若年ドライバーの特性と事故防止のポイント

<人> 車 道路
8月の安全運転のポイント
平成10
平成2
8年8月号
年6月号
今回は、最も事故発生率の高い若年ドライバーについて、その特性や事故防止のポイントについ
て考えてみることにしましょう。
若年ドライバーの事故発生率は高い
図1は、年齢層別免許保有者10万人当たりの交通事故および死亡事故件数を示したものです。
左側の交通事故では、16∼24歳の若年ドライバーの事故発生率は、30歳以上の年齢層の2倍以上
の発生率です。つまり、この年齢層の若年ドライバーが最も事故を起こしやすいということです。
図1 原付以上運転者(第一当事者)の年齢層別免許保有者1
0万人当たり交通事故件数(平成1
9年中)
(警察庁交通局、平成19
年中の交通事故の発生状況による。)
死亡事故
交通事故
1,
8
64
.
0
12
.13
16
∼2
4歳
1
6∼24歳
2
5∼29歳
25
∼2
9歳
1,
12
8.
6
3
0∼39歳
30
∼3
9歳
89
3.
6
4
0∼49歳
5
0∼59歳
87
2.
1
50
∼5
9歳
6
0∼64歳
87
0.
1
60
∼6
4歳
50
0
10
00
4
.
8
7
5
.
5
8
4
.
9
6
8
.
4
65
歳以上
93
0.
0
0
5
.
5
5
40
∼4
9歳
81
0.
0
6
5歳以上
6
.
9
3
15
00
2
00
0
(件)
0
3
6
9
12
15
(件)
若年ドライバーの特性
○運転経験が浅い
若年ドライバーは運転経験が浅いということがあげられます。
そのため、運転中に、危険な状況を正しく認知し、的確な判断をすることが、経験不足などによ
り、正しくできないことが考えられます。
運転は、「認知・判断・操作」によって成り立っ
ており、そのどこかにミスが発生すると事故に結び
つくといわれていますが、若年ドライバーは、その
いずれについても不十分な面がみられます。
○運動能力が高く、実力を過信しやすい
若年ドライバーは他の年齢層に比べると、運動能
力や視力などの身体機能は優れています。しかし、
一方でそれが過信につながることもあります。
運転経験が浅いにもかかわらず「自分は運転がう
まい」「事故を起こすわけがない」と思い込み、ス
ピードの出し過ぎや強引な追越しなどの危険な運転
に結びつきます。
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〒550-0002 大阪府大阪市西区江戸堀1-18-11 小谷ビル602
電話:06-6444-4334 FAX:06-6444-4338
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事故防止のポイント
○運転は社会的行為であることを自覚しよう
車の運転は、個人的で趣味的な行為ではな
く社会的な行為です。ドライバーが守らなけ
ればならないルールがあります。ルールを破
れば、安全は確保できません。
万一、事故を起こせば被害者を悲惨な状況
にさせるだけでなく、運転者も、被害者への
損害賠償義務を負ったり、懲役や罰金、免許
取消し等の処分を受けることになります。そ
のことをしっかりと自覚してハンドルを握り
ましょう。
ルール
遵守!
免許停止
・取消し
懲役
罰金
損害賠償
事故
○他車や自転車、歩行者は「交通パートナー」
という意識を持とう
自分の思い通りに走れないからといって、
感情的な気分になると、強引な追越しなどの
無謀な運転を招きます。他車や自転車、歩行
者は、同じ道路を利用する交通パートナーだ
と考えましょう。
それによって、相手に配慮した運転や、譲
り合いができるようになります。
○危険な状態を作らない運転を心がけよう
自分の運転能力を過信すると、危険な状態
になってもブレーキやハンドル操作で回避で
きると考えがちです。
確かに、状況によっては、急のつく操作で
危険を回避しなければならないケースも生じ
ますが、急のつく操作は事故を招く行為であ
るとともに、急のつく操作が必要な運転をす
ること自体が問題なのです。
適正な車間距離をとる、スピードを抑える、
危険を予測するなどにより、急のつく操作が
不要な運転、危険な状態を作らない運転を心
がけましょう。
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〔制作〕自動車保険部リスクマネジメントチーム