グレーター・ナゴヤ航空宇宙欧州ミッション2013

グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会
「グレーター・ナゴヤ航空宇宙欧州ミッション2013」
開催報告書
日程:2013年6月16日(日)~6月23日(日)
「グレーター・ナゴヤ航空宇宙欧州ミッション2013」報告書
■ ミッション概要:
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会(GNIC)では、2009年から世界最大級の
航空宇宙関係の国際見本市である海外エアショーへのミッション派遣を実施。
本年もグレーター・ナゴヤ地域の産官一体となりパリ・エアショー2013においてグレー
ター・ナゴヤの魅力や当地域の航空宇宙産業における取り組みをPRする為、「グレーターナゴ
ヤ航空宇宙シンポジウム2013」を開催した。
更に、これまで継続的に交流を図っているフランス・ヴァルドワーズ地域圏企業とグレー
ター・ナゴヤ地域企業とが交流できる「ビジネス・マッチング」を今回初めて開催した。
併せて、フランス・ヴァルドワーズ県経済振興委員会(CEEVO)幹部と今後の国際地域間
交流について意見交換を実施した。
また、その後、欧州の先進的な産業支援機関及びクラスター3地域を訪問し、今後の地域間
交流促進等の礎を構築するための意見交換を実施した。
■ 日程
2013年6月16日(日) - 6月23日(日)
■ スケジュール
6月16日(日)
出発、移動日
6月17日(月) ・「グレーター・ナゴヤ航空宇宙シンポジウム 2013」開催
・ヴァルドワーズ県経済振興委員会 会員企業等とのビジネスマッチング
・ヴァルドワーズ県経済振興委員会とのトップ交流
・パリエアショー視察
6月18日(火) ・ヴァルドワーズ県地域 中小企業ブース(ASTech Paris Region)訪問
・パリエアショー滞在
6月19日(水) ・ブルターニュ・コマース・インターナショナル(フランス・レンヌ)訪問
・パリエアショー滞在
6月20日(木) ・複合材関連クラスター「EMC2クラスター」(フランス・ナント)訪問
・ドイツ・ハンブルグ航空機産業(エアバス組立工場)視察
6月21日(金) ・航空機MROビジネス(ルフトハンザテクノロジー整備拠点)視察
6月22日(土)
移動日、帰国
6月23日(日)
帰国
■ 参加者
・山本 雅史
中部経済産業局長(GNI協議会委員)
・栗岡 完爾
トヨタ自動車株式会社顧問(名古屋商工会議所参与・GNI協議会委員)
・細谷 孝利
名古屋商工会議所 専務理事(GNI協議会会員)
・佐藤 航太
名古屋商工会議所 産業振興部 モノづくり・新産業グループ長
・中川 浩之
中部経済産業局 地域経済部 次世代産業課 航空宇宙室長
・戸田 稔彦
中部経済産業局 地域経済部 次世代産業課 航空宇宙室 係長
・飯野 智大
中部経済産業局 地域経済部 国際課 係長
・舛田
崇
JETRO Paris / 愛知県パリ事務所 ディレクター
・古澤 正人
一般社団法人中部航空宇宙産業技術センター コーディネーター
・田島 暎久
一般社団法人中部航空宇宙産業技術センター コーディネーター
・渡邉 希世乃 グレーター・ナゴヤ・イニシティブ協議会 アシスタントマネージャー
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ほか、グレーター・ナゴヤ地域の中小企業約14社
「グレーター・ナゴヤ航空宇宙欧州ミッション2013」報告書
■ 訪問先
・フランス(ル・ブルジェ、レンヌ、ナント)
・ドイツ(ハンブルグ)
□ フランス訪問先
【参考】
イギリス
ブルターニュ・コマー
ス・インターナショナ
ル
(レンヌ)
EMC2クラスター
(ナント)
パリ・エアショー会場
(ル・ブルジェ空港)
ドイツ
フランス
フランス
スイス
イタリア
スペイン
□ ドイツ訪問先
エアバス組立工場
ルフトハンザテクノロジー整備拠点
ハンブルグ
ドイツ
◆ヴァルドワーズ県経済振興委員会
(CEEVO)
CEEVO)
フランス・パリ首都圏地域の北西に
位置するヴァルドワーズ県議会により、
1972年に県経済開発局内に設置され
た委員会で、企業からの会費で運営。
主に企業誘致及び輸出支援等双方向の
事業展開。(60以上の日本企業が進出)
シャルルドゴール空港をはじめ各種
交通インフラにも恵まれ、自動車産業、
航空宇宙産業等の集積があり、国際競
争力のある産業クラスターを有する。
1987年から大阪府との姉妹都市提
携。メッセナゴヤを契機にGNI協議会
も緊密な連携。
(ヴァルドワーズ県企業(AXSON)
が名古屋に子会社を設立。)
◆ブルターニュ・コマース・インター
ナショナル
フランス・ブルターニュ地域圏にお
いて、地元企業の海外展開に加え、海
外7拠点にスタッフを配置し外国企業
に対するビジネスサポートを実施する
など、双方向の事業を展開する産業支
援機関。
◆EMC2クラスター
EMC2クラスター
複合材の高度利用実施のために設けら
れたフランス・ナント地域の先進複合
材開発の拠点。デザインから非破壊テ
ストまで複合材の全ライフサイクルに
関する研究を実施。
◆現地訪問
欧州の航空宇宙産業における最先端
の技術動向に触れるため、ドイツ(ハ
ンブルグ)のエアバス組立工場及びル
フトハンザテクノロジー整備拠点の現
場視察を実施。
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「グレーター・ナゴヤ航空宇宙欧州ミッション2013」報告書
~ グレーター・ナゴヤ航空宇宙シンポジウム2013 ~
◆ 趣旨・目的
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会(GNIC)では、グレーター・ナゴヤ
地域が日本の航空宇宙産業の50%を超える生産額を誇る集積地であり、かつ国際戦略
総合特区「アジアNO.1航空宇宙産業クラスター形成特区」に指定されていることを
踏まえ、今後の航空宇宙産業の更なる振興・発展を図るため、フランス・ヴァルドワー
ズ県(CEEVO)及び中部経済産業局、名古屋商工会議所、グレーター・ナゴヤ地域の航
空宇宙関連企業等と連携し、世界最大級の航空宇宙関係の国際見本市であるパリエア
ショーにおいて、海外関係者の呼び込み及び国際経済交流の促進並びに海外販路開拓支
援等を目的としたシンポジウムを開催した。
◆ 開催内容
日 時 :2013年6月17日(月) 10:30~11:30
会 場 :フランス ル・ブルジェ空港ターミナルラウンジ
主 催 :グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会
共 催 :中部経済産業局、名古屋商工会議所
言 語 :逐次通訳
参加者:
○アルノー・バザン ヴァルドワーズ県議会議長
○イヴ・ジトン ヴァルドワーズ県経済振興委員会プロジェクトマネージャー
○ヴァルドワーズ県企業、海外航空宇宙関連企業等 約50名
プログラム
【 第 一 部 】
1)挨拶&グレーター・ナゴヤ地域のPR
1)挨拶&グレーター・ナゴヤ地域のPR
中部経済産業局長 山本雅史(GNI協議会委員)
2)グレーター・ナゴヤ地域の支援機関の取り組み紹介
名古屋商工会議所 細谷孝利(GNI協議会会員)
3)グレーター・ナゴヤ地域の航空宇宙関連企業の取り組み紹介
・旭金属工業株式会社 営業本部営業課 山中 郷 氏
・東明工業株式会社
代表取締役
二ノ宮
啓
氏
4)愛知県の航空宇宙産業の取り組みについて
愛知県パリ事務所 ディレクター 舛田 崇
案内チラシ
シンポジウム全体の様子
GN地域のPR
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「グレーター・ナゴヤ航空宇宙欧州ミッション2013」報告書
~ GNIネットワーキング&ビジネスマッチング ~
◆ 趣旨・目的
航空宇宙産業における海外販路開拓支援の一環として、これまで継続的に交流を図っている
フランス・ヴァルドワーズ県経済振興委員会(CEEVO)との連携により、「ヴァルドワーズ地
「ヴァルドワーズ地
域圏企業(20社)」と「グレーター・ナゴヤ地域企業(14社)」
域圏企業(20社)」 「グレーター・ナゴヤ地域企業(14社)」の日仏ビジネス・マッチ
ングを初めて実現することができた。
本取り組みを契機に、当地域企業の新市場開拓や国境を越えた企業連携による新事業創出に
繋げ、対日投資・海外展開双方向の交流促進及び同地域との更なる連携強化を図る取り組みと
なった。
なお、マッチング後の展開については、今後も定期的に企業への聞き取り等を実施し、進捗
を把握していく。
◆開催内容
日 時 :2013年6月17日(月) 11:30~14:30
会 場 :フランス ル・ブルジェ空港ターミナルラウンジ
主 催 :グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会
参加者:グレーター・ナゴヤ地域航空宇宙関連企業
ヴァルドワーズ地域圏企業、海外航空宇宙関連企業
等
プログラム
【 第 二 部 】
1)グレーター・ナゴヤ地域/ヴァルドワーズ地域圏 マッチング参加企業紹介スピーチ
(各社1分程度)
「グレーター・ナゴヤ地域側企業紹介の様子」
「フランス企業側紹介の様子」
2)ネットワーキング及びビジネスマッチング
ネットワーキング及びビジネスマッチングの様子
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「グレーター・ナゴヤ航空宇宙欧州ミッション2013」報告書
~ フランス・ヴァルドワーズ県とGNIとのトップ交流 ~
◆GNI協議会委員からのコメント
■ 発言要旨
・記念すべき50周年を迎えるパリ国際航空宇宙ショーに併せた、日仏(ヴァルドワーズ県×グレー
ター・ナゴヤ地域)共同で実施する「Symposium Greater Nagoya Aerospace 2013」
への協力についてお礼。
今回は、とりわけ、かねてから日仏双方において重要と考えていた「ビジネスマッチング」
が初めて実現できたことに感謝。
・日本の中心に位置する広域経済圏「グレーター・ナゴヤ」の魅力と当地域の航空宇宙産業の取り組み
のご紹介を通じて、今後更にヴァルドワーズ県との地域間産業交流に繋がれば嬉しい。
・本日は、グレーター・ナゴヤ地域で航空宇宙産業に取り組む又は参入を希望する企業も14社が
参加することができ、ヴァルドワーズ県企業(20社)とのマッチングが実現したことへの感謝。
・この交流機会を通じて、国境を越えたビジネス連携の一助となるよう進めていきたい。
・2007年のメッセナゴヤを契機に、以降、継続的に交流させていただき、かねてから、更なる交流
深化のためには“ビジネスマッチング”が重要との認識を持っており、提案を続けてきた。
それを形にできたのは、CEEVOの皆様のご尽力の賜物。重ねて感謝。
・本シンポジウムを契機に、両地域間での航空機産業での強調プロジェクトが加速することを期待。
◆ 参考:ヴァルドワーズ県経済振興委員会との交流実績
■ 交流経緯
<CEEVO 来日時における交流>
・2007
2007年より継続してメッセナゴヤに出展
年より継続してメッセナゴヤに出展
CEEVO取り纏めにより、フランス・ヴァルドワーズ県企業の出展支援。
・夕食交流会(於:豊田クラブ)実施。
夕食交流会(於:豊田クラブ)実施。
2011年には、ヴァルドワーズ県一行のメッセナゴヤにかかる来名機会を捉え、栗岡トヨタ自動車
㈱顧問(GNI委員)の提案により、名古屋商工会議所の協力を得て、GNI協議会委員らと意見交換。
・三光製作所㈱インダストリアルツアー実施
三光製作所㈱インダストリアルツアー実施
2012年は、ヴァルドワーズ県一行のメッセナゴヤにかかる来名機会を捉え、当地域の航空宇宙
関連企業三光製作所㈱を紹介。
<GNI 渡仏時における交流>
・2007
2007年
年11月
11月
野呂三重県知事、栗岡トヨタ自動車㈱顧問、安井ブラザー工業㈱相談役、大辻中部経済産業局長等
から構成されるミッション団をヴァルドワーズ県に派遣し意見交換を実施。
・2010
2010年
年 3月
上田名古屋大学工学部教授、大関中部経済産業局産業部長等をはじめとするミッション団をヴァ県
に派遣し意見交換を実施。
・2011
2011年
年 6月
栗岡トヨタ自動車㈱顧問、加藤中部経済産業局長等をはじめとするミッション団をヴァ県に派遣し、
東日本大震災の復興状況等を説明するトップ交流を実施。
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「グレーター・ナゴヤ航空宇宙欧州ミッション2013」報告書
~ ヴァルドワーズ県地域 中小企業ブース(ASTech Paris Region)訪問 ~
◆ 趣旨・目的
これまでの継続的に交流を図っているフランス・ヴァルドワーズ地域圏(ヴァルドワーズ県経
済振興委員会・CEEVO)中小企業等が出展する、パリ圏の航空宇宙クラスター「ASTech」
ブースを訪問し意見交換を行うと共に、パリ圏の航空宇宙産業に関する取り組みをご紹介いただ
くなど相互理解を深めた。
◆開催概要
日
場
時 :2013年6月18日(火) 10:00~11:20
所 :パリ・エアショー会場 ASTECHブース
(Pavilion : CCI / FRENCH SME PAVILION)ホール4
C126
参加者:
【ヴァルドワーズ側】
○アルノー・バザン ヴァルドワーズ県議会議長
○フランソワ・セリエ ヴァルドワーズ県経済振興委員会(CEEVO)委員長
○ジャンフランソワ・ベノン ヴァルドワーズ県経済振興委員会(CEEVO)部長
○イヴ・ジトン ヴァルドワーズ県経済振興委員会(CEEVO)プロジェクトマネージャー
【グレーター・ナゴヤ側】
○山本 雅史 中部経済産業局長(GNI協議会委員)
○栗岡 完爾 トヨタ自動車株式会社顧問(名古屋商工会議所参与・GNI協議会委員)
○細谷 孝利 名古屋商工会議所 専務理事(GNI協議会会員)
○坂田 公夫 SKYエアロスペース研究所 所長他 関係者及び当地域の企業参加者30名
◆実施内容
1)ヴァルドワーズ県側 歓迎挨拶
アルノー・バザン ヴァルドワーズ県議会議長
2)グレーター・ナゴヤ側 御礼挨拶
栗岡完爾 トヨタ自動車株式会社顧問(名古屋商工会議所参与・GNI協議会委員)
3)パリ圏の航空宇宙産業についての紹介
ダッソー・アビアシオン社 de LETOILE元取締役
4)“
4)“HUBSTART”
HUBSTART” シャルルドゴール空港を取り巻く国際連携取り組み団体の紹介
5)ASTech
(ヴァルドワーズ地域圏中小企業)ブース訪問・意見交換
5)ASTech(ヴァルドワーズ地域圏中小企業)ブース訪問・意見交換
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「グレーター・ナゴヤ航空宇宙欧州ミッション2013」報告書
~ 海外クラスター等との意見交換・関係構築 ~
◆ 趣旨・目的
グレーター・ナゴヤ地域の航空宇宙産業の更なる発展に必要となる、海外受注の拡大及び世界に伍する
支援機能・体制の充実による国際競争力を備えた拠点形成を図るため、海外クラスターや海外現地州政
府等とのキーパーソンと面談し、関係構築及び情報収集に取り組む。
◆海外クラスターとの意見交換
・HAMBURG AVIATION(ドイツ・ハンブルグ)
・AERO MONTREAL(カナダ・モントリオール)
・State of Washington(アメリカ・ワシントン州)
・Midi-Pyrénées Expansion(フランス・ミディ・ピレネー)
グレーター・ナゴヤ地域の航空宇宙産業クラスターの取り組み状況及び方向性等を説明する
とともに、各国クラスターの概要を聴取。とりわけ、サプライチェーンと人材に焦点を当てた
意見交換を実施。
HAMBURGブース
AERO MONTREALブース
Midi-Pyrénéesブース
◆ エアバスとの意見交換
北東アジア最高責任者であるルイス・ノブレ氏及び北東アジアにおけるサプライチェーン担当
と面談。
GNI側(中部経済産業局)からは、昨年開催したグレーター・ナゴヤ航空機産業シンポジウム
での講演に対する謝辞及び今年度第3四半期に開催を予定しているセミナーでの講演依頼を実施。
エアバス側からは、日本の中堅・中小企業に対する期待や要望について聴取。
エアバスとの面談の様子(EADSパビリオン)
右側中央がノブレ氏
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「グレーター・ナゴヤ航空宇宙欧州ミッション2013」報告書
~ その他 パリ・エアショー等の様子 ~
エアショー会場
タレス
実機展示風景
エアショー会場
ダッソー・アビアシオン
J E T R
ロールスロイス
O
ムーグ
デモフライト風景
サフラン
ジ ャ パ ン ・ パ ビ リ オ ン
三 菱 航 空 機 ( M R J )
シ ャ レ ―
訪 問
GN地域の商品PR(日本酒・枡・えびせん)
GHT(ティオバル氏)との意見交換の様子
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~ フランス・クラスターとの意見交換・関係構築① ~
◆ ブルターニュ・コマース・インターナショナル訪問
・日 時:
・訪問先:
・対応者:
・訪問者:
2013年6月19日(水)
ブルターニュ・コマース・インターナショナル(ブルターニュ圏(レンヌ市)
ヴィンセント・シャマレ氏(ジェネラル・マネージャー)
ヴィンセント・タルバス氏(プロジェクト・マネージャー)
ナタリー・メナード氏(対内投資担当)、モド・メニアー氏(インターン)
中部経済産業局 国際課飯野国際係長
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ・センター 渡邉アシスタント・マネージャー
■ 訪問趣旨
ブルターニュ・コマース・インターナショナル(BCIの企業誘致活動について現状把握と取り組み内容に
ついて意見交換を実施すると共に、今後の地域間交流の礎の構築に取り組んだ。
■ 組織概要 ~ブルターニュ・コマース・インターナショナル(BCI)について~
BCIは地方政府による運営にて企業誘致や投資促進、貿易促進、中小企業のマッチング等、対内投資促進
及び企業の海外展開支援を実施。世界90カ国に約105人の代表を配置し、地域主権のもと議会の下部
組織として公立、無償にてサービスを提供する経済振興機関。
年間の支援実績として、延べ1800件の地元企業訪問、600件のサービス提案、276件の提供、
延べ800企業の参加、29の国際見本市ブース出展、企業誘致プロジェクトとして27件。年間5件の外
資系企業の進出を目標としている。
・ブルターニュ地域圏とは:
4県からなる行政単位で、庁の所在地はレンヌ市。直接選挙で選出された地域圏議会議員が議長を互選す
る。地意圏議会議長は地域圏の行政権を代表する。
面積: 28,000 k㎡ / 人口:約300万人
主な産業クラスター:情報通信、自動車関連、食品、海洋工学
日本企業の進出データ:33拠点 日系企業による雇用創出数:2,918名
主な進出済み日系企業: キャノン、三菱電機、ルネサス、サンデン、ヨックモック、ニッスイ㈱
・各種サービス:
① 地元企業の海外展開サポート
輸出支援、情報提供、法人設置、人材募集、市場開拓、国際展示会出展、
海外事例紹介、国際商談会、新興国の産業開拓
② 対内投資促進
情報収集、地元企業との商談アレンジ、現地調査、立上前後のフォロー
スタッフ数: 40名
・ブルターニュ圏の海外での企業誘致活動について(
・ブルターニュ圏の海外での企業誘致活動について(強み)
強み):
①フランスと各国(日本)の双方の商習慣を把握したビジネスコーディネーター
を設置すること。(日本代表事務所)
②ブルターニュ圏の幹部たちは、直接海外へ出向き、地元の魅力をアピールし、
企業や投資を誘致し、雇用を創出するため毎年派遣団として海外へ出向く。
意見交換の様子
・現在のプロジェクト:「地元企業対象の海外展開情報のインプット」
現在「Open de International」という地元企業向け海外展開フォーラムを企画中。
海外展開に関心の高い企業向けに、一日のみのフォーラムを実施。
忙しい企業関係者が1日だけ集中的に、海外展開支援に特化したイベント。
各国から講演者を呼び、企業に有益なセミナー・商談会・ディスカッションで
構成されている。
海外展開フォーラムPRサイト
訪問予定企業数:330社、予定商談件数:732社
・日本との関係性:
姉妹都市提携:ブレスト・横須賀、レンヌ・仙台
覚書締結関係:横浜リサーチパーク、及び大阪商工会議所情報通信部
使節団:大阪からエレクトロニクス関係の企業から使節団受け入れ。
・GNI側より:メッセ・ナゴヤを紹介。
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◆ EMC2クラスター(テクノキャンパス)訪問
・日 時:
・訪問先:
・対応者:
・訪問者:
2013年6月20日(木)
EMC2クラスター(テクノキャンパス)(ボーグナイス地域ナント市)
ローレント・マナック氏(本部長)
Benoit SAGOTO-DUVAUROUX氏(副部長)
オリビア・カーン氏(R&Dプロジェクト・コーディネート担当)
シリル・ゴリノ氏(インターン)
テクノキャンパス Perrine OGER氏(広報)
中部経済産業局 国際課飯野国際係長、
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ・センター 渡邉アシスタント・マネージャー
■ 訪問趣旨
フランス ペイ・デ・ラ・ロワール地域・ナント地域に拠点を有する複合材クラスター「EMC2クラス
ター」を訪問し、当地域で整備中のナショナルコンポジットセンター(名古屋大学)をはじめ、当地域の
研究機関、企業等との関係構築を視野に入れた意見交換を実施。関係構築を図った。
■ 組織概要 ~EMC2クラスターについて~
EMC2クラスターについて~
EMC2クラスター と同拠点内にある「テクノキャンパス」は、エアバスなどの欧州大手企業による出資
により、複合材の高度利用実施の為に設けられた調査研究プラットフォームである。デザインから非破壊
テストまで複合材の全ライフサイクルに関する研究を行っており、企業間連携プロジェクトによって事業
開発を目指すための団体。EMC2 の活動に続き、フランス産業省の政策により、地域の産官学協力をもと
に IRTジュール・ヴェルヌ計画を立上げ、航空、造船、エネルギー、地上交通等様々な分野において、複合
材・金属材・ハイブリッド材の先進技術研究を目指している。
【EMC2 クラスターの目指すゴール】
クラスターの目指すゴール】
①複合材を活用した市場において適応した戦略を立てる
市場において適応した戦略を立てること。
②企業間の枠を越え共同研究開発ができる体制を整え、新た
な技術開発を狙う。
③地域の国際連携プロジェクトが実現できる体制を構築する。
なお、日本との連携については、日本の複合材における
“素材”の技術・ノウハウと、EMC2クラスターが有する
市場に適応した戦略
“製造技術”を組み合わせにより、更なる技術の高度化が
図られることを期待している。
・EMC2クラスター会員企業数
:250社
・テクノキャンパス内のスタッフ数:300名
■ 当日スケジュール
・EMC2
EMC2クラスター・テクノキャンパス
クラスター・テクノキャンパス 見学
EADS社
Didier Filleu氏及びCETIM社
Philippe Papin氏より、テクノキャンパス内の説明。
・EMC2
EMC2クラスター及びグレーター・ナゴヤ・イニシアティブ双方からの概要説明&意見交換
クラスター及びグレーター・ナゴヤ・イニシアティブ双方からの概要説明&意見交換
①GNI側より、グレーター・ナゴヤ地域紹介。
②EMC2クラスター側より概要説明。
■ 今後の展開
EMC2クラスター側において、日本とりわけグレーター・ナゴヤ地域への関心は高く、今後は段階を経て関係を構
築していきたい。2013年7月2日には、岐阜大学複合材料研究センター(GCC) 及び公益財団法人岐阜県研究開
発財団への訪問も実施予定であり、それ併せた当地域での再会及び更なる意見交換を約束。
10
EMC2 クラスター(テクノキャンパス)
意見交換会の様子
EMC2クラスター(テクノキャンパス)にて