ウェスタ KSタイカモルタル カルフォーム クールフォーム キクスイ 不燃コート

総合カタログ
水系発泡性耐火塗料
ウェスタ
軽量セメントモルタル耐火被覆材
KSタイカモルタル
湿式不燃材
カルフォーム
環境配慮形不燃断熱材
クールフォーム
現場発泡ウレタンの複合不燃化工法
キクスイ 不燃コート
建 物 を 火 災 か ら 守 る こと 。
これは人命・財産を守るために、今も昔も変わらぬ重要なテーマです。
過去にさかのぼること約二百年、
日本がまだ江戸時代だった頃、木造家屋が密集する都市では、大火災が頻繁に起きていました。
そこで、屋根に不燃材である瓦を推奨されました。
鉄筋コンクリート造が増えた現代でも、火災予防に不燃材料の果たす役割は変わりません。
むしろ、建築基準法などで厳密に定められるようになりました。
大切な人命・財産を守るため、kikusuiは様々な耐火被覆材・不燃材料をご提供致します。
CO N T E N T S
使用部位別材料のご案内
3
耐火被覆の認定一覧
4
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水系発泡性耐火塗料
ウェスタ
5~10
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カルフォーム
カルフォームは無機質プレ発泡型の耐火材・不燃材です。耐火
性、防火性、断熱性、吸音性、防露性、意匠性に優れています。
石綿除去工事後の復旧工事はもとより、音を吸収し和らげる
軽量セメントモルタル耐火被覆材
KSタイカモルタル
11~14
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用途として機械室やホールの天井・壁などにも使用できます。
溶剤が含まれていないため、人体や環境にやさしい耐火材・耐
火不燃材です。
湿式不燃材
カルフォーム
15~16
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環境配慮形不燃断熱材
クールフォーム
17~20
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現場発泡ウレタンの複合不燃化工法
キクスイ 不燃コート
21~24
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耐火建築物・内装制限
25
構造の種類
26
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1
湿式不燃材
軽量セメントモルタル耐火被覆材
ウェスタ
KSタイカモルタル
様々な空間で使われている鉄骨構造。鉄骨の美観を損なわず、
KSタイカモルタルは、アスベストの代替材料として開発された
耐火性能を付与できる耐火被覆材がウェスタです。薄い塗膜
セラミック系耐火被覆材です。
これは、建設省建築研究所と日本
が火災時に発泡することで、鉄骨の温度上昇を防ぎ、建物の
建築仕上材工業会で行われた官民連帯共同研究の成果の一つ
崩壊を防止します。さらにウェスタは作業中の安全性・環境面
です。研究名は「軽量セメントモルタルの耐火性能に関する研究」
から待望されていた、国内初の水系化を実現しました。安全
で、
これは平成元年より実施された「アスベスト代替材料の適用
性をトータルに考えたウェスタは、鉄骨建築の可能性を広げ
化技術研究」の一貫として行われました。KSタイカモルタルは、
ます。
人体に有害なアスベストやロックウール等を一切使用せず、高い
ウェスタ
水系発泡性耐火塗料
機能性を実現しました。耐火性はもとより、鉄骨面への高い付着
性・防錆力を兼ね備えた、環境に優しい次世代型耐火被覆材です。
KS タイカモルタル
カルフォーム
現場発泡ウレタンの複合不燃化工法
クールフォーム
キクスイ 不燃コート
クールフォームは、セメント系の無機質成分と再生スチレン
現場吹付ウレタンフォームは断熱性能や施工性に優れ、建築
フォームを主成分とする、不燃断熱材です。不燃認定を取得し
物の断熱材として多く用いられています。
ているため、内装制限に該当する部位にも使用できます。ま
一方で、火災時の燃焼や発煙に不安があり、不燃化への要求
た、現場施工時の着火の心配がなく、万が一、火災が発生した
も高まってきています。
際にも有毒ガスの発生が殆ど無い安全な材料です。施工も吹
付け、
コテ塗り両方に対応しています。さらに、地球温暖化の
クールフォーム
環境配慮形不燃断熱材
「キクスイ 不燃コート」を被覆することで、安心して発泡ウレ
タン断熱材を使用することができる複合不燃化工法です。
原因物質(特定フロン・CF11や代替フロン・HCFC141b)を
一切含んでいない、環境配慮型の材料です。
キクスイ 不燃コート
2
使用部位別材料案内
耐火
断熱
クールフォーム
KSタイカモルタル
ウェスタ
ウェスタ
・KSタイカモルタル
クールフォーム
KSタイカモルタル
・カルフォーム
ウェスタ
ウレタンフォーム+キクスイ 不燃コート
ウレタンフォーム+キクスイ 不燃コート
ウェスタ
・KSタイカモルタル
K
S
タ
イ
カ
モ
ル
タ
ル
用途別製品一覧
●耐火被覆
部位
製品名
ウェスタ
柱・はり
KSタイカモルタル
適用範囲
被覆厚
備考
1時間耐火
1.00∼5.00mm
鋼材の断面形状係数により被覆厚が決定
2時間耐火
4.00mm
鋼材サイズ条件あり
1時間耐火
15∼20mm
15mmについては鋼材サイズ条件あり
2時間耐火
30mm
3時間耐火
40mm
鋼材サイズ条件なし
●柱の防火被覆
部位
製品名
適用範囲
被覆厚
備考
柱
ウェスタ
30分防火被覆
0.40∼0.45mm
施行令第70条適合
鋼材サイズ条件あり
部位
製品名
適用範囲
被覆厚
備考
壁・床・屋根
クールフォーム
不燃要求
100mm以下
内装制限下で使用
可能な不熱断熱材
部位
製品名
適用範囲
被覆厚
備考
ウレタンフォーム吹付面
キクスイ 不燃コート
不燃要求
10mm
難燃要求
5mm
●断熱
●ウレタンフォームの不燃化
キ
ク
ス
イ
ウレタンフォームとの
複合防火認定
●ウレタンフォームの着火防止
部位
ウレタンフォーム吹付面
製品名
KSタイカモルタル
カルフォーム
※耐火・防火認定条件、適合下地等の詳細につきましては、
お問い合わせください。
3
適用範囲
着火防止
被覆厚
備考
3∼25mm
ウレタンフォームを
含まない単独防火認定
5∼25mm
耐火被覆の認定一覧
■ 防・耐火認定
ウェスタ
構造部分
柱
耐火時間
1時間
2時間
1時間
はり
2時間
●防火認定
構造部分
防火時間
柱
30分 ※1
被覆厚さ
認定番号
1.00-5.00mm
FP060CN-9401
4.00mm
H形鋼 FP120CN-0387
4.00mm
1.00-3.00mm
4.00mm
被覆厚さ
0.45mm
0.40mm
鋼管 FP120CN-0382
FP060BM-9346
FP120BM-0261
認定番号
鋼管 CC-0004
H形鋼 CC-0005
※1 建築基準法施行令第70条に基づく認定
KSタイカモルタル
構造部分
柱
はり
耐火時間
1時間
15mm
2時間
30mm
1時間
15mm※4
中空(柱)
※2
中空(はり)
間仕切り壁
屋根
※3
3時間
40mm
2時間
30mm
1時間
20mm
3時間
※2
被覆厚さ
2時間
3時間
1時間
2時間
3時間
1時間
30分
40mm
認定番号
鋼管柱 FP060CN-0167
H柱 FP060CN-0169
FP120CN-9426
FP180CN-9430
FP060BM-0123
FP120BM-9374
FP180BM-9378
FP060CN-9423
30mm
FP120CN-9427
20mm
FP060BM-9371
40mm
FP180BM-9379
40mm
30mm
25mm
4mm
K
S
タ
イ
カ
モ
ル
タ
ル
FP180CN-9431
FP120BM-9375
FP060NP-9391
FP030RF-0163
※2 H鋼ラス巻き ※3 □300×300×12、H400×400×13×21未満は20mm被覆 (認定番号 FP060CN-9422)
※4 H450×200×9×19未満は20mm被覆 (認定番号 FP060BM-9370)
●ALC壁パネル(75mm以上)合成被覆構造
構造部分
耐火時間
被覆厚さ
柱
2時間
30mm
1時間
3時間
はり
1時間
2時間
3時間
●プレキャストコンクリート板(120mm以上)合成被覆構造
20mm
40mm
40mm
FP180BM-9361
30mm
被覆厚さ
柱
2時間
30mm
はり
カルフォーム
構造部分
屋根
■ 不燃認定
商品名
KSタイカモルタル
カルフォーム
クールフォーム
*石膏ボード及びアルミニウムを除く
1時間
2時間
3時間
耐火時間
30分
FP180CN-9413
FP060BM-9359
耐火時間
3時間
FP120CN-9412
20mm
構造部分
1時間
認定番号
FP060CN-9411
20mm
40mm
FP120BM-9360
認定番号
FP060CN-9425
FP120CN-9429
FP180CN-9433
20mm
FP060BM-9373
40mm
FP180BM-9381
30mm
被覆厚さ
10mm
FP120BM-9377
キ
ク
ス
イ
認定番号
FP030RF-9281
※折板屋根における認定となっていますが、現状、施工においては中止とさせていただいています。
基材
金属板
不燃材*
被覆厚さ
認定番号
3-25mm
NM-1593
5-25mm
NM-0955
5-25mm
100mm以下
NM-1471
NM-2132
4
水系発泡性耐火塗料
ウェスタ
ウェスタ 主材
NSK-0308162 F☆☆☆☆
ウェスタ
様々な空間で使われている鉄骨構造。鉄骨の美観を損なわず、高い耐火性能を付与できる耐火被覆材がウェスタです。
薄い塗膜が火災時に発泡することで、鉄骨の温度上昇を防ぎ、建物の倒壊を防止します。
さらにウェスタは作業中の安全性・環境面から待望されていた、国内初の水系化を実現しました。
安全性をトータルに考えたウェスタは、鉄骨建築の可能性を広げます。
KS タイカモルタル
ウェスタ 6つの特長
1
2
豊富な色
3
耐火性
※
仕上げとして
自由に豊富な色彩が
選択できます。
30分耐火(柱) 1時間及び
2時間耐火(柱・はり)の認定を
取得しています。
薄 膜
従来の耐火被覆材に無い、
薄膜の被覆が可能になります。
(1~5mm)
※建築基準法施行令第70条に基づく防火被覆認定
カルフォーム
4
5
自由なデザイン
6
防錆塗料を
侵食しません
鉄骨の形状を生かした
意匠設計が可能になります。
防錆塗料を侵食するなどの
影響がありません。
水系だから安全
水系のため
環境に優しい耐火塗料です。
クールフォーム
環境面・安全性から見た比較例
ウェスタ
(水系)
キクスイ 不燃コート
5
クリーン
※高さ4mの角型柱
(300×300)
に2mm被覆
(塗装)
した場合。
溶剤系耐火塗料
項 目
100本の場合
柱の本数
100本の場合
480m2
m2数
480m2
0kg
シンナー
約570kg
0m
シンナー放出量
3
0m3
大気汚染
汚染する空気
安全基準濃度以下
(50-100ppm)
悪臭・中毒
130m3
130万-260万m3
安 全
引火点
危 険
5℃
(トルエン)
100℃以上
引火・爆発
25℃
(キシレン)
管理が容易
該当しない
危険物
危険物取扱
管理が大変
規制対象
※耐火塗料のシンナー希釈を20%で精算した値
(耐火塗料中のシンナーは計算に含めず)
ウェスタ
発泡による耐火の過程
ウェスタは火災により表面温度が約200~300℃に上昇すると発泡が始まります。
下図に示すような過程を経て当初の乾燥膜厚の10~20倍の気泡含有断熱層を形成し、耐火性能を発揮します。
火災時に熱を受けると発泡して保護
常温
200℃
300℃
400℃
500℃
KS タイカモルタル
火災が発生した場合、その熱によって10~20倍に発泡し、断熱層を形成することで鉄骨構造の温度上昇を抑え火災から守ります。
600℃
カルフォーム
※上記過程記載温度は、雰囲気温度です。
耐火性能試験
(載荷加熱試験)
試験体に荷重をかけながら加熱し、崩
クールフォーム
壊するまでの時間を計測して耐火性
能を確認します。
『ウェスタ』は各種被
覆厚で耐火試験を行い、いずれの場合
も優れた耐火性能を確認しています。
試験機関:財団法人 建材試験センター
財団法人 日本建築総合試験所
載荷試験前
載荷試験後
(膜厚1mm)
載荷試験後
(膜厚5mm)
キクスイ 不燃コート
メンテナンスについて
○ウェスタ塗装施工箇所については、定期的な点検を実施してください。
○塗装箇所に損傷等の不具合が見られた場合は、速やかに補修工事を実施してください。
○耐火塗装の施工部位に対し、表示シールをご用意しております。
詳しくは最寄の支店・営業所にお問い合わせください。
6
水系発泡性耐火塗料
ウェスタ
ウェスタの施工実績
ウェスタ
KS タイカモルタル
カルフォーム
クールフォーム
神田外国語大学7号館(千葉市)
株式会社 松田平田設計
大成建設
現 場 名
設
計
建 設 会 社
中部国際空港 旅客ターミナルビル新築工事(その1)
日建・梓・HOK・アラップ旅客ターミナルビル設計監理共同企業体
大成・鹿島・大林・東急・戸田・ベクテル・佐藤・矢作共同企業体
キクスイ 不燃コート
現 場 名
設
計
建 設 会 社
7
水系発泡性耐火塗料
ウェスタ
ウェスタ
KS タイカモルタル
カルフォーム
中部電力 上越火力発電所/第1期工事本館ほか工事
瀧上工業 半田工場内にてプレコート
(写真上段)
大成建設 現場内にて接続部施工
クールフォーム
現場(工事)名
鉄骨製造会社
建 設 会 社
キクスイ 不燃コート
現
管
場
名
理
滝野町総合公園体育館建設工事
滝野町地域振興課・都市基盤整備公団・近畿公園事務所
8
水系発泡性耐火塗料
ウェスタ
ウェスタの被覆厚
ウェスタ
耐火1時間認定
■認定番号
構造部位
認定番号
角形鋼管柱
丸形鋼管柱
H 形 鋼 柱
H 形 鋼 はり
被覆厚
1.03~5.00mm
FP060CN-9401
1.00~5.00mm
1.00~3.00mm
FP060BM-9346
KS タイカモルタル
●鋼材寸法の基準
[角形鋼管柱]
A
[H形鋼柱]
B
[はり]
H
t1
(ウェブ)
B
床
B
t
t1
t2
●鋼材サイズにより、
ウェスタの
規定被覆厚は1~5mmで変
動します。各鋼材への規定被
覆厚に関しては、最寄りの支
店・営業所にお問い合わせく
ださい。
H
t2
(フランジ)
カルフォーム
周辺長が同じ場合
例1
断面積が同じ場合
クールフォーム
角形タイプ
角形タイプ
H鋼タイプ
H鋼タイプ
断面積(A)
周辺長(Hp)
断面形状係数(Hp/A)
キクスイ 不燃コート
9
例2
小
大
同じ
同じ
断面積(A)
同じ
同じ
周辺長(Hp)
長い
短い
断面形状係数(Hp/A)
大
小
大
小
耐火性
弱い
強い
耐火性
弱い
強い
ウェスタ被覆厚
厚い
薄い
ウェスタ被覆厚
厚い
薄い
耐火2時間認定
建築基準法施行令107条に定められている耐火性能を国土交通大臣が認めた
「防耐火試験、業務方法書」に基づき性能評価され、国土交通大臣認定を取得しています。
■認定番号
構造部位
適用鋼材サイズ
角形鋼管柱
丸形鋼管柱
H 形 鋼 柱
H 形 鋼 はり
□300×300×19の断面寸法以上~□1000×1000×40の断面寸法以下
上記の同面積以上かつ外径300~1000、厚さ19~40
認定番号
FP120CN-0382
H400×400×13×21の断面寸法以上~H1000×1000×40×50の断面寸法以下
FP120CN-0387
H588×300×12×20の断面寸法以上~H1100×700×20×40の断面寸法以下
FP120BM-0261
※■×■×■×■とあれば、■以上×■以上×■以上×■以上のサイズの鋼材に適用されます。すべての数値が超えていなければなりません。
※詳細は最寄りの支店・営業所にお問い合わせください。
被覆厚
4.00mm
水系発泡性耐火塗料
ウェスタ
柱の防火被覆
ウェスタ
ウェスタは建築基準法施行令第70条に適合する認定材です。
建築基準法施行令第70条(抜粋)
「地階を除く階数が3階以上の建築物(法第2条第9号の2イに掲げる基準に適合する建築物及び同条第9号の3のイに該当する建築物を除く。)
にあっては、1の柱のみの火
熱による耐力の低下によって建築物全体が容易に倒壊する恐れがある場合として国土交通大臣が定める場合においては、当該柱の構造は通常の火災による火熱が加えられ
た場合に、30分間構造耐力上支障のある変形・溶融・破壊その他の損傷を生じないものとして国土交通大臣が定めた構造方法(①)
を用いるもの又は国土交通大臣の認定を
受けたもの(②)
としなければならない。」
ウェスタは②の国土交通大臣の認定を受けています
1 厚さが12mm以上の石膏ボードで覆ったもの
2 厚さが12mm以上の窯業系サイディングで覆ったもの
3 厚さが12mm以上の繊維強化セメント板で覆ったもの
4 厚さが9mm以上の石膏ボードに厚さが9mm以上の石膏ボード又は難燃合板を重ねて覆ったもの
5 厚さが15mm以上の鉄網モルタル塗りで覆ったもの
KS タイカモルタル
①の
国土交通大臣が定めた
構造方法とは
※詳細は最寄りの支店・営業所にお問い合わせください。
■認定番号
構造部位
適用鋼材サイズ
角形鋼管柱
□300×300×12の断面寸法以上~□1000×1000×40の断面寸法以下
丸形鋼管柱
φ300×12の断面寸法以上~φ1000×40の断面寸法以下
(但し、周長、肉厚及び断面積は角形以上)
H 形 鋼 柱
H300×300×10×15の断面寸法以上~H1000×1000×40×50の断面寸法以下
耐火時間
30分
認定番号
被覆厚
CC-0004
0.45mm
CC-0005
0.40mm
※■×■×■×■とあれば、■以上×■以上×■以上×■以上のサイズの鋼材に適用されます。すべての数値が超えていなければなりません。
カルフォーム
ウェスタの施工状況
鉄骨 防錆塗料 ウェスタ主材 ウェスタ上塗
防錆塗料の膜厚測定
完 成
上塗施工
防錆塗料の膜厚を測定します。
主材の膜厚測定
養 生
クールフォーム
施工前
鉄骨の表面の汚れ、油脂分などの付着物
を除去してください。錆はケレン除去し、防
錆塗料の不具合箇所は事前にタッチアッ
プ補修をしてください。
壁など平面と異なり、施工時に周囲に飛散
する量がかなり多いので、養生は入念に行
なう必要があります。
施 工
キクスイ 不燃コート
上塗は通常の上塗材と同様に施工できます。 耐火被覆で最も重要なのは膜厚の確保です。 施工自体は通常の塗材と変わりありません
主材の施工と同様、入り組んだ部分が多い
決められた以上の厚み(乾燥時)が塗装され
が、手の入りにくい所の塗装や、移動足場の
鋼材への塗装は施工技術が要求されます。
ていなければなりません。このため、目標膜
使用など、施工技術が要求されます。
厚が厚い場合は何度か重ね吹きを行います。
※屋外の場合は上塗りの前に
エポキシ樹脂塗料が必要です。
1回当たりの膜厚は吹き方や施工器具にも
よります。おおむね、0.3~0.6mmの間です。
■メリット
鉄骨を
あらわしに
出来る
1スペースの有効活用
2 粉塵が無く、
クリーンな環境
3 衝突時の破損軽減
■用途
アトリウム・ショールーム・工場・倉庫・
物流センターなどの建築物
ハウスメーカー工場(静岡県)
10
軽量セメントモルタル耐火被覆材
KSタイカモルタル
NSK-0307032 F☆☆☆☆
ウェスタ
KSタイカモルタルは、
アスベスト含有耐火被覆材の代替材料として開発されたセラミック系耐火被覆材です。
これは、独立行政法人建築研究所(旧国土交通省建築研究所)
と日本建築仕上材工業会で行われた官民連帯共同研究の成果の一つです。
研究名は「軽量セメントモルタルの耐火性能に関する研究」で、
これは平成元年より実施された「アスベスト代替材料の適用化技術研究」の一貫として行われました。
KSタイカモルタルは、人体に有害なアスベストを一切使用せず、高い機能性を実現しました。
耐火性能はもとより、鉄骨面への高い付着性・防錆力を兼ね備えた、環境に優しい次世代型耐火被覆材です。
KS タイカモルタル
KSタイカモルタル 7つの特長
1
2
耐火性
カルフォーム
1時間から3時間耐火までの認定を取得しています。
3
クールフォーム
キクスイ 不燃コート
11
防錆効果
長期にわたり
アルカリ性を保ち、
優れた防錆効果を発揮します。
不燃材料
タイカモルタル自体が不燃(不燃認定取得)
で、
ウレタンフォーム等の着火防止剤として利用出来ます。
表面硬度が高く、主材が剥落しません。
5
1時間耐火がわずか15mmです。
4
高い表面硬度
薄くて軽量
6
吹付けこて塗り
現場の状況に応じて、
吹付、
こて塗りを選べます。
7
ノンアスベスト
アスベストなどの
発ガン性物質は使用して
いません。
施工状況
ウェスタ
施工フロー
小間詰め
架設等準備作業
養 生
下地処理
吹き付け
(仕上げの選択)
施工管理
吹放し
コテ押え
ローラー押え
左官仕上げ
NO
YES
補 修
KS タイカモルタル
材料混練
ラス工法(中空仕上げ)
ラス網取り付け
工事検査
YES
補 修
片づけ・清掃
カルフォーム
NO
施工工程
仕上がり
●鉄骨面のゴミ、浮き錆、油(研削油など)等は付着不良の原
因となりますので事前に取り除いてください。
下地
●すでに錆止め塗料が塗布されている鉄骨面、あるいは加
工時の切削油や防錆油が残存付着している鉄骨面へは清
掃の上、別途専用プライマー(KSタイカモルタルプライマ
ー)
を塗布してください。
クールフォーム
●耐火被覆材吹付け着手前については、
吹付けにより材料が
周囲に飛散するのを防止するため、
シートその他で周囲の
養生を行ってください。
養生
●耐火被覆材吹付け完了後については、吹付け作業を完了
した部分に対する衝撃及び雨水による障害を防止するた
め適切な養生を行ってください。
●寒冷時に施工時及び施工後の凍結が予想される場合は、
施工を避けてください。
混練
乾燥養生
●練り混ぜ時間は3分間程度とし、練置時間は1時間程度以
内とします。
●被覆材の吹付けは、吹付け作業階まで圧送された材料を
吹付けノズルの先端で圧縮空気(0.5kgMPa以上)
によっ
て吹付け施工面に均一に吹付けてください。
●施工面積が少ない場合や吹付け作業が困難な場合、又は
表面仕上げを行う場合はこて塗りしてください。ただし、標
準加水量を調整し吹付け作業よりかためにします。
(スラン
プ値40~70mm)
キクスイ 不燃コート
吹付け・
こて塗り
●モルタルミキサー等でKSタイカモルタルを適量の水と練
り混ぜて均一にしてください。
圧送吹付けの機械
(例)
●吹付時あるいは吹付後の若材令時は被覆材施工部に対し
て機械的振動や衝撃がないようにしてください(約1週間
以上養生:20℃、65%RH)。乾燥の遅い冬場、あるいは厚
く施工された場合はさらに作業工程を考慮してください。
●耐火被覆上に塗料などを施工する場合、夏場2週間、冬場
1ヶ月を目処に乾燥期間をおいてから行ってください。
施工例 吹付け
12
軽量セメントモルタル耐火被覆材
KSタイカモルタル
耐火構造標準施工図
ウェスタ
柱
はり
床板
鋼管柱
鉄骨
KS タイカモルタル
鉄骨
KSタイカモルタル
KSタイカモルタル
KSタイカモルタル
リブラス
力骨
300~450
ミリピッチ
カルフォーム
鋼管柱
KSタイカモルタル
KSタイカモルタル
KSタイカモルタル
特別仕様
クールフォーム
柱コーナー部補強例
追加工事例
駐車場などの柱で、損傷を受けやす
い場合は、
コーナービートやアングル
などで補強してください。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・天井、
1養生・
壁などを塗装仕上げや素地仕上げする場合は、KSタイカモ
ルタルの飛散防止の為、事前養生が必要となります。
鋼管柱
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・はりとデッキプレート等の取り合い部の隙間部は、
2小間詰め・
ロックウール等の
不燃材であらかじめ詰めてからKSタイカモルタルを吹きつけます。
・
・
・
・
・
・壁との取り合い部の隙間部が規定の被覆厚以上ある場合は、
3層間ふさぎ・
KS
タイカモルタル施工前に鉄板やラスなどで事前にふさぐ事が必要
となります。
キクスイ 不燃コート
小間詰め
鉄骨
KSタイカモルタル
コーナービート
13
KSタイカモルタル
リブラス
軽量セメントモルタル耐火被覆材
KSタイカモルタル
ウェスタ
合成耐火の納まり図
床板
モルタル充てん
床板
モルタル充てん
ALCパネル
リブラス
KS タイカモルタル
KSタイカモルタル
KSタイカモルタル
床板
モルタル充てん
KSタイカモルタル
ALCパネル
床板
カルフォーム
KSタイカモルタル
KSタイカモルタル
●標準施工仕様
準備
下地処理
材料
間隔時間
塗回数
工程間
工程内
初期硬化
水場と電源の確保、足場の設置、小間詰め、層間ふさぎ、装置の設置、
シート養生などする。
施工に先立ち、鉄骨表面の浮き錆及び油などの付着性能を阻害するものは取り除くなどの適切な下地処理をする。
錆止め塗料、
ペンキ面などは専用プライマーで処理する。
柱、
はり1時間
耐火被覆
KSタイカモルタル
1~2回
プライマー処理の
場合はその乾燥後
ずれ、剥離の無い範囲で
重ね吹き
3日以上
柱、
はり2時間
耐火被覆
KSタイカモルタル
2~3回
プライマー処理の
場合はその乾燥後
ずれ、剥離の無い範囲で
重ね吹き
3日以上
柱、
はり3時間
耐火被覆
KSタイカモルタル
3~4回
プライマー処理の
場合はその乾燥後
ずれ、剥離の無い範囲で
重ね吹き
3日以上
片付け
クールフォーム
工程
養生シートの片付け、足場の片付け、装置の片付け、清掃などをする。
●耐火被覆材性能比較
キクスイ 不燃コート
※初期硬化とは直接被覆面を触れるまでの期間です。
●荷姿
耐火被覆材の被膜厚(mm)
はり
耐火被覆材
柱
主原料
1時間 2時間 3時間 1時間 2時間 3時間
15*1
KSタイカモルタル
25
吹付けロックウール
繊維混入ケイ酸カルシウム板 1号 20
繊維混入ケイ酸カルシウム板 2号 25
30
コンクリート
35
ALC板
30
40
15*2
30
40
セメント、軽量骨材、無機系混和材
45
60
25
45
65
セメント、
ロックウール
35
50
20
35
55
無機繊維、
パルプ、
ケイ酸カルシウム
40
55
25
40
60
無機繊維、
パルプ、
ケイ酸カルシウム
50
60
30
50
60
セメント、砂、砂利
50
75
35
50
75
セメント、
ケイ酸カルシウム、鉄筋
*1 H450×200×9×19未満は20mm被覆 (認定番号 FP060BM-9370)
*2 □300×300×12、H400×400×13×21未満は20mm被覆 (認定番号 FP060CN-9422)
■KSタイカモルタル
NET20kg/袋入
■KSタイカモルタルプライマー
NET17kg/缶入
14
湿式不燃材
カルフォーム
NSK-0305344 F☆☆☆☆
ウェスタ
カルフォームは無機質プレ発泡型の耐火材・不燃材です。耐火性、防火性、断熱性、吸音性、防露性、意匠性に優れています。
石綿除去工事後の復旧工事はもとより、音を吸収し和らげる用途として機械室やホールの天井・壁などにも使用できます。
溶剤が含まれていないため、人体や環境にやさしい耐火材・耐火不燃材です。
KS タイカモルタル
カルフォーム 6つの特長
1
2
耐火性
屋根30分耐火の
認定を取得しています。
カルフォーム
4
3
不燃材料
カルフォーム自体が
不燃(不燃認定取得)で、
ウレタンフォーム等の
着火防止材として利用出来ます。
5
吸音効果
吸音効果が高いので、
吸音材としても使えます。
凸凹な面でも
施工が可能です。
6
結露防止
吸放湿性が高く、
結露を防ぎます。
100
3500
90
80
3000
吸音率(%)
キクスイ 不燃コート
吸水量(g/m2)
●周波数と吸音率
4000
2500
2000
60
50
30
1000
10mm
0
10
20
30
40
時間(Hr)
50
60
10mm
20
5mm
500
15
70
40
1500
0
断熱性
吹付仕上げなので、
継目がなく
隙間からの熱のロスが
ありません。
クールフォーム
●吸水量と時間
施工性
5mm
10
70
0
0
500
1000
周波数(Hz)
1500
2000
■適用下地
■耐火・不燃認定番号
コンクリート
○
モルタル
パーライト混入/セメント板
○
スレート板
パーライト混入/セメント系塗装/基材(不燃材料(金属板))
○
ウレタンフォーム
被覆厚さ
認定番号
5-25mm
NM-1471
5-25mm
NM-0955
○
スチレンフォームボード
○
塗装溶融亜鉛めっき鋼鈑
○
K
S
タ
イ
カ
モ
ル
タ
ル
■カルフォームの不燃性試験
ウレタンフォームにカルフォーム15mm被覆
カルフォーム15mm厚
0分
1分
0分
1分
5分
5分終了
5分
5分終了
キ
ク
ス
イ
終了後 裏面
●荷姿
■TKシーラー NET12kg/缶入 終了後 断面
終了後 裏面
終了後 断面
■カルフォーム NET10kg/袋入
16
環境配慮形不燃断熱材
クールフォーム
グリーン購入法適合製品
NSK-0906007 F☆☆☆☆
ウェスタ
地球温暖化の原因物質(特定フロン・CFC11や代替フロン・HCFC141b)
を一切含まないセメント系無機質主材と
再生スチレンフォームを主成分とした吹付け及びコテ塗り用として開発した超軽量不燃断熱材です。
現場施工時に着火の心配が無く、不燃性のため内装制限に該当する部位においても使用出来ます。
又、万一の火災発生の際にも有毒ガスの発生が殆どありません。
KS タイカモルタル
クールフォーム 6つの特長
1
2
不燃材料
断熱性
湿式工法により連続断熱層を
形成することが可能で、
断熱層の隙間から
熱が逃げることがありません。
不燃認定を取得しており
内装制限の適用される
場所にも使用できます。
カルフォーム
4
3
5
結露防止
6
吸音効果
クールフォーム
●クールフォームの吸音率
地球温暖化の原因の
ひとつとされている
フロンを含んでおりません。
測定方法:吸音率測定装置SG-3E(電子測器㈱社製)
を用いて垂直入射法(JIS A 1405)
A管法により測定した。
100
100
20mm厚
10mm
20mm
30mm
40mm
50mm
80
60
吸音率(%)
キクスイ 不燃コート
10mm厚
80
残響室法吸音率
ノンフロン
●クールフォームの吸音率
測定方法:残響室法(JIS A 1409)
40
60
40
20
20
0
100
125
160
200
250
315
400
500
630
800 1000 1250 1600 2000 2500 3150 4000 5000
1/3オクターブバンド中心周波数(Hz)
17
機械適性が優れており、
優秀な作業性を有しております。
またコテ塗り仕上げも可能です。
吸音効果が高いので、
吸音材としても使えます。
優れた断熱性能と
吸放湿性により
結露を抑止します。
施工性
0
125
160
200
250
315
400
500
630
800
1000
1250
1600
2000
周波数(Hz)
※吸音率は材料の表面形状により大きく変化します。 ※厚みを増すと、吸音ピークは低い周波数へ移行します。
〔上記値は代表値です〕
ウェスタ
■現場発泡ウレタンの動向及び地球環境問題が叫ばれる中、
現場発泡ウレタンフォームの分野においても脱フロンの声が高まっています。
例えば、現場発泡ウレタンフォームのJIS規格となるJIS A 9526「建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム」では、
2013年の改正に伴いフロン類を使用したB種の規格が2種類から1種類へと減少しています。
また、
「公共建築工事標準仕様書平成25年版」の「断熱材現場発泡工法」には、
「断熱材はJIS A 9526:2013(建築物断熱用吹付け硬質ウレ
タンフォーム)
により種類は特記による。特記がなければ、A種1とする。また難燃性を有するものとする。」
と記載されています。
ノンフロン化の動きが加速されており、断熱材にも環境への配慮が求められていることが分かります。
オゾン層保護のためのウィーン条約
1987年
モントリオール議定書採択
(フロンの段階的規制)
1995年
CFC11の全廃
1997年
京都議定書採択
(2008年までに1990年比、CO を6%削減)
オゾン層破壊係数
(ODP)
2
HFCは管理物質になり、発泡・冷媒用途に限定
地球温暖化対策推進大網
2002年
日本、京都議定書に批准
2003年
HCFC-141bの国内生産終了
2004年
発泡剤
1998年
HCFC-141bの代替として、HFC245fa、HCF365mfcで対応
(冷凍倉庫などの発泡硬質ウレタンフォームとして使用中)
地球温暖化係数
(GWP)
クールフォーム
0
0
CFC 11
1
4600
HCFC 141b
0.11
700
HFC 134a
0
1300
HFC 245fa
0
950
HFC 365mfc
0
890
CO(水発泡ウレタン)
2
0
1
KS タイカモルタル
1985年
カルフォーム
■有機質断熱材の危険性
断熱材は省エネ、高断熱、経済性の理由により、
ウレタンフォームや発泡スチロールなどの石油を原料とした可燃性合成樹脂の発泡体が広く使
用されています。それらは建築現場での溶接火花などによる着火事故の原因となったり、火災時には延焼拡大が速いため爆燃現象や有毒ガス
が発生する危険性を含みます。
菊水化学工業㈱では、地球温暖化係数ゼロは勿論のこと、防火性能や安全性も考慮したクールフォームを開発・提案致します。
クールフォーム
■環境への配慮
クールフォームはグリーン購入法による特定調達品目の判断基準に適合します。
1グリーン購入法適合
判断基準
品目名
●建築物の外壁等を通して熱の損失を防止するものであって、次の要件をみたすもの。
断熱材
①オゾン層を破壊する物質が使用されていないこと
②ハイドロフルオロカーボン
(いわゆる代替フロン)
が使用されていないこと
③再生資源を使用しているか又は使用後に再生資源として使用出来ること
キクスイ 不燃コート
2リサイクル材料
クールフォームには、再生資源として梱包資材等の発泡スチロールを骨材として使用しています。
■耐火・不燃認定番号
不燃材料
認定をした構造方法等の名称
認定番号:NM-2132
軽量骨材混入セメントモルタル塗り/不燃材料(せっこうボード及びアルミニウムを除く)
18
環境配慮形不燃断熱材
クールフォーム
●クールフォーム基本性能表
試験項目
試験概要
ウェスタ
不燃性
結果
合格:100㎜以下
防火材料における国土交通大臣認定評価試験による
吸音性
比重
含水率
透湿抵抗
熱伝導率
NM-2132
JIS A 1405垂直入射法 JIS A 1409残響室法による
P17グラフ参照
かさ比重の測定による
0.20±0.05
気乾時の平衡含水率
10%以下
JIS A 1324に準拠
5.30×10-4
JIS A 1412の熱流計法による
0.044W/(m・K)
0.04N/㎟(モルタル面)
KS タイカモルタル
付着強さ
引張り試験機による標準状態の値 JIS A 6909に準拠
乾燥性
耐湿性
耐水性
耐凍害性
20mm厚、23℃
(湿度50%)
にて乾燥減量の測定 恒量状態までの日数(表面の硬化は1日)
3日
湿度100%室内1Week放置後の表面状態
異常なし
20℃水中1Week、浸漬後の表面状態
異常なし
0.02N/㎟(ストレート面)
(20℃水中18hr→-20℃気中3hr→50℃気中3hr)
×5サイクル試験後の表面状態
異常なし
※上記数値は代表値であり、製品の数値等を保証するものではございません。
あらかじめご了承ください。
●性能比較
現場発泡ウレタン
クールフォーム
代替フロン
ノンフロン
(炭酸ガス)
△
◎
○
0.044
0.026
0.033
不燃
難燃3級
難燃3級
地球温暖化係数
0
950
(HFC 245fa)
1
(CO2)
吸音率
(500Hz)
0.53(30㎜)
0.06(75㎜)
-
熱伝導率(W/mK)
不燃性(難燃等級)
カルフォーム
●内装制限について
建築基準法では建物の火災が発生した場合、天井や壁などの表面を伝って延焼するのを抑制するとともに、
煙や有毒ガスの発生量を抑え、避難が容易に出来るよう、建築物の種類によって使用する内装材に制限を設けています。
クールフォーム
内装制限の下では、国土交通大臣が定めた不燃材料(国土交通省告示)の使用が必要となります。
防火認定材料は、国の指定性能評価機関で試験評価し、大臣が認定します。
例えば発泡ウレタン等のJIS難燃性適合(又は相当)品は、防火材料に該当せず、内装制限の下では使用できない場合があります。
●各種材料の熱伝導率と同一性能時の厚み比較
熱伝導率単位(W/mK)※クールフォームの厚み20mmとした場合の換算表
クールフォーム
(0.044)
キクスイ 不燃コート
ポリスチレンフォーム
(0.037)
グラスウール
(0.049)
吹付けロックウール
(0.056)
木毛セメント板
(0.15)
石膏ボード
(0.20)
19
0
20
40
60
80
100
厚み
120 (mm)
環境配慮形不燃断熱材
クールフォーム
●吹付システム例
リングガン
コンプレッサ
5馬以上
モルタルホース
ダマカットミキサー
高圧デリバリーホース
圧力計
モルタルポンプ
ホッパー
材料
発電機
25KVA以上
サクション
ホース
K
S
タ
イ
カ
モ
ル
タ
ル
学校体育館
屋根裏施工例
学校体育館
屋根裏施工例
●用途
●標準色
●適応下地
●荷姿
■不燃断熱・結露防止・吸音など
■コンクリート・モルタル・デッキプレートなど
(下地により専用プライマーが必要な場合があります。)
■ALC版、
押出成形セメント板、木毛セメント板
キ
ク
ス
イ
■ホワイト
■グレー ※着色仕様もございます。
■クールフォーム
主材:NET 16.5kg/袋入
骨 材:NET 45ℓ/袋入
クールフォーム骨材は20㎥(約440セット)以上の
貯蔵/取扱いには指定可燃物に該当します。
該当する場合には地域の消防署と相談のうえ、安全対策を施してください。
20
現場発泡ウレタンの複合不燃化工法
キクスイ 不燃コート
ウェスタ
キクスイ 不燃コート 主材
NSK-1312008 F☆☆☆☆
キクスイ 不燃コート プライマー
NSK-1312009 F☆☆☆☆
キクスイ 不燃コートはウレタンフォームの高い断熱性や施工性を活かしながら、
火災事故の危険性を低減させる被覆材です。
KS タイカモルタル
キクスイ 不燃コート 6つの特長
1
カルフォーム
空間設計
クールフォーム
天井ボード材がなく
開放感のある空間を
演出します。
安全性
3
5
施工性
複雑な形状等の部位に
対しても施工が容易です。
吸音効果
天井吸音ボードと
同等の吸音性能があります。
万が一の火災時においても
より安全な避難が
可能となります。
基材/ウレタンフォーム/
不燃コートの複層で認定を取得。
安心の不燃・難燃認定の
取得です。
4
キクスイ 不燃コート
21
不燃材料
2
6
意匠性
上塗塗料も含めた
不燃認定を持っており、
多彩なカラーバリエーションを
付与します。
ウェスタ
従来工法の問題点
可燃性の発泡ウレタンに個別不燃材を被覆したり、不燃ボード等で区画し、火災時の熱が直接触れない対策がなされてきました。
乾式ボード工法との比較
キクスイ 不燃コートの場合
KS タイカモルタル
ウレタンフォーム
構造
ウレタンフォーム
キクスイ 不燃コート
構造
ボード乾式材
カルフォーム
ウレタンフォームに対して面接着するため
剥落の危険性が少なく、延焼の危険性が少ない
継ぎ目のない施工が出来ます。
不燃性ボードの場合
地震によるボードの破損・剥落、継ぎ目からの延焼が懸念されます。
クールフォーム
2つの複合認定を取得!!
複合認定種類
複合不燃認定
認定番号:3937
適応ウレタンフォーム キクスイ不燃コート
A種・B種
厚み:8~500㎜
厚み:10~30㎜
認定番号:RM-0050
基材
キクスイ 不燃コート
基材
複合難燃認定
適応ウレタンフォーム キクスイ不燃コート
B種
厚み:8~500㎜
厚み:5±0.5㎜
22
現場発泡ウレタンの複合不燃化工法
キクスイ 不燃コート
キクスイ 不燃コートの試験結果
ウェスタ
キクスイ
不燃コート
被覆厚10mm
他社
防火コート
被覆厚15mm
KS タイカモルタル
10分経過前に
ウレタンフォームが
発火し、発熱量が
8MJを越える
20分経過後も
発火なし
(2MJ/20分)
■防火材料の区分と要求性能
防火材料の評価方法
不燃材料などの防火材料の性能評価では、建築基準法施行令第108条の2の
規定により
「燃焼しないこと。防火上有害な変形・溶融・亀裂・その他の損傷を生
じないこと。」及び、
「避難上有害な煙・ガスを発生しないこと。」の2つの要件が必
要となり、それぞれ発熱性試験(コーンカロリーメーター)及び、
ガス有毒性試験
により評価されます。
区分
発熱量
不燃材料
準不燃材料
時間
20分
8MJ以下
難燃材料
10分
5分
カルフォーム
断熱材を“現し”
(あらわし)に出来る。
例 天井材を張らないデザインが可能
施工実績
クールフォーム
施工中
施工後
施工後
現場名 東京国立美術館フィルムセンター相模原分館 重要文化財映画フィルム収蔵庫増築その他工事
設 計 株式会社安井建築設計事務所
キクスイ 不燃コート
施工前
23
現場名 東京文化会館
設 計 株式会社前川建築設計事務所
施工後
施工後
現場発泡ウレタンの複合不燃化工法
キクスイ 不燃コート
●吹付システム例
吹付ガン
(スプレー)
ウェスタ
コンプレッサ
5馬以上
モルタルホース
ダマカットミキサー
高圧デリバリーホース
発電機
25KVA以上
圧力計
モルタルポンプ
ホッパー
材料
サクション
ホース
KS タイカモルタル
2つの防火認定
難燃認定
NM-3937
RM-0050
10~30mm
5±0.5mm
種 類
A種、B種
※ B種
厚 み
8~500mm
8~500mm
不燃コート 被覆厚み
適応ウレタンフォーム
基 材
コンクリートなどの不燃材
カルフォーム
不燃認定
認定種類
注)
(注)1. アルミニウムは除く
2. 不燃コートは白色仕上げです。着色仕上げが必要な場合、弊社の指定上塗りを 使用することで防火認定に合致します。
3. 認定内容の詳細及び施工仕様等につきましては、最寄りの支店・営業所へお問い合わせください。
※ 難燃認定の適応ウレタンフォームはB種のみとなります。
クールフォーム
キクスイ 不燃コート
不燃認定書(NM-3937)
難燃認定書(RM-0050)
施工部位
商業施設・公共施設・娯楽施設・病院・老人ホーム・倉庫等
特に高層階区画、竪穴区画等の下地共不燃要求部位や地下街・駐車場等
●荷姿
■キクスイ 不燃コート
20kg/袋
■キクスイ 不燃コートプライマー 16kg/缶
24
耐火建築物または準耐火建築物としなければならない特殊建築物(法27条、法別表第1、令115条の3)
左の用途に供する部分の階または床面積
用途
ウェスタ
3階以上の階
耐火建築物
主階が1階にないもの
客席が200㎡以上
(屋外観覧場の場合は1000㎡以上)
3階以上の階
耐火建築物
客席が200㎡以上
(屋外観覧場の場合は
1000㎡以上)
耐火建築物
3階以上の階
劇場、映画館、演芸場
1
観覧場、公会堂、集会場
病院、診療所
(病室のあるもの)
ホテル、旅館
下宿、共同住宅、寄宿舎
老人ホーム、児童福祉施設 等
地下を除く階数が3で3階を下宿、共同住宅、
寄宿舎の用途に供するもので、防火地域、
準防火地域以外の区域内にあるもの
主要構造物が一定の防火性能を
有する準耐火建築物
2階部分が300㎡以上
(病院、診療所の場合は
2階に病室がある場合のみ)
準耐火建築物
3
学校、体育館、博物館、美術館、図書館
ボーリング場、
スキー場、
スケート場
水泳場、
スポーツの練習場
3階以上の階
耐火建築物
2000㎡以上
準耐火建築物
4
百貨店、
マーケット、展示場、
キャバレー、
カフェ
ナイトクラブ、
バー、
ダンスホール、遊技場、公衆浴場待合
料理店、飲食店、物品販売業を営む店舗
5
倉庫
6
自動車車庫、
自動車修理工場
映画スタジオ、
テレビスタジオ
3階以上の階
3000㎡以上
2階部分が500㎡以上
3階以上の部分が200㎡以上
1500㎡以上
3階以上の階
150㎡以上
7
令116条の表の数量以上の危険物の貯蔵場
または処理場
すべて
2
KS タイカモルタル
耐火建築物
準耐火建築物
耐火建築物
準耐火建築物
耐火建築物
不燃構造の準耐火建築物
準耐火建築物
カルフォーム
内装制限(法第35条の2、令第128条の4、令第129条)
内装制限とは、建築物に火災が発生した場合、天井や壁の表面を伝って延焼するのを防ぐ目的で延焼の速度を減らす為、
仕上材料を不燃材料や準不燃材料などに制限することである。
用途
1
クールフォーム
2
3
劇場、映画館、
演芸場、観覧場、
公会堂、集会場、
病院、診療所
(病室のあるもの)
ホテル、旅館
下宿、共同住宅、寄宿舎
老人ホーム、児童福祉施設 等
百貨店、
マーケット、展示場
キャバレー、
カフェ
ナイトクラブ、
バー、
ダンスホール
遊技場、公衆浴場待合、料理店
飲食店、物品販売業を営む店舗
耐火建築物
準耐火建築物
キクスイ 不燃コート
7 天井または天井から下方80cm以内の距離にある開口
部の開放できる面積の合計が当該居室の1/50未満
○
避難通路:天井、壁(床から
1.2m以下の部屋を除く)
○
○
-
居 室:天 井 、壁( 床から
1.2m以下の部屋を除く)
○
○
○
避難通路:天井、壁(床から
1.2m以下の部屋を除く)
○
○
-
居 室:天 井 、壁( 床から
1.2m以下の部屋を除く)
○
○
○
避難通路:天井、壁(床から
1.2m以下の部屋を除く)
○
○
-
全部適用
当該用途部分、
通路:天井、壁
○
○
-
全部適用
当該用途部分、
通路:天井、壁
○
○
-
学校、体育館、
ボーリング場等のスポーツ施設、100㎡以内ごとに
特殊建築物の用途に供しない居室で耐火建築物の高さが31m
以下の部分にあるもの、2.の用途に供するもので高さが31m以
下の部分
居 室:天 井 、壁( 床から
1.2m以下の部屋を除く)
○
○
○
避難通路:天井、壁(床から
1.2m以下の部屋を除く)
○
○
-
居室の床面積が50㎡を越えるもの
居室、通路等:天井、壁
○
○
-
全部適用
居室、通路等:天井、壁
○
○
-
○
○
-
2階以上が300㎡以上
3階以上が300㎡ (病室、診療所の場合は
以上(100㎡(共 2階に病室がある場合の
同 住 宅 の 場 合 み)
( 外壁耐火・不燃構
200㎡)
ごとに防 造以外の準耐火建築物
火 区 画した居 室 は100㎡(共同住宅の
は除外)
場合200㎡)
ごとに防火
区画した居室は除外
3階が
1000㎡以上
2階が500㎡以上
無窓工場の作業場など用途上
8 やむ
を得ず採光面積不足の居室
9
住宅の調理室、浴室など火気を
使用する室
住宅以外の用途の建築物の調理室、
浴室乾燥室、ボイラー室など火気を使用する室
不燃材料 準不燃材料 難燃材料
○
地階または地下工作物内に
6
制限内容
○
客席床面積100㎡以上
5 設ける居室で1.3.の用途
階数が3以上で延べ500㎡を越える建築物
階数が2以上で延べ1000㎡を越える建築物
階数が1以上で延べ3000㎡を越える建築物
その他の建築物
居 室:天 井 、壁( 床から
1.2m以下の部屋を除く)
客席床面積
400㎡以上
4 自動車車庫、自動車修理工場
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耐火建築物または準耐火建築物の別
延べ200㎡以上
延べ200㎡以上
階数が2以上の住宅
(兼用住宅を含む)
の最上階以外の階
当該用途部分、
通路:天井、壁
耐火構造以外のもの全部
耐火構造以外のもの
構造の種類
防火性能上の構造区分は以下4種類があります。
ウェスタ
1耐火構造(建築基準法第2条第7号令107条)
耐火構造とは、建築物の主要構造部分の構造が、通常の火災が終了するまでの間に、建築物の倒壊及び
延焼を防止する性能を有している構造をいい、要求される性能は、非損傷性、遮熱性、遮炎性です。
❶ 非損傷性
構造耐力上支障のある変形・溶融・破壊その他の損傷を生じないこと。
❷ 遮熱性
加熱面以外の面の温度、
すなわち非加熱面側が可燃物燃焼温度以上の温度に上昇しないこと。
❸ 遮炎性
屋外に火炎を出す原因となる亀裂その他の損傷を生じないこと。
KS タイカモルタル
非損傷性
建築物の部分と階数
遮熱性
遮炎性
1時間
1時間
延焼のおそれのある部分
1時間
1時間
延焼のおそれのない部分
耐力壁
30分
30分
耐力壁
外壁
壁
非耐力壁
間仕切壁
最上階から
4階迄の階数
最上階から
最上階から
5~14の階数 15階以上の階数
1時間
2時間
1時間
1時間
2時間
非耐力壁
1時間
柱
1時間
2時間
はり
1時間
2時間
床
1時間
3時間
3時間
2時間
30分
階段
30分
1時間
30分
カルフォーム
屋根
2準耐火構造(建築基準法第2条第7号の2、令107条の2)
通常の火災による延焼を抑制するために当該建築物の部分に必要とされる性能をもつ構造をいいます。
要求される性能は下記の通りです。
45分間
(1時間)
柱
45分間
(1時間)
床
45分間
(1時間)
はり
45分間
(1時間)
屋根
(軒裏を除く)
・階段
30分間
クールフォーム
壁 間仕切り壁・外壁
(共に耐力壁にかぎる)
注1)非耐力壁である外壁で、延焼の恐れのある部位以外の部位及び軒裏は30分間である
(延焼の恐れのある部位については45分間)
注2)
かっこ内は令第115条の2の2に適合するもの
3防火構造(建築基準法第2条第8号)
建築物の周囲で発生する通常の火災による延焼を抑制するため、
当該外壁または軒裏に必要とされる性能を有する構造をいいます。
キクスイ 不燃コート
4準防火構造
建築物の周囲において発生する通常の火災による延焼の抑制に一定の効果を発揮するために
外壁に必要とされる性能を有する構造をいいます。
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注意点
安全データシート,
旧MSDS
本社/〒460-0003 名古屋市中区錦2丁目19番25号 日本生命広小路ビル
052-300-2222(代)
●このカタログは2016年11月の情報により作製しております。
●このカタログに掲載の製品は、
予告なしに仕様や取り扱いを変更することがあります。
●諸官公庁等の特記仕様がある場合は、
それを優先して下さい。
●改修・改装の場合には、標準施工仕様と異なる場合がありますので最寄りの支店・営業所にご相談下さい。
vol.22 16.11.