第4回検討委員会 [PDFファイル/686KB]

平成28年1月28日 当日資料
浪江町交流・情報発信拠点施設
基本計画に係る第4回検討委員会
平成28年1月28日(木) 13時~
浪江町役場二本松事務所 2階大会議室
資料1
目次
P2. 前回検討委員会での意見内容について
P3. 検討委員ヒアリング結果について
P8. 施設のレイアウトについて
P10. 初期段階の施設整備の財源の検討について
P11. 第三セクターの運営・設立の方向性について(案)
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前回検討委員会での意見内容について
前回委員会での意見内容とその整理内容まとめ
①運営主体については、公募等も考えられるが、委員から広く意見を聞きながら方向性を検討すべき。
②事務局での検討段階から、参加したい。
・これまでの検討委員会の中で、十分に委員の方の意見を引き出せていないのではない
か?また、運営主体の検討に関するご意見が多く挙がっていたこともあり、運営主体と
して係わる可能性がある町内の団体・組織に所属する検討委員会の方を中心に、事務局
にて個別聴き取り調査を実施し、運営体制構築に向けた考え方、また施設の整備内容に
ついてもご意見を伺いました。
・ヒアリング内容を踏まえ、施設整備の内容について改めて整理いたしました。
③出入り口の見通しが立たないと配置の検討もできないのではないか。
・国道協議を実施し、新たなレイアウト案を作成しました。
④事業費の試算及び財源の検討をしっかりとやるべき。
・現在検討中の施設内容で事業費の試算を実施しました。
その上で、現時点で検討している財源について整理いたしました。
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検討委員ヒアリング結果について
ヒアリングの目的
検討委員会での話し合いを補完することを目的に、次の2点をテーマとし、個別に検討委員か
らご意見を伺いました。
①施設の運営組織のあり方、運営の方向性について
②施設の整備内容について
※なお、意見交換の対象は、施設運営に関わる可能性のある団体等の委員といたしました
①整備の前提条件について
・国道からの入口を関係団体と協議してから検討すべき
・整備費の確保をしてから整備内容を考えるべきではないか
・整備スケジュールを現実的なものに見直す必要がある
国道からの出入口に関する協議
を行うなど、前提条件を再度整
理しました
②整備方針について
・身の丈に合った施設とすることが必要。管理のしやすさも重要である
・必要以上にコストをかけないで整備すべきである
・施設は当面は採算性と人手がかからないことを重視すべき
・当初収益が見込める物としては飲食部門ではないか
・駐車場、トイレ、食堂、産直、土産物を中心にその他の機能を考えるべき
・温浴施設は維持管理費がかかる
・パークゴルフ場は別な場所にしっかりとしたものを造る方が良いのでは
当初から全ての機能を盛り込む
のではなく、「段階的な整備
(徐々に成長させていく)」こ
ととしました
また、第1期として、駐車場、
トイレ、食堂、直売・物販を中
心に、収益が見込め、実現可能
な機能を整備することとしまし
た
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検討委員ヒアリング結果について
③実施可能な機能について
【食堂・レストラン】
・郷土料理(家庭料理やガニマキ等)など「浪江の味」が味わえる
・浪江焼麺太国や愛Bリーグと連携し、全国ご当地グルメを提供する
【直売所(農作物・水産物)・民間小売施設】
・直売所ができた場合は、農作物を出荷することが可能
・水産物の直売は、常設は難しいが月数回であれば実施可能
・料理教室にも使えるような柔軟な施設だとよい
・当面、浪江町内の地元農産物を確保することが困難な場合、避難先で浪江
町民が作った農作物や、その加工品を販売することも可能
・水産物の加工品の開発を進めており、道の駅で販売することは可能
【伝統文化の発信】
・大堀相馬焼の二本松仮設工房を浪江町内に移設したいと考えている
【その他】
・大手コーヒーショップが目玉テナントとして入ってもらうことも必要
・DASH村やポケモンなど浪江に関連したものの実現可能性は残しておくべ
き
・当初の生活スタイルを想像するとお惣菜の需要があると思う
・農作物が売れることがわかれば、農業を再開する弾みになる
・具体的な内容は、若い人が中心になって検討していってほしい
駐車場、トイレの休憩施設のほ
か、第1期分として整備すべき
地域振興施設として
・食堂
・浪江焼麺太国や愛Bリーグの
ご当地グルメ提供
・大堀相馬焼
・農水産物直売所
・民間小売施設(加工品販売な
ど)
を中心に検討することといたし
ました
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検討委員ヒアリング結果について
④レイアウト・造成について
・費用面から、現地の高低差を活かした造成・施設配置が必要
・建物部分がフラットになっていれば、駐車場に多少の段差があっても問題
ない
・福島市の「四季の里」のようなイベント広場があるとよい
元々の高低差を活かしたレイ
アウトとしました
⑤運営の工夫について
・イベントを数多く開催し人を集める工夫が必要。参加型、体験型のイベン
トが人気
・地元の野菜を使うなど、そこでしか買えない・味わえない商品を開発する
ことが大切
・震災前のコミュニティは壊れてしまったので、帰還後の新しい人間関係を
つくる仕掛けが必要
⑥運営組織について
・運営組織は、既存組織を活用するか、新たに組織を立ち上げるかの判断が
必要
・運営を担う人材には、使命感と情熱を持った人がよい
・当面は町の補てんが必要ではないか
・三セクは失敗事例が多い側面もあるため、責任の所在を明確にすることや
経営状況のチェックができるような仕組みが必要。
・農産物直売所は、運営主体に手数料を払って出品する形になると思う
運営組織の立ち上げや、ソフ
ト面での取組み検討に活かし
ていきます
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検討委員ヒアリング結果について
⑦整備コンセプトについて
・整備テーマ・コンセプトをはっきりさせてから検討すべき
・利用者の顔を思い浮かべながら理念やコンセプトを整理するべき
・復興のステージに合わせて町全体の中での当該施設の役割を明確にして
いく必要があるのではないか
・道の駅はまちづくりや町の復興に重要な施設となり得る
・「復興の息吹」が感じられるものにしたい
・本構想は立地場所も良く町の復興に役立つものであり、ぜひ成功させて
ほしい
・まずは「人が集まる」ためにどうしたらよいかを考えるべき
・「復興」をテーマにすることも必要だが、それだけでなく、元々の浪江
の強みや立地のメリットを活かすことを考えても良いのではないか
⑧検討委員会の運営について
・委員個人と事務局とのやり取りとなってしまっているが、せっかく 各
団体から様々な職種の方々が集まっているので、委員間で意見を出し合
えるとよい
あらためて、整備のコンセ
プトを委員の皆様と確認し
ていきます
委員の皆様が意見を出しや
すいように工夫します
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検討委員ヒアリング結果について
検討委員ヒアリングのまとめ
1 町の復興状況に合わせた「段階的な整備」
・帰還した町民とともに“成長させていく”施設
2 初期整備分は町民の交流、収益性や人手確保の観点を重視
・第一期整備として、駐車場、トイレ、食堂、直売所、民間小売施設、大
堀相馬焼を中心にレイアウトを検討
・「復興の息吹」が感じられる場所
・第二期整備の拡張性を確保
3 施設整備の前提条件を整理
・現在の地盤を活かしたレイアウト
・国道との出入口の協議
・財源の見通し
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施設のレイアウトについて
検討委員会の意見を踏まえ、当初整備施設の内容についての考え方をまとめ、1月14日(木)に、国道6号
線の道路管理者である国土交通省磐城国道事務所、114号線第2工区拡幅事業の担当部署である福島県相双建
設事務所との道路協議を実施いたしました。
協議の結果を踏まえた出入口や施設配置の考え方を以下の様に整理いたしました。
進入路等の考え方
・国道6号線側
上り線からの進入口については、上り車線からの直接進入は、安全上不可能であるため、いった
ん114号線を経由して進入することとする。
しかし、6号線下りからの進入は利便性を確保するため、114号線を経由しての進入に加え、6
号線下り線から直接進入できることとした。
また、道路関連法例に従い、6号線からの進入路を知命寺交差点から60~80m離すこととする。
※ 地下歩道の考え方
知命寺交差点の横断方法については、今の機能(地下歩道の内容)は維持することとする。
・国道114号線側
駐車場台数から停滞を生まないため交差点からの距離を算出したところ、出入口については、約
90mと想定されるため、知命寺交差点より90m以上西側に出入り口を設ける必要があるが、駐車
場等の施設レイアウトを考慮し、知命寺交差点より約170m西側に配置した。
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施設のレイアウトについて
施設配置について
・地形の利用
道路側と裏側の敷地には高低差があるが、造成して高低差を無くす場合、多量の盛り土が必要と
なり、工事費及び工事期間が増加することとなる。また、以前の街並みの形状を残すことも、浪江
町の歴史や懐かしさを感じることに繋がると考えられるため、浪江町らしさを残すため、現地形を
利用したレイアウトとすることとした。
・駐車場及びトイレの規模及び配置
国道6号線の交通量調査に基づく、必要駐車場台数の確定値を基に駐車場台数の配置を行った。
駐車用台数 小型22 大型2 大型貨物17 計41台 ← 道路管理者分
(小型63 大型5 大型貨物19 計87台)
トイレ規模
60㎡(120㎡)
※ ともにカッコ内は道の駅全体での必要整備数(面積)
また、施設内の安全性を確保するために、大型車と小型車の駐車場を分けた配置とした。
・その他配置にあたっての留意事項
従業員駐車場、バックヤードを作るため、材料搬入のためのトラックなどが乗り入れることの
できるスペースを食堂・直売施設付近に設置することを検討する。
これら施設のレイアウトを基に、今後は警察署との交差点協議等を進めてまいります。
また、交流・情報発信拠点整備予定地の内には、民家等の施設が立っておりますが、
来年度以降の整備にあたっては、以前の浪江町の街並み・景観を残すことが出来る
ような施設整備を検討していきます。
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初期段階の施設整備の財源の検討について
現時点で交流・情報拠点整備について、使える可能性がある補助事業のメニューを以下のとおり整理いたしました。
特に一体型道の駅として整備する場合の道路管理者分については、国交省(いわき国道事務所)と協議を進めている
状況となっています。
・一体型の整備の場合の道路管理者分
①道の駅整備の道路管理者整備分
整備対象:駐車場、休憩施設、トイレ、情報提供施設、用地買収
・道路管理者整備面積判定のための交通量調査を実施(11月5日)
・経済産業省(福島県商業まちづくり課)
②津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金(公設民営型)
補助対象:建物取得費【商業施設(小売施設)】、用地費、造成費、調査費
・補助金交付上限額は5億円(福島県知事が特に認める施設は上限額を緩和)
・福島県(福島県避難地域復興課)
③避難地復興拠点推進交付金
補助対象:用地費、造成費 【助成率10/10】
・原発被災の12市町村の復興のための予算。
・国等の補助金の目途がつかない事業について支援を行う。
④みらいを創る市町村等支援事業
補助対象:用地費、造成費 等 【単独事業 助成率2/3】
・相双地域・避難地域14市町村の震災からの復興再生に資するための予算。
・基本的に、他の復興予算がつかない事業が対象となる。
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第三セクターの運営・設立の方向性について(案)
1.基本的枠組み
①施設を基本的に一括で管理・運営する。
(一部、一体型の場合の道路管理者分があるが、施設整備・維持・管理方法は今後協議)
②休憩施設(駐車場・トイレ)は一体型の場合の道路管理者整備分と自治体整備分があるが、施設整備・管
理・運営方法は今後協議
③浪江町の交流事業や観光事業の積極的受託(交流・情報発信拠点の有効活用)
2.管理・運営の条件
①第三セクターの立ち上げから開業までの会社設立経費、従業員の募集費、設立から開業までの人件費、
内装・設備費など、開業までに必要な経費についは第三セクターの資本金で賄えるように浪江町が中心と
なって出資者(発起人)を募る。
②管理に関しては施設管理委託または指定管理とする(今後検討する。)
③内装・設備の負担、賃料・施設使用料等の細部の条件は今後検討する。
3.第三セクター設立の準備
①浪江町は、第三セクター設立準備のため、駅長候補の公募を検討する。
②駅長候補者は、管理・運営組織の設立、開設準備、施設設計、地域振興策の企画等の中心として従事し、
施設完成後は駅長として施設の管理及び経営全般(企画、労務管理、商品管理、販売、経理等)を行う。
4.第三セクターの方向性
①株主の権利および出資構成
・発起設立(公共性が強い性格上、会社の目的を十分理解している団体・企業等による)
・株式譲渡制限を設ける。
②法人形態・役員構成
・全ての株式に譲渡制限がある会社とする。
・株主総会を設置し、取締役は3名以上とし、取締役会を設置する。
・監査役は2名とする(うち1名は会計の専門家)
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第三セクターの運営・設立の方向性について(案)
第三セクター事業スキーム案(着色部は初期整備施設)
浪
江
施設管理委託
または指定管理
町
出資
<第三セクター>
株主総会
取締役会
代表取締役
取締役
監査役
駅長・スタッフ
運営・企画・商品開発等
出資
直営
賃貸借契約
地元団体など
出資
金融機関
出資
地元事業者
委託
(
(
)
テ
ナ
ン
ト
飲
食
店
・
カ
フ
ェ
な
ど
(
(
)
ダ
ッ浪
シ江
ュの
村暮
のら
活し
用
大
堀
相
馬
焼
工
房
・
体
験
農
産
物
・
水
産
物
販
売
土
産
・
物
産
販
売
交
流
・
イ
ベ
ン
ト
事
業
視
察
・
観
光
案
内
・
情
報
発
信
温
浴
施
設
)
全
体
の
施
設
維
持
・
管
理
)
交
流
施
設
・施
野設
外貸
施し
設出
・し
公
園
な
ど
大
堀
相
馬
焼
組
合
販売委託契約
地元農林水産業者・
地元商工業者など
業務委託
浪江町の事業
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