Case Study

Case
Study
www.grandit.jp
株式会社学研ステイフル
市場変化に迅速かつ柔軟に対応できる
®
基盤をGRANDIT で実現
ブランドやキャラクターデザインを使用したステーショナリーなどパーソナル文具・雑貨の企画
教育出版事業を中核とする学研グループの中で、
「よき遊
開発・販売を主業務とする学研ステイフル。趣向変化が激しく、商品ライフサイクルが短いことに
び」
「よき学び」
「よきコミニュケーション」という 幸せの
三大要素 の提案を事業コンセプトに、ブランド、キャラク
ターデザインを使用したステーショナリーや雑貨、グリー
ティングカードやレター、未就学児童対象の能力開発商品
®
よる多品種少量販売を宿命付けられたビジネス環境にある同社は、GRANDIT によって市場環境
の変化に迅速かつ柔軟に対応できる業務基盤を実現した。
などの企画開発・販売を手掛ける。
設
立 : 1994年4月
(2006年7月に現社名に変更)
従 業 員 数 : 70人
事 業 概 要: ステーショナリー・雑貨の開発・販売、コ
ミュニケーションツールの開発・販売、幼
児能力開発商品の開発・販売
資
本
金 : 2億5000万円
売
上
高 : 36億円
ビジネス環境の変化に即応できる自主独立のシステム構築を選択
2006年7月に社名変更した学研ステイフルは、
トイ事業を同じ学研グループの新会社に営業譲渡
し、グリーティングカード・文具・雑貨などのホビー事業に特化して新たなスタートを切った。
代表取締役社長: 古岡 秀樹
本
社 : 〒141-8502
東京都品川区西五反田4-28-5
学研第三ビル
電
話 : 03-3493-3306
U
R
L
: http://www.gakkensf.co.jp/
ブランド、キャラクターデザインを使用したステーショナリーやグリーティングカードなどパーソナ
ル文具・雑貨の企画開発・販売を主体に順調に成長を遂げている同社だが、オフィス文具のネット
通販の台頭、100円ショップなど異業種の参入といった流通構造の変革と価格攻勢により業界環
境は厳しさを増している。そもそもパーソナル文具・雑貨は多品種少量販売の分野であり、消費者
ニーズ・趣向の変化が激しい昨今、商品のライフサイクルは短くなる一方。開発・販売のリードタイ
ムの短縮やオペレーションコストの削減は恒常的な経営課題である。
「流通再編や海外生産を含めた製造手法の多様化の中で多品種少量販売を効率化していくために
は、リアルタイムな販売状況の把握と判断に基づく生産状況、あるいは原価をコントロールしてい
く必要があり、課題の 見える化 と早期解決のために情報システムの活用は不可欠」
。IT経営につ
いてこう語る代表取締役社長 古岡秀樹氏だが、同社の基幹系システムは必ずしもその要求を満た
すものではなかった。
従来、同社の基幹系システムは、親会社である学習研究社のメインフレームに依存していた。特に
販売・在庫管理システムなどは、出版事業を主体とする親会社と取引形態がまったく異なることか
ら、メインフレーム上にサブシステムを構築するなど開発・運用コストも負担が大きかったという。
トランザクションはオンライン化されているものの、業務間のデータ連携が不十分であり、必要な
データの即時入手やサマリーデータが中心で詳細の把握が困難といったシステム的な課題を抱え
ていた。
また、学習研究社自体が基幹システムを外資系ERPで再構築することが決定しており、利用料を支
払ってサービス提供を受けるか、独自システムを構築するかの選択に迫られていた。
「事業が多様化している親会社ですが、メインは教育出版事業。ビジネスモデルや取引形態が当社
代表取締役社長
古岡 秀樹
と大きく違い、そこで新たに導入しようとするシステムも設計思想は文具・雑貨メーカーの思想と
氏
根本的に異なります。事業規模の違いも勘案して、われわれに合ったシステムを自主独立で開発・
導入した方が経営環境に柔軟に即応できると判断しました」
(古岡氏)
。独自にERPシステムを構築
®
しようという意志決定の動機をこう語る。そこで採用されたのがGRANDIT だった。
システムの発展性がイメージできる提案とSIerとして信頼性を評価
®
古岡氏がGRANDIT を知るきっかけとなったのは、親会社の情報システム部OB社員で、同社情報
情報システム室
室長代理
貝津 みのり
氏
®
システム室顧問の紹介だった。ERPシステムの選定にあたって同社は、GRANDIT のプライム
パートナーであるオリンパスシステムズが支援・協業する、日鉄日立システムエンジニアリングが
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株式会社学研ステイフル 市場変化にも柔軟に対応できる、独自のビジョンに基づいたインフラを構築
データ連携
学研ステイフル
販
意
売上管理
受注管理
与信管理
出荷管理
販売予実管理
出荷依頼
WebEC販売
EOS受注
注
先
債 権
請求申請
請求締
返
入
金
回
収
取引
物流
調達・在庫
プロスペクト/見積
EDI
EC
得
売
債 務
手
手形管理
理
入荷管理
商
商品管理
理
仕入管理
社
社内調達
達
在庫照会
在庫調整
EDI
EC
移動管理
仕
WebEC調達
入
統 合
データベース
デ
タベ ス
先
支払申請
支払締
残
残高管理
理
発注管理
在
在庫管理
理
支 払
BI機能
ワークフローなど
GRANDIT®
財務会計システム
品
返
品
物流倉庫(上尾センター) 倉庫管理 物流システム
出
荷
入
荷
®
提案したGRANDIT のほか、既存請求システムのベンダーが提案したオリジナルのERPパッケー
ジ、完全な独自開発の基幹系システムの3社のプレゼンを受けた。そうした経緯の中でGRANDIT
®
が採用された理由は、基幹業務に加えてBI(ビジネスインテリジェンス)やワークフロー機能などに
ソリューションプロバイダ
®
より発展的にシステムを育てていくことが可能であること。さらに、GRANDIT のベンダーおよび
システムインテグレータに信頼できるパートナーとして価値を見出したからだと強調する。
「日鉄日立システムエンジニアリングが当社の現状把握をしっかりできていると感じ、システムを
発展的に拡張していく将来像がイメージできました。一緒にシステムを育てていくビジネスパート
ナーとして、信頼できるSIerであることが選定の大きな決め手でした」
(古岡氏)
。
私たちは、お客様ニーズを捉え最適なシステムを提
案・構築するトータルソリューションプロバイダーと
してコンサルティングからシステム設計・開発・保守
®
2007年2月のカットオーバー時に稼動させたGRANDIT の機能は、販売・調達・在庫・債権管理の
各モジュール。今後は債務管理および会計管理を稼動させていく計画だ。販売、製造情報など
にいたる一連のサービスを総合的に提供致します。
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個々の明細データまで迅速に状況把握したい、あるいは内部統制強化のために業務フローを可
®
視化したいというニーズがあった同社に対して、GRANDIT が基幹業務機能以外にBIやワークフ
プライムパートナー
ロー機能などを標準実装しており、それらを順次活用していくことができる点を評価している。
多品種少量生産・販売という商品の特性上、
販売現場の状況把握と生産コントロールは重要な課題。
迅速な意志決定を行っていくためのシステム活用は同社にとって不可欠な要素だ。
「従来は販売系のデータは定期的に提供されていましたが、それをExcelで加工して利用している
®
状況。ただ製造系のデータは各担当者が個別に管理していました。GRANDIT の導入によって、そ
うした情報を統合的に管理できるようになり、明細データまで容易に把握できるようになるメリッ
私たちは、単なるシステムベンダーではありません。
システムは道具です。そこから得られる情報を使い
こなしてこそ価値がでます。私たちは業務とシステ
ムが一体となった情報活用型ビジネスの実現を御支
援致します。
トは大きいです」
(貝津氏)
と指摘する。
www.olympus-systems.co.jp
市場変化に柔軟に対応できる業務基盤を実現
学習研究社へのシステム依存の環境から、自らの設計思想に基づいた戦略的に活用できるシステム
を構築した学研ステイフル。これまでのメインフレーム上のシステム開発には、システム上の制限
お問い合わせ先
や開発委託・運用コストの増大、開発時間の長さなど多くの課題を抱えていたが、自ら投資をコン
トロールするとともに、業界環境の変化に柔軟に対応でき将来ビジョンを具現化していくための
インフラを完成させた。
「自社でシステムを運用していく人材育成のための投資は必要になりますが、市場変化に柔軟に対
応していくために、社内の見える化 を実現して課題の早期解決を可能にするIT基盤を得たことが
最大の効果と考えています。コスト削減においても、従来の委託開発・運用コストと比較して3〜4
インフォベックはGRANDIT®コンソーシアムにより推
進されるGRANDIT®事業の推進母体です。コンソー
シアム各社の要件をもとに製品の開発・保守などを担
当し、コンソーシアム各社と共にGRANDIT ®事業を
推進しています。
割の削減効果を見込んでいます。今後、ワークフロー機能やBI機能の活用で内部統制強化、業務活
®
動の最適化などによって投資効果は徐々に出てくると期待しています」
。古岡社長はGRANDIT 導
入の効果をこう強調する。
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