残暑を越えて - 北海道夕張高等養護学校

北海道夕張高等養護学校
第2号
寄宿舎
平成24年9月21日発行
残暑を越えて
寮務主任
木山
知子
今年は、夏休みが終わり、2学期が始まってから真夏のような天候が続きましたが、
その中で校内実習を1週間行いました。暑さと湿度の高さで、生徒たちの体調を心配し
ましたが、職員の配慮等もあり、みんな元気に1週間乗り切りました。生徒たちもたく
ましく日々成長しているといつにもまして実感しました。
英語のことわざに「Every cloud has a silver lining」(どの雲にも銀の裏地がつい
ている)というものがあります。意味はどんな雨雲でも、反対側では太陽が明るく照っ
て銀色をしているとなります。つまり「どんなに悪く見えるものでもよい面を持ってい
る」という意味を持っています。このことわざは、
「スチュアート・リトル2」の中に出
てきます。主人公のスチュワート(ネズミ)が失敗して落ち込んでいるときに、リトル
家のお父さん(人間)が銀の裏地の話をして励まします。雨雲に「銀の裏地」があるよ
うに、どんなに悲しいことや失敗にも必ず明るいプラスの面がある。だからどんなこと
にでも銀の裏地を見つけなくてはだめだよと言う場面でした。ずいぶん前に見たのです
が、自分の中では金の裏地がついていると勝手に変換されて記憶されていました。夕暮
れ時の雲の裏から見える金色の光は見ていて心が洗われます。くよくよしている自分が
励まされたり、ちっぽけに見えたりします。一つの場面を切り取って考えるのではなく、
前を向いて全体を考えて行動して行こうと思います。
寄宿舎生活をしている生徒は、生活の中でやり方や方法、速度はそれぞれ違っても、
日々成長しています。成長する前には、きっと落ち込みもあると思います。あきらめず
に前向きに考えていくことが大切と考えます。成長している生徒に負けないよう、職員
も全体を捉えた支援、指導をみんなでこれからもしていきたいと考えています。
季節の移り変わりの時期です。服の入れ替えなど、早めにお願いいたします。
また、体調管理の難しい時期でもありますので、寄宿舎から帰る際、ご家庭か
ら寄宿舎へ来る際には生徒の体調等の情報を共有できるよう、配慮してまいり
ますのでご協力よろしくお願いいたします。
9 月 26 日(水)~28 日(金)
10 月 1 日(月)
10 月 19 日(金)~11 月 2 日(金)
10 月 31 日(水)
11 月 10 日(土)
12 月 5 日(土)
12 月 22 日(金)
3 年生 見学旅行
3 年生休業日
保護者懇談期間
ハロウィン
学校祭
お楽しみ会
終業式
暑かった今年の夏も終わり、夕張の空にある雲も高く見えます。日に日に秋
が深まっているようです。
各ご家庭では子供が寄宿舎に戻り、寂しい思いをしていると思いますが、生
徒はそれぞれ寄宿舎での生活をがんばっています。その分、各ご家庭で学校や
寄宿舎でどんなことをしていたか、子供から聞いてあげてください。寄宿舎で
生活を共にしていると、生徒は保護者に伝えたいと思っていることを感じます。
【個人が特定される情報が掲載されていますので、ご家庭内でご覧になるなどの配慮をお願いいたします。
】