広報誌13号発行(27年6月号) - NPO法人埼玉成年後見支援センター

第13号(27年6月号)
広報埼玉成年後見支援センター
平成27年6月10日
第13号(27年6月号)
広報埼玉成年後見支援センター
平成27年6月10日
平成27年
2、顧客開拓の推進
法人受任マニュアルの進捗
状況・その3
副代表理事・
6月10日
本部でモデルを作成・試行して、会員に普及して実行していきます。
3、法人後見受任に向けた体制づくり
今年度も、昨年度に引続き、法人後見受任のための体制づくりを推進
梅澤利彦
します。
4、本部・相談室の運営
今号も、法人後見推進部が検討している項目の進捗状況について報告させて
いただきます。略称:法人部の取り組みは、当初のスケジュールに従い着々
と進んでおります。①受任管理体制の整備では、法定後見の場合の相談受付
に始まって、裁判所への最終報告までの業務をまとめた事務手順書やその時々
に必要とするそれぞれの時点での記載例を示した各種様式の作成が済み、②
財産管理システムにおいては、貸金庫等の運営管理要綱を含めて、現金・預
貯金・不動産・有価証券等々、具体的な財産区分ごとの管理方法が明示され
ました。③裁判所等に報告する前には監事会の監査を受けるチェック機能を
持たせた仕組みも備えました。④この間、死後事務委任契約を含めた任意後
見契約の標準約款の調整も行われました。⑤現在は、電算管理システムの整
備に向けて検討が開始されております。 電算システムは、将来における相
談件数の増大並びに受任件数の拡大に伴う効率的処理能力のアップを図るこ
とが目的です。今後、法人受任の件数が増えるに従い、手作業ではとても処
理しきれないことになった時点を想定しての運用の効率化を図るためのシス
テム作りです。迅速・正確性を伴った、いわゆる事務処理の効率化です。
いまのところ、法定後見、任意後見、委任事務、見守り、死後事務委任等の
法人としての受任件数はまだ1桁です。が、今後、受任件数が増えていくに
従い、その段階ごとに費用対効果を見定めながら運用していくシステム作り
をしておかねばなりません。大きな括りとしては、受任件数が1桁のときは
どうするか、2桁になった時は、3桁のときは、というように3段階に分類
してその時点での業務手順書つくりが想定されます。これからそれの検討に
入ってまいります。
SSCとしての法人受任はまだ緒に就いたばかりです。依頼者や関係機関か
ら信頼が得られる体制づくりと、各担当者がスケジュール管理を含めた財産
管理と身上監護等を中心とした後見業務に専念できるシステムを作っ てい
く必要があります。後見業務は、一定の期間が過ぎたら終わりというもので
はありません。長い将来にわたって続く業務です。法人後見推進部員一丸と
なって、地に足着けた着実な運用をしていくためのシステム作りを目指しま
す。会員皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
本年度も相談員による「高齢者悩み110番相談室」を継続するととも
広報 埼玉成年後見
支援センター
NPO法人埼玉成年
後見支援センター
代表理事
藤原欽彌
〒338-0003 さいたま市
中央区本町東2-18-1
メゾン・ラ・テール101
TEL:048-711-3701
FAX:048-711-3710
ホームページ
に、本部機能の整備を進めていきます。
http://www.ssc-npo.jp
5、1人1受任以上
本年も未受任者解消のため1人1受任以上を目指して、各会員と本部と
全てです。
それは、個人の考え、置かれている環境で様々であり、
一律に規定できるものではないでしょう。
それぞれの個人が、自分を見つめ、今をよりよく、自分
らしく生きるために必要なものを選択し、実施して行く
ことにつきます。
巷でいう「終活」とは、商売になりそうな行為を取り
上げて宣伝活動をしているのが実情です。
「終活」の具体的な例を挙げて説明しておきましょう。
1 エンディングノートは、人生の最終章を迎えるにあ
たり、自分の思いや希望、残しておくことなどを書くノー
トです。
書きながら人生の棚卸しを考えるツールであり、種類・
名称等様々のものが沢山出回っております。
2 生前整理は、定年を迎えた時、70歳になった時等
元気な時に、身の回りの物品の整理と社会的な関係の整
理をして心身ともに身軽にすることです。
3 葬儀の生前契約、埋葬方法の選択等あるいは家族葬
など近親者のみで行うよう自ら準備しておいたりします。
4 趣味、スポーツ、カルチャー、旅行その他いろいろ
の種類のセカンドライフのためのサービス基盤が提供さ
れてきており、各人は自ら選択したアクティブライフを
楽しむ事ができます。
5 遺言書の作成により予め財産分与等の方法を親族に
伝えておいたり、尊厳死宣言書により延命処置について
意思表示をしておいたりする。
6 遺産相続、残された財産の分配、処分について、
生前対策と合わせた各種対策をしておく。相続は、子供
に任せるのではなく、適正・円滑な処分をするのは親の
責任です。
最後に、セカンドライフの長期化、少子高齢化等の社
会環境の変化により、「終活」は必須のものとなって来
ています。最初に、ライフプラン(人生計画)を描き、
それに則って、自分のやりたいこと、やらねばならない
ことを選択し、自分独自の「終活」をすることが大切な
ことです。
これを機会に、人生の棚卸しをしてみませんか。
「終活」の勧め
の連携を図ります。
6、市民公開講座
各地区ごとに、市民公開講座の開催を推進します。
代表理事
7、成年後見人候補者名簿の家裁・関係機関への提出
正会員の中で、成年後見人候補者を希望する会員は、会員が在籍する
家裁本支部及び関係市町村福祉部局に、後見人候補者名簿を提出します。
8、NPO法人管理運営
今年度は、定例の管理運営の他に、認知度向上等のメリットがある認
定NPO法人取得に向けた取り組みを推進します。
9、広報誌の発行
広報誌を年2回(6月、1月)発行し、センターの活動状況等を報告
します。また、広報誌に広告掲載を希望する会社等があれば積極的に受
諾します。
10、会員の募集
本年も引続き新会員の募集をします。また、昨年度新設した準会員
(正会員と共に活動するが受任業務は行わない会員)もあわせて募集して
いきます。
11、助成金等の調査・申請
今年度も、各種助成金を調査し、応募・申請していきます。
12、HPの維持管理
HPをさらに拡充し、当法人の活動状況や研修会等の予
定を掲載し、引続きPRに努めます。
活かされてこそ資産!
空アパート 空テナント
おまかせください!!
TEL
第13号
編集発行
編 集 後 記
049-291-5530
理事
平成27年度事業計画書
鍵 和田
泰
今号も何とか期限内に発行でき嬉しい限りです。皆様のご協力の賜物です。
2000年に開始された介護保険と成年後見制度・介護保険は介護保険料を徴
自平成27年4月1日至平成28年3月31日
収されてる40歳以上の人では知らない人はおそらくいませんが、成年後見制
平成27年度は、事業基盤をさらに拡充するために、各種事業を計画し
ました。その主なものは次の通りです。
1、研修会
成年後見制度の普及啓蒙と会員の資質向上を目的に、今年度も月
例研修会を実施します。内訳は、部研修会4回、会員研修会4回、一般
研修会4回です。
度それって何?でしょう!・それはさておき、世の中遅々たるものであります
が好く成っていくと楽観しております。この世に生を受けて以来、経済はもち
ろん社会の仕組み・民主主義への取り組み・・・・個人個人の幸せ感は人によ
りけりで、個人個人の人生観により、もとより尺度も基準もありません。毎日
楽しく生きたいものですね。
4
藤原 欽彌
「終活」という言葉を耳にされたことはありませんか。
一言でいえば、人生の終わりの為の活動を言います。も
ともとは、クラブ活動の略語として「部活」が発生語源
で、結婚のための活動が「婚活」であり、「就活」「脳
活」等いろいろ応用されて使われています。
「終活」とは、シニア世代が残りの人生をどのように生
きて行きたいかということを考え、自分らしく生きる活
動をして行くということです。皆さんは、何故終活をす
るのか?自分なりの終活はどのようにするか?を考えた
ことありますか。人生80年が当たり前となり、セカン
ドライフの長期化や少子高齢化による社会環境の変化は、
高齢期の生き方を考えるだけでなく、自分の人生は最後
まで自分で面倒みざるを得ない環境になって来ていると
いうことです。他人や家族に迷惑を掛けられないから、
死後の整理まで自らの責任でやってしまおうという「終
活」が盛んになって来ているのです。
実際に「終活」を考え、実行して行くためには、まず
最初にやらなければならないことは、今後の人生につい
て、ライフプラン(人生計画)を描くことです。
その観点は、①人生の終わりまでどのような生き方(生
き甲斐)をして行くか、②加齢に伴う健康管理をどのよ
うにして行くか、③これらを可能とする経済面の計画を
作って行くことです。
①の生き方については、ア暮らし振りをどうするか、イ
生活の内容はどのようにするか、ウ日々の暮らし方はど
うするか、エ自分のしたいことは何か、ということを具
体的に描きます。
②については、加齢に伴い生き方の実現→生活の自立→
人間としての尊厳と段階に応じた管理が必要になります。
特に、何処に住むのか、誰(施設等を含む)の支援を受
けるかということは重要なこととなります。
③については、①と②の実現のためには必須のものです。
経済面については、自らの資産の現況を把握するととも
に、将来の収支を把握し、①と②との調和を図って行く
ことが必要です。
このようにして人生の目標を設定し、計画したライフ
プラン(人生計画)を持っておき、実行段階で計画との
差異を修正しながら、人生を生きて行ければ最高でしょ
う。
「終活」に関わる行為は、シニア世代の現時点から人
生の最終段階までを考えることを通じて出てくるものは
認定NPO法人取得に向けての検討会
(本部・相談室)
1
第13号(27年6月号)
広報埼玉成年後見支援センター
市民後見人について
副代表理事
小嶋
平成27年6月10日
平成27年度会員名簿(H27.4.1)
第13号(27年6月号)
広報埼玉成年後見支援センター
「幸せ」の単位
―簡易宿泊所の火災で思うこと
あなたも『賛助会員』になりませんか
秀典
当法人は認知症高齢者等の人権と生活を守る活動をしています。
No
最近、市民後見人についての情報を見聞する
機会が増えました。私が住んでいる越谷でも、
一昨年に市民後見人養成講座が開催され、昨年
より実際に市民後見人の活動が始まりました。
内容は、社協と市民後見人が複数後見人という
方式で、市民後見人が身上監護を主に担当する
と形の様です。
そこで、少し制度面での確認をしておきたい
と思います。老人福祉法32条は市区町村長の
申立制度を規定しました。さらに、平成24年
四月1日より老人福祉法32条2の規定により、
市町村に申立の円滑な運用のため、人材育成及
び活用のために必要な措置を取る様に求めてい
ます(但し努力義務)。こうした背景もあって、
近年市町村長申立が増加し、平成25年の統計
では、全国で5046件(全体の14.7%)
に達しています。
後見において、地域後見という考え方は、非
常に重要で、後見制度は地域密着型でなくては、
その意義を十分にまっとうすることはできませ
ん。市町村における後見活動の顕在化を、私た
ちは十分に踏まえた活動が求められているもの
と考えます。
当法人は、埼玉全域をその活動範囲と考えて
いますが、実際の担い手はその地域の会員であ
ります。しかし、地域ごとの会員数は、そのバ
ラツキと共に、絶対数で不足しております。昨
年より準会員制度を設けて会員の拡充に向けて
の取り組みをはじめましたが、まだその成果は
出ておりません。
地域後見と市民後見人という潮流を考えると
き、当法人の方向性は自ずと決まってくるもの
と考えています。現在進めている法人後見は、
社協による市民後見人への支援の限界を考えた
時、有力な受け皿となり得る可能性を秘めてい
るものと考えます。皆様からのご意見が頂戴で
きれば幸いでございます。
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氏
名
住
所
荒井 光雄 久喜市
五十嵐光範 越谷市
石井 克巳 加須市
梅澤 利彦 入間市
梅谷 一則 鶴ケ島市
梅田
実 狭山市
梅原 篤樹 志木市
瓜田 淑子 比企郡都幾川町
太田 司郎 さいたま市大宮区
太田 武雄さいたま市見沼区
大塚 良秀 さいたま市北区
小川 由憲 本庄市
落合 幸男 所沢市
鍵和田 泰 北足立郡伊奈町
加藤
武 久喜市
加藤 康弘 ふじみ野市
柄澤
清 富士見市
河津 俊次 さいたま市北区
栗原 弘泰 東京都江東区
小嶋 秀典 越谷市
小山 信浩 本庄市
今野 良敬 川越市
齊田徳太郎 越谷市
坂田 哲章 東京都千代田区
志賀 光雄 狭山市
柴
栄一 所沢市
鈴木 元彦 東京都中央区
隅内 道男 栃木県下都賀郡
薛
静也 所沢市
高橋あゆみ 大里郡寄居町
高村多嘉藏 上尾市
辰巳 雅人 所沢市
樽見 知子 熊谷市
千島 陽子 川口市
徳地
長江
中山
原
藤島
藤村
藤原
本間
前田
牧瀬
正木
松田
道浦
山野
渡部
昭男 さ いたま市緑区
勇
川口市
広仁 ふじみ野市
紘一 所沢市
徹 ふじみ野市
千幸 所沢市
欽彌 さいたま市中央区
達也 さいたま市中央区
淸海 富士見市
清美 さいたま市南区
賢一 富士見市
所沢市
篤
陽司 久喜市
智彦 北足立郡伊奈町
清志 ふじみ野市
摘
要
支部長
理事
大塚 良秀
『老人を入居させ、入浴、排せつ若しくは食事の
介護、食事の提供又はその他の日常生活上必要な
便宜であって・・・』
これは老人福祉法上の有料老人ホームの定義で、
人数要件が無くなった現在は、一人でも高齢者を
入居させ、何らかの生活サービスを提供する住宅
は有料老人ホームと定義されることになる。有料
老人ホームの開設は、その類型(介護付・住宅型・
健康型)に関わらず事前届け出が法律で義務化さ
れている。その意味では川崎市で火災を起こした
簡易宿泊所は極めて有料老人ホームに近い存在で
あり、そうであれば無届ホームとなってしまう。
事前届け出が義務化されているにも関わらず無届
で事業が出来てしまうのは、事前に届け出れば事
業実施が却下されてしまうからで、それを承知で
基準外事業を開始してしまう、言わば確信犯的事
業者が存在するからである。
ただし、このような住宅の存在は、違法とは言え、
必要悪的側面も有るところが何とも悩ましい。群
馬の「たまゆら」焼死事件では、行政からの紹介
で入居した方がいたり、特養の入所要件が厳しく
なればなるほど、このような住宅がバッファとし
ての役割を果たすことになる。
事業者もどのような指導を受けようとも、最後は、
“止めてもいいですよ、でもここに住んでいる皆
さんはどうするんでしょう?明日から路頭に迷っ
てもいいんですか?”と開き直るのである。さら
には、心の深奥に有るものは判らないとしても、
多くの住民が『ここは天国よ、皆さん親切で』と
いった感謝の念を表していることだ。お住いの皆
様が幸せならば、どうしてその事業を強制的に止
めなければならないのだろうか。
総じて無届ホームや簡易宿泊所の個室面積は狭小
である。川崎の簡易宿泊所は一部屋2~3畳で3
~5㎡である。有料老人ホームの指導基準は最低
13㎡の個室で、これは畳にすれば8畳だが、小
生が知る限り、届出済住宅型有料老人ホームで3
㎡(2畳)程度のものがある。
このような実態を見ると、一体居室面積の基準と
は何に基づくのであろうか?という疑問すら湧い
てしまう。
一定の基準を作り、それに沿った事業でなければ
認めない。勿論、これは様々な事態を考慮した上
での判断であることは理解出来る。設備、居室面
積、職員数、サービス内容・・・中には「十分な・・」
とう表現で基準が示されていることもある。しか
し、どこを見てもお住いの方々の「幸せという単
位」の基準は示されていないのである。
脱法的行為、違法な事業を肯定はできないが、人
間の幸せとは何だろうと考えた時、ただ単に数字
上の基準を満たせばそれで良いと考えるのは、何
か大 切なものを 忘れ てし まって いる ように 思え
認知症高齢者は4人に1人、地域・家族そしてあなたの問題です。
賛助会員は、当法人の趣旨に賛同し、ご支援頂ける寄付会員です。
会費は、年3千円です(但し、何口でも結構です)。
副代表理事
支部長
※賛助会員には、広報誌(年2回)の無料送付、当法人主催講習
会の割引受講、無料面接相談(1回1時間)等の特典がございます。
理事
NPO法人埼玉成年後見支援センター
理事
本部相談室 埼京線与野本町駅東口徒歩
1分 東口駐輪場北側
理事
〒338-0003さいたま市中央区本町東2-18-1
メゾン・ラ・テール101
理事
理事
TEL:048-711-3701
副代表理事
副代表理事
監事
FAX:048-711-3710
ホームページhttp://www.ssc-npo.jp
支部長
理事
監事
支部長
理事
平成27年6月10日
本部・相談室
理事 支部長
代表理事
監事
理事 支部長
てならない。
畳一枚、一畳の広さに体を横たえる。誰からも何
からも束縛されない自由で幸せな自分がそこにい
る。突き詰めればこれが幸せの最少単位ではない
か?とすら思う。
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