平成28年度 学習支援計画書 再生紙を使用しています。 授業科目区分 科 目 名 単 位 科目コード ソフトウェア工学Ⅰ Software Engineering I 専門教育課程 専門科目 専門 担当教員名 研究室 開講時期 履 修 方 法 4期(後学期) 2 内線電話番号 E514-01 修学規程第4条を参照 電子メールID オフィスアワー 授 業 科 目 の 学 習 教 育 目 標 キーワード 学習教育目標 1 ソフトウェア設計 1.ソフトウェア設計の基礎概念,特に,オブジェクト指向開発の概念を学ぶ。 2 要求分析 2.代表的なソフトウェア設計記述言語(UML)を身につける。 3 システム分析 3.設計から実装までの実習経験を通じて、ソフトウェア設計の技術を学ぶ。 4 システム設計 5 UML 授業の概要および学習上の助言 情報処理システムに必要なソフトウェアを開発するには、システムへの要求の分析、システムの分析、システムの設計、シ ステム基盤の構築、ソフトウェアの設計、ソフトウェアの実装、システムの検証、および運用のテストなどの技術が必要にな る。ソフトウェア設計の重要性を理解するには、システム開発の過程の中で実際に体験することが重要である。 授業では、あらかじめ設計方法を学習した後に、UMLおよびJava言語を利用したオブジェクト指向開発を体験する。 1.オブジェクト指向の概要 2.オブジェクト指向による開発手順 3.UMLによる分析・設計とモデル化 4.Javaによる実装 演習では,WindowsXP/Vista/7およびJava SDKが稼働するノートパソコンを利用するため,各自,事前に準備すること。 【教科書および参考書・リザーブドブック】 教科書:実践UMLによるシステム開発―事例で学ぶ「オブジェクト指向」のシステム設計[工学社] 参考書:[改訂版]UMLモデリング技能認定試験<入門レベル(L1)>問題集―UML2.0対応[技術評論社] リザーブドブック:指定なし 履修に必要な予備知識や技能 履修の前提条件:「プログラミングⅢ」で学習した次の2点を確認する。十分でなければ復習しておくこと。 1.オブジェクト指向の基礎的概念(クラス、メソッド、オブジェクトなど)が説明できること。 2.教科書にある基本的なJavaソースコードを読み取ることができ、また、簡単なプログラムをJavaで作成し、実行 できること。 学科教育目標 (記号表記) № 学生が達成すべき行動目標 ① N ② J,N 2.オブジェクト指向によるシステム開発手順を説明できる。 ③ D,G,J,N 3.記述言語UMLによる要求分析、システム分析およびシステム設計ができる。 ④ J,N 4.プログラミング言語Javaでクラスの定義ができる。 1.オブジェクト指向の概念を説明できる。 ⑤ ⑥ 達 成 度 評 価 評価方法 試 験 クイズ 小テスト 40 20 40 0 0 0 0 100 知識を取り込む力 30 10 10 0 0 0 0 50 思考・推論・創造する力 10 5 10 0 0 0 0 25 コラボレーションとリーダーシップ 0 0 0 0 0 0 0 0 発表・表現・伝達する力 0 0 10 0 0 0 0 10 学習に取組む姿勢・意欲 0 5 10 0 0 0 0 15 指標と評価割合 総合評価割合 成果発表 レポート (口頭・実技) 総合力指標 ※総合力指標で示す数値内訳は、授業運営上のおおよその目安を示したものです。 1 作 品 ポートフォリオ その他 合 計 E514-01 評価の要点 評 価 方 法 試 験 行動目標 評 価 の 実 施 方 法 と 注 意 点 ① レ オブジェクト指向の構成要素およびシステム開発手順の流れについて、教科書の解説をベースにした概念 ② レ の記述および選択肢の出題から、講義の理解度を評価する。また、ユースケース図、シーケンス図、ある ③ レ いはクラス図を作成させる記述式の出題を含めることで、UMLの理解度を評価する。(評価は40%) ④ レ ⑤ ⑥ クイズ 小テスト ① レ ② レ ③ レ ④ レ 講義内容に関する小テストを2回を実施する。(評価は10%×2) ⑤ ⑥ レポート ① レ 講義の中の演習に関連したレポート作成・提出を4回実施する。(評価は10%×4) ② レ レポート内容に対しては、講義・演習内容の理解度と問題意識の高さを評価する。 ③ レ ④ レ ⑤ ⑥ ① ② 成果発表 (口頭・実技) ③ ④ ⑤ ⑥ ① ② 作 品 ③ ④ ⑤ ⑥ ① ② ポートフォリオ ③ ④ ⑤ ⑥ ① ② その他 ③ ④ ⑤ ⑥ 具体的な達成の目安 理想的な達成レベルの目安 オブジェクト指向のシステム開発手順に従って、適切な文書が 作成でき、Java言語を用いてシームレスに実装できること 。 具体的には、システムの要求分析の段階で、ユースケース図や ユースケース記述が作成できること。システム分析の段階で、 適切にオブジェクト抽出ができ、概要クラス図を用いてシステ ムをモデル化できること。そして、システム設計の段階では、 詳細なクラス図や詳細なシーケンス図、さらにはパッケージ図 等を駆使して実装のためのモデル化ができ、それがJavaプ ログラミングに繋げられること。 標準的な達成レベルの目安 オブジェクト指向でのシステム開発に係わる主要な用語(オブ ジェクト、クラスとインスタンス、カプセル化、メッセージパ ッシング、ポリモフィズム、関連、継承、集約など)およびJ avaプログラミングに係わる用語(パッケージ、例外、スレ ッドなど)が説明できること。システム開発作業の中で作成さ れるユースケース図、ユースケース記述,シーケンス図、およ びクラス図の記述形式を理解し、その内容が説明できること。 また、システム開発で作成された各種の文書とJavaのクラ ス定義との対応が説明できること。 2 E514-01 授業明細表 CLIP学習プロセスについて 一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、 推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あ るいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動ください。 ※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間 (例えば2単位16週科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。 回数 日付 第1週 / 第2週 / 第3週 / 第4週 学習内容 授業の運営方法 / 第6週 / 第7週 / 第8週 / 第9週 / 時間(分)※ 学習支援計画書 オブジェクト指向の特徴、要素技術 演習:演習環境の確認 演習:UMLツールのインストールと操作 講義と演習 予習:本科目の前提として必要な 知識を復習すること。特に,オブ ジェクト指向およびJavaプログラ ミングの基本事項について前学期 のJavaの講義の復習をしておくこ と。教科書1.1、1.2を読んでおく 。 復習:オブジェクト指向の特徴、 要素技術の概念を理解しておく。 予習: 120 復習: 60 「オブジェクト指向の特徴、要素技術」の続き UMLツール(Astah)の紹介 演習:Astahの操作 講義と演習 予習:教科書1.3、1.4を読んでお くこと。 復習:オブジェクト指向の基本概 念であるオブジェクト,クラス, カプセル化,継承,ポリモフィズ ムを確実に覚えること。 予習: 60 復習: 60 システム開発とUML (開発プロセス、UMLと開発工程) 演習:Javaプログラミング(パッケージ、インタフェ ース、例外、スレッド、他) ミニテスト(予定) 講義と演習 予習:教科書1.5を読んでおく。 復習:システム開発のプロセス( 過程)を把握し各プロセスを説明 できること。 予習: 30 復習: 60 第3週「システム開発とUML」の続き 演習:Java続き ミニレポート(予定) 講義と演習 予習:各自のPCでJavaプログラム を動作させて、Java実行環境、Ja vaプログラミング仕様を確認する 。 復習:オブジェクト指向開発のプ ロセスを理解し,各プロセスの説 明ができるようにすること。 Javaの復習として,インタフェー ス,パッケージ,例外,スレッド を確認し,具体的なプログラムで 活用できるようにする。 予習: 30 復習: 90 要求分析 (アクティビティ図、ユースケース図、ユースケース 記述) 演習:Astah演習 ユースケース図,ユースケース記 述など 講義と演習 予習:教科書第2.1,2.2を読んで 置くこと。 復習:要求分析で利用されるアク ティビティ図、ユースケース図、 ユースケース記述を復習し理解す ること。また,UMLツールで各図 を作成できるようにする。 予習:教科書2.3を読んでおく。 予習: 30 復習: 90 第5週「要求分析」の続き 演習:UMLツールによるアクティビティ図、ユースケ ース図の作成、ユースケース記述の作成 ミニレポート(予定) 講義と演習 予習:教科書2.3を読んでおく。 復習:要求分析で使われるUML図 を理解し,UMLツールにより,ユ ースケース図の作成、および,ユ ースケース記述の作成ができるよ うにする。 予習: 30 復習: 120 システム分析 演習:ユースケース記述からのオブジェクト抽出 オブジェクトからクラス生成 講義と演習 予習:教科書3.1、3.2を読んでお く。 復習:システム分析の内容を理解 し,その中で,概要クラス図,概 要シーケンス図の役割と記述方法 を理解する。さらに,ユースケー ス記述からのオブジェクト抽出と オブジェクトからクラス生成の方 法を理解し,簡単な例で適用でき るようにする。 予習: 30 復習: 120 システム分析(チュートリアル) (オブジェクト図、概要クラス図、概要シーケンス図 ) 演習:Astah演習 オブジェクト図、概要クラス図、 概要シーケンス図 ミニレポート(予定) 講義と演習 予習:教科書3.3を読んでおく。 復習:オブジェクト図、概要クラ ス図、概要シーケンス図の役割と 記法を理解し,UMLツールにより ,各図を記述できるようにするこ と。 予習: 30 復習: 120 総合演習(1) これまで学習した要求分析,システム分析を総合的に 理解するため,与えられた課題に対するダイヤグラム 作成演習を実施する。 総合演習,自習 予習:オブジェクト指向開発の各 プロセスの概要,および,要求分 析,システム分析のプロセスを理 解し,ユースケース図,ユースケ 予習: 120 / 第5週 学習課題(予習・復習) 3 E514-01 授業明細表 回数 学習内容 日付 授業の運営方法 学習課題(予習・復習) 時間(分)※ ース記述,概要クラス図,概要シ ーケンス図の役割と記述方法を再 確認し,UMLツールで各図を記述 できることを再確認する。 第10週 システム設計説明 演習:設計クラス図,設計(詳細)シーケンス図 ミニテスト(予定) 講義と演習 予習:教科書4.1,4.2を読んでお く。 復習:システム設計の内容の説明 を出来るようにし,その中で利用 される設計クラス図,設計シーケ ンス図の役割と記述方法を理解す ること。 予習: 30 復習: 120 システム設計(つづき) 演習:UMLツールによる作図(データベースモデル図, パッケージ図他) 講義と演習 復習:データベースモデル図(ER 図)とパッケージ図の役割と記述 方法を理解し,UMLツールにより 各図を作成できるようにする。 復習: 90 システム設計(チュートリアル) (パッケージ図、データベースモデル図、設計クラス 図、詳細なシーケンス図) 演習:UMLツールによる作図 講義と演習 予習:教科書4.3を読んでおく。 復習:設計クラス図,設計(詳細 )シーケンス図の役割と記述方法 を理解し,UMLツールを使って、 設計クラス図、設計シーケンス図 の作成ができること。 予習: 30 復習: 90 実装の説明 演習:蟻の動作シュミレーションプログラム他を対象 に実装の演習を実施する。 ミニレポート(予定) 講義 演習 実施週は変更の可能性あり。 予習:教科書5.1、5.2、6.1を読 んでおく。 復習:実装の内容を理解し説明で きるようにすること。また,「蟻 の動作シュミレーションプログラ ム」の要求分析,システム分析, システム設計,実装について概要 を理解し,その中での実装の役割 を説明できるようにする。 予習: 60 復習: 120 総合演習(2) これまで学習した内容を身につけるために,出題され た課題に対して総合的な演習を行う。 「蟻の動作シュミレーション」の拡張など 講義 演習 自習 など 実施週は変更の可能性あり。 予習:教科書6.2、6.3を読んで理 解しておく。復習:作成したサン プル・プログラムを見直し,改善 案を理解すること。さらに,シス テム開発工程の全体を見渡し、ソ フトウェア設計をあらためて理解 する。 予習: 60 復習: 180 達成度確認試験 試験 予習:これまでの講義・演習内容 のまとめをする。 予習: 240 講義内容の総合的な確認 自己点検授業 達成度確認試験結果の解説 復習:達成度確認試験問題解答を 確認し、理解不足な箇所を再学習 する 復習: 60 / 第11週 / 第12週 / 第13週 / 第14週 / 第15週 / 第16週 / 4
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