事業報告書 第34期

平成12年10月 1日から
平成13年 9月30日まで
第
株主メモ
決
算
期
9 月 30 日(年1回)
定 時 株 主 総 会
決算期日後3カ月以内
基 9 月 30 日
臨時株主総会の開催その他必要あるときは
あらかじめ公告して定めます。
準
日
名 義 書 換 代 理 人
東京都千代田区永田町二丁目 11 番 1 号
三菱信託銀行株式会社
同 事 務 取 扱 場 所
東京都千代田区永田町二丁目 11 番 1 号
三菱信託銀行株式会社 証券代行部
郵便物送付先
電 話 照 会 先
東京都豊島区西池袋一丁目7番7号(〒 171-8508)
三菱信託銀行株式会社 証券代行部
電話 03(5391)1900(代表)
同 取 次 所
三菱信託銀行株式会社 全国各支店
公 告 掲 載 新 聞
日本経済新聞
お知らせ
1. 住所変更、配当金振込指定・変更、単元未満株式買取請求に必要な各用紙、
および株式の相続手続依頼書などのご請求は、名義書換代理人のフリーダイ
ヤル 0120-86-4490 で 24 時間承っておりますので、ご利用ください。
2. 配当金を郵便貯金口座へお振込みすることもできます。
お手続きには振込指定書のご提出が必要ですので、名義書換代理人に指定書
用紙をご請求ください。
記載内容に関することは当社経営企画室にお問合せください。
電話 03(3639)3403
Eメールアドレス:[email protected]
証券コード 9624
34 期 事業報告書
株
主
の
皆
さ
ま
へ
株主の皆さまにおかれましては、ますますご清祥の
この流れを迎えるために、弊社では、現下の社内改
こととお慶び申し上げます。第 34 期 (2001 年 9 月期 )
革を着実に進めますとともに、地域競争力の強化/営
事業報告書をお届けするに当たり、一言ご挨拶申し上
業形態の転換/ IT、ITS 技術を軸とした新分野の開拓
げます。
/マネジメントビジネスの市場を見据えた業務展開等
21 世紀初頭の構造改革が現実味を帯びてまいりま
を進めております。
した。政府は将来を見据えた健全財政への復帰と新し
また、新しく設置いたしました入札業務センターは、
い産業構造への転換を実現するために、国民にも一時
電子入札の全社的な対応を図ると同時に、弊社の受注
の痛みを分かち合う忍耐を求めております。それとと
活動の透明性向上、および予防機能を目指しており、
もに建設コンサルタントを取り巻く環境は、今後ます
遵法性やリスク管理の強化にも力を配るものでありま
ます変化して行くものと予想されます。
す。
例えば、公共事業のコンサルタント契約方式は、技
当期の業績は、以前より打ってまいりました数々の
術競争を旨とするプロポーザル方式が着実に増えてお
新しい手が着実にその芽を伸ばしており、受注高、売
ります。また、コンサルタントの社会的立場も、発注
上高ともに前期実績を若干上回ることができました。
者のパートナー/アドバイザーと位置付けられるなど、
しかしながら、価格競争 ・ 技術競争のため、経常利益
今後ますます依頼主の代行者・代理者として本来の役
は前期比約 5 割増となりましたものの、絶対額で見ま
割を担うようになってまいります。これに伴って、業
すと満足すべき水準ではございません。
務の内容も従来の計画・設計分野から、プロジェクト
引き続き弊社は、新たな飛躍のために社内の構造改
形成・事業化の支援、あるいは施工監理・技術評価等
革を進め、困難を乗り越え、健全な社会資本整備に貢
の分野にまで大きく広がって行くものと期待できます。
献して行く所存でございます。
このように、激動期の痛みと同時に、将来に向かって
株主の皆さまにおかれましては、今後とも一層のご
新たな社会的責務を担った企業の立場が開かれる流れ
指導とご支援を賜りますよう厚くお願い申し上げます。
9月
・入札業務センター設置
8月
建設中のスエズ運河橋(エジプト)
7月
6月
・全国初の高齢者ケアハウス等のPFIアドバイザリー業務
を長岡市から受注
・
「外環自動車道資料作成業務」が国土交通省関東地方整備局
首都国道工事事務所所長賞を受賞(他8件が所長賞)
・
「玉川橋景観設計業務」が国土交通省東北地方整備局局長賞
を受賞(他4件が局長賞)
・社内構造改革発表
・国土交通省が建設コンサルタント業等の展開戦略を発表
・「高速埼玉新都心線与野 JCT A連絡路 (4) 設計業務」が全
建賞を受賞
・建設 CALS/EC に向けて社内ネットワーク再構築完了
5月
4月
・国土交通省の委託業務で成果レポートの電子納品を一部本格実施
・スエズ運河橋連結式(エジプト)
3月
2001 年 12 月
を覚えるところであります。
・鳥取営業所開設
・第3回日米建設協力フォーラム開催(CM業務の日本への導入を議論)
長
大
こ
の
一
年
Top Message
1月
・国土交通省が発注者を支援するアドバイザー方式の実施要領を通達
・政府のPFI推進委員会がPFIガイドラインを発表
・国土交通省発足
・第 33 回株主総会
・
「テレモi情報」情報提供開始
12月
11月
代表取締役会長 西田
1
繁一
代表取締役社長 友澤
武昭
10月
・ 永宗大橋開通(韓国)
・韓国の永宗大橋コンストラクション・マネジメント業務が韓国
大統領表彰と国務総理大臣表彰を受ける
・
「歩行者 ITS の技術・システム開発に関する共同研究」協定
を現国土交通省国土技術政策総合研究所と当社を含むコンソー
シアム間で締結
・ベトナムビン橋設計・施工監理業務受注
34th Fiscal Year
2月
2
表紙の写真:完成したスエズ運河橋(エジプト)
営業の結果および成果の概要
この結果、当期の実績といたしましては、受注高は、
6%増)と、ともに前年実績を上回ることができました。
当期におけるわが国経済は、世界的な IT 関連需要の減速、
174 億 14 百万円(前期比 0.8%増)、売上高は、179 億
しかし、都市計画部門の当期受注高は 6 億 77 百万円(前
設備投資・個人消費の低迷、不良債権問題等により、一
6 百万円(前期比 0.5%増)といずれも前期水準を維持す
期比 38.6%減)と落ち込み、また、売上高も 8 億 32 百
段と景況感が悪化いたしました。
ることができました。利益面では、売上原価率が前年と
万円(前期比 16.8%減)と大幅な減収となりました。
また、建設コンサルタント業界の市場環境も同様に、
ほぼ同率に留まったのに対し、販売費及び一般管理費の
なお、道路計画部門のうち、ITS 分野単独では、当期受
国の財政構造の悪化及びこれに関連した地方財政構造の
削減努力により、営業利益が 1 億 75 百万円(前期比
注高は 27 億 81 百万円(前期比 4.9%増)と前年実績を
悪化等を受けて、公共投資の縮減や価格競争の激化など
182.6%増)
、経常利益は2億 39 百万円(前期比 42.9%増)
上回り、売上高も 27 億 16 百万円(前期比 2.5%増)と
全般的に厳しい状況で推移いたしました。
となりましたが、有価証券評価損等の特別損失 1 億 30 百
このような状況のもとで、当社は営業面では、山陰地
万円を計上したことにより、13 百万円の当期損失となり
方の販売力を一層充実させるため鳥取営業所を開設する等、
ました。
引き続き地域営業戦略の強化を進めてまいりました。また、
事業別の概況は次のとおりであります。
前年実績を上回ることができました。
■情報サービス事業
当期の受注高は、25 億 21 百万円(前年比 0.1%増)、
売上高は 27 億 31 百万円(前期比 14.5%増)といずれも
前年実績を上回りました。
同時に、地域 ITS の展開を始めとして地元密着による顧
部門別の営業の結果および成果
客ニーズの収集とサービス体制の強化を図るとともに、
拡大するプロポーザル発注の成約率向上のため、技術者
の地方配備を積極的に進めてまいりました。
当期の営業成果といたしましては、新たな事業領域と
して韓国における大邱 ・ 釜山間高速道路 PFI 事業でファイ
ナンス側のコンサルタントとしての業務、海外の大型案
件として特別円借款第 1 号のベトナムビン橋の設計・施
工監理、現在計画中の国内橋梁では最大の広島県豊島大
橋の設計などを受注いたしました。
生産面では、厳しい価格競争のもとで実質的に受注単
価が低下している状況に対し、IT を活用した外注管理・
納期管理等の全社統一の生産管理システムの導入、定着
■建設コンサルタント事業
当社の主力事業であります建設コンサルタント事業の
当期の状況は、受注高が 148 億 93 百万円(前期比 0.9%
増)とほぼ前期水準を維持しましたが、売上高は 151 億
74 百万円(前期比 1.6%減)と減収となりました。
建設コンサルタント事業の内、最もウエイトの高い構
造部門の当期受注高は、80 億 19 百万円(前期比 1.4%減)
と前年実績を下回り、売上高についても 83 億 14 百万円(前
期比 4.9%減)と前年実績を下回りました。次いで、道路
計画部門でありますが、当期受注高は 61 億 95 百万円(前
期比 12.1%増)、また売上高も 60 億 28 百万円(前期比
会社が対処すべき課題
2002 年度の国家予算は、公共投資事業費約 10%減が
想定されており、地方公共団体においても財政状況が押
しなべて逼迫した状況にあり、当建設コンサルタント業
界の受注環境は引き続き厳しい状況を想定しなければな
らないと考えます。また、この中で都市再生、IT 推進、
安心・安全の確保等立ち遅れている領域、未来志向の領
域などには重点配分をして行くことが計画されており、
公共事業の質的転換が鮮明化されてきております。
このような状況を踏まえ、これを乗り切って行くため
の課題は以下の点にあると考えております。
を図りました。
19
都市計画
832百万円
(4.6%)
9
,89
情報サービス事業
2,731百万円
(15.3%)
道路計画
6,028百万円
(33.7%)
総売上高
17,906百万円
,3
17
,3
63
17
,2
83
17
,4
(
14
百万
円)
21
,50
0
,5
18
96
,6
18
62
17
2
,81
17
6
,90
(百
万円
)
6
97
7
86
受注高
構造計画
8,314百万円
(46.4%)
3
,37
10
9
,15
11
建設コンサルタント事業
15,174百万円(84.7%)
60
9,8
30
9,3
5
31
3
25
39
8,8
1
47
受注残高
7
16
'97/9
部門別売上高
3
19
82
(1)優位技術の展開強化と事業領域の拡大
中核技術体系を、構造、計画、ITS、情報の当社優位技
術を核とした4区分に再編成するとともに、これに合わ
せて再編成した東京技術本社機構を中核として、これら
の得意分野の裾野を強化するとともに、新規分野への展
開を営業、技術一体となって強力に推進し、時代ニーズ、
地域ニーズに的確、迅速に応える新たな事業領域を創出、
拡張し、受注量の拡大を図る。
(2)社内構造改革による組織機能、地域拠点強化
組織の指揮系統を簡略化する中で、経営戦略策定機能
と業務執行機能を明確にし、また、全国 9 つのブロック
については、プロポーザル対応、地域ニーズへの対応、
地域ネットワーク形成等を意図し、必要とされる経営資
源の配分及び有効活用をさらに推進する。
(3)収益性の改善
収益性の改善については、従来付加価値の向上という
面に重点を置いて改善を図ってきたが、ますます厳しく
なる受注環境においては経費全般についての踏み込みが
必要である。事業所の配置再編や人件費を含む固定経費
全般の見直し、変動費全般の見直し等により基礎経費を
圧縮し、経費面からの収益性改善を図る。
以上の諸施策を推進し収益の増大、企業基盤の強化に
努めてまいります。
株主の皆さまにおかれましては、今後とも何とぞ格別
のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
'98/9
'99/9
'00/9
受注高・受注残高の推移
'01/9
'97/9
'98/9
'99/9
'00/9
売上高の推移
'01/9
'97/9
'98/9
'99/9
'00/9
経常利益の推移
9(
23
'01/9
百万
円)
60
'97/9
'98/9
6
'99/9
'00/9
当期利益の推移
3
−1
'01/9
(百
万円
)
Business Report
営
業
の
ご
報
告
4
新規事業「テレモ i 情報」スタート
放送分野の企業である株式会社日
永宗大橋CM業務で韓国大統領表彰
韓国において 1995 年 12 月より建設が進
「テレモ i 情報」の交通概況図
められておりましたソウル都市圏と仁川国
本文字放送(テレモ日本)等と提携
i アプリ対応の図形表示サービスは全国の主要高速
した携帯電話による情報サービスを
道路および都市高速をカバーしており、50 分前
際空港とを結ぶ高速道路が昨年 11 月 20 日
昨年 12 月に開始いたしました。
から現在までの道路状況の推移を 10 分
開通し、金大中大統領ご臨席のもと盛大な
これは道路交通情報や自治体情報
間隔のアニメーション表示
開通式が行われました。
で見ることができます。
当社は、このうち海峡部の永宗(ヨンジョ
を提供するサービス事業(商品名:
テレモ情報)で、渋滞や規制、所要
ン)大橋および取付道路部分約 6km(橋梁
時間などの道路交通情報や目的地の
部約 3km を含む)の施工監理を担当いたし
天候、イベント情報などを提供します。
ました。当業務は国際入札において受注し
たもので、日本のコンサルタント会社が海
特に道路交通情報を i アプリで見る
「テレモ情報」に
関するパンフレッ
トを同封させてい
ただきました。ぜひ
ご参照ください。
ことのできる「テレモ i 情報」が好評で、
現在の有料契約者数は約2万人に達
しており、今後とも順調に伸びるも
のと期待されます。
外で初めて受注した大規模な CM(コンスト
案内コーナー
情報キオスク端末
i - モビリティセンター(広島市紙屋町)
乗換案内のメニュー画面
乗車区間の表示
(NHK「アジアニュース」
2000 年 11 月 20 日より)
外の注目を浴びたものであります。
なお、この業務において韓国大統領表彰
スエズ運河橋が開通
国土交通省では地元自治体と協力
≪タッチパネルによるバス・フェリーの乗換案内≫
開通式の模様を伝える韓国
KBS のニュース
ラクション ・ マネジメント)業務として、内
並びに国務総理大臣表彰を受けております。
i - モビリティセンター第1号オープン
タッチパネルのメニュー画面
韓国大統領より
の表彰状
韓国の高速道路 PFI プロジェクトで
アドバイザリー業務を受注
して歩行者のための交通情報提供施
スエズ運河を横断する唯一の橋、スエズ運河橋が竣工し、
設の整備を進めており、2001 年 4 月、
10 月 9 日に開通しました。全長 4.1km、片側2車線の道
広島国道工事事務所は紙屋町地下街
路橋で、運河を跨ぐ中央区間 1.85km は日本の無償資金
当社は韓国の高速道路 PFI(プライベート・ファイナン
と共同で、全国で初めての「i - モビ
援助(ODA)で 1998 年に着工、約 3 年の歳月をかけて
ス・イニシアチブ)業務に関するアドバイザリー業務を
リティセンター」として紙屋町交差
完成しました。「中東和平の架け橋」「アジアとアフリカ
受注いたしました。対象となる事業は韓国第二の都市釜
点下の中央地下広場に「シャレオi
大陸をつなぐ平和の象徴」となる記念碑的な橋で、地域
山市と第三の都市大邱市を結ぶ全長約 82km の高速道路で、
センター」を整備しました。
の観光や経済の活性化に寄与するものとして期待されて
建設費総額は約 900 億円、2005 年の全線開通が予定さ
います。
れています。
ンターでのスタッフによる案内や、
当社はこの設計および施工監理を担当いたしました。
この「大邱−大東高速道路民間投資プロジェクト」は
大型の情報提供ディスプレイ、タッ
船舶が航行する中央部は中央径間 404m の斜張橋で、水
韓国政府が推進する PFI 事業の第一号案件で、現代産業
チパネルにより、公共交通のリアル
面から橋桁までの高さは 70 mで世界最高です。なお、こ
開発など韓国企業 8 社で構成される事業会社が 60%を出
タイムな情報やバリアフリー情報、
の業務で当社はエジプト政府より感謝状を受けております。
資、第一勧業銀行、韓国産業開発銀行など複数金融機関
ここでは、インフォメーションカウ
道路情報、気象情報、地域情報、観
の融資グループが 40%を出資して建設され、完成後の料
光情報などが提供されています。
金収入により投資資金を回収した後、施設は政府に返還
当社はこれらのシステムの企画 ・ 設
されることになっています。
計を担当いたしました。
当業務は融資団の主幹事会社の第一勧業銀行より受注
したもので、永宗大橋など韓国での多くのコンサルティ
ング業務の実績が評価されたものです。
時刻表の表示
5
エジプト政府より
の感謝状
開通式でエジプト政府橋梁局長と握手する
当社社長
Special Report
業
務
ハ
イ
ラ
イ
ト
6
社内構造改革を実施
ITS 分野のリーディングカンパニーとして
ITS(Intelligent Transport Systems 高度道路交通シ
【ITS の構造】
ステム)は、情報通信技術によって 「人」・「車」・「道」 が一
ITS
ITS
体となった道路交通システムの構築を目指すもので、交
■今後の展開
当社は、権限と責任の明確化、本社機能の強化、組織
ITS は非常に広範な対象領域を持っています。当社は、
のスリム化、全国の支社 ・ 支店の強化を主たる目的として、
この ITS 推進のマスタープランともいえるシステムアー
今年 10 月 1 日付で組織改革を実施いたしました。具体的
通事故の増大・慢性的な渋滞などの道路交通問題や、自
道 路
通 信
自動車
キテクチャの策定をはじめ、VICS など全国版 ITS サービ
な変更内容は以下のとおりです。
動車排出ガスや騒音などの環境問題の抜本的解決策として、
スマ−トウェイ
スマ−トゲ−トウェイ
スマ−トカー
スのほか、地域版 ITS サービスの具体化に向けての各種
①経営戦略策定機能を強化するために常務会を廃止し、
大きな注目を集めています。
プロジェクトにも積極的に取り組んでおります。
1996 年 7 月にわが国の ITS に関するマスタ−プランと
また現在、次世代 ITS サービスの研究に着手するとと
②事業本部制を廃止し、業務執行の最高責任者である社
もに、他企業との技術協力・技術提携に基づく技術分野
長とプロフィットセンターである全国の支社長 ・ 支店長
して、当時の5省庁が協力して「高度道路交通システム(ITS)
推進に関する全体構想」が策定されました。これは今後
【ITS の 9 つのサービス分野】
の開発・展開の長期ビジョンを提示したもので、ITS は国
1. ナビゲ−ションシステムの高度化:VICS等の高度化
家的プロジェクトとして位置づけられています。
2. 自動料金収受システム:料金所等でのノンストップ化
当社は、早くから道路情報の分野に取り組んでまいり
3. 安全運転の支援:AHS等による危険警告・自動運転
ました。ハイウェイラジオをスタートラインとして、路
車間通信システム、デジタル地図による道路情報システム、
建設省(現国土交通省)の道路管理デ−タベ−ス構築等の
研究開発、さらに世界初の ITS サ−ビス 「VICS」 の公開
先端的な業務活動を進めてまいりました。
軸とした技術分野の拡大を進めてまいります。
【調査・計画 ・ 設計業務】
○ 交通施策/交通計画/交通安全に係る調査・分析・計画
5. 道路管理の効率化:特殊車輌管理,規制情報の提供等
○ 先駆的ITSシステムの計画・設計(AHS・ETC・VICS等)
8. 歩行者等の支援:歩行者への経路・施設案内
はこのうち 6 分野で、研究開発・計画・設計など様々な
9. 緊急車輌の運行支援:緊急時自動通報,情報伝達等
新
設
監
査
役
会
○ ITS/交通施策の事業評価
○ 各種情報システム/ITS個別システムの計画・設計・構築
7. 商用車の効率化:商用車の運行管理支援,連続自動運転
ITS では 9 つのサービス分野が設定されており、当社
を中心とする業務執行会議を新設する。
③プロフィットセンターである全国の支社長 ・ 支店長に日
常的業務執行上の決裁権限を可能な限り移管する。
4. 交通管理の最適化:経路誘導・信号制御等
6. 公共交通の支援:公共交通の運行状況の提供等
デモ実験への参加と、わが国の ITS の進捗に歩調を合わせ、
の拡大、PFI 方式等の新たな整備方式への対応等 ITS を機
経営会議を新設する。
【研究開発業務】
株
主
総
会
取
締
役
会
○ 歩行者ITSの共同研究
形で ITS の推進に力を尽くしています。
代
表
取
締
役
社
長
経
営
会
議
業
務
執
行
会
議
新
設
本 社 機 構
東京技術本社機構
国際事業部
支社 ・ 支店
○ ダイナミックシミュレーションシステムの開発
【歩行者 ITS のイメージ】
■インターネット等による情報提供
■「道の駅」等の端末による情報提供
■移動体通信技術を活用した情報提供
■歩行者 ITS の共同研究を進めています
当社は、従来から歩行者 ITS の研究開発に
取り組んでまいりましたが、平成 13 年度か
らスタートした国土交通省国土技術政策総合
研究所(旧土木研究所)による「歩行者 ITS
歩行弱者のための経路誘導・危険警告等
歩行者(歩行弱者)のための情報提供
の共同研究」に、沖電気工業㈱ ・ カシオ計算
【委員会等への参加】
○ 次世代インフラ検討会(スマートウェイパートナー会議)
○ 関西ITS推進協議会(KIPA)活動
○ ITS-Japan 地域ITS推進委員会活動 等
これは歩行者 ITS に関連する技術基準を検
情
報
収
集
の
高
度
化
討するもので、高齢者や障害者などを含む歩
他自治体
国土交通省
情報の共有化
DB
インタ−ネット
7
関連機関・
研究機関等
行者に次のようなサービスを行うための技術 ・
システムの研究開発を進めています。
■新たな事業区分
○ ISO/TC204(ITSに係る国際標準化)活動
機㈱とコンソーシアムを組み参加しています。
■位置情報の把握
また、これに合わせて事業区分の見直しを行いました。
【新たな ITS 関連分野の展開】
建
設
コ
ン
サ
ル
タ
ン
ト
構 造
道 路
計
画
環 境
都 市
下水・河川
I T S
①段差や道路の横断地点の位置等の安全
○ 次世代システムへの対応
な歩行に必要な情報の提供
○ 他企業との技術協力・提携
情 報 サ ー ビ ス
○ ターンキー方式、PFI方式等の新たな整備方式への対応
海 外
②バリアフリー経路に関する情報の提供
③目的地までの経路誘導
Present and Future
今
日
か
ら
明
日
へ
8
貸借対照表
《資産の部》
キャッシュ・フロー計算書
2001年9月期
2000年9月期
2001年9月期
9,513
1,136
3
1,827
3,832
0
2,440
84
−
188
流動負債
業務未払金
短期借入金
未払法人税等
未払消費税等
未払費用
繰延税金負債
未成業務受入金
その他の流動負債
固定資産
(有形固定資産)
建物
構築物
車両運搬具
器具及び備品
土地
(無形固定資産)
電話加入権
施設利用権
ソフトウェア
(投資等)
投資有価証券
子会社株式
長期前払費用
繰延税金資産
前払年金費用 保証金
保険積立金
その他の投資等
貸倒引当金
6,677
(3,476)
1,416
71
4
46
1,937
(148)
24
0
122
(3,053)
1,191
101
15
120
118
773
519
233
△19
6,665
(3,606)
1,517
81
7
62
1,937
(161)
24
0
135
(2,897)
1,198
12
16
125
−
842
471
230
−
固定負債
長期借入金
退職給与引当金
退職給付引当金
1,581
12
−
1,569
1,553
−
1,553
−
負債の部合計
5,994
5,918
16,178
(注)記載金額は百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。
4,412
1,273
550
104
183
703
−
1,496
101
4,365
1,287
525
54
217
706
5
1,460
106
《資本の部》
資本金
資本金
3,107
3,107
3,107
3,107
法定準備金
資本準備金
利益準備金
5,109
4,864
245
5,099
4,864
235
剰余金
別途積立金
当期未処分利益
(うち当期利益)
1,935
1,630
305
(△13)
営業損益の部
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
2000年9月期
9,468
1,060
2
1,629
4,085
0
2,505
68
51
64
16,146
(単位:百万円)
《負債の部》
流動資産
現金及び預金
受取手形
完成業務未収入金
有価証券
自己株式
未成業務支出金
前払費用
繰延税金資産
その他の流動資産
資産の部合計
9
損益計算書
(単位:百万円)
2,052
1,630
422
(6)
経
常
損
益
の
部
特
別
損
益
の
部
営業利益
営業外損益の部
営業外収益
受取利息及び配当金
雑収入
営業外費用
支払利息
雑損失
2001年9月期
2000年9月期
17,906
13,595
4,310
4,134
17,812
13,541
4,271
4,209
175
62
(単位:百万円)
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増加額
現金及び現金同等物の期首残高
現金及び現金同等物の期末残高
173
100
73
68
30
38
経常利益
239
167
特別損失
有価証券評価損
保証金解約損
会員権評価損等
130
89
17
23
−
−
−
−
税引前当期利益
109
167
法人税、住民税及び事業税
174
175
法人税等調整額
△52
△15
当期利益
△13
6
前期繰越利益
318
311
−
104
305
422
10,259
過年度税効果調整額
負債・資本の部合計
16,146
16,178
当期未処分利益
423
△182
△56
0
183
4,340
4,524
△1,205
△1,092
△443
2
△2,740
7,080
4,340
利益処分計算書
(単位:百万円)
2001年9月期
当期未処分利益
これを次のとおり
2000年9月期
305
422
6
56
10
94
処分いたしました。
利益準備金
利益配当金
(1株当り6円)(1株当り10円)
次期繰越利益
10,152
2000年9月期
(注)記載金額は百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。
117
17
100
54
20
33
資本の部合計
2001年9月期
243
318
(注)記載金額は百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。
Financial Statements
財
務
諸
表
の
概
況
(注)記載金額は百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。
10
資産等の概況
株式の概況
■株式の概要
5
3.5
3
■大株主の状況
会社が発行する
株式の総数
発行済株式の総数
.89
26
1,754 名 (前期比 121 名減)
1単元の株式数
0.7
'97/9
'98/9
'99/9
0
.38
−1
'00/9
(円
79
7
1,0
0
1,0
93
1,0
89
7
1,0
8(
86
10
,16
,1
17
10
10.4
株式会社 イー・シー・エス
642
6.8
株式会社 第一勧業銀行
264
2.8
佐藤猛夫
260
2.8
株式会社 三和銀行
237
2.5
金融機関 14名(0.8%)
証券会社 9名(0.5%)
事業会社・その他法人 50名(2.9%)
外国法人等 12名(0.7%)
59
1
18.0
978
■所有者別株主数
'01/9
円)
,9
16
500 株 1,693
西田繁一
)
1株当り当期利益の推移
1,0
持株数(千株)出資比率(%)
長大社員持株会
9,416,000 株 株主数
6
6.4
株 主 名
37,000,000 株 17
,63
5
16
,07
8
10
,30
8
,17
0
10
,25
16
,14
百
6(
万円
)
個人・その他 1,669名(95.1%)
■所有者別株式数
9
10
,15
金融機関 867,300株(9.2%)
証券会社 26,061株(0.3%)
事業会社・その他法人 830,460株(8.8%)
外国法人等 240,140株(2.6%)
2
個人・その他 7,452,039株(79.1%)
(%)
1,500
'97/9
'98/9
'99/9
'00/9
'01/9
'97/9
'98/9
'99/9
'00/9
(%)
1.00
1,415.2
0.93
'01/9
1,000
1株当り純資産の推移
0.92
0.92
総資産・純資産の推移
(注)1. 1株当り当期利益または損失は期中平均発行済株式総数により算出しております。
2. 1株当り純資産は期末現在の発行済株式総数により算出しております。
3. 1998年9月期の1株当り当期利益の減少は、売上高の減少および有価証券ならびに投資有価証券の評価損191百万円が発生したことによるもの
であります。
4. 2000年9月期の1株当り当期利益の減少は、売上高の減少ならびに販売費及び一般管理費が442百万円増加したことによるものであります。
5. 2001年9月期の1株当り当期利益の減少は、有価証券評価損等の特別損失130百万円が発生したことによるものであります。
0.56
500
0.50
0
37.2
154.6
0.25
29.8
−431.7
−500
0.00
'97/9
'98/9
'99/9
'00/9
'01/9
配当性向
11
0.93
0.75
(注)記載金額は単位未満の端数を切り捨てて表示しております。
'97/9
'98/9
'99/9
'00/9
'01/9
Financial Highlight
財
務
の
状
況
株主資本配当率
12
商 号
東京都中央区日本橋
本 社
〈構造分野〉
蛎殼町一丁目20番4号
資本金
本
社
機
構
●橋梁、特殊構造物等に関わる調査 ・ 計画 ・ 設計 ・ 施工管理及
31億750万円
び点検 ・ 診断 ・ 試験 ・ 補修設計
●各種構造解析 ・ 実験
創 業
1968年2月21日
● CM 業務 (コンストラクション ・ マネジメント)
従 業 員 数
738名(2001年9月30日現在)
主要取引銀行
株式会社第一勧業銀行
長
長
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
●地域計画、都市計画、地区計画、公園等の都市施設に関わ
西 田 繁 一
友 澤 武 昭
山 口 允 朗
梶 村 雄 佑
森 田 泰 生
堀 江 清 一
川 上 英 樹
坂 上 幸 右
田 村 哲
黒 沼 秀 友
秋 元 泰 輔
石 田 英太郎
山 明
平 田 正 憲
松 尾 一 敏
楠 喜 税 福 嶋 安 則
草 原 義 博
舟 本 孝 治
(2001年9月30日現在)
工学博士
9名
技術士 (建設部門、水道部門、情報工学部門、 151名
応用理学部門、電気 ・ 電子部門)
PMP
4名
RCCM
147名
一級建築士
7名
一級土木施工管理技士
97名
第一種情報処理技術者
6名
測量士
環境計量士
44名
1名
理
本
部
業 務 推 進 本 部
●上下水道、ポンプ場、処理施設等に関わる調査 ・ 計画 ・ 設計
●河川の治水 ・ 利水 ・ 環境 ・ 河川構造物に関わる調査 ・ 解析 ・ 計
画 ・ 設計
〈ITS 分野〉
●総合交通計画、道路整備計画、路線計画、高度道路交通シ
札
幌
支
店
仙
台
支
店
茨
城
支
店
情報化推進本部
東
東
京
技
術
本
社
機
構
る調査 ・ 計画 ・ 設計
表 取 締 役 会
表 取 締 役 社
務 取 締
務 取 締
務 取 締
務 取 締
務 取 締
務 取 締
務 取 締
締 役 相 談
締 締 締 締 締 締 勤 監 査
勤 監 査
査 管
業務部門
技術部門
業務部門
技術部門
業務部門
技術部門
業務部門
技術部門
業務部門
構造技術部門
計画技術部門
業務部門
第一構造技術部門
第ニ構造技術部門
第一計画技術部門
第ニ計画技術部門
業務部門
構造技術部門
計画技術部門
業務部門
技術部門
業務部門
第一構造技術部門
第ニ構造技術部門
計画技術部門
国 際 事 業 部
総務部
経理部
秘書室
名 古 屋 支 社
入札業務センター
保全計画
役 員
資格取得者
〈計画分野〉
工管理
三菱信託銀行株式会社
経 営 企 画 室
総 合 研 究 所
●自然環境、生活環境、社会環境に関わる調査 ・ 予測 ・ 評価 ・
株式会社常陽銀行
代
代
専
専
常
常
常
常
常
取
取
取
取
取
取
取
常
常
監
●土木構造物 ・ 施設に関わるデザイン等
● 道路、トンネル及び付属施設に関わる調査 ・ 計画 ・ 設計 ・ 施
株式会社三和銀行
13
機 構
事 業 内 容
■建設コンサルタント
京
支
社
業務部門
新 事 業 開 発 室
構 造 事 業 部
計 画 事 業 部
I T S 事 業 部
情 報 事 業 部
構造技術Ⅰ部門
構造技術Ⅱ部門
構造技術Ⅲ部門
道路計画部門
環境保全部門
ITS技術Ⅰ部門
ITS技術Ⅱ部門
ITS技術Ⅲ部門
情報技術Ⅰ部門
情報技術Ⅱ部門
大
阪
支
社
広
島
支
店
高
松
支
店
福
岡
支
社
ステム(ITS)に関わる調査 ・ 分析 ・ 計画 ・ 設計 ・ 運用管理
■ 情報サービス
事 業 所
●情報処理に関わるコンサルティング、システム化計画、設計、
ソフトウェア開発、DP
本 社
●各種公共施設の管理データ、システム化のためのコンサルティ
支 社
ング及びシステム開発
● GIS に関わる各種システム開発
●プログラムプロダクトに関わる企画 ・ 製作 ・ 販売
登 録
東
名
大
福
総
古
合
京
屋
阪
岡
研
支
支
支
支
究
社
社
社
社
所
支 店
札
仙
茨
神
広
高
ソ
幌
台
城
戸
島
松
ウル
支
支
支
支
支
支
支
店
店
店
店
店
店
店
事務所
福 島 事
北関東事
千 葉 事
横 浜 事
北 陸 事
務
務
務
務
務
営業所
所
所
所
所
所
山
静
奈
岡
山
梨
岡
良
山
口
事
事
事
事
事
務
務
務
務
務
所
所
所
所
所
徳
松
高
長
沖
島
山
知
崎
縄
事
事
事
事
事
務
務
務
務
務
所
所
所
所
所
秋
盛
山
水
長
田
岡
形
戸
野
営
営
営
営
営
業
業
業
業
業
所
所
所
所
所
川
京
鳥
大
崎
都
取
分
営
営
営
営
業
業
業
業
所
所
所
所
建設コンサルタント 国土交通大臣登録 建 11 第 611 号
補償コンサルタント 国土交通大臣登録 補 11 第 1967 号
測量業者
国土交通大臣登録 建 (8)5362 号
地質調査業者
国土交通大臣登録 質 9 第 1042 号
一級建築士事務所 東 京 都 知 事 登 録 第 37373 号
兵 庫 県 知 事 登 録 (神 1)第 1667 号
計量証明事業者
茨 城 県 知 事 登 録 音圧レベル 第 15 号
茨 城 県 知 事 登 録 濃度 第 27 号
茨 城 県 知 事 登 録 振動加速度レベル 第4号
〔マネジメントシステム評価センター登録〕
ISO9001 認証
ISO14001 認証
東日本の各事業所 登録番号 MSA-QS-6
西日本の各事業所 登録番号 MSA-QS-9
東京地区の事業所 登録番号 MSA-ES-1
西日本の各事業所 登録番号 MSA-ES-5
(2001年12月19日現在)
インターネットホームページ http://www.chodai.co.jp
Corporate Profile
会
社
の
概
要
14