パーセク: スタート! 下井倉 ともみ スタッフNOW:夏休みの自由研究の

平成2年 11 月 13 日第 3 種郵便物認可 2006 年 9 月 15 日発行 ( 毎月 15 日発行 ) ISSN 0917-6918
No.198
2006
宇宙 NOW No.198 2006 年 9 月 15 日発行・第 3 種郵便物 発行人 黒田武彦 発行 兵庫県立西はりま天文台公園 定価 200 円
〒 679-5313 兵庫県佐用郡佐用町西河内 407-2 TEL:0790-82-3886( 天文台 ) 0598( 管理棟 ) FAX:82-3514 Email:[email protected]
9
7日
14 日
22 日
30 日
6 日 中秋の名月
21 日 オリオン座流星群極大(1時間∼ 10 個)
8 月 日、 夏 の ス タ ー ダ ス ト
イ ベ ン ト は 夕 方 に 突 然 の 嵐︵ 暴
雷 風 雨 ︶ に 見 舞 わ れ た。 風 速 は
メ ー ト ル を 上 回 り、 嵐 の 後 は
たたんだテントもメチャメチャ
に。 素 早 い 避 難 誘 導 で 約 千 人 の
参加者に怪我はなかった。
冥王星騒動でインタビューに答える石田天文台長
半年続いた宇宙NOW編集担
当 も よ う や く 終 わ り ま し た。 来
月からは初編集担当に新しい編
from 西はりま: 嵐到来! 8 月 12 日! スターダスト・フォトレポート 鳴沢 真也
おもしろ天文学 : みなさんの選ぶなゆた観測テーマ 時政 典孝
集システムの引き継ぎをしなが
らサブとして編集にたずさわり
ま す。 こ の 半 年 は 様 々 な こ と が
あり大変でした。ペースを守って
スタッフNOW:夏休みの自由研究のススメ 内藤 博之
発行できたのは陰の編集相談役
である鳴沢研究員のおかげです。
圓
( 谷文明 )
パーセク: スタート! 下井倉 ともみ
40
12
スタート!
下井倉 ともみ
た。
いなところで生まれ育ちまし
私 は、 鹿 児 島 県 の、 星 座
がわからないほど星空のきれ
です︶。
してそれは6 年間も続いたの
生 活 が ス タ ー ト し ま し た︵ そ
と学生の2足のわらじをはく
そ う に な り ま し た。 で す が そ
位論文執筆中は何度もくじけ
知 れ ま せ ん。 特 に 昨 年 度 の 学
りな気持ちになったことは数
の一般公開をお手伝いしたり
た。 科 学 館 で は 右 も 左 も わ か
は帰宅後及び休日に行いまし
くださったのです。
き び し く、 励 ま し、 応 援 し て
鹿 児 島 大 学 に て 電 波 天 文 を 勤 務 中 に は 研 究 を 進 め る ん な 時 は 必 ず、 私 の 周 囲 の 方
学ぶ中、宇宙研︵現J AXA︶ こ と は で き ま せ ん の で、 研 究 ︵森本おじさまも︶が、優しく
す る う ち に、 宇 宙 の 面 白 さ や
期課程在籍中に
た く て、 博 士 後
える仕事につき
代はあっという間に過ぎて
学 館︵ 山 口 県 ︶ 学 位 論 文 を 書 き・・・、 私 の
防府市青少年科
し ま い ま し た。 投 稿 論 文 は な
利 用 し て 大 学 へ 行 き、 そ し て
き、 投 稿 論 文 を 書 き、 休 日 を
位取得のためのレポートを書
ろし︵今でも?︶、帰宅後は単
ち で い っ ぱ い で す。 憧 れ の 天
し、 周 囲 の 方 々 に 感 謝 の 気 持
されているということを実感
の で す ︶。 今 は、 周 り に 生 か
水蒸気メーザー観測によるも
位 内 容 は、 オ リ オ ン
は、 本 当 に 感 無 量 で し た︵ 学
自分の研究を伝
に学芸員として
か な か 通 ら ず、 そ う か と い っ
文学者の道はスタートしたば
そんなこんなで今年の3
らない学芸員の仕事におろお
月に無事学位を取得できた時
勤務しました。
て日中は学芸員の仕事に追わ
ぱ い。 あ あ、 で も 論 文 も 書 か
ご 理 解 の も と、 帰 宅 後 も 仕 事 の 事 で 頭 が い っ
て い け る で し ょ う か。 楽 し み
へどのように私の研究を伝え
2
領域の
当時の科学館
館長と大学の指
大学在籍のまま
です。
から私の社会人
と が で き、 そ れ
そ の 間、 も う ド ク タ ー な ん ︵しもいくら ともみ
て取れなくてもいいと投げや
/佐賀県立宇宙科学館︶
なくては・・。
れ、企画展などを受けもつと、 か り で す。 こ れ か ら み な さ ん
KL
社会人となるこ
導教官の寛大な
20
彗星スペクトルセンター本領発揮!
∼バーナード第 2 彗星の分光観測成功!∼
レポーター : 森 淳
バーナード第 2 彗星 (2006 年 7 月
28 日 )。撮影 : 川西浩陽さん ( 友の
会会員 )
し ま し た。 1 1 7 年 ぶ り に
回帰が確認されたバーナー
ド第2彗星は当初の予測よ
第2彗星の分光観測に成功
得 に 成 功 し ま し た。 突 如 現
れる彗星に対して観測好機
を逃さず口径2メートルの
測 を 行 い、 ス ペ ク ト ル の 取
G W 頃 の シ ュ ヴ ァ ス マ 8 月 4 日 夜、 な ゆ た 望 遠
ン・ ヴ ァ ッ ハ マ ン 第 3 彗 星 鏡 + 可 視 光 分 光 器 に て バ ー
に 続 き、 こ の 夏 バ ー ナ ー ド ナ ー ド 第 2 彗 星 の 分 光 観
り 明 る く な り7 月 下 旬 に は
8 等台にまでなりました。
望遠鏡を向けられるのが西
はりま天文台彗星スペクト
ルセンターの最大の特徴で
待下さい。
スペクトルの取得に成功し
ま し た。 今 後 も 彗 星 ス ペ ク
トルセンターの活動にご期
さんと一緒にさらに詳細な
15
︵もり あつし
/特別研究員︶
3
す。
日 夜 に は、 会 社 員
8月
の 安 部 麻 衣 子 さ ん、 兵 庫 県
立大学大学院生の井垣潤也
バーナード第 2 彗星のスペクトル (2006 年 8 月 4 日 )
みなさんの選ぶなゆた観測テーマ
図2:得票数の結果。1位は「新しい星探し」で 28 票で
した
は そ の 次 の ス テ ッ プ と し て、
我々スタッフから3件、外部
研究者より1件の試行テーマ
を掲げ、この夏休み期間に西
はりま天文台で、みなさんの
関心度を調査する投票を行い
ました。4件のテーマの概要
は以下の通りです。
4
∼@サイトプログラムの開始に向けて︵投票︶∼
時政 典孝
なゆた望遠鏡による観測
プロジェクトの一つに、な
ゆた望遠鏡を使った研究と
教育を一貫して実施するた 研 究 し た り し て い き ま し ょ
めの﹁@サイトプログラム﹂ う、というもので、これまで
があります。これは、みな に坂元主任研究員らによって
さんからの観測テーマを募 宇宙NOWにも詳しく紹介さ
集し、みなさんが望む観測 れています。
テーマを、西はりま天文台 @サイトプログラムは昨年
で︵=@サイト︶みなさん 度から宿泊の方との観測の試
と一緒に観測体験をしたり 行 が 始 ま り ま し た。 今 年 度
写真 1
1. 天 体 の﹁ 明 る さ 分 布 ﹂ 付
き画像集を作ろう!
3Dプロジェク
NHAO ト で は、 天 体 の 見 か け の 姿 だ
け で な く、 精 密 な 明 る さ の 分
布 図 を こ れ に 加 え た、 新 し い
画 像 集 作 り を 行 い ま す﹁ き れ
い﹂な画像から一歩踏み出し
た、
﹁わかる﹂画像集を目指し
ます。
2.新しい星探し
宇宙遠い遠い場所で突然に
輝 く 星。 そ れ は 超 新 星 と い わ
に投票していただけたようです
図4:投票者の在住地域。阪神地域の
方に多く投票していただいたようです
5
ただけたことがうかがえます。
投票してくださった方どうも
ありがとうございました。
こ の あ と、 4 つ の テ ー マ の
うち@サイトプログラムに採
用するテーマを最終決定する
審 査 会 を 設 け、 月 か ら は 再
度 観 測 の 試 行 を 行 っ て、 来 年
度 の 正 式 運 用 に 備 え ま す。 み
なさんもその正式運用に向け
て、 是 非 な ゆ た 望 遠 鏡 で 観 測
したいテーマをお考えいただ
れ る、 星 の 最 期 お こ る 大 爆 発 4.惑星のかけらさがし
の 輝 き で す。 超 新 星 探 し を 通 もしかしたら、惑星になっ ければと思います。
ていたかもしれない小惑星ベ ︵ときまさ のりたか
じて、宇宙の謎に迫ります。
/主任研究員︶
スタは衝突によりいくつかの
3. 光 学 的 地 球 外 知 的 生 命 探 か け ら に 別 れ た と さ れ て い ま
す。かけらになってしまった
査OSETI︵オセチ︶
ベスタの仲間を探します。
ず ば り、 宇 宙 人 は い る の で
しょか? 人間と同じ技術レベ
ル の 宇 宙 人 は、 地 球 に む け て 投票の結果、 件の投票が
強 力 な レ ー ザ ー 光 線 を 発 信 し あり、有効票は でした。詳
て い る 可 能 性 が あ り ま す。 宇 細は図2以降のとおりとなっ
宙 人 の い そ う な 星 の 光 を 観 測 ています。投票の内容を見ま
し て、 レ ー ザ ー 光 線 の 検 出 を すと、投票した方は良くポス
ターを読んで真剣に選んでい
試みます。
図3:投票者の年齢層。来園者の傾
向からしますと、幅広い年齢層の方
78 79
10
惑星から降格!
取材陣に囲まれる中、冥王星
を見つけてもらおうとお客さ
まに話しかける筆者
6
惑星が増える? 減る? 夏
休み後半、冥王星騒動の余波
は各方面に広がりました。西
はりま天文台はどうだったの
か簡単に報告します。
8 月 日 昼。 ニ ュ ー ス 番 なりました。ニュース番組が
組から一本の電話。
﹁本日
始まると、キャスターのバッ
時から、冥王星を生中継した クに、なゆた望遠鏡でとらえ
い!﹂とのこと、久々の全国 た冥王星。大成功です。
中継にみな沸きました。さら 残念なこともありました。
に、冥王星をお客さんに観望 視 聴 者 に、 ど の 天 文 台 で も
してもらうことになり、それ 望遠鏡でも冥王星は見える、
を聞きつけたマスコミ8 社 中継できると誤解されてし
が取材に訪れました。
ま っ た こ と で す。 冥 王 星 は
名。なゆ 大 変 暗 い 天 体 で す。 国 内 唯
当日の観望会は
た望遠鏡でみた冥王星は、あ 一、 ハ イ ビ ジ ョ ン カ メ ラ を
またの星の中で、恥ずかしそ 搭 載 す る 国 内 最 大 の な ゆ た
うに隠れているようでした。 があってこその﹁なゆたスペ
私自身、冥王星を見たのは初 シャル﹂だったのに・・・。
めてです。最初は緊張してい ︵いいづか りょう
たお客さんも歴史的な日に
/嘱託研究員︶
面白いものが見られたと満
足そうでした。インタビュー
まで応えてくれて、
﹁どって
んかい﹂
﹁かわいそう﹂など
感想を述べてくれました。
そ れ か ら、 高 感 度 ハ イ ビ
ジョンカメラに切り替えて、
冥王星を撮影開始、生中継と
なゆた望遠鏡で撮影した降格直前の冥王星(中央)。なゆたの捉え
た映像がリアルタイムでテレビ中継された(世界初?)。
飯塚 亮
冥王星騒動@西はりま
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22
嵐到来! 8月 12 日!
スターダスト・フォトレポート
鳴沢 真也
←1)と学会の皆神龍太郎氏による講演
会「アポロは月に行っている。∼科学と
オカルトを考える∼」。その後の森本顧問
とのパネルディスカッション。エセ科学
にだまされないようにするには? 「最後
は、自分で考えることが大切。」
2)みんなではばタンダンス。→
はばタンレディも来てくれました。これで
のじぎく兵庫国体も成功まちがいなし
←3)友の会員船田智史氏によるサイエンス・マ
ジック。大きな風船に穴をあけてみよう。ある部
分ならわれないよ。どうして?
4)途中怪しい黒雲が急接近 ( 右上 )。参加者
5)開催場所が急遽室内に変更されたアクア に建物の中に避難してもらう。その直後、はげ
マリン・コンサート。澄みわたる歌声が呼ん しい雨、風そして雷。そして嵐が去った会場(表
だ晴天夜。観望会、
ピアノコンサートも大盛況。 紙の写真も参照)。東側斜面に飛ばされたテン
参加者はのべ1800人になった
トもあった。さいわい怪我人は一人もなし
7
遠距離のためメールでのや
り と り を 続 け て い ま す が、 返
事 を 待 た せ る こ と も 多 く、 興
味をなくしてしまうのではな
いかと心配した時期もありま
し た。 し か し、 夏 休 み に 入 っ
て か ら は 研 究 モ ー ド。 好 奇 心
は逆にますます高まったよう
に 思 い ま す。 那 須 君 た ち の や
る気と時間感覚には感心させ
ら れ る 一 方 で す。 8 月 日 に
は 天 王 星、 海 王 星、 冥 王 星 の
観 測 デ ー タ を 取 得 し、 夏 休 み
の自由な時間を利用して共同
作 業 で 結 果 を ま と め て い ま す。
この研究は9月に北九州で行
なわれる秋のジュニアセッ
ションで発表する予定です。
︵ないとう ひろゆき
/嘱託研究員︶
15
8
夏休みの自由研究のススメ
内藤 博之
﹁惑星はどうして同じ太陽の
光を反射しているのに色がバ
ラ バ ラ な の?﹂ そ の 謎 に チ ャ
レンジしているのが那須真良
樹 君、 範 奈 さ ん、 奈 緒 美 さ ん
の 兄 妹 で す。﹁ ス タ ー キ ッ ズ ﹂
の活動で西はりま天文台公園
の 星 空、 な ゆ た 望 遠 鏡 で 見 る
宇宙と出会うようになってか
ら、 そ ん な 疑 問 を 抱 く よ う に
な り ま し た。 な ゆ た 望 遠 鏡 は
宇宙の不思議をいつでも投げ
かけてくれます。
惑星の色については私自身
もちゃんと調べたことはあり
ま せ ん で し た の で、 一 緒 に 観
測 す る こ と に し ま し た。 共 同
研究を始めた昨年の 月当初
は光や色に関する基礎実験を
行 な い、 今 年 の 3 月 日 に は
火 星、 木 星、 土 星 を 西 は り ま
天 文 台 で 観 測 し ま し た。 そ の
頃和歌山大学で行なわれた春
のジュニアセッションの発表
も聴きに行きました。
11
15
▼ 日︵火︶観音寺高校SPP、
な ゆ た で 観 測。 坂 元、 森 研 究 員
が対応。
▼ 日︵ 金 ︶ 伊 藤 氏 ら 神 戸 大 グ
ループが センチ望遠鏡にて偏
光 装 置 の 試 験 観 測。 森 研 究 員 が
なゆた望遠鏡にてバーナード彗
星の分光観測に成功! 世界初?
▼ 日︵ 土 ︶ テ ク ノ に て 行 わ れ
た科学の祭典に、
﹁太陽からやっ
て く る も の ﹂ と 題 し て 出 展。 望
遠 鏡 観 測、 電 波 観 測、 太 陽 ク ッ
キ ン グ な ど を 展 示。 猛 暑 の 中 の
屋 外 で ブ ー ス で 時 政、 飯 塚、 圓
谷研究員が対応。
▼ 日︵ 日 ︶ 大 阪 教 育 大 学 の 田
中 氏 が 来 台 し、 鳴 沢 研 究 員 と プ
レオネの分光観測。
▼ 日︵ 月 ︶ F M 三 田 に 内 藤 研
究 員 が ラ ジ オ 生 出 演、 ス タ ー ダ
ストの宣伝を行う。
▼ 日︵ 火 ︶ 神 戸 新 聞 相 生 支 部
の 中 西 氏、 O S E T I を 取 材。
鳴沢研究員が対応。
▼ 日︵金︶スターダスト前日。
兵 庫 国 体 の マ ス コ ッ ト、 は ば タ
ン 到 着。 は ば タ ン に 入 り、 試 し
に 子 供 と 戯 れ て み た。 大 盛 況!
お 別 れ 時 に は、 子 ど も 大 泣 き。
ピアニスト福田直樹氏が来園。
▼ 日︵ 土 ︶ ス タ ー ダ ス ト 本 なゆたを取材。森研究員、安部
番。皆神龍太郎氏、はばタンレ 氏と井垣氏らでバーナード彗星
ディー2名、アクアマリン来台。 を観測。
来園者数1800 人。夕方、突 ▼ 日︵水︶CDでできる分光
然の大雨と雷。来園者全員、館 器の試作品を完成させた。次は
内 に 避 難 し 嵐 が 去 る の を 待 つ。 DVDにも挑戦。
大混乱もけが人なし。夜は晴れ ▼ 日︵木︶全職員でスターダ
て星がばっちり。流れ星に歓声 ストの反省会。今回の嵐を契機
に危機管理について考える。
▼ 日︵金︶坂元研究員、御影
高校に惑星状星雲について解説
をする。
▼ 日︵土︶時政研究員、全天
モニターを南館屋上に設置。観
測時、制御室で天気が把握でき
便利。
▼ 日︵日︶子供の居場所作り
事業で、 名に天文工作を行う。
時政研究員対応。
▼ 日︵月︶神戸大の伊藤氏ら、
なゆたにステラコロナグラフを
取り付け観測。
▼ 日︵火︶神戸新聞社会部の
大町氏、OSETIを取材。鳴
沢研究員対応。
▼ 日︵水︶教師実習スタート。
先生 人来台。時政、内藤研究
員対応。 日の嵐で壊れたテン
トを修復。神戸新聞相生支局の
中西氏、OSETIを取材。鳴
沢 研 究 員 対 応。 観 望 会 で は 惑 星
から降格が噂の冥王星を見る。
▼ 日︵ 木 ︶ 教 師 実 習 2 日 目。
報道ステーション、なゆたを使っ
て 冥 王 星 の 映 像 を 生 中 継。 他 マ
ス コ ミ 8 社、 冥 王 星 の 観 望 を 取
材。 初 め て の マ ス コ ミ 対 応 は 大
変だった。
▼ 日︵金︶教師実習解散直後、
午 後 か ら 流 星 会 議 ス タ ー ト。 マ
ス コ ミ 2 社、 一 般 観 望 会 の 冥 王
星観望を取材。時政研究員対応。
▼ 日︵ 土 ︶ 流 星 会 議 2 日 目。
時 政 研 究 員、 電 波 に お け る 流 星
観測について発表。
▼ 日︵ 日 ︶ 流 星 会 議 最 終 日。
黒 田 園 長、 火 星 の 流 星 観 測 に つ
いて講演。
▼ 日︵ 月 ︶ 圓 谷 研 究 員、 気 象
観 測 装 置 を 修 理、 主 鏡 温 度 セ ン
サーも取り付けて完全動作。
▼ 日︵火︶関西テレビ北村氏、
O S E T I を 取 材。 今 回 は 妻 子
も含めて鳴沢研究員への密着取
材。 日まで続く。
▼ 日︵ 水 ︶ コ ロ キ ウ ム。 系 外
惑星のトランジット測定につい
て 龍 野 西 中 の 柴 原 氏 が、 短 周 期
振動星について鳴沢研究員がそ
れぞれ発表。
9
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飯塚 亮
嘱託研究員
8月
が響き渡る。祝! 坂元研究員に
長女誕生。
▼ 日︵ 日 ︶ ス タ ー ダ ス ト の 片
付 け。 日 干 し さ れ た は ば タ ン に
子供が驚く。
▼ 日︵ 月 ︶ 神 戸 新 聞 文 化 生 活
部の太田氏、OSETIを取材。
鳴沢研究員が対応。
▼ 日︵ 火 ︶ 三 菱 電 機 広 報 部 が
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天文台日記
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第145回
天文講演会
スーフィーの記録、超新星を記録したティコ・ブ
ラーエの星表、西洋から中国に渡った宣教師たち
の暦書やその影響を受けた日本の星図など、星の
記録は世界中に残っています。これらは刻々と移
文化勲章
えば失礼になるが同時叙勲者
は 長 岡 半 太 郎、 本 田 光 太 郎、
デ オ 作 成 委 員 会 の 委 員 と な 今もって最大の数である。
り、 5 作 目 だ っ た と 思 う が
と こ ろ で、 ア ポ ロ 号 の 飛
﹁不思議の星 地
- 球 ﹂ の 制 作 行士3 人が文化勲章受章者と
過 程 で、 地 球 の 緯 度 変 化 Z 項 い う の を ご 存 知 だ ろ う か。 彼
文 化 勲 章 な ど と は 縁 も ゆ 佐 佐 木 信 綱、 幸 田 露 伴、 岡 田
か り も な い の で、 い つ ご ろ 三郎助、竹内栖鳳、藤島武二、
始まったものだと知らなかっ 横山大観というそうそうたる
た。 た ま た ま 国 立 天 文 台 ビ 顔 ぶ れ。 初 年 度 9 人 の 叙 勲 は
園長・黒田武彦の「凝らむ」
∼天文学的「味方」「見方」(2)∼
の だ そ う だ。 お こ ぼ れ、 と 言
ギリス王立天文学会はゴール
ド メ ダ ル を 授 与 し た。 日 本 で
は何も与える賞がないので急
いで作られたのが文化勲章な
項の発見は世界から注目さ
れ、 一 九 三 六 年、 権 威 あ る イ
﹁ へ ぇ ー﹂ だ け で 終 わ っ た の た め、 勲 何 等 と い う 勲 章 で は
だ が、 つ い 先 頃﹁ 国 立 天 文 な く、 例 外 的 に 文 化 勲 章 が 贈
台 旧 緯 度 観 測 所 本 館 の 譲 渡 先 ら れ た そ う な。 文 化 と は 便 利
の 選 定 に 係 わ る 委 員 会 ﹂ の 委 なものだ。
員の委嘱を受けて水沢で会議
を も っ た 時 の こ と、 木 村 記 念
館 で 説 明 を 受 け て 驚 い た。 Z
の 発 見 者 で あ る 木 村 栄 が そ の ら が 世 界 歴 訪 の 旅 に 出 て、 各
第 一 号 だ と 知 っ た。 一 九 三 七 国 で 最 大 級 の 勲 章 が 与 え ら れ
年 の 叙 勲 で あ る。 こ の 時 は た。 日 本 で は 叙 勲 規 定 に な い
11
﹁歴史的天文記録が教えてく
分
30
古い時代から人々は星空を見上げ、記録してき
ました。2世紀にプトレマイオスが書いた﹁アル
マゲスト﹂をはじめとし、イスラム天文学者アッ
15
れる星の姿と変動の探査﹂
日時
平成 年 月8日︵日︶
時から 時
14
講師
藤原 智子 氏︵九州大学︶
場所
天文台南館スタディールーム
申し込み不要、参加無料
10
り変わってゆく星の姿を私たちに教えてくれま
す。
10
18
天文台インフォーメーション
賛助会員募集中
#は友の会会員のみなさんだけへのお知らせです。
友の会の活動を援助していただく賛助会員
西はりま天文台ホームページ
を募集しています。賛助会員には以下の特典
があります。通常会員からの変更も可能です。
特典:宇宙 NOW 購読、天文台刊行物(年報、
http://www.nhao.go.jp/
#第 100 回友の会例会
教育資料、カレンダー等)の送付、例会に5
名まで参加可能
年会費:10,000 円
日時:11 月 11 日(土)18:30(受付)
∼ 12 日(日)朝
内容:見どころクイズ、天体観望会、
黒田園長の「なにぬねノート」、交流会、
グループ別観望会など
新しい星を探す特別な日
日時:平成18年9月 23 日(土) 17 時∼
場所:天文台南館スタディールーム
費用 : 宿泊 250 円 ( シーツクリーニング代 )
朝食 500 円
申込方法:申込表 ( 下表 ) を参考に
電話:0790-82-3886、FAX: 0790-82-2258
e-mail : Subject に「Nov」と記入し、
アドレス「[email protected]」へ
申込締切:家族棟(別途料金必要)10 月 28 日(土)
グループ棟泊、日帰り 11 月 4 日 ( 土)
内容:講演会「新しい星で宇宙を広げよう!」
観測実習(当日宿泊者対象)
超新星をテーマに新しい宇宙観についてのお
話と実際の観測実習で観測天文学の醍醐味を
味わって下さい。
#講演会は申し込み不要
#観測実習は家族棟宿泊予約が必要です
担当 内藤博之 研究員
例会参加申込表
会員 No.
氏名
宿泊棟 家族用ロッジ・グループ用ロッジ
大人
こども
合計
参加人数 ( ) ( ) ( )
宿泊人数 ( ) ( ) ( )
シーツ数 ( ) ( ) ( )
朝食数 ( ) ( ) ( )
部屋割 男( )女( )家族( )
グループ別観望会の希望 ( )
「オネ☆ホシ」天体撮影!
「なゆたを使って季節の人気天体を撮影し
よう!」
日時:平成18年9月 29 日(金)
場所:天文台南館
内容
「おねがい!このほしとって☆」アンケート
#友の会観測デー(毎月実施)
日時:平成 18 年 10 月 21 日(土)
11 月 25 日(土)
12 月 9 日(土)
いずれも 19:00 ∼
60cm 望遠鏡を心ゆくまで使いながら黒田
園長とともに天体観望から観測まで少しずつ
スキルアップをしませんか。
場所:天文台北館4F
参加費:250 円(シーツクリーニング代)
申し込み(先着 20 名)
:
電話)
0790-82-3886
FAX)
0790-82-2258
e-mail)
[email protected]
#いずれも「友の会観測デー参加」と明記し
てください
11
(http://www.nhao.go.jp/~sakammoto/onehoshi/)
の人気ランキング天体を「なゆた望遠鏡」で撮
影します。撮影データはデジタル天体画像集に
なります。ぜひ、最新のデジタル天体画像集作
りに参加してください!
#家族棟への宿泊予約が必要です
#画像集については「NHAO-3D Project」
(http://www.nhao.go.jp/~sakammoto/3dimage/)
担当 坂元誠 主任研究員
天文講演会予定
第 146 回 : 宇宙誕生−ビックバン宇宙
はいかに始まったか?
日程 : 12 月 10 日(日)14:00 ∼ 15:30
講師 : 佐藤勝彦氏(東京大学)
場所:天文台南館スタディールーム
平成2年 11 月 13 日第 3 種郵便物認可 2006 年 9 月 15 日発行 ( 毎月 15 日発行 ) ISSN 0917-6918
No.198
2006
宇宙 NOW No.198 2006 年 9 月 15 日発行・第 3 種郵便物 発行人 黒田武彦 発行 兵庫県立西はりま天文台公園 定価 200 円
〒 679-5313 兵庫県佐用郡佐用町西河内 407-2 TEL:0790-82-3886( 天文台 ) 0598( 管理棟 ) FAX:82-3514 Email:[email protected]
9
7日
14 日
22 日
30 日
6 日 中秋の名月
21 日 オリオン座流星群極大(1時間∼ 10 個)
8 月 日、 夏 の ス タ ー ダ ス ト
イ ベ ン ト は 夕 方 に 突 然 の 嵐︵ 暴
雷 風 雨 ︶ に 見 舞 わ れ た。 風 速 は
メ ー ト ル を 上 回 り、 嵐 の 後 は
たたんだテントもメチャメチャ
に。 素 早 い 避 難 誘 導 で 約 千 人 の
参加者に怪我はなかった。
冥王星騒動でインタビューに答える石田天文台長
半年続いた宇宙NOW編集担
当 も よ う や く 終 わ り ま し た。 来
月からは初編集担当に新しい編
from 西はりま: 嵐到来! 8 月 12 日! スターダスト・フォトレポート 鳴沢 真也
おもしろ天文学 : みなさんの選ぶなゆた観測テーマ 時政 典孝
集システムの引き継ぎをしなが
らサブとして編集にたずさわり
ま す。 こ の 半 年 は 様 々 な こ と が
あり大変でした。ペースを守って
スタッフNOW:夏休みの自由研究のススメ 内藤 博之
発行できたのは陰の編集相談役
である鳴沢研究員のおかげです。
圓
( 谷文明 )
パーセク: スタート! 下井倉 ともみ
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