健康科学の知の融合と創造

健康科学の知の融合と創造
Innovation Platform of Health Science Service Industry
健康科学サービス産業イノベーション推進センター(仮称)構想
健康科学サービス産業における事業創造・成長支援・連携促進
健康科学サービス産業における事業創造・成長支援・連携促進
~
~ イノベーション推進・加速の為のエンジン機関としての存在へ!
イノベーション推進・加速の為のエンジン機関としての存在へ! ~
~
(パワーポイント資料編)
(パワーポイント資料編)
背景となる理念
この構想の策定背景となる理念、コンセプトは、平成20年に日本学術会議より発表された「今後のライフサイエンス
・ヘルスサイエンスのグランドデザイン」を参考にさせていただいております。
科学の本質である「科学的原理の発見」と、科学に対する社会的要請である「科学的原理の社会的展開」との関係を、研究教育体系と学術政策という
手段を媒介としてどのように融合させ、科学をいかに社会の一部として位置づけていくべきか、今考える時期に来ている。
「生命現象の包括的・統合的な理解」のためのライフサイエンスと、「人類の福祉に貢献するための人間の科学」としてのヘルスサイエンスとの両立
が重要である。
科学に対する社会的要請に応えるには「人類の福祉に貢献するための人間の科学」としてのヘルスサイエンス領域の創設が必須である。
技術移転を系統的かつ組織的に行うためには、ヘルスサイエンス領域を設定し、専門の人材育成、研究推進、技法開発などのプラットフォームを構築し、
かつその構造が社会に組み込まれるための基盤整備が必要である。
人間は意識と心を持ち、言語を用い、文明を築く生物である。これは発展した脳がもたらしたものであり、人間の理解には脳の解明が必要である。
生命の理解はヒトの理解、さらにその社会の理解に向かう。これには心の問題が大きな役割りを果たす。心とその社会文明は、生命の範疇を超えてさら
に高次の社会と文明という仕組みを生み出している。
したがって、これからのライフサイエンス研究は、自然科学、社会科学、人文科学、倫理学などを包括した研究体制を確立しなければならない。
ライフサイエンスの研究成果を社会に還元し、その知見を社会の常識へと変換していくための方策として考えられるのは、「人間」を理解し、その健康
と福祉に貢献することを目的とした「ヘルスサイエンス」という研究領域を設定し、推進することである。
「ヘルスサイエンス」は、主にモデル生物を用いて行われるライフサイエンス研究の成果を、「人間」を対象とする産業および医療システムへ効率的
かつ安全に移転するための研究として位置付けるべきである。
この研究スキームは少なくとも3つも階層から構成される。
第一には、モデル生物から「人間」へ翻訳するための基盤構築、
第二には、「人間」へ効率的に転換する技術開発と研究システムプラットフォームの構築、
第三には、先進医療技術が受容されるための社会構造の実現である。
(平成20年
日本学術会議「今後のライフサイエンス・ヘルスサイエンスのグランドデザイン」より引用・抜粋)
1.健康科学産業と健康科学サービス産業
・健康科学サービス産業の定義 ~健康科学サービス産業とは~
・健康科学サービスのビジネスキーワード
健康科学サービス産業の定義 ~健康科学サービス産業とは~
バイオ、メディカル、環境、エレクトロニクス、ロボット、ナノテク等の先端
テクノロジー分野において開発された、あるいは革新された技術、装置・機器、
デバイスおよびノウハウ等を利活用することにより、人々の健康を回復・維持・
増進・強化・管理することに寄与・貢献できる、科学的根拠に基づいた各種の
サービスを健康科学サービス産業と定義する。
バイオ
ナノテク
メディカル
健康科学産業
健康科学サービス産業
《R&Dの推進》
ロボット
環境
《産業の創造》
エレクトロニクス
健康科学産業の発展が新たな健康科学サービス産業を創造する
健康科学サービスのビジネスキーワード
健康科学サービスを具体的にビジネスの視点(事業創造の視点)から見ると、
以下のようなキーワードがあります。
(※順序はアトランダム)
遠隔健康管理 モバイルヘルスケア 遠隔介護 遠隔医療 eヘルスケア 健保組合
メディカルツーリズム 介護ロボット PHR(パーソナルヘルスレコード)
電子カルテ 抗疲労 抗加齢(アンチエイジング) 医療IT 医療バイオ
テーラーメイド医療 テーラーメイド健康管理 人間ドック 再生医療 睡眠ケア
遺伝子情報ソリューション 先端医療機器 在宅検診 DNAチップ DDS
カプセル内視鏡 マイクロマシン バイオエレクトロニクス 遠隔病理診断
e救急医療 遠隔リハビリテーション e妊産婦ケア e訪問介護 e在宅医療
遺伝子治療 美容 バイオインフォマティクス メンタルヘルス 健康経営
DM(ディジーズ・マネジメント) 健康食品 サプリメント マクロビオテック
ヘルスツーリズム スポーツ ダイエット e調剤 シニアマンション
医療機関連携マンション eセカンドオピニオン e看護支援 病院ソリューション
SPD 緊急情報サービス 健康管理ステーション ヘルパー支援システム
服薬支援システム 治験支援システム メディカルTLO 医療情報ネットワーク
医工連携 医農連携 生体機能補完医療 伝統医学 予知医学 DNAバンク
癒し支援 e生活習慣病管理 アンチメタボ支援 eスポーツ エコメディカル
生体機能補完ロボット ドクターズレシピ 機能強化野菜 健康維持増進住宅
バイオセンシング 脳機能センシング ヘルスケア感性工学 その他・・・etc
(参考)ヘルスケア分野におけるヘルスデータ利用ビジネスの展開
低い(
日常)
「ヘルスケア」コンセプトの広がり
健康増進系
健康管理・改善系
医療支援系
予防医療
高い(
非日常)
ライフログ・
センシングのレベル
スポーツ
フィットネスなど
健康系&医療系PHRを利用した
ヘルスケアスタイル
支援サービスの提案
健康管理・改善
医療
ダイエットなど
健康系PHR(ヘルスログ)を利用した
ヘルシーライフスタイル
支援サービスの提案
健康
医療系PHRを利用した
メディカルケアスタイル
支援サービスの提案
養生支援
リハビリ支援
回復管理
疾病管理
(参考)ヘルスログを利用したヘルシーライフスタイル支援サービスの提案
各種のヘルスログレコーディング
行動・生活
例)携帯電話キャリア
家電メーカー
住宅メーカー
その他デバイス関連企業
医療支援サービスではなく、
健康管理サービスでもない、
記録・計測
ヘルシーライフスタイルの提案サービス
ヘルスログを利用したサービスモデルの構築
行動変容・自己認知
モチベーション向上
解析・可視化
ヘルスログ
ヘルシーライフスタイル
ヘルシーライフスタイル
ナビゲーションサービス
ナビゲーションサービス
~新健康生活スタイルの提案&ソリューション~
~新健康生活スタイルの提案&ソリューション~
■新健康生活スタイル提案に必要なヘルスログデータ検討
専門家による
アドバイス・支援
各種のサービス提供
例)システム開発関連企業
医療機関
大学・研究機関等
■ヘルスログレコーディングデバイスに関する検討
- 携帯電話利用の可能性 (iPhoneを含む)
- その他デバイスの可能性検討
■医療機関と連携した実証モデル
(エビデンス構築と実績づくり)
例)ヘルスケアサービス会社
コーチング会社、マーケティング会社
教育関連企業、その他
■具体的なビジネスモデル設計
- アライアンス・パートナーのマッチング(コンソ化)
・大学 ・医療機関
・企業 ・公的セクター(行政等)
ほか
2.健康科学サービス産業のイノベーションを推進する中核事業体
・健康科学サービス産業イノベーション推進センターの核となる事業 ~5つの業務~
・健康科学サービス産業イノベーション推進センターの特徴:①医療機関との創造連携
・健康科学サービス産業イノベーション推進センターの特徴:②専門家ボードの設置
・健康科学サービス産業イノベーション推進センターの特徴:③プロトタイピング
・新機能提案 ~知の資本化機能『健康科学知的財産創出基盤整備』構想
・健康科学サービス産業イノベーション推進センターのビジネスモデル
・健康科学サービス産業イノベーション推進センター構築にむけた体制準備
・健康科学サービス産業イノベーション推進センターが保有すべきノウハウ(メソッド)
・健康科学サービス産業イノベーション推進センターが持つナレッジマネジメント機能
・センターが目指すプロジェクトの形態と事業化、市場導入への流れ
健康科学サービス産業イノベーション推進センターの核となる事業 ~5つの業務~
1.実証試験プロデュース
1)エビデンス構築を目的とした実証試験の企画・調整~管理・運営等をマネジメント&プロデュース
するサービス。クライアント企業の研究開発、新規事業開発を支援する。複数の試験機関を
ネットワーク化する。
2)新たなビジネス創造に結びつくような実証試験モデルをプロデュースする。
(医療機関・健診機関等と連携したトライアル事業モデルのプロデュース)
2.事業評価サービス
1)第3者による事業評価。( 「ヘルスケアビジネスの視点から見た知的資産経営報告書」の作成)
経営、技術、知財、ノウハウ、販路、人材、医療ビジネス資産等の多様な角度から評価を行う。
3.アライアンス・M&Aおよびカーブアウト支援
1)事業連携、事業提携、M&Aを支援するサービス。
2)大企業のヘルスケア関連事業部門からの事業切り出しモデル構築(カーブアウト)支援。
3)その他、ビジネスマッチング、アライアンスプロデュース、販路開拓支援・新販路創出支援等の
サービス。
4.産学公連携体構築支援サービス
1)産学公連携ビジネスモデルの構築支援サービス。
2)産学公協同研究体制構築支援サービス。
3)ビジネスコンソーシアムの企画・体制構築~運営支援サービス。
5.各種コンサルティングサービス全般
1)銀行、投資会社等と連携した総合ハンズオンサービス。
2)調査研究、セミナー&イベントプロデュース事業全般。
健康科学サービス産業イノベーション推進センターの特徴 ①医療機関との創造連携
企業・大学・研究機関の「連携・融合」を促進
「健康科学」をテーマに連携や交流を生む都市型拠点
バイオ
ナノテク
メディカル
大学・研究機関
における
健康科学研究の知
ロボット
環境
バイオ
健康科学サービス産業
イノベーション推進センター
ナノテク
知の融創
ロボット
メディカル
企業における
健康科学ビジネスの知
エレクトロニクス
環境
エレクトロニクス
政策提言、
行政施策提言
海外へのPR強化
世界中の人々の健康に貢献
従来型の産業支援機関等
が持ち得なかった機能
新
新技
技術
術・
・新
新サ
サー
ービ
ビス
スの
の実
実証
証の
の場
場や
や
先
端
技
術
の
展
示
、
事
業
化
・
商
品
化
等
先端技術の展示、事業化・商品化等
ビジネスプロデュースを中心に展開する。
ビジネスプロデュースを中心に展開する。
病院・診療所
健診機関
ホテル
旅館
トライアル事業モデル
のプロデュース
百貨店
スーパー
駅・空港
ターミナル
フィットネス
クラブ
(補足)医療機関との創造連携(1)4つの基本機能
「健康科学サービス産業イノベーション推進センター(仮称)」は、医療機関と密接
に連携することによって、以下の4つの機能を保有し、臨床・研究開発~サービス提供、
および未来に向けた新たな健康科学サービス産業の創出に貢献する。
健康科学サービス産業イノベーション推進センター(仮称)
臨床機能
臨床機能
・健診サービス
・実証試験
・患者評価(ユーザー評価)
など
研究開発機能
研究開発機能
・医療・健康機器等の開発
・バイオマーカー等の研究開発
・実証実験マネジメント
・エビデンス構築
など
教育拠点機能
教育拠点機能
・人材育成
・データベース構築
・リサーチ&ライブラリー機能
・タウンカレッジの展開
など
産学連携機能
産学連携機能
・新産業創造
・共同企画
・共同研究、共同開発
・交流の場のプロデュース
など
(補足)医療機関との創造連携(2)各機能間の関係性
健 康 科 学 サ ー ビ ス 産 業
イノベーション推進センター
企
業
新機能提供
生
臨床機能
臨床機能
研究開発の加速
研究開発機能
研究開発機能
活
者
サービス提供(健診等)
臨床データの集積&分析
実践データの収集分析
エビデンス構築支援
健康科学データベース
データベース提供
研究開発人材の提供
共同研究による
新機能探索・開発
教育拠点機能
教育拠点機能
産学連携機能
産学連携機能
サービス提供人材
(実践指導者)の輩出
新サービスの提供
健康科学サービス産業イノベーション推進センターの特徴 ②専門家ボードの設置
投資家ネットワーク
ヘルスケア・イノベーション・エンタープライズ(仮称)
出資・融資
紹介・斡旋
投資家
弁理士
ハンズオン
対象企業
案件投入
ヘルスケア
専門家ボード
大学教授
ストックオプション契約も導入
「ヘルスケアビジネスの視点から見た
知的資産経営報告書」の作成
弁護士
医師
コンサルタント
ヘルスケア専門家ボードによる
チームハンズオン
「技術力・ビジネス力」の育成強化
IPOへ!
(補足)専門家ボードの設置:詳細ネットワーク
ヘルスケア・イノベーション・エンタープライズ(仮称)
メディカルネットワーク
投資家
弁理士
弁護士
薬剤師
ヘルスケア
専門家ボード
大学教授
アカデミックネットワーク
看護師
保健師
医師
PT・OT
コンサルタント
管理栄養士
各学会
工業デザイナー・空間デザイナー
附属病院
各研究所
作家・脚本家・コピーライター
漫画家・声優・OTAKU
建築家・彫刻家・陶芸家
コック・板前・舞妓
ミュージシャン・デジタルクリエイター
ナレッジ・プロフェッショナルネットワーク
健康科学サービス産業イノベーション推進センターの特徴 ③プロトタイピング
《プロタイピング サービスPKG》
ヘルスケア・イノベーション・エンタープライズ(仮称)
クライアント
シーズ案件
・技術
・商品
など
投資家
健康科学
サービス産業
イノベーション
推進センター
弁理士
弁護士
ヘルスケア
専門家ボード
大学教授
医師
コンサルタント
・売れる商品、売れるサービス
・売れる商品、売れるサービス
・ビジネスモデル
・ビジネスモデル
・トライアル事業モデル
・トライアル事業モデル
・プロトタイプ商品
・プロトタイプ商品
・プロトタイプサービス
・プロトタイプサービス
・その他のプロトタイプアウトプット
・その他のプロトタイプアウトプット
新技術に合わせた新商品、新たなライフスタイルに合わせた商品デザイン、
新技術に合わせた新商品、新たなライフスタイルに合わせた商品デザイン、
複数者の技術やコラボによる新商品開発などのプロトタイプ商品づくり、つま
複数者の技術やコラボによる新商品開発などのプロトタイプ商品づくり、つま
りプロトタイピングには、開発コンセプトづくり、マーケティングや技術コラ
りプロトタイピングには、開発コンセプトづくり、マーケティングや技術コラ
ボ、デザインやプロモーション、ブランディング戦略など様々な角度からの開
ボ、デザインやプロモーション、ブランディング戦略など様々な角度からの開
発工程と様々な関係者のネットワークが必要となります。
発工程と様々な関係者のネットワークが必要となります。
各社のマーケットリサーチ業務やデザインセンターなどを外部化しアウト
各社のマーケットリサーチ業務やデザインセンターなどを外部化しアウト
ソーシングする時代となっていますが、開発の全工程、各種コラボレーション
ソーシングする時代となっていますが、開発の全工程、各種コラボレーション
や販路開拓、市場創造までのワンストップアウトソーシングのプロトタイピン
や販路開拓、市場創造までのワンストップアウトソーシングのプロトタイピン
グが求められれています。
グが求められれています。
特に先端的なライフスタイルやそれに対応するサービ
特に先端的なライフスタイルやそれに対応するサービスや製品のプロトタ
スや製品のプロトタ
イプ化は、潜在的なニーズを顕在化させるための可視化提案として重要なプレ
イプ化は、潜在的なニーズを顕在化させるための可視化提案として重要なプレ
ゼンテーション作業となます。
ゼンテーション作業となます。
当センターでは、ヘルスケア分野において、こうしたプロトタイピングサー
当センターでは、ヘルスケア分野において、こうしたプロトタイピングサー
ビスを提供することを目的としております。
ビスを提供することを目的としております。
新機能提案 ~知の資本化機能『健康科学知的財産創出基盤整備』構想
■新機能提案
知の資本化機能『健康科学知的財産取引センター』による知財の創出・保護・活用機能
~
9つの業務推進を通し「知的財産」の流通活性化拠点としての役割を果たす ~
健康科学知的財産取引センターの機能
金融機関、事業会社、企業団体、行政機関等に
よるコンソーシアムによる運営を検討
業務内容
①事業マッチング業務
②資金マッチング業務
③調査・開発業務・実証実験
知財創出基盤整備施設
①国際的知財保護
①流通戦略
②新知財の創出
②不正防止
②マッチング計画
(オリジナリティの高い
③戦略的知財保護
③評価、目利き、機能支援
③R&D
製作
④確立支援
⑤教育・人材育成業務
⑥公的支援開発業務
⑦普及啓発・広報業務
⑧マーケティング業務
⑨知財戦略業務(創出・保護・活用)
知財活用施設
①知財化支援
戦略知識の検討)
④コンサルティング業務
知財保護施設
申請
④法的対応
⑤知財裁判所
⑥支援機能
・弁理士
・弁護士
・ファンドマッチング
・弁理士
④マーケティング機能
⑤商品化、製品化、展開支援
⑥取引機能
知財取引所
の実現
・相対取引
・知財運用
・知財開発
・資金プログラム
各種提携
ネットワーク機構
⑦知財信託
・流動化
・投資信託(信託化運用)
ファンド組成
と拡大
・知財運用
SPC(IPO)
・金融化
・金融商品流通
知財高等裁判所、
特許庁出先機関、
ロースクールの設立
(補足)健康科学知的財産取引センターの機能概要図
知財
取得者
知財
活用者
投資家
取引
信託
証券
技術・
ノウハウ・
ビジネスモデル・
ブランド・
その他
《付帯事業メニュー》
個人
個人
企業
企業
譲渡
大学
大学
研究所
研究所
業界団体
業界団体
その他
その他
売却
代金
知
的
財
産
取
引
①知的財産化推進事業
②知的財産信託事業
③知的財産許諾管理事業
④知的財産マッチング事業
⑤知的財産目利き事業
⑥知的財産担保資金調達事業
⑦知的財産投資事業
⑧知的財産流通事業
流動化ファンド
流動化ファンド
開発型ファンド
開発型ファンド
《ファンド》
健康科学知的財産取引機能
健康科学知的財産取引セン
ターは、既にある様々な知
的財産を新たに組み合わせ
て、健康科学サービス産業
分野において、これまでと
は違った製品・サービスを
創出するもので、いわば健
康科学サービス産業におけ
る知的財産のアッセンブリ
(組み立て)機能を持つセ
ンターであり、多くの知的
財産が集まってくることが
必要条件となる。
その為の方策として、大企
業・中小ベンチャー企業、
大学等の技術・ノウハウ・
ビジネスモデル・ブランド
等を知的財産として信託を
受け、健康科学知的財産取
引センターを通して流通さ
せることで、信託企業の資
金調達を促進させる機能を
提供する。
(補足)流動化ファンド(知財流動化型)と開発型ファンド(知財運用型)
【①知財流動化型】
(ものありき型)
企業
企業
個人
個人
取引市場
団体
団体
(受益権買取先)
企業
企業
個人
個人
団体
団体
取引市場
有価証券権化
有価証券権化
既存等の知的財産
既存等の知的財産
(受益権買取先)
有価証券権化
有価証券権化
新規の知的財産
新規の知的財産
プロデューサー
流動化
流動化
ファンド
ファンド
【②知財運用型】
(金ありき型)
目利き
譲渡
譲渡
譲渡
アセット
マネージャー
企業
企業
大学
大学
企業
企業
資金運用
企業
企業
大学
大学
企業
企業
開発・制作資金
開発型
開発型
ファンド
ファンド
投資資金をプール
投資資金をプール
プロデューサー
新商品
新技術創出
アセット
マネージャー
資金運用
①知財流動化型は、流動化ファンドが、既存の活用可能な知財を選定し、買収・運用していく
スキーム。
②知財運用型は、開発型ファンドが、資金をプールして、新たな知財を創出するため企業、大学
等へ開発資金を投資するスキーム。
(補足)ねらい ~知的財産取引の現状と将来~
【単純相対取引モデル】 現状
(知財保有企業・大学等)
【証券取引モデル】
(購入会社)
(知財保有企業・大学等)
企業
企業
大学
大学
技術
資金
大学
大学
ノウハウ
企業
企業
資金
譲渡、売却代金
企業
企業
企業
企業
資金
ブランド
譲渡、売却代金
企業
企業
ビジネスモデル
企業
企業
過渡期モデルが必要
譲渡、売却代金
(投資者)
《知財取引市場》
大学
大学
譲渡
大学
大学
将来
技術
投資
投資
企業
企業
受益権
個人
個人
投資家
投資家
ノウハウ
ブランド
企業
企業
売却
代金
ビジネスモデル
投資
資金
投資
投資
機関
機関
企業
企業
資金
ファンド
ファンド
これまで知財の評価は、それを買いたい人(たとえば大学)と売りたい人(たとえば企業)との関係上で
しかなされなかった(相対取引)。そのため、知的財産への適正な評価手法が課題とされているとともに、
仲立ちする機関(たとえばTLOなど)の人的資質に大きく依存する傾向が強かった。
そのためにも、知的財産が流通するマーケットを整備し、知財の価値はマーケットが評価する時代への移行
が期待される。
(補足)過渡期におけるイノベーション誘発を促進する「複合相対取引」
【複合相対取引モデル】
過渡期
ファンド機関
(知財保有企業・大学等)
(購入会社)
連携
大学
大学
複合相対取引支援機関
技術
譲渡
売却代金
企業
企業
販路
“知”のブレンダー機能
プロデューサー
企業
企業
ビジネスモデル
企業
企業
資金
譲渡
売却代金
企業
企業
資金
イノベーション
パッケージ
目利き、
新商品・新事業創出
企業
企業
資金
企業
企業
企業
企業
ブランド
資金
たとえば、
(A大学の技術)+(B企業の販路)+(C企業のブランド)
+(D社のビジネスモデル)
単純相対取引は、いわば大学単位で行っているTLOであり、そこからはイノベーション、新たな産業の
創造は期待できない。しかしながら、将来形の証券取引に一気に進むにはマーケット環境、参加者の意識
等がまだまだ醸成されていない。
その過渡期の取引モデルとしてイノベーション誘発を行う「複合相対取引」を展開し、大学、企業、金融機関、
投資家等のアイドリング(啓蒙・啓発)を行う必要がある。
(補足)健康科学知的財産取引センター実現に向け整備する支援機能
● 知財
MEDECO-PJ
“創出” 基盤機能の整備強化
知財創出基盤機能は知的財産の創出を支援し、知財として成立するための価値評価、価値顕在化を行うための法的、経済的支援サービスを行う。
主な機能・設備としては、以下のものが考えられる。
知財創出・ナレッジイノベーション
メディカル・ヘルスケアに特化した知的財産化支援施設
知財活用ファンドなどの募集のためのデモ施設
著作権、特許等の流通機能、商品化権、版権等の販売機能
ライセンシー取引などのベースを整えた知的財産戦略構築支援
● 知財権利
国際的(オープン型)TLO
知財創出のための各種・各分野の研究機関とのネットワークセンター
“保護” 関連機能の整備強化
知財権利保護のためにはさらに高次な基盤施設として、人材育成、知財権利保護の法的整備、権利保護環境整備が求められる。
知財基盤機能に関連して、以下のような施設、環境整備等が必要となる。
知財権利保護のための弁理士、弁護士など法的サービス
知的財産支援関連者の育成、専門大学院の設置
● 知財
知財保護のさらなる法整備
知的財産裁判所の設置
国際的な監視・モニタリング機能
“活用・流動化” 関連機能の整備強化
■ 知財プレイヤー・知財人材(弁理士・弁護士等)の育成
信託事業者の集積、流動化事業者(投資信託事業者、知的財産証券会社、知的財産アセットマネージャー会社、知的財産SPCな
ど)の集積とさらにそのマーケットとしての知財取引市場の設立を行う。そのために、証券会社に類似する知的財産信託会社、知的
財産信託運用会社(アセットマネージャー)、知的財産流動化会社、知的財産流動化開発会社などのプレイヤーを育てて、業界を形
成することも必要。
■ 知財取引市場の必要性
知財取引所のイメージとしては、現在の証券市場取引におけるネット取引と同様に、知的財産運用商品やファンドはネット取引対象
となり、投資信託上の個別の知的財産紹介もネットで行われるようになるために、取引所のハード的機能はあまり必要なく、知的財
産創出と保護のための基盤施設が重要となってくる。
健康科学サービス産業イノベーション推進センターのビジネスモデル
金融機関
投資会社
(VC等) (銀行等)
投資あるいは融資等
実証実験プロデュース
中小・
ベンチャー企業
第3者事業評価
健康科学サービス産業
健康科学サービス産業
イノベーション推進
イノベーション推進
センター
センター
アライアンス・M&A
カーブアウト支援
産学公連携体構築
(コンソーシアム等)
健康科学知的財産取引センターの運営
大企業
大学
健康科学サービス産業イノベーション推進センター構築にむけた体制準備
OHS協議会の事務局機能を担う法人。
OHS協議会のビジネス連携基盤を利活用
した事業を展開するコアとなる。
OHS協議会
(大阪健康サービス産業創造協議会)
一般社団法人
OHSi
※健康科学サービス産業イノベーション推進室の設置
健康科学サービス産業イノベーション
推進センター(仮称)設立に向けた準備室機能。
健康科学ビジネスプロデュース能力
のある外部企業
●知恵・知識・ノウハウ
●人脈ネットワーク
●産官学医連携ネットワーク
連携
ノウハウを持った企業と
密接に連携することで、
事業遂行能力を確保する
健康科学サービス産業
イノベーション推進センター(仮称)
(補足)縦割りの業界、各門に横串を刺し社会のニーズに対応
健康科学×○○×○○=・・・・
「健康科学×様々な生活シーンやソリューション」を主なテーマにイノベーションを推進
様々な生活シーンやソリューションテーマの横串
地域、街づくり、施設、コミュニティ
メディア、コンテンツ
IT・デジタル技術、先端技術
エネルギー、環境緑化(景観、都市緑化、Co2削減)
高齢化社会、教育、子育て ソリューション
医療健康福祉
健康経営、健康会計、職域、地域健康管理、健康診断、
健康管理、パーソナルヘルスレコード抗疲労、抗加齢、抗メタボ
娯楽、スポーツ
ゲーム、アニメ、エンタテイメント
知の集積によるイノベーション
医療・介護
家電、住宅、家具、衣料
健康・予防医療
不動産、建築、タウンマネジメント、ファシリティマネジメント
先端的な技術・知財・コンテンツ
集客、旅行、観光、交通(乗物、プロモーション、インバウンド)
健康科学
食・農業(調理、農業、レストラン、食育、バイオ・食料自給率)
先端的な発想・アイデア・ビジネスモデル
経済・産業
ロボット
健康科学サービス産業イノベーション推進センターが持つナレッジマネジメント機能
★健康科学の知の拠点の4つの機能とそれを可能とする機関のイメージ★
■健康科学サービス産業のイノベーションとソリューション開発を実現するための「健康科学の知の拠点」とナレッジマネジメント
産官学医が機能しながら、価値創造の母体形成を行う
産官学医での価値の創造
「知」の創造
知のライブラリー化
学際的学問体系の確立
健康科学の知の
健康科学の知の
融合と創造の拠点
融合と創造の拠点
「知」の体系化
健康科学に関わる学問領域に横串をさして、
知の創造の分母となる
「知」の収集・再評価
(イノベーションプラットフォーム)
(イノベーションプラットフォーム)
情報、知財のデータベース化で、
知の創造の循環を支える。
「知」の発信・実践
外部に開かれた交流の実践・活用
様々な人、法人とマッシュアップして産業創出を行う。
人材育成・教育機関
人材育成・教育機関
研究開発機関
研究開発機関
高等教育機関としての大学院大学と
知の創出、保護、活用と研究機関の
高等教育機関としての大学院大学と 知の創出、保護、活用と研究機関の
教育機関のコンプレックスと
コンプレックスと
コンプレックスと
教育機関のコンプレックスと
人材創出
ナレッジマネジメントと
ナレッジマネジメントと
人材創出
(サテライト大学コンプレックス含む)
社会提言、あるべき方向性の示唆
(サテライト大学コンプレックス含む) 社会提言、あるべき方向性の示唆
(エデュケーションセンター機能)
(エデュケーションセンター機能)
(リサーチセンター機能)
(リサーチセンター機能)
産業振興支援機関
産業振興支援機関
データベース機関
データベース機関
知の事業化、産業化支援機関の
知の事業化、産業化支援機関の
実践機関コンプレックスと
実践機関コンプレックスと
プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメント
商品開発等のマーケティングや実証
商品開発等のマーケティングや実証
実験までの各種ビジネスマッチング
実験までの各種ビジネスマッチング
(コラボレーションセンター機能)
(コラボレーションセンター機能)
知の集積・交流と
知の集積・交流と
健康科学に関する様々な
健康科学に関する様々な
情報集積とデータベース構築
情報集積とデータベース構築
センターが提供を目指す4つのコア機能
(ライブラリーセンター機能)
(ライブラリーセンター機能)
センターが目指すプロジェクトの形態と事業化、市場導入への流れ
各種コンサルティング機能
【企業等の基本ニーズ・ウォンツ】顕在・潜在ニーズ・ウォンツまたは課題解決ニーズの調査・DB化・選定
マーケティング戦略
コミュニケーション戦略
ビジネス構築プロデュース
【企業等の基本シーズ】基本技術・知財・人材の開発・DB化・目利・選定・プロデュース・マッチング(大学TLO他含む)
シンクタンク機能
各種コンサルティング機能
秘密保持契約等
基本テーマのプロジェクト化とプロジェクトマネジメント
プロジェクト化とプロジェクトマネジメント((コンサルティング)
コンサルティング)
基本テーマの開発・選定と調査提言
テーマの開発・選定と調査提言
公開R&D
実証実験
クローズドメン
バー
提言可視化
シークレットメンバー
ビジネスユニット
非公開
R&D
実証実験
データ
公開
データ
非公
開
R&D・実証実験・プロモーション
事業プロ
ジェクト機関
企業(ベン
チャー含む)
の組成、募
集、譲渡
プロモーション機能
事業化推進・市場導入
プロジェクトへ
マーケティング戦略
オープンメンバー
(知財化・組織化計画)
プロジェクト形態
進捗に応じたプロジェクト
の修正 メ
・ンバー変更 追
・加
企画研究開発参加研究会から
プロジェクトの形成まで
ワークショップ・
セミナーイベントWEB )
テーマ別研究会参加者 産(官学医
の募集と研究会 部(会 活
)動
外部提案提言の
採用案件
)
提言発表 広・報活動 セ(ミナーイベントWEB )
シンクタンク
としての提言
プロトタイプ化・実証実験・研究成果の発表・可視化
イベント・セミナー等の展開
参加機関、大学、企業、人材の募集
【研究マッチング】
■関連案件、研究アイデアの調査
■関連技術、ナレッジ(知)、人材、企業・大学・行政、
医療機関、人材、スタッフ、プロジェクトの
調査と募集
■コンペから採択、予算化、依頼者画定
■産学連携含む研究会組成からプロジェクト化
■企画委員等の指導による内容充実、実現化
【実証試験マッチング】
■事業化シュミレーション
■マーケティングリサーチ
■実証試験施設の利用
■ショールームPR施設の利用
■展示会、イベント等の企画実施
【ビジネスマッチング】
■コンサルティング
■ビジネスマネジメント
■プロジェクトマネジメント
■事業化組織組成
■人材育成、教育、研修(教材カリキュラム作成)
(経営者・スタッフ育成等)
■資金、販路マッチング(事業会社、VC)