就農in松江新規就農ガイド(PDF:2.23MB) - 暮らしのガイド

就農in松江
あなたのチャレンジ
応援します
新規就農ガイド
P2
松江市の農業
P3
就農へのステップ
P4
新規就農希望者のための支援制度
P5
認定新規就農者制度
P6
関係機関による研修
P7
就農タイプ別先輩農業者からアドバイス
P8
心構えチェック、 就農相談窓口
松江地域農業再生協議会
松江市
人口:205,584人
面積:573㎢
松江市の農業
(平成27年1月31日現在)
野波
大芦
千酌
島根
佐太
美保関
本庄
市の中央部の大橋川・宍道湖・中海
古浦
鹿島
に沿い、沖積平野が広がり、近郊型園
川津
大野
生馬
八束
秋鹿
の栽培が盛んです。
法吉
古江
市の北部は島根半島の北山、南部は
朝酌
乃木
芸、稲作、また、干拓地では露地野菜
中国山地に連なる山地で、中山間地帯
津田
となっています。
竹矢
大庭
玉湯
出雲郷
意東
東出雲
松江市の農業産出額は島根県全体
の約一割を占めており、そのうち米の産
宍道
八雲
来待
出額が最も多く、稲作に対する依存度
忌部
が高くなっています。
県内最大の消費地を抱え、近郊市場
熊野
や産直市向けの野菜や花きの生産も多
く、地産地消が盛んな地域です。
> <主な農 産 物
地区の早場米
北
湖
市
●松 江
れん草 等
、トマト、ほう
り
う
ゅ
き
(
菜
●施 設 野
目野菜)
直市向け多品
)
近郊市場・産
、あすっこ 等
キャベツ、なす
(
菜
野
地
露
●
いちじく
果・干し柿)、
●西条柿(生
キョウ)
ック、トルコギ
ト
ス
、
丹
牡
(
●花き
秋 鹿ごぼう)
、黒田せり、
ぶ
か
田
津
(
菜
● 伝統野
しいたけ)
用人参、茶、
●特用作物(薬
中海干拓揖屋地区
主な栽培作目は牧草(46ha)
、キャ
ベツ(36ha)
、さつまいも(3ha)
、ブ
ロッコリー類(5ha)
、そば(6ha)
、津
田かぶ(5ha)です。
(平成26年度の作付調査結果)
キャベツ栽培は、平成元年の農地売
渡しと同時に開始され、選別が徹底され
た「くにびきキャベツ」として、当初か
【松江市の新規就農者数の推移】
自
雇
年 度
人 数
営
就
用
就
農
農
22
9
7
2
23
6
2
4
24
8
1
7
25
6
4
2
26
7
3
4
※松江地域農業再生協議会把握分
ら高い市場評価を得ています。 平成23
年度にはキャベツ生産者全員で島根県
版GAPである「美 味しまね認証」を取
得し、更に安全で品質の高いキャベツ
の供給に努めています。
【認定就農者の就農形態の内訳】
就農パターン
年度
全部継承 (専業農家出身)
〃 (兼業農家出身)
新規参入 (非農家出身)
22
23
24
25
26
2
3
2
0
0
1
1
0
0
3
0
0
2
0
1
2
就農へのステップ
56 '2
就農相談
情報収集
自分がやりたい農業のイメージを固めよう!
一口に「農業」といっても、水稲、野菜、花き、果樹、畜産と内容は様々です。
また、露地で作るのか、ハウスで作るのかなど、栽培方法や技術、販売方法など、目指す農業によってアプローチ
方法も変わってきます。
自分の農業ビジョンを明確にしていくために、多くの情報を集め、イメージを固めることが就農への第1歩です。
情報収集をコツコツと ∼自分に合った就農先を見つけましょう∼
周辺農家へ訪問する 新規就農の先輩達に話を聞く 書籍・インターネットで調べる
地域内外の農家を多く視察する ベテラン農家の意見を聞く
農業を体験してみる ∼自分は農業に適性があるのか確かめましょう∼
農業体験イベントへ参加する 56 '2
農業体験
農家の作業を手伝わせてもらう
農業体験を支援する制度があります。
UIターン者向け UIターンしまね産業体験事業(短期・長期)
【長期体験】 農林水産業等
【短期体験】お試しコース
●期 間:3日∼1週間
●対 象:県外在住のUIターン希望者
●助成金:受入先助成……1万円(体験者一人一回当たり)
●期 間:3か月以上1年以内
●対 象:県外在住のUIターン希望者
●助成金:Iターン者・自宅外Uターン者 …12万円/月
自宅Uターン者………………6万円/月
※親子連れ上乗助成:3万円/月・世帯
受入先助成:3万円/月(個人事業者に限る)
事業実施主体:公益財団法人ふるさと島根定住財団
県内在住者向け 若いしまね人のための就労体験事業(短期・長期)
【短期体験】
【長期体験】 ●期 間:10日以上3か月以内
●対 象:島根県内の若年未就業者(体験開始時に45歳未満の者)
●助成金:奨励金………2,400円/日
宿泊費…上限3,000円/日
●期 間:3か月以上1年以内
●対 象:島根県内の若年未就業者(体験開始時に30歳未満の者)
●助成金:12万円/月(生活費6万円、研修費6万円)
ただし生活費は自宅外に宿泊する場合に限る
※宿泊費については、隠岐郡在住者が本土でホテル等
に宿泊し、就労体験を行う場合に限る。
●受入先助成:体験者1人につき1,200円/日
ただし体験日数が10日未満の場合は定額12,000円
※親子連れ上乗助成:3万円/月・世帯
受入先助成:3万円/月(個人事業者に限る)
事業実施主体:公益財団法人ふるさと島根定住財団
事業実施主体:ジョブカフェしまね 他
目指す農業のイメージはできましたか?5つのクエスチョン(裏表紙)には答えられますか?
56 '2
進む方向
について
決める
認定新規就農者
を目指す
半農半X
を目指す
雇用就農※
を目指す
認定新規就農者制度については
P5参照
UIターンして、兼業就農され
る方への支援制度があります。
雇用就農の求人を探してみま
(しまね農業振興公社 等)
しょう。
半農半X支援についてはP5参照
56 '2
研 修
56 '2
就農計画
(作成→認定)
※農業法人等に雇用されて農業に従事
栽培・経営の技術・知識を身につけます。
〈就農準備〉営農に必要な施設・機械、農地を確保します。
研修中に就農後5年間の営農計画を立てます。
市長の認定を受け、認定新規就農者になります。
56 '2
就 農
(就農後5年間)
いよいよ営農開始!
計画を実現できるよう、栽培技術や経営管理等のレベルアップに努力します。
3
新規就農希望者のための支援制度
●認定新規就農者のみ対象、○認定新規就農者以外の新規就農者も要件を満たせば対象
【注意】
給付要件等について、ここでは主な事項のみ記載していますので、詳細についてはお問い合わせください。
研 修
●青年就農給付金(準備型)
(国)
年150万円
農業技術及び経営ノウハウを習得する研修に専念する就農希望者を支援(2年以内)
〈給付要件〉 就農予定時の年齢が原則45歳未満であること。
島根県が認めた研修機関・先進農家・先進農業法人で概ね1年以上(1,200時間以上)研修をすること。
常勤の雇用契約を締結していないこと。 生活保護、求職者支援制度など、生活費を支給する国の他の制度と重複受給ではないこと。
●就農給付金(U・Iターン準備型)
(県)
12万円/月、12か月以内
就農予定時45歳以上65歳未満で、認定新規就農者
(を目指す)
U・Iターン者が行う研修に要する経費を助成
※要件等は基本的に青年就農給付金(準備型)と同じであるが、研修終了後に雇用就農を目指す者は対象外。
●青年等就農資金
準備
青年等就農資金
名称
使 途
青年等就
農計画の
達成に必
要な資金
施設・機械
果樹・家畜等
借地料などの一括支払い
その他の経営費
融資限度額 利率(年) 償還期間
農業生産用の施設・機械のほか、農産物の処理加工
施設や、販売施設も対象
家畜の購入費、果樹や茶などの新植・改植費のほか、
それぞれの育成費も対象
農地の借地料や施設・機械のリース料などの一括支
払いなどが対象※農地の取得費用は対象外
3,700
万円
12年以内
(うち据
無利子
置期間5
年以内)
経営開始に伴って必要となる資材費などが対象
就
※青年(原則18歳以上45歳未満)
、知識・技能を有する者(65歳未満)、これらの者が役員の過半を占める法人
※国の補助金を財源に含む補助事業は、本資金の対象とならない。ただし、地方公共団体の単独補助事業や融資残補助事業(経営体育成支援事業)は対象となる。
農
●新農林水産振興がんばる地域応援総合事業「自営就農開始支援事業」
(県・市)
就農施設・機械整備等への補助金(補助率 県1/3以内、市1/6以内)
●経営体育成支援事業-融資主体型補助事業 (国)
就農施設・機械整備等への補助金(補助率 3/10)
●青年就農給付金(経営開始型) (国)年間最大150万円(最長5年間、所得350万円以上で停止)
経営リスクを負っている認定新規就農者の経営が軌道に乗るまでの間を支援。
〈対象者要件〉①独立・自営就農時の年齢が、原則45歳未満であること。
(※権利を有している農地、機械・施設があること。本人名義で出荷・取引し、経営収支を通帳及び帳簿で管理しているなど。)
②独立・自営就農(※)であること。
③認定新規就農者であること。(※P.5「認定新規就農者制度」参照)
④「青年等就農計画等」が独立・自営就農5年後には農業で生計が成り立つ実現可能な計画であること。
⑤経営の全部又は一部を継承する場合は、継承する農業経営に従事してから5年以内に継承して農業経営を開始し、
かつ給付期間中に新規作目の導入、経営の多角化等経営発展に向けた取組を行い、新規参入者と同等の経営リス
クを負って経営を開始する経営開始計画であると市長に認められること。
⑥市が作成する「人・農地プラン」に中心となる経営体として位置づけられていること。(もしくは、位置付けられることが確実であること。)
⑦生活保護等、生活費を支給する国の他の制度と重複受給でないこと。
⑧「一農ネット」に加入していること。
⑨平成21年4月以降に農業経営を開始した者であること。
〈給 付 金 額〉経営開始2年目以降は、前年の総所得(給付金を除く。)に応じ変動。
○経営開始初年度 →給付期間1年につき 150万円
○経営開始2年目以降→給付期間1年につき (350万円−前年の総所得)×3/5=給付金額(1円未満切捨て)
ただし、前年の総所得が100万円未満 → 150万円
●就農給付金(経営開始型)
(県)
75万円/年(2年以内、所得350万円以上で停止)
就農時45歳以上65歳未満の認定新規就農者に対し、経営が不安定な就農初期段階を支援
※要件等は基本的に青年就農給付金(経営開始型)と同じ(だだし、夫婦共同経営は除く。)
●新規就農青年等研究活動支援事業
就農2年目の認定就農者または40歳未満の新規就農者が営農に関する研究活動を行う経費を助成する(5万円以内)。
4
認定新規就農者制度
認定新規就農者
とは
青年等
就農計画の
認定基準
(自営就農の場合)
これから始める農業の目標とその実現方法を具体的に記した青年等就農計画を作成し、市長の認定を受
けると「認定新規就農者」になります。
認定新規就農者には、国・県等の就農支援制度が活用できる等のメリットがあります。 ※4ページ参照
また、青年等就農計画の目標達成に向けて、県、市、JA等による指導を受けることができます。
○所得/就農5年後の所得目標:概ね280万円以上
○研修/青年:1年以上、青年以外:半年以上
○年間農業従事日数:150日以上
○青年等就農計画が達成される見込みが確実であること
○施設・機械等の整備が適切なものである 等
市長の認定
認定新規
就農者
*青 年:農業経営開始時の年齢が18歳∼45歳未満
青年以外:農業経営開始時の年齢が45歳∼65歳未満
半農半Xへの支援
兼業就農者への支援
兼業で必要な現金収入を確保し農のある田舎暮らしを支援
対象:県外からのUIターン者で年齢65歳未満・半農半X実践計画を作成し、市の認定を受けた者
【注意】
県内にて最低5年間農業に従事しなければ、助成金は返還となります。
研修
●半農半X支援事業(県)
12万円/月、12か月以内
農
就
(就農前研修経費助成)半農半X実践者が行う農業研修に要する経費の助成
●半農半X支援事業(県、市)
12万円/月、12か月以内
(定住定着助成)半農半X実践者の定住・就農開始後の助成
※夫婦で共同経営を行う場合:12万円/月×1.5
半X定住モデル
松江市の半農
●半農半X開始支援事業(県)
目標とする所得
所得合計)
(半農半Xの
以上
概ね20 0万円
5 0万円以上
※うち農業所得
半農半X実践者が営農を開始するための
施設整備支援 (補助率 県1/3以内、市1/6以内)
農の雇用事業
雇用就農先に対し研修経費の助成があります。 【問い合わせ先】島根県農業会議 TEL0852-22-4471
雇用主農家と
雇用就農者から
ライスフィールド㈲
パート1
経営概要
水稲86.7ha、稲WCS18.7ha、飼料用米6.6ha
そば5.8ha、作業受託
吉岡社長より
雇用就農者の皆さんの声
●地域の農地を守る、という信念をもって経営
をしています。
●「やる気」は、顔をみればわかる!「素直さ」
も大事です。
●農業で生活を安定させることができるよう、
給与水準や雇用保険など、労働環境を改
善するよう心がけています。
●コミュニケーションを大切にしています。みん
なが「笑顔」で働く姿をみると、嬉しい♪
●作物を育てる素晴らしさを肌で感じることが
できて嬉しいです。
●無事に収穫を終えたとき、達成感があります。
●日々、充実しています。とても やりがい
を感じています。
●農業はひとりではできず、いろんな人との関わ
りや助けあいが必要です。
●農業に限らず、いろいろなことを勉強でき、
学ぶ楽しさがあります。
5
関係機関による研修
だんだん営農塾 (松江市・JAしまね くにびき地区本部・島根県東部農林振興センター)
新規就農・定年退職者などを対象とした「だんだん営農塾」を開講し、 担い手 の掘り起しをしています。
特 色
各コース
・「だんだん営農塾」を通して、農業の基本的な技術・知識を学びながら 自分の目指す就農イメージ を明確にで
きることで、その後の先進農家等での専門研修や就農へスムーズな移行が可能となります。
・年間を通じた座学と圃場での実地研修により、土づくりから収穫・調整、営農計画の作成までの基本的な技術・
知識の着実な定着が図れます。
・松江地域の特色を生かしたコース設定により、就農者の確保と併せ、産地の後継者育成の場として生産者の確
保を図ります。
・関係機関が一体となりサポートしているので、それぞれの立場を生かした幅広い支援が可能です。また、就農後
も技術確立・経営定着に向け、継続的なサポートを受けることができます。
キャベツコース
西条柿コース
牡丹コース
圃場:揖屋干拓
柿園:大垣町
圃場:八束町
〈キャベツの収穫作業〉
〈収穫作業の指導〉
〈平成27年開講〉
新たな担い手営農塾 (JAしまね くにびき地区本部)
従来の大規模経営体による担い手に加え、少量多品目出荷者など 多様な担い手 を育成・確保し、魅力ある地場産
品の生産及び出荷体制強化を図ることを目的とし、農業に関心があり、将来は「産直市場」に出荷してみたい方や
農業で収入を得たい方を対象とした「新たな担い手営農塾」を平成27年度から開講します。
●栽培品目:一般野菜、西洋野菜、花き
●講 習 日:4月から毎月2回(11か月間)
平日9時から12時まで
●場 所:松江市東出雲町錦浜 中海干拓地圃場
※播種から収穫、販売まで「基礎講座」と「圃場実習」で学べます。
【問い合わせ先】JAしまね くにびき地区本部 TEL0852-55-3030
雇用主農家と
雇用就農者から
宮廻組合長より
山本くんが入って、我々としても
雰囲気が明るくなり、活力が出
たと思っています。
法人の機械オペレーターも高齢
化してきていることから、山本く
んには、これまでの3年間の経
験を活かしながら、今後は、法
人の中心的なオペレーターとなっ
てくれればと期待しています。
農事組合法人 みのりの里講武
パート2
経営概要
雇用就農者:山本さんより
就農してから約3年が経ちます
が、これまでの経験を活かしつ
つ、法人の諸先輩方の期待に添
えるように引き続き、頑張ってい
きたいです。
これからは、自分で判断して仕
事が進めれるように努力して、早
く一人前のオペレーターとして成
長できればと思っています。
6
水稲13.3ha、大豆4.9ha、稲WCS5ha、飼料用米4.3ha
作業受託(延べ)14ha
加工品(みそ、にんにくみそ、みそだれ、鉄火みそ、もち、菓子類 他)
先輩農業者からアドバイス
新規参入
鶴原さん 平成23年10月就農
経営継承
松江市八雲町
露地野菜173a、施設野菜2.7a
柏木さん 平成22年4月就農
松江市八束町
施設花き9.1a、露地花き60a
主な品目
主な品目
キャベツを核に、白菜、大根、ブロッコリー
等多品目野菜。産直をターゲットに栽培し
ています。
トルコギキョウ・ストック・アスター
農業は労働力の確保が重要。家
族の力は本当にありがたいです。人手が足りないときには、
思い切って臨時雇用を考えることも必要だと思います。
新規就農では、自分に合った、好きな作物(品目)を選び、
決めることがまずポイントだと思います。出来たものの価値
が自分でわかることが必要。また、やりがいや達成感にも影
響します。
八束町は土も水も良く、恵まれた条件で営農できて、良かっ
たと思います。
出雲市出身、揖屋干拓地と八雲町の農地を借りて、就農
しました。
新規参入者はとにかく周囲の農家に溶け込むことが大切。
会合に参加し、顔を売り、かわいがってもらうこと。中古の
施設・機械を譲り受け、初期投資をできるだけ抑えることも
重要ですね。
農業はまじめにやればやるほど見返りがあるのがおもしろ
いです。野菜は正直、手をかけてやるほど良いものができます。
経営継承+新規部門設立 野津さん 平成22年4月就農
半農半X
松江市福富町
施設野菜(いちご)10.8a、露地野菜約5a
鈴木さん 平成23年1月就農
松江市八雲町
露地野菜20a、水稲12a
主な品目
主な品目 多品目野菜
いちご(エコロジー栽培)♪クラシックも
聞かせてます。
松江が好きになり、もともと田
舎暮らしをしたかったこともあり、
妻と二人で愛知県からIターン。野菜・米づくりに励んでいま
す。松江は素敵なところ、住んだらもっと好きになりますよ。
Iターン者は、積極的に自分からアピールして、地域に溶
け込もうとする気持ちが大切だと思います。私たち夫婦は、
様々なイベントに参加し、知り合いや仲間が多くできました。
「半農半X」で就農するには、
「X」の兼業収入をしっかり
確保することですが、地域に溶け込むことで仕事を紹介され
たりと、
「X」を得るきっかけにもなりますよ。 新規就農するために大切なのは情報収集。自分の未来の
農業を思い浮かべて、就農プランに取り組んでください。
若手農業者の集う色々なグループに入り先輩農業者の話を
聞くと、自分の経営に役立つことがたくさんありますよ。
友達ネットワークは大切です。販路開拓に結びつくことも
・・・・(SNSも!)
中古ハウスを使い、初期投資を軽減!
使えるモノ(広義の意味)は使いましょう。
研修受入農家から
まるなつ農園(野津さん)
石川農園
松江市浜佐田町 野菜(施設・露地)
機械にお金をかけない。中古をうまく
利用する。最初から決して大仕掛けしない
こと。小規模露地野菜から、
トンネル栽培、
そして小さいハウスというように・・・・。
多額の準備金をもって就農しても、初
期投資、運転資金、生活費ですぐに減っていくもの。初めに家族でよく相
談し、農業に向けられる資金の限度額を決めてくことも大切。
労務コストはシビアに管理すること。
産直向けには人の作らないものを作ることも重要。
これからは農家の高齢化、離農が進む時代。上手く情報をつかみ、最
初は弟子入りし、いずれ移譲を受けられるのが理想ですね。
7
松江市玉湯町
野菜(施設・露地)
水稲
基本を忠実に、楽しい米づくりと野菜づくり
をしましょう。
明るいハウス農業を応援します。
やる気のある人を歓迎します。
就農への心構えチェック 1.あなたのやる気、 本物ですか?
農業は自然が相手の仕事であり、気象条件や思いがけない災害への対策など、多くの努力が
必要です。
就農後数年間は技術が未熟なために、思うように収益が上がらないケースも多く見受けられます。
「田舎暮らしがしたい」「自然と触れ合いたい」「会社勤めが嫌になったから」などのような安易
な理由や思いつきで農業を考えていませんか。「生計を立てるための農業を目指す」ことについて、
強い意志と覚悟は出来ていますか。曖昧なまま就農に向かってしまうと、家族や周囲の農家にも
迷惑をかけることになります。
2.相当な経営開始資金がかかることは知っていますか?
例えば新規参入で施設園芸(野菜や花き)を開始する場合の経営試算では、初期投資費(施
設・機械等の購入経費)が約1,200万円以上となっています。
次の﹁5つのクエスチョン﹂に答えてみてください。
これら初期投資費の他にも、研修中や農業所得を得るまでの生活資金、経営初年度の運転資
金が必要で、自己資金が必要となります。
当然ですが、借りたお金は返さないといけません。できるだけ、就農準備にあてる自己資金を蓄え、
初期投資を抑える工夫をすることが必要です。
信用力 農業の制度資金を借り受けるために、信用上の問題がないことも重要です。
3.農業技術・知識を習得し、自分のものとして確立するガッツはありますか?
農業を始めるには、作物を栽培する、農業機械を使うなど、多くの経験と技術が必要です。栽
培する作物によって、習得する技術やその難易度に差があります。また、経営者としての経営管
理能力を身につけることも重要です。
就農前の研修においては、師匠となる受入先農家や地域の人々と積極的にコミュニケーション
を取り、謙虚に何でも教えてもらう姿勢を持つことが大切です。
4.家族の理解と協力は得られますか?
農業は生き物相手ですので、自分の都合で休むわけにはいきませんし、1人でどんなに努力して
も能率も成果も上がりにくいものです。
家族の理解と合意、協力があって、継続することが可能となります。まず家族の合意を得ましょう。
必要な農業労働力を家族の中で補うことができるかどうかを考え、できなければ雇用も検討する
必要があります。
5.地域での人付き合いを大切にしていけますか?
農業をする、また農村で生活するためには、周囲との協力が不可欠です。
地域での諸行事には積極的に参加し、地域社会に溶け込む努力が必要です。
松江市 産業観光部農政課
就農
相談窓口
〒690-8540 松江市末次町86
TEL 0852-55-5225 FAX 0852-55-5246
島根県農業協同組合 くにびき地区本部 農業企画課
〒690-0823 松江市西川津町1635-2 TEL 0852-55-3030 FAX 0852-32-7782
島根県東部農林振興センター 松江農業普及部
〒690-0011 松江市東津田町1741-1 TEL 0852-32-5681 FAX 0852-32-5690
(公財)しまね農業振興公社 (島根県青少年農業者等育成センター)
〒690-0876 松江市黒田町432-1
TEL 0852-20-2872 FAX 0852-31-9864
(公財)ふるさと島根定住財団
〒690-0003 松江市朝日町478-18
TEL 0852-28-0690 FAX 0852-28-0692
8
平成27年3月発行