7月 - Ambassade du Japon au Maroc

経済日誌2010年7月
注)1DH(ディルハム)=約 10.0 円
I.モロッコ国内経済
1. 指標等
①2010年第一・第二四半期の経済成長率予測値 1
モロッコ高等計画委員会(統計局)によると
●2010年第一四半期経済成長率予測値:3.5%
●2010年第二四半期経済成長率予測値:3.4%
②2010年上半期税収 2
2010年上半期の税収は前年同期比マイナス12.7%となり約32億DHの減少。法人税、所得
税、付加価値税が減少。
2009年上半期
2010年上半期
1014億DH
887億DH
-12.5%
901億DH
786億DH
-12.7%
法人税
267億DH
203億DH
-24%
所得税
134億DH
118億DH
-12%
55億DH
64億DH
16%
279億DH
232億DH
-16.8%
国内消費税(たばこ・石油税など)
98億DH
104億DH
6.1%
不動産登記税・印紙税など
55億DH
56億DH
1.8%
99億DH
89億DH
-10%
一般会計歳入
税収
関税
付加価値税
税収以外
推移
③2009年モロッコ中央銀行の銀行監督報告書の発表 3
モロッコ中央銀行(Bank Al-Maghrib)はモロッコの銀行を監督しているが、今般銀行監督に関する
年次報告書を発表。モロッコには銀行・その他の金融機関を合わせると84機関となっている。
銀行
融資会社
オフショア銀行
1
2
3
19行
36社
6行
エコノマップ(7月15日)、モロッコ高等計画委員会(統計局),Haut Commissariat au Planホームページ
モロッコ経済財政省、Note de conjuncture, N152(2009 年8月), N161(2010 年7月)
モロッコ中央銀行ホームページ、Rapport de la Supervision Bancaire – Exercice 2009.p6.
1
マイクロクレジット機関
資金運用仲介機関
その他
合計
12機関
9機関
2機関
84機関
全国には郵政銀行887支店を含めた4425支店が展開している。海外支店は18機関、71支
店、58の駐在事務所を数える。金融関連で従事する人の数は合計41,200名となっている。
モロッコにおける銀行の業務及び収益性に関する各種指標
2007
2008
2009
総資産
6570
7630
8270
貸出金残高
4020
5000
5530
預金残高
5160
5730
6020
自己資本
460
550
640
純収益
260
272
300
営業粗利益
157
146
164
90
86
92
労働生産性
5.35%
5.11%
5.18%
資本コスト率
1.75%
1.93%
2.05%
営業経費率
46.5%
47.8%
47.4%
純資産利益率(ROA)
1.5%
1.1%
1.1%
自己資本比率(ROE)
20.6%
15.5%
14.5%
7.9%
6.0%
5.5%
75.2%
75.3%
74.1%
純利益
不良債権比率
不良債権引当率
(億DH)
2. 建設・公共事業・インフラ等
①テトゥアンショア(コールセンター業等)の整備開始 4
6月30日,テトゥアンショアの建設が開始された。仏語・スペイン語によるコールセンター業開発
地区等の第3次産業用産業プラットフォームがテトゥアンに整備される。面積は20ヘクタールで、タ
ンジェーテトゥアン地域を欧州系コールセンターのハブにするのが狙い。2010年から2019年の間、
三段階に分けて整備が行われる予定で、2010~2012年のフェーズ1では6ヘクタールの整備を
計画、2億1000万DHが投資される。欧州に近接する地域に位置し、仏語、スペイン語を話す人
口が多く、また学生2万人を数える大学にも隣接し、外国語に堪能な人材を確保することが比較的
容易な地域。フェーズ1では1500人の雇用創出を目指し、最終的には1万人に拡大する。進出企
4
ル・マタン(7月1日)、エコノミスト(7月2日)
2
業は法人税などにおける優遇策が与えられる。同産業プラットフォームの管理はTMSA(タンジェ
地中海港特別庁)の100%子会社 Tetouanshore 社が行う。
②タンジェ地中海港産業大規模プラットフォームの開発プログラム(2010~2012年) 5
2010年:(1)テトゥアンショア整備の開始
(2)Charafate 産業フリーゾーンの建設開始: 同産業フリーゾーンはタンジェのルノー工
場に近接し、自動車分野プラットフォームで下請け工場、ロジスティック関連会社などの
進出が期待される。面積は300ヘクタールで工事フェーズ1では60ヘクタールが整備さ
れ2012年末に完成予定。
2011年:(1)Souq Lakdim 工業団地:敷地面積150ヘクタールで産業・ロジスティック用工業団地
整備が開始され、工事フェーズ1は2012年末に終了予定。
(2)タンジェフリーゾーンの拡張:100ヘクタールが拡張される。
2012年:(1)Findeq 商業ゾーン:140ヘクタール。小売・卸を含めた輸入製品の取り扱いを活性化
するためのゾーン。
③タンジェフリーゾーンが世界で総合第8位にランキング 6
イギリスの雑誌「Foreign Direct Investment」が産業ゾーン(フリーゾーン、経済特区など)のパフォ
ーマンス度・将来性などを測ったものをランキング。モロッコのタンジェフリーゾーンは総合で第8位。
港湾ゾーン(Best Port Zone)としては世界で第2位。全体的には主に中東の産業ゾーンがランキン
グされた。
Overall:
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
Shanghai Waigaoqiao Free Trade Zone
Dubai Airport Free Zone
San Luis Potoso
Aqaba Special Economic Zone
Free Port of Ventspils
Dubai Knowledge Village
Dubiotech
Tanger Free Zone
Bahrain Kogistics Zone
Dubai Media City
中国
ア首連
メキシコ
ヨルダン
ラトビア
ア首連
ア首連
モロッコ
バーレーン
ア首連
Best Port Zone:
1
2
3
5
6
Shanghai Waigaoqiao Free Trade Zone
Tanger Free Zone
Jaxport FTZ 64
中国
モロッコ
米国
エコノマップ(7月5日)
エコノマップ(7月22日)、Global Free Zones of the Future 2010/11, Foreign Direct Investment, pp22-26.
3
④MedZがメクネス農産品開発区の管理会社「Agropolis SA」を設立 7
CDG Développement の子会社である MedZ が、メクネス農産品開発区の管理・マーケティングを
任せる子会社「Agropolis SA」の設立を決定した。資本金は30万DH。農産品加工の開発は「産業
振興計画:Plan Emergence」に組み込まれており、2008年4月には経済・財政省、農業省、商工業
省、メクネスータフィラレット地域の間で農産加工品開発地区開発に関して合意している。同地域
開発には 5 億5900万DHが投資され、面積は466ヘクタールと大規模な計画。同地域は全国的
に見ても産業開発が遅れている地域。
⑤2009年モロッコ空港利用客数 8
モロッコ設備・運輸省の発表によると、2009年のモロッコ空港利用客数は1335万人で、前年
比で4%の増加。国際線利用客は前年比4.72%の増加で、国内線利用客は2.33%の減少。
⑥アガディールにおける海水淡水化プロジェクト 9
モロッコ水道公社は今後5年間(2011~2015年)で264億DHを投資し、国民の給水需要増に
対応するため海水淡水化、浄水などの計画を進める。そのうち、アガディールでの海水淡水化計
画が具体化された。BTO(建設、移転、運営)方式で実現する予定で、入札プロセスは今年10月
に開始され、2014年に稼働開始となる予定。アガディール地域のおよそ100万人の需要に対応
する。初期段階では一日10万㎥の海水を淡水化し、いずれは20万㎥にまで拡大する予定。アガ
ディールは観光地として知られ今後も水の需要が増すと見られている。
⑦モロッコ水道公社の2009年の実績と2010年の見通し 10
9日、モロッコ水道公社(ONEP: Office National de l’Eau Portable)は2009年の実績と2010年
の見通しを発表した。
2009年は37億5400万DHを投資し、240㎞の水道管、23カ所の貯水地を整備し、給水ネット
ワーク400㎞を拡張した。農村部における給水アクセス率は89%となった。
2010年は46億3460万DHを投資し、さらに浄水システム、海水淡水化システムの充実を図る。
500㎞の水道管、30カ所の貯水地を整備し、給水ネットワーク320㎞を拡張する。農村部における
給水アクセス率は91%を目指す。
⑧カサブランカに娯楽施設「Sindibadパーク」を建設 11
カサブランカに動物園、考古学施設、ホテルなどを含めた娯楽施設を建設する。官民共同で行う
プロジェクトで民間企業 5 社(Alliances, Palmeraie Développement, Dev Park, Somed, Compagnie
7
エコノミスト(7月26日)
モロッコ設備・運輸省プレスリリース
9
エコノミスト(7月19日)
10
モロッコ水道公社プレスリリース、www.onep.ma(7月9日)、エコノミスト(7月12日、13日)
11
エコノミスト、ル・マタン(7月13日)
8
4
des Alpes)によるコンソーシアムが立ち上がった。国有地の一部を利用する。投資額は 20 億DH以
上で2013年に完成予定。入場料はアトラクション込みの150DH均一料金にするか、入場料15~
20DHでアトラクションごとに追加料金を支払う制度にするか検討中。
3. 農業・漁業
①2009~2010年の野菜・果物類の輸出
2009年から2010年にかけての悪天候によって野菜・果物の収穫が減少し、輸出量の方もじゃ
がいもを除いて全体的に減少した。(その他野菜には、サヤインゲン、ズッキーニ、ピーマン、キュウ
リなどが含まれる。)
品目
トマト
じゃがいも
その他野菜
果物
合計
2008~2009年
417,720トン
9,000トン
248,000トン
102,100トン
776,820トン
2009~2010年
317,425トン
22,850トン
233,535トン
88,422トン
662,232トン
推移
-24%
155%
-6%
-13%
-24%
4. 産業・エネルギー
①ワルザザート太陽エネルギー発電計画の事前資格審査の公示 12
ワルザザート太陽エネルギー発電計画(500MW)に向けて、5月24日が関心表明の提出
期限であったが、今般事前資格審査についての公示が行われた。本計画の第1フェーズとし
て、2014年までに、IPP(Independent Power Producer)の枠組みにより、太陽熱発電方式で、
125MW以上の規模の発電所を1ないし複数実現する予定。2015年までに500MWの発電
設備を実現するため、続くフェーズは2012年末までに開始され、その中には太陽光発電によ
る発電所整備も含まれるとのこと。今回の書類提出期限は2010年10月4日のGMT10時。
②2010年上半期のメーカー別自動車売り上げ台数 13
2010年上半期の新車売り上げ台数は48,925台で前年同期比2.5%の減少。うち、輸入車は
1.85%の上昇を見せたが、ノックダウン車が10%の減少。輸入車に関しては特にヨーロッパ車の
関税引き下げにプラスしてプロモーションを行ったフォルクスワーゲンが売り上げ台数を伸ばし、オ
ペル、メルセデス、BMWも健闘した。韓国車現代は新車I30の登場で期待されたがそれほど伸び
なかった。スズキは好調、ホンダも新アコードの登場で売り上げ台数を伸ばしたが、トヨタは伸び悩
んだ。中国車は販売価格を引き下げたが、中国メーカー全体で112台しか売れず、前年比で4
2%の減となった。
12
13
モロッコ太陽エネルギー庁(MASEN)ホームページwww.masen.org.ma (7月29日)
La Vie Eco(7 月9日~15日)
5
メーカー
プジョー
ルノー
フォルクスワーゲン
現代
起亜
フォード
トヨタ
シトロエン
フィアット
スズキ
ホンダ
オペル
メルセデス
BMW
アウディー
シトロエン
ダチア
プジョー
ルノー
売り上げ台数
完成輸入車
3605
3559
3049
2826
2743
2364
1642
1632
1346
1175
1145
799
660
610
576
ノックダウン生産車
914
9012
1052
5107
前年同期比推移
4.55%
7.36%
30.19%
-2.01%
-27.51%
18.14%
-30.57%
-7.17%
-18.72%
72.79%
17.44%
83.68%
41.94%
38.01%
21.78%
-35.72%
-2.15%
-30.28%
-10.95%
5. その他
①モハメッド6世国王の11周年即位記念日の演説(於:テトゥアン) 14
30日、モハメッド6世国王はテトゥアンにて即位11周年記念日の演説を行った。経済に関しても
深く言及され、今後の課題や開発における指針も盛り込んだ。
今まで調和のとれた発展を目指し、各セクターで計画を推進しており、成果が上がっているが、
競争力の弱さ、ガバナンスの欠如、人材の欠如といった障害が存在する。今後は、環境に配慮し
た4つの方向性にそって開発を進めていく。
(1)持続可能な開発
エコロジーに配慮した持続的発展が可能な開発を進める。新エネルギーの開発を進めなければ
ならず、風力発電所の建設拡大,太陽エネルギー発電計画の強力な推進が必要である。
(2)競争力強化
マクロ経済の均衡維持、公的支出の合理化、法制度の近代化を実現し、ビジネスに適した環境
を整備する必要がある。また、投資先としてのモロッコの信頼性を高めるため、司法の信頼創設に
努めなければならない。
(3)ガバナンスの改善
14
エコノミスト、オジョドゥイ・ル・マロック、ル・マタン、オピニオンなど各紙(8月2日)
6
地方分権の更なる促進、司法改革の継続、経済社会評議会の実行力強化を実施し、開発に関
するガバナンスの改善を図る。
(4)中流階級層の拡大
社会の安定及び発展と近代化の機動力の基礎をなすものとして、中流階級層の拡大を図る政策
を推進する必要がある。
②繊維・衣料関連従事者の最低労働賃金の上昇 15
繊維・衣料関連従事者の最低労働賃金が7月1日から2.5%上昇し、時給10.39DHとなった。
2008年7月1日から4年間連続で年2.5%上昇(合計10%)する。(当館注:2011年の7月1日か
ら10.64DHとなる。)
II.諸外国等との関係
1. 外国政府との関係
①ジェトロ・モロッコビジネス環境視察ミッションの訪問 16
6月30日、ラバトで開かれたモロッコ投資環境に関するセミナーの際、大下ジェトロ・パリ・センタ
ー所長は、ここ数年、日本企業のモッロコへの投資に関する興味がたかまってきていると述べ、柳
谷在モロッコ日本国大使も、モロッコが北アフリカ地域経済において中心的役割を持ち、特にイン
フラ・観光関係での広大なプロジェクトを実現しており、現在20社ほどの日本企業がモロッコに進
出しているが、今後の二国間のより一層の経済関係発展を望むと述べた。シャミ商工業・新技術大
臣は、モロッコは政治体制が安定しており、地理的にも恵まれ、投資の条件は整っていると述べた。
一行はセミナーへの参加のほか、投資環境視察のため、タンジェ地中海港、タンジェフリーゾーン
や在モロッコ日系企業などを訪問した。
②ルーマニア経済ミッションの訪問(於:タンジェ・テトゥアン) 17
5日、14人の実業家からなる当ミッションは、ポポヴィチ在モロッコ ルーマニア大使と共にタンジ
ェの商工会議所を訪問し、当地におけるダイナミックな開発計画への投資に意欲的であると述べ、
モロ商工会議所所長も、最近急激に発展した当地での自動車・航空産業、公共建設事業への参
画を呼びかけた。その後一行は、ラバトにてストティ ラバト商工会議所所長とも会見し、二国間経
済関係発展に向けて意見交換した。
15
16
17
エコノマップ(7月1日)
エコノマップ(7月2日)
ル・マタン(7月8日)
7
③トランスグリーン計画へのモロッコの積極姿勢 18
5日にパリで発表されたこの計画は、2020年までに地中海沿岸で20ギガワットの再生可能電力
の生産を目指す地中海太陽計画(Plan solaire méditerranéen)の一環として、北アフリカで太陽熱
を利用して発電した電力を、地中海海底を経て欧州に送る送電網を敷設することが目的。北アフリ
カ諸国中、特にモロッコがこのプロジェクトの参加に積極的。
④外務・協力省アムラニ次官が武正外務副大臣と会見(於:東京) 19
12日、同次官は会見において、日本はモロッコ国王が訪問した初のアジアの国であったこと(20
05年のモハメッド六世の訪問)、モロッコに対する日本の援助額が第二位であり、それが国王のた
ちあげた「人間開発に関わる国家イニシアティブ(INDH)」の支えとなっていること、ミレニアム開発
目標(OMD)の実現のためアフリカ開発会議(TICAD)等により、いかに日本がアフリカ・アジアの
協力関係に貢献しているか等を述べ、新たに、再生可能エネルギー、環境、上水管理の分野での
二国間協力を強調した。 武正副大臣も二国間の良好な政治上、経済上の協力関係に言及し、今
後のモロッコにおける事業への投資に興味を示した。
⑤ラバトにモロッコ・韓国共同の教育センター発足 20
1 5 日 、 TICE (Centre maroco-coréen de formation dans le domaine des technologies de
l’information et de la communication pour l’éducation = モロッコ・韓国 教育のための情報・コミュ
ニケーション技術研修センター) の開所式が行われ、アシシンヌ国家教育・高等教育・幹部養成・
科学研究大臣、エル・ラビダ初等教育担当国務長官、チョイ在モロッコ韓国大使が出席。このセン
ターは初等教育担当国務庁と KOICA (The Korea International cooperation Agency)の間で2008
年6月に交わされたパートナーシップに基づくもの。
⑥モロッコと韓国 二国間貿易発展のための三年計画を発表 21
19日、マアズーズ貿易大臣と金韓国貿易大臣の会見の際に合意。特にエネルギー、新技術分
野での協力が強調され、最低年1回の韓国輸入業者のモロッコ訪問や、二国間の実業家によるラ
バト、ソウルでの合同セミナー開催等のプログラムが含まれる。
2. 外国企業との関係
①韓国家電LG社がモロッコ人材育成・雇用促進庁と提携 22
18
19
20
21
22
エコノミスト(7月7日)
ル・マタン(7月13日)
エコノマップ(7月19日)
エコノマップ(7月21日)
エコノマップ(7月12日)
8
韓国の家電メーカーLG社とモロッコ人材育成・雇用促進庁(OFPPT: Office de la formation
professionnelle et de la promotion du travail)とエアコン技能者人材育成の分野で提携した。LG エ
アコン分野人材育成所「LG Clim Academy」が設立され、エアコン関連に特化した技術者育成など
を行う。
②モロッコ王立航空が独系TUIVoyage社傘下Jet4you格安航空会社の経営への資本参加で
合意 23
モロッコ王立航空(RAM:Royal Air Maroc)が格安航空会社 Jet4you の経営に資本金66%の割
会で資本参加する。取引額は未公開。Jet4You 格安航空会社は RAM と資本提携することでネット
ワークの拡大につなげる。TUI Voyage の子会社 JetAirfly 社が Jet4You の経営管理を行い、RAM
がネットワークの調整などを行う。
③Ritz Carltonホテルがモロッコに進出 24
タンジェから車で45分のところに位置する Tamuda 湾に2013年にオープン予定。アフリカ大陸で
はじめての進出となる。夏以外のシーズンオフでも利用客を狙う。
④チュニジア自動車企業がカサブランカ株式市場に上場 25
13日付けでチュニジアの自動車企業である「エンナクル・オートモビル(Ennakl Automobile)」がカ
サブランカ株式市場に上場。モロッコ以外の国の企業としては本社が第一号。当企業社長、エル・
マトゥリ氏はベンアリ チュニジア大統領の娘婿にあたる。
⑤スペインの化学産業グループ ADI カサブランカに進出 26
すでにフランスとポルトガルに進出している当グループは、建築、塗装、セラミック分野等におけ
る化学製品の流通(調達.ストック、配給)を専門とする。今回の投資額は40万ユーロで、まずはカ
サブランカに根拠を置き、モロッコ国内での流通経路を模索する。その後、当地をプラットフォーム
としてアフリカ各地への進出を試みる計画。モロッコでは3年間で300万ユーロの取引高を目指
す。
3. 経済協力
①アフリカ開発銀行(BAD)による借款
•
23
24
25
26
27
「行政改革支援プログラム第4期」のサポートのために1億ユーロを借款 27
エコノミスト(7月8日)、エコノマップ(7月9日)
エコノミスト(7月16日)
エコノミスト(7月14日)
エコノミスト(7月28日)
エコノマップ(7月2日)
9
•
8月に上水浄水計画のため2億ユーロを借款の予定 28
②米国国際開発庁(USAID)が「モロッコ経済競争力(MEC)」プログラムを開始 29
このプログラムは、投資・貿易促進のための制度改革、農業分野における生産性等向上を目的と
した水源の利用効率向上、専門人材育成の三つを目標とし、予算は3400万USドル。
③モロッコ・フランス間で総額1億4700万ユーロの11協定が調印される(於:パリ) 30
第10回モロッコ・フランス閣僚会議の際、モロッコのエル・ファシ首相とフランスのフィヨン首相の
間で以下の11項目に関する調印が行われた。
1)再生可能エネルギーに関する協定
2)核エネルギー平和的利用促進協定
3)医療カバー・社会保障関連協定
4)労働における安全・保健上の技術援助・協力についての宣言
5)Chtouka-Aït Baha 地方における淡水化および灌漑計画のパートナーシップ準備に関する協定
6)保健分野における地方分権化およびプライマリーケア強化の支援協定
7)保健分野における地方分権化およびプライマリーケア強化の支援協定(借款)
8)漁業分野におけるインフラ向上・商業能力強化プログラム協定(補助金)
9)漁業分野におけるインフラ向上・商業能力強化プログラム協定(借款)
10)ウジダ電気水道公社(RADEEO)へ上水整備プログラム協定(借款)
11)ラバト トラムウェイ経営・メンテナンスに関する契約
④EU(欧州共同体)より66億DHの無償援助 31
2011年から2013年にわたるモロッコ国家プログラムを支援するもので、経済近代化、ガバナン
ス・人権向上、環境保護などに充当される。
⑤アラブ通貨基金(AMF)より20億DHの無償援助 32
金融・銀行業界の発展に充当される。
28
29
30
31
32
エコノマップ(7月9日)
エコノマップ(7月2日)
エコノマップ(7月5日)
ル・マタン(7月14日)
オジュドゥイ・ル・マロック(7月15日)
10