2014/10/29 目次 農林漁業成長産業化ファンドの概要 A–FIVE 1. 株式会社農林漁業成長産業化支援機構の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2. サブファンドの設立状況と出資同意案件例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 3. 農林漁業成長化ファンドの仕組みとその狙い ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39 4. 出資同意案件とサブファンド一覧 51 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ H26.9.29新改訂 1 株式会社農林漁業成長産業化支援機構の概要 商 号 株式会社農林漁業成長産業化支援機構 英 名 Agriculture, forestry and fisheries Fund corporation for Innovation, Valuechain and Expansion Japan (A-FIVE) 取 締 役 会 長 堀 紘一 サブファンドの設立状況と出資同意案件例 代表取締役 大多和 巖 社 長 C E O 主 事 た 務 る 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア ウエスト20F 所 開 業 日 平成25年2月1日 根 拠 法 株式会社農林漁業成長産業化支援機構法 資 本 金 318億円(政府出資300億円、民間出資18億円) 民 間 株 主 カゴメ株式会社、農林中央金庫、ハウス食品グループ本社株式会社、 味の素株式会社、キッコーマン株式会社、 キユーピー株式会社、日清製粉株式会社、 株式会社商工組合中央金庫、野村ホールディングス株式会社 2 3 1 2014/10/29 サブファンド設立状況について(平成26年9月29日現在) 出資同意案件 (平成25年9月2日 同意決定) ○ 各地のGPは地域金融機関、メガバンクや事業会社等を出資母体とするサブファンドの設立を進めており、平成26年9月29日現在で、サブファンド総 数は49、サブファンド総額は733.02億円、うちA-FIVE出資分366.51億円となっています。 主な出資金融機関等 ファンド総額(機構出資分含む) トマト銀行 みなと銀行 総額10億円 総額10億円 中国銀行 但馬銀行 総額5億円 総額2億円 福井銀行 第四銀行 北海道銀行 総額10億円 総額5億円 総額30億円 総額10億円 事業者:株式会社OcciGabi Winery 所在地:北海道余市郡余市町 出資決定時期:2013年9月 出資決定額:81百万円* サブファンド** :北洋6次産業化応援ファンド投資事業有限責任組合 みずほ銀行 総額100億円 総額5億円 七十七銀行 十六銀行 東邦銀行 他金融機関、福島県 総額20.2億円 総額20億円 総額5億円 群馬県上野村 総額10億円 総額10億円 広島銀行 連携先 (うち20億円) 荘内銀行、北都銀行、 みちのく銀行、東北銀行 農林漁業者 ・ ワイン用品種ぶどうの生産 連携先 (うち20億円) 足利銀行、他金融機関 常陽銀行 総額100億円 福岡銀行 総額5億円 総額10億円 総額20億円 静岡銀行 総額5億円 佐賀銀行 三菱東京UFJ銀行 ・ ワイン用品種ぶどうの生産 総額20億円 肥料・ぶどう苗木業者 連携先 青森銀行、秋田銀行、 岩手銀行、山形銀行 出資 パートナー 販路提供 ・ OcciGabi Wineryからワインを 仕入れ、 直営小売店網を活用し、 全国で販売 する計画 出資 北洋6次産業化応援ファンド 投資事業有限責任組合 経営支援 ・地元でワイナリー事業を希望する人 へのワイナリースクール運営 周辺農地所有者 ・ 農地賃貸 三井住友銀行 名古屋銀行 他金融機関 十八銀行 総額20億円 総額10.8億円 総額10.02億円 大分銀行 肥後銀行 鹿児島銀行 総額10億円 総額10億円 総額5億円 ・見学型ワイナリー、自家製ワインと地 場産食材を使用したレストラン及び 売店などの複合的施設の開設 ・ 肥料、ぶどう苗木、杭 総額5億円 琉球銀行 ワイナリー ㈱OcciGabi Winery した特色あるワインの醸造 ぶどう生産者 千葉銀行 他金融機関 総額20億円 ぶどうの 供給 連携 西日本シティ銀行 西京銀行 オチガビ 周辺農業者 JAグループ 総額10億円 総額10億円 埼玉りそな銀行 (6次化事業体) 出資 ・北海道余市町産ぶどうを原料に使用 東和銀行 総額10億円 総額20億円 北海道余市町のワイン用ぶどうを使ったワイン製造と地場産食材を使ったレストラン運営、自家製ワインや地場産野菜、果物及び水産 加工品などを販売する売店等の複合事業 総額30億円 総額10億円 京都銀行 他金融機関 山陰合同銀行 北洋銀行 八十二銀行 滋賀銀行 他金融機関 【広域ファンド】 地元産ぶどうのワイナリープロジェクト 百十四銀行 総額20億円 総額5億円 伊予銀行 阿波銀行 総額10億円 総額20億円 宮崎銀行 愛媛銀行 四国銀行 香川銀行 徳島銀行 総額10億円 総額20億円 総額10億円 総額5億円 南都銀行 百五銀行 総額5億円 総額5億円 【テーマファンド】 ぶどう生産者の 高付加価値の販路拡大 エー・ピーカンパニー 総額10億円 紀陽銀行 総額10億円 ぐるなび 地域の雇用拡大 地域ブランドの 普及促進 ワイン・ツーリズムに向けた 魅力ある地域づくり * 平成25年9月19日、出資額を76百万円→81百万円に変更 ** 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 総額10億円 5 ※ 当資料は設立準備中のサブファンドも含まれます。 出資同意案件(平成25年9月2日 同意決定) 出資同意案件 (平成25年9月2日 同意決定) 植木・盆栽グローバルプロジェクト 沖縄車えび周年販売プロジェクト 千葉県を中心に全国各地から調達した、植木、盆栽を高付加価値化し、欧州、アジアや北南米等の市場に輸出する事業 新しい技術を沖縄県与那国島に導入することにより、高品質な車えびの周年販売を実現し、大口需要者の開拓等を通じて大消費地に販 売チャネルを拡大。 事業者:ジャパンホートビジネス株式会社 所在地:千葉県富里市 出資決定時期:2013年9月 出資決定額:50百万円 サブファンド*:ちば農林漁業6次産業化投資事業有限責任組合 事業者:沖縄栽培水産株式会社 所在地:沖縄県八重山郡与那国町 出資決定時期:2013年9月 出資決定額:40百万円 サブファンド*:NCB九州6次化応援投資事業有限責任組合 出資 農林漁業者 ・ 植木・盆栽等の生産 千葉県を中心とした 植木、盆栽等生産者 ・ ゴヨウマツ、キャラ、ツゲ等 盆栽や枝物などの植木全般 出資 (6次化事業体) 植木・盆栽等 の供給 ・植木・盆栽等の販売(輸出)事業 ・千葉県を中心とした全国の植木、盆 栽等生産者から調達 調達 地方自治体等 出資 連携 ちば農林漁業6次産業化 投資事業有限責任組合 地域の雇用拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 後継者育成 出資 沖縄栽培水産㈱ 販路提供 ・新しい技術を沖縄に導入することにより、 その地の利を活用して、年間を通じて高 品質な車エビを販売。 パートナー ・沖縄栽培水産㈱から冷凍車えびを 仕入れ、同社の販売ネットワーク を活用し、販売を行う 地元自治体 ・ 雇用機会の創出/人材育成 経営支援 地元漁業団体 ・各国マーケットの嗜好に応じた生産 技術や成形フォームの確立 植木・盆栽生産者の 輸出販路拡大 (6次化事業体) 出資 新しい技術 の提供 輸出ノウハウ ・ 過去の輸出コンサルティング実績や ネットワークを活用 販路提供 ・欧州や北南米等の新たな市場を開拓 ・輸出先地域に応じた検疫システムを 確立し、需要の高い樹種を選択 農林漁業者 パートナー ジャパンホートビジネス㈱ ・ 養殖場の活用 日本の植木・盆栽文化の 世界への普及促進 離島の産業育成 6 ・この周年供給を活用し、飲食店、ホテル、 ブライダル関係などの大口需要者を新た に開拓し、首都圏等への販売チャネルを 拡大。 地域の雇用拡大 未利用地域資源の 活用 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 出資 経営支援 NCB九州6次化応援 投資事業有限責任組合 国内の養殖車えびの 高付加価値の販路拡大 7 2 2014/10/29 出資同意案件(平成25年11月11日 同意決定) 出資同意案件(平成26年1月27日 同意決定) レタスを活かした流通販売プロジェクト 「深浦マグロ」販路拡大プロジェクト まだ一般的でないレタスを新たに導入し、鮮度を保持できる新包装で流通させ、消費者に届ける流通販売事業 青森県深浦町近海にて主に夏期に漁獲されるクロマグロを、柵加工・冷凍加工して需要期に新たな販路拡大を推進する事業 事業者:株式会社あおもり海山 出資決定時期:2013年12月 合 事業者:株式会社みらいトレーディング 所在地:東京都千代田区 出資決定時期:2013年11月 出資決定額:20百万円 サブファンド*:農林水産業投資事業有限責任組合 (6次化事業体) 出資 農林漁業者 新しい技術 の提供 出資 農林漁業者 出資 ・ クロマグロの漁獲 販路提供 クロマグロの 供給 ・まだ一般的でないレタスを加工・販売 ・安定した品質と価格で、需要の高い野菜 を提供し、新たな市場を開拓 連携 ・ クロマグロの漁獲 農林水産業投資事業有限 責任組合 地方自治体(含研究機関) る天然クロマグロを柵加工したうえで 冷凍加工し、需要期に販売を行う 全国に新たな販売チャネルを拡大 パートナー 出資 8 出資同意案件 (平成26年3月10日 同意決定) 経営支援 地域の雇用拡大 漁業生産物の新販路拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 ・ 柵加工・冷凍加工したクロマグロを 仕入れ、 自社の販路を活用して販 売 とうほくのみらい応援ファンド 投資事業有限責任組合 ・深浦町の観光資源として地元飲食店 に通年販売を行う ・地名度向上の支援 ・冷凍技術の指導 レタス生産・販売の新しいビジネスモデルの構築 新たな農産物流通手法の開拓 ㈱あおもり海山 ・夏場以外にも、安定供給可能となり 出資 経営支援 出資 販路提供 ・深浦町近海にて定置網漁で漁獲され 周辺漁業者 ・鮮度を保持できるパッキング方法でバ リューチェーンを構築 ・パートナーの提供する販路で、安全志向 の消費者へ販売 (6次化事業体) カイサン パートナー ㈱みらいトレーディング 所在地:青森県西津軽郡深浦町 出資決定額:100百万円 サブファンド*:とうほくのみらい応援ファンド投資事業有限責任組 新しい流通技術の開拓 9 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 出資同意案件 (平成26年3月10日 同意決定) 地域酪農基盤を活用した高品質乳製品の販路拡大プロジェクト 新規需要米を主原料としたパンの製造販売事業 地元酪農家15戸が主導し、地域の生乳を原材料とした地元ブランドの高温保持殺菌牛乳等に加え、地域特産品を活用したヨーグルト・ソフトク リームミックス等新商品の開発及び販路拡大を目指す事業 農研機構が開発した新品種の新規需要米(玄米)から新しい技術(玄米ペースト)による製パン加工を行い、販売及び卸売(学校給食・病院向 け)を行う事業 事業者:株式会社おおのミルク工房 所在地:岩手県九戸郡洋野町 出資決定時期:2014年3月 出資決定額:13百万円 サブファンド*:とうほくのみらい応援ファンド投資事業有限責任組合 事業者:株式会社熊本玄米研究所 所在地:熊本県菊池郡大津町 出資決定時期:2014年3月 出資決定額:30百万円 サブファンド*:肥後6次産業化投資事業有限責任組合 出資 農林漁業者 ・ 酪農経営(生乳の生産) 生乳の供給 ・地域の生乳を原材料とした牛乳等に 加え、地域特産品を活用したヨーグ ルト・ソフトクリームミックス等の高利 地方自治体 連携 ・地域の酪農振興 地元生産者団体 ・原料となる生乳の集乳と配乳 地域の生乳を活用した 新商品開発拡大 (6次化事業体) 出資 ㈱おおのミルク工房 潤の新商品を開発 地域活性化 支援 ノウハウ提 供等 ・地元や地域外のスーパー、高速道路 SA、道の駅等への販路を拡大 出資 ・地元酪農振興の中核として後継者・ 飼料基盤の維持拡大 経営支援 地域の雇用拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 出資 農林漁業者 地元関係者等 ・ 新規需要米の生産 ・販路開拓、産地形成 ・地元の会社経営者等 玄米の供給 経営参画 (6次化事業体) ㈱熊本玄米研究所 出資 経営支援 肥後6次産業化 投資事業有限責任組合 ・玄米を主原料としたパンの製造販売 連携事業者 周辺農業者 ・地域特産品を活用した 商品の開 発・販売支援 とうほくのみらい応援ファンド 投資事業有限責任組合 地産地消の促進 玄米の供給 ・学校給食・病院等の多様な販売チャ ネルの開拓 地方自治体(含研究機関) ・ 地名度向上の支援 ・ 生産技術の指導 ・ 加工技術の指導 新規用途米の生産拡大 10 ・地域における新規用途米の販売先 の大幅拡大 ・ 新規需要米の生産 連携 ・新たな製造加工技術の導入により小 麦並みのコストで製造を実現 地域の雇用拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 地産地消の促進 11 3 2014/10/29 出資同意案件(平成26年4月14日 同意決定) 出資同意案件 (平成26年4月14日 同意決定) 玄米・大豆加工食品の製造販売プロジェクト 業務用カット野菜の加工・販売プロジェクト 農業者が生産した玄米と、大豆を原料とした精肉代替商品の商品開発・製造を通じて新販路を拡大していく事業 農業者が各地の生産者や青果会社と共同で産地リレー体制を構築し、パートナーの加工ノウハウ・販路を生かして需要拡大が見込まれるカット 野菜の製造販売を行う事業 事業者:株式会社マイセンファインフード 所在地:福井県鯖江市 出資決定時期:2014年4月 出資決定額:50百万円 サブファンド* :農林水産業投資事業有限責任組合 事業者:株式会社ベジタコーポレーション 所在地:広島県福山市 出資決定時期:2014年4月 出資決定額:100百万円 サブファンド*:ちゅうぎんアグリサポートファンド投資事業有限責任組合 (6次化事業体) 出資 農林漁業者 ㈱マイセンファインフード 玄米提供 ・ 玄米の生産 ・農業者が生産した玄米と、大豆を用 経営支援 農林水産業投資事業 有限責任組合 野菜の供給 ・ 加工用野菜の生産・供給 ・契約農家への技術指導 いて、付加価値の高い精肉代替商品 協力事業者等 連携 野菜の供給 ・パートナーや加工事業者と連携し、 ・ 大豆の供給 新たな商品を開発、海外も視野に入 製造業者 れた新たな販路を開拓 ・ 加工技術の提供 周辺農業者 連携 12 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 ・茨城県の農業者が、長崎県や宮崎県 出資同意案件 (平成26年4月14日 同意決定) ・加工ノウハウ・販路の提供 をはじめとした各地の生産者と産地 リレー体制を構築 ・パートナー企業のノウハウを活用し、 低温加工・物流体制による高品質な 出資 カット野菜の加工・販売体制を構築 生産者と青果会社が連携した 産地リレー構築 新たな販路の拡大 パートナー 加工ノウハウ・ ・安定供給のための補完的な野菜供 販路提供 給 ちゅうぎんアグリサポートファンド 投資事業有限責任組合 ・パートナー企業の販路を活用し、西 日本の大手外食事業者や量販店等 への販売を目指す ・加工用野菜の生産・供給 地域の雇用拡大 出資 ㈱ベジタコーポレーション 経営支援 各地の生産者 ・加工に適した品目・品種の栽培推進 を行い、産地形成を推進 玄米・大豆の新用途開拓 出資 農林漁業者 を加工・販売 地元JA・地元生産者 (6次化事業体) 出資 農林漁業者 出資 地域の雇用拡大 加工用野菜の産地形成の推進 13 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 出資同意案件 (平成26年4月14日 同意決定) 九州産野菜加工・販売プロジェクト 地元産地鶏の加工販売プロジェクト 農業者が地元農業者・地元JAと連携し、九州産の野菜を活用して、九州全域及び消費地の百貨店・コンビニ向けに惣菜の販売を行う 事業 養鶏事業者が外食チェーン向けに、鹿児島県が開発した「黒さつま鶏」の加工のほか地域農畜産物を提供し、地域色を売りにした販売 を強化していく事業 事業者:いずも食品加工株式会社 所在地:福岡県糸島市 出資決定時期:2014年4月 出資決定額:35百万円 サブファンド* :農林水産業投資事業有限責任組合 事業者:株式会社カゴシマバンズ 所在地:鹿児島県霧島市 出資決定時期:2014年4月 出資決定額:30百万円 (無議決権株式含む) サブファンド* :エー・ピー投資事業有限責任組合 あ 出資 農林漁業者 ・ ピーナッツスプラウト(もやし)の 生産 野菜の供給と 販路の提供 周辺農業者等 連携 提携農業者 ・ 糸島産野菜の提供 (6次化事業体) 出資 いずも食品加工㈱ 経営支援 出資 農林漁業者 農林水産業投資事業 有限責任組合 (6次化事業体) ㈱カゴシマバンズ 地鶏の供給 ・ 黒さつま鶏の養鶏 ・地元JAや提携農業者と連携し、福岡 県糸島産を中心とした九州産野菜を 原料にした惣菜を販売 ・農業者による鹿児島県畜産試験場が 開発した「黒さつま鶏」の生産拡大に 併せて、種鶏・食肉加工事業を行う 周辺農業者 連携 提携養鶏事業者 ・関東に新工場を建設して、九州産野 菜を使った惣菜事業の首都圏の百貨 店・コンビニ等への販路を拡大 ・ 黒さつま鶏の生産 地方自治体 地元JA ・ 種鶏の提供 ・九州産野菜の集荷 ・パートナー企業の出店拡大に併せた 販売に加え、鹿児島県の農畜産物を 合わせて販売することで、地域色を 売りにした高付加価値化を目指す 出資 パートナー 販路提供 ・黒さつま鶏の加工品の販路を提供 ・特産品の発掘と販売促進 出資 経営支援 エー・ピー投資事業 有限責任組合 周辺農業者 ・ 地域の農畜産物の生産 高付加価値な新販路の開拓 地域の雇用拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 県が開発した黒さつま鶏の 生産拡大 業務用野菜の生産拡大 14 地域の雇用拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 地鶏・地域農畜産物の 普及促進 15 4 2014/10/29 出資同意案件(平成26年5月12日 同意決定) 出資同意案件 (平成26年5月12日 同意決定) 北海道産(SPF豚)「ひこま豚」ブランドによる飲食店運営・販路拡大プロジェクト 生産者・生産者団体と外食事業者が連携した多店舗外食事業展開プロジェクト 養豚事業者が自ら販売会社を設立し、独自ブランドによる地元での飲食店の出店のほか、直売所・通販での直接販売、外食事業者等への卸売 を通じて更なる販路拡大を目指す事業 農業者団体が、食品加工・外食事業に実績を有するパートナーのノウハウを活用し、外食事業に進出・多店舗展開を行うことで、原材料の付加 価値向上を目指す事業 事業者:株式会社ひこま豚 出資決定時期:2014年5月 事業者:株式会社J-ACEひびき 出資決定時期:2014年5月 所在地:北海道茅部郡森町 出資決定額:3百万円 サブファンド*:北洋6次産業化応援ファンド投資事業有限責任組合 出資 農林漁業者 豚肉の供給 ・ SPF豚の生産 SPF豚とは、特定病原菌不在(Specific Pathogen-Free)豚の略称で、豚の健康に 大きな影響を及ぼす病気にかかっていな いことが証明された豚のこと。 (6次化事業体) ㈱ひこま豚 経営支援 北洋6次産業化応援ファンド 投資事業有限責任組合 出資 農業者団体 豚肉、鶏肉 等の提供 豚肉、鶏肉 等の提供 肉を「北海道育ち ひこま豚」ブランドとし 地方自治体 て、イートイン店舗・直売所において豚肉 を使用した料理を提供するほか、精肉・ 加工品の店頭販売に進出 ・農業者団体の構成員が生産した農畜産 パートナー 運営支援 ・店舗運営ノウハウ提供 加工品提供 ・加工製品提供 物の供給を受け、外食店舗を展開 出資 路を開拓 ・原材料生産 ・団体構成員 確立しながら、外食事業へ販路拡大・出 店拡大を目指す 協力事業者 出資 ㈱J-ACEひびき ・パートナーが有する店舗運営ノウハウを 活用した、多店舗展開を通じて新たな販 農林漁業者 ・自社のブランドを高め、ビジネスモデルを ・ 地元特産品の知名度向上の支援 サブファンド* :農林水産業投資事業有限責任組合 (6次化事業体) 出資 ・北海道の養豚事業者が、自ら生産した豚 連携 所在地:埼玉県川越市 出資決定額:150百万円 ・産地との連携によるトレーサビリティーを 経営支援 農林水産業投資事業 有限責任組合 活かした、国産原材料によるメニューを展 開 豚肉の加工 養豚事業者による新販路拡大 農業者団体の 外食事業者との連携 地域の雇用拡大 新たなブランドの浸透・拡大 16 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 出資同意案件(平成26年5月12日 同意決定) 農畜産物の新販路開拓 店舗拡大に伴う雇用の拡大 17 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構Eが地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 出資同意案件 (平成26年5月12日 同意決定) マーケットイン型の米の生産・販売プロジェクト 「千曲川ワインバレー」と連携したワイン・シードル醸造・販売プロジェクト 米の生産者が流通販売業者と連携し、マーケットイン型の生産・販売を目指す。国内外の需要者ニーズの収集、生産者への提供、作付前での取 引条件の決定等を行うことで、多様な業務用の米需要に応じた生産や、生産意欲の向上・規模拡大を目指す事業 ぶどう・りんごの生産者と地元の生産者団体等が、長野県が推進する「千曲川ワインバレー」と連携し、ワイン及びシードルの醸造・販売を行う事 業 事業者:株式会社神明アグリイノベーション 所在地:東京都中央区 出資決定時期:2014年5月 出資決定額:10百万円 サブファンド*:SMBC6次産業化ファンド投資事業有限責任組合 事業者:日本ワイン農業研究所株式会社 所在地:長野県東御市 出資決定時期:2014年5月 出資決定額:68.1百万円 サブファンド*:信州アグリイノベーションファンド投資事業有限責任組合 出資 農林漁業者 ・ 米の生産、供給 米の供給 需要者の ニーズ提供 ・ 販 売 事 業 者 と連 携 し て米 の 実 需者 の ニーズを収集、情報提供を受けた生産者 は作付前に取引条件等に合意することを 通じて、多様な業務用需要に応じた米生 産を目指す 周辺農業者 提携農業者 米の供給 ・米の生産、供給 需要者の ニーズ提供 米のマーケットイン型の 生産・販売 (6次化事業体) ・生産者は作況・在庫による価格変動を受 けないことにより、安定取引が可能 (6次化事業体) 出資 農林漁業者 地元農業者団体 パートナー ㈱神明アグリイノベーション 販路提供 ・販路の提供 ・ ワイン用ぶどう、りんごの生産 地方自治体 出資 経営支援 SMBC6次産業化ファンド 投資事業有限責任組合 ・「千曲川ワインバレー」の推進 出資 ぶどう等 の供給 連携 日本ワイン農業研究所㈱ 出資 その他株主 ・本プロジェクトに賛同する支援者 ・ぶどう・りんごの生産者等がワイン及 びシードルの醸造・販売に進出 ・併せて、地元自治体とも連携し、ワイ ン醸造等に関する教育事業を実施 出資 信州アグリイノベーションファンド 投資事業有限責任組合 ・新規就農者の育成・増加や、耕作放 棄地の活用による産地形成に貢献 経営支援 ・パートナーの販路を活用しつつ、大手流 通企業や外食企業等への販売に加えて、 海外への新たな販路を開拓 農業者の経営の選択肢拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構Eが地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 ぶどう生産者等の 高付加価値販路の拡大 地域の雇用拡大 18 地域の雇用拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 ワイン用ぶどうの産地形成 19 5 2014/10/29 出資同意案件 (平成26年5月12日 同意決定) 出資同意案件 (平成26年5月12日 同意決定) 地元自治体(西粟倉村)と連携した間伐材による住宅部材等の製造販売プロジェクト 愛媛県のブランド鶏「媛っこ地鶏」の販売拡大プロジェクト 林業者が、住宅の施工・販売実績のあるパートナーの販路・ノウハウを活用し、西粟倉村の間伐材を原材料とした加工品を製造、販路拡大を推 進することで、バリューチェーンを形成し、間伐材の付加価値向上を目指す事業 愛媛県のブランド鶏である「媛っこ地鶏」の生産者が加工販売の拡大に加え、新たに飲食店・直売所に進出することにより、 「媛っこ地鶏」の更なる販売拡大を目指していく事業 事業者:株式会社西粟倉・森の学校 所在地:岡山県英田郡西粟倉村 出資決定時期:2014年5月 出資決定額:163.3百万円 サブファンド* :農林水産業投資事業有限責任組合 事業者:株式会社いなほ農園 所在地:愛媛県八幡浜市 出資決定時期:2014年5月 出資決定額:15百万円 サブファンド*:えひめガイヤ成長産業化支援ファンド投資事業有限責任組合 出資 農林漁業者 ・施業管理・原木切り出し (6次化事業体) 農林漁業者 ・原木の生産 ㈱西粟倉・森の学校 連携 出資 出資 パートナー 農林漁業者 ・製品を使用した住宅の施工・販売 販路支援 ノウハウ提供 ・ 媛っこ地鶏の生産 協力事業者等 携して間伐を行い、間伐材を原材料とし て供給 連携 森林組合 品を製造、「ニシアワー」という統一ブラ ンドにより、新たな販路を開拓 媛っこ地鶏の ・愛媛県がリーディングブランドと位置付ける 供給 に飲食店・直売所への進出により新規販売 先を開拓 周辺農業者 農林水産業投資事業 有限責任組合 経営支援 ・併せて、生産拡大に際しては耕作放棄地を 活用する、地元の飼料米を給餌する、飲食 店では地元農産物を活用するなどの取組 ・耕作放棄地の提供 ・ 飼料米の提供 ・間伐材の活用のほか、森林ツアー等も 実施することで、森林育成を推進 地方公共団体 ・森林管理支援 間伐材の 新用途開拓 えひめガイヤ成長産業化支援 ファンド投資事業有限責任組合 経営支援 売(鶏めし・つくね等)を拡大するほか、新た 出資 ・パートナーと連携して間伐材から加工 ・森林管理、間伐実施 出資 「媛っこ地鶏」の生産拡大に併せて、加工販 ・林業者が、地元の村や協力事業者と連 原木提供 連携 (6次化事業体) ㈱いなほ農園 により、産地全体の活性化に貢献 産官連携しての 森林育成の推進 地域の雇用拡大 「媛っこ地鶏」の 知名度・ブランド力向上 20 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 出資同意案件(平成26年5月12日 同意決定) 地域の雇用拡大 耕作放棄地を有効活用した 生産拡大 21 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 出資同意案件(平成26年5月30日 同意決定) カット野菜・カット果物サラダの製造販売プロジェクト 地元産トマトを活用した加工品製造販売・複合施設運営プロジェクト 熊本県の生産者が、パートナーの青果卸会社と連携し、市販用及び業務用のカット野菜・カット果物サラダ等の製造販売事業に進出することで、 原材料の付加価値向上を目指す事業 福島県の農業者が、トマト加工品の製造販売、直売所運営、レストラン運営事業に進出し、パートナーの加工ノウハウ・販路を活かして、原材料 の付加価値向上を図り、被災地の復興を目指す事業 事業者:西日本フレッシュフーズ株式会社 所在地:熊本県熊本市 出資決定時期:2014年5月 出資決定額:150百万円 サブファンド*:NCB九州6次化応援投資事業有限責任組合 事業者:株式会社ワンダーファーム 所在地:福島県いわき市 出資決定時期:2014年5月 出資決定額:240百万円 サブファンド*:ふくしま地域産業6次化復興ファンド投資事業有限責任組合 出資 農林漁業者 ・ 加工用野菜、果物の生産 ・契約農家への技術指導 周辺農業者 (6次化事業体) 出資 出資 野菜・果物の供給 ・熊本県の農業者が、周辺の農業者や パートナーである青果卸会社と連携、 農産物の供給体制を構築した上でカッ ト野菜・カット果物サラダ等を製造 連携 提携農業者 ・野菜の生産・供給 生産者と青果卸が連携した カット野菜・果物の安定供給 農林漁業者 パートナー 西日本フレッシュフーズ㈱ 野菜・果物の供給 販路提供 野菜・果物の供給 連携 周辺農業者 出資 ・パートナー企業の販路を活用し、地場 スーパーや官公庁等に販売するほか、 新たな販路を拡大 規格外品の有効活用 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構Eが地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 経営支援 NCB九州6次化応援 投資事業有限責任組合 (6次化事業体) ・福島県産のトマトを原料としたジュー ス、ピューレ、ドレッシング等の製造 販売 ・トマトと地場農産物を活用したレスト ラン、直売所等を開設し、近隣観光 施設との連携により集客 ・複合施設での販売に加え、高速SA、 スーパー等への新たな販路を拡大 地域の雇用拡大 被災地の復興 22 出資 パートナー ㈱ワンダーファーム 地域の雇用拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 加工技術の提供 経営支援 出資 経営支援 ふくしま地域産業6次化復興 ファンド投資事業有限責任組合 近隣観光施設と連携した 観光による地域振興 23 6 2014/10/29 出資同意案件 (平成26年5月30日 同意決定) 出資同意案件 (平成26年5月30日 同意決定) 食品加工事業者と連携した青果販売、カット野菜製造・販売、漬物製造・販売事業 産地リレーを構築したカット野菜の加工・販売プロジェクト 千葉県香取市の農業者が、地元の加工業者と連携し、地元産の野菜を中心とした青果の選果・販売、業務用カット野菜の製造・販売、漬物の製 造・販売を行う事業 長野県の農業者が、各地の農業者・JAや青果会社と連携して産地リレー体制を構築し、パートナーのノウハウ・販路を生かして、業務用や消費 者にカット野菜の製造・販売、青果品の販売を行う事業 事業者:香取プロセスセンター株式会社 所在地:千葉県香取市 出資決定時期:2014年5月 出資決定額:50百万円 サブファンド*:ちば農林漁業6次産業化投資事業有限責任組合 事業者:株式会社フレッシュベジ加工 所在地:長野県長野市 出資決定時期:2014年5月 出資決定額:45百万円 サブファンド*:信州アグリイノベーションファンド投資事業有限責任組合 (6次化事業体) 出資 農林漁業者 ・ 野菜の生産 香取プロセスセンター㈱ 出資 野菜 の供給 ・千葉県香取市の農業者が、地元の加 加工ノウハウ の提供 野菜 の供給 ・大手小売事業者の商品開発・加工ノ 工事業者と連携し、青果・カット野菜・ 出資 漬物の製造・販売を展開 提携農業者 ・ 野菜の生産 ウハウを活かした生産により、業務 用の安定した販路を構築 ・併せて、無選別新たな集荷方式の導 入により、農業者の出荷業務の負担 地方自治体 ・産地整備の支援 連携 販路・商品 開発での協力 出資 ・カット野菜、漬物製造のノウハウ 提供 ・ 野菜の生産 各地の農業者団体 小売業者 ・ 野菜の生産 ちば農林漁業6次産業化投資 事業有限責任組合 経営支援 安定的な販路確保による 農業者の経営安定化 出資同意案件 (平成26年5月30日 同意決定) (6次化事業体) ㈱フレッシュベジ加工 ・長野県の農業者が、周辺農業者・青 出資 果会社のほか、農業者団体、北海 道・佐賀県の各地の農業者と産地リ 野菜 の供給 レー体制を構築して、顧客ニーズに 対応したカット野菜を製造・販売 ・パートナー企業の加工ノウハウと販 出資 パートナー 加工ノウハウ 販路提供 出資 路を活用し、量販店等への販路拡大 ・安定供給のための補完的な野菜供給 ・加工ノウハウ・販路の提供 信州アグリイノベーションファンド 投資事業有限責任組合 経営支援 連携 農業者・農業者団体と青果会社が連 携した産地リレー体制の構築 24 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 野菜 の供給 周辺農業者 ・ 野菜の生産 軽減、規格外品の有効活用を図る 地域の雇用拡大 規格外品の有効活用 農林漁業者 パートナー 規格外品の有効活用、 野菜の産地開発・育成 地域の雇用拡大 25 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 出資同意案件 (平成26年6月23日 同意決定) 佐田岬沖で水揚されたしらすを活用した加工販売プロジェクト 地元産ぶどうを活用したワインを中心とした地域の農畜産物販売拡大プロジェクト しらすの漁業者が、量販店、外食店の需要に応じた付加価値の高い手法によるしらすの加工を行い、販売を全国に拡張していく事業 ワイン用ぶどう生産者がワイン醸造・販売等を行う事業者と連携、新たな顧客層向けのワインを企画するほか、周辺農業者等から供給を受けた 農畜産物と合わせて販売・飲食事業を展開、消費者に直接販売していく事業 事業者:株式会社佐田岬の鬼 所在地:愛媛県松山市 出資決定時期:2014年5月 出資決定額:75百万円 サブファンド* :いよエバーグリーン6次産業化応援ファンド投資事業有限責任組合 事業者:株式会社にいがたワインビレッジ 所在地:新潟県新潟市 出資決定時期:2014年6月 出資決定額:50百万円 サブファンド*:だいし食品産業活性化ファンド投資事業有限責任組合 出資 農林漁業者 しらすの供給 (6次化事業体) 販路提供 ・ しらすの漁獲 連携 ・ しらすの漁獲 (6次化事業体) パートナー 農林漁業者 ・しらす加工品の販路を提供 ・ ワイン用ぶどう、花苗等の生産 • しらすの漁業者が、高い鮮度と衛生 水準による高品質な加工品を生産 し、大規模量販店等への販路拡大 周辺漁業者 地元漁業者 出資 ㈱佐田岬の鬼 • 併せて、周辺地域漁業者からの加 工需要に応えることで、地域漁業の 発展に貢献 いよエバーグリーン 6次産業化応援ファンド 投資事業有限責任組合 周辺農業者 地元漁業者団体 ・ 生鮮品や加工品等の提供 ・ しらすの調達 地域漁業者の販路拡大 地域の雇用拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 ブドウ等 の供給 連携 出資 経営支援 出資 ぶどう生産者等の 高付加価値販路の拡大 新しい加工技術の開拓 26 ㈱にいがたワインビレッジ ・ワイン用ぶどう生産者が、新たな顧 客層向けのワインを企画・販売 ・合わせて地域の農畜産物生産者等と 連携、ワインを含む生鮮品や農産加 工品等の販売事業により、地域全体 の活性化を目指す ・耕作放棄地の活用による産地形成や 地域の雇用拡大に貢献 地域の雇用拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、機構が地域金融機関等と組成。 機構が50%を出資。 出資 パートナー 運営支援 ・店舗運営等のノウハウ提供 加工品提供 ・加工品提供 出資 だいし食品産業活性化ファンド 投資事業有限責任組合 経営支援 ワイン・ツーリズムの拠点形成 による地域振興 27 7 2014/10/29 出資同意案件(平成26年7月4日 同意決定) 出資同意案件例 (平成26年7月4日 同意決定) 石川県産米のブランド化推進プロジェクト 熊本県産の農畜産物の加工販売プロジェクト 農業者団体が出資する事業者が、組合員等が生産する石川県産米を使用した業務用寿司めし、寿司加工品等の開発や、弁当等の直売施設出 店などで新たな販路を拡充し、新しい生産者との連携、付加価値の高い販売を行う事業 地域の生産者が、食品販売で実績のあるパートナーの販路・ノウハウを活用し、熊本県産農畜産物の加工品(野菜セットパック・チーズ・ドライエ イジングビーフ・ジェラート等)製造及び販路拡大を推進することで、バリューチェーンを形成し、原材料の付加価値向上を目指す事業 事業者:株式会社米心石川 出資決定時期:2014年7月 事業者:株式会社マース 出資決定時期:2014年7月 所在地:石川県金沢市 出資決定額:260百万円 出資 農業者団体等 ・ 石川県産米の供給 米の供給 需要者の ニーズ提供 周辺農業者 連携 契約生産者等 サブファンド*:農林水産業投資事業有限責任組合 (6次化事業体) 石川県産米の生産拡大・ブランド化 出資 出資 パートナー ㈱米心石川 販路等提供 ・石川県産米を原料とする業務用寿司めし、 原材料提供 ・販路等の提供 舗のエキナカ・デパート地下等への新規 出店により販売先を拡大 ・野菜、生乳、肉牛、果物生産 連携 農業団体・地元生産者 ・食品卸売・小売 出資 経営支援 肥後6次産業化 投資事業有限責任組合 ・生産者は加工品ニーズにこたえるこ とで経営の安定が図られるほか、産 地形成も推進 地域の雇用拡大 農畜産物の新用途開拓 28 パートナー 販路等支援 ・加工・販売に際してはパートナーが有 するノウハウを活用 ・ 野菜、生乳、肉牛、果物供給 地域の雇用拡大 農畜産物の新販路拡大 ・地域の生産者による農畜産物(野菜・ ビーフ・ジェラート等に加工・販売 協力事業者等 経営支援 出資 生乳・肉牛・果物の4部門)を、野菜 セットパック・チーズ・ドライエイジング 出資 農林水産業 投資事業有限責任組合 (6次化事業体) ㈱マース 農林漁業者 寿司加工品の開発と量販店への販売に 加え、白飯、おにぎり、弁当等の直売店 ・事業を通じて得た消費者ニーズ等の情 報を県内の様々な生産者にフィードバッ クし、併せて石川県産米の生産拡大、ブ ランド価値の向上を図る ・石川県産米の生産、供給 所在地:熊本県上益城郡益城町 出資決定額:99.5百万円 サブファンド* :肥後6次産業化投資事業有限責任組合 農畜産物の販路拡大 29 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、A-FIVEが地域金融機関等と組成。 A-FIVEが50%を出資。 支援同意案件(平成26年8月8日 同意決定) 出資同意案件 (平成26年8月8日 同意決定) 野菜の産地リレー・周年出荷販売プロジェクト 山形県産果物の販路拡大プロジェクト 山形県の果樹農家が、食品流通・加工・外食事業の実績のあるパートナーの販路・ノウハウを活用し、ギフトマーケットや輸出等、果物の販路拡 大を推進することで、新たなバリューチェーンを形成し、原材料の付加価値向上を目指す事業 茨城県の野菜農家が関東・四国・九州の生産者と連携して、契約栽培によりトレーサビリティーが明確な野菜等の周年出荷等を実現し、集荷・加 工業者への販売力・価格交渉力の強化を目指す取組 事業者:株式会社アグリゲート東北 所在地:山形県西村山郡 出資決定時期:2014年8月 出資決定額:6.95百万円 サブファンド* :東北6次産業化ブリッジ投資事業有限責任組合 事業者:株式会社ジャパンアグリイノベーション 所在地:茨城県古河市 出資決定時期:2014年8月 出資決定額:31百万円 サブファンド*:SMBC6次産業化ファンド投資事業有限責任組合 常陽 大地と海の成長支援ファンド投資事業有限責任組合 出資 果樹農家 ・山形県産の果物提供 果物提供 (6次化事業体) ㈱アグリゲート東北 ・山形県の果樹農家が地元生産者の生 産した果物を集荷し、地元企業と連携し て、ギフト用など新商品開発を進めると 周辺農業者 連携 山形県の生産者 ・ 山形県産の果物提供 山形県産果物の付加価値向上 ともに、新たな販路を開拓 ・消費者、マーケットのニーズやトレンドを 連携する生産者へフィードバックし、付 加価値を高めた生産を推進 地域の雇用拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、A-FIVEが地域金融機関等と組成。 A-FIVEが50%を出資。 出資 出資 パートナー 販路支援 商品企画 野菜生産者 野菜の供給 ・食品卸売 ・食品加工 ・外食事業 出資 ・ 野菜の生産・供給 周辺農業者 出資 経営支援 (6次化事業体) ㈱ジャパンアグリイノベーション 連携 東北6次産業化ブリッジ 投資事業有限責任組合 全国各地の生産者 ・茨城県の野菜生産者が、長野県、静岡 県、徳島県や長崎県などの生産者と産 地リレー体制を構築し、大口需要者等 のニーズに対応した野菜の周年出荷を 実現 SMBC6次産業化ファンド 投資事業有限責任組合 経営支援 出資 ・野菜の生産・供給 ・GAPなどの認証の取得を生産者に推奨 し、契約栽培によりトレーサビリティー が明確な野菜の供給を行うことで農業 者の所得向上を目指す パートナー企業との連携による 新商品開発 野菜の周年出荷の 実現による付加価値向上 30 地域の雇用拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、A-FIVEが地域金融機関等と組成。 A-FIVEが50%を出資。 経営支援 常陽大地と海の成長支援ファンド 投資事業有限責任組合 加工用野菜の産地形成推進 31 8 2014/10/29 出資同意案件(平成26年8月8日 同意決定) 出資同意案件 (平成26年8月8日 同意決定) 真空低温調理法による国産農畜産物の加工・販売推進プロジェクト 千葉県のブランド豚「なでしこポーク」を活用した外食事業展開プロジェクト 千葉県の養豚農家が、自ら生産したブランド豚「なでしこポーク」を主材料として、外食事業に進出することで、生産から加工・販売へ繋がるバ リューチェーンを形成し、農畜産物の付加価値向上を目指す事業 農業者団体が、新たな技術(真空低温調理法)を導入し、また、商品開発等のノウハウ・販路のネットワークを持つ企業との連携により、主に外食 店向けの国産農畜産物の加工・販売に進出することで、原材料の付加価値向上を目指す取組 事業者:東京デリカテッセン株式会社 所在地:千葉県旭市 出資決定時期:2014年8月 出資決定額:35百万円 サブファンド* :ちば農林漁業6次産業化投資事業有限責任組合 事業者:株式会社ピュアディッシュ 所在地:千葉県千葉市 出資決定時期:2014年8月 出資決定額:60百万円 サブファンド*:農林水産業投資事業有限責任組合 (6次化事業体) 出資 養豚農家 豚肉等の 提供 ・ なでしこポークの生産 出資 出資 東京デリカテッセン㈱ ・千葉県の養豚農家のブランド豚「なでしこ 農業者団体 パートナー 加工品 提供等 ・加工製品提供 ・物流支援 農畜産物供給 ・千葉県を中心とした農畜産物の供給 ポーク」や連携事業者の農畜産物を活用 需要者の ニーズ提供 ・千葉県を中心とした国産農畜産物を利用 連携 ・商品開発や衛生管理のノウハウを持つ 専門家と連携した新商品の開発をする して、外食事業を展開 連携事業者等 ・生産者自らが直接消費者に素材のストー 連携 農業者団体・農業者 ・ 野菜、鶏肉、肉牛等供給 リーを伝達することをコンセプトとして多店 舗展開 業務連携先 出資 ちば農林漁業6次産業化 投資事業有限責任組合 経営支援 連携先企業 農畜産物の 付加価値向上 農畜産物の新販路開拓 雇用の拡大 出資同意案件 (平成26年8月8日 同意決定) 出資 農林水産業 投資事業有限責任組合 経営支援 に参考となる情報提供を行う 地域の農畜産物の付加価値向上 32 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、A-FIVEが地域金融機関等と組成。 A-FIVEが50%を出資。 し、真空低温調理法による調理済食品を 製造し、外食店等への販売を拡大 ほか、顧客のニーズを受けて農業生産 ・商品開発、衛生基準指導等 ・豚肉以外の食材も国内生産者から直接供 給を受ける体制を構築 (6次化事業体) ㈱ピュアディッシュ 新たな雇用の創出 外食店向けの新たな需要拡大 33 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、A-FIVEが地域金融機関等と組成。 A-FIVEが50%を出資。 出資同意案件 (平成26年9月11日 同意決定) 新たな加工技術を用いた鰤(ブリ)の輸出等の販路拡大プロジェクト 青森産りんごを活用したカットりんご等の製造・販売プロジェクト 全国各地の鰤(ブリ)の養殖漁業者が種苗改良育成技術を持つ大学発ベンチャー企業とともに、新たな加工技術や海外に販路を持つパートナー と連携し、鰤を中心とした養殖魚をフィレ加工し、国内外に販売していく事業 青森県の農業者が、地元で生産したりんごを使用し、カットりんごを始めとした新商品の開発や新たな販路開拓を行うことで、生産から加工・販 売へと繋がるバリューチェーンを形成し、原材料の付加価値向上を目指す事業 事業者:株式会社食縁 出資決定時期:2014年8月 事業者:株式会社ヒロサキ 出資決定時期:2014年9月 所在地:和歌山県新宮市 出資決定額:134.9百万円 出資 (6次化事業体) 全国各地の養殖漁業者 大学発ベンチャー企業 地域養殖漁業者の販路拡大 販路等支援 ・販路等の提供 ・約80名の地元りんご生産者 ・りんごの生産 ・加工ノウハウの提供 な加工技術を用いた商品(フィレ)を製造販売 ・鰤の色合いを維持しながら食味を落とさない 連携 ・加工場整備の支援 りんご生産者 供を行う大学発ベンチャー企業とともに、新た ・種苗の生産 地方自治体 出資 パートナー ・全国各地の鰤(ブリ)の養殖漁業者が種苗提 種苗の提供 ・パートナー企業の販路を活用し、国内外食事 地元りんご生産者等 出資 技術を導入し養殖魚の付加価値向上 経営支援 所在地:青森県弘前市 出資決定額:31.5百万円 サブファンド*:東北6次産業化サポート投資事業有限責任組合 (6次化事業体) 出資 ㈱食縁 原材料提供 ・鰤(ブリ)の養殖生産 サブファンド* :紀陽6次産業化投資事業有限責任組合 紀陽6次産業化 投資事業有限責任組合 りんご の供給 りんご の供給 地元農業者団体 ・ りんごの生産 ・各種支援 業者等への販売に加えて、海外への新たな 地方自治体 販路を開拓 ㈱ヒロサキ 出資 パートナー ・青森県のりんご生産者が、市場拡大 しているカットりんごを始めとした新 商品の開発、製造・販売を展開 ・原材料を供給するりんご生産者、行 政、地元農業団体等が連携し、地域 の基幹産業であるりんご関連産業の 発展を目指す 各種支援 出資 東北6次産業化サポート 投資事業有限責任組合 経営支援 連携 ・各種支援 新たな加工技術の導入による 付加価値向上 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、A-FIVEが地域金融機関等と組成。 A-FIVEが50%を出資。 地域の雇用拡大 青森産りんごの付加価値向上 34 地域の雇用拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、A-FIVEが地域金融機関等と組成。 A-FIVEが50%を出資。 市場ニーズに合わせた安定供給に よる販路拡大 35 9 2014/10/29 出資同意案件 (平成26年9月11日 同意決定) 出資同意案件 (平成26年9月11日 同意決定) 栃木県産品を中心とした農畜産物の加工販売プロジェクト 淡路島産を中心とした国産たまねぎ等の加工販売プロジェクト 栃木県足利市で循環型農業を行う農畜産業者が、菓子を中心とした加工食品の製造・販売をする地元のパートナーと提携し、地元産の農畜産 物の知名度向上をめざして、その特色を活かした加工食品の製造・販売を行う事業 淡路島の生産者が、乾燥野菜製造販売で実績のあるパートナーのノウハウ・販路を活用し、淡路島産を中心とした国産乾燥野菜(たまねぎ等) の製造・販売を行うことで、淡路島産野菜等の販売拡大及び付加価値向上、地元農業の振興を目指す事業 事業者:株式会社つちのか 出資決定時期:2014年9月 事業者:株式会社 特産野菜ネット 所在地:兵庫県南あわじ市 出資決定時期:2014年9月 出資決定額:40百万円 サブファンド* :ひょうご6次産業化ファンド投資事業有限責任組合 所在地:栃木県足利市 出資決定額:9百万円 サブファンド* :とちまる6次産業化成長応援ファンド投資事業有限責任組合 (6次化事業体) ㈱つちのか 出資 農畜産業者 ・牛肉、大麦、野菜等の生産 ・栃木県足利市の特産である「足利マール牛」 やアスパラガスの知名度向上を狙い、その特 色を活かした加工品の企画・製造・販売を行う 農畜産物 の供給 周辺農業者 販路等支援 ・販路等の提供 ・また、販売についてもパートナーが有する全 国的な販売網を活用する ・野菜の生産、供給 たまねぎ等生産者 パートナー ・淡路島産たまねぎ等の生産 ・加工ノウハウの提供 ・パートナーは健康食品である大麦を使って特 色ある加工食品を製造し、全国的に通信販売 を行っており、そのノウハウを活用して、原材 料の特長を活かした商品開発を行う 連携 原材料提供 ・淡路島の生産者が、同じ淡路島の乾燥野菜 とちまる6次産業化成長応援ファンド 投資事業有限責任組合 ・淡路島産たまねぎ等の生産・集荷 青果卸売業者 ・販路の提供 出資 う 周辺農業者等 地元農業団体・地元生産者 パートナー 加工ノウハウ ・乾燥野菜製造ノウハウの提供 販路提供 メーカーとともに、地元淡路島産を中心とした 国産乾燥野菜(たまねぎ等)の製造・販売を行 連携 経営支援 出資 ㈱特産野菜ネット 出資 ・さらに、パートナーの直売施設において、カ フェ事業を行い、店舗チャネルにて商品の魅 力を消費者へダイレクトに発信する 地域農業者の販路拡大 (6次化事業体) 出資 出資 連携 ひょうご6次産業化ファンド 投資事業有限責任組合 ・輸入原材料を用いた安価な製品が主流を 占 め る 乾燥 野菜 市場に お い て 、高 品質 な 経営支援 国産品の製造・販売を推進することによって、 国産・淡路島産野菜の付加価値向上を図る ・国産たまねぎ等の仕入販売 地元農業の振興 地域の雇用拡大 地域の農畜産物の付加価値向上 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、A-FIVEが地域金融機関等と組成。 A-FIVEが50%を出資。 36 淡路島産野菜の付加価値向上 地域の雇用拡大 * 「株式会社農林漁業成長産業化支援機構法」に基づき、A-FIVEが地域金融機関等と組成。 A-FIVEが50%を出資。 37 出資同意案件(平成26年9月11日 同意決定) 広島県産等農産物の付加価値向上プロジェクト 農業者と広島県世羅郡を中心とした地域の生産者が連携して生産する農産物を主体とし、6次化事業体が生産する農産物を加え、当該6次化事業体 がパートナー企業の販売ノウハウを活用して、地域色やストーリーを提案する新たな流通方式を通じ、安定販売を目指す事業 事業者:株式会社アグリンクエブリイ広島 所在地:広島県福山市 出資決定時期:2014年9月 出資決定額:40百万円 サブファンド*:ひろしま農林漁業成長支援投資事業有限責任組合 出資 農業者 原材料供給 地域の農業者 需要者の ニーズの フィードバック 農林漁業成長化ファンドの仕組みと その狙い (6次化事業体) ㈱アグリンクエブリイ広島 ・出資者である農業者と地域の生産者が 連携して生産する農産物を主体とし、6 次化事業体が生産する農産物を加えて 集荷 ・パートナー企業の販売ノウハウを活用し て、生鮮品について農業者や生産方式 等を紹介するほか、品質・用途に応じた 加工を行い、小売店や外食、宅配用に販 売 出資 パートナー企業(流通) 販売ノウハ ウ提供 生鮮品・ 加工品販 売 出資 取引先企業 (外食・給食・宅配) ひろしま農林漁業成長支援 投資事業有限責任組合 経営支援 地域の農産物の付加価値向上 地域の農産物の販路拡大 地域の雇用拡大 38 39 10 2014/10/29 農林漁業成長産業化ファンドによる資金供給の流れ 農林漁業者とパートナー企業の資本結合による戦略的提携 • 国と民間の共同出資によって、(株)農林漁業成長産業化支援機構を設立。 • 機構の出資スキームは、地域金融機関等が中心となってサブファンドを設立、機構はサブファンドに出資する間接出資を主と する。 • 農林漁業者と他産業の事業者(6次産業化パートナー企業)が連携し、共同出資する会社が支援対象。 • 国は、機構の支援基準を定める他、サブファンドへの出資について認可を与えることで、機構へのガバナンスを確保。 直接出資 (株)農林漁業 成長産業化支援機構 国 民間等 地方自治体、農業団体、 金融機関、地元企業等 <機構の業務> ①出資 ②マッチング ③経営支援 (産業投資) 支援対象事業 活動支援団体 出資 ・6次産業化事業体を支援 するファンドに、原則50% を出資 ・指導、監督、政策趣旨に 沿わない案件に対する拒 否権を保持 ・20年間の時限組織 民間等 金融機関 食品企業等 出 資 出資 サブファンド 貸付 出資 ※1 地域ファンド又は テーマファンド ※2 【6次産業化事業体】 対象事業者 間接出資 出資 • 機構は、地域・テーマごとに設立されたサブファンドを通じて、「6次産業化」事業体の資本金の50%(議決権ベース)を出資しま す。 • 出資を受けるには、農林漁業者が、多くの議決権を保有しているなど経営の主導権を握ることにつき、実質的な面から合意形成 いただきます。 • 出資を受けるまでに 「六次産業化・地産地消法」の総合化事業計画の認定を取得する必要があります(機構が出資審査と併せ て農水大臣認定の審査・手続きを行います)。 一体的 経営支援 • 出資期間は最長15年間 • 地域ファンドは、同地域に複数設 立される場合も想定 資本性劣後ローン(無担保・無保証) ( 六 次 産 業 化6 ・ 地次 産産 地業 消化 法事 の業 認体 定 事 業 者 ) 出資 事 業 に 必 要 な 資 金 ※3 ・大規模供給能力 ・トレサビリティ対応力 ・生産者グループ形成力 40 成長資金 +技術、販路,ノウハウ供給 出資 6次産業化 パートナー企業 サブファンド (地域ファンド又はテーマファンド) ・販売ネットワーク 出資 (原則50%) ㈱農林漁業成長 産業化支援機構 etc. ・マーケティング力 ・物流ノウハウ ・IT技術 etc. 41 ファンドを活用することのメリット • 売上高が10倍となると同時に、必要となる投資規模も7倍程度に。 • 事業規模・投資規模が大きくなることで、売上・利益も大きくなるが、同時に、リスクも大きくなるた め、対策が必要。 ① 少額の自己資金で大規模な事業に取り組むこと が可能 (パートナー・SFからの出資に加え、資本性劣後ローン、融資、補助金等の有効活用が可能) 食料産業の必要投資規模(投入資産)(イメージ) 2 地方自治体、農業 団体、金融機関、 地元企業等 ・高品質生産 売上規模の拡大→投資規模、リスク拡大 4 出資 成長資本と経営支援の一体提供 民間等 農林漁業者 出資 6次産業化パートナー 企業出資分 (B%) > サブファンド出資分 (上限50%) 成長資金+農林水産物供給 6次産業化 パートナー 企業 ※1 ファンド設立時に機構が出資約束(コミット)する際には、農林漁業者の意見聴取等を行う。 ※2 当該ファンドは、投資事業有限責任組合法(LPS法)に基づく、投資事業有限責任組合を想定(それ以外は個別相談)。 ※3 出資対象となるには、農林漁業者が経営の主導権を確保していることが必要となります。 1 農林漁業者出資分 (A%) 借入金 資本金 技術、販路、 ノウハウ 戦略的連携構築の 実現! 議決権のある株式構成 農 林 漁 業 者 農林水産物等 ② 事業リスクを限定的にすることが可能 7 (新規事業への取り組みに際し、パートナー・SF出資に加え、プロジェクト単位での資金調達が可能) 1次産業 2次産業 3次産業 ③ 異業種との長期的な連携の実現 6次産業 (共同出資により、パートナーとの長期的な連携を実現) 1次・2次・3次のリスク(収益の不確定さ・不確実さ) 1次産業 2次産業 3次産業 ④ 安定的かつ政策的な株主構成の実現 触れ幅の大きさ = リスクの大きさ (SFの出資比率を維持することにより安定的かつ政策的株主構成を実現) 42 43 11 2014/10/29 ファンドを活用することのメリット ファンドが関与する意義 【ポイント】 ① 6次化に向けて投資額が必要となるが、少額の自己資金で大きな投資を行うことができる ② 2次・3次産業と対等のパートナー関係となりうる 補助金のない場合 補助金のある場合 金融機関からの 融資:2億円 事 業 資 金 設備資金:4億円 5 億 円 直接事業体に国の資金がファンドとして入ること、6次化認定を農水 大臣から受けることで大臣の認定事業となること、地域の金融機関 からも出資されることにより、新設合弁会社により新規事業を行うに 当たり、事業者の信用力が増す効果がある。 補助金:2億円 事 業 資 金 機構資本性 劣後ローン:1億円 設備資金:4億円 補助金1/2 パートナー出資 :4.9千万 運転資金:1億円 1次出資:5.1千万 【メリット】 1次事業者の出資が5千万円であっても、5億円程度の事業 を立ち上げることができる。(約10倍) 金融機関からの 融資:1.5億円 機構資本性 劣後ローン:5千万 5 億 円 サブファンド出資 :1億円 運転資金:1億円 A-FIVEのファンドが50%の議決権を持つ意義は、 共同事業者として(パートナー)二人三脚で事業を行うこと。 サブファンド出資 :5千万 パートナー出資 :2.4千万 信用力が上がることによる具体的な効果 ①地域の農林漁業者からの調達、②優秀な人材採用、③商品の営 業し易さ、 ④許認可・補助制度などの行政との連携のし易さなどの 効果がある。 1次出資:2.6千万 【メリット】 1/2の補助金を受ければ、さらに大きな事業も可能となる。 (最大約20倍程度) 44 45 補助金、ローン、ファンド出資の違いについて ファンド資金による部門横断的な経営強化 • 機構の仕組みを活用される場合は、ファンド出資や機構の劣後ローン、金融機関の融資、 補助金の性格を考慮し、それぞれを組み合わせることがポイントです。 補助金 金融機関の融資 機構の劣後ローン サブファンド からの出資 補助金と併用でファンドを活用し、加工以外の開発・営業部門等にも資金投下を行うことで、6次産業化事業 体の社内のバリューチェーンを強化することが可能。 補助金の残額にファンドを活用するケース ファンド資金を部門横断的に活用するケース • 加工部門は強化されるが、その他開発・営業等の部門が強 化されず、社内のバリューチェンがつながりにくい。 • 会社経営に関わる広範な部門に資金を投下し、 事業 体の総合的な強化を実現。 期間の長さ × 一時的 ○ 借換え等で継続可 ◎ 長期 ◎ 長期 コスト ◎ 無 ○ 2~3%が目安 △ 0.5~6%程度 (業績連動) △ 期待収益率は 5~7%程度 返済の有無 (リスクの許容度) ◎ 無 × 担保が必要 △ 無担保無保証 ○ 事業価値に応じた 金額設定 補助金 融資 経営支援などの サポート × 無 △ マッチング等 ○ 出資と連動 ◎ 追加出資、マッチング 等でサポート 信用力 × 無 ○ ○ ◎ 人材募集や調達等で 信用力が活かせる 1億円 (2億円の50%補助) 2億円 事業を行う場合の 組合せ例※ ※残りの自己資金1億円のうち農林漁業者は0.5億円程度となる 1億円 補助金 ※1/2補助金(6次産業化 推進整備事業補助金を 工設備に使用した例) _ _加 補助金 補助金 融資 開発部門等 46 出資 社内バリュー チェーンが強 化されない 加工部門 営業部門 事業体 融資 融資 ファンド資金 1億円 社内バリュー チェーンが強化 できる ファンド資金 ファンド資金 開発部門等 加工部門 ファンド資金 出資 事業体 営業部門 47 12 2014/10/29 ファンド制度の相談~出資までの流れ エグジットのイメージ • 農林漁業成長産業化ファンド(サブファンド)のエグジットにおいて、 「農林漁業者の意向・事業体の持続的発展」に配慮した 適切な選択肢を取る必要があります。また、いずれのエグジット方法を優先するか、またその際の価格算定方法については 事前に(投資契約書等にて)同意を形成する必要があります。 農林漁業者(あるいはパートナー企業と協働)で事業を検討 必要に応じて、サポートセンターからのプランナー派遣を要請 売却先 機構へ相談 EXIT時の6次産業化事業体の自己資金で回収 6次産業化事業体 (自社株買い) サブファンドへ直接相談 機構からサブファンドを紹介 EXIT時のキャッシュフローの状況等により金融機関等からのリファイナンス資金 により回収 相談者が作成した事業計画等をサブファンドで審査 既存株主 ・事業計画(販売計画、設備購入計画、原料調達計画等) ・財務計画(場合によっては金融機関との打合せ等も含む) ・実施体制 等 自社株買によらない場合には、既存株主への株式の譲渡により回収 機構内の「成長産業化委員会」に意見を求め、これを踏まえ 出資の同意決定 (総合化事業計画の認定を条件とする) 第三者 (IPO含む) 自社株買・既存株主への譲渡によらない場合には、第三者への譲渡により回収 6次産業化事業体名で六次化法・地産地消法の総合化事業計画認定を申請 ※機構経由で農林水産省へ提出 認定後、サブファンドにより出資の決定・出資の実行(入金) 49 48 (別添) 6次産業化中央サポートセンターの活用 6次産業化の取組による再生可能エネルギーの活用 (農林漁業成長産業化ファンドの活用イメージ) ~広域事業の構築や、ファンド等各種制度の活用促進に向けて~ 6次化に取り組んでいる・今後取り組む 農林漁業者・事業者 相談・ 支援申込 自 治 体 支援 地域支援機関 【相談内容】 生産物を、どんな商品にすればよいのか分からない・・・ 事業計画を策定するサポートが欲しい・・・ 各種支援制度を活用したい・・・ 広域で連携できる事業者を探したい・・・ 輸出も含めて高度な相談・支援をお願いしたい・・・ 例1 (木質バイオマス発電) 【支援】 相談・ 支援申込 プランナー派遣、 専門的支援 木質チップ 製造業者 全国・海外に売れる商材開発支援 調達~加工~販売のバリューチェーン構築支援 事業計画の策定支援 販路拡大に関する助言 出資(ファンド)や補助金活用等の助言 未利用 間伐材 【狙い】 6次産業化プランナー (高度専門人材) 6次産業化中央サポートセンター (A-Five 農林漁業成長産業化支援機構) 放置されている 未利用間伐材等 を活用 売電 事業創出に向けて取り組む意欲的な事業者の負 担を軽減 産地を束ね、地域を超えて全国・海外に打って出 る、本格的な6次化事業体の創出 メリット ファンドや補助金などの制度紹介 ※ 6次産業化サポートセンターは農林水産省の補助事業であり、6次産業化プランナーは現在H26年度の公募手続中です。 <バイオガス発電設備> 林業者 グループ・組合 ※プランナーの活動費(謝金・旅費交通費・宿泊費)は、支援計画 に基づき、中央センターが支払う(事業者負担なし) 共同・連携した支 援活動の実施 農 林 水 産 省 例2 (バイオガス発電) 畜産農家 地域・テーマ ファンド 出資 出資 出資 家畜 排せつ物 バイオガス発電 に伴って生じる 消化液を牧草地 へ施用 6次産業化事業体 ・未利用間伐材から木質チップを製造するとともに、チッ プを用いた木質バイオマス発電を実施 林業者 放置されている未利用間伐材の新たな販 路開拓による所得向上、雇用拡大 木質チップ 製造業者 林業者との連携による原材料の安定供給 確保 地域・テーマ ファンド 出資 出資 6次産業化事業体 売電 ・酪農経営に伴って発生する家畜排せつ物を活用して バイオガス発電を実施 メリット 畜産農家 従来付加価値を生んでいなかった家畜排 せつ物を利用して発電し、売電すること による所得向上 50 13 2014/10/29 例3 (小水力発電) 例4 (太陽光発電) 例5 (再生可能エネルギー熱の農業利用) 旅行会社 宿泊事業者 農業者 グループ・組合 農家屋の 提供、生 産する農 産物の供 給 食品加工 事業者 農業者 グループ・組合 地域・テーマ ファンド 出資 出資 出資 生産する 農産物の 供給 出資 6次産業化事業体 一部 売電 木質ペレット 製造業者 地域・テーマ ファンド 出資 出資 未利用間 伐材等を 活用した ペレット を供給 出資 6次産業化事業体 ・自家発電の電気を活用して地元産の農産物を用い た食事を提供する「地産地消型」の農家民宿の運 営 農業者 農産物や農家屋を提供することによる所 得向上、雇用拡大 旅行会社 宿泊事業者 エネルギーと農産物の地産地消により、 環境意識の高い顧客層への訴求力向上 メリット 一部 売電 農業者 食品加工 事業者 エネルギーと農産物の地産地消により、 環境意識の高い顧客層への訴求力向上 出資 有機農 産物等 の提供 出資 実需者 出資 消費者 ニーズ や販売 方法を 伝達 6次産業化事業体 ・自家発電の電気を活用して地元産の農産物の加工 と加工した商品の販売 生産する農産物を提供することによる所 得向上、雇用拡大 地域・テーマ ファンド 農業者 ・加温用に地域の未利用材を活用したペレットを用いて、自らが施設栽培した環境面での付 加価値の高い農産物や地域の農業者が生産した有機農産物等を、その価値が適確に消費者 に伝わる方法で販売 メリット メリット 木質ペレット 製造業者 ペレットの安定的な供給先の確保(→原材料を供給する林業者等にもメリット) 農業者 有機農産物等の安定的な販売先の確保 実需者 消費者が求める環境に配慮した等の付加価値が高い農産物の安定的な調達 消費者 本資料の取り扱いに関する注意 • 本資料は最新の情報に基づいて予告なしに変更される場合があります。 • 本資料に掲載されている内容の複製・転用などをする際、最新版が必要な方は、 下記問合せ先までご連絡ください。 【本資料に関する問合せ先】 株式会社農林漁業成長産業化支援機構 投融資本部 営業部 電話番号:050-3797-0154 54 14
© Copyright 2024 Paperzz