人工リン脂質・PCコポリマーはなぜ肌の救世主なのか? 84%の水分を

人工リン脂質・PCコポリマーはなぜ肌の救世主なのか?
84%の水分を含むバリア
1010第82号の「健康ワンポイントアドバイス」で取り上げた「PCコポリマー」につい
て、ここで詳しく解説しましょう。
人体は60兆個細胞からできています。そして細胞は、たんぱく質、糖、リン脂質、核酸
の4つの成分で構成されています。中でも、細胞膜を構成する上で重要な要素を担ってい
るのが「リン脂質」という物質。このリン脂質を人工的に合成し、バイオセンサーの表面
や人工血管の内壁のコーティングなどに応用する研究が行われてきました。もしリン脂質
が合成できれば、人工皮膚への活用など今後の医療現場でも期待されます。
長い研究の末に完成したのが、人工リン脂質「PCコポリマー」でした。これによって、
人工的な細胞膜の機能と構造を、皮膚表面に再現することへの期待が高まりました。PC
コポリマーの大きな特徴は、84%という高い含水率にあります。これは1gあたり0.84g
の水を含んでいるということ。つまりPCコポリマーには、皮膚の表面に水のバリアを張
り、それによって潤いを保つ効果が見込まれるのです。また、高いバリア効果は、外から
の様々な刺激をシャットアウトして皮下の水分を保持します。
手洗いを繰り返すような仕事に携わる人は、手荒れの悩みがついてまわります。PCコ
ポリマーに期待される機能がホンモノならば、手荒れの防止効果が必ずあるはず。そこで、
ある大学で、1日10回以上手洗いをする看護師18名(30∼50代)を対象に、使用前と使用
開始35日後の測定結果を比較検討する実験が行われました。
実験で分かったシワの予防効果
詳細は省略しますが、実験結果から次のような考察が提示されたのです。
「これまで、手荒れ防止のために様々な皮膚保護剤、改善剤が使用されてきたが、塗りつ
けるとべとついて作業ができないために作業終了後にしか使用できないということも含め
て、その効果に満足できるものがなかった。今回使用したローション(PCコポリマー)
は塗布後べとつかず、手洗い後いつでも使用できること、また1日数回の使用で十分効果
が得られること、予防だけでなく皮膚の改善も得られることなど、期待通りの効果を確認
できた」
なおこの実験では、手術用手袋を5時間装着した後の測定も行われました。その結果、
PCコポリマーが人工皮膚皮膜として、皮膚表面での水分の出し入れを調節し、生体機能
の損傷を防ぐとともに正常化を促すことも期待できることが分かりました。つまり、ラテ
ックスアレルギーの予防効果が期待できるということです。
興味深いのは、前述の実験で、シワの改善も見られたということ。具体的には、シワ表
面積、シワ体積率、シワ最大幅、シワ平均深度、シワ個数の全ての面での改善です。つま
り、手荒れによる皮膚表面のシワが減少してより潤いのある肌になったことを意味してい
ます。
大人気ヒアルロン酸をしのぐ機能
PCコポリマーの機能はこうして実験で証明されました。化粧水としてこれを利用しよ
うとする場合、生体への親和性や安全性はどうなのでしょうか。皮膚の保湿力を高めるP
Cコポリマーは、細胞膜の成分をそのまま再現したものですから、もちろん親和性と逆行
するようなことはありません。また、数多くのパッチテストの結果、幅広い年齢の方が長
期間使用しても全く安全性に問題ないことが実験で認められました。
こうした事実から、PCコポリマーは今や「呼吸する第2の皮膚」と呼ばれるようにな
りました。
ところで、肌の保湿力を高める物質として、鶏のトサカから抽出したヒアルロン酸とい
う物質をご存知の方は多いことでしょう。今では、いろいろな化粧品にヒアルロン酸は利
用されています。このPCコポリマーは、ヒアルロン酸と比べてどうなのでしょうか。
P C コポリマーを含むローションは皮膚の上にナチュラルなバリアを形成し、このバリ
アが外的刺激を最小限に抑えるだけでなく、皮下水分を保持します。さらに皮膚の外的環
境に応じて、水分蒸散をコントロールするのです。それが「呼吸する第2の皮膚」と呼ば
れるゆえんですが、ヒアルロン酸との大きな違いはその機能の持続性にあります。
48%の含水率は、ヒアルロン酸をはるかに上回りますが、塗布後に水洗いをしても吸保
湿性が下がらず、長時間の「うるおい効果」が持続できることが、やはり実験で証明され
ました。塗った皮膚をなんと10回水洗いしても、流れ落ちないのです。したがって、PC
コポリマーは1日に何度も塗布する必要もありません。
このPCコポリマーを主成分とし、高濃度配合した化粧水が「ピュアープレイン」とい
う製品です。成分はPCコポリマー以外に、水、DPG、PEG−32、オレンジフラワー
水、ポリソルベート80、グリチルリチン酸2K、PCA−Na、クエン酸、クエン酸ナト
リウム、BG、メチルパラベン、フェノキシエタノール。
水仕事による肌荒れや乾燥肌、ハウスダストなど、現代社会の人々の「肌」は常に危険に
さらされています。PCコポリマーを配合したピュアープレインは、そんな方々の肌を潤
い効果でしっかりガードします。人工でありながらナチュラル。もちろん、無着色、無刺
激、ノンオイル、アルコールフリーですから、敏感肌の方やお子様にも安心してお使い頂
けます。
ピュアープレインはこんな方におすすめです!
・仕事や家事などで、手荒れにお悩みの方
・メイクのなじみにくさにお悩みの方
・乾燥肌や肌あれにお悩みの方
・1日に何度も保湿クリームなどを塗るのが面倒な方
・従来の保湿化粧水・保湿クリームなどが、肌に合わない方
※手や顔だけでなく、全身にご使用いただけます
※ワセリンなど油性の保護剤と違い、ピュアープレインは手袋を劣化させたり、破損を助
長する事はありません
※病院の手術室など、無菌性を必要とする場所でのご使用は避けてください