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メディアファクトリー新書 037
「恋するオスが進化する」 宮竹貴久
著
2011 年 10 月 31 日 初版第1刷
2011 年 12 月 2 日
第2刷
引用文献と参考文献のリスト
序章
愛は戦いである
♦トゲの生えたペニス
・ヨツモンマメゾウムシのトゲの生えたペニス: Crudgington HS, Siva-Jothy MT (2000)
Nature 407, 855-856
・メスの寿命を短くする射精液の毒物質: Chapman T et al. (1995) Nature 373, 241-244.
♦愛は危険である
・ 70 % 以 上 の 鳥 の 種 類 で メ ス が 不 倫 :
Birkhead TR, Møller AP (1998) Sperm
Competition and Sexual Selection, Academic Press. (第 14 章, pp.579-622).
♦今セックスに起きていること
・参考にした文献はなし
♦ヒトに生まれた喜びを
・参考にした文献はなし
第1章 性分化
オスは寄生者として生まれた
♦性の始まり
・Maynard Smith J (1978) The Evolution of Sex. Cambridge University Press.
(第 1
章, pp.1-10) ほか
♦なぜ男と女が必要なのか
・有性生殖の二倍のコスト: Maynard Smith J (1971) The origin and maintenance of sex.
In Group Selection (ed. G.C. Williams, pp.163-175). Chicago University Press.
♦赤の女王仮説
1
・Van Valen L. (1973) Evolutionary Theory 1: 1-30. 及び
Maynard Smith J (1978) The
Evolution of Sex. Cambridge University Press. (第 2 章, pp.23—28)による解説。
♦性があれば歯車も戻せる
・マラーのラチェット: Muller H.J. (1964) Mutat Research 106, 2-9. 及び Maynard
Smith J (1978) The Evolution of Sex. Cambridge University Press. (第3章, pp.33—36)
による解説。
♦ぶらさがって生きていたい
・チョウチンアンコウの交尾(性的パラサイト): Pietsch TW (1975) Nature 256, 38-40.
および Pietsch TW (2005) Ichthyological Research 52, 207-236.
・ボネリムシの生殖:Jaccarini V, Agius L, Schembri PJ, Rizzo M (1983) Journal of
Experimental Marine Biology and Ecology 66, 25-40.
・ボネリムシのメスとオスのサイズの違い: Berec L, Schembri PJ, Boukal DS (2005)
Oikos 108, 473-484.
・フジツボの繁殖:Birkhead T (2000) Promiscuity: An Evolutionary History of Sperm
Competition. Harvard University press.
「邦訳」 ティム・バークヘッド (小田亮・松
本晶子 訳)(2003) 乱交の生物学-精子競争と性的葛藤の進化史-、新思索社 pp. 34.
♦腹上死するオスグモ
・ナガマルコガネグモの交尾:
Sasaki T, Iwahashi O (1995) Animal Behaviour 49,
1119-1121. および、佐々木健志先生からのご教示。
♦頭が取れても挑むオス
・ハラビロカマキリの交尾: 著者の記憶に基づく。
・ウスバカマキリのメスによるオスの共食い: Lawrence SE (1992) Animal Behaviour 43,
569-583.
♦姦通で「巣内引き回し」を受けるアリ
・トゲオオハリアリの巣の見つけ方とオスが食われる模様: 著者の観察。
・トゲオオハリアリの交尾様式:岡田泰和博士(現:岡山大学)によるご教示。
♦生涯一度の H のため爆死
・ミツバチのオスは空中で死ぬ:
3-13., および
Gary NE (1963) Journal of Apicultural Research 2,
ト-マス・D・スイ-レイ
(大谷
会生活での適応とは何か-文一総合出版 pp.68-95.
2
剛訳)(1990)ミツバチの生態学-社
♦誘惑される害虫のオスたち
・参考にした文献はなし。著者の見聞に基づく。
♦恋するオスが地を覆う
・アリモドキゾウムシのフェロモンへの反応: 著者の観察。
♦惹き寄せられて殺されて
・本文の内容は著者の経験による。ただし、ミカンコミバエの根絶については、小山重郎
(1984) よみがえれ黄金(クガニー)の島-ミカンコミバエ根絶の記録、筑摩書房 がおす
すめ。
♦空からハエが降ってくる
・本文の内容は著者の経験による。ただし、ウリミバエの根絶については、伊藤嘉昭・垣
花廣幸
(1998)
農薬なしで害虫とたたかう、岩波ジュニア新書、及び
伊藤嘉昭
編
(2008) 不妊虫放飼法-侵入害虫根絶の技術-、海遊舎 がおすすめ。
第2章 異性間選択
選ぶのはメス、泣くのはオス
♦なぜ性差はあるのか?
・自然選択の仕組み: Darwin C (1859) On the Origin of Species by Means of Natural
Selection, or the Preservation of Favoured Races in the Struggle for Life. London: John
Murray. 「著者が読んだ邦訳」
C.ダーウィン
(1958-1959)
種の起源
上巻(1958)・下
巻(1959)、 堀伸夫 訳、槙書店。
(他にも多数の邦訳がある。)
♦ダーウィンとクジャク
・性選択:Darwin C (1871) The Decent of Man, and Selection in Relation to Sex. London:
John Murray.
♦二つの性選択説
・性選択については、チャールズ・ダーウィン著(長谷川眞理子訳) (2000) 人間の進化
と性選択 Ⅱ 、文一総合出版 が参考になる。
♦メスはいつもハンサムに弱い
・コクホウジャクのオスの尾の長短をメスに選ばせる実験: Anderson M (1982) Female
choice selects for extreme tail length in a widowbird. Nature 299, 818-820.
3
♦フィッシャーのランナウェイ
・ランナウェイ仮説: Fisher RA (1930) The Genetical Theory of Natural Selection.
Clarendon Press.
♦即物的な、あまりに即物的な
・ツマグロガガンボモドキのプレゼント: Thornhill R (1976) The American Naturalist
110, 529-548. および Thornhill R (1980) Scientific American 242, 162-172.
♦プレゼント増量作戦
・オドリバエのオスによるプレゼント婚活:
Svensson BG, Petersson E (1994)
Behavioral Ecology and Sociobiology 35, 161-168.
・オドリバエのメスによる大きなお腹でオスを騙す婚活:
Funk DH and Tallamy DW
(2000) Animal Behaviour 59, 411-421.
♦あずま屋作りにいそしむ鳥
・アオアズマヤドリのあずま屋: Borgia G (1985) Animal Behaviour 33, 266-271.
・アズマヤドリの装飾品や色の好み: Borgia G, Keagy J (2006) Animal Behaviour 72,
1125-1133.
・ニワシドリ科の鳥類の求愛行動については、ボージア教授の研究室のウェブサイト
http://www.life.umd.edu/biology/borgialab/ の記述も参考にした。
♦「当方持ち家あり、子育て上手」
・ヤブツカツクリの子育て上手なパパ: Jones D, Birks S (1992) Trends in Ecology and
Evolution 7,88-91.
・ツカツクリの父性について: Birks SM (1997) Behavioral Ecology 8, 560-568.
♦性選択はどこで止まるのか?
・グッピーのモテるために派手
vs
捕食者に捕まらないような色:
Endler JA (1980)
Evolution 34, 76-91.
♦二物は与えられるけれど
・トレードオフについては、Roff DA (1992) The Evolution of Life Histories: Theory and
Analysis. New York: Chapman & Hall.
および Roff DA(2002) Life History Evolutio.
Sinauer Associates, INC. が参考になる。
♦死を招く誘惑のメロディー
4
・コオロギの切ないトレードオフ「セックスの代償」:
Cade W
(1975) Science 190,
1312-1313.
・コクヌストモドキが死にまねをして生き残る実証: Miyatake et al. (2004) Proceedings
of the Royal Society B 271, 2293-2296.
・死にまねと交尾のトレードオフ: Nakayama S, Miyatake T (2010) Biology Letters 6,
18-20.
・死にまねをする個体は脳内ドーパミンの発現量が少ないこと: Miyatake et al. (2008)
Animal Behaviour 75, 113-121.
第3章 同性内選択
戦うオス、企むオス
♦戦いとセックスの日々
・引用文献なし
♦蚊柱は男の戦場
・蚊柱の位置を巡るオス間の争い: Thornhill R (1980) Animal Behaviour 28, 405-412.
♦体長ほど両目の離れたハンサム
・シュモクバエのオス同士のメンチの切り合い:
Panhuis TM, Wilkinson GS (1999)
Behavioral Ecology and Sociobiology 46, 221-227.
・シュモクバエの栄養条件依存的な目の離れ具合:
David et al. (2000) Nature 406,
186-188. および Cotton S, Fowler K, Pomiankowski A (2004) Evolution 58, 1038-1046.
・両目の離れすぎたオスが上手く飛べないこと: Ribak G, Swallow JG (2007) Journal of
Comparative Physiology A 193, 1065-1079.
♦小さい男のラブ&ピース
・サイカブトの 2 型と小さなオスの戦術: Eberhard WG (1982) The American Naturalist
119, 420-426.
♦日本のカブトムシは時間差攻撃
・小型のカブトムシが早い時間に婚活すること:
Siva-Jothy MT (1987) Journal of
Ethology 5, 165-172.
・エンマコガネの小型オスの姑息な婚活:
Simmons LW, Tomkins JL, Hunt J (1999)
Proceedings of the Royal Society B 266, 145-150. および
Simmons LW (2001) Sperm
Competition and Its Evolutionary Consequences in the Insects. Princeton University
Press. (第 7 章 pp. 237)
5
・エンマコガネの二山型のオスサイズ: Emlen DJ, Lavine LC, Ewen-Campen B (2007)
PNAS 104, 8661-8668.
♦にせオカマに寝取られる
・ヒゲナガヘリカメムシのハレムに紛れ込む小型オス: Miyatake T (2002) Annals of the
Entomological Society of America 94, 612-616. 及び著者による観察。
♦セックスにサイズは関係ない
・オオツノコクヌストモドキのオス間闘争:
Okada K, Miyanoshita M, Miyatake T
(2006) Journal of Insect Behavior 19, 457-467.
・ヨツボシケシキスイのオスが大中小の三つの戦術タイプに分かれること: Okada K,
Nomura Y, Miyatake T (2007) Animal Behaviour 74, 740-755. および Okada et al.
(2008) Ecological Entomology 33, 269-275.
♦武器と睾丸、どっちに投資すべき?
・オオツノコクヌストモドキを育種した結果、闘争向きと精巣が大きい生殖向きに分かれ
たオスについて: Okada K, Miyatake T (2009) Animal Behaviour 77, 1057-1065. おy
び Yamane T, Okada K, Nakayama S, Miyatake T (2010 Proceedings of the Royal
Society B 277, 1705-1710.
♦4日間の雌伏
・負けたという記憶だけが 4 日間だけ持続すること: Okada K, Miyatake T (2010)
Behavioral Ecology and Sociobiology 64, 351-359.
・負けた後のオスもメスと出会うと交尾し、たくさん射精すること: Okada K, Yamane T,
Miyatake T (2010) Biology Letters 6, 593-596.
・オス同士の戦いの勝敗と記憶の関係について: Okada K, Miyatake T, 投稿準備中。
♦魅力的な太腿が弱点になる
・アシブトヘリカメムシのオス同士の戦いと、オスの太腿に寄生する蜂: Kohno K (2002)
Entomological Science 5, 281-285. および 著者の観察に基づく。
第4章 精子競争
♦同性内選択はセックスの後も続く
・精子競争の父の論文: Parker GA (1990) Proceedings of the Royal Society B 242,
120-126.
6
♦精子だって無限じゃない
・精子が無限ではないことを最初に指摘した論文:
Dewsbury DA (1982) The American
Naturalist 119, 601-610.
・スニーカーと精子競争の関係について: Parker GA (1990) Proceedings of the Royal
Society B 242, 127-133.
♦オスの臭いで精子が増えるネズミ
・ライバルオスがいると射精量を増やすネズミ: del Barco-Trillo J, Ferkin MH (2004)
Nature 446-449. ただしネズミの種類によっては結果が異なることが後に、Ramm SA,
Stockley P (2009) Animal Behaviour 78, 685-690 によって指摘されている。
・幼虫密度が高い状態で育ったオスの蛾と甲虫や、成虫の飼育密度が高い状態で育ったハ
エのオスが、より多く射精すること: ミバエ→ Gage MJ (1991) Animal Behaviour 42,
1936-1037. ガ →
1793-1802. 甲虫→
Parker et al. (1997) Proceedings of the Royal Society B 264,
Yamane T, Miyatake T (2005) Journal of Insect Physiology 51,
1240-1243.
♦競争に「混ぜ込まれる」オス
・メスの貯精嚢(受精嚢)のなかでの精子のシャッフリング:
Parker GA (1990)
Proceedings of the Royal Society B 242, 120-126.
♦協力し合う精子と殺し合う精子
・シカネズミの協力し合う血縁者の精子: Fisher HS, Hoekstra HE (2010) Nature 463,
801-803.
・社会性昆虫の射精物質どうしの競争:
den Boer SPA, Baer B, Boomsma JJ (2010)
Science 327, 1506-1509.
♦永遠に受精の機会がこないとき
・メスの受精嚢と射精戦略の関係: Simmons LW (2001) Sperm Competition and Its
Evolutionary Consequences in the Insects. Princeton University Press.
♦女性はあなたの精子を選ぶのか?
・クリプティック(隠れた)メスの選択について: Eberhard WG (1996) Female Control:
Sexual Selection by Cryptic Female Choice. Princeton University Press.
・ニワトリのメスは劣位なオスの精子を捨てる: Pizzari T, Birkhead TR (2000) Nature
405, 787-789.
7
・ニワトリのオスは社会的なステータスの高いときに多く射精する: Pizzari et al. (2003)
Nature 426, 70-74.
♦精子の数だけでなく質も重要?
Tsubaki Y, Yamagishi M (1991) Journal of Insect
・ミバエの精子には寿命がある:
Behavior 4, 243-250.
・ナンヨウクロコオロギはお相手のメスによって精子の質を変える:
Simmons et al.
(2007) Biology Letters 3, 520-522.
♦睾丸でメスの貞淑さはわかる
・霊長類の睾丸サイズ: Harcourt AH, Purvis A, Liles L (1995) Functional Ecology 9,
468-476.
第5章 性的対立
モテないオスの大暴走
♦一致しないメスとオスの利害
・ベイトマン博士の実験: Bateman AJ (1948) Heredity 2, 349-368.
♦精液の毒物質がメスを殺す
・ショウジョウバエのオスは精液に毒物質を混ぜてメスに注入する:
Chapman et al.
(1995) Nature 373, 241-244.
♦間男に殺される貞淑なハエ
・ショウジョウバエの実験進化によって精液の毒物質とメスの抵抗性が変わる: Rice WR
(1996) Nature 381, 232-234. および Holland R, Rice WR (1999) PNAS 96, 5083-5088.
♦なぜペニスにトゲが必要なのか
・ヨツモンマメゾウムシがもつトゲの生えたペニスとメスの寿命:
Crudgington HS,
Siva-Jothy MT (2000) Nature 407, 855-856.
・トゲを持つことがオスにとって得なのかについての実証: Edverdsson M, Tregenza T
(2005) Behavioral Ecology 16. 788-793.
および
Edverdsson M, Canal D (2006)
Behavioral Ecology 17, 430-434.
♦女は壁で防御する
・マメゾウムシ類の種間比較:
Rönn J, Katvala M, Arnqvist G (2007) PNAS 104,
10921-10925.
8
・13 ものヨツモンマメゾウムシ集団の比較: Hotzy C, Arnqvist G (2009) Current Biology
19, 404-407.
♦ライスのチェイスアウェイ
・チェイスアウェイ仮説:
Holland B, Rice WR (1998) Evolution 52, 1-7.
♦セックスはメスに損?
・性的対立の理論と実証研究については
Arnqvist G, Rowe L (2005) Sexual Conflict.
Princeton University Press に詳しい。
・トコジラミの奇怪なセックス:
Stutt AD, Siva-Jothy (2000) PNAS 98, 5683-5687.
♦遺伝子レベルのすれ違い
・遺伝子座間性的対立と遺伝子座内性的対立について: Bonduriansky R, Chenoweth SF
(2008) Trends in Ecology and Evolution 24, 280-288. Katsuki et al. (2012) Ecology
Letters 15, 193-197 も参考になる。後者の筆頭著者からのご教示も含む。
♦オスを立てるとメスに角が立つ
・遺伝子座内の性的対立が解消されないという検証: Harano T, Okada K, Nakayama S,
Miyatake T, Hosken DJ (2010) Current Biology 20, 2036-2039.
♦性的対立が新種を作る!
・種の定義については Mallet J (1995) Trends in Ecology and Evolution 10, 294-299.も参
考になる。
・種分化の理解ついては、Coyne JA, Orr HA (2004) Speciation. Sinauer Associates, INC.
がおすすめ。
♦「あなたとじゃイヤ」
・フンバエのメスがオス同士の戦いに巻き込まれて糞のなかで溺死する事件:Simmons LW
(2001) Sperm Competition and Its Evolutionary Consequences in the Insects. Princeton
University Press.(序章の記述より)
・フンバエを用いた選択実験について:
Martin OY, Hosken DJ (2003) Nature 423,
979-982.
♦自然界でも性的対立が
・サッポロフキバッタでの交尾に対してガツガツした集団とおとなしい集団: Sugano YC
and Akimoto (2007) Ethology 113, 301-311.
9
・サッポロフキバッタの集団間で交尾に対する興味が異なる: Sugano YC and Akimoto S
(2011) Behavioral Ecology 22, 701-709.
♦危険すぎる異郷のオスとの恋
日室千尋博士(現:岡山大学)によるご教示(未発表データ)。
第6章 繁殖コスト
浮気をめぐる冒険
♦女性からの告白が流行るわけ
・コオイムシの子育て: Smith RL (1997) Evolution of parental care in the giant water
bug (Heteroptera Belostomatidae). In JC Choe, BI Crespi (eds) The Evolution of Social
Behavior in Insects and Archnids. Pp.116-149. Cambridge University Press.
・鳥類におけるメスどうしの争い:
Owen IPF, Burke T, Thompson DBA (1994) The
American Naturalist 144, 76-100.
および
Ridley M (1978) Animal Behaviour 26,
904-932.
♦おいしい精包
・モルモンコオロギの精包:
Gwynne DT (1981) Science 213, 779-780.
・ヨウジウオ科の繁殖様式: Rosenqvist G (1990) Animal Behaviour 39, 1110-1115.
♦彼女がさせてくれるわけ
・ハラスメント回避説: Thornhill R, Alcock J (1983) The Evolution of Insect Mating
Systems. Harvard University Press, Cambridge.
♦受精もタイミングが肝心
・交尾前ガードについては、Thornhill R, Alcock J (1983) The Evolution of Insect Mating
Systems. Harvard University Press, Cambridge.
に詳しい。ワラジムシ→カイメンコツ
ブムシの誤記。
♦間男に掻き出される精子
・トンボのペニスによる精子掻き出し: Waage JK (1979) Science 203, 916-918.
♦貞操帯を作ってしまうオス
・ギフチョウの交尾プラグ: Matsumoto K (1987) Researches on Population Ecology 29,
97-110. 交尾プラグについては、Matsumoto K, Suzuki N (1992) Behavioral Ecology and
Sociobiology 30, 157-163 にまとめがある。
10
・鉤頭動物のセメントマッチ:Abele LG, Gilchrist S (1977) Science 197, 81-83.
♦わが身を呈して浮気を防ぐ束縛男
・自分自身が貞操帯になるオス: ナナフシ→ Gangrade GA (1963) The Entomologist 96,
83-93. ウリミバエ→ Tsubaki Y, Sokei Y (1988) Researches on Population Ecology 30,
343-352. マルカメムシ→
Hosokawa T, Suzuki N (2001) Annals of the Entomological
Society of America 94, 750-754.
・交尾後ガードについては: Alcock J (1994) Annual Review of Entomology 39, 1-21.
♦フライルームの切り裂きジャック?
・ペニスカットの実験: Miyatake T, Chapman T, Partridge L (1999) Journal of Insect
Physiology 45, 1021-1028.
・オスが浮気防止薬を送り込むハエについて: Chapman T, Miyatake T, Smith H,
Partridge L (1998) Proceedings of the Royal Society B 264, 1879-1894.
♦メスをたらし込む安っぽいセックスの道具
・無核精子がチーパーフィラーであること: Gage M, Cook PA (1994) Functional Ecology
8, 594-599. および Wedell N, Cook PA (1999) Proceedings of the Royal Society B 266,
1033-1039.
第7章 性転換
セックスはそもそもあやふやである
♦成り行き次第で性を変える魚
・ダルマハゼの双方向性転換: Kuwamura T, Nakashima Y, Yogo Y (1994) 5, 434-438. 魚
の性転換については、桑村哲生
(2004)
性転換する魚たち-サンゴ礁の海から-
岩
波新書 が詳しい。
・カタツムリの交尾について: 著者の観察に基づく。
・性が3つ以上あるゾウリムシなどの事例については、樋渡宏一
ぐる-ゾウリムシの世界-
(1986) 性の源をさ
岩波新書 が詳しい。
♦オスが不要になる場合
・ヒルガタワムシについては、 Judson O (2002) Dr. Tatiana’s Sex Advice to All Creation.
Metropolitan Book. の注釈を参照。
・本ページのその他の知見については、著者の知見に基づく。
♦大感染! オスを殺す細菌
11
・ボルバキアの生物学に関する知識:
Werren JH (1997) Annual Review of Entomology
42, 587-609.
・ボルバキアに感染したリュウキュウムラサキの異常な性比:
Charlat et al. (2007)
Science 317, 214.
・ボルバキアによるキチョウの性転換:
成田聡子
(2010)
共生最近の世界-したた
かで巧みな寄主操作- 東海大学出版会 がおすすめ。
・ボルバキアに感染した集団のメスでは乱婚が進化する可能性: Champion de Crespigny
FE, Hurst LD, Wedell N (2007) Evolution 62, 107-122.
終章
進化が「いいこと」なんて誰が言った?
♦余ってる、ゆえに戦う
・交尾のタイミングが限られている生物について:
清水勇・大石正編著
(2008)リズ
ム生態学、東海大学出版会。
♦「あなた」が進化しない理由
参考にした文献はなし。
♦小さなカメムシの大きな謎
カメムシの繰り返し交尾器挿入:Suzaki Y, Miyatake T (2011) Animal Behaviour 82:,
1103-1108.
♦想像しよう、セックスのない世界
参考にした文献はなし。
―――――――
本新書の科学的な内容に興味を持たれた方々に日本語で書かれた本として以下をお勧めす
る。これらは本新書を書くにあたっても多いに参考にさせていただいたものだ。
・長谷川眞理子
(2005)
クジャクの雄はなぜ美しい?
〈増補改訂版〉
紀伊國屋書
店
・ティム・バークヘッド〈小田亮・松本晶子訳〉(2003)
乱交の生物学-精子競争と性的葛
藤の進化史- 新思索社
・オリヴィア・ジャドソン〈渡辺政隆訳〉(2004) ドクター・タチアナの男と女の生物学講
座-セックスが生物を進化させた- 光文社
―――――――
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