ブリスベンの投資状況 - Choose Brisbane

ブリスベンの投資状況
ブ リスベンの現在の立ち位置
ーキサイトの生産者としては、世界トップ5内に位置
オーストラリアの新しいワールド・シティー、ブリ
しています。また、クイーンズランド州は、引き続
スベンはアジア太平洋圏へのゲートウェイであり、
き世界最大の石炭海上輸出者であり、2013年には1
新興の経済都市としても目覚ましい発展を見せてい
億9,000万トン以上を輸出しています。オーストラリ
ます。オーストラリア東海岸で最もアジアに近い州
アの確認ガス埋蔵量は過去20年に急増しており、現
都ブリスベンは、世界の経済成長を牽引するアジア
在世界第4位の液化天然ガス(LNG)輸出は、クイー
との架け橋としても、魅力あるビジネス環境を提供
ンズランド州が加わることにより第2位に躍進すると
します。
予想されています。ブリスベンはクイーンズランド
ブリスベンは資源・エネルギー業界の大手企業の主
要拠点であり、研究とイノベーションの重要な集積
地となっています。オーストラリア経済が過去数年
の世界的景気停滞にもかかわらず経済成長を持続で
州で進行中のガス・ブームの主要サービス・ハブで
あり、総額600億ドル規模の建設中のLNGプロジェ
クト、及び、将来的に検討されている200~300億ド
ル規模のプロジェクトの拠点となっています。
きた原動力はここにあると言っても過言ではありま
先端的製造業
せん。過去21年間の継続的成長を通してオーストラ
ブリスベンは先端的製造業の分野で優位にあり、オ
リア経済をリードし続けてきたブリスベンの経済
ーストラリアで今後20年間に製造業部門での成長が
は、現在の1,350億豪ドル規模から、2031年には
見込まれている数少ない都市の一つです。メルボル
2,170億豪ドル規模に成長すると予想されています。
ン大学の労働市場経済学者ジェフ・ボーランドは、
「クイーンズランド州は実数ベースでも比率ベース
成 長産業
でも製造業雇用数の増加を示している。総雇用数の
ブリスベンにおける投資機会は、資源・エネルギ
シェアとしての製造業雇用数の分散は、各州で劇的
ー、デジタル産業、食品・アグリビジネス、ロジス
な収束を見せている」と言っています。製造業は現
ティクス・流通、先端的製造業、クリーンテクノロ
在54,405人(8.6%)を雇用する、雇用面ではブリス
ジー、インフラなど、多岐にわたっています。
ベン第三の産業です。一例を挙げると、当市にはス
資 源 ・ エ ネ ル ギー
オーストラリアの資源・エネルギー・セクターへの
投資は現在、史上最高レベルにあり、クイーンズラ
ウェーデンの大手自動車メーカー、ボルボ・トラッ
ク社のオーストラリア工場があり、新型FHトラッ
ク・シリーズが製造されています。
ンド州のビジネスセンターであるブリスベンには、
インフラ
170社を超える資源・エネルギー分野のオーストラリ
主要経済インフラの開発は、引き続きクイーンズラ
ア及び世界最大手企業が本社を置いています。進行
ンド州の優先事項であり、350億ドルを超える道路、
中の将来的資源投資プロジェクトは1,750億ドル規模
鉄道、水道整備プロジェクトに向けた投資計画が進
を超えており、同業界での活動は、今後もクイーン
行中です。こうした数々の大規模インフラ・プロジ
ズランド州及びオーストラリア経済の成長の原動力
ェクトは、ブリスベンの街並みを大きく変えつつあ
であり続けるでしょう。
資源セクターは粗付加価値ベースでクイーンズラン
ド州唯一最大の産業であり、銀、銅、鉛、亜鉛、ボ
ります:

ブリスベン市が50億豪ドルをかけて取り組むバ
ス ・ 鉄 道 (BaT) ト ン ネル計画は、同市史上最大
のインフラ・プロジェクトの一つです。ブリス
までに詳細なプロポーザルの提出を求められて
ベン川と中心業務地区の下を通る全長5kmのト
おり、落札業者及び開発計画に関する正式発表
ンネルは、幅15m、二層式のトンネル一本に鉄
は来年早々に予定されています。
道とバス専用道路を組み合わせた、世界初のデ

ザインです。同プロジェクトは、クイーンズラ
全国でも最大級の交通トンネル建設工事を請け
負っているスペイン企業アクシオナ・インフラ
ンド州南東部における先進的な国際標準の「turn
ストラクチャー社は、ブリスベンで大きな存在
up and go(来てそのまま乗車)」交通システム
感を示しています。同社は、総工費15億ドルの
の要となります。BaTは公共交通機関に革命を
レ ガ シ ー・ウェイ計画の設計、建設ならびに今
もたらし、ブリスベン市に18,000人分のフルタ
後10年間の運用と維持を請け負うジョイントベ
イム雇用を創出します。ブリスベン川の地質工
ンチャーの一社です。2015年に開通すれば、人
学的ボーリング調査は1月に開始され、今年後半
口急増地域であるブリスベン西部とブリスベン
にはパブリックコメント用の最終リファレンス
東部の空港とがトンネルで結ばれることになり
設計と環境影響報告書が発表される予定です。
ます。
同プロジェクトは2020年竣工、2021年の運用開
始を目指しています。


ブリスベン・エアポート・コーポレーションに
よる総工費13億ドルの平 行滑走路は、能力増強
ク イ ー ンズ・ワーフ・ブリスベンで進行中の数
インフラへの数十億ドル規模の投資における中
十億ドル規模と見込まれる総合リゾート開発プ
核事業の一つです。同プロジェクトには短期
ロジェクトでは、最終選考に残った二つの入札
的・長期的に大きな経済効果があり、2035年ま
共同事業体に、より詳細なプロポーザルの提出
でに地域経済に50億ドル規模の経済的利益をも
が求められています。最終選考に残ったのはグ
たらすと考えられています。5000万ドル分の現
リーンランド・グループとクラウンリゾート社
場工事を皮切りに、建設はすでに始まっていま
及びデスティネーション・ブリスベン・コンソ
す。
ーシアム(エコー・エンターテインメント・グ
ループ、ファーイースト・コンソーシアム/周

総工費17億ドルのト ゥーンバ第二山越え道路
大福エンタープライゼス)です。ブリスベン中
は、ブリスベンの将来的発展に大きく寄与する
心業務地区のクイーンズ・ワーフに数十億ドル
と期待されています。このプロジェクトにはオ
規模の6つ星総合リゾートを開発する計画は、ク
イーンズランド州史上最もエキサイティングな
観光プロジェクトの一つと言えるでしょう。同
開発プロジェクトにより、海外からブリスベン
を訪れる観光客やビジネスが増加することは間
違いありません。ブリスベン川北岸に隣接する9
ーストラリア政府から13億ドルの予算が約束さ
れています。これは、単体の地方道路インフラ
投資としてはクイーンズランド州史上最高額で
す。全長41kmのこの道路プロジェクトは2015年
初頭には工事が開始できる見込みで、1,800人の
新規雇用創出による州の経済成長への貢献が期
ヘクタールの低開発公有地を世界一級の総合リ
待されています。この道路は、300億ドル相当の
ゾートへと開発していくために、ゲーミングラ
鉱山・開発プロジェクトが計画中または進行中
イセンスの交付もオファーされています。施設
のスラト盆地と、海外への玄関口であるブリス
には6つ星ホテル、小売店、レストラン、エンタ
ベン港、さらに労働力やサポートサービスが集
ーテインメント・ゾーン、コンベンション施
設、公共のオープンスペースなどが含まれる予
定です。最終選考に残った企業は、2014年後半
中する南東クイーンズランドとの間のミッシン
グリンクを解消するものです。

ストーリー橋のたもとのペトリー・バイトに面
伸びをはるかに上回っているというデータに下支え
した文化的にも貴重な地区、ハ ワード・スミス
されたものです。2010年から2013年までの期間中、
波 止 場地区の再開発は2015年半ばに工事開始が
ブリスベンの総客室供給数は2.8%しか増加していな
予定されています。面積3.4ヘクタールの同地区
いのに対し、需要(旅行者延べ滞在日数)は4.9%の
は商業施設とコミュニティー施設の組み合わせ
増加を示していたからです。
で、リバーサイド地区を活気づけていきます。
現在の計画には新しい公園、ブティックホテ
堅調な需要増加と新規インフラや主要観光地区への
ル、レストラン、カフェ、バー、展示スペース
大規模な投資が、これからもブリスベンへの投資を
が盛り込まれており、ブリスベン市中心部の町
牽引するものと考えられます。このことは、レジャ
並みを刷新し、増え続ける人口や旅行者の需要
ー、ビジネスいずれの旅行者にとってもビジター・
を満たすことが期待されています。すでに170m
デスティネーションとしての市の魅力が増すことに
の新しい木造桟橋が建設されており、復興工事
つながり、主要イベント・カレンダーにおいても、
は波止場の現役当時の歴史を偲ばせています。
現場周辺の崖は安全のため、また第二次世界大
今後ビジネスイベントやコンベンションなどがます
ます盛んになっていくことでしょう。成長市場への
戦当時の5つの防空壕を保護するために、固定化
足がかりをつかみたいと考えるホテル・オペレータ
工事が施されました。
ー、投資家、デベロッパーにとって、ブリスベンは
今後も素晴らしい機会を提供し続けていきます。
研 究・開発
ブリスベンにはオーストラリア最大の鉱物・エネル
ギー研究イノベーション機構、クイーンズランド先
端技術センター(QCAT)があります。同研究所は
360人以上の研究者を擁し、政府、大学、業界との密
接な協力のもと、オーストラリアの未来に必要な技
術やイノベーションを開発しています。鉱業関連技
ブ リスベンの将来
ブリスベンは立地の良さ、優秀な人材の増加、イノ
ベーション、多様な経済成長の可能性などでしばし
ば「注目すべき都市」にその名を挙げられていま
す。
術をメインに、建設、農業、ICT、ロボット技術など
世界銀行による2013年度「ビジネス環境の現状」年
の支援技術の研究も行われています。
次報告書はオーストラリアを世界でもっとも「ビジ
ネスがしやすい国」の一つに認定しました。また、
ホ テル
2013年終盤にブリスベン市の経済開発機構ブリスベ
ン・マーケティングの委託で行われた調査により、
ブリスベンは2thinknowイノベーション都市指数でモ
スクワ、アブダビ、ジュネーヴなどをしのぐ世界的
イノベーション・リーダーに挙げられています。
市のホテル収容能力が2022年まで毎年330室の割合
で増加する可能性が示されました。以降、ブリスベ
また、昨年のリージョナル・オーストラリア・イン
ン市にはホテル投資や新ブランドの参入が相次ぎ、
スティテュート[In]Sight指標の一環として、ブリスベ
現在までに5つの新ホテルの建設、新たに587室の増
ンはオーストラリアでもっともビジネスがしやすい
加が見られました。これらには、フォーポイント・
地域に選ばれました。さらにこの指標は、ブリスベ
バイ・シェラトン、ガンバロ、アルファ・モザイ
ンをビジネス支援で全国で最も優れた自治体に選出
ク、TRYP、NEXTホテルが含まれます。
し、ビジネス環境の改善面で州政府・連邦政府に対
してもっとも大きな影響力を持つ地方自治体にブリ
ホテル投資家、デベロッパー、オペレーターをター
ゲットとした市の戦略は、客室需要の伸びが供給の
スベン市議会を選んだのです。
ブリスベンは国際的ビジネスイベント開催地として
も急速に知名度を上げています。2014年度のG20首
脳会議(サミット)開催地として選ばれたことは、
その国際性と最先端の会議施設が高く評価されたこ
とを物語っています。
投 資機会
アジア太平洋圏に隣接するブリスベンは、この活気
あふれる経済圏でより大きなチャンスをつかもうと
する投資家に最適の活動拠点を提供します。
オーストラリアは、2012年から2017年までの期間
に、実質GDP成長率年間平均3.2%を達成する見込み
です。これは、主要先進国経済の中で最高と見込ま
れている経済成長ぶりを反映しています。ブリスベ
ンはオーストラリアの現在進行中の経済的成功を体
現する都市であり、近年では、世界最高の経済成長
を続ける地域への足がかりを求める野心的な企業が
こぞって注目するロケーションとしても急激にその
名を上げています。
より詳しい情報は以下のウェブサイトをご覧下さ
い。choosebrisbane.com