2010(第3回)九州脊梁山脈トレイルラン大会

2010(第3回)九州脊梁山脈トレイルラン大会
№30
元田宣久
第3回目となる脊梁山脈トレイルラン大会に参加した。今年は、一人での参加である。
連続二回で三阪さん、野口さん、元田での参加であったが、今年はお互いの予定が合わ
ず一人での参加となった。 前2回は三阪さんの車で移動したが、今回は自分しかいな
いので自ら運転して北九州から会場の清和村まで行った。 高速が大宰府あたりの工事
中で渋滞を避けるため、3号線を走り二日市までは順調に行ったのだが、その先から渋
滞に巻き込まれ予定時間をオーバする。仕方なく鳥栖インターから高速に乗り、御船イ
ンターで降り、国道445号線をひた走る。会場には競技説明会(前夜祭)開始直前に
到着し、何とか間に合う。
今年の前夜祭会場は木造の体育館の中で、よくも木をアーチ状に曲げて天井を作り上
げているものだと感心しながら座るテーブルを探す。仲間がいないものだから知らない
グループのテーブルに座る。女性ばかりのテーブルで、この大会に何回参加していると
かトレイルランは初めてだとかいろいろな話に花が咲く。お互いにアルコールが入ると
会話がはずんでくる。前夜祭終了まで地元の山菜料理や虹鱒、鮎の塩焼きに舌づつみを
打ちながら大変楽しい一時を過ごす。
終了後、予約をしていたログハウスに行くと相部屋の3人がすでに部屋に入っていた。
2人は久留米から、1人は東京からの参加者である。東京からの参加者は若く体型がラ
ンナーのタイプではないような格好だったが、これが実に早いのだ。フィニッシュタイ
ムを聞くとビックリするようなタイムだった。人は見かけによらないものだと感心しき
りである。
明けて翌朝朝食(おにぎり味噌汁、漬物の簡単な食事)を同部屋の仲間と一緒に摂る。
身支度を整え、スタート会場の清流館のグラウンドにシャトルバスで向かう。
すでにウオーミングアップをする者、今日のレースのことを話し合う者、トイレの前に
並ぶ者と、とそれぞれスタート前の少し緊張した雰囲気が会場全体から感じられる。
フィニッシュ後の着替え等を入れたバックを預けスタートを待つ。どのレースもそうだ
が、スタート前のあの緊張感がたまらない。
号砲と同時にスタートした。最初からだらだらの登阪が続く。少し走っていると逆方
向に走ってくる選手が来る。どうしたのか訪ねると蜂に刺されたとのことである。人ご
とではないと用心しながら走っていくと、係員が蜂に注意してくださいと案内していた
が注意するのもなんだか避けようがないのに、と思いながら道路わきの農機具を収める
小屋であろう小さい小屋の軒先のすずめ蜂の巣を横に見ながら、少しスピードをあげて
その場をすり抜ける。大会主催者はあらかじめ駆除しておいて欲しいと思った。数名の
選手が刺され、後で聞くと病院で手当を受けた選手が1名とのことだった。フィニッシ
ュ後も頭を氷で冷やしている選手も数名見受けられた。せっかく楽しみにこの大会に参
加したのに蜂に刺され、スタート直後山岳コースにも入っていない早い段階で自分のせ
いでない理由でリタイヤすることは、とても悔しい思いだったに違いない。 ともあれ
私は蜂に襲われることなく山岳コースに入る。いつものことだが山岳コースに入ると急
な登りが延々と続くので選手が数珠つなぎになり、前を追い越そうとしてもとてもでき
ない。仕方なく金魚のふんよろしく、流れに身を任せるしかない。10㎞くらい行くと
五ヶ瀬ハイランドスキー場が見え、ゲレンデの半分くらいにエイドステーションがあり、
冷たい水や果物等を補給する。スキー場の建物でトイレを済ませ、いよいよ尾根伝いの
山岳コースに入りトレイルランの醍醐味を満喫できるコースが待ち受ける。しかしなが
ら昨年までとはうって変わって体が重く走れない!!どうしたのだろうか?平坦地し
かトレーニングをしていなく山道を走っていないせいだろうか?とあれこれ思いをめ
ぐらせながら遅い歩をすすめる。前方を走っている選手が2名、風景を写真に撮りなが
ら大変余裕のあるトレイルランをしているなぁ〜と羨ましくも思いながら追い越して
いると暫くするとまた追い抜かれる。何回か同じことを繰り返しながらレースをする。
情けない!!自分は目いっぱい走っているのに周りの素晴らしい風景も眺められない。
残念である。もっと余裕のあるレースがしたいものだと思った。
尾根伝いのコースを終えると林道に出る。昨年と少し違うことは砂利道の所が舗装する
ように土を固めている道路がしばらく続く。とにかく6時間は切りたい一心で頑張るも
9分も過ぎてフィニッシュした。毎年タイムが遅くなってきた。初回が5時間20分台、
昨年が5時間40分、で今年が6時間9分で来年はどうなることかと先が危ぶまれる。
どうなることやらと思いつつ。
。
。
。
。もっとトレーニングを積んで頑張ろっと!!(あん
まり頑張らなくても良くてよ!!と、どこかで声がする。気のせいか?)
スタート前
清流館
スタート前
今年は、一人のため写真があまり撮れず
清流館