被災地には危険が数多くあります。移動の

鍼灸マッサージボランティアで参加する場合でも、被災地には危険が数多くあります。移動の際や活動拠点の
確保など安全管理の準備のため、ボランティアの持ち物、装備はしっかり整えて下さい。
身に付けておくもの
■服装
気候に合わせた動きやすい服装が肝心。特に冬場の服装には注意を払いたい。下着はなるべく綿製品を避
け、汗を発散する化学繊維または羊毛の下着を選びます。綿の下着は汗を吸収し体を冷やし、体力を奪いま
す。風邪をひいては元も子もありません。上着は保温性の高いセーターやフリースにダウンジャケットの組み合
わせが良いでしょう。雨具(カッパ)の備えも怠りなく。
■底の厚い靴
被災地は廃材や金属片が散乱していますので、足元には細心の注意を払います。底の厚いワークブーツが
最も無難。バスケットシューズやテニスシューズもまずまずです。欲をいえば、靴の内部に水がしみこまないトレ
ッキングシューズやキャンピングシューズ、さらに中敷き入りなら足元は万全。雨の日の行動も快適です。
■帽子
地震の直後は、建物の倒壊や落下物によるケガの危険があります。余震もいつ起こるか分かりません。
ヘルメットならば頭を守る点では申し分ないのですが、せめて野球帽ぐらいはかぶって行動しましょう。もちろん
危険な建物には近寄らないことが前提です。
■手袋
ガレキをどけたり、物資を運ぶ際も手袋は欠かせません。お勧めの品は軍手。使い捨て感覚では問題があり
ますが、価格は安く、汚れを気にせず使えるし、洗濯もききます。革製の作業手袋は用途も広く頑丈。水仕事が
あるならゴム手袋。目的に合わせて使い分けましょう。 移動の際も手袋はしたままで。
■マスク
都市型災害では、倒壊家屋やビルの取り壊しによって、おびただしい粉塵が発生します。問題はその粉塵に
含まれるアスベスト。アスベストは断熱材などに使用された物質ですが、これを吸い込むと10年後20年後に
肺ガンを誘発すると恐れられています。マスクの着用はこれを遮断するには最も効果的。不織布を用いた工業
用のマスクが最も優れています。普通のマスクでは効果がありません。ホームセンターなどでお求めを。
■お金
あまり多くを持ちすぎないように適当な額。泥棒だっているわけですから、ウエストポーチなどに入れて、絶対
に体から離さないようにします。
携帯するもの
■リュックサック
ボランティアは自己完結が原則、自分の荷物は一つにまとめて行動します。そのためにはリュックサックが必
須アイテム。中に物を入れる場合は、軽いものを下に重いものを上に入れます。サイドポケットにはすぐに使う
ものを入れておきます。新たに購入する場合は、登山やキャンプ用品の専門店に相談し、多少高価でも体格に
合わせたものを選ぶと良いでしょう。普段はハイキングに使えます。
■寝袋(シュラフ)
被災地に日帰りで通って活動する場合は必要ありませんが、宿舎の提供を受けられる場合やテントの用意が
ある場合に必要な装備。災害の現場には布団は無いと心得ましょう。ましてや現場の人に布団を貸して欲しい
と要求するのはもっての外。となれば、寝袋持参です。なるべくコンパクトなマミー型が望ましいのですが、快適
さでは封筒型が勝ります。夏用と冬用では性能が異なるので、必ずチェック。持ってない人はだれかから借りれ
ばよいでしょう。寝袋は湿気がこもりやすいので、使ったら陰干しに。さらに快適を求める方は、エアーマットか
ウレタンマットを追加します。
■食べ物
日帰り活動ならお弁当ですが、宿泊して活動するなら最低3日分程度の携帯食を準備しましょう。かさばらず
保存がきくものがベスト。飲み水は必ず携帯。高カロリーなクッキーやビスケット、フリーズドライ食品、レトルト
食品などが中心。ゴミを持ち帰るための袋も忘れずに。
■救急セット(医薬品)
包帯、応急バンソウコウ、頭痛薬、うがい薬、風邪薬、胃腸薬、ビタミン剤などを活動する日数に応じて用意し
ましょう。健康保険証のコピーも念のため用意します。
■被災地及び周辺の地図
携帯しやすいコンパクトなものを選びましょう。事前に被災地の道路、鉄道などの交通情報もチェック。
■洗面用具
いうまでもなく、身だしなみセット。タオルと石鹸、歯ブラシ、歯磨きの類。 ウェットティッシュはあると便利。
■その他の装備
携帯電話、携帯充電器、乾電池、ラジオ、懐中電燈(充電式ランタンが便利)、筆記用具、ノート、マジックなど
があれば便利。女性の場合は、チカン防止のブザーや催涙スプレーも装備したいものです。どさくさにまぎれて
悪いやつも出没します。備えあれば憂いなし。
施術に関するもの
■消毒用アルコール
被災地では水は貴重品。感染症対策のため消毒用アルコールは多めに必要です。
長期滞在ならなおさらです。現地での調達は極力控えるようにしましょう。
■鍼
日常使用している鍼用具で十分。廃鍼容器を忘れずに。
■小型血圧計
問診時、血圧測定を行うことで、はりきゅうマッサージ施術が適正か判断します。異常のある場合は保険師な
どを通じて医療スタッフへの診察を勧めるようにしましょう。
■体温計
血圧測定と同様に体温も測定します。
■カルテ
施術録の記載は継続した活動のためには必須項目です。被災地での引き継ぎ時など情報共有できるよう施
術情報や問診時の注意点など記載をお願いします。
統一した問診票と施術録を用意していますが、通常使用しているものがあれば添付お願いします。
■タオル・手ぬぐい
施術用のタオルや手ぬぐいは多めにあるとなにかと便利です。