本児童英語教育学会 (The Japan Association for the Study of Teaching English to Children) 第 37 回 (2014 年 度 第 1 回 ) 中国四国支部 春季研究大会のご案内 新 緑 の候 、JASTEC会 員 の皆 様 におかれましては、益 々ご健 勝 のこととお慶 び申 し上 げます。また、 平 素 は日 本 児 童 英 語 教 育 学 会 中 国 四 国 支 部 の発 展 のためにご協 力 いただき、ありがとうございま す。 毎 年 、春 と秋 に児 童 英 語 に関 する研 究 会 を重 ねておりますが、本 年 度 も来 る5月 18日 に第 37回 春 季 研 究 大 会 を開 催 いたします。本 研 究 会 では、英 語 教 育 に関 する数 多 くの著 書 や雑 誌 連 載 をさ れておられ、また全 国 各 地 で大 好 評 のご講 演 を展 開 されている中 嶋 洋 一 先 生 にお越 しいただくこと になっております。その他 、音 声 に関 する研 究 発 表 、最 新 の英 語 教 材 としてAR技 術 を利 用 した教 材 やPC活 用 術 のワークショップ、そして実 践 報 告 も予 定 しております。英 語 に携 わる先 生 方 に多 くの 示 唆 と感 動 を与 えることができるものと確 信 しております。奮 ってご参 加 ください。 小 学 校 外 国 語 活 動 に関 わる先 生 方 、また児 童 英 語 教 育 の現 場 でご活 躍 の皆 様 にとりまして、本 大 会 が有 益 な情 報 発 信 と情 報 交 換 の場 となることを願 っております。JASTEC会 員 はもとより、小 学 校 や児 童 英 語 教 育 の現 場 でご活 躍 の皆 様 、また小 学 校 外 国 語 (英 語 )活 動 、児 童 英 語 に関 心 を お持 ちの皆 様 、どうぞお誘 い合 わせの上 、多 数 ご参 加 くださいますようご案 内 申 し上 げます。 敬具 2014 年 4 月 20 日 日 本 児 童 英 語 教 育 学 会 ・会 長 國 方 太 司 同 中 国 四 国 支 部 ・支 部 長 國 本 和 恵 記 日 時 : 2014 年 5 月 18 日 (日 ) 午 前 10 時 受 付 開 始 午 後 3 時 30 分 終 了 予 定 会 場 : 「広 島 国 際 大 学 広 島 キャンパス」 300 教 室 A 〒730-0016 広 島 市 中 区 幟 町 1-5 アクセス情 報 http://www.hirokoku-u.ac.jp/access/hiroshima/index.html ※ JR 広 島 駅 から徒 歩 約 10 分 。 ※ 会 場 に駐 車 場 はございません。一 般 の駐 車 場 をご利 用 ください。 ※ 研 究 大 会 参 加 費 : 一 般 (大 学 院 生 を含 む)1,000 円 、学 部 学 生 500 円 (JASTEC 会 員 は無 料 、賛 助 会 員 は 3 名 まで無 料 ) ※ 研 究 大 会 の参 加 予 約 は必 要 ありません。当 日 、会 場 の受 付 までお越 しください。 【 問 い合 わせ先 】 JASTEC 中 国 四 国 支 部 事 務 局 ( http://www.jastec.info/ ) 739-2695 東 広 島 市 黒 瀬 学 園 台 555-36 広 島 国 際 大 学 三 宅 美 鈴 研 究 室 内 TEL: 0823-70-4563 (直 通 ) / E-mail: [email protected] 春季研究大会プログラム 10:00 午前の部 受付開始 司会 10:20- 10:30 平本 哲嗣 (安田女子大学) 開会の挨拶 JASTEC 中 国 四 国 支 部 長 國本 和恵(子供英語) 招 待 講 演 ( 60 分 ) 10:35- 11:35 「小 学 校 英 語 から中 学 校 英 語 へのリンクを考 える」 中嶋 実践報告 11:40- 12:10 ( 30 分 ) 篠村 洋一(関西外国語大学) 恭子(広島文教女子大学 非常勤講師・ 元広島大学附属小学校 教諭) 「 小 学 校 英 語 科 カリキュラム開 発 の試 み」 12:10- 12:50 午後の部 昼休み 司会 12:50- 13:00 ( 40 分 ) 兼重 昇 (広島大学) 支部総会 13:05- 13:35 研 究 発 表 ( 30 分 ) 西尾 「 小 学 校 教 員 が目 指 す英 語 発 音 とはなにか?」 13:45 - 14:45 ワ ー ク シ ョ ッ プ ( 60 分 ) 三宅 由理 (岐阜薬科大学) 美鈴(広島国際大学) 「生徒も楽しめて教師の労力削減ができる教材作りを目指して ~ AR 教 材 と PC 活 用 術 の 紹 介 ~ 」 14:45- 14:50 休 憩 (5 分 ) 14:50- 15:20 全 体 討 議 ( 30 分 ) 15:20- 15:30 閉会の挨拶 五十嵐 二郎(広島大学名誉教授) 講演者紹介 中 嶋 洋 一 先 生 プロフィール 【略歴】 埼 玉 県 の 中 学 校 、富 山 県 の 小 学 校 、中 学 校 で 勤務した後、富山県教育委員会の指導主事、 中 学 校 の 教 頭 職 を 経 て 現 職 に 至 る 。NHK テ レ ビ『 わ く わ く 授 業 』『 R の 法 則 』 に 出 演 。 ま た 、 小 学 校 英 語 を 扱 っ た NHK E テ レ 『 英 語 ル ー キ ー GABBY』 の 番 組 制 作 委 員 を 務 め る 。 単 著 で は 『 英 語 好 き に す る 授 業 マ ネ ジ メ ン ト 30 の 技 』( 明 治 図 書 ) DVD『 子 ど も が 輝 く 英 語 の 授 業 ( 全 6 巻 )』な ど が あ る 。共 著 で は『 だ か ら 英 語 は 教 育 な ん だ 』( 研 究 社 出 版 )『 ゆ か い な 仲 間 た ち か ら の 贈 り も の 』( 日 本 文 教 出 版 ) DVD『 6 way street( 全 3 巻 )』( バ ン ブ ル ビ ー ) な ど が あ る 。 講演要旨 校区の小学校の教師がいくらよい指導をしていても、中学校側がそれを生かせていない と い う 例 が 少 な く な い 。逆 に 、小 学 校 で す で に 英 語 嫌 い が 生 ま れ て い る ケ ー ス も 散 見 す る 。 小学校でどのような指導(児童の育ち)があれば、中学校の英語授業につながりやすいの か、また中学校の英語授業の入口をどう小学校側に示しておけばよいのか、実際にいくつ かの授業ビデオを見ながらみなさんとご一緒に考えてみたい。 ワークショップ講師紹介 三宅 美鈴先生 プロフィール 現在広島国際大学(教授)に勤務。興味のある研究分野は、日英語表現比較と小学校英語教育およ びその教材開発である。2008年~2010年(科学研究費補助金研究、課題番号20320090)では、眼球運 動測定によるデータを基に児童の絵本読み聞かせ効果に関する研究を行った。2011年~2013年(科学 研究費補助金研究、課題番号23520781)では、AR教材を開発しその効果を探った。現在も引き続き、 AR教材の試作を行っていると同時に、小学校での音声指導にも興味を持っている。 ワークショップ 小学校英語活動で使用している教材は、教師の手作りのものが多い。手作り教材は、非常に味が あり、また温かみのあるもので英語活動には欠かせない。しかし、教師は教室での子供たちが喜ぶ姿 を想像しながらそれを励みにして忙しい中、教材を作りつづけているのではないだろうか。その労力 は大変なものである。時には手作りに負担を感じることも想像に難くない。そこで、先生の手を少し でも煩わさず、また生徒も楽しんでくれる教材はないかとの考えから、AR 技術を利用した教材開発 を 2011 年から試みている。これまでの研究結果では、特に抽象的な概念を示す形容詞の音と文字、 音と意味の結びつけに有効であることがわかった。AR 教材の利点は、イラストの存在感、現実感、 耳にする音声との一体感から楽しさを感じ、主体的な活動への参加や学習意欲への高まりが期待でき ることなどが挙げられる。開発した教材は、PC に接続した USB カメラにスペルを書いたカード(マ ーカー付き:AR カード)をかざすと、その意味を表す内容のイラストがディスプレイ画面上にスペ ルと重なって提示される仕組みである。音声もイラストと同時に出力されるので発音の苦手な先生に も有効である。 本ワークショップでは、異なる2種類の AR 教材を紹介する。ひとつはある程度英単語を知ってい る高学年用であり、文字と絵を結びつけるアクティビティを想定して作成している。もうひとつは、 文字学習教材の一種でフォニックス学習法を利用したものである。楽しくかつ学習に効果的な将来的 教材として、教材の選択肢がひとつ増えたと考えていただければ幸いである。その他にワークショッ プでは、本物の音声による音声指導ができたり、先生の教材作成の手間が省けたり、またテンポある 活動ができたりするサイトの紹介や発表者オリジナル PPT とその作り方を紹介する予定である。 研究発表要旨 西尾 由里 (岐阜薬科大学) 2014 年 に文 部 科 学 省 出 された「グローバル化 に対 応 した英 語 教 育 改 革 実 施 計 画 」によると、小 学 3年 より週 1回 英 語 活 動 を行 い、小 学 5年 からは週 3回 教 科 型 で初 歩 的 な英 語 の運 用 能 力 を養 う とうことであり、小 学 校 教 員 も英 語 に関 して専 門 的 な知 識 が求 められると想 定 される。そこで,本 研 究 では,これから小 ・中 学 校 教 員 を目 指 す国 立 大 学 教 育 学 部 2 年 生 26 名 を対 象 に,単 語 や文 章 を 発 音 させ,どのような発 音 が「正 確 さ」や,「通 じやすさ」に関 与 しているのかを検 証 し,小 学 校 教 員 の 目 指 すべき英 語 発 音 について提 案 する。 実践報告要旨 篠村 恭子 (広島文教女子大学 非常勤講師・ 元広島大学附属小学校 教諭) 平成25年度より1年生からの英語授業を教科化した広島大学附属小学校での小学校カリキュラ ム開発に関する取り組みについての概要を報告する。具体的には、各学年での学習内容、児童の作品、 授業事例等について報告したい。また、教科化に際して問題となる評価計画についてもその一部を報 告し、英語科授業や評価に対する児童の感想についても紹介したい。
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