2003 年 2 月 20 日 各 位 科 研 製 薬 株 式 会 社 (証券コード4521

2003 年 2 月 20 日
各
位
科
研
製
薬
株
(証券コード4521
式
会
社
東証一部)
科研製薬、米社と広域スペクトルを有する
深部真菌症治療剤のゲノム創薬共同研究契約を締結
科研製薬株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:乾
四朗)は、エリトラ社(Elitra
Pharmaceuticals, Inc.;本社:米国カリフォルニア州サンディエゴ市、会長兼 CEO:ハリ
ー・ヒクソン
ジュニア)と広域スペクトルを有する新規深部真菌症治療剤の創薬研究及
び開発を共同して行うことに合意し、2003 年 2 月 12 日付にて共同研究契約を締結致しま
した。
合意の内容は、エリトラ社が独自の真菌必須遺伝子情報を基に確立したハイスループット
スクリーニング技術等を用いて探索研究を行い、科研製薬が前臨床試験を実施するという
ものです。科研製薬は本共同研究で開発された抗真菌剤に対し日本を含むアジア及びヨー
ロッパの独占権を取得し、一方エリトラ社は北米及びその他の国々の独占権を取得します。
また臨床試験も世界的に協調して行う予定です。
科研製薬は、抗真菌剤の研究開発及び販売に関し 50 年以上に亘る経験を有し、いくつかの
ユニークな抗真菌剤に関する評価系を確立しています。また科研製薬により開発された局
所抗真菌剤、一般名塩酸ブテナフィンは、現在日本及び米国やアジア諸国などで広く医療
用医薬品及び一般用医薬品として販売されている他、昨年 10 月にはヨーロッパで相互認証
方式により販売承認を取得しています。深部真菌症治療剤としては現在臨床開発段階のも
のもあり、科研製薬はこの深部真菌症領域を研究開発の重要な柱の一つとして位置づけて
創薬研究を進めていきます。
エリトラ社は、病原菌の必須遺伝子産物をターゲットとした新規抗菌化合物探索に焦点を
当てた抗菌剤研究開発を目指した会社で、既に11種以上の細菌及び真菌の病原菌に対す
る 6000 種以上の必須遺伝子を同定しており、独自のハイスループットスクリーニング技術
を用いた新規化合物探索を行っています。抗菌剤開発ではメルク社及び LG ライフサイエン
ス社と提携していますが、深部真菌症治療剤開発では科研製薬との提携が初めてです。
以
この件に関するお問い合わせ先
科研製薬株式会社
総務部広報グループ
Tel: 03-5977-5002
Fax: 03-5977-5131
上
(参考資料)
Elitra 社(エリトラ社)
最高経営責任者(会長)
ハリー・ヒクソン、Jr.
最高執行役員(社長)
ポール・ハメリン
所在地
米国カリフォルニア州サンディエゴ市
設立
1997 年
従業員
事業内容
80 名
必須遺伝子をターゲットとした新規抗細菌剤及び抗真菌剤開発
提携会社
Merck & Co.(メルク)(抗菌剤開発)
LG Life Sciences(LG ライフサイエンス)(抗菌剤開発)
deCode Genetics(デコード)
BioLeads (バイオリード)
科研製薬株式会社
社長
乾
所在地
〒113-8650
四朗
東京都文京区本駒込二丁目28−8
TEL: 03-5977-5001(総務部)
資本金
170 億 5 万円(2002 年 9 月 30 日現在)
設立
1948 年 3 月1日
売上高
従業員
711 億円(2001 年度)
1,678 名(2002 年 9 月 30 日現在)