英国プルーデンシャルplc 2014年第1四半期経営報告書(抄訳)

*最終親会社である英国プルーデンシャル plc が 2014 年 5 月 8 日に英国にて発表した 2014
年第 1 四半期経営報告に関するプレスリリースの抄訳版です。内容のご確認や財務諸表の
詳細につきましては、最終親会社のホームページをご覧下さい。
http://www.prudential.co.uk/media/group-news-releases/2014/08-05-2014
平成 26 年 5 月 30 日
英国プルーデンシャル plc
2014 年第 1 四半期経営報告書(抄訳)

グループの新契約利益 1 は、29%増と好調なスタート

アジア事業の新契約利益は、恒常為替レート・ベースで 20%の増加

米国事業の新契約利益は、収益性のある販売の伸びを受け恒常為替レート・ベースで
67%の増加

英国事業の新契約利益は、バルク年金が大きく貢献し 90%の伸展

M&G における正味資金流入額は 14 億ポンド、外部運用資産は 8%増の 1,290 億ポン
ドに拡大
グループ最高経営責任者(CEO)ティジャーン・ティアムからの報告
「当グループの事業は引続き優れた成績で推移し、2014 年第 1 四半期のグループ新契約利
益は 29%増加と、好調なスタートを切りました。
アジア事業では、当グループの多角的な事業基盤が引続き強みを発揮し、また、同地域に
おける長期的なファンダメンタルズに支えられ、新契約利益は恒常為替レートで 20%の増
加となりました。
米国事業において当グループは、価値重視の事業運営に引続き重点を置き、極めて魅力的
な経済効率で新契約の引受けを行なっています。ジャクソン生命の新契約利益は恒常為替
レートで 67%増加しましたが、これは商品構成及び価格設定によってもたらされた利益や
販売ボリュームの増加、及び長期利回りが対前年比で上昇したことによるプラスの効果を
反映しています。
英国事業では、2014 年第 1 四半期の新契約利益が 90%増加しました。その要因となったの
は 3 件のバルク年金取引で、個人向け事業による寄与度の低下を大きく補いました。個人
向け事業では、主として退職給付の繰り延べにより引続き販売水準が全般的に影響を受け
1
ています。第 1 四半期に英国政府が発表した新たな貯蓄・投資制度が、長期にわたり類例
のない低金利による打撃を受けてきた英国の預金者に適切な成果を確実にもたらすよう、
当グループは英国政府及び監督当局との緊密な連携・協力に尽力しています。
当グループの資産運用事業は年初から素晴らしいスタートを切りました。M&G は第 1 四半
期に 14 億ポンドの正味資金流入を獲得し、外部運用資産は前年比 8%増の 1,290 億ポンド
になりました。当グループのアジアにおける資産運用事業であるイーストスプリング・イ
ンベストメンツの正味資金流入は 11 億ポンドと、恒常為替レートで 21%の増加となりまし
た。これには、日本株式を運用する機関投資家による大口の委任(マンデート)が含まれ
ています。
また、当グループはガーナ国家保険委員会の認可を受けて、2014 年 3 月 27 日にガーナの
エクスプレス生命の買収を完了いたしました。アフリカで始まったばかりの生命保険事業
への参入を果たしたこの買収が生み出す長期的な機会について、私どもは明るい見通しを
持っています。
当グループは、グループ全体、とりわけ複数の販売チャネルを成長させ、市場で強力な地
位を築いているアジア事業において、戦略の規律を保った執行と収益を伴う成長機会の捕
捉に引続き重点を置いてまいります。
事業部門別報告
アジア事業及び米国事業の顧客から当グループへの実際の流入資金は、現地通貨で受領し
ています。ここ数ヵ月、当グループの主要市場における一部通貨の価値に大幅な変動が見
られましたが、このような期間に各事業部門の事業成績を評価する最善の方法は、業績達
成状況を現地通貨ベースで見ることだと私どもは考えています。従って、当グループの事
業成績について評するこのセクションでは、特に明記のない限り、アジア及び米国事業部
門の成績は現地通貨で扱っています(本プレスリリースでは、恒常為替レートにより算出
されたパーセンテージを用いて増減を表記しています)。その理由は、各国の業績を英国通
貨に換算すると、実際の営業成績を上回って為替の影響を反映することになるからです。
アジア事業
2014 年、当グループのアジアにおける生命保険事業は幸先の良いスタートを切りました。
第 1 四半期の新契約利益は、より有利な経済環境、とりわけ香港の経済環境を反映し、
2
ボリュームの増加と金利上昇のプラス効果が原動力となって 20%(実質為替レート(AER)
ベースで 3%)増の 243 百万ポンドとなりました。新契約年換算保険料(APE)売上は 17%
(AER ベースで 2%)増の 507 百万ポンドとなりました。第 1 四半期 APE の 91%を占め
る定期払込保険料は、引続き当グループのアジア事業における基盤となっており、19%
(AER ベースで 4%)の増加を実現しました。
第 1 四半期中、当グループは、スタンダードチャータード銀行との戦略的バンカシュアラ
ンス・パートナーシップの延長と拡大を発表いたしました。この新しい 15 年間の独占販売
契約は、アジアの 11 の市場をカバーし、1998 年に初めて締結された提携関係を拡大・深
化させるものであり、最も成功した永続的なアジア全域にわたるバンカシュアランス・
パートナーシップとなっています。この強力なパートナーシップは、アジア全域の数百万
の顧客に対し今後も価値ある商品とサービスを提供し続け、それにより株主各位に対して
も大きな価値を生み出すものと確信しています。
当グループの「重点」2 市場における新契約利益は 22%(AER ベースで 4%)増加し、APE
の伸び 18%(AER ベースで 3%)を上回りました。第 1 四半期は、営業職員チャネルと銀
行販売チャネルがともに新契約利益が 2 桁台の増加という力強い勢いを見せ、営業職員チ
ャネルによる 25%の増加がこれを牽引しました。
香港では、APE が 27%増の 128 百万ポンドとなったことや金利上昇のプラス効果が原動力
となって、新契約利益が 73%増となりました。APE の増加は、前年同期比で営業職員数が
増えたことや、取扱い案件平均規模の増大に見られる生産性改善によってもたらされまし
た。平均規模の増大は、中国本土の顧客からの新契約の割合が上昇したことが一つの要因
となっています。
シンガポールでは、営業職員チャネルと銀行チャネルがいずれも 2 桁台の販売増を実現し、
複数販売チャネルによる安定した好業績が続いています。全体として、APE は 18%増の 87
百万ポンドとなり、新契約利益は 19%の増加と、販売ボリュームの伸びに一致しています。
インドネシアにおいて市場をリードする当グループの 2014 年の生命保険事業は出だしが
遅れ、第 1 四半期の APE(86 百万ポンド)と新契約利益はともに 2013 年とおおむね同水
準となりました。1 月と 2 月の販売ボリュームは、ジャカルタの大規模な洪水被害と、ジャ
ワ島東ジャワ州クルド山の噴火による混乱の悪影響を受けましたが、3 月に入って営業職員
の活動は正常化し、このチャネルからの APE の伸びは 19%となりました。
マレーシアにおいて方向転換を図った当グループの事業は、営業職員活動と生産性の両面
3
において改善し、APE は対前年比 8%の 43 百万ポンドと底堅い伸びを示しました。とりわ
け当グループのタカフル事業(イスラム保険)にとっては好調な四半期であり、ブミプト
ラ(マレー系住民)営業職員の採用数増加が有益な影響をもたらしたことを反映して、新
契約利益と APE は 2 桁台の増加になりました。
当グループのその他の「重点」市場における新契約利益は、主として販売ボリュームの増
加により全体で 47%増加しました。タナチャート銀行との販売提携契約の成功はタイにお
ける当グループの事業規模を一変させており、APE 総額は 2.7 倍の 25 百万ポンドとなりま
した。その内、タナチャート銀行を通じた販売が 13 百万ポンド寄与しています。これまで
のところ、同国の政治情勢による日常事業活動への影響は限定的なものとなっています。
第 1 四半期におけるベトナムの APE は、営業職員の生産性向上により 22%増となりました。
フィリピンでは APE 総計が 8%減少しました。これは利益率の低い一部の銀行販売を重点
対象から外すという販売チャネル構成に関する前向きな変更を反映したものですが、一方
で営業職員チャネルに重点をシフトした結果、
同チャネルからの APE は 19%増加しました。
また、新規営業職員の採用は 3 月単月で過去最高水準となりました。
その他の市場については、中国における当グループの CITIC(中信銀行)との合弁企業(信
誠人寿保険有限会社)は引続き順調に進展し、APE は 46%の増加となりました。インドで
は、当グループと ICICI 銀行の合弁企業は難しい市場のなかで良好な成績を挙げているも
のの、業界が依然として規制変更への対応に追われる中 APE は 13%減少しました。韓国及
び台湾における隙間市場での事業について、当グループは引き続き選択的な事業展開に注
力していますが、両国を合わせた APE の伸びは 11%でした。
当グループのアジアにおける資産運用事業であるイーストスプリング・インベストメンツ
では、第 1 四半期の外部からの正味資金流入 3 は 21%(AER ベースで 5%)増の 11 億ポン
ドとなりました。これらの正味資金流入は、日本株式を運用する機関投資家の新規大口マ
ンデート及びインドにおける当グループの合弁企業が新たに設定した満期固定プラン(ボ
ンド・ファンド)からの資金流入によってもたらされ、2014 年 3 月 31 日現在の外部運用
資産は、前年比 10%増の 192 億ポンドとなりました。
当グループがアジアで構築してきた事業基盤の規模、柔軟性及び多様性が、貯蓄と保障に
対する強いニーズを持ち急速に成長しつつある富裕中間層を擁する同地域の力強い長期的
な構造的傾向と相まって、アジア地域における収益性を伴った当グループの成長期待を引
続き下支えしています。
4
米国事業
ジャクソン生命の 2014 年第 1 四半期の新契約税引き後利益は 67%増の 195 百万ポンドと
なりました(AER ベースで 56%増)。事業を取り巻く環境は極めて好調で、2013 年に実施
した商品構成に関する取り組みが効果を発揮したことや金利上昇の影響により、2014 年の
新契約引受け利益率は全体として金融危機後の最高に近い水準となりました。
ジャクソン生命は、分離勘定の運用資産残高増加に伴う手数料収入拡大を牽引役として、
IFRS 基準での営業利益とキャッシュの創出に引き続き注力しています。2014 年第 1 四半
期における年金資金の流入総額は 2013 年第 4 四半期比 29%増の 23 億ポンドとなりました
(AER ベースで 27%増)。当期末時点におけるジャクソン生命の法定分離勘定資産は、2013
年 12 月 31 日時点の 653 億ポンドに対し、684 億ポンドとなりました。これは 2013 年 3
月 31 日現在の 529 億ポンドとの比較では 29%増に相当します(AER ベースで 18%)。
ジャクソン生命の個人向け販売の APE は 26%増の 406 百万ポンドとなりました(AER
ベースで 18%増)。この売上水準は、新契約の引受けを引き続き 20%超の総内部収益率で
行う中で達成したものです。機関投資家向け販売を含めた APE 総額は 29%増の 432 百万
ポンドとなりました(AER ベースで 21%増)。
変額年金(VA)に関しては、エリート・アクセスの売上高が 36%増の 7 億ポンドとなった
一方、エリート・アクセスを除いた VA の売上高は 41%増の 32 億ポンドとなりました。変
額年金事業を取り巻く経済環境は引き続き極めて魅力的であり、第 1 四半期における保証
型変額年金の利益率は過去最高に近い水準を達成しました。同時に、非保証型変額年金の
エリート・アクセスの成功により、当グループの商品構成の多角化は進んでおり、第 1 四
半期における非生前給付保証型変額年金の販売比率は 30%に達しました(2013 年:28%)。
主体的なサイクル管理の流れに沿って、ジャクソン生命は生前給付型変額年金の販売額を
引き続き積極的に管理することにより、収入源の適正なバランスを維持するとともに、グ
ループの年間リスク選好度との整合性を図っています。行動が必要になった場合のタイミ
ングや競合他社との相対的な地位によっては、短期的に販売額が変動する期間が生じるこ
ともあり得ます。
定額年金の APE は 12 百万ポンドで、2013 年に比べてほぼ横ばいを維持しましたが、株価
指数連動型年金の APE は、主に 2013 年後半に実施した商品変更の影響により、75%減の
8 百万ポンドとなりました。
ジャクソン生命の資産運用専門会社で、手数料ベースの革新的な専用資産運用口座を提供
5
するキュリアン・キャピタルの運用資産は、2013 年 3 月末の 58 億ポンドに対し 2014 年
3 月末は 68 億ポンドとなりました。
ジャクソン生命の戦略に変更はなく、当グループは量より価値に重点を置き、保守的な新
契約の料率設定を継続するとともに、金融市場におけるヘッジについては当グループが抱
えるエクスポージャーの経済性の長期的最適化を引き続き重視する一方、強固なバランス
シートの維持に努めています。
英国事業
英国事業においては、当グループの中核的な強みである利益配当付き保険及び退職関連ソ
リューションに引き続き重点を置いています。当グループは強固なブランド力と退職所得
商品提供における膨大な経験を生かし、顧客が蓄積・形成してきた資産を信頼できる退職
所得に転換できるよう支援することが可能です。英国事業の 2014 年第 1 四半期における
新契約税引き後利益は、主に活発なバルク年金取引が牽引し、前年同期比 90%増の 91 百万
ポンドに達しました。
APE の総額は 28%増の 237 百万ポンドとなりましたが、これは主としてバルク年金の APE
の 73 百万ポンドが寄与したことによるものです(2013 年はゼロ)。個人向け APE は 2013
年第 1 四半期比 11%減の 164 百万ポンドとなりましたが、これは個人年金と企業年金の販
売額減少が国内ボンド及び海外ボンドの販売増によって一部埋め合わされた結果によるも
のです。個人年金の APE は 35%減の 36 百万ポンドでした。これは保険契約者が退職を遅
らせるケースがさらに増加するなど、2013 年を通じて顕在化した市場の全般的な悪化傾向
を反映したものです。内部年金受給権契約の APE は 25%減の 24 百万ポンドとなり、外部
年金の APE は 48%減の 12 百万ポンドになりました。
英国政府は 2014 年 3 月に年金・投資に関する大幅な制度変更を発表しました。改正後は、
55 歳以上のすべての個人は 2015 年から年金資産全額を現金として受給できるようになる
ため、これにより退職年金(pension annuity)を購入する義務が実質的に撤廃されること
になります。
こうした制度改正による影響は依然として不透明ですが、当グループは、市場に合わせた
ソリューションを提供し、消費者に貯蓄と退職後の引き出しについて選択肢と柔軟性を提
供することを取り組み方針としています。当グループは今後も引き続き英国政府、規制当
局及び他の業界関係者と緊密に連携し、2015 年 4 月に導入される新たな年金制度が当グ
6
ループの顧客に適切な結果をもたらすよう努めてまいります。業界がすべての利害関係者
とともに新たな年金制度のあり方について協議する中、他の市場参加者と同様、当グルー
プも個人年金市場の販売に相当の混乱が発生すると予想しています。
国内ボンドの APE 売上は 9%増の 49 百万ポンドとなりました。これには 10%増となった
有配当ボンドの APE 売上高の 45 百万ポンドが含まれています。この結果は、リテール金
融商品販売改革(RDR 4)の実施を控えて獲得した多数の案件が寄与した 2013 年第 1 四半
期と比較しても業績が堅調であったことを示しています。非保証型有配当ボンドに対する
需要は引き続き好調で、元本に対し一定のリスクは許容する用意があるものの、有配当商
品の平準化効果によるメリットを期待する顧客を引き付けています。
企業年金の APE は 25%減の 40 百万ポンドとなりました。これは、主として政府セクター
の年金制度改正による影響で有配当商品の販売が減少したことや経済環境の悪化によるも
のです。当グループの英国事業は、公的セクターに対する最大の付加年金任意積立制度の
提供者となっており、英国における 99 の公的機関のうち 70 の機関についてこの制度を提
供しています。
その他の個人向け商品(主に個人年金、プループロテクト(PruProtect)、プルーヘルス
(PruHealth)、及び海外ボンド)の APE は 22%増の 39 百万ポンドとなりました。中で
も海外ボンドは、2014 年 1 月 1 日からチャネル諸島で RDR 規制が実施されるのを目前に
控え獲得した新契約案件の売上が寄与しました。
ホールセール市場でのバルク年金及びバックブックの買い取りについては選択的な取り組
みを続けています。この取り組み方針に沿って、2014 年第 1 四半期には 3 件の新規取引を
獲得し、73 百万ポンドの APE と 50 百万ポンドの新契約税引き後利益を創出しました。当
グループは長寿リスクに関する豊富な経験と、事業規模及び堅実な運用実績から恩恵を受
ける有利な立場にありますが、これらは一体となって、市場においてますます必要性が高
まりつつある専門性と事業能力を示すものになっています。
M&G
M&G は 2014 年第 1 四半期に 14 億ポンドを超える正味資金流入を獲得しました。
個人向けでは、欧州事業が引き続き成長の主要な原動力であり、正味資金流入額はほぼ 16
億ポンドに達しました。欧州投資家からの多額の資金流入が続いた結果、英国における資
7
金流出が相殺され、M&G の多角化されたビジネス・モデルの利点が浮き彫りになりました。
全体として、個人向け事業は 13 億ポンドの正味売上高を達成し、2014 年 3 月 31 日現在の
運用資産残高は前年同期比 12%増の 690 億ポンドとなりました。このうち、欧州顧客の運
用資産残高は 252 億ポンド(2013 年 3 月 31 日:187 億ポンド)で、個人向け運用資産総
額の 37%に相当します(2013 年 3 月 31 日:30%)。
M&G の機関投資家向け事業については、一部の短期分離マンデートで損失が予想され、新
契約によるプラス効果が相殺されたため、第 1 四半期の正味資金流入は小幅にとどまりま
した。機関投資家向け事業においては、獲得済みのマンデートで資金拠出完了前の案件が
多数控えています。機関投資家向け外部運用資産残高は、2013 年 3 月 31 日時点の 577 億
ポンドから 597 億ポンドに増加しました。
正味資金流入と好調な市場動向が相まって、M&G の運用資産総額は 2013 年第 1 四半期比
で 4%増加し、過去最高水準の 2,483 億ポンドに達しました。外部資産は全体の 52%を占
めるに至り、前年同期比で 8%増の 1,287 億ポンドと新記録を達成しました。
バランスシート
当グループのバランスシートは依然として弾力性に富み、保守的に保たれています。2014
年 3 月 31 日現在の保険グループ指令(IGD)基準の資本剰余金は、2013 年の最終配当金
6 億ポンド及びスタンダードチャータード銀行との 15 年間の新たな独占販売契約に基づく
前払金 5 控除後で 41 億ポンドとなりました。これは必要資本の 2.4 倍に相当するものです。
なお、2013 年 3 月 31 日現在の IGD 基準の資本剰余金は 40 億ポンドでした(2012 年の最
終配当金 500 百万ポンド控除後)。
見通し
当グループの第 1 四半期の業績は全事業部門にわたって堅調であり、2014 年に向けて好調
なスタートを切ることになりました。
多くの地域において地政学的な不確定要素が現存・発生するとともに、投資市場において
も断続的に短期的な変動が見られますが、世界の経済見通しはおおむね改善に向かってい
ると当グループは考えています。より高い経済成長が見込まれれば、私どもが事業を行う
国や当グループの顧客、そして最終的には株主にとって明るい材料になります。こうした
8
環境下において、当グループの戦略の中核を成すものは、引き続き顧客の個別ニーズを満
たす商品やサービスの提供であり、アジアにおいては新興中産階級向けに保障と医療保険
を提供する保障型商品の需要の伸びに、米国においては退職時期を迎えるベビー ブーマー
の経済的ニーズに、英国においては高齢化人口に対する貯蓄・退職所得商品の提供に対応
してまいります。
当グループは規律をもってこの戦略を遂行してまいります。株主に対し持続的で長期的な
価値を創出するため、量よりも収益性とキャッシュ創出力を明確に優先させ、当グループ
全体にわたりリスク調整後リターンの最も高い運用機会に対して資本を配分することに注
力しています。強固なバランスシートの維持は、世界 2,300 万人の当グループの生命保険
顧客に対する約束を果たす上で絶対的な必要条件であり、当グループは強固なバランス
シートを維持しつつ、上記を実行してまいります。
私どもは今年末までにかけての見通しと当グループの長期的な市場地位に引き続き確信を
持っています。
9
2014 年第 1 四半期 事業体別フィナンシャル・ハイライト
新契約利益(税引き後)6
2014 年第 1 四半期
実質為替レート
2013 年第 1 四半期
2013 年第 1 四半期
に対する増減
恒常為替レート
2013 年第 1 四半期
2013 年第 1 四半期
に対する増減
(単位)
百万ポンド
百万ポンド
%
百万ポンド
%
アジア事業
243
237
3
203
20
米国事業
195
125
56
117
67
英国事業
91
48
90
48
90
529
410
29
368
44
2014 年第 1 四半期
実質為替レート
2013 年第 1 四半期
2013 年第 1 四半期
に対する増減
恒常為替レート
2013 年第 1 四半期
2013 年第 1 四半期
に対する増減
百万ポンド
百万ポンド
%
百万ポンド
%
アジア事業
507
495
2
434
17
米国事業
432
358
21
336
29
英国事業
237
185
28
185
28
1,176
1,038
13
955
23
2014 年第 1 四半期
実質為替レート
2013 年第 1 四半期
2013 年第 1 四半期
に対する増減 8
億ポンド
億ポンド
%
個人
73
72
1
機関投資家
17
27
(38)
M&G 合計
90
99
(9)
イーストスプリング・
インベストメンツ 7
32
35
(10)
122
134
(9)
13
24
(47)
機関投資家
1
(0)
不適用
M&G 合計
14
24
(42)
イーストスプリング・
インベストメンツ 7
11
11
5
グループ合計
25
35
(27)
2014 年第 1 四半期
実質為替レート
2013 年第 1 四半期
2013 年第 1 四半期
に対する増減 8
億ポンド
億ポンド
%
2,483
2,384
4
628
628
-
3,111
3,012
3
保険事業グループ合計
売上-APE
(単位)
保険事業グループ合計
資産運用流入額
(単位)
グロス流入額
グループ合計
正味流入額
個人
運用資産 9
(単位)
M&G
イーストスプリング・
インベストメンツ
グループ合計
10
外部運用資産 10
(単位)
億ポンド
億ポンド
%
1,287
1,192
8
192
198
(3)
1,479
1,390
6
M&G
イーストスプリング・
インベストメンツ
グループ合計
1
2013 年通期決算報告書に記載の通り、ヨーロピアン・エンベディッド・バリュー(EEV)基準に基づく
業績の表示は 2014 年から税引き後ベースに変更されました。本プレスリリースにおける新契約利益に関
する表示はすべて税引き後のものであり、実質為替レート・ベースで表記されています。
2
重点市場は、香港、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ及びベトナムをさし
ます。
3
イーストスプリング・インベストメンツの外部運用資産では、マネーマーケット・ファンドを除いてい
ます。
4
RDR=Retail Distribution review
5 2014
年、2015 年、2016 年の 3 年にわたって支払いが行われる予定です。
6
新契約利益は、前提条件*を適用して算出されています。
7
グロス及び正味の資産運用流入額では、イーストスプリング・インベストメンツのマネーマーケット・
ファンドを除いています。すなわち、イーストスプリング・インベストメンツのマネーマーケット・フ
ァンド(MMF)のグロス流入額 157 億ポンド(2013 年第 1 四半期:140 億ポンド)、及び正味流出額 5
億ポンド(2013 年第 1 四半期は 5 億ポンド)を除いています。
8
%は四捨五入しない数字に基づいています。
9
運用資産合計には、外部資金及び内部資金によるすべての運用資産を含んでいます。
10
イーストスプリング・インベストメンツのマネーマーケット・ファンドを除いています。
*前提条件につきましては、英文プレスリリース本文をご参照下さい。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ピーシーエー生命保険株式会社について
ピーシーエー生命保険株式会社は、英国で設立されたプルーデンシャル社(「英国プルーデンシャル社」)の間接
子会社です。 英国プルーデンシャル・グループは、英国プルーデンシャル社とその子会社および関連会社から構
成され、世界各国で保険や その他の金融サービス事業を展開する世界有数の金融サービスグループです。165
年以上の歴史を持ち、2013年12月31日現在その運用資産は4,430億ポンド(約77.2兆円、1ポンド=174.38円)にの
ぼります。英国プルーデンシャル・グループは、主に米国で事業を展開しているプルデンシャル ファイナンシャル
社とはなんら関係がありません。
11