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※ このテキストは、本年3月に開催した伸びゆく木曽岬町ふれあい
広場“2012”のグリーンカーテン栽培講習会で配布したもの
です。栽培の参考にしてください。
緑のカーテンで夏を涼しくするために
緑のカーテンについて
壁面緑化 建物を
建物を植物で
植物で囲って、
って、日陰を
日陰を作ったり、
ったり、葉の蒸散作用
による水冷効果
による水冷効果で
水冷効果で室内を
室内を涼しくする。
しくする。
<県桑名庁舎前のゴーヤカーテン>
<役場福祉教育センター前のカーテン>
緑のカーテンを作
のカーテンを作る前に
1.
(ア)必要な資材
□
ツル性植物の種もしくは苗
□
用土(水もちが良い物)
例1:野菜用
野菜用などの
野菜用などの市販
などの市販の
市販の培養土
腐葉土を
※市販の培養土に腐葉土
腐葉土 20%くらい混ぜると水持ちがよくなる
例2:赤玉土;腐葉土:ピートモス=5:3:2
赤玉土・・・基本用土。保水性、保肥性に優れる。
赤土が団粒構造になっているもの。
腐葉土・・・落葉広葉樹の落ち葉を堆積し、発酵させたもの。
土壌微生物の働きが活発になって、土を団粒化させる。
(保水性、保肥力がアップする)
ピートモス・・・寒冷地のミズゴケが堆積したもの。
酸性。また、酸性を矯正した調整ピートもある(木曽岬で栽培され
ている観葉植物の用土)
(保水性、保肥力を高める)
□
プランター(もしくは、発砲スチロールの箱※底に穴を開ける)
・ 土がたくさん入る深型のもの
□
つるをはわせるネットと支柱
(しっかりしていること、取り外しやすいもの)
□
肥料(化成肥料:IB化成)
(イ)植物の種類
ゴーヤ:
ゴーヤ 【発芽適温 25~30℃】
【生育適温 20~30℃】
【種まき 4 月中~下旬】
【植え付け 5 月上~中旬】
グリーンカーテンで最も利用されている。苗を植え付け後、
約 2 ヶ月(5 月上旬植え付けの場合)で、カーテンができ
る。老化すると葉が黄色くなりやすいので、植え付け時期
をずらすと見栄えが良い。
西洋アサガオ
西洋アサガオ:
アサガオ:
【発芽適温 20~25℃】
【生育適温 20~30℃】
【種まき 5月上~下旬】
【植え付け 5 月下~6 月下旬】
花がたくさんつき鮮やか。最も栽培されている品種は、
“ヘブンリーブルー”
。
緑のカーテンづくり
① ゴーヤの場合
ゴーヤの場合
(ア)
種まき
種は3月からホームセンター、園芸店で「ゴーヤ」、
「レイシ」
の名前で販売。
先の尖った部分。
・ 種を水に浸しておく(25~30℃の水に2時間以上)
・ 7.5~9.0cmのビニールポットに種まき用土を入
れ、2粒まく。
・ 種の皮が固くて水を吸いにくいので、尖っている部分の
皮を少し切ってもよい(切らなくても発芽する)
・ 種を平らにして、1cm土をかぶせる。
・ 暖かい所で管理する。
※ 温度が30℃程度あると、1 週間以内に発芽してくる
が、温度が低いとなかなか発芽してこない。
→発泡スチロールの箱に入れて、ビニールで覆う等をし
て保温する。
・ 本葉が2~3枚になったときに、1ポットあたり 1 株に
なるように間引きする。
(茎が太く、節と節の間がつまっていて、バランスの良
い方を残す。ハサミで茎を切る。根元から引き抜くと、
根を傷つける場合がある。)
・本葉が3~4枚になったら、プランター等に植え付けす
る適期である。
(イ)
植え方(プランターの場合)
苗は、4 月からホームセンター、園芸店で、9~10.5cmの
ポットの状態で販売されている。
(軸が太くしっかりした苗をえらぶ)
・ プランターに、市販の培養土等を入れ、25~30cm間
隔で植える。
・ 市販の化成肥料を株まわりに、
4~5 粒まく。
・ 短い支柱を、株から少し離して差します。
(ウ)
仕立て方
・ 本葉が5~6枚になったら、親づる(主茎の先端のつる
の先)を2~3cm切ります。
※ 親づるを切ることで、他のつるに栄養がいきわたり、
株張りが良くなります。
・ 2m程度の支柱を立て、ネットを張る。ネットは編み目
の大きさが 10cm 程のものを選ぶ。
(エ)
水やり、追肥
・ 水やりは、朝方と夕方にプランターの下から水がでてく
るまでしっかりとやる。
・ 追肥は、50cm程度伸びた頃、また実が付き始めたとき
に、化成肥料を与える。
(2 週間に1回程度やれば充分)
(オ)
病害虫
・アブラムシやアオムシの発生が見られる場合がある。
状況はひどい場合は、薬剤を散布する。
(カ)
開花、受粉と収穫
・ 花は、葉のわき着き、直径 2cm程度の黄色い花がさく。
・ 雄花と雌花があり、雄花は咲いて一日で落ちるが雌花は
受粉するまで落ちない。また、雌花には花の下が小さな
実の形をしていて、ふくらんでいる。
・ 受粉は、自然に虫によって行われる。
・ 受粉すると、果実が大きくなってきくる。収穫は、開花
後約15~20日が目安で、イボイボが膨らんできてい
て、実が黄色くなる前に緑色の状態で収穫する。
※ 実がつきすぎると、一つ一つの実が小さくなってくる。
その場合は、つきすぎた実を小さいうちにつみ取る。
(キ)
片付け
・ 10 月になったら、ネットからつるを外し片付ける。
・ 枯れるまで放っておくと、つるがネットから外しにくく
なる場合がある。
・ 使った用土は、ふるいをかけて、根を取り除いてから、
黒のビニール袋にいれて、直射日光を当てたり、熱湯をか
け消毒することで再利用可能となる。
(緑のカーテンに使える植物)
琉球アサガオ(ノアサガオ、宿根アサガオ)(ヒルガオ科)
ヨルガオ(ヒルガオ科)
観賞用オオキナワスズメウリ(ウリ科)
オカワカメ(ツルムラサキ科)
ヘチマ
ヒョウタン
など、いろいろあります