オートデスク製品による3D設計によって 機能と美しさを両立

Autodesk customer success story
ユーザ事例
株式会社エコファクトリー
使用ソフトウェア
Autodesk® Product Design Suite
Autodesk® Inventor® Professional
AutoCAD®
Autodesk® Vault Basic
Autodesk® Navisworks® Simulate
Autodesk® Showcase®
Autodesk® 3ds Max®Design
AutoCAD® Mechanical
AutoCAD® Electrical
Autodesk® SketchBook® Designer
Autodesk® Alias® Design
Autodesk® Mudbox®
Eco Factory
オートデスク製品による3D設計によって
機能と美しさを両立した空調の“未来の形”
嫌な風がない、音もしない、ほこりを巻き上げない。安心安全で、
エネルギー効率の高い次世代輻射式冷暖システム
「エコウィン」
の挑戦。
Autodesk InventorやShowcaseを活
用することによって、われわれの頭の中
にあるアイデアが実にスムーズに、スピー
ディに視覚化され、具体的な形になる。
つまり、発想したイメージが分りやすく
3Dで形作られるんです。すると、そこか
らまた新しいイメージを膨らませていく
ことができる。これはものづくりを行っ
ているわれわれにとって、非常に魅力的
で、まさにイノベーションを起こすための
必須アイテムだと直感しました。
株式会社エコファクトリー
代表取締役社長
村上尊宣 氏
「エコウィン」は介護老人保健施設でも活用されている
エネルギー効率が高い次世代型冷暖房システム
発期間に約3年をかけました。実用化できたのは
のなか、再生可能エネルギーへの転換とともに重
では、そのエコウィンのシステムとはどのようなもの
低減への取組みである。建築物自体の断熱性能
ミニウム製の管とハイブリッドサーモエレメントに冷
よりエネルギー効率の高い省エネ機器が求められ
し、これを放射して部屋を暖めたり冷したりする仕
地球温暖化対策への関心が高まる世界的な流れ
視されているのが、都市や住宅のエネルギー消費
を高めることとともに、冷暖房設備等についても、
ている。実際、世界のメーカーがさまざまな省エ
ネ機器を開発してきたが、その中でも特にユニー
2007年1月のことでした」
(村上社長)
。
なのだろうか。簡単にいえば、直径6cmほどのアル
水や温水を通すことで、遠赤外線の輻射熱を作り出
組みである。輻射に特化したエコファクトリーの独自
技術により、エネルギー効率はきわめて高く、しか
クかつ高性能な冷暖房として注目を集めているの
も輻射熱なので床壁天井の温度がほぼ均一で、無
た次世代型輻射式冷暖房システム
「エコウィン」
で
ムなのである。そして、もう1点、この高度な機能と
が、熊本市の株式会社エコファクトリーが開発し
ある。
「嫌な風がない、音もしない。そしてほこりを巻き
音、無風という快適かつ安心・安全な冷暖房システ
同等にデザイン面の充実を非常に重視しているのも、
エコウィンという製品の特徴の1つだ。
上げない、という快適性を備え、輻射熱によって熱
「機能はもちろん大切ですし最優先して作っています
ギー効率が高いエコな冷暖房装置。それがエコウィ
さもまた両立していなければなりません。私たち作
移動を行なう輻射式の採用によりずば抜けてエネル
ンです。地球にも人にも優しい次世代型冷暖房シス
テムとして、すでに多くの方々からご評価いただいて
います」
。エコファクトリーの社長・村上尊宣氏の言
葉どおり、エコウィンは第4 回エコプロダクツ大賞や
が、同時に人が暮らす住まいに置かれる以上、美し
り手にとっても、さまざまなデザインを提供すること
でお客様に喜んでいただけるのが、自分たちのモチ
ベーションに繋がっているんです」
。
その言葉どおり、エコウィンは、冷暖房設備らしか
第 3回ものづくり日本大賞等々、数多くの受賞に輝
らぬ多様なデザインとカラーリングで、顧客ニーズ
くの建築物に採用されているのである。
役割を果たしているのが、Autodesk Product
き、個人邸から商業施設、公的施設まで各地で多
「エコウィンを世の中に提供するにあたっては、開
に対応している。そして、その設計において重要な
Design Suiteの多彩なソフトウェア群なのだ。
Autodesk customer success story
Eco Factory
Autodesk Product Design Suiteによる3次元設計の導入と活用により、
大きく変わっていった営業部門と製造部門双方の業務スタイル。
設計者の頭の中のアイデアを
スムーズ &スピーディに視覚化
「私の場合、設計者といっても、エコウィンの販売
「われわれの頭の中にあるモノが、A u t o d e s k
InventorやShowcaseによって実にスムーズにス
ピーディに視覚化され、具体的な形になるんですね。
に関する窓口として営業的ポジションで動く部分と、
つまり発想したイメージが分りやすく3Dで形作られ
製造部門の取りまとめと両現場にわたるリーダー的
る。すると、そこからまた新しいイメージを膨らま
な役割も担っているんです」
。
せていくことができるんです。これはわれわれに
そう語るのはエコファクトリー設計部の小島茂樹氏
とって非常に魅力的で、まさにイノベーションを起
である。小島氏は、設計部の所属ながら営業部門
こすための必須アイテムだと直感しました」
(村上
と製造部門の両方を見る立場にあるため、両部門
氏)。もちろん小島氏が悩んでいた営製間の情報
を結ぶコミュニケーションや情報共有ということを
共有の問題についても、3次元化の実現により大
非常に重視している。というのは、設計やデザイン
きく状況が変化した。
ワークに関わる報共有に関して、かつてさまざまな
「とにかく3次元でビジュアルな形で情報共有でき
問題が発生し、効率化がなかなか進められない状
るので、誰にとっても非常に分かりやすいんですよ。
況があったのである。
工場へも設計意図を明確に伝達できるので、ミスや
「製品の企画設計では2次元CADをメインに使って
手戻り、説明の手間なども無くなり、作業全体が大
いましたが、その表現力にどうしても限界があり、
きく効率化されました」
(小島氏)
。また、この3Dの
設計意図が上手く伝わらないんです。
営製間でスムー
ビジュアライゼーションにより明確に分かりやすく伝
ズな意思の疎通が難しい、と感じることが多々あり
える、という3次元ツールの威力は、当然ながらお
ました。さらに小さな寸法のミスなど。具体的な問
題も発生していました」
。
客様に対しても非常に効果的なものだった。
「色も材質も、お客様のニーズに応えて多種多様
そんなとき小島氏が知ったのが、オートデスクの
「ク
に、柔軟に対応するのが当社のスタンス。ですから
リーンテック パートナープログラム」
だった。これは
Showcaseは期待していた以上に活躍してくれてま
環境関連のソリューション開発の支援を目的に、
オー
す。導入イメージや表面のデザインなど、要望にお
トデスクが設計/エンジニアリングソフトウェアを提
応えしてどんどん変えながら素早く提案できるんで
供し、若いクリーンテクノロジー企業をバックアップ
す。本当に役立ってくれてます」
。
する取組みだ。ただちに村上社長の承諾を得て、こ
このようなProduct Design Suiteのパワーも生
のプログラムに参加を決めた小島氏は、タイミング
かしながら、エコファクトリーはまたさらなる展開
良くAutodesk Product Design Suiteを導入。
へと新たな一歩を踏み出そうとしている。
すぐに Autodesk Inventorでエコウィンの製造
「経済的な発展と環境保護という、一見相反するよ
パーツ等の設計を行い、Showcaseで製品全体の
うなテーマを両立しながら成長していく。これが
色合いやデザインを確認していく3次元設計スタイル
私たちのビジネスモデルです。Product Design
に切り替えた。その効果は小島氏が期待していたより
Suiteの力も借りながら、この分野でさらに新たな
遥かに早く、しかも具体的な形で現れた。まず一番
イノベーションを次々と起こし、いっそう世界に貢献
に大きな衝撃を受けたのが村上社長だったのである。
していきたいですね!」
(村上氏)
。
Autodesk Showcase による次世代輻射式冷暖房システム「エコウィン」
介護老人保健施設での活用例
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株式会社エコファクトリー
http://www.ecofactory.jp
本 社 熊本県熊本市
代 表 者 代表取締役社長 村上尊宣
設 立 1996年 4月
資 本 金 4350万円
事業概要 ①輻射式
(放射式)暖冷房装
置の製造、販売及び保守点検 ②省エネ
ルギー機器、自然エネルギー利用機器の
研究、開発、製造、販売及び保守