詳細 - 住友金属鉱山株式会社

着色用分散液 KCF-31, 住友金属鉱山株式会社, 2013/03/18, 1/11
作成日 2014/03/18
改訂日 2016/01/22
製品安全データシート
1.化学物質等及び会社情報
化学物質等の名称
製品コード
整理番号
会社名
住所
担当部門
着色用分散液 KCF-31
KCF-31
電話番号
緊急連絡電話番号
FAX番号
推奨用途及び使用
上の制限
(03) 3436-7872
(03) 3436-7872
(03) 3436-7827
塗料・インキ
住友金属鉱山株式会社
105-8716 東京都港区新橋5丁目11番3号
材料事業本部 粉体材料事業部
営業グループ インクチーム
2.危険有害性の要約
GHS分類
物理化学的危険性
火薬類:区分外
可燃性/引火性ガス:分類対象外
引火性液体:区分2
可燃性固体:分類対象外
自己反応性化学品:区分外
自己発火性液体:区分外
自己発火性固体:分類対象外
自己発熱性化学品:区分外
水反応可燃性化学品:区分外
酸化性液体:区分外
酸化性固体:分類対象外
有機化酸化物:区分外
金属腐食性物質:区分外
健康に対する有害性 急性毒性(経口):区分外
急性毒性(経皮):区分外
急性毒性(気体):分類対象外
急性毒性(吸入:蒸気):区分4
急性毒性(吸入:粉じん又はミスト):区分3
皮膚腐食性/刺激性:区分2
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性:区分2
呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:区分外
生殖細胞変異原性:区分外
発がん性:区分2
生殖毒性:区分1A
特定標的臓器毒性(単回暴露):区分1(中枢神経系)
特定標的臓器毒性(単回暴露):区分3(麻酔作用、気道刺激
性)
特定標的臓器毒性(反復暴露):区分1(中枢神経系、肺、腎
臓)
吸引性呼吸器有害性:区分1
環境に対する有害性 水生毒性(急性):区分2
水生毒性(慢性):区分3
オゾン層への有害性:分類できない
GHSラベル要素
シンボル
注意喚起語
危険有害性情報
危険
H225 引火性の高い液体および蒸気
着色用分散液 KCF-31, 住友金属鉱山株式会社, 2013/03/18, 2/11
H304 飲み込んで気道に侵入すると生命に危険のおそれ
H315 皮膚刺激
H319 強い眼刺激
H331 吸入すると有毒(吸入:粉じん又はミスト)
H332 吸入すると有害(吸入:蒸気)
H351 発がんのおそれの疑い
H360 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ
H371 臓器の障害
H372 長期にわたる、又は反復ばく露による臓器の障害
H402 水生生物に有害
H412 長期継続的影響により水生生物に有害
注意書き
安全対策
救急措置
保管
廃棄
3.組成及び成分情報
単一製品・混合物の区別
一般名
化学名又は一般名
カーボンブラック
使用前に取扱説明書を入手すること。(P201)
全ての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。(P202)
粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。
(P260)
取扱い後手をよく洗うこと。(P264)
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。
(P270)
屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。(P271)
環境への放出を避けること。(P273)
指定された個人用保護具(保護手袋、保護長靴、保護眼鏡、
有機ガス用防毒マスク)を着用すること。(P280)
飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。(P301+P310)
皮膚に付着した場合:多量の水で洗うこと。(P302+P352)
吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し,呼吸しやすい姿勢
で休息させること。(P304+P340)
ばく露またはばく露の懸念がある場合:医師の診断または手
当を受けること。(P308+P313)
飲み込んだ場合:無理に吐かせないこと。(P331)
眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。
(P337+P313)
汚染された衣類を脱ぐこと。そして再利用する場合には洗濯を
すること。(P362+P364)
容器を密閉して換気の良い場所で保管すること。(P403+P233)
施錠して保管すること。(P405)
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物
処理業者に業務委託すること。(P501)
混合物
着色用分散液
濃度又は濃度範囲 化学特性 化審法官報公示整理番
9
C
(5)-3328,(5)-5222
CAS番号
1333-86-4
プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート
6.1
C6H12O3
2-3144
108-65-6
酢酸n-ブチル
ジプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル
有機分散剤
トルエン
3.5
3.7
C6H12O2
C7H16O3
2-731
123-86-4
2-426
34590-94-8
10.0
67.7
C6H5CH3
登録済
3-2
社外秘
108-88-3
分類に寄与する不純物及び安定化添加物
労働安全衛生法
情報なし
名称等を通知すべき危険物及び カーボンブラック(政令番号:130)(10.0%)
有害物(法第57条の2、施行令第
18条の2別表第9)
着色用分散液 KCF-31, 住友金属鉱山株式会社, 2013/03/18, 3/11
名称等を表示すべき危険物及び
有害物(法第57条の1、施行令第
18条)
化学物質排出把握管理
促進法(PRTR法)
4.応急措置
吸入した場合
皮膚に付着した場合
目に入った場合
飲み込んだ場合
5.火災時の措置
消火剤
消火を行う者の保護
6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、
保護具および緊急措置
環境に対する注意事項
回収・中和
封じ込め及び浄化方法・
機材
酢酸n-ブチル(政令番号:181)(3.5%)
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(政令番号:601)
(3.7%)
トルエン(政令番号:407)(66.7%)
酢酸n-ブチル(政令番号9-10)(3.5%)
トルエン(政令番号:23)(66.7%)
第1種指定化学物質(法第2条第 トルエン(政令番号:300)(66.7%)
2項、施行令第1条別表第1)
被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢
で休息させること。
医師に連絡すること。
気分が悪い時は、医師に連絡すること。
汚染された衣類を再使用する前に洗濯すること。
気分が悪い時は、医師に連絡すること。
水と石鹸で洗うこと。
汚染された衣類を脱ぐこと。
水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用し
ていて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けるこ
と。
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けるこ
と。
気分が悪い時は、医師に連絡すること。
口をすすぐこと。
気分が悪い時は、医師に連絡すること。
情報なし
消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用
する。
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離す
る。
関係者以外の立入りを禁止する。
風上に留まる。
密閉された場所に立入る前に換気する。
作業者は適切な保護具(『8.ばく露防止措置及び保護措置』
の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触や吸入を避ける。
漏洩しても火災が発生していない場合、密閉性の高い、不浸
透性の保護衣を着用する。
低地から離れる。
環境中に放出してはならない。
河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。
本製品は、水汚染物なので土壌汚染、もしくは排水溝及び排
水系及び大量の水に流入することを防止する。
物質を吸込み又は掃き取って廃棄用容器に入れること。
不活性材料(例えば、乾燥砂又は土等)で流出物を吸収して、
化学品廃棄容器に入れる。
掬い取るか、適切な吸収材によって水表面から除去する。分
散剤を使用してはならない。
物質を固化して掻き取る。
本製品は水に浮かぶため火災の危険がある。可能ならば、浮
いている製品を封じ込めるよう努める。
除去後、汚染現場を水で完全に洗浄する。
蒸気は水噴霧で制御できる。液体が蒸発して更に多くの蒸気
を発生させるため、水流はその液体の方に向けないほうがよ
水で湿らせ、空気中のダストを減らし分散を防ぐ。
着色用分散液 KCF-31, 住友金属鉱山株式会社, 2013/03/18, 4/11
二次災害の防止策
すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火
炎の禁止)。
滑らかな滑りやすい表面を床上に形成するので、完全に取除
くこと。
7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策
保管
『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の設備対策を行い、保
護具を着用する。
局所排気・全体換気 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気
を行う。
安全取扱い注意事項 使用前に使用説明書を入手すること。
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。
眼、皮膚との接触を避けること。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
飲み込みを避けること。
皮膚との接触を避けること。
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
ガスを吸入しないこと。
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
排気用の換気を行うこと。
眼との接触を避けること。
環境への放出を避けること。
接触回避
『10.安定性及び反応性』を参照。
技術的対策
保管場所には危険物を貯蔵し、又は取り扱うために必要な採
光、照明及び換気の設備を設ける。
混触危険物質
『10.安定性及び反応性』を参照。
保管条件
施錠して保管すること。
容器を密閉して換気の良い場所で保管すること。
容器包装材料
情報なし
8.暴露防止及び保護措置
管理濃度、許容濃度
カーボンブラック
プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート
酢酸n-ブチル
ジプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル
有機分散剤
トルエン
未設定
日本産業衛生学会
ACGIH
【粉塵許容濃度】(第2種 TWA 3.5mg/m3
粉塵) 吸入性粉塵
1mg/m3 総粉塵4mg/m3
未設定
未設定
150ppm
未設定
100ppm, 435mg/m3
未設定
TWA 150ppm, STEL 200ppm
TWA 100ppm, STEL 150ppm
未設定
20ppm
未設定
50ppm、188mg/m3
未設定
TWA 20ppm
管理濃度
未設定
設備対策
保護具
呼吸器の保護具
手の保護具
眼の保護具
皮膚及び身体の保
護具
衛生対策
9.物理的及び化学的性質
物理的状態
形状
色
臭い
pH
沸点、初留点及び沸騰範囲
この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャ
ワーを設置すること。
工程でガスが発生するときは、換気装置を設置する。
必要に応じて個人用呼吸器保護具を使用すること。
適切な呼吸器保護具を着用すること。
必要に応じて個人用保護手袋を使用すること。
適切な眼の保護具を着用すること。
保護眼鏡(普通眼鏡型、側板付き普通眼鏡型、ゴーグル型)
必要に応じて個人用の保護衣、保護面を使用すること。
取扱い後はよく手を洗うこと。
液体(スラリー)
黒色
芳香
データなし
情報なし
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引火点
9℃ (タグ密閉式)
自然発火温度
情報なし
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとして
融点/凝固点
-87℃以下
沸点、初留点及び沸騰範囲
146.0℃
引火点
48.5℃
比重(密度)
0.968(20℃)
溶解性
水に可溶/エタノール、ジエチルエーテル、ケトン類などと自由
に混合
酢酸n-ブチルとして
融点/凝固点
-76.8℃
沸点、初留点及び沸騰範囲
124〜125℃
引火点
38℃
比重(密度)
0.8826(20℃)
溶解性
エタノールに可溶,エーテルに可溶,炭化水素に可溶,水に微
溶
ジプロピレングリコールモノメチルエーテルとして
融点/凝固点
-80℃
沸点、初留点及び沸騰範囲
188℃
引火点
77℃
比重(密度)
0.95(25℃)
溶解性
水、エタノール、ジエチルエーテル、グリセリンと自由に混合
トルエンとして
融点/凝固点
-94.991℃
沸点、初留点及び沸騰範囲
110.626℃
引火点
4.4℃(密閉),7.2℃(開放)
比重(密度)
0.86694(20℃)
溶解性
水に不溶,エタノールに可溶,エーテルに可溶,アセトンに可
溶,ベンゼンに可溶
10.安定性及び反応性
安定性
危険有害反応可能性
避けるべき条件
危険有害な分解生成物
11.有害性情報
急性毒性
カーボンブラックとして
急性毒性:経口
通常の取扱いにおいては安定である。流動、撹拌などにより、
静電気が発生することがある。
強酸化剤と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。
加熱
加熱分解により一酸化炭素、ニ酸化炭素を生じる。
情報なし
ラットLD50 15400 mg/kg (RTECS (2004))に基づく。
急性毒性:経皮
ウサギで > 3 gm/kg (RTECS (2004))というデータがあるが、
LD50値として特定できない。
急性毒性:吸入(気体)
急性毒性:吸入(蒸気)
急性毒性:吸入(粉じん)
急性毒性:吸入(ミスト)
皮膚腐食性/刺激性
眼に対する重篤な損傷性
/眼刺激性
呼吸器感作性又は皮膚
感作性
生殖細胞変異原性
GHS定義で固体。
データなし。
データなし。
データなし。
データ不足。
データ不足。
発がん性
IARC分類2Bおよび日本産業衛生学会第2群Bに基づく。
生殖毒性
データなし。
呼吸器感作性:データなし。 皮膚感作性:データなし。
体細胞in vivo遺伝毒性試験(ラット肺胞細胞のDNA付加体形
成試験およびラット肺胞細胞hprt mutation試験)でそれぞれ陽
性結果(DFGOTvol.18(2002)があるが、in vitro変異原性試験
にて明確に陽性が出ているデータはみあたらない。
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特定標的臓器毒性(単回
暴露)
特定標的臓器毒性(反復
暴露)
データなし
ヒトのじん肺症(DFGOTvol.18 (2002))、及びラット吸入試験で
ガイダンス値区分1の範囲で肺への影響(上皮の過形成、化
生、肺線維症、肺胞細胞の増殖等)(DFGOTvol.18 (2002))に
基づき区分1に分類される。
吸引性呼吸器有害性
データなし。
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとして
急性毒性:経口
区分外。
ラット 経口 LD50=8532mg/kg
マウス 腹腔内注射 LD50=750mg/kg
急性毒性:経皮
区分外。
ラット 経皮 LD50>5g/kg
急性毒性:吸入(蒸気)
データ不足のため分類できない。
急性毒性:吸入(粉じん)
データ不足のため分類できない。
急性毒性:吸入(ミスト)
データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性/刺激性
区分外。
ウサギを用いた試験において皮膚一次刺激指数0.0で刺激性
なしの結果が得られている。
眼に対する重篤な損傷性
区分2B。
/眼刺激性
ウサギ眼に適用後中等度の結膜発赤、軽度の結膜浮腫、軽
度の虹彩炎と角膜混濁を生じ、平均スコアがそれぞれ
0.8,0.5,0.1,0.2であったが、4日後には全て消失、軽度の刺激性
との結果に基づく。
呼吸器感作性又は皮膚
呼吸器感作性:データ不足のため分類できない
感作性
皮膚感作性:区分外
モルモットを用いた複数の試験において、いずれも刺激性なし
の結果に基づく。
生殖細胞変異原性
発がん性
生殖毒性
データ不足のため分類できない。
データ不足のため分類できない。
区分外。
ラットを用いた反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験に
おいて、親動物で雌雄とも高用量群で有意な体重増加抑制を
認めたが、イヤ動物の性機能、生殖能および児動物の発生に
関する各指標に対照群と比べ有意な変化は認められなかっ
た。また、妊娠ラットの器官形成期に経口投与した試験では催
奇形性を含め児の発生に及ぼす影響は観察されなかった。
特定標的臓器毒性(単回
暴露)
呼吸器への刺激のおそれ・眠気またはめまいのおそれ(区分
3)。
ラットに経口投与による500-10000mg/kgの全用量で嗜眠が観
察され、ウサギに経皮投与した場合にも、主な症状として麻酔
作用が記述されている。また、2週間の吸入ばく露試験ではあ
るが、急性的な変化としてマウスの鼻腔の嗅上皮の変性が
1.62mg/L(90日補正用量:0.25mg/L)以上の濃度で発生し、ば
く露濃度の上昇とともに病変が重度かつ広範になり、一部の
動物の内腔には炎症性分泌物が現れたとあることに基づく。
データ不足のため分類できない。
特定標的臓器毒性(反復
暴露)
吸引性呼吸器有害性
酢酸n-ブチルとして
急性毒性:経口
急性毒性:経皮
急性毒性:吸入(蒸気)
急性毒性:吸入(粉塵・ミスト)
データ不足のため分類できない。
区分外。
ラット 経口 LD50=14.13g/kg
マウス 経口 LD50=6g/kg
区分外。
ウサギ 経皮 LD50=17600mg/kg
吸入すると有毒(蒸気)(区分3)。
ラット 吸入 LC50=2000ppm/4H(蒸気として)
吸入すると有害(粉塵・ミスト)(区分4)。
マウス 吸入 LC50=391ppm/4H(ミストとして)
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皮膚腐食性/刺激性
眼に対する重篤な損傷性
/眼刺激性
呼吸器感作性又は皮膚
感作性
生殖細胞変異原性
発がん性
生殖毒性
特定標的臓器毒性(単回
暴露)
特定標的臓器毒性(反復
暴露)
吸引性呼吸器有害性
ジプロピレングリコールモノメチルエーテルとして
急性毒性:経口
皮膚に対して軽度の刺激性がある(区分3)。
ヒトの皮膚に対して軽度の刺激性がある。
眼に対して刺激性がある(区分2B)。
ECETOCの報告では角膜の混濁は2日目に回復、虹彩には影
響をみていない。また結膜の発赤は7日目、14日目には回復し
ている。
呼吸器感作性:データ不足のため分類できない。
皮膚感作性:区分外。
皮膚の感作性は認められない。
データ不足のため分類できない。
データ不足のため分類できない。
区分外。
マウスに酢酸ブチルの2-15mgを油溶液として、1日おきに8ヶ
月与えたが生殖に悪影響は見られなかった。
中枢神経系の障害(区分1)
肺の障害のおそれ(区分2)
呼吸器への刺激のおそれ(区分3)
人のデータにより中枢神経区分1、動物試験により区分2のガ
イダンス値の範囲で肺水腫がみられたので区分2、呼吸器刺
激がみられたので、区分3とした。
データ不足のため分類できない。
データ不足のため分類できない。
急性毒性:吸入(蒸気)
区分外。
ラット 経口 LD50=5180mg/kg
区分外。
ラット 経皮 LD50>5000mg/kg
データ不足のため分類できない。
急性毒性:吸入(粉塵・ミスト)
データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性/刺激性
区分外。
ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、刺激性は認められ
なかった。
眼に対して刺激性がある(区分2B)。
ウサギに試験物質原液を0.1mL適用後に角膜と眼瞼に刺激症
状がみられたが7日目までに回復、そのほかに角膜上皮に軽
微な影響が認められたとの報告もあり、区分2Bとした。
呼吸器感作性:データ不足のため分類できない。
皮膚感作性:区分外。
200人の被験者の背部皮膚に適用した皮膚感作性試験のい
て、皮膚感作性の証拠は認められず、当該物質は皮膚感作
性物質ではないとの結論付けられていることにより区分外とし
た。
データ不足のため分類できない。
Ames試験は陰性であるが、in vivoのデータはなく、データ不足
のため分類できない。
データ不足のため分類できない。
データ不足のため分類できない。
呼吸器への刺激のおそれ・眠気またはめまいのおそれ(区分
3)
ラットにおいて、経口投与により中枢神経系抑制、7時間吸入
ばく露により軽度の麻酔が認められており、さらに、ウサギに
経皮投与により一過性の麻酔作用が報告されていることか
ら、区分3(麻酔作用)とした。また、ヒトで鼻に僅かな刺激があ
り、咽喉や気道に刺激を起こす最小濃度について言及されて
いることにより、区分3(気道刺激性)とした。
急性毒性:経皮
眼に対する重篤な損傷性
/眼刺激性
呼吸器感作性又は皮膚
感作性
生殖細胞変異原性
発がん性
生殖毒性
特定標的臓器毒性(単回
暴露)
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特定標的臓器毒性(反復
暴露)
吸引性呼吸器有害性
トルエンとして
急性毒性:経口
急性毒性:経皮
急性毒性:吸入(気体)
急性毒性:吸入(蒸気)
急性毒性:吸入(粉じん)
急性毒性:吸入(ミスト)
皮膚腐食性/刺激性
眼に対する重篤な損傷性
/眼刺激性
呼吸器感作性又は皮膚
感作性
生殖細胞変異原性
発がん性
区分外。
ラットの4週間経口投与試験において、高用量群の
1000mg/kg/day(90日換算:308mg/kg/day)で一時的な流涎、
肝臓の有意な重量増加と小葉中心性肝細胞肥大が認められ
ているが、その他には試験物質投与の影響は報告されていな
い。この肝臓の所見については適応性の変化と結論付けられ
ているので、ガイダンス値を超えた高用量でも悪影響が見出さ
れなかったことになり、経口経路では区分外相当となる。
データ不足のため分類できない。
ラットに対する経口投与のLD50=2,600、5,500、5,580、5,900、
6,400、7,000、7,530 mg/kg (EU-RAR No.30 (2003)) に基づき、
計算式を適用して区分した。LD50 (計算値) =4,800 mg/kgか
ら、区分5とした。
ラットに対する経皮投与のLD50=12,000 mg/kg (ACGIH (7th,
2001))、ウサギに対するLD50=14,100 mg/kg (EHC 52 (1985))
に基づき、小さい値を採用して、区分外とした。
GHSの定義による液体であるため、ガスでの吸入は想定され
ず、分類対象外とした。
蒸気圧=3.3kPaから飽和蒸気圧濃度=33000ppm、ラット
LC50(4H)のうち最大値=33mg/L(NITE)=8760ppm<
33000ppmx0.90から「ミストがほとんど混在しない蒸気」と考え
られ、ppm濃度基準値で判定、
LC50(4H)=18mg/L=4800ppm(NITE)(2500ppm<区分≦
20000ppm)により区分4とした。
データなし
データなし
EU-RAR No.30 (2003) のウサギを用いた皮膚一次刺激性 (4
時間適用) 試験結果の記述から、トルエンは中等度
(moderate) の皮膚刺激性を示し、区分2とした。
EU-RAR No.30 (2003) のウサギを用いたOECD test guideline
に準拠した眼刺激性試験結果の記述から、7日間で回復する
ので、トルエンは軽度の眼刺激性を示すと考えられ、区分2B
とした。
呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性:EU-RAR No.30 (2003) のモルモットを用いたマキ
シマイゼーション法試験結果の記述から、トルエンは皮膚感作
性を有しないと考えられ、区分外とした。
EHC 52 (1986)、EU-RAR No.30 (2003)、IARC 71(1999)、
ATSDR (2000)の記述から、経世代変異原性試験(優性致死
試験)で陰性、生殖細胞in vivo変異原性試験なし、体細胞in
vivo変異原性試験(小核試験、染色体異常試験)で陽性、生殖
細胞in vivo遺伝毒性試験なしであるが、in vivoでの陽性結果
ははっきりとした陽性結果はなく、結果表に「+」と記載されてい
る評価書もあるが、いずれも総合判断としては陰性としており
(EUでは結果表でもすべて陰性としている)、また1970年代に
旧ソ連で行われた実験ではベンゼンの混入が疑われ、
Priority1の評価書では総じて陰性と判断している。したがっ
て、他に陰性結果の試験が6試験あることも考慮し総合的に判
断してin vivo変異原性試験は陰性と判断し、区分外とした。
IARC(1999)でグループ3、ACGIH(2001)でA4、EPA(2005)でD
に分類されていることから区分外とした。
着色用分散液 KCF-31, 住友金属鉱山株式会社, 2013/03/18, 9/11
生殖毒性
特定標的臓器毒性(単回
暴露)
特定標的臓器毒性(反復
暴露)
吸引性呼吸器有害性
12.環境影響情報
環境に対する有害性
生態毒性
カーボンブラックとして
環境に対する有害性
IRIS Toxiological review(2005)、EU-RAR No.30(2003)、IARC
71(1999)、IARC 47(1989)、EHC 52(1986)、ATSDR(2000)の
記述から、ヒト疫学研究でトルエン暴露による自然流産の増
加、妊婦のトルエン乱用による新生児の発育異常・奇形、トル
エン暴露による血漿中の黄体形成ホルモン、テストステロン濃
度の減少が示唆されており、EU RAR30(2003)ではNg et
al.,1992の報告から"the study suggests an increased risk of
late spontaneous abortions associated with exposure to
toluene at levels around 88 ppm (range 50-150 ppm). The
results of this study are used as a basis for the risk
characterisation of developmental toxicity in humans."と結論
していることから区分1Aとした。動物試験では、ラット及びマウ
スの催奇形性試験において母動物に一般毒性のみられない
用量で、死亡胎児・骨化遅延の増加、胸骨分節の減少・未骨
化、肋骨の奇形(shift in rib profile)、過剰肋骨、骨格の発達
遅延、反射反応の遅延、学習障害、膣開口日齢及びtime of
testes descentの早期化がみられている。なお、Da-Silva et
al.(1991)によると、授乳を介した発生毒性への影響はみられな
かったが、トルエンの母乳への蓄積がみとめられている。
ヒトについては、「トルエンは、主に吸入によって速やかに吸収
され中枢神経系に作用する。50-100 ppm で疲労感、眠気、め
まい、軽度の呼吸器系への刺激をもたらす。200-400 ppm で
は興奮状態となり、錯感覚や吐き気を伴う。500-800 ppm にな
ると中枢神経系の抑制が現れ、酩酊、精神錯乱、歩行異常な
どがみられる。」(CERIハザードデータ集 96-4 (1997))、「眼、
鼻、喉へに対する刺激」(EU-RAR No.30 (2003))等の記述、実
験動物については、「麻酔」(EU-RAR No.30 (2003))等の記述
があることから、中枢神経系が標的臓器と考えられ、気道刺
激性、麻酔作用を示した。 以上より、分類は区分1(中枢神経
系)、区分3(気道刺激性、麻酔作用)とした。
ヒトについては、「トルエンには薬物依存性があり、トルエンの
嗜好的吸入により視野狭窄または眼振や難聴を伴う頭痛、振
戦、運動失調、記憶喪失といった慢性的中枢神経障害が報告
されている。CT 検査により脳萎縮が観察され、血尿やタンパ
ク尿など腎機能障害も報告されている。」(CERIハザードデー
タ集 96-4 (1997))、「難聴、脳幹聴性誘発電位の変化」
(ATSDR (2000))、「SGOTの上昇、肝細胞の脂肪変性やリン
パ球浸潤を伴う肝毒性」(EU-RAR No.30 (2003))等の記述が
あることから、中枢神経系(脳、内耳への影響を含む)、腎臓、
肝臓が標的臓器と考えられた。 以上より、分類は区分1(中
枢神経系、腎臓、肝臓)とした。
炭化水素であり、動粘性率は0.65 mm2/s (25℃) (計算値)であ
る。 よって区分1とした。
情報なし
情報なし
水生環境急性有害性 甲殻類(オオミジンコ)の24時間EC50>5600mg/L(IUCLID、
2000)から、本物質の水溶解度(不溶(HSDB、2004))において
当該毒性を示さないことが示唆されるため、区分外とした。
水生環境慢性有害性 難水溶性で水溶解度までの濃度で急性毒性が報告されてい
ないが、水中での挙動が不明であることから、区分4とした。
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとして
生態毒性
魚毒性
水生毒性(急性):区分外
水生毒性(慢性):区分外
甲殻類(オオミジンコ) EC50>500mg/1/24H
残留性
データなし
生体蓄積性
データなし
着色用分散液 KCF-31, 住友金属鉱山株式会社, 2013/03/18, 10/11
酢酸n-ブチルとして
生態毒性
魚毒性
残留性
生体蓄積性
ジプロピレングリコールモノメチルエーテルとして
生態毒性
魚毒性
残留性
生体蓄積性
トルエンとして
環境に対する有害性
水生毒性(急性):水生生物に有害(区分3)
水生毒性(慢性):区分外
魚類(ファットヘッドミノー) LC50=17-19mg/1/96H
データなし
データなし
水生毒性(急性):区分外
水生毒性(慢性):区分外
甲殻類(オオミジンコ) LC50=1919mg/1/48H
微生物などによる分解性が良好と判断される物質である。
データなし
水生環境急性有害性 : 甲殻類(ブラウンシュリンプ)の96時間
EC50=3.5mg/L(EU-RAR、2003)他から、区分2とした。
水生環境慢性有害性 : 急速分解性があり(BODによる分解
度:123%(既存化学物質安全性点検データ))、かつ生物蓄積
性が低いと推定される(log Kow=2.73(PHYSPROP Database、
2005))ことから、区分外とした。
13.廃棄上の注意
残余廃棄物
廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を
行って危険有害性のレベルを低い状態にする。
廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこ
と。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もし
くは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委
託して処理する。
廃棄物の処理を依託する場合、処理業者等に危険性、有害性
を充分告知の上処理を委託する。
特別管理産業廃棄物のため、廃棄においては特に「廃棄物の
処理及び清掃に関する法律」の特別管理産業廃棄物処理基
準に従うこと。
本製品を含む廃液及び洗浄排水を直接河川等に排出したり、
そのまま埋め立てたり投棄することは避ける。
汚染容器及び包装
14.輸送上の注意
国際規制
国内規制
容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自
治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。
海上規制情報
UN No.
Marine Pollutant
IMOの規定に従う。
1139
Not applicable
航空規制情報
UN No.
陸上規制情報
海上規制情報
国連番号
海洋汚染物質
航空規制情報
国連番号
品名
クラス
容器等級
ICAO/IATAの規定に従う。
1139
該当しない
船舶安全法の規定に従う。
1139
非該当
航空法の規定に従う。
1139
コーティング液
3
Ⅱ
着色用分散液 KCF-31, 住友金属鉱山株式会社, 2013/03/18, 11/11
15.適用法令
トルエンとして
化審法
労働安全衛生法
水質汚濁防止法
麻薬及び向精神薬取締法
消防法
悪臭防止法
大気汚染防止法
海洋汚染防止法
外国為替及び外国貿易法
道路法
特定有害廃棄物輸出入
規制法(バーゼル法)
参考データ(日本産業衛
生学会、許容濃度)
化学物質排出把握管理
促進法(PRTR法)
労働基準法
じん肺法
優先評価化学物質(法第2条第5項)
第2種有機溶剤等(施行令別表第6の2・有機溶剤中毒予防
規則第1条第1項第4号)
作業環境評価基準(法第65条の2第1項)
名称等を表示すべき危険物及び有害物(法57条1、施行令第
18条)
危険物・引火性の物(施行令別表第1第4号)
名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第57条の2、施行
令第18条の2別表第9)
指定物質(法第2条第4項、施行令第3条の3)
麻薬向精神薬原料(法別表第4(9)、指定令第4条)
第4類 第一石油類(非水溶性)
特定悪臭物質(施行令第1条)
有害大気汚染物質(法第2条第13項、環境庁通知)
揮発性有機化合物 法第2条第4項 (環境省から都道府県への
通達)
揮発性有機化合物 法第2条第4項 (平成14年度VOC排出に
関する調査報告)
危険物(施行令別表第1の4)
有害液体物質(Y類物質)(施行令別表第1)
輸出貿易管理令別表第2の21の項(3)
車両の通行の制限(施行令第19条の13)
廃棄物の有害成分・法第2条第1項第1号イに規定するもの
(平5三省告示2号)
許容濃度勧告物質
第1種指定化学物質(法第2条第2項、施行令第1条別表第
1)
疾病化学物質(法第75条第2項、施行規則第35条・別表第1
の2第4号1・昭53労告36号)
法第2条、施行規則第2条別表粉じん作業
16.その他の情報
情報なし
*記載内容は、現時点で入手できた資料、情報、データなどに基づいて作成しており、新しい知見により改正さ
れることがあります。また注意事項は、通常の取り扱いを対象としたものですので、特別な取り扱いをする場合に
は、用途、用法に適した安全対策を実施の上、ご使用ください。なお記載内容については、情報提供であって、い
かなる保証を為すものではありません。