マンツーマンディフェンスの推進について(徳島県版) 徳島県ミニバスケットボール連盟理事会・臨時総会(抽選会終了後)において,日本バ スケットボール協会が推進しているマンツーマンディフェンスの推進に賛同することに決 定しました。 阿波銀行杯(兼全国大会予選)に向けて,チーム関係者(選手・指導者・保護者)の方 々に周知徹底お願いたします。 ただ,非常に難しい取り組みですので,選手・指導者・保護者・連盟が相互に寄り添っ て,子どもたちのよりよいバスケットボール環境を構築していくことにご協力お願いしま す。 1 主 旨 ①発育・発達段階に応じた適切な指導で選手をより高いレベルへ導く。 ②子どもたちがよりバスケットボールを楽しんで打ち込める環境を作る。 ③日本全体の競技力を向上させる。 2 効 果 3 背 景 ①1 対 1 でバスケットボールを楽しむ。 ②個人のスキルアップを図る。 ③状況判断力,理解力を高める。 ④想像力を養う。 世界的には,学童期はマンツーマンディフェンスを推進している国が多数ある。日本の 現状は,ミニが 90%,中学校が 70%がゾーンディフェンスを使用している。このままでは, オフェンス,ディフェンスの両面において 1 対 1 の対応力が不足してしまう。 4 導入のための取り組み 5 導入までのスケジュール 1〜5 までは,日本バスケットボール協会サイトの『15歳以下でのマンツーマンディフ ェンスの推進について』に詳細が掲載されています。(ダウンロード資料等をご覧くださ い。) -1- 6 基準と違反 ①マッチアップ ☆基準 ◎アイコンタクト(マークマンを意識してどこにいるのか見ている) ◎言葉のサイン(ボール,1番,2番,3番,ヘルプ,スイッチ,ローテーションなど) ◎手のサイン(指差しなど) ◎1.5㍍の距離で誰とマッチアップしているか明確にする。 ◎オープンでもディナイでもきちんとマッチアップして守る。 ◎5 人全員で,同じタイミングで,オールコート,スリークオーター,ハーフコート(リ ングから 7 メートルあたり,スリーポイントラインあたり)いずれの場合からでもマッチア ップは可能である。 ★違反(コミッショナーの旗が上がるケース) ▲自分のマークマンを無視して,ボールマンばかり見ている。 ▲自分のマークマンを無視して,ボールマンに身体を向けている。 ▲自分のマークマンをはなして,後方(ペイントエリア内,ゴール下付近)に,かなり下 がっている。 ▲味方がまだぬかれていない状態で,マークマンを外して,はじめからボールマンのペネ トレイトしてくるエリア(オフェンスのインライン上)にいる。 ▲2 番のディフェンスマン(オープンでもディナイでも)が,ボールマン側に寄ったポジ ション(ボールサイド)でいる。 ▲3 番のディフェンスマンが,ヘルプサイドで存在する場合に,両足がミドルラインを完 全に越してボールサイドにいる。 ▲オールコート,スリークオーター,ハーフコートマンツーマンは,1 人がオールコート, 後の 4 人がハーフコートのようなことは禁止。 ▲ハーフコートマンツーマンで,リングから 7 メートル離れた付近からマッチアップしていな い。ペイントエリア付近でマッチアップしだすことは禁止。(ゾーンとみなされる) ▲オフェンスプレーヤーが明らかに攻撃に参加していない(じっとしてほとんど動かない, ルーズボール,リバウンド等に参加しないなど)場合は,マッチアップしなくてもよい。 しかし,そのディフェンスプレーヤーは,ボールマンに向かってディフェンスしてよい が,ペイントエリア内でヘルプポジションに位置することは,禁止。 ■ここで危惧されるのが,同一プレーヤーのダブルチームの連続が発生することである。 このケースを起こさせないために,指導者は,ボールをいつでも取りに行く姿勢をプレ ーヤーに指導していくことが必要となる。ルーズボールも追わず,全くオフェンスに参 加しないように指導されないことをお願いする。発達段階(学年・経験値)によって, 今できそうなオフェンスを指導することを心がける。 ▲学年や経験値によって,オフェンス時にボールに触れることが少ないプレーヤーをマッ チアップしないことは禁止。 ■ルーズボールやリバウンドにも参加する意志が見られ,カッティングプレーなどで動い -2- ているプレーヤーには,必ずマッチアップしなければならない。 ②プレスディフェンス ☆基準 ◎マッチアップの基準に合致している。 ◎マンツーマンプレス ◎ボールマンに,トラップをしかける。(解除された場合は,すばやくローテーションを 行い,ピックアップを確実に行う。) ★違反(コミッショナーの旗が上がるケース) ▲ゾーンプレス ▲同一プレーヤーのダブルチーム連続は禁止 ■トラップ(ダブルチーム)を 1 回仕掛けたプレーヤーが連続してトラップ(ダブルチー ム)することは禁止。 ただ,AとBがトラップを仕掛けて,解除され(パス),パスのレシーバーがCとDに トラップをかけられる場合は,トラップを仕掛けにいくDのポジションが問題となる。 Dが自分のマークマンを無視していたり,はなしていたりして,トラップしやすい場所 に寄っておくことは違反となる。 ▲たて3(前方の3~4人がボールマンにしかけていき,残りの1~2人がマッチアップせ ずにカットを狙ったりペイント内を守ったりするディフェンス) ③オンボールディフェンス ☆基準 ◎ボールとリングの間に位置し,シュートチェックとドライブインを止められる距離にデ ィフェンスは存在する。 ★違反(コミッショナーの旗が上がるケース) ▲自分のマークマンに付く意志がなく,はなれている。 ▲故意に 1.5m 以上はなしてディフェンスする。 ④オフボールディフェンス ☆基準 ◎自分のマークマンとボールの両方が見える位置をとる。 ◎パスやドリブルでボールが移動した場合に,オフボールディフェンスは,自分のマーク マンとボールが見える位置に必ず移動する。(ボールが移動するたびに全てのディフェン スは動かないといけない) ◎ヘルプサイド(ミドルラインを意識)に,片足が残る。 -3- ★違反(コミッショナーの旗が上がるケース) ▲スクリーンがない状態でスイッチする。 ■これは,すべての事象か当てはまるものではない。故意にスイッチすると見せかけてヘ ルプポジションに位置取りすることはいけない。 ▲ボールを持ってない選手にトラップ(ダブルチーム)をしかける。 ▲ポストアップしていたプレーヤーがアウトサイドに出た場合に,マッチアップしていた ディフェンスが付いて行かないことは禁止。 ▲ヘルプサイドからボールサイドに両足が完全に入っている。 ⑤ヘルプローテーション ☆基準 ◎オンボール側ディフェンスプレーヤーがドリブルペネトレーションされそうなとき(明 らかにディフェンスが不利な状態)はヘルプできる。 ◎オフボールのオフェンスプレーヤーがリングにカットするときにヘルプできる。 ◎ヘルプディフェンスのために,一時的にディフェンスポジションを変える。(ヘルプロー テーション) ★違反(コミッショナーの旗が上がるケース) ▲ヘルプディフェンス後にマッチアップしない。 ▲ボールマンディフェンスマンが全く抜かれていないときから,ヘルプポジションに位置 する。 ▲自分のマークマンを無視してボールマンを見ている。 ⑥ダブルチーム ☆基準 ◎ボールマンに対して,ボールサイドからのダブルチーム(トラップ) ◎ボールマンがペネトレイトしだして,そのディフェンスプレーヤーが不利な状態になり そうな場合(抜かれる可能性が大)は,ヘルプしだしてよい。しかも,その時にヘルプ したプレーヤーともともとのプレーヤーによって,一瞬ダブルチームになってもいたし かたないが,パスなどにより解除された場合は,一刻も早くマッチアップし直す。 ■トラップ(ダブルチーム)は可能であるが,ボールサイドのインライン上のヘルプポジ ションに位置取りすることは禁止。 ◎A とBがトラップ(ダブルチーム)をしかけて,その二人が,ボールマンにドリブルで 突破された場合に,CがCのマークマンにマッチアップしたポジションからヘルプした 時に,突破されたAがボールマンに追いついて結果的にダブルチームになってもいたし かたない。 すなわち,突破された時点でディフェンスは,一旦リセットされて,同一プレーヤー のダブルチームの連続とは見なされない。 -4- ★違反(コミッショナーの旗が上がるケース) ▲ボールを持っていないプレーヤーへのダブルチーム ▲ボールサイドでボールマンがペネトレイトをしかけようとプレーし始めてから,トラッ プでなく,ゴール下付近のヘルプポジションに立つことは禁止。ゾーンディフェンスとみ なされる。 🔴コミッショナー制度について🔴 🏀コミッショナーは2名配置する。 🏀コミッショナーはTOの反対側に位置する。 🏀コミッショナーは,旗を降って,審判にゲームクロックを止めるように指示する。 🏀コミッショナーは,違反のシーンが出たすぐに旗を上げるのではなく,偶発的なのか, 故意なのかを判断して見極める必要がある。 🏀コミッショナーは,マンツーマンディフェンスの違反が明らかでかつ説明が明確にでき るときに,旗をあげるよう心がける。 🏀プレーヤーの学年や経験値をよく観察して,違反であるかどうかを判定する。 🏀コミッショナーは,両チームの指導者に根拠を明らかにして『注意(指導)』『警告』を 行う。 🏀指導者は,誰もがコミッショナーから指導を受ける可能性があることを選手の発達段階 に応じて,説明しておく。 🏀注意警告の後,指導者は選手に迅速に指導する。 🏀『注意』『警告』が,そのゲーム内で3回目になれば,テクニカルファール(2スローと ボールポジション)が宣せられる。 テクニカルファールが 2 回目のときは,コーチは退場となる。【このペナルティーは,徳 島県オリジナルである。理事会・臨時総会にて承認済みです。】 🏀コミッショナーへの悪質なアピールは,即刻テクニカルファールとなる。ただ,建設的 な意見や質問はできる。 🏀ゲーム後にコミッショナーを誹謗中傷した指導者やチーム関係者は,厳粛なペナルティ ーが課せられる。(緊急理事会で処分を決定する) 🏀ゲーム終盤に違反したチームが有利にならないようにする。 🏀コミッショナーが旗をあげている最中に,得点が発生した場合は,カウントされる。 -5-
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