KR3225Y アプリケーションマニュアル Real Time Clock Module KR3225Yシリーズ KR3225Yシリーズ ( I2 C) 京セラクリスタルデバイス株式会社 1 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 目次 1.概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.ブロックダイヤグラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3.外形図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4.端子機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5.絶対最大定格 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6.推奨動作条件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7.周波数特性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8.電気的特性 1)DC電気的特性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2)AC電気的特性1(I C-BUSシリアルインターフェース) ・・・・・・・・・ 3)タイミングチャート ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4)AC電気的特性2(CLKOUT端子出力) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5)電源立ち上げ、及び、電源降下時間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9.使用方法 1)時計制御レジスタテーブル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2)レジスタ説明 ①時計・カレンダーレジスタ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ②アラームレジスタ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ③タイマーカウンタレジスタ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ④セレクトレジスタ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⑤フラグレジスタ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⑥コントロールレジスタ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3)割り込み機能説明 ①定周期タイマー割り込み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ②アラーム割り込み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ③時刻更新割り込み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ④割り込み信号の識別方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4)I2C-BUSシリアルインターフェイス ①STARTコンディションとSTOPコンディション ・・・・・・・・・・・・・・・ ②アクノリッジ信号 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ③スレーブアドレス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ④I2C-BUSデータ転送フォーマット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10.一般的なマイコンとの接続例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11. 32kHz-TCXOとしての使用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12.使用上の注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ KYOCERA Crystal Device 3 3 4 4 5 5 5 6 7 7 8 8 9 10 11 11 12 13 14 15 17 18 19 20 20 21 21 23 23 24 2 KKC1108032 KR3225Y 小型セラミックパッケージ I2C-BUSインターフェース リアルタイムクロックモジュール KR3225Y ・周波数精度 :±5.0ppm (-40°C~+85°C) ・温度補償動作電源電圧 :2.0V~5.5V ・計時動作電源電圧 :1.3V~5.5V ・I2C-BUSシリアルインターフェース動作電源電圧 :1.5V~5.5V ・低消費電流 :Typ.0.6µA(VDD=3V、温度補償間隔30s、クロック出力非動作) ・I2C-BUSシリアルインターフェース :400kHz高速モード対応 ・時計機能 :時・分・秒 ・2099年までのうるう年自動判別カレンダー機能 :年・月・日・曜 ・アラーム割り込み機能 :日・曜・時・分 ・定周期タイマー割り込み機能 :244.14µs~255min ・時刻更新割り込み機能 :分・秒 ・クロック出力機能 :32.768kHz・1024Hz・32Hz・1Hz ・電源電圧検出機能 :2.0V温度補償動作電圧検出・1.5V低電源電圧検出 1.概要 本モジュールは、32.768kHzのDTCXOを内蔵したI2C-BUSインターフェース方式のリアル タイムクロックモジュールです。 時計・カレンダー機能に加え、アラーム割り込み機能、定周期タイマー割り込み機能、時刻 更新割り込み機能、クロック出力機能、電源電圧検出機能を備えております。 2.ブロック図 3 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y #7 #6 #5 0.35 #8 1.1 3.2+/-0.2 C0.15 3.外形図 0.7 K #1 #2 #3 #4 Top View Bottom View PIN / 機能 Side View Unit: (mm) #1 : CLKOE #5 : CLKOUT #2 : /INT #6 : SCL #3 : N.C. #7 : SDA #4 : VSS #8 : VDD ※N.C.は内部でVSSに接続しております。 4.端子機能 端子名 I/O 機 能 CLKOE I CLKOUT端子出力を制御する為の入力端子です。 CLKOUT端子は、CLKOE端子“H”時クロック出力、 "L"時ハイインピーダンスとなります。 /INT O 1Hz信号、アラーム割り込み信号、定周期タイマー割り込み信号、 時刻更新割り込み信号のNchオープンドレイン出力端子です。 VSS - 電源のマイナス側(グランド)接続端子です。 CLKOUT O 32.768kHzのクロック出力端子です。 C-MOS出力で、CLKOE端子により出力状態が制御されます。 SCL I I2C-BUSシリアルインターフェースクロック入力端子です。 SDA I/O I2C-BUSシリアルインターフェースデータ入出力端子です。 Nchオープンドレイン出力で、SCLクロック入力に同期して、 アドレス、データ、アクノリッジビットを入出力します。 VDD - 電源のプラス側接続端子です。 4 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 5.絶対最大定格 項目 電源電圧(※1) 入力電圧(※1) 出力電圧1 (※1) (※2) 出力電圧2(※1 ) 保存温度(※3) 記号 VDD VIN VOUT1 VOUT2 T STG 端子 ー SCL,SDA,CLKOE CLKOUT SDA,/INT ー 条件 -0.3~ ~ +6.5 ~ +6.5 -0.3~ -0.3~ ~ VDD+0.3 -0.3~ ~ +6.5 -40~ ~ +85 単位 V V V V ℃ ※1:一瞬たりとも超えてはならない値です。万一超えた場合は、ICの破壊、特性劣化、 信頼性低下の懸念があります。 ※2:VDD値は推奨動作電源電圧のVDD値です。 ※3:N2または真空雰囲気での単体保存の場合です。 6.推奨動作条件 項目 電源電圧 計時電源電圧 インターフェース 動作電圧 温度補償動作電圧 記号 VDD VDDT VINT VTEM 条件 ℃ Ta=-40~ ~ +85℃ Ta=-40~ ~ +85℃ ℃ Ta=-40~ ~ +85℃ ℃ ~ +85℃ ℃ Ta=-40~ Min. 1.3 1.3 1.5 2.0 Typ. Max. 単位 3.0 5.5 V 3.0 5.5 V 3.0 5.5 V 3.0 5.5 V ※ 推奨動作条件範囲外で使用すると信頼性に影響を与える場合がありますので、 この範囲内で使用してください。 7.周波数特性 周波数精度 項目 記号 df/f 条件 Ta=-40~ ~ 85℃ ℃ ,VDD=3.0V 規格 +/-5.0* 単位 ppm 発振開始時間 tSTA Ta=25℃ ℃ ,VDD=3.0V 1.0(max.) sec (*)月差13秒相当 ※周波数精度の詳細については、個別仕様取り交わし時に対応致します。 5 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 8.電気的特性 ~85℃ ℃,VSS=0V) ) 8-1.DC電気的特性( 8-1. 電気的特性(V 電気的特性( DD=3.0V,Ta=-40~ 項目 記号 IDD1 条件 MIN TYP MAX 単位 SCL=SDA=/INT=VDD, CLKOE=VSS CLKOUT出力非動作時 温度補償間隔30 s VDD=5 V - 1.0 4.0 VDD=3 V - 0.6 2.0 SCL=SDA=/INT=VDD, CLKOE=VDD CLKOUT出力32.768 kHz CLOUT=0 pF(※1) 出力無負荷時 温度補償間隔30 s VDD=5 V - 2.5 7.0 VDD=3 V - 1.5 4.0 VDD=5 V - 350 700 IDD6 SCL=SDA=/INT=VDD, CLKOE=VSS CLKOUT出力非動作時 温度補償回路動作時 VDD=3 V - 150 300 "H"入力電圧 VIH1 SCL, SDA, CLKOE端子 0.8 × VDD - 5.5 V "L"入力電圧 VIL1 SCL, SDA, CLKOE端子 0.0 - 0.2 × VDD V VDD=5 V, IOH1= -1 mA 4.5 - 5.0 VDD=3 V, IOH2= -1 mA 2.2 - 3.0 VDD=5 V, IOL1= 1 mA 0.0 - 0.5 VDD=3 V, IOL2= 1 mA 0.0 - 0.8 VDD=5 V, IOL3= 1 mA 0.0 - 0.25 VDD=3 V, IOL4= 1 mA 0.0 - 0.4 VDD ≥2 V, IOL5= 3 mA 0.0 - 0.4 V IDD2 IDD3 消費電流 IDD4 IDD5 VOH1 "H"出力電圧 µA µA µA CLKOUT端子 V VOH2 VOL1 CLKOUT端子 V VOL2 "L"出力電圧 VOL3 /INT端子 V VOL4 VOL5 SDA端子 入力リーク電流 ILK CLKOE, SCL, SDA端子, VIN = VDD or VSS -0.5 - 0.5 µA 出力リーク電流 IOZ CLKOUT, /INT, SDA端子, VOUT = VDD or VSS -0.5 - 0.5 µA 電源電圧 検出電圧 VDET1 温度補償動作電圧検出(※2) 1.8 1.9 2.0 V VDET2 低電源電圧検出 1.3 1.4 1.5 V ※1:CLOUTはCLKOUT端子に接続される製品外部の負荷容量です。 ※2:VDDがVDET1以下になると内部の検出回路が働き、温度補償が維持されなくなります。 6 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 8-2.AC電気的特性-1 8-2. 電気的特性-1 項目 記号 条件 MIN TYP MAX 単位 fSCL - - - 400 kHz 開始条件 セットアップ時間 tSU;STA - 0.6 - - μs 開始条件 ホールド時間 tHD;STA - 0.6 - - μs データ セットアップ時間 tSU;DAT - 100 - - ns データ ホールド時間 tHD;DAT - 0 - 900 ns 停止条件 セットアップ時間 tSU;STO - 0.6 - - μs 開始条件と停止条件の間の バスフリー時間 tBUF - 1.3 - - μs SCL "L"時間 tLOW - 1.3 - - μs SCL "H"時間 tHIGH - 0.6 - - μs SCLクロック周波数 SCL,SDA 立ち上がり時間 tr 20%→80% - - 0.3 μs SCL,SDA 立ち下がり時間 tf 80%→20% - - 0.3 μs バス上の許容スパイク時間 tSP - - - 50 ns VDD ≥ 1.8V時 - - 400 バスラインの負荷容量 Cb VDD < 1.8V時 - - 50 pF ※ 本製品への、STARTコンディション送信からSTOPコンディション送信までのアクセスは、0.5秒以内に終了して ください。0.5秒以上アクセスした場合、内部監視タイマーによりRTCのI2C-BUSインターフェースアクセスが強制 終了されます。 8-3.タイミングチャート START コンディション t LOW t HIGH STOP コンディション 1/fSCL START コンディション 80% SCL 20% tr tf SDA t SU;STA t HD;STA t SU;DAT t HD;DAT t SU;STO t BUF t SP 7 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 8-4.AC 8-4.AC電気的特性-2 AC電気的特性-2 項目 記号 CLKOUTデューティー Duty CLKOUT立ち上がり時間 trC CLKOUT立ち下がり時間 tfC 条件 MIN TYP MAX 単位 40 50 60 % VDD=1.8~5.5V - - 70 ns VDD=1.5~5.5V - - 180 ns VDD=1.3~5.5V - - 1100 ns VDD=1.8~5.5V - - 70 ns VDD=1.5~5.5V - - 180 ns VDD=1.3~5.5V - - 1100 ns CLOUT=15pF, 閾値0.5VDD CLOUT=15pF 20%→80% CLOUT=15pF 80%→20% 80% 50% CLKOUT 20% t WH Duty = t WH /t CLKOUT ×100(%) t rC t fC t CLKOUT 8-5.電源立ち上げ、及び、電源降下時間 項 目い 記号 条件 MIN TYP MAX 単位 初期電源立ち上げ時間 (※1) tr1 - - - 10 ms/V バックアップ移行時 電源降下時間 (※1) tf1 - 5 - - μs/V バックアップ復帰時 電源立ち上げ時間 (※1) tr2 - 5 - - μs/V ※1:本製品は、初期電源投入時に内部設定初期化する為のパワーオンリセット回路を搭載しています。 仕様時間外での電源立ち上げ、電源降下した場合、初期電源投入時にはパワーオンリセット回路が動作しなかったり、 バックアップ移行時/復帰時にはパワーオンリセット回路が動作したりする可能性があります。パワーオンリセット回路を 安定に正常動作させる為に、仕様時間内で電源立ち上げ、電源降下させて下さい。 VDD バックアップ 電圧 (Min 1.3V) バックアップ時 0V tr1 tf1 tr2 8 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 9.使用方法 9-1.時計制御レジスタテーブル Address Function bit 7 bit 6 bit 5 bit 4 bit 3 bit 2 bit 1 bit 0 00h SEC - S40 S20 S10 S8 S4 S2 S1 01h MIN - M40 M20 M10 M8 M4 M2 M1 02h HOUR - - H20 H10 H8 H4 H2 H1 03h WEEK - - - - - W4 W2 W1 04h DAY - - D20 D10 D8 D4 D2 D1 05h MONTH - - - MO10 MO8 MO4 MO2 MO1 06h YEAR Y80 Y40 Y20 Y10 Y8 Y4 Y2 Y1 07h MIN Alarm AE MA40 MA20 MA10 MA8 MA4 MA2 MA1 08h HOUR Alarm AE RAM HA20 HA10 HA8 HA4 HA2 HA1 WA6 WA5 WA4 WA3 WA2 WA1 WA0 RAM DA20 DA10 DA8 DA4 DA2 DA1 WEEK Alarm 09h AE DAY Alarm 0Ah Timer Counter T128 T64 T32 T16 T8 T4 T2 T1 0Bh Select Register TCS1 TCS0 CFS1 CFS0 TSS1 TSS0 AS UTS 0Ch Flag Register - - VDHF VDLF - TF AF UTF 0Dh Control Register RESET TEST RAM FIE TE TIE AIE UTIE ※ 初期電源投入時レジスタ値は不定ですので、必ず初期設定を実施してから御使用ください。 但し、初期電源投入時TCS1, TCS0, CFS1, CFS0, TEST, FIE, TE, TIE, AIE, UTIEビットは "0"リセットされ、VDLFビットは "1"セットされます。 ※ "-"ビットは書き込みデータ無効で、リード時"0"読み出しとなります。 ※ VDHF, VDLF, TF, AF, UTFビットは、"0"データのみ書き込み有効となります。 ※ TESTビットは弊社テスト用ビットですので、必ず“0”設定で御使用ください。 ※ Address 0Eh, 0Fhへの書き込み読み出し動作は誤動作の原因となりますので、アクセス禁止とします。 9 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 9-2.レジスタ説明 9-2-1.時計・カレンダーレジスタ( 9-2-1.時計・カレンダーレジスタ( Address 00h ∼ Address 06h ) Address Function bit 7 bit 6 bit 5 bit 4 bit 3 bit 2 bit 1 bit 0 00h SEC - S40 S20 S10 S8 S4 S2 S1 01h MIN - M40 M20 M10 M8 M4 M2 M1 02h HOUR - - H20 H10 H8 H4 H2 H1 03h WEEK - - - - - W4 W2 W1 04h DAY - - D20 D10 D8 D4 D2 D1 05h MONTH - - - MO10 MO8 MO4 MO2 MO1 06h YEAR Y80 Y40 Y20 Y10 Y8 Y4 Y2 Y1 • データ形式 時計・カレンダーのデータはBCDコードで表現しています。 • HOURレジスタ HOURレジスタは24時間表示です。 • WEEKレジスタ WEEKレジスタは7進アップカウンタで、 (W4W2W1)=(000)→(001)→ … →(110)→(000)とカウントします。 曜日とビット設定(W4W2W1)の対応は、自由にユーザーで設定可能です。 • YEARレジスタ YEARレジスタは西暦の下2桁を設定します。 • 自動うるう年補正機能 自動うるう年補正機能は2000年~2099年まで対応しています。 • 時計・カレンダー設定例 例 98年07月06日 日曜日 05時43分21秒の場合 (WEEKレジスタ 日曜日=(W4W2W1)=(000)とした場合) Address Function bit 7 bit 6 bit 5 bit 4 bit 3 bit 2 bit 1 bit 0 00h SEC - 0 1 0 0 0 0 1 01h MIN - 1 0 0 0 0 1 1 02h HOUR - - 0 0 0 1 0 1 03h WEEK - - - - - 0 0 0 04h DAY - - 0 0 0 1 1 0 05h MONTH - - - 0 0 1 1 1 06h YEAR 1 0 0 1 1 0 0 0 ※ 存在しない時計・カレンダーデータ設定は誤動作の原因となりますので、 必ず正しいデータ設定を行なって下さい。 10 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 9-2-2.アラームレジスタ( 9-2-2.アラームレジスタ( Address 07h ∼ Address 09h ) Address Function bit 7 bit 6 bit 5 bit 4 bit 3 bit 2 bit 1 bit 0 07h MIN Alarm AE MA40 MA20 MA10 MA8 MA4 MA2 MA1 08h HOUR Alarm AE RAM HA20 HA10 HA8 HA4 HA2 HA1 WA6 WA5 WA4 WA3 WA2 WA1 WA0 RAM DA20 DA10 DA8 DA4 DA2 DA1 WEEK Alarm 09h AE DAY Alarm 曜日、日、時、分についてのアラーム時刻の設定レジスタです。Address 09h については Address 0BhのAS(Alarm Select)ビットの設定により、曜日、日のアラームのどちらを使用 するかを指定します。アラームレジスタに設定した時刻になると、Address 0ChのAF(Alarm Flag) ビットに"1"がセットされます。 • WEEK Alarmレジスタのビットと各曜日の割り当て WEEK AlarmレジスタのWA0~WA6ビットは、 Address 03hのWEEKレジスタ(W4W2W1)=(000)~(110)に対応します。 例 WEEKレジスタで日曜日=(W4W2W1)=(000)とした場合 Address Function bit 7 bit 6 bit 5 bit 4 bit 3 bit 2 bit 1 bit 0 09h WEEK Alarm AE 土 金 木 水 火 月 日 曜日は任意の複数の曜日にアラーム設定が可能です。 例 WEEKレジスタで日曜日=(W4W2W1)=(000)として月~金曜までアラーム設定の場合 Address Function bit 7 bit 6 bit 5 bit 4 bit 3 bit 2 bit 1 bit 0 09h WEEK Alarm 0 0 1 1 1 1 1 0 •毎分アラーム、毎時アラーム、毎日アラーム機能 各アドレスのbit7のAE(Alarm Enable)ビットに"1"を設定すると、 それぞれ、毎分アラーム、毎時アラーム、毎日アラームの設定になります。 例 毎時15分のアラームを設定した場合 Address Function bit 7 bit 6 bit 5 bit 4 bit 3 bit 2 bit 1 bit 0 07h MIN Alarm 0 0 0 1 0 1 0 1 08h HOUR Alarm 1 bit7="1"のため不問 •RAMビット RAMとして使用可能です。 9-2-3.タイマーカウンタレジスタ( 9-2-3.タイマーカウンタレジスタ( Address 0Ah ) Address Function bit 7 bit 6 bit 5 bit 4 bit 3 bit 2 bit 1 bit 0 0Ah Timer Counter T128 T64 T32 T16 T8 T4 T2 T1 定周期タイマー割り込みに使用するダウンカウンタのカウント数を設定するレジスタです。定周期タイマー のソースクロックはAddress 0BhのTSS1,TSS0(Timer Source Clock Select)ビットで指定します。 Address 0DhのTE(Timer Enable)ビットを"0"から"1"にセットすると、設定したカウント数でカウントダウン していき、カウント数がゼロになると、Address 0ChのTF(Timer Flag)ビットに"1"がセットされます。 TEビット"1"の間、設定したカウント数での繰り返しダウンカウンタ動作となります。 11 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 9-2-4.セレクトレジスタ( 9-2-4.セレクトレジスタ( Address 0Bh ) Address Function bit 7 bit 6 bit 5 bit 4 bit 3 bit 2 bit 1 bit 0 0Bh Select Register TCS1 TCS0 CFS1 CFS0 TSS1 TSS0 AS UTS • TCS(Temperature Compensation Select)ビット 温度補償動作間隔の選択ビットです。 時計レジスタの時刻に合わせた動作となります。 TCS1 TCS0 温度補償動作間隔 0 0 0.5 s 0 1 2s 1 0 10 s 1 1 30 s ※ 初期電源投入時の値は"00"で温度補償動作間隔0.5 s選択となります。 • CFS(CLKOUT Frequency Select)ビット CLKOUT端子出力周波数の選択ビットです。 CFS1 CFS0 CLKOUT出力周波数 CLKOUT出力周波数 0 0 32.768 kHz 0 1 1024 Hz 1 0 32 Hz 1 1 1 Hz ※ 初期電源投入時の値は"00"でCLKOUT出力周波数32.768kHz選択となります。 • TSS(Timer Source Clock Select)ビット 定周期タイマーのソースクロックの選択ビットです。 TSS1 TSS0 タイマーソースクロック 0 0 4096 Hz 0 1 64 Hz 1 0 1 Hz 1 1 1/60 Hz • AS(Alarm Select)ビット 曜日、日アラームの選択ビットです。 Address 09hに設定されているデータを下記のアラーム設定として認識します。 AS アラーム認識 0 曜日アラーム 1 日アラーム • UTS(Update Time Select)ビット 時刻更新割り込み発生タイミングの選択ビットです。 UTS 時刻更新割り込みタイミング 0 秒 更新 1 分 更新 12 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 9-2-5.フラグレジスタ( 9-2-5.フラグレジスタ( Address 0Ch ) Address Function bit 7 bit 6 bit 5 bit 4 bit 3 bit 2 bit 1 bit 0 0Ch Flag Register - - VDHF VDLF - TF AF UTF • VDHF(Voltage Detect High Flag)ビット 温度補償動作電圧検出のフラグビットです。 電圧検出動作は、温度補償動作間隔タイミングに合わせた間欠動作となります。 VDHF 内容 0 電源電圧がVDET1(MAX2.0V)以上 1 電源電圧がVDET1(MAX2.0V)以下 ※ VDHFビット"1"検出後は"0"を書き込むまで保持します。また、本ビットは"0"データのみ 書き込み有効となります。 • VDLF(Voltage Detect Low Flag)ビット 低電源電圧検出、又はパワーオンリセット信号検出のフラグビットです。 電圧検出動作は、温度補償動作間隔タイミングに合わせた間欠動作となります。 VDLF 内容 0 電源電圧がVDET2(MAX1.5V)以上、又はパワーオンリセット信号 未検出 1 電源電圧がVDET2(MAX1.5V)以下、又はパワーオンリセット信号 検出 ※ VDLFビット"1"検出後は"0"を書き込むまで保持します。また、本ビットは"0"データのみ 書き込み有効となります。 • TF(Timer Flag)ビット 定周期タイマー割り込み発生検出のフラグビットです。 TF 内容 0 通常状態 1 定周期タイマーダウンカウンタのカウントゼロを検出 ※ TFビット"1"検出後は"0"を書き込むまで保持します。また、本ビットは"0"データのみ 書き込み有効となります。 • AF(Alarm Flag)ビット アラーム割り込み発生検出のフラグビットです。 AF 内容 0 通常状態 1 アラーム設定時刻との一致を検出 ※ AFビット“1”検出後は“0”を書き込むまで保持します。 また、本ビットは"0"データのみ書き込み有効となります。 • UTF(Update Time Flag)ビット 時刻更新割り込み発生検出のフラグビットです。 UTF 内容 0 通常状態 1 時刻更新終了を検出 ※ UTFビット“1”検出後は“0”を書き込むまで保持します。 また、本ビットは"0"データのみ書き込み有効となります。 13 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 9-2-6.コントロールレジスタ( 9-2-6.コントロールレジスタ( Address 0Dh ) Address Function bit 7 bit 6 bit 5 bit 4 bit 3 bit 2 bit 1 bit 0 0Dh Control Register RESET TEST RAM FIE TE TIE AIE UTIE • RESETビット RESET 内容 0 通常状態 1 1Hz~64Hzの分周カウンタをリセットし、時計機能が停止します。 ※ 本ビットに"1"書き込み後、STOPコンディション受信時、反復スタート時、 0.5秒I2C-BUSインターフェースリセット時に自動クリアされます。 • TESTビット 弊社テスト用ビットです。必ず"0"設定で御使用ください。 TEST 内容 0 通常動作モード 1 テストモード • RAMビット RAMとして使用可能です。 • FIE(Frequency Interrupt Enable)ビット /INT端子へのDuty50%の1Hz信号出力のイネーブルビットです。 FIE 内容 0 /INT端子から1Hz出力Disable 1 /INT端子から1Hz出力Enable ※ 初期電源投入時の値は“0”で/INT端子出力 ディセーブル選択となります。 • TE(Timer Enable)ビット 定周期タイマーダウンカウンタのイネーブルビットです。 TE カウンタ動作 0 タイマーカウント停止 1 タイマーカウント開始 ※ 初期電源投入時の値は"0"でタイマーカウント停止選択となります。 • TIE, AIE, UTIE(Timer , Alarm , Update Time Interrupt Enable)ビット /INT端子への割り込み信号出力イネーブルビットです。定周期タイマー割り込み出力はTIEビット、 アラーム割り込み出力はAIEビット、時刻更新割り込み出力はUTIEビットにて制御します。 TIE,AIE,UTIE 内容 0 /INT端子出力Disable 1 /INT端子出力Enable ※ 初期電源投入時の値は“0”で/INT端子出力 ディセーブル選択となります。 /INT端子からの出力は、定周期タイマー、アラーム、時刻更新の各割り込み信号とFIEで制御する 1Hz信号出力の論理和で出力されます。 14 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 9-3.割り込み機能説明 9-3-1.定周期タイマー割り込み 定周期タイマー割り込みは、タイマーソースクロック設定ビット(Address 0Bh TSS1,TSS0)で指定した周波数 とタイマーカウンタレジスタ(Address 0Ah)に設定した値で決定される周期で、定期的に割り込み動作を発生 させる機能です。割り込み動作発生時(タイマーカウントがゼロ)は TF="1"となり、TIEビットの設定状態により、 下図のような/INT端子出力になります。また、定周期タイマーはTE="1"の間は繰り返し動作します。 TE カウント停止 TIE TF TFビットを "0"にクリア タイマーカウントがゼロ 設定したカウント数 タイマーカウント数 "0" 割り込み発生 割り込み発生 割り込み発生 ハイインピーダンス tL tL /INT端子出力 INTN端子出力 ( Nchオープンドレイン出力 ) "L"レベル TIEビットが"0"の間は出力Disable "L"出力期間終了(※1 ) "L"出力期間(t L)内にTFビットを"0"にクリアした場合 、 INTN端子出力は強制的にハイインピーダンス状態(※2 /INT端子出力は強制的にハイインピーダンス状態 (※2) ) ※1:割り込み発生、TIE="1"で下記のように設定した期間のみ/INT端子出力は"L"レベル出力します。 ※2:割り込み発生後、/INT端子出力が"L"レベルの間にTFビットを"0"にクリアした場合、/INT端子 出力は強制的にクリアされます。 TIE 内容 0 /INT端子からの定周期タイマー割り込み出力Disable 1 /INT端子からの定周期タイマー割り込み出力Enable ※ 定周期タイマー割り込み機能を使用しない時は、TE,TIE="0"とする事で タイマーカウンタレジスタ(Address 0Ah)を全てRAMとして使用する事ができます。 TSS1 TSS0 ソースクロック "L"出力期間( "L"出力期間(t 出力期間(tL) 0 0 4096 Hz 0.122ms 0 1 64 Hz 7.81ms 1 0 1 Hz 7.81ms 1 1 1/60 Hz 7.81ms 15 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y • タイマースタートタイミング 書き込みモードにおいて下記のようにAddress 0Dh 書き込みクロックの立ち下がりエッジからタイマーが カウント動作を開始します。 SCL SDA 1 TIE AIE UTIE ・コントロールレジスタ(Address 0Dh) のTEビットを"1"に設定 ACK TE カウントダウン スタート • 定周期タイマー時間 タイマーカウンタ設定とソースクロックの設定により、定周期タイマー時間を設定できます。 設定可能時間:244.14µs ~ 255min 定周期タイマー時間 = タイマーカウンタ設定値 × ソースクロック周期 (※ ソースクロック周期はソースクロック周波数の逆数) ※ 定周期タイマー時間は、内部回路動作の影響により最大ソースクロック1周期分の誤差が生じます。 • 定周期タイマー割り込み設定のレジスタ設定例 ・定周期タイマー時間を10分にセットする場合 Address bit7 bit6 0Ch - - bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 VDHF VDLF - 0 AF UTF RAM 0 0 AIE UTIE TE TIE ・誤動作防止の為、TF、TE、TIE="0"に設定 0Dh RESET TEST FIE TF Address bit7 bit6 bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 0Ah 0 0 0 0 1 0 1 0 1 1 AS UTS TSS1 TSS0 bit2 bit1 bit0 1 1 AIE UTIE TE TIE 0Bh Address 0Dh TCS1 TCS0 CFS1 CFS0 bit7 bit6 RESET TEST bit5 bit4 RAM FIE bit3 ・定周期タイマー時間を設定 ・タイマーカウントレジスタを 10カウント(0Ah)に設定 ・ソースクロックを 1分(TSS1TSS0)=(11)に設定 ・TE、TIE="1"に設定してタイマーをスタートさせ、 ・TE、TIE=“1”に設定してタイマーをスタートさせ、 INTN端子出力をEnableにして、カウントがゼロに /INT端子出力をEnableにして、カウントがゼロに なり、定周期タイマー割り込み発生待ちの状態 なり、定周期タイマー割り込み発生待ちの状態 16 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 9-3-2.アラーム割り込み アラーム割り込みは、アラームレジスタに設定した時刻と一致した時に、割り込み動作を発生させる機能です。 割り込み動作発生時はAF="1"となり、AIEビットの設定状態により、下図のような/INT端子出力になります。 アラーム割り込みタイミングは、秒桁が59秒→0秒により分桁へのキャリー発生時に出力されます。 AIE 出力Disable 出力Enable 出力Enable AF AFビットを "0"にクリア 割り込み発生 ハイインピーダンス 割り込み発生 /INT端子出力 INTN端子出力 ( Nchオープンドレイン出力 ) "L"レベル AIEビットが"0"の間は出力Disable AIE 内容 0 /INT端子からのアラーム割り込み出力Disable 1 /INT端子からのアラーム割り込み出力Enable ※ アラーム割り込み機能を使用しない時は、AIE="0"とする事で アラームレジスタ(Address 07h~09h)を全てRAMとして使用する事ができます。 • アラーム割り込み設定のレジスタ設定例 ・月~金曜日の毎朝7時にアラームを出す場合 (但し、曜日レジスタ(Address 03h)で日曜日=(W4W2W1)=(000)とします。) Address bit7 bit6 bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 RAM FIE TE TIE 0 UTIE ・誤動作防止の為、AIE="0"に設定 0Dh RESET TEST AIE ・アラーム時刻を設定 Address bit7 bit6 bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 07h 0 0 0 0 0 0 0 0 ・分アラームレジスタを0分(00h)に設定 08h 0 0 0 0 0 1 1 1 ・時アラームレジスタを7時(07h)に設定 09h 0 0 1 1 1 1 1 0 ・曜日アラームレジスタを月~金(3Eh)に設定 0 UTS 0Bh TCS1 TCS0 CFS1 CFS0 TSS1 TSS0 ・AS="0"に設定して曜日アラームを選択 AS Address bit7 bit6 0Ch - - bit5 bit4 VDHF VDLF bit3 bit2 bit1 bit0 - TF 0 UTF ・AFビットを"0"にクリア AF Address 0Dh bit7 bit6 RESET TEST bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 RAM FIE TE TIE 1 UTIE ・AIE=“1”に設定して/INT端子出力をEnableにして、 ・AIE="1"に設定してINTN端子出力をEnableにして、 アラーム割り込み発生待ちの状態 AIE 17 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 9-3-3.時刻更新割り込み 時刻更新割り込みは、設定した秒更新または分更新発生時に、割り込み動作が発生する機能です。割り 込み発生時はUTF="1"となり、UTIEビットの設定状態により、下図のような/INT端子出力になります。 時刻更新割り込みタイミングは、UTSビットで設定した時刻でのキャリー発生時に出力されます。 Address 0DhのRESETビットが"1"の場合は、時刻更新割り込みは発生しません。 UTIE UTF UTFビットを "0"にクリア 時刻更新 時刻更新 "0" 割り込み発生 割り込み発生 割り込み発生 ハイインピーダンス tL tL /INT端子出力 ( Nchオープンドレイン出力 ) "L"レベル UTIEビットが"0"の間は出力Disable "L"出力期間終了(※1 ) "L"出力期間(t L )内にUTFビットを"0"にクリアした場合 /INT端子出力は強制的にハイインピーダンス状態(※2) ※1:割り込み発生、UTIE=“1”で下記のように設定した期間のみ/INT端子出力は“L”レベル出力します。 ※2:割り込み発生後、/INT端子出力が“L”レベルの間にUTFビットを“0”にクリアした場合、 /INT端子出力は強制的にクリアされます。 UTS 時刻更新タイミング "L"出力期間( "L"出力期間(t 出力期間(tL) 0 秒 更新 7.81ms 1 分 更新 7.81ms UTIE 内容 0 /INT端子からの時刻更新割り込み出力Disable 1 /INT端子からの時刻更新割り込み出力Enable 18 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y • 時刻更新割り込み設定のレジスタ設定例 ・分更新の時刻更新割り込みを設定する場合 Address bit7 bit6 0Ch - - bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 VDHF VDLF - TF AF 0 RAM TE TIE AIE 0 ・誤動作防止の為、UTF、UTIE="0"に設定 0Dh RESET TEST FIE UTIE UTF Address 0Ah bit7 bit6 bit5 bit4 bit3 bit2 TCS1 TCS0 CFS1 CFS0 TSS1 TSS0 bit1 AS bit0 ・時刻更新割り込みを設定 ・UTSビットを分更新(1)に設定 1 UTS Address 0Dh bit7 bit6 RESET TEST bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 RAM FIE TE TIE AIE 1 ・UTIE="1"に設定して/INT端子出力をEnableにして、 時刻更新発生待ちの状態 UTIE 9-3-4.割り込み信号の識別方法 /INT端子からの割り込み出力は、定周期タイマー、アラーム、時刻更新の各割り込みが発生した時に “L”レベル出力します。共通の出力端子となっていますので、割り込みが発生した場合は、フラグレジ スタ(Address 0Ch)を参照することで、どの割り込み信号であるか確認できます。 19 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 9-4. I2C-BUSシリアルインターフェース KR3225YはSCL(クロックライン)とSDA(データライン)の2線式のI2C-BUSシリアルインターフェースで データの送受信を行っています。 9-4-1. STARTコンディションと コンディションとSTOPコンディション コンディション コンディションと I2C-BUSがデータ転送を行っていない時、SCL、SDAはHighを保っています。この時、SDAがHighから Lowに変化した状態(STARTコンディション)となり、アクセスが開始され、データ転送を行います。反対 に、SCLがHighの時、SDAがLowからHighに変化した状態(STOPコンディション)となり、アクセスの終 了となります。 STOPコンディション STARTコンディション SCL SDA 9-4-2. アクノリッジ信号 STARTコンディション検出後にデータ転送を8bitずつ行います。転送するデータは8bit毎で何回でも 構いません。8bitの転送毎に、受信側のデバイスは送信側に対し、アクノリッジ信号というデータの受 信確認のビットを送ります。送信側は8bit目のクロックパルスの立ち下がりでSDAを解放(High)し、受 信側はデータを正常に受信していれば、SDAをLowにします。これにより送信側はアクノリッジ信号が 返って来たことを確認します。次のデータを送信、またはSTOPコンディションを送信します。一方、CPU 等のマスタ側が受信側の場合、8bit受信した後にSDAをLowにしない(アクノリッジ信号を送らない)こ とで送信側(KR3225Y)にデータ転送の終了であると認識させ、マスタ側がSTOPコンディションを送信 します。 マスタが送信側の場合のアクノリッジ信号タイミング SCL (送信側出力) 1 8 9 SDA (送信側出力) SDA (受信側出力) ハイインピーダンス STARTコンディション アクノリッジ 信号 "L" 20 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 9-4-3. スレーブアドレス I2C-BUSでは、各デバイスに7bitのスレーブアドレスが設定されています。STARTコンディションを検 出後、このスレーブアドレスをI2C-BUSにより受信する事でその後のマスタからの通信に反応します。 実際の通信時には、スレーブアドレスと共にR/W(リードライト)ビットを付加した8bitデータを受信します。 KR3225Yのスレーブアドレス WF8592Aのスレーブアドレス R/W bit スレーブアドレス bit7 bit6 bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 0 1 1 0 0 1 0 0 bit7 bit6 bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 0 1 1 0 0 1 0 1 書き込みモード 読み出しモード 9-4-4. I2C-BUSデータ転送フォーマット 以下にI2C-BUSのデータ転送フォーマットを示します。 KR3225Yは、レジスタアドレスのオートインクリメント機能があります。レジスタアドレスを毎回書き 込む必要はありません。8bitのデータの送信毎にレジスタアドレスは+1加算されます。0Dhアドレス に+1加算されると00hアドレスになります。アドレス、データはMSBファーストで転送して下さい。 データ書き込みフォーマット アクノリッジ信号 S スレーブアドレス ・CPUがSTARTコンディションを送信 ・CPUがSTARTコンディションを送信 ・CPUがKR3225Yのスレーブアドレス、 ・CPUがWF8592Aのスレーブアドレス、 R/Wビット(書き込みモード)を送信 R/Wビット(書き込みモード)を送信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 0 0 R/W (Write ) アクノリッジ信号 レジスタアドレス ・CPUがKR3225Yへ書き込むレジスタアドレスを送信 ・CPUがWF8592Aへ書き込むレジスタアドレスを送信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 0 アクノリッジ信号 書き込み終了 データ 0 P レジスタアドレスが+1されます データ追加 ・CPUが上記で指定したアドレスへ書き込むデータを送信 ・CPUが上記で指定したアドレスへ書き込むデータを送信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 ・書き込み終了ならCPUがSTOPコンディションを送信 ・書き込み終了ならCPUがSTOPコンディションを送信 ※データ追加なら続けてデータを送信する事で ※データ追加なら続けてデータを送信する事で 上記から+1したアドレスへ書き込む事ができます 上記から+1したアドレスへ書き込む事ができます アクノリッジ信号 書き込み終了 データ 0 P レジスタアドレスが+1されます データ追加 CPUが送信側 CPUが受信側 ①CPUが+1加算したアドレスへ書き込むデータを送信 ①CPUが+1加算したアドレスへ書き込むデータを送信 ②CPUがアクノリッジ信号を受信 ②CPUがアクノリッジ信号を受信 ・データ追加なら①②を繰り返し行って下さい。 ・データ追加なら①②を繰り返し行なって下さい ・書き込み終了ならCPUがSTOPコンディションを送信 ・書き込み終了ならCPUがSTOPコンディションを送信 S STARTコンディション P STOPコンディション 21 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y データ読み出しフォーマット ・レジスタアドレス指定の場合 アクノリッジ信号 S スレーブアドレス ・CPUがSTARTコンディションを送信 ・CPUがSTARTコンディションを送信 ・CPUがWF8592Aのスレーブアドレス、 ・CPUがKR3225Yのスレーブアドレス、 R/Wビット(書き込みモード)を送信 R/Wビット(書き込みモード)を送信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 0 0 R/W (Write ) アクノリッジ信号 レジスタアドレス ・CPUがKR3225Yから読み出すレジスタアドレスを送信 ・CPUがWF8592Aから読み出すレジスタアドレスを送信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 0 アクノリッジ信号 S スレーブアドレス 1 0 アクノリッジ 信号 R/W (Read ) 読み出し終了 1 P データ データ追加 0 レジスタアドレスが+1されます 読み出し終了 1 P データ データ追加 0 レジスタアドレスが+1されます CPUが送信側 ・CPUがSTARTコンディションを再度送信 ・CPUがSTARTコンディションを再度送信 ・CPUがKR3225Yのスレーブアドレス、 ・CPUがWF8592Aのスレーブアドレス、 R/Wビット(読み出しモード)を送信 R/Wビット(読み出しモード)を送信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 ・KR3225Yから上記で指定したアドレスのデータを受信 ・WF8592Aから上記で指定したアドレスのデータを受信 ・読み出し終了ならCPUがアクノリッジ信号を送信しない ・読み出し終了ならCPUがアクノリッジ信号を送信しない CPUがSTOPコンディションを送信 CPUがSTOPコンディションを送信 ※データ追加なら続けてデータを受信する事で ※データ追加なら続けてデータを受信する事で 上記から+1したアドレスのデータを 上記から+1したアドレスのデータを 読み出す事ができます 読み出す事ができます ①CPUがアクノリッジ信号を送信 ①CPUがアクノリッジ信号を送信 ②KR3225Yから+1加算したアドレスのデータを受信 ②WF8592Aから+1加算したアドレスのデータを受信 ・データ追加なら①②を繰り返し行って下さい ・データ追加なら①②を繰り返し行なって下さい ・読み出し終了ならCPUがアクノリッジ信号を送信しない ・読み出し終了ならCPUがアクノリッジ信号を送信しない CPUがSTOPコンディションを送信 CPUがSTOPコンディションを送信 CPUが受信側 S STARTコンディション P STOPコンディション ・レジスタアドレス指定しない場合 最初に読み出しモードに設定した場合でも、データ読み出しできます。レジスタアドレスは前回の アクセスで終了したアドレスに+1加算したアドレスとなります。 アクノリッジ信号 S スレーブアドレス 1 0 アクノリッジ 信号 R/W (Read ) 読み出し終了 1 P データ ・CPUがSTARTコンディションを送信 ・CPUがSTARTコンディションを送信 ・CPUがKR3225Yのスレーブアドレス、 ・CPUがWF8592Aのスレーブアドレス、 R/Wビット(読み出しモード)を送信 R/Wビット(読み出しモード)を送信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 ・CPUがアクノリッジ信号を受信 ・WF8592Aから前回アクセスしたアドレスに ・KR3225Yから前回アクセスしたアドレスに +1加算したアドレスのデータを受信 +1加算したアドレスのデータを受信 ・読み出し終了ならCPUがアクノリッジ信号を送信しない ・読み出し終了ならCPUがアクノリッジ信号を送信しない CPUがSTOPコンディションを送信 CPUがSTOPコンディションを送信 データ追加 0 レジスタアドレスが+1されます ※データ追加なら続けてデータを受信する事で ※データ追加なら続けてデータを受信する事で 上記から+1したアドレスのデータを 上記から+1したアドレスのデータを 読み出す事ができます 読み出す事ができます 読み出し終了 1 P データ データ追加 0 レジスタアドレスが+1されます CPUが送信側 CPUが受信側 ①CPUがアクノリッジ信号を送信 ①CPUがアクノリッジ信号を送信 ②WF8592Aから+1加算したアドレスのデータを受信 ②KR3225Yから+1加算したアドレスのデータを受信 ・データ追加なら①②を繰り返し行なって下さい ・データ追加なら①②を繰り返し行って下さい ・読み出し終了ならCPUがアクノリッジ信号を送信しない ・読み出し終了ならCPUがアクノリッジ信号を送信しない CPUがSTOPコンディションを送信 CPUがSTOPコンディションを送信 S STARTコンディション P STOPコンディション 22 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 10.マイコンとの接続例 VDD 3kΩ Ω Ω 3kΩ 3kΩ Ω VDD /INT /INT KR3225Y VSS VDD CPU SDA SDA SCL SCL VSS 本製品は、SCL(クロックライン)とSDA(データライン)の2線式のI2C-BUSシリアルインターフェースでデータの送受信を 行ないます。 上記のようにSCL、SDAの信号線とCPU等のコントローラを接続します。 出力はオープンドレイン端子で構成されている為、SCL、SDAの信号線は抵抗を付加してVDDにプルアップします。 11.32kHz-TCXOとしての使用 11.32k -TCXOとしての使用 VDD 0.1uF VDD SDA SCL CLK OUT KR3225Y CLK OE /INT N.C. VSS CLKOE 0.1uF 23 KYOCERA Crystal Device KKC1108032 KR3225Y 11.注意事項 1. 製品の仕様については正式に取り交わした仕様書に基づくものとします。 2. 記載内容は、製品の改良等のために予告なく変更する場合がございます。 3. 記載されている製品は一般電子機器(情報機器、通信機器、音響映像機器、計測 機器、家電製品等)に使用されることを意図しています。 特別な品質・信頼性が要求され、その故障や誤動作が直接人命を脅かしたり、人体 に危害を及ぼす恐れのある装置やシステム(交通機器、安全装置、航空・宇宙用、 原子力制御、生命維持装置を含む医療機器など)にご使用をお考えのお客様は、 必ず事前に当社販売窓口までご相談ください。 4. 当社は品質・信頼性の向上に努めておりますが、万が一に備え、装置やシステム上で 十分な安全設計をお願いします。 5. 設計に際しては最大定格、動作電源電圧、動作温度など保証範囲内でお使い ください。 保証値を超えての使用など、本カタログに記載する製品の誤った使用または不適切な 使用などに起因する製品の運用結果につきましては、当社は責任を負いかねますので、 ご了承ください。 6. カタログに記載された動作概要および回路例は、製品の標準的な動作や使用方法を 説明するためのものです。したがって、製品を使用される場合には、外部諸条件を十分 考慮のうえ、回路・実装設計を行ってください。 7. カタログに記載された技術情報は製品の代表的動作・応用を説明するためのもので、 その使用に際しての当社及び第三者の知的財産権その他の権利に対する保証または 許諾を行うものではありません。 8. カタログで使用される商標、ロゴ、商号に関する権利は、当社またはそれぞれの権利の 所有者に帰属します。 9. カタログに記載されている製品のうち、外国為替及び外国貿易管理法に定める戦略 物資該当製品の輸出に際しては、同法に基づく輸出許可・承認が必要です。 10. カタログの記載内容を当社の許可無く転載・複写することを禁止いたします。 24 KYOCERA Crystal Device KKC1108032
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