6.3 システム環境の設定 6.3 システム環境の設定 GLC の環境を整えるための設定です。 「システム環境の設定」には、 「システムの設定」 「シ ステムエリアの設定」 「グローバルウインドウ設定」 「文字列データの設定」があります。 6.3.1 システムの設定 GLC 本体の設定を行います。 ■スタンバイ時間(0-255) GLC には表示素子を保護するために、自動的に画面を消す機能(スタンバイモード)がありま す。ここでは、その時間を設定します。 「0」を設定すると常時表示になります。 システムデータエリアの「画面表示 OFF」※ 1 のデータが「0000h」の時に、設定した時間以 上で、次のいずれかの動作がない状態の場合には、表示が消えます。 ・画面切り替えをする。 ・画面をタッチする。 ・アラームメッセージ(流れ表示)を表示する。 ・エラーメッセージを表示する。 (2Way エラーは除く) ・メニューバー(強制リセット画面)を表示する。 ・日本語 FEP のシステムウインドウを表示する。 ■スタートタイム(0-255) GLC の立ち上げ時間の設定です。電源を入れ、ホストの立ち上げ後に GLC を立ち上げるな ど、電源投入シーケンスを調整するために設定します。 ■タッチブザーの音 画面にタッチした時、内部ブザーが音を出すか出さないかの設定です。 ■ブザー端子出力 GLC2000 シリーズにはこの機能がありませんので、ここでの設定は無効となります。 ※ 1 ダイレクトアクセス方式でご使用の場合はシステムデータエリアのワードアドレス +9、メモリリンク方式でご使用の場合はシステムデータエリアのアドレス 12 が対 象のアドレスになります。(ただし、システムデータエリアにすべての項目を設定し た場合) 参照→「GP-PRO/PB Ⅲ for Windows 機器接続マニュアル(PLC 接続マニュアル)」 (画面 作成ソフトに付属) 6-3 6.3 システム環境の設定 ■パスワードの設定 「メモリの初期化」や初期設定(オフラインモード)に切り替えるときに使用するパスワー ドの設定です。オフラインモードで設定を変えられないようにするためで、任意の番号 0 ∼ 9999 で設定します。設定不要のときは「0」を設定します。 ■画面番号のデータ形式 画面切り替えを行う場合、画面番号の指定を「BIN」で入力するか、 「BCD」で入力するかの 設定です。 6.3.2 システムエリアの設定 ここでは、システムデータエリアに設けたい項目の設定を行います。 システムデータエリアとは PLC が GLC を管理するために必要なエリアで、PLC 内部に設けま す。システムデータエリアに設定できるデバイスは PLC により異なります。 参照→「GP-PRO/PB Ⅲ for Windows PLC 接続マニュアル」(画面作成ソフトに付属) メモリリンク方式を使用する場合、この設定は不要です。 項目にタッチし、反転表示になるとその項目を選択したことになります。 ◆総使用ワード数 システムエリアの設定(書込み ∼ と読み出し ∼ )で選択した項目をワード数で表 示しています。 「確認」キーをタッチすると選択項目確認のため「システムエリアの設定確認」画面が表示 されます。 ・ 本設定は、ダイレクトアクセス方式を使用時のみ有効です。 ・ 画面内で表示されるシステムエリアとは、システムデータエ リアのことです。 6-4 6.3 システム環境の設定 「表示中画面番号」 「エラーステータス」 「時計データ(現在値)」 「切り替え画面番号」 「画面 表示 ON/OFF」の 5 項目を選択した場合、選択された項目から順にアドレス(ワード)が決 められ、以下のように設定されます。 「動作環境の設定」の「システム先頭デバイス・先頭アドレス」で設定されたデバイスアド レスが「+0」のアドレスになります。 上記の「システムエリアの設定確認」を例にすると、 「システム先頭アドレス・先頭アドレ ス」が D00200 の場合、 「切り替え画面番号」を設定する場合は、アドレスは「+6」ですので D00200+6=D00206 となります。 「システム先頭デバイス・先頭アドレス」の設定方法は、 参照→ 6.5.1 動作環境の設定 (1:1 / n:1) 6-5 6.3 システム環境の設定 6.3.3 グローバルウインドウの設定 ここでは、グローバルウインドウに関する設定を行います。 GLC では、グローバルウインドウ 1 画面、ローカルウインドウ 2 画面のウインドウが表示で きます。グローバルウインドウとは、全画面共通の同じウインドウを表示します。ローカル ウインドウとは、それぞれのベース画面専用のウインドウを表示します。 ■グローバルウインドウ グローバルウインドウを使用する、しないの設定です。 「使用しない」を選択した場合、以 下の項目の設定は必要ありません。 ■グローバルウインドウ指定 グローバルウインドウの登録番号、ウインドウ表示位置を直接指定するか間接指定するかの 設定です。直接の場合、ウインドウ登録画面、および表示位置の指定はここで設定した値の 固定値となります。 間接の場合、システムデータエリアに設けられた専用ワードアドレスに登録番号を書き込む ことによって複数のウインドウ登録画面からグローバルウインドウを任意に選択することが できます。 また、グローバルウインドウの表示位置も同様に可変値となります。 ■データ形式 ウインドウ登録番号とウインドウ表示位置を「BIN」で入力するか、 「BCD」で入力するかの 設定です。グローバルウインドウ指定を間接指定したときのみ設定します。 ■ウインドウ登録番号 グローバルウインドウとして扱いたいウインドウ画面の登録番号を設定します。グローバル ウインドウ指定を直接指定したときのみ設定します。 ■表示位置 X 座標 /Y 座標 グローバルウインドウの表示位置の設定です。グローバルウインドウ指定を直接指定したと きのみ設定します。 ウインドウ登録された画面の左上の座標を指定します。GLC を縦置きで使用する場合は、左 下の座標を指定します。 6-6 6.3 システム環境の設定 6.3.4 文字列データの設定 接続する PLC の文字列データの並び方は、メーカーによって異なります。ここでは、PLC の 文字列データの並び方を設定します。 ・ 文字列データモードは、PLC の機種に合わせて設定します。デ バイスの種類やタグごとには、指定することはできません。 ■文字列データモード(1-8) お使いの PLC の文字列データの格納順序を以下の表で選択し、文字列データモードを設定し てください。 (Ⅰ)データのデバイス格納順序 (Ⅱ)ワード内のバイト LH/HL 格納順序 (Ⅲ)ダブルワード内のワード LH/HL 格納順序 <文字列データモード一覧> (Ⅰ) データのデバイス ワード内のバイト ダブルワード内の 文字列 (Ⅱ) (Ⅲ) 格納順序 LH/HL格納順序 ワードLH/HL格納順序 データモード LH順 先頭データから格納 HL順 LH順 最終データから格納 HL順 LH順 4 HL順 2 LH順 5 HL順 1 LH順 6 HL順 7 LH順 8 HL順 3 6-7 6.3 システム環境の設定 (Ⅰ Ⅰ)データのデバイス格納順序 <例> 文字列 A B C D E F G H ① ② ③ ④ 先頭データから格納 最終データから格納 ① D0100 ④ D0100 ② D0101 ③ D0101 ③ D0102 ② D0102 ④ D0103 ① D0103 (Ⅱ Ⅱ)ワード内のバイトの LH/HL 順序 <例> 文字列 A B C D ①② ③④ 16ビット長デバイスLH順 16ビット長デバイスHL順 ② ① D0100 ① ② D0100 ④ ③ D0101 ③ ④ D0101 32ビット長デバイスLH順 ② ① ④ 32ビット長デバイスHL順 ③ D0100 ① ② ③ ④ D0100 (Ⅲ Ⅲ)ダブルワード内のワードの LH/HL 順序 <例> 文字列 A B C D E F G H I J ① ② ③ ④ ⑤ 16ビット長デバイスLH順 16ビット長デバイスHL順 ② D0100 ① D0100 ① D0101 ② D0101 ④ D0102 ③ D0102 ③ D0103 ④ D0103 ⑤ D0104 ⑤ D0104 <例> 文字列 A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T ① ② ③ ④ 32ビット長デバイスLH順 6-8 ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ 32ビット長デバイスHL順 ② ① D0100 ① ② D0100 ④ ③ D0101 ③ ④ D0101 ⑥ ⑤ D0102 ⑤ ⑥ D0102 ⑧ ⑦ D0103 ⑦ ⑧ D0103 ⑩ ⑨ D0104 ⑨ ⑩ D0104 6.3 システム環境の設定 〈K タグ書込み時の文字数と PLC デバイスの関係〉 ◆ 16 ビット長のデバイス時 GLC は文字列の先頭より 2 文字(半角)ずつ、PLC の 1 デバイスに格納します。 表示文字数が 9 文字の場合は、以下のようになります。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 NULL ・ 2 で割り切れない場合は文字列の最後に NULL を付加します。 ◆ 32 ビット長のデバイス時 GLC は文字列の先端より 4 文字(半角)ずつ、PLC の 1 デバイスに格納します。 表示文字数が9文字の場合は、以下のようになります。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 NULL ・ 4 で割り切れない場合は文字列の最後に NULL を付加します。 6-9
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