永遠に幸せになる … その前に

永遠に幸せになる… その前に
本情報は1961年婚姻法42(5A)条および1963年婚姻規則39Aに基づいて提供されています。
おふたりの結婚のきずなを強化するために
婚姻前:結婚教育
強固な関係が築かれていれば、それが人生の変化に対応したり、課題を克服
する土台となります。良好なコミュニケーションとしっかりした人間関係力
を早期に築いておくことが大切で、困難が生じたときにはこういった能力が
役に立ちます。
婚姻前の結婚教育は一生続く結婚を築いていくための能力や情報を提供する
ことでカップルの方々に結婚に向けた準備をしていただくためのものです。
また、連れ子がいることでさらに多面的で複雑になる家族関係などについて
考察するコースもあります。
婚姻中:家族カウンセリング
婚姻関係を常に良好に保つことは必ずしも容易ではありません。婚姻関係
においては人生のいろいろな段階で問題が生じる可能性があります。相手
ともめたからといって婚姻関係が困難に直面していることにはなりません
が、こういうときには誰かから助けを得るとよいかもしれません。
永遠に幸せになる
… その前に
ご結婚を予定されている
カップルの方々に
向けた情報
個人的な問題や子供や家族との関係から生じる問題など、家族カウンセリン
グは婚姻中に生じる多くの変化を受け入れる上で役立つことがあります。家
族カウンセラーは配偶者やパートナーと心の問題について話し合うお手伝い
をしたり、お互いの育児上の責任について合意できるように相談にのること
ができます。
婚姻の破綻:家事紛争解決
家事紛争解決(FDR)とは、別居するご夫婦が財産や金銭面で、そして− もっ
とも大切な− お子さんについて合意に至ることを容易にするための手段で
す。別居されるご夫婦がお子さんの養育について争っている場合には、FDR
を通じた解決にむけて真剣に努力することが法律で義務づけられています
。
FDR認定仲介者は問題の話し合い、解決方法の検討、合意の達成のお手伝
いをすることができます。重要な点は、FDRを利用してお子さんの養育に
ついての合意をまとめた養育計画を作成することができるという点です。
大切な結婚
おふたりにセレブラントが本書をお渡しするのは、結婚すると決めることが、カップル
として決めることの中でもっとも大きなもののひとつだからです。結婚は大きなステッ
プであり、みなさんご自身とみなさんの配偶者やご家族にいくつもの変化をもたらすこ
とになります。おふたりのために本書には次の情報がまとめられています。
•
オーストラリアにおける婚姻手続き
ご夫婦やご家族を対象としたサービスやアドバイスについて詳しい情報
•
結婚することで生じる重要な法的影響の例
をお求めの方はファミリーリレーションシップオンライン
•
結婚教育、家族カウンセリング、紛争解決サービスなどの婚姻関係に
関する支援サービスをどこで受けられるか
www.familyrelationships.govをご覧になるか、1800 050 321のファミリ
ーリレーションシップアドバイスラインにお電話ください。
オーストラリアにおける婚姻手続き
オーストラリアでは、1961年婚姻法に婚姻の規則が定められており、この法律
には婚姻手続きのプロセスや有効な婚姻の法的必要条件が規定されています。
結婚式の少なくとも1か月前(最高18か月前)には
必要事項を記載した婚姻意向通知(Notice of
Intended Marriage)用紙をセレブラントに渡さな
ければなりません。
オーストラリアにおける結婚:
知っておく必要がある重要な情報
医療や福祉に関する各種手当
医療や福祉面での手当を受け取っておられる方は、該当政府機関に連絡し、結
婚されたことを通知する必要があります。支給額に変更がある場合には同政府
機関から知らせがあります。婚姻手続き後適切な期間内に結婚されたことを通
知されませんと、手当が受け取れなかったり、罰則が適用されることもありま
す。
氏名変更
おふたりはそれぞれの出生日と出生場所が記載された証明書と本人
確認書類、および以前の婚姻が終了していることを示す証明書をセ
レブラントに提供しなければなりません。
おふたりとも「婚姻法的無障害表明書(Declaration of no legal
impediment to marriage)」に署名する必要があります。これに署名するこ
とで、おふたりはそれぞれ婚姻が許される年齢に達しており、お
ふたりの婚姻に対して法的障害となるものはないという確信を表
明することになります。
結婚式の当日、セレブラントは結婚式を執行し、おふたり
と立会人の方々に対して最高3枚の婚姻証明書への署名を
求めます。
結婚式の後、セレブラントが結婚式の行われた州もしくは準州の
出生・婚姻・死亡登録所で婚姻登録を行います。
結婚される方は自分の姓を変更することができます。法的には、婚姻後に
配偶者の姓に変更する必要はありません。
配偶者の姓に変更されたい方は、お住まいの州や準州の出生・結婚・
死亡登録所が発行した婚姻証明書を入手しなけばなりません。この証
明書があれば、通常は本人確認書類(免許証など)の姓を変更するため
に必要な証明として十分です。
結婚式の当日に受け取る証明書は儀式用ですので、パスポートオフィス
などの多くの政府機関で必要とする本人確認の条件を満たしません。
国籍
オーストラリア国籍保持者と結婚される場合でも、自動的にオーストラリア国
籍がもらえる権利を得るわけではありません。国籍を得るための申請を行い、
取得条件を満たす必要があります。詳しい情報は移民・国境保全省のウェブサ
イトwww.immi.gov.auから入手できます。
遺言書の作成
結婚されますと、それまでに作成した遺言書はその作成時に今回の結婚を予
定していたことが明らかに示されていない限り無効となります。
個人的状況が変わるときには新しい遺言書を作成することが大切です。こうす
ることで有効な遺言書が確実に存在することになり、死亡された場合にはご自
分の希望通りの資産分配がなされることになります。遺言書の作成や変更は弁
護士が行うことができます。
結婚後の税務
結婚されますと、支払う税額が変わることがありますので、結婚が税務に及
ぼす影響について事前にオーストラリア税務署や税理士、会計士に相談され
るとよいでしょう。