）無料で利用できること。ソフトが無料。インターネットの接続環境があれば、ISP問わず利用できる。市場でも新しいソリューションサービスが登場してきている。企業でIP電話第４部通信事業者動向 ■無線 LAN インフラとモバイル Skype FON（フォン）とは、インターネットに接続されているユーザー同士が専用無線 LANルーター「La Fonera」を入れるのは、初期コストがかさむが、（ラ・フォネラ）を設置し、APを他人 Skypeだけでは、機能が不十分な部分に貸すことで公衆無線LANインフラを（代表着信、同報、転送など）がある。利用可能にする相互利用型のサービスットの環境でも十分な品質をカバーすそれをカバーする簡易PBX機能を実現だ。日本では、 2006年 12月よりスる機能を具備している。音域は、するソリューション「Beltre2.0forSkype」タ−トし、都心部に集中しているが、（2）通話品質がよいこと。インターネ 8KHz（固定電話3.4KHz）をサポート。（マイスターズコーポレーション）や、（3）簡単で便利なこと。ソフトをダウすでに1万 7000台以上の登録がある情報システム部門向けにSkypeの利用（2006年4月）。現在、自分のAPを他ンロードしてPCにインストールする。を一元管理するツール「Officeでfor 人に開放することで、利用料は無料にネットワーク環境を気にせずに利用が Skype」（Zettaテクノロジー）、さらなる。FONには、スカイプ社やグーグ開始できる。ソフトフォン、チャット、に、050番号での発着信を可能とし、ルが資本参加しており、今後の世界的ファイル転送も操作が簡単である。通話料金は後払いとした「フュージョなモバイルインターネット接続、（4）多くのプラットホームに組み込みンでSkype」（フュージョン・コミュニ Skype展開に拍車がかかると思われる。が可能であること。Windows系 PC、ケーションズ）など企業で利用する環 PDA、Mac、Linuxで利用ができる。境が整ってきている。また、無線 IP携帯「ロジテック LAN-WSPH01WH」や無線 LAN端（5）高いセキュリティを確保している先進事例として沖縄県北谷町役場末「ソニー mylo」（マイロ）がSkype こと。AES（Advanced Encryption では、2006年 11月にSkypeを導入。を搭載して発売された。これらがFON Standard）アルゴリズムを利用した暗通信費の削減を実現したが、さらにチに対応することで、屋内だけではなく、号化を行っており、盗聴できない。ャットやファイル転送が業務効率化を屋外でもFONのAPを利用して携帯電（6）既存の電話と通話が可能であるこ促進したと報告している。アンケート話感覚でSkypeの通話が可能となる。と。オプションであるが他のIMと違っの結果、96％の職員が業務で利用でまた、携帯事業者のウィルコムも無線て050番号での着信や一般公衆電話へきると答えている。 LAN対応のPDA型PHS端末シャープの発信を可能としている。 Skypeは、単にIP電話という概念 W-ZERO3[es]を発売した。今後モバでとらえられない。すべてのインターネイルの利用環境がますます拡大するなットソリューションに電話とネットワーかで国内から世界までもその利用シークを融合することを可能にする。ポーンは広がると思われる。＋＋インターネット白書 2007 ＋＋ 249