平成27年第4回定例会h27.12.8-11

平成27年
第4回定例会
新上五島町議会会議録
平成27年12月8日~12月11日(4日間)
新上五島町議会
会
議
録
目
次
会期日程 ····································································
3
上程案件及び処理結果 ·························································
〃
第1日目(12月8日)本会議
出席議員
································································
5
欠席議員
································································
〃
説明のため出席した者の職氏名
·············································
6
·························································
〃
································································
7
議会事務局出席者
議事日程
一般質問要旨表
···························································
会議録署名議員の指名
·····················································
10
·······················································
〃
··································································
〃
会期の決定について
諸報告
8
町政一般質問について
·····················································
15
·························································
〃
中野千尋議員
···························································
25
坪井泰助議員
···························································
39
本村敦彦議員
···························································
50
前田あおい議員
第2日目(12月9日)本会議
出席議員
································································
64
欠席議員
································································
〃
説明のため出席した者の職氏名
·············································
65
·························································
〃
································································
66
議会事務局出席者
議事日程
一般質問要旨表
···························································
町政一般質問について
67
·····················································
68
大谷恵次議員
···························································
〃
荒木祥司議員
···························································
83
住屋良儀議員
···························································
89
第3日目(12月10日)本会議
出席議員
································································ 103
欠席議員
································································
説明のため出席した者の職氏名
議会事務局出席者
議事日程
〃
············································· 104
·························································
〃
································································ 105
- 1 -
専決処分事項の報告について(小串漁港漁港施設整備工事(2工区)にかかる請
負の変更契約について)
··················································· 106
私債権等の放棄の報告について
············································· 107
平成27年度新上五島町一般会計補正予算(第6号)
························· 111
平成27年度新上五島町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
平成27年度新上五島町介護保険特別会計補正予算(第3号)
············· 132
················· 133
平成27年度新上五島町国民健康保険診療所特別会計補正予算(第3号)
平成27年度新上五島町診療所特別会計補正予算(第2号)
······· 136
··················· 138
平成27年度新上五島町簡易水道特別会計補正予算(第3号)
················· 140
平成27年度新上五島町ターミナルビル特別会計補正予算(第3号)
平成27年度新上五島町農業共済事業特別会計補正予算(第1号)
··········· 143
············· 144
第4日目(12月11日)本会議
出席議員
································································ 147
欠席議員
································································
説明のため出席した者の職氏名
議会事務局出席者
議事日程
諸報告
〃
············································· 148
·························································
〃
································································ 149
·································································· 150
新上五島町奈良尾福祉作業所条例を廃止する条例について
新上五島町税条例の一部を改正する条例について
····················· 159
····························· 161
新上五島町行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する
法律に基づく個人番号の利用に関する条例の制定について
····················· 165
長崎県市町村行政不服審査会の共同設置について
····························· 172
新上五島町過疎地域自立促進計画の変更について
····························· 174
会議録署名議員の追加指名
················································· 177
辺地に係る公共的施設の総合整備計画について
·······························
消火栓用具格納箱等購入売買契約の締結について
各委員会の閉会中の所管事務調査について
〃
····························· 181
··································· 182
- 2 -
平成27年新上五島町議会第4回定例会
会
1.会
期
期
日
程
表
12月8日~12月11日(4日間)
2.会期日程
日
程
月
日
曜日
種
別
第1日
12月8日
火
本会議
第2日
12月9日
水
本会議
第3日
12月10日
木
本会議
第4日
12月11日
金
本会議
開議時刻
内
容
・開
会
・会議録署名議員の指名
・会期の決定
午 前 10時
・諸報告(議会報告、招集挨拶、行政
報告)
・一般質問
・散
会
・一般質問
午 前 10時
・散
会
・報告(第17~18号)
・議案(第127~134号)
午 前 10時
議案の上程説明、質疑、討論、採決
・散
会
・諸報告(議会報告、行政報告)
・議案(第135~139号)
議案の上程説明、質疑、討論、採決
・会議録署名議員の追加指名
午 後 1 時 30分 ・議案(第140、141号)
議案の上程説明、質疑、討論、採決
・各委員会の閉会中の所管事務調査に
ついて
・閉
会
平成27年第4回定例会上程案件及び処理結果
議案案件
番号
件
名
元号
年
月
日
処理結果
平成
27
12
10
報
告
告
報
告
17
専決処分事項の報告について(小串
漁港漁港施設整備工事(2工区)に
かかる請負の変更契約について)
報
告
18
私債権等の放棄の報告について
平成
27
12
10
報
議
案
127
平成27年度新上五島町一般会計補
正予算(第6号)
平成
27
12
10
原案可決
議
案
128
平成27年度新上五島町国民健康保
険特別会計補正予算(第3号)
平成
27
12
10
原案可決
- 3 -
議
案
129
平成27年度新上五島町介護保険特
別会計補正予算(第3号)
平成
27
12
10
原案可決
議
案
130
平成27年度新上五島町国民健康保
険診療所特別会計補正予算(第3
号)
平成
27
12
10
原案可決
議
案
131
平成27年度新上五島町診療所特別
会計補正予算(第2号)
平成
27
12
10
原案可決
議
案
132
平成27年度新上五島町簡易水道特
別会計補正予算(第3号)
平成
27
12
10
原案可決
議
案
133
平成27年度新上五島町ターミナル
ビル特別会計補正予算(第3号)
平成
27
12
10
原案可決
議
案
134
平成27年度新上五島町農業共済事
業特別会計補正予算(第1号)
平成
27
12
10
原案可決
議
案
135
新上五島町奈良尾福祉作業所条例を
廃止する条例について
平成
27
12
11
原案可決
議
案
136
新上五島町税条例の一部を改正する
条例について
平成
27
12
11
原案可決
平成
27
12
11
原案可決
議
案
137
新上五島町行政手続における特定の
個人を識別するための番号の利用等
に関する法律に基づく個人番号の利
用に関する条例の制定について
議
案
138
長崎県市町村行政不服審査会の共同
設置について
平成
27
12
11
原案可決
議
案
139
新上五島町過疎地域自立促進計画の
変更について
平成
27
12
11
原案可決
議
案
140
辺地に係る公共的施設の総合整備計
画について
平成
27
12
11
原案可決
議
案
141
消火栓用具格納箱等購入売買契約の
締結について
平成
27
12
11
原案可決
- 4 -
第
1
(12月8日
日
火曜日)
目
平成27年第4回新上五島町議会定例会会議録(第1号)
招集年月日
平成27年12月8日
招集の場所
議
場
開会の日時及び宣告
開
会
平成 27 年 12 月 8 日 10 時 00 分
議
長
中
山
正
和
散
会
平成 27 年 12 月 8 日 16 時 02 分
議
長
中
山
正
和
休
憩
10時23分
~
10時40分
11時23分
~
13時00分
14時02分
~
14時15分
15時04分
~
15時15分
応(不応)招議員並びに欠席議員
議席
番号
氏
出席
欠席
出欠
議席
番号
裕
○
2
名
16人
0人
氏
名
出欠
河
内
一
彦
○
1
大 志 保
3
住
屋
良
儀
○
4
本
村
誠
二
○
5
大
谷
恵
次
○
6
増
田
忠
彦
○
7
坪
井
泰
助
○
8
川
口
正
康
○
9
中
野
千
尋
○
10
野
中
誠
藏
○
11
浜
田
新
一
○
12
本
村
敦
彦
○
13
荒
木
祥
司
○
14
法
村
正
樹
○
15
前
田
あ お い
○
16
中
山
正
和
○
8
番
口
正
9
番
野
千
会議録署名議員
川
- 5 -
康
中
尋
地方自治法第 121 条により説明のため出席した者の職・氏名
職
名
氏
町
名
職
名
氏
名
長 江
上
悦
生 副
町
長 石
田
信
明
長 道
津
利
明 消
防
長 日
髙
清
明
者 渡
辺
綱
二 行財政改革担当理事 川
端
長 堀
江
一
弘 財
長 浦
田
長 小
柳
哲
也 財 産
管 理
課 長 松
竹
長 髙
泉
貞
仁 総 合
窓 口
課 長 平
山
福祉長寿課課長補佐 荒
木
愛一郎 こ
健
長 荒
木
宣
長 下
山
長 安
永
長 築
教
会
育
計
総
総
務
合
税
保
光
課
険
課
課
商
道
涯
策
課
林
水
生
政
康
理
課
務
農
観
管
工
課
課
学
習
課
政
ど
課
も
課
長 堤
田
毅
重
利
清
好
子
勝
貴 環
境
課
長 平
田
竹
喜
透 水
産
課
長 石
司
泰
栄
佳
秀 建
設
課
長 本
田
雄喜治
地
政
次 学 校
長 宇
戸
佐一郎 文
化
教 育
財
課 長 森
課
太
長 湯
川
直
基
若
松
支
所
長 道
下
智
章 新 魚
目 支
所 長 岩
本
富士枝
有
川
支
所
長 田
端
睦
雄 奈 良
尾 支
所 長 宮
﨑
昭
敏
若 松 診 療 所 事 務 長 荒
木
建
就 新魚目診療所事務長 原
重
光
職務のために議場に出席した者の職・氏名
局
議
会
班
主
長 浦
口
淳
一 議
査 元
山
義
智
- 6 -
会
班
係
長 前
田
剛
平成27年新上五島町議会第4回定例会
議事日程(第1号)
平成 27 年 12 月 8 日(火) 午前 10 時開議
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第2
会期の決定について
日程第3
諸報告
日程第4
一般質問について(4名)
前田あおい議員
質問要旨(別紙のとおり)
中野
千尋議員
〃
坪井
泰助議員
〃
本村
敦彦議員
〃
- 7 -
平成27年新上五島町議会第4回定例会
一般質問発言順序及び質問要旨表
No.1
質
発言者
問
事
前
田
あおい
項
議員
質
問
の
要
旨
1. 町 民 の 健 康 意 識 の ①各種健診の受診率について、特に特定健診の受診率
増進について
については 40%に満たない現状において、受診率アッ
プに向けて、夜間・休日の健診等に取り組んでいると
のことだが、その成果はどのように上がっているか。
また、その他の施策をどのように考えているのか。
②平成 26 年度決算審査において、ポイント制の導入
について質疑応答があったが、その後どのような協議
を行っているのか。
③健診の受診率が低いことによる、国保財政における
制度的なデメリットは生じないのか。
No.2
質
発言者
問
事
中
野
千
尋
項
質
問
の
要
旨
①国は平成 17 年 7 月に食育基本法を施行し、県も先
月 11 月に来年度から 5 年間の第三次県食育推進計画
の素案を示した。本町の食育計画は進んでいるのか。
②町民の健康増進・地産地消など、毎日の食生活はと
ても重要である。各課での食育の取り組みは。
③各学校・幼稚園・保育所においての食育活動は。
④給食センターの統廃合が計画されているようだが、
進捗状況は。
No.3
井
質
問
事
坪
項
泰
助
町
長
議員
1.食育行政について
発言者
質問の相手
質問の相手
町 長
教育長
議員
質
問
の
要
旨
1. 全 国 鯨 フ ォ ー ラ ム ①現在も年一回の全国鯨フォーラムが全国各地(ゆか
りの地)で開催されています。参加することは大変に
への参加について
意義深いと考えますが、今後も継続して鯨フォーラム
への参加を考えているのか伺います。
2. 耕 作 放 棄 地 対 策 に ①全国的な傾向ではありますが、本町においても高齢
化や後継者不足のため、耕作放棄地がいたるところに
ついて
見受けられますが、対策について伺います。
3. メ ル ・ カ ピ ィ の 改 ①昨年 12 月の一般質問の折、前向きな回答をいただ
きましたが、その後の進捗状況についてお伺い致しま
修、改築について
す。
- 8 -
質問の相手
町
長
町
長
町
長
No.4
質
発言者
問
事
本
項
村
敦
彦
議員
質
問
の
要
旨
1. 財 政 運 営 適 正 化 計 ①計画策定における最大の留意点とその効果につい
画について
て。
②今計画期間内の産業振興施策の中心と考えるものに
ついて。
- 9 -
質問の相手
町
長
平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
=午前10時00分
開会=
○議長(中山正和君)
ただいま、出席議員は 16 名であります。
定足数に達しておりますので、ただいまから平成 27 年新上五島町議会第 4 回定例会
を開会いたします。
日程に入る前に御報告いたします。
町長より、福祉長寿課長が病気入院のため出席できない旨、申し出がありました。な
お、今定例会の期間中は、福祉長寿課長の代理として同課の荒木課長補佐に出席要求を
いたしましたので、御了承願います。
以上で議長の報告を終わります。
それでは、お手元に配付の議事日程第 1 号により、直ちに本日の会議を開きます。
日程第 1「会議録署名議員の指名」を行います。
本定例会の会議録署名議員は、会議規則第 127 条の規定により、8 番
9番
川口正康議員、
中野千尋議員を指名いたします。
日程第 2「会期の決定について」を議題といたします。
お諮りいたします。
本定例会の会期は、本日から 12 月 11 日までの 4 日間にしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、本定例会の会期は本日から 12 月 11 日までの 4 日間と決定いたしました。
日程第 3「諸報告」を行います。
初めに、議長より諸般の報告をいたします。
まず、第 3 回定例会以降の議会関係会務報告につきましては、議会配付資料 1 ページ
に記載しておりますので、御了承願います。
次に、去る 8 月 17 日、長崎市において長崎県後期高齢者医療広域連合議会平成 27 年
第 2 回定例会に出席しましたので、その内容を報告いたします。
まず、議長選挙、続いて副議長選挙が行われ、指名推選の結果、議長に長崎市議会選
出の毎熊政直議員が、副議長に佐々町議会選出の西日出海議員が新たに就任されました。
次に、長崎県後期高齢者医療広域連合議会定例会の議題について、その経過を御報告
いたします。
まず、議会配付資料 3 ページの経過等の報告事項をごらん願います。
この資料につきましては、平成 27 年 2 月 17 日開催の第 1 回定例会以降における広域
連合の主要な事項について記載しておりますので、後ほど御参照願います。
次に、資料 12 ページの議案第 12 号、平成 27 年度長崎県後期高齢者医療広域連合後
- 10 -
平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
期高齢者医療特別会計補正予算(第 2 号)につきまして審議を行いました。
今回の補正は、国の特別調整交付金の新規メニューの追加に伴い、医療機関と連携し
た保健事業を実施し、人工透析の予防、または導入の時期をおくらせようとする糖尿病
性腎症重症化予防事業及び服薬管理に不安や疑問等を抱えている被保険者に対して、服
薬指導を実施する薬剤師訪問指導モデル事業等を実施するための経費を計上したもので
す。
この議案に対し、資料 14 ページの薬剤師訪問指導モデル事業の実施地域の選定理由
について質疑がありました。
その件について、長崎県薬剤師会との協議により、モデル事業の実施体制が確保でき
る 5 市 3 町を選定したとの回答がありました。
以上、質疑終了後、討論なく、議案第 12 号は原案のとおり可決されました。
次に、15 ページの議案第 13 号、平成 26 年度長崎県後期高齢者医療広域連合一般会
計歳入歳出決算及び 17 ページの議案第 14 号、平成 26 年度長崎県後期高齢者医療広域
連合後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算につきまして一括審議を行いました。
まず、15 ページの一般会計につきましては、歳入総額が 2 億 4,240 万 9,734 円、歳
出総額は 2 億 2,294 万 3,241 円で、歳入歳出差し引き額は 1,946 万 6,493 円となってお
ります。
決算の内容について、歳入においては、広域連合の運営に係る構成市町からの分担金
を初め、財政調整基金の取り崩し及び平成 25 年度からの繰越金などが記載されており
ます。
次に、16 ページの歳出においては、議会開催のための経費、派遣職員の人件費及び
財政調整基金への積立金が主なものであります。
次に、17 ページの後期高齢者医療特別会計につきましては、歳入総額が 2,202 億
1,289 万 8,799 円、歳出総額が 2,157 億 9,153 万 5,249 円で、歳入歳出差し引き額は 44
億 2,136 万 3,550 円となっております。
決算の内容については、18 ページの歳入において、保険給付費の財源となる市町・
国・県の負担金、支払基金の交付金に加え、財政調整基金、後期高齢者医療制度臨時特
例基金からの繰入金などが主な収入として記載されています。
21 ページの歳出におきましては、総務費におけるレセプト管理及び電算処理システ
ムに係る経費、保険給付費における各種保険給付費、保健事業費における健康診査、そ
の他、健康保持増進に係る経費及び財政調整基金への積立金などが主なものであります。
この議案に対し、22 ページの療養給付費の不用額について質疑がありました。
この件については、ここ数年の医療費の動向を勘案して 3.6%の伸び率で予算を組ん
でいたが、1.2%の増加でとどまったためとの報告がありました。
その他、諸々議論がありましたが、省略しまして、議案第 13 号は全会一致で、議案
第 14 号は後期高齢者医療制度の廃止を求める反対討論がありましたが、賛成多数でい
- 11 -
平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
ずれも認定されました。
次に、報告第 1 号、専決処分の報告及び承認を求めることについて(長崎県後期高齢
者医療広域連合後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例)及び報告第 2 号、
専決処分の報告及び承認を求めることについて(平成 27 年度長崎県後期高齢者医療広
域連合後期高齢者医療特別会計補正予算(第 1 号))につきまして一括審議を行いまし
た。
まず、25 ページの報告第 1 号の条例改正につきましては、高齢者の医療の確保に関
する法律施行令の改正に伴い、平成 27 年度からの保険料を算定するときの被保険者均
等割り軽減判定に用いる額を改正するものでした。
この議案については、5 割軽減 2 割軽減の該当者数について確認の質疑がありました。
次に、26 ページの報告第 2 号の補正予算につきましては、当初予算成立後、糖尿病
性腎症重症化予防事業の拡大について、関係機関の理解が得られ、医療機関や市町との
調整を図る必要があったため、調整交付金の新規メニューを活用し、保健師 1 名を新規
嘱託職員として任用するために予算計上したものでした。
この議案については、質疑、討論はなく、報告第 1 号及び報告第 2 号は全会一致で承
認されました。
次に、27 ページの同意議案につきましては、監査委員に川棚町議会選出の初手安幸
議員の選任について同意されました。
以上、議案審議の後、議会運営委員会委員の選任、その後、1 名による一般質問が行
われ、医療制度改革について、ほか 1 件の質問がありましたが、その応答については省
略いたします。
このたびの会議につきましては、今回、お手元に配付の資料のほか、議案集、会議録
等を事務局に備えておりますので、詳細を知りたい方は、後ほど御参照ください。
これで、長崎県後期高齢者医療広域連合議会第 2 回定例会についての報告を終わりま
す。
次に、監査委員から、地方自治法第 235 条の 2 第 3 項による例月出納検査結果の報告
があっております。写しをお手元に配付しておりますので、御一読願います。
これで議長の諸般の報告を終わります。
次に、町長から議会の招集の挨拶及び行政報告を受けることにいたします。
○町長(江上悦生君)(登壇)
おはようございます。本日ここに、平成 27 年新上五島町議会第 4 回定例会を招集申
し上げましたところ、議員の皆様には御健勝で御出席を賜り、衷心より厚く御礼を申し
上げます。
説明に入ります前に、先日の新聞で、谷川弥一衆議院議員が文部科学委員会の常任委
員長に就任することが内定されたとの報道がありました。これまで文部科学副大臣等と
して国政の発展に尽くされた確かな実績と御功績が評価されたあかしであります。正式
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
には、来年 1 月に召集される通常国会で選任されることになりますが、次の定例会が 3
月になりますので、一足先に心から敬意を表し、お祝いを申し上げたいと思います。
谷川先生におかれましては、御健康に留意されながら、国政の場において、ますます
御活躍されるとともに、国境離島新法の制定等になお一層のお力添えを賜りますようお
願い申し上げる次第でございます。
我が国の経済は、月例報告によりますと、景気は、一部弱さが見られるものの、緩や
かな回復基調が続いているとの判断であり、先行きについては、雇用、所得環境の改善
が続く中にあって、中国を初めとするアジア新興国等の景気が下振れし、我が国の景気
が下押しされるリスクがあるとされております。
そのような中、政府は 2016 年度予算編成の基本方針を決定し、1 億総活躍社会の実
現に向けまとめた緊急対策を実行することで足元の景気をしっかり下支えするとして、
財政再建とあわせて経済再生にも力点を置くとしております。
本町においても、国・県の予算編成の動向とその内容に注意しながら、また、地方交
付税の縮減に対応して見直した新たな財政運営適正化計画と調整を図りながら、新年度
予算編成に向けて作業を進めているところであります。
さて、本定例会におきましては、請負契約の専決処分など報告 2 件、平成 27 年度一
般会計ほか各会計補正予算(案)8 件、番号法に基づく個人番号利用に関する条例の制
定、奈良尾福祉作業所を廃止する条例や町税条例の一部を改正する条例案件が 3 件、ま
た、行政不服審査法の改正に伴う行政不服審査会の共同設置に係る案件や過疎自立促進
計画、辺地に係る公共的施設の総合整備計画、備品購入に係る契約議案、合わせて 17
件について御審議をお願いするものであります。
なお、行政報告として、お手元に 9 月定例会以降の主な行事経過を配付しております
ので、御一読をお願いいたします。
次に、11 月臨時会以降の町政の重要事項等について 6 件ほど報告をさせていただき
ます。
1 点目は、長崎県民体育大会での本町選手団の活躍についてであります。
去る 11 月 14 日と 15 日の 2 日間にわたり、第 66 回長崎県民体育大会が開催され、本
町を代表する選手の皆様の御活躍が目覚しく、団体の部でソフトボール実年スローピッ
チ、ソフトテニス成年 2 部が見事優勝、ソフトボール壮年スローピッチが準優勝を果た
しております。
個人の部では、グラウンドゴルフ個人の部で岩永裕選手が優勝、陸上 400 メートル
30 代男子の部で山崎清史選手が、走り幅跳び 40 代女子の部で浦田智美選手が、それぞ
れ大会新記録で優勝するなど、すばらしい成績を収められましたので、その輝かしい栄
誉をたたえ、お祝いを申し上げ、さらなる御活躍をお祈り申し上げる次第であります。
2 点目は、全国商工会連合会が開催したむらおこし特産品コンテストについてであり
ます。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
同コンテストに、似首地区の虎屋が開発した「あごんちょび」が、全国から 86 点出
品された中で、見事にグランプリに相当する経済産業大臣表彰の栄誉に輝かれました。
今回が 28 回目でありましたが、県内の業者が受賞するのは初めての快挙であります。
既に新聞やテレビ等で報道されましたので、詳しいことは割愛させていただきますが、
地元産のアゴ、海水塩、ツバキ油を使用し、創意工夫を重ねられた成果が高く評価され、
私自身も上京していましたので、授賞式で感動を受け、同席されていた田尾会長ともど
も、会場で直接お祝いを伝え、今後のさらなる御活躍を御期待申し上げる次第でありま
す。
3 点目は、第 30 回国民文化祭・かごしま 2015、書道パフォーマンスグランプリ・イ
ン・南さつま大会での上五島高校生の準優勝についてであります。
町内の各イベントで好評を博している書華道部の皆様が、日々の特訓と情熱、そして
リズム感あふれるチームワークを発揮して、見事準グランプリに輝き、離島でもやれば
できる環境にあることを実証し、上五島高校のすばらしさと新上五島町の名を全国には
せていただきました。その栄誉をたたえ、心から賞賛の拍手を送りながら、健やかな御
成長と一層の御活躍、御発展をお祈り申し上げます。
4 点目に、番岳へき地保育所の休園についてであります。
番岳へき地保育所の休園については、公共施設見直し実施計画の中で、入所児童が
10 名以下になった保育所については統廃合を検討するとされており、平成 25 年度以降、
保護者との協議を重ねてきたところであります。
本年度に入り、入園児数は 6 名、来年度は 5 名、その翌年は 1 名と見込まれることか
ら、平成 29 年 3 月末をもって休園することで保護者との協議が整い、去る 11 月 29 日
に地域の説明会を開催したところであります。
休園の時期については、地域の方々も理解を得られたものと思いますが、休園後につ
いては、児童館事業の継続、子育て支援センターの併設、一次預かり保育の実施に向け
て、さらに検討を重ね、地域の子育て支援の充実を図ってまいりたいと考えております。
平成 28 年度は、地域の皆様の御協力を得ながら、閉園に向けての記念行事等の開催
を行っていく予定でありますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。
5 点目に、奈良尾温泉センターの閉鎖についてであります。
奈良尾温泉センターにつきましては、既存の温泉センターを活用した宿泊施設への再
生事業を民間投資により実施するため、際コーポレーション株式会社と地元銀行との協
議が進んでいるところであります。
先般、工事に係る工程表が示され、温泉センター再生に係る改修工事が、来年 5 月か
ら内装の解体工事に取りかかり、本体改修工事は 6 月から 11 月までの予定となってお
ります。今後、工期の変更もあり得ますが、新年度からの着手となりますので、既存の
温泉センターを来年 3 月末で閉鎖したいと考えておりますので、御理解を賜りますよう
お願いを申し上げます。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
6 点目に、いじめに関する第三者調査委員会の報告予定についてであります。
第三者調査委員会におきましては、本年の 1 月 29 日に第 1 回の委員会を開催以来、
現在、16 回の委員会を開催し、今月には報告書のまとめの段階に至っており、年が明
けた 1 月 6 日に報告書を提出したいとの連絡を受けております。
報告書につきましては、長崎市のほうで渡したいとの意向でありますので、これを受
理した後、御遺族並びに議会、教育委員会のほうへも速やかに報告を行いたいと考えて
おりますが、当日の具体的な日程が定まっていませんので、決定次第、改めてお知らせ
をさせていただきます。何とぞ御理解を賜りますようにお願いを申し上げます。
以上で報告を終わりますが、本定例会に提案いたしました案件につきまして、何とぞ
よろしく御審議をいただき、適正なる御決定を賜りますようお願いを申し上げます。
(「九州商船の火災事故の報告はないんですか」の声あり)九州商船の火災事故の報告
は、町にあったものを航路対策特別委員会にも報告をしておりますので、また後ほど報
告をさせていただきます。(降壇)
○議長(中山正和君)
以上で町長の諸報告を終わります。
ここで、しばらく休憩いたします。
再開を 10 時 40 分といたします。
=午前10時23分
休憩=
=午前10時40分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
日程第 4「一般質問」について。
町政に対する一般質問の通告があっておりますので、これよりお手元に配付の一般質
問発言順序及び質問要旨表により一般質問を行います。
初めに、15 番
前田あおい議員に発言を許します。
(前田あおい議員
発言者席へ)
○15番(前田あおい君)
改めましておはようございます。15 番
前田あおいです。
早いもので、ことしも残り 20 日余りとなりました。世間は、年賀状の作成、子供や
孫へのクリスマスプレゼントや餅つき、大掃除などなど、年越しの準備に追われている
ことでしょう。
私はといえば、ぎりぎりまでてんやわんやの性格もあって、大変苦慮する時期でもあ
ります。しかし、幸いにも、実家も嫁いだ家も同じ宗教ですので、年に 2 度、お盆前と
この時期の御先祖様へのお勤めは心落ち着いていただいております。その際、御仏壇の
敷物がえなどをするのですが、早いもので 30 年たちました。毎回当たり前のようにし
ているのですが、これは私が健康でいるからこそ、できていると実感いたしております。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
これもひとえに、私の場合は、毎回健康診断を受けているからこそ、こうして元気でい
られると確信しております。早期発見のためにも受診を促していきたいと思います。
それでは、議長のお許しを得、新上五島町議会会議規則第 61 条の規定により一般質
問をさせていただきます。
町民の健康意識の増進についてであります。
さきの 9 月決算審査の折に、健康増進費、26 年度決算額 6,586 万 8,000 円。また、
特別会計では特定健康診査等事業費 1,583 万 2,000 円でした。ここ二、三年においても、
決算額は大体同じようなものだったと思います。
この中でも、生活習慣を見直すための運動教室の開催では、三つの教室に参加者数
98 人、健康づくり推進委員さんが 5 地区に 60 名おられます。この推進委員さんととも
に開催した研修会では、参加者数延べ 95 名、また健康教育では 1,451 人、健康相談で
は、それぞれ延べ人数で 53 人、また各種健診受診実績においても 25 年度とそれほどの
変わりはなかったようです。健康増進のアップに向けてさまざまな取り組みをされてい
るようですが、成果を出していかなければなりません。
そこで、①各種健診の受診率について。特に特定健診の受診率については 40%に満
たない現状において、受診率アップに向けて夜間、休日の診療等に取り組んでいるとの
ことでありますが、その成果はどのように上がっているのでしょうか。
また、その他の施策をどのように考えているのでしょうか。
②平成 26 年度決算審査において、ポイント制の導入について質疑応答があったと思
います。その後、どのような協議を行っているのか。
③健診の受診率が低いことによる国保財政における制度的なデメリットは生じないの
でしょうか。お伺いいたします。
再質問につきましては本席にてさせていただきます。
○町長(江上悦生君)(登壇)
前田議員の一般質問にお答えいたします。
初めに、町民の健康意識の増進についての 1 点目の特定健診の受診率についてであり
ます。
御承知のとおり、特定健診・特定保健指導は、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞など、いわ
ゆる生活習慣病のリスクが高まるメタボリックシンドロームに着目した健診で、平成
20 年 4 月から始まりました。
制度が発足した平成 20 年度の本町の受診率は 39.8%で、県内 21 市町の中で上から 6
番目でありましたが、次年度の 21 年度からは伸び悩んでおり、平成 26 年度の受診率は
38.3%で、県内でも 14 番目となってしまいました。
ちなみに、平成 25 年度における長崎県の平均受診率は 37%、全国の平均受診率は
34.3%となっており、本町は 38.4%で、県平均、全国平均ともに若干上回ってはいま
すが、国の目標とされる 65%の受診率には、まだまだ及ばない状況にあります。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
受診勧奨の手段としては、広報掲載、個別通知、集団検診、健康づくり推進員の受診
勧奨等により実施しておりますが、このほかにも平成 24 年 9 月からは、上五島病院の
八坂院長、地域医療連携室の御協力をいただき、平日の夜間に各地区の公民館や集会所
に出向いて健康道場を開催し、上五島の医療の現状、健診を受けることの意義や健康づ
くりに関する話をしていただくことにより、受診率アップの取り組みを行っているとこ
ろであります。
本年度からは、それに加え、受診率アップに向けて関係医療機関と協議を行い、新た
な取り組みの一つとして、8 月と 9 月に 1 週間ずつ健診ウイークを設けて、上五島病院、
各医療センター、各診療所の御協力をいただき、夜間と土曜日の特定健診を実施いたし
ました。
この夜間、土曜日の健診は、就労後に受診でき、また、1 時間以内で終了するといっ
た点などから好評を得ており、働き盛りの世代で、これまで受診されたことがない方も
受診され、手応えがあったと聞いております。ちなみに、受信者数は 118 名と報告を受
けております。
9 月 16 日の決算審査特別委員会において前田議員の発言にもありましたように、長
崎新聞で本町におけるワンコイン検診が報道され、この中で、上五島病院の八坂院長が
今後も続けていきたいとのコメントをされております。受診率アップには有効な方法で
ありますので、関係医療機関の協力を得ながら、今後も続けていきたいと考えておりま
す。
また、本年度は、健康保険課職員全員が手分けして、町内の事業所、個人事業主へ個
別訪問を行い、特に雇用者への受診勧奨や情報提供を行いながら受診率アップを目指し
ているところであります。本年度の取り組みがどの程度、受診率アップにつながるかは
未定でありますが、今後もさまざまな方法で取り組みを進めてまいります。
次に、2 点目の特定健診におけるポイント制の導入についてであります。
特定健診受診者やイベント等の参加者にポイントを付与することで、受診率アップに
つなげる健康マイレージ事業を取り入れている自治体があります。この事業は、各事業
体により事業形態はさまざまでありますが、一例を挙げますと、健診や健康講座、スポ
ーツ教室、ボランティアなどに参加することによりポイントが付与され、集めたポイン
トに応じて景品や買い物の割引が受けられたりする特典がつくというものであります。
本町においても、国保運営協議会の中で、健診受診率アップにはポイント制の導入も
考えていいのではという意見も出されましたので、具体的な検討を始めているとろであ
ります。このポイント制導入については、実施している自治体の状況、効果などの情報
を得ながら研究していく必要があると考えておりますし、また、実施に当たっては、予
算も伴いますが、受診率の向上は医療費の削減につながりますので、導入に向けて取り
組んでまいります。
次に、3 点目の健診の受診率が低いことによる国保財政における制度的なデメリット
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
は生じないのかという質問でありますが、長崎県調整交付金の取り組み姿勢評価分とし
て、保険事業(健康づくり事業)や国保徴収対策の取り組み姿勢の評価点数が高い市町
村保険者に対して交付金が交付されます。
この交付金は、特定健診関係の事項も含まれておりますが、他にもさまざまな取り組
み事項により交付金が交付されることになっており、特定健診、特定保健指導について
は、受診率が県平均以上であることが加点要素となっており、本町は、いずれも現時点
では県平均以上でありますので、特定健診関係については評価点数がプラスとなってお
り、御質問のようなデメリットは生じないと考えております。
しかしながら、特定健診以外の取り組み、例えば収納率の向上など、交付金の評価加
算になる項目もありますので、評価点数が上がるような取り組みも行っていく必要があ
ると考えております。
健診受診は、糖尿病等の生活習慣病を予防し、将来的には医療費の削減にもつながり
ますので、引き続き検討を重ねながら、まずは特定健診受診率の 40%達成を目標に取
り組んでまいります。
以上で、答弁とさせていただきますが、再質問については自席で、内容によっては副
町長または担当課長に回答させますので、よろしくお願いをいたします。(降壇)
○15番(前田あおい君)
何といいましても、自分の健康は自分で守るというのは当たり前であります。しかし、
健診を受けやすくする、受けたいと思わせるような取り組みというのは、行政がつくっ
ていくというふうに考えております。特定健診を受けることによって早期発見、早期治
療につながることは言うまでもありません。中には、毎年受けていても、残念なことに
なかなか発見がされなかったという方もおります。しかし、いきなり重症化というのを
防ぐためには、毎年の健康診断を受けるしかないと思います。
それと、自分でぐあいが悪くなった場合は、早目に病院で受診をして、早期の治療を
受けて、完治すればいいですが、そういうことで治療を受けながら見守っていくという
方法もあると思います。
現に、本町においては、悪性新生物で亡くなる人の割合が男女ともに高く、県内で上
位ですよね。男性は肝がん、女性では胃がんが県内上位と聞き及んでおります。糖尿病
の患者さんについても、透析をしておられる患者さんについても、本町は多いと伺って
おりますが、離島であることに何か関係があるのかどうか、そういったデータとかはあ
りますでしょうか。
○町長(江上悦生君)
離島であるためにというようなデータ等については、詳しい資料は私も持ち合わせて
おりませんけれども、病院の関係者から聞いた限りでは、肝炎が多いというのは、ここ
の特徴と聞いております。ですから、そこについては遺伝的なものもあるのか、食生活
も影響しているんじゃないかなとは思っておりますが、今、前田議員がおっしゃいます
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
ように、悪性の新生物が多いということについては、健診をして早期発見、早期治療を
すれば、これは防げると思っておりますので、受診率の向上に向けて、私も、ことしか
ら健康保険課の職員が全員、各事業所等を回っているということでありますので、こと
しは 40%を超えるのではないかと期待をいたしておりますが、いろんな研修会等を開
催しても、参加してくれる人は受診をされると思うんですけれども、参加されない方を
いかに勧誘するかというところが大きな課題じゃないかと思いますので、課の職員とも
知恵を出しながら努力してまいりたいと思います。
○15番(前田あおい君)
何といいましても、町長おっしゃるように、自分の体をいたわりながら、本当に自分
しかわからないものでありますので、いろんな悪性腫瘍については、いろんな先生方の
お話も聞きながら、自分の体を自分で守るということ以外ないと思いますが、あと、食
生活、生活習慣と、おのおのが特に気をつけていけば、それも防げるということも十分
理解はしていると思いますので、保健師、そのような方々の御協力を受けながら、今後、
健診アップに向けていっていただきたいと思います。
先ほど答弁の中で、受診率 38.4%とお伺いいたしました。そのことに関して、平成
20 年度からの制度開始と伺いました。特定健診を受けた後の特定保健指導を受ける受
診率はどのようになっているのか、お伺いいたします。
○健康保険課長(荒木宣貴君)
おはようございます。
ただいまの御質問についてお答えいたします。
特定保健指導率なんですけども、平成 20 年が 52%、平成 21 年度が 40.1%、平成 22
年度が 50%、平成 23 年度が 48.4%、平成 24 年度が 56%、平成 25 年度が 55.8%、平
成 26 年度が 67.4%と、保健指導率は高い率を示しております。
以上です。
○15番(前田あおい君)
年々高くなっているようなことを伺いました。26 年度に関しては 67.4%ですね。こ
れはしかし、受けた方が 100%、特定保健指導というのは受けられるんですよね。受け
なければならないものなんですよね。確認を。
○健康保険課長(荒木宣貴君)
特定保健指導というのは、議員おっしゃったように、特定健診を受けた方の中で、数
値が特に悪い方を抽出しまして指導するようになっております。
以上です。
○15番(前田あおい君)
済みません、その中で 67%ということは、残りの方は受けていないということです
ね。67.4%の方が保健指導を受けて、その後にいろんな、先ほども町長の答弁でも健康
道場ですか、そういうことも病院の八坂院長との連携の中において、健康道場やら、い
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
ろいろなことが行われて、健診アップにつなげていっていると伺いましたが、それにつ
いて、実施場所とか実施回数、また参加者数とか、わかりましたら、内容についてもお
知らせください。26 年度ですね。
○健康保険課長(荒木宣貴君)
ただいまの健康道場の実施回数と参加者数ですが、健康道場は、平成 24 年 9 月から
開催しております。これまでを年度ごとに申し上げますと、平成 24 年度は 6 地区で 99
人、平成 25 年度は 14 地区で 335 人、平成 26 年度は 10 地区で 285 人、平成 27 年度は
10 地区で 235 人、合計で 40 地区で 954 人が参加しております。これには八坂院長と地
域連携室、それから健康保険課から 2 名職員が出て対応しています。
以上です。
○15番(前田あおい君)
はい、わかりました。年々というか、平成 24 年度から八坂院長の好意で健康道場と
いうのを行っているようですが、地域に出向いてですよね、6 地区、14 地区、それぞれ
の地区というのはですね。病院があるところは、すぐ病院に行けて、保健師たちの指導
も受けることができると思うんですが、こういったことで、出向いていっていただくよ
うな形というのはすごく興味があって、参加者も多いのではないかと思いますので、今
後もまたそれは続けていくと理解しますが、それでいいですね。
先ほども町長の答弁にもありましたが、夜間、土日の健診というのがことし初めて行
われたわけでありますが、これは 8 月と 9 月に健診ウイークということで新聞にも載り
ました。さすがに昼間に仕事をしている方というのは、これはよかったなという感想を
私も聞きました。
このことに関して、今後さらに若い人たちの世代においては受けていただきたいと私
も願っております。データヘルス計画というのが町にありますが、その計画によります
と、特定健診受診率の年代別の推移が、40 代の男性が 20%に届いていない。女性では
40 歳から 44 歳が 12.1%というデータが上がっております。若い世代に受けていただく、
受けやすくするというような取り組みが、まさにこれも含めてあるのではないかなと思
いますので、また今後、さらに協議をしていただきたいと思います。
そこで、夜間、土日の健診をした受診者数というのを医療機関ごとにお知らせくださ
い。先ほどは 118 名の健診受診者数でありましたが、病院ごとにお知らせください。
○健康保険課長(荒木宣貴君)
土曜、日曜日の特定健診の受診状況ですが、8 月に 51 名、それから 9 月に 67 名、合
計 118 人。先ほど町長の答弁にもありましたように 118 人ですが、医療機関ごとに申し
上げますと、上五島病院が 50 名、有川医療センターが 12 名、奈良尾医療センターが
12 名、若松診療所が 21 名、新魚目診療所が 4 名、榎津診療所が 19 名となっています。
以上です。
○15番(前田あおい君)
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
これが多いのか少ないのかといわれれば、もう少し受けていただきたいということも
ありますが、時間的な問題もあり、予約制ですよね。ということで、今回は 1 週間ごと、
8 月 17 日から 22 日、9 月 7 日から 12 日までの期間でしたね。これを今後、さらにもっ
とふやしていくような協議を進めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願
いしたいと思います。
先ほども言いましたが、若い世代の方たちというのは、なかなか病院に行く機会とい
うんですか、自分は元気だから、健康だからということで、なかなか進まないというこ
ともあると思うんですが、一番働き盛りの方々は健康でいないといけないと考えており
ます。これによって、今後、健診の受診率が上がってくれば、人々の病気の重症化を防
ぐことができ、医療費の抑制ということにつながっていくと考えております。今後も医
療機関との連携をとりながら進めていっていただきたいという施策でありますので、よ
ろしくお願いしたいと思います。
ポイント制の導入について、先ほど町長、ポイント制の導入があっているということ
で例を出されました。県内で実施されている自治体があるのかどうかというのをお聞き
いたします。
実は私、10 月末に所管事務調査において、鹿児島県さつま町というところに地域包
括ケア体制づくりへの取り組みということで研修をしてまいりました。その中で既にポ
イント制を導入しておりました。紹介したいと思うんですが、高齢者元気度アップ・ポ
イント事業、これが 65 歳以上が対象で、元気な高齢者を目指して、ポイントの対象と
して 65 歳以上高齢者のサロンや健康づくり、予防等の研修、地域等で行う社会参加に
1 日 1 時間が 1 ポイント、年間最高 50 ポイント、1 ポイントが 100 円と換算して最高
5,000 円を交付。
もう一つが、高齢者元気度アップ地域包括ケア推進事業。グループによる互助活動で、
1 回 60 分、1 ポイント、1,000 円掛ける上限 120 回。65 歳以上高齢者が半数以上と 64
歳以下の若い人たちで 3 名以上のグループを構成します。そして登録をして、地域の社
会活動等にポイントをつける。最高年度額が 12 万円交付とありました。
さらには、さつま町の単独で、健診を受けることによって、健康についてもいろんな
ことに参加することによってポイント制をされているようです。大変興味深く研修をさ
せていただきました。
私も帰りまして、本町においてもいろんな運営協議会でも院長の話にもあったという
ことを聞きまして、健診受診にポイント制を導入することによって、ポイントについて
どういうふうにするかということはいろんな考え方はあると思います、健康教室はもち
ろんのこと、教育委員会の取り組みとか、観光イベントとか、さまざまな町主催の講演
会の参加とかにもポイントをつけたり、または、子育てサポーターというのもあります。
そういう制度においても協力者へのポイント制をいろいろとさまざま取り入れる方法は
あると思いますので。毎回、私も参加するたびに、毎回毎回同じような顔ぶれというと
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
きに、ポイント制をしながら、ほかの人たちも、聞いていただかなければならない人た
ちにも参加しやすいようなポイント制の導入を……、マイレージにするのか、いろんな
ことを含めて関係部署の課を超えて、これは関係部署だけではありませんので、課を超
えて、そしてまた何といいましても、保健師たちの協力がなければ何も進みませんので、
こういったことで協議をする必要が出てくると思います。いかがでしょうか。ポイント
制導入について、そういった考えもあると思います。いかがでしょうか。お伺いいたし
ます。そして、県内で実施されている自治体があるのかどうかも含めてお伺いいたしま
す。
○町長(江上悦生君)
このポイント制については、私も若手の職員と話をする中で、保健師からそういう提
案を受けたことがあります。それで、今、前田議員がおっしゃいますように、各課を超
えて取り組むべきじゃないかということも含めて、健康保険課が中心となって、それの
検討を始めたところであります。県内でも 8 団体か 9 団体か、やっていると聞いていま
すので、それは担当課長に答えさせたいと思います。
○健康保険課長(荒木宣貴君)
ポイント制の導入についてですが、今、町長が申し上げましたとおり、県内では 9 市
町が実施しております。対馬市、壱岐市、諫早市、五島市、西海市、雲仙市、南島原市、
東彼杵町、波佐見町で、実施の方法は、ポイント制にしたり、商品券交換にしたり、い
ろんな方法があるみたいです。
以上です。
○15番(前田あおい君)
それぞれに 9 市町が行っているポイント制度ということで、ポイントをつけたり、商
品券というのがやりやすいのかなとは思いますが、ここは町のオリジナリティーを出し
ながら、どうすればいいのかということで協議を進めていっていただきたい。来年度に
は、できるようなことを期待いたします。国保に限りましては、町長、特定健診を受け
るときに 500 円で受けられるわけですよね。これについてポイント、マイレージ、券が
たまったら、これで受けるというような取り組みも一つ方法かなと思いますが、いかが
でしょうか。
済みません、その前に課長、県内で 9 市町が今されていますが、何か支障とか、そう
いったことは聞いておりませんか。いろんな、こういった支障があったとかというのは。
ないならないでいいです。
○健康保険課長(荒木宣貴君)
ポイント制導入については、導入されたところにおいては県の調整交付金とかも交付
されるみたいですので、特に支障があったとは聞いておりません。ただ、国保の方と社
保の方の区別を、一緒にやっていくのか、国保だけやっていくのかという課題はありま
すが、それは横の連携をとりながら協議していけば、できるんじゃないかなと考えてい
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
ます。
○町長(江上悦生君)
さっき健康保険課長がお話をしましたように、国保の調整交付金が活用できるようで
あれば、これはできるだけ早い時期に導入させたいと思っておりますし、今いろんな課
題もあるということですけれども、いろんな課題も先進地の意見を聞きながら、そうい
うものを少しずつでも払拭しながら、早い時期に導入できるように努力をしたいと思い
ますし、ポイントで受診をすることについては、問題はないと私は考えているところで
あります。
○15番(前田あおい君)
島の健康を考えるときに、それぞれの意識において受診をして、それぞれが治療を行
ったり、指導を行ったりということで、皆さんそれぞれに委ねないといけないわけであ
りますが、どうしてもポイント制、よそでそうやってされていて、期待が持てるという
ことでありますので、本町におかれましても、協議を進めて、導入について早速来年度
ということで期待いたします。
私も先日、病院に受診をした折に、待ち合いのときに職員の方と話をする機会があり
ました。そこで、健診の受診だけではなく、しっかりとその後の指導とか、特に若い人
たちへの食生活指導の重要性ということを職員のほうから言われました。今、お産も随
分変わってきているようです。そういうことも話されました。それの中で、正常な分娩
というのを、まず考えるんですが、それもいろいろなケースが最近余りにも多過ぎると
いうことで、母乳の重要性というのにもかかわっているのではないだろうかということ
も話されておりました。私も母乳育児の重要性は、みずから体験をして推進をしており
ましたので、そのとき、いろいろな講義にも参加をして、理解をしております。
人は生まれた環境も育てられた環境もそれぞれ違うわけです。生涯を通して、健康で
心豊かな生活を送れるようにするためには、先ほどから何度も申しますように、みずか
らの健康はみずからが守ること以外にはほかありません。しかし、残念ながら食生活だ
けではなく、遺伝の問題だったり、生活習慣等の違いから、いろいろな病気にかかって
しまうことがあります。病気が重症化しないためには早期発見、早期治療の観点から、
健診の重要性というのを町民全てが意識を高めて、健康寿命長生きの日本一であるとい
う島にしていければ一番いいんですが、そういう大きな目標を立てて、五島列島の上五
島は健康日本一ですよという大きな目標を立てながら、そのためには、何といいまして
も幼児教育。幼児期からの健康について、食育、食事指導について、いろんなことを含
めながら教育していくのが必要だと考えておりますが、いかがでしょうか。
○町長(江上悦生君)
それは最も必要なことだと思いますし、食育については、また午後から中野議員の質
問もありますので、割愛させていただきますが、学校教育も含めて、そういう取り組み、
この島を残すことも含めて、あわせてそういう教育を充実させていきたいなと考えてお
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
ります。
○15番(前田あおい君)
現場に出ておられる職員方が一番懸念しているのが、若いお母さん方の食事等につい
ても、いろんなことを今、研究をしているということでありましたので、そこのところ、
含みおきいただいて、今後、幼児期からの健康指導を学校とか保育所とか、いろんなこ
とにおいて保護者を交えながら取り組んでいっていただきたいと思います。
通告には教育長ということは書いておりませんでしたが、一言、教育長。議長のお許
しをいただければ。
○教育長(道津利明君)
議員のお話を聞きながら、自分の生活習慣の乱れを痛感しております。議員も御承知
と思いますが、学校教育の目標というのは、生きる力の育成、つまり徳・知・体のバラ
ンスのとれた児童生徒の育成にあります。そういった中で、特に体力、健康な体、健康
に勝るものはないと私も常々思っておりますので、これが生きる力の最たるものじゃな
いかなと思います。
各学校でも健康教育の全体計画を立てて健康教育を進めておりますし、今、各学校で
は、早寝早起き朝ごはん運動を展開して、基本的な生活習慣づくり、定着に努めており
ます。今後とも心身ともに健康な児童生徒の育成には力を尽くしていきたいと思います
し、さらなる充実を図りたいと思っています。
そういったことの中で、自分の健康は自分で守るという意識の醸成をさらに今後とも
充実させて進めてまいりたいなと思っております。
○15番(前田あおい君)
特定健診の集団検診のお知らせということで、毎年回覧を回したり、あと個別に受診
をしましょうということで、担当課におかれましても、保健師におかれましても、声を
かけ合いながら、受診をしましょうということで、いろんなカラーであったり白黒であ
ったり、それこそ食生活推進委員、健康づくり推進委員、いろんな方のお知恵をおかり
しながら、本町は健康について促しております。
私も友人がいろいろな病気がありまして、今現在、病んでおります。そういったこと
も含めながら、今回、受診率アップのためにはということで一般質問をさせていただき
ましたが、その方も早く病院に行って受診をしていれば、もうちょっと重症化にならず
に済んだのにと嘆いております。そのようなこともありまして、皆さんも御存じだと思
いますが、今後とも自分の健康は自分で守るということを口々にしながら、町民誰もが
早期発見、早期治療に向けて心がけながら、健康寿命というのを、生き生きと元気で生
活していくことをイメージしながら、毎日感謝を忘れないで過ごせるように、安心安全
な健康な町として新上五島町が日本に誇れるように、さらに健診の受診を皆さんととも
に声をかけ合いながら、促していきたいと思います。
これで私の一般質問を終わらせていただきます。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
(前田あおい議員
自席へ)
○議長(中山正和君)
以上で 15 番
前田あおい議員の一般質問を終わります。
午前中はここまでといたしまして、しばらく休憩いたします。
午後は 1 時から再開いたします。
=午前11時23分
休憩=
=午後
再開=
1時00分
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
午前中に引き続き一般質問を行います。
次に、9 番
中野千尋議員に発言を許します。
(中野千尋議員
発言者席へ)
○9番(中野千尋君)
皆さん、こんにちは。
師走に入り、慌ただしい時期となりました。私の家の前では、イカとり船のいさり火
がとてもきれいで、宝石のように輝いております。冬のこの島の景色もいいなあと思い
ながら、毎日眺めています。定置網では、ヒラスやタイ、そしてサンマにカマスと、た
くさんの魚種が水揚げされておりまして、まさにこれからは魚のおいしい季節となって
まいります。
先ほど前田議員も一般質問でおっしゃっておりましたが、健康寿命、そして御自身の
健康を守るためにも、食生活というのが一番大事ではないでしょうか。本町には昔から
の食文化があり、そして、各地域には受け継がれてきた郷土料理がございます。
食生活、そして食育について、議長のお許しをいただきまして、通告に従い一般質問
をいたします。
国は、平成 17 年 7 月に食育基本法を施行し、県においても第三次となる県食育推進
計画の素案を先月の 11 月に示しました。本町においての食育計画は進んでいるのでし
ょうか。
そして、町民の健康増進、地産地消の推進など、毎日の食生活はとても大切になって
きています。行政として各課での取り組みについて、また、各学校、幼稚園、保育所に
おいての食育活動についてお伺いいたします。
最後に、給食センターの統廃合計画について質問いたします。
私がこの計画を案としてお聞きしたのは 9 月の全員協議会の折でした。その後、給食
センターに行く機会があり、栄養教諭の先生にお伺いしたところ、はっきりしたことを
聞いていないということでした。そして協議もしていない。10 月の後半、校長先生に
お会いしました。校長先生もまだはっきりとしたことを聞いていないんですよとおっし
ゃっておりました。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
給食センターの統廃合というのは、とても重大なことであり、食物アレルギーを持っ
たお子さんたちも増加傾向にあります。現場の先生方、校長先生方、協議をしながら慎
重に進めていく計画だと思われます。どのように進んでいるのか、進捗状況をお伺いし
ます。そして、保護者には説明しているのでしょうか。
以上で私の質問といたします。
再質問は、本席でさせていただきますので、御答弁のほど、よろしくお願いいたしま
す。
○町長(江上悦生君)(登壇)
こんにちは。中野議員の一般質問にお答えいたします。
初めに、年末の島のすばらしさをお聞きしまして、本当にうれしく思いながら、その
おいしい魚を食べながら、本町の特性を生かして、その活気を新年につなげていければ
なという思いでございます。
まず、食育行政についての 1 点目、本町の食育計画は進んでいるかについてでござい
ます。
食育基本法の前文には、「子どもたちが豊かな人間性を育み、生きる力を身に付けて
いくためには、何よりも「食」が重要である。今、改めて、食育を、生きる上での基本
であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置づけるとともに、様々な経
験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践す
ることができる人間を育てる食育を推進することが求められている」と記載されており
ます。
また、食育基本法第 18 条では、市町村は、県の食育推進計画を基本とし、食育の推
進に関する施策についての計画を策定するように努めなければならないと規定されてお
ります。
本町においては、食育推進計画としては策定しておりませんが、長崎県第二次食育推
進計画に沿って、こども課では、子ども・子育て支援事業計画の中に、健康保険課では、
新上五島町健康づくり計画の中に食育推進についてを盛り込んでおります。
こども課の子ども・子育て支援事業計画では、平成 27 年度から平成 31 年度までの 5
年間の計画となっており、食育については、重点施策の母性並びに乳児及び乳幼児の健
康の確保及び増進の中に事業内容等を盛り込み、実践しているところであります。
平成 31 年度が計画の最終年度となることから、最終評価を行い、評価を反映させ、
平成 32 年度以降の新たな子ども・子育て支援事業計画を策定する予定となっておりま
す。
また、健康保険課の健康づくり計画は、当初計画を平成 20 年度から 24 年度までの 5
年間、第二次計画を平成 25 年度から 29 年度までの 5 年間の計画として進めており、第
二次長崎県食育推進計画の中身を取り入れた第一次予防と食育に重点をおいた計画とし
て事業等を進めているところであります。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
平成 29 年度が計画の最終年度となることから、最終評価を行い、評価を反映させて、
あわせて県の第三次食育推進計画を取り入れた平成 30 年度以降の新たな健康づくり計
画を策定する予定でありますが、議員おっしゃいますとおり、県の第三次食育推進計画
の素案がパブリックコメントを経て正式に公表されましてから、その内容を確認して、
原計画の見直しが必要と判断される場合には、速やかに見直しを行いたいと考えており
ます。
次に、2 点目の、町民の健康増進・地産地消など、毎日の食生活はとても重要である。
各課での食育の取り組みはという質問についてであります。
私たちが生きていく中で、食は命の源であり、食がなければ命は成り立ちません。私
たちが生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むための食育は重要であり、
それぞれの分野で食育関連施策を進めていくことが重要であると考えております。
そこで、各課での食育の取り組み状況についてでありますが、まず、こども課におい
ての食育の取り組みについては、乳幼児健診や乳幼児相談時の個別の栄養指導、幼稚園、
保育所、子育て支援センターにおける食育セミナー、親子料理教室、離乳食教室の開催、
小中高校では食育講演会や食育指導を実施し、適切な食生活の重要性を呼びかけ、食に
関する学習の機会の情報の提供に努めております。また、今年度からは、子育てサポー
ターと協力して、若い世代の保護者に対し、郷土料理の体験学習や食育活動を展開して
おります。
なお、保健師、栄養士、母子保健推進員が各家庭を訪問することにより、食に関する
相談等に対しても個別に対応できる支援体制をとっているつもりであります。
給食等の食材については、地元産を率先して使用するよう各保育所に周知するととも
に、料理教室等の食材についても同様に対応することで、地産地消の推進に努めており
ます。
次に、健康保険課の食育の取り組みでありますが、栄養の偏りや食生活の乱れによる
生活習慣病の予防を目的として、職域、特に建設業、漁業、製麺業と連携を強化し、青
壮年期を対象に効果的な保健事業の実施を行い、水分補給やきちんと 3 食をとり、食事
を選んで食べる習慣を継続させることなど、食育を基本とした健康づくりの意識の啓発
を行っております。
また、地域、各種団体と連携して、健康教育、健康相談や各種健診等の保健事業を充
実、強化しております。特に、食生活改善推進員や健康づくり推進員の地区活動を支援
し、老人会、ミニデイサービス、婦人会、PTA、学童など、あらゆる世代に健康づく
りのための食の情報発信や働きかけを積極的に行っているつもりであります。
さらに、長崎県食育ボランティア団体として、食生活改善推進員連絡協議会を登録し、
本町の食文化や郷土料理の継承に努めているところであります。
水産課関係では、水産物の地元消費については、3 年ごとに行われる流通実態調査に
おきまして、平成 23 年の結果が最新のものでございますが、地元魚市場で 123 トン、
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
地元向けで 518 トンでございました。このうち約 300 トンは加工原魚となっているよう
であります。この量は、町内消費の約 7 割程度に当たるのではないかと推計していると
ころであります。
食育については、食に関する知識の向上という点から出前講座を位置づけております
が、1 年に 1 回程度の開催でありますので、学校側に働きかけていく必要性を感じてお
ります。
このほか、県の上五島水産業普及指導センターと漁業士会が毎年度、町内の学校等を
対象に料理教室を開催してくださっているところであります。また、くじらどん祭りに
も参画して、鯨の食文化の伝統を守るため取り組んでいるところでもあります。
農林課関係では、生産組織会員に対し栽培講習会を開催し、直売所やスーパー地場産
品コーナーへの出荷を促進するとともに、消費者に対しては、生活研究グループの協力
により、地場野菜を使ったレシピの提供を行っているところであります。また、給食セ
ンターの地場産野菜の使用率向上のため、農家を交えた意見交換会を年 2 回実施してお
ります。
学校での食育活動としては、かんしょ、水稲の植えつけ、収穫の指導等に、県やJA
ごとうと協力して小学校へ指導に出かけております。また、直売所会員独自の取り組み
としても、小学校のかんしょ栽培や、かんころ餅づくりの指導を行っているところであ
ります。
次に、3 点目の各学校・幼稚園・保育所においての食育活動はという質問であります
が、保育所においては、園児及び保護者を対象として、こども課等の保健師、栄養士に
よるお口の健康・食育セミナーを開催し、食育だよりを発行して保護者に配布すること
により、歯の健康、食についての啓発や情報の提供を行っております。
この後、幼稚園、小中学校においての教育活動及び 4 点目の給食センターの統廃合計
画の進捗状況については、教育長に答弁をさせたいと思います。
以上で、答弁とさせていただきますが、再質問については自席で、また、内容によっ
ては担当課長に答弁をさせますので、よろしくお願いをいたします。(降壇)
○教育長(道津利明君)(登壇)
まず、各学校、幼稚園の食育活動についてお答えいたします。
各小中学校の食育の状況につきましては、町内の全小中学校で食育指導全体計画を立
て、給食の時間あるいは学級活動を通して計画的に食育の指導を行っております。
具体的には、日々の給食指導で、食事にふさわしい環境づくりや好ましい人間関係づ
くり、給食献立を通した栄養指導、準備、会食、後片づけを通した奉仕、協力、社会性
を身につける指導を行っております。また、学級活動では、学級担任による食育に関す
る指導のほか、栄養教諭、養護教諭の専門性を生かした栄養指導も行っております。
さらに、給食試食会の後に保護者向けの栄養講話を実施したり、保護者対象の食育、
健康教育に関する講演会を実施している学校もあります。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
なお、食物アレルギーへの対応につきましては、これまで各給食センターでそれぞれ
取り組んでおりましたが、今年度、教育委員会で食物アレルギー対応マニュアルを作成
いたしましたので、来年度から各学校における対応の仕方を統一して、マニュアルに沿
った対応を行うことにより、食の安全に対する認識を深め、子供たちの健康増進への取
り組みを進めていくことにしております。
幼稚園の食育活動につきましては、各園ごとに食育年間計画を立てて、野菜や芋、ジ
ャガイモなど、子供たちが実際に畑を耕すところから始め、水やり、草取り、収穫、そ
して保護者と一緒に料理をして、みんなで食べるといった一連の体験を通して、食の大
切さについて指導を行っております。
このような食育活動を通しまして、好き嫌いをなくし、栄養バランスのとれた偏食の
ない子供の育成に取り組んでいるところです。
次に、学校給食センターの統廃合についてであります。
学校給食センターの運営につきましては、給食対象者へ安心・安全な給食の提供が最
も重要な役割であると考え、四つの給食センターでは、食の安全性と十分な衛生管理の
もと、適正な維持管理に努めております。
しかしながら、施設設備の老朽化が著しく、調理器具等も経年劣化により使用限界に
達していることから、早急に各センターの統廃合と施設修繕を行う必要があると考え、
平成 26 年 10 月に検討委員会を設け、その対応について協議をしてまいりました。
特に上五島センターは、築 24 年が経過し、洗浄機や蒸気ボイラーの故障がたびたび
発生しており、いつ使用不能に陥ってもおかしくない状況が続いております。また、共
同調理場は、下処理室、これはいろんな残飯とか何とか、下水とかいうことになります
が、それから調理室、洗浄室など、工程区分ごとに部屋を仕切る必要がありますが、上
五島センターは、それぞれの仕切りがなく、ドライシステムも導入されていないため、
現在の衛生基準にそぐわない面もあり、早急な施設の改修が急務となっておりました。
このため、平成 28 年 4 月から上五島センターを一時的に休止し、有川、新魚目、奈
良尾の 3 センターで全体の配送ができないかを検討してまいりました。
まず、各センターの状況を把握し、学校給食会職員の意見を聞き、給食備品等の配置
について可能かどうかや問題点を洗い出し、給食提供に影響が出ないかどうか、綿密に
調査を行い、その対応について協議をしてまいりました。
その結果、3 センターでの給食提供は可能であると判断できたため、具体的な統廃合
計画を作成し、ことし 9 月の全員協議会にお諮りし、教育委員会への報告、10 月には
各学校の栄養教諭を含む給食センター主任者で会議を持ち、今後の対応について協議を
行っております。
また、11 月上旬には、町内校長会において具体的な説明を行い、その後の主任者会
議においても校長会から担当 1 名に入っていただき、今後、考えられるアレルギー対応
の給食提供等、予想される詳細な対応について協議を進めてまいりました。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
さらに、11 月下旬には、実際に給食車の配送シミュレーションを行い、配送時間を
確認し、今月上旬には配送を変更する小中学校 7 校へ直接出向いて、説明を行っており
ます。
今後は、今月下旬に保護者への通知、献立委員会の組織編制、給食費徴収事務の確認、
来年 1 月中旬に 4 月、5 月献立の素案作成、下旬に献立委員会、2 月中旬に栄養教諭の
給食指導、食育指導計画策定等を行い、最後に、調理作業動線の確認と作業員のシミュ
レーション、配送のシミュレーションを再度行うなど、万全の準備態勢を整えて臨みた
いと考えております。
なお、今後の給食センター統廃合計画につきましては、現在、基本構想を策定してお
りますが、基本的な考え方として、比較的施設設備の新しい奈良尾センターと上五島セ
ンターの 2 センター体制で実施していきたいと考えております。いずれにいたしまして
も、学校現場や保護者の方々の不安解消のために、お互いの連携を深め、十分な説明を
行いながら、安心・安全な給食の提供に取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。(降壇)
○9番(中野千尋君)
食育について、今、町長がおっしゃられましたように、私も命の源だと思います。そ
して、毎日の食生活の中で、食育ということをふだんから考えながら、町民の皆さんが
一体となって、一緒に志を持っていくのが一番いいんじゃないかと思っているんです。
なぜ各課の取り組みをお伺いしたかといいますと、各課の取り組みはいろいろされて
いると思います。食生活改善グループの方とか健康づくり推進員の方とか、食育という
立場でいろいろされていると思いますが、一つ何かスローガンじゃありませんけども、
この町の一番の特産品、まずは魚ですよね。魚をもっと食べましょうと、地元の新鮮な
魚を食べて、健康で明るいまちづくりをしようというような一体的な取り組みに見えな
いわけですよね。それぞれがそれぞれに頑張っていると思うんですが、一つの町の取り
組みとして、この町が本当に元気な町になっていくためにも、食のアピール。今、テレ
ビを見ますと、毎日のように食事とか料理の番組ばかりです。先般、秘密のケンミンS
HOWでうどんを取り上げてもらって、うどん屋さんもとても忙しいと。ちょっとした
きっかけで、新上五島町はこんなにおいしい食がたくさんあるんだと、意気上がってい
くわけですよ。そうしたときに、みんなが、全体が一緒になって取り組んでいく姿勢と
いうのが私は必要だと思います。
水産課においては、出前講座とか、確かに漁業士会の方たちと一緒になって料理教室
とかもしております。農業まつりも先般行われて、地元の農産品とかで、食のいろんな
イベントがされておりますが、くじらどん祭りもされていますが、本町の食のイベント
というのが、以前は大漁祭というのも水産課ではありましたね。漁協の主催で。そうい
うのもなくなってきておりますので、魚とかうどん、本町の特産品を生かした食のイベ
ントも出しながら、町民全体で食に対しての意識をもっと深めるということが大事だと
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
思うんですが、町長、どうお考えでしょうか。
○町長(江上悦生君)
特にうちは水産の町でもありますし、そして魚が特に健康にいい成分を持っていると
いうことで、私もそのように理解しておりますので、統一テーマといいますか、キャッ
チコピーといいますか、それをつくって、行政、それから、これはどうしてでも漁協を
含めた漁民も一緒になって、そういう町民の運動に盛り上げていければなと思いますの
で、17 日に漁協長との意見交換会を予定していますので、そのときにでも提案をしな
がら、そういう取り組みにつなげられるように努力をしてみたいと思います。
○9番(中野千尋君)
来年の五島の日のイベント等にもそういう活用ができればなと。そして、外からでも
お客さんを呼んで、おいしい魚やいろんな特産品を食べていただくというのも一つの観
光の誘致にもなりますし、また、先ほど言いましたけど、地域には郷土料理というのが
ありますが、今、若い人たちになかなか受け継がれていけない状況になってきています。
元気高齢者の人たちを先生にして、郷土料理を、それぞれに我が町も、奈良尾には紀寿
しや豆ようかん、おかめずし、いろんな郷土料理がございますよね。そして私たちのと
ころには、厚焼きやかまぼこや、ふくれまんじゅう、ふくれ餅とかいって、地域によっ
ても受け継がれてきた郷土料理がございます。そういうのも高齢者の方々を先生として、
一つの継承をするための料理教室というのも開催していけば、高齢者の元気づくりにも
なるんじゃないかなと思うわけですよ。
ぜひ食文化の本町の食の歴史も一つの文化財として、食の文化財として、今後、研究
をしていただいて、ぜひ上五島の食文化をアピールしていただきたいなと思います。
その点について、教育長、どうお考えでしょうか。
○教育長(道津利明君)
議員からの食育情報のあり方、あるいは環境を一言で言うなら、地産地消を含めた食
の安全、質を見直すということだと思うんですよ。この食育基本法ができてから、栄養
教諭の制度もできましたし、各学校に入って直接指導ができる教諭という立場になった
わけで、そういった意味で、学校では栄養教諭を活用して、さまざまな教育活動の中で
栄養指導を行っていくというのは大変大事なことだと思いますし、先ほども申しました
けれども、食というのは、生きる力の源になるものだと思っておりますので、学校教育
の中でも、全教育活動の中で充実していかなければいけないなと思っております。
各学校の食育全体計画も 100%できておりますので、各学校もそれに基づいて指導あ
るいは活動ができていると受けとめております。
○9番(中野千尋君)
現在、我が町も大きなお店、スーパー等ができまして、お惣菜、お弁当、たくさん並
べております。そして、いろんな会合、法事とかもお弁当が多くなってきて、地元の昔
ながらの料理もなかなか少なくなってきた。ですから、もう少し意識啓発のためにも、
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
そして健康づくりのためにも、手づくりで、自分たちで料理をしながら、食事をしてい
くということも重要なことじゃないだろうかと思います。
そして今、家庭菜園等もだんだん少なくなってきています。自分でつくった野菜を自
分たちで食べるという取り組みも、また皆さんに啓発しながら、この町に残されてきた
食生活の文化を守っていくためにも、食育を子供たちだけじゃなく町民全体に、もっと
上五島の食育計画を含めて、こども課と健康保険課とというんじゃなくて、全体を含め
た食育計画の推進をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○町長(江上悦生君)
議員の提言を聞いておりまして、例えば五島の日に、あるいはいろんなイベントの機
会を見て、各地区に伝わる郷土料理の発表会、展示会、そういうこともいいのかなとい
う思いがしておりますので、検討させていただければなと思います。
確かにウォーク&クルーズのときに、各地域で提供されるまんじゅうにしてでも、食
べ物にしてでも、非常に喜ばれておりますので、いろんな面に発展する可能性もあるん
じゃないかなという思いがしますので、漁協長の理解が得られれば大漁祭とあわせてや
るとか、そういうところは検討させてください。
○9番(中野千尋君)
いろんなやり方があると思うんですが、私は、一番身近な食べ物というのが、ふだん
何気なく 1 日 3 食、食べているかもしれないけども、一番力になる取り組みじゃないか
なと思うんです。
来年、世界遺産になろうとしております。その観光の推進のためにも、食というのが
一つのキーワードではないでしょうか。おもてなしの研修とか、いろいろやっておりま
すが、私は、上五島に来るお客様たちは、おいしい魚、おいしい郷土料理を食べにくる
と思います。どこにでもあるような、冷凍されたような食材を出さなくて、新鮮な、季
節に応じた魚や地元の郷土料理等を宿でも出したりしていけば、上五島に来てよかった、
ここでしか食べられない料理が食べられたということで、とても満足していくと思いま
すので、そういう交流人口のやり方もしていただきたいなと思いますが、観光商工課長、
いかがでしょうか。
○観光商工課長(安永佳秀君)
まさに議員がおっしゃられるとおり、食と観光というのは、切っても切り離せない一
つのアイテムだと思っております。長崎県のほうでも食の観光地づくりということで、
今、県産品とか県の焼酎といったものも観光客を対象にいろんなフェアを行っていると
ころもありまして、景勝地ばかりではなく、旅行に訪れるお客様が何を楽しみにされる
かといいますと、やはりそこの土地での郷土料理といったものが一番大事なところだと
思っております。また、それが一つの大切なおもてなしにつながっていくと思っており
ますので、これから食につきましても、各宿泊事業者様、そして飲食店の方たちともお
話しする機会がございますので、そういった中でも進めていきたいと思います。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
以上です。
○9番(中野千尋君)
ある飲食店で地元メニューという形で出しておりました。それがその時期に応じて変
わるんですね。地元メニュー。いろんなメニューのある中で、例えば宿泊者の夕食の中
にでも地元メニューという形で、そのときしか食べられないメニューを 1 品出すとか、
そういう工夫もできると思いますので、四季折々においしい時期がございます。そうい
うのも含めて、今後、進めていっていただきたいなと思います。
教育関係の食育になりますが、学校関係では、栄養教諭の先生方を中心に、地元の郷
土料理を学んだりとか、私たちのほうではアゴ焼きをしたりとか、いろんな体験をしな
がら、子供たちに地場産業の継承等もやっております。
その中で、今とても心配されてきているのが食物アレルギーを持ったお子さんたちだ
と思います。今回、私が一番心配になったのが、給食センターの統廃合において、確か
に平成 26 年に計画については大体書いておりますが、そのときにも地域や保護者の理
解を得ながら進めていくということも書かれております。
そうした中で、先般、全員協議会でお聞きしたときには、ある程度の話というのが煮
詰まっていて、それで給食の配送等もある程度考えられて、この計画が出されていたの
かなと私は思いましたが、今、教育長の答弁をお聞きしましても、ようやく動き出して、
これから保護者にも説明をして、食物アレルギーを持ったお子さんたちのことも含めな
がら、来年に給食の献立なんかも考えていこうと思っているとおっしゃいましたが、本
当に平成 28 年度の 4 月から 3 センター体制ができるんでしょうか。
○教育長(道津利明君)
最初に御説明いたしましたが、上五島センターが築 24 年ということで、経年劣化が
進んでおります。調理器具等の故障が多く、学期途中で、もし故障した場合には、残り
のセンターで賄わないといけなくなります。かえって混乱が大きくなるということが 1
点。
現在の施設の状況は、衛生基準を満たしていないということで、早急な対応が求めら
れておりますし、これを 1 学期延ばして 9 月からということになりましても、食中毒の
時期を迎えますので、その時期に移動したり、いろんなものを運び込んだりというのが
リスクを伴うということで、4 月からの実施ということに私どもも踏み切りました。
また、人事の面からも、栄養教諭等の配置が必要になりますが、1 学期間ということ
になりますと、栄養教諭の未配置ということになって、ほかのセンターの栄養教諭の負
担が大きくなるんじゃないかなと思っておりますので、私どもとしては、無理のない計
画の中で丁寧な説明をしながら、3 月 31 日中止、4 月 1 日から実施ができるような体制
で臨んでいきたいと考えております。
○9番(中野千尋君)
今、教育長は、無理のない計画の中でとおっしゃいましたが、私はとても無理のある
- 33 -
平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
計画じゃないかなと思います。現場の栄養教諭の先生方は、とても心配をしております。
最初、私たちに 9 月に説明をしたときの案と今の案がちょっと違っているんじゃないか
なという感じがするんですが、最初、奈良尾の給食センターに上五島中学校、青方小学
校等を持っていく予定じゃなかったですかね。今は、それが新魚目給食センターのほう
に変わっているようなことをお聞きしたんですが、計画というのは、最初はどういう計
画で、それがどのように変わったのか、教えてください。
○学校教育課長(森
太君)
統廃合計画のこれまでの経緯から簡単に説明させていただきますが、この計画につき
ましては、まず、平成 23 年 9 月の決算審査特別委員会のほうで質疑が出ておりまして、
これに答弁をさせていただいております。
当時、児童生徒数の減少で、給食センターの統廃合はどうしても必要だ、避けて通れ
ないということを答弁させていただいております。そのときに南北一つずつ、奈良尾と
上五島センター、2 センター体制で十分できるのではないかという回答をさせていただ
いております。
これを受けまして、平成 25 年 8 月 23 日に学校給食センターでの第 1 回の検討をいた
しまして、センター内での給食会理事会を含めて、今月の 12 月 3 日までで 7 回の協議
を実施いたしております。
それから、平成 26 年 10 月 1 日に、庁内関係各課長さん方に集まっていただいて、統
廃合検討委員会というものを設けて検討を行って、これを 3 回ほど実施いたしておりま
す。
それらを受けて、ことしに入りまして 4 月 9 日に第 1 回の給食センター主任者会議を
開いておりますが、この主任者会議も 12 月までに 7 回開いております。
この中で、教育長がさきに言いましたように、1 学期間に具体的に各センターの配送
の食器類、そういったものの確認、本当に 3 センターになったときに配送ができるのか
ということを事細かに検討しております。
そして、9 月に入ってから、具体的に 1 学期間でそういう配送ができると確信が持て
ましたので、早急に統廃合計画を立てて、そして全員協議会への報告となったわけです
けれども、最初、9 月に給食センター主任会議で確認をした後に、10 月 20 日、養護教
諭を含めた給食センター主任会議を開いております。この会議の中で、先ほど言いまし
たように、上五島中学校は当初、奈良尾給食センターから配送するという計画で説明を
しておりましたけれども、養護の先生のほうから、それは無理があるという意見をいた
だいて、今回、新魚目センターのほうから配送するという変更に至っております。
そういうことで、細かい作業がいろんなところで出てまいります。例えば 3 センター
になると、各学校のこれまでの給食の到着時間が変わってきますので、学校の授業時間
についても協議が必要になってくるし、上五島中学校については、これまで直接上五島
センターから運び込んでおりましたけれども、今度それも配送の必要が出てくるという
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
ことで、搬入口をどうするかといった細かいことにつきましても、今、校長先生方とも
協議を進めているところです。
以上です。
○9番(中野千尋君)
私たちが 9 月に聞いたときの配送計画を後で栄養教諭の先生方がお聞きになり、示さ
れたときに、25 キロメートル以上の距離の給食の配送は、県下ではほとんどない。奈
良尾から上五島中学校は無理だろう。特に上五島中学校の給食指導の変更を行うために
は、混雑するということも栄養教諭の先生方は心配しておられるわけですよね。途中で
事故があったり、もし何かあったりしたら配食はできないわけですよね。
そういうのも含めて考えていらっしゃるんですけど、私たちに最初に示したときには、
そういうことをまだ考えていらっしゃらなかった。ということは、現場の意見をちゃん
と聞かずに、配送計画等も、案として出してきているけども、きちんとした形で示す体
制ではなくて、ただ、議会が余り何も意見がなかったということになれば、それから進
み出しているような感じですから、今ようやく校長先生たちにもお話をし、いろんな協
議がどうにかできていっているような形が私には見受けられるんですよね。計画は平成
26 年からありながら、課長会議等でも進めながらしたのに、どうして最初からもっと
現場の声をきちんと聞いてこの計画を出してこなかったのか。それをお伺いします。
○教育長(道津利明君)
確かに議員のおっしゃるとおりで、若干遅くなって後手後手に回ったところは否めな
いと思います。その点についてはおわびをいたします。
現場というのは、私どもは、まず最初に、学校給食会の実際に調理をする職員の意見
を聞いて、果たしてそれが現実的なのか、できるのか、可能なのか、不可能なのかとい
うことについて、何度も話し合いをしながら意見を伺って、そして、やれるという結論
でいきました。こういうことについて時間が少々かかったので、議会あるいは学校現場
への説明がおくれたというのは否めないと思って、その点については反省をしておりま
すが、今後のことですので、今後のことにつきまして丁寧に、学校現場のいろんな意見
を聞きながら、不安を払拭し、保護者の意見も払拭してまいりたいと考えております。
○9番(中野千尋君)
教育長、私は統廃合に反対しているわけじゃないんですよ。だけど、教育長が施設が
老朽化して今にも洗浄機等が壊れそうになっていると。そして衛生面でも指摘を受けて
いると。それで緊急にするということですが、例えば今、上五島給食センターの洗浄機
が壊れた場合は、対処はどのように考えているんですか。
○教育長(道津利明君)
上五島センター所長の話によりますと、いつ壊れてもおかしくない。そして、その機
械については、今、古くなって製造していないということで、補修ができない。途中で
そうなった場合には、残りの 3 センターで対応するしかなくなりますから。そういう緊
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
急の場合に物すごく混乱が起きてくる。そうなる前に、まず、きちんとした計画を立て
て統廃合と進めていこうという結論に私どもはなりました。
○9番(中野千尋君)
来年の 4 月からの対応が、今、現場では混乱しつつあるわけですよね。食物アレルギ
ーを持ったお子さんたちも本町内にはいらっしゃると思うんですが、上五島中学校、小
学校、今回、配食が移動になる生徒の中には、どれぐらいの食物アレルギーを持った
方々がいらっしゃるのか、教えてください。
○教育長(道津利明君)
各センターごとのアレルギーを持っている児童生徒の対象者の数なんですが、上五島
センターが 16 名、新魚目センターが 11 名、有川センターが 10 名、奈良尾センターが
5 名。この子供たちについては、原則としては基本的には除去食で対応しております。
アレルギーの原因を入れる前に配膳を済ませるということで、除去食で対応しておりま
す。
それから、参考までに、エピペンを使っている子供が町内にも 1 人おります。年々、
アレルギーの子供たちがふえてきているなという感じがしています。先生方、学校現場
もアレルギー対象の子供たちの引き継ぎがきちんといくのかというところに不安を持っ
ておりますので、そういうところについては、校長会でも 2 度説明をしましたし、栄養
教諭の先生方にも説明しましたし、今後、学校ともまたいろんな話し合い、情報共有を
通じて、この件についてだけは、食の安心・安全という面から万全を期して徹底してい
きたいと思っております。
○9番(中野千尋君)
私が給食センターの統廃合をお聞きして、建物の統廃合ありきが先行して、子供たち
への安心・安全の給食の配食は、後に回されているような感じがしてなりません。一番
大事なのは、子供たちへ安心・安全の給食を食べさせるということが、まずは第一だと
思います。
そうしたときに、今、教育長はそういう計画ですよとおっしゃられますが、現場の栄
養教諭の先生方や職員の方々は、食物アレルギーの子供たちへの受け入れが一番心配に
なっていると思います。
毎年、医者の診断を受け、保護者と一緒になって協議をして、献立等の確認をしなが
ら、保護者とやりとりをしながら、給食をしているということをお聞きしました。そう
したときに、この数は結構いらっしゃいますよね、人数がね。そしてまた、子供たちは
この 3 学期で卒業して、また移動します。新しく進級したり、新しく入ってきたりしま
す。例えば食物アレルギーのお子さんがいるのかというのも、また確認していかなけれ
ばならないわけですよね。そういう手順、そして、献立委員会は 2 カ月前にはつくり、
また、給食は、調理されてから 2 時間以内には子供たちに配食をさせるという決まりに
なっているようです。その 30 分前には校長先生は検食をされているわけですよね。そ
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
ういう段取りをしたときに、総合的に含んで、本当に 4 月からきちんとした体制でいけ
るのかなというところが私はとても不安なんです。
だから、もっとスタートを早く、現場の栄養教諭の先生たちと一緒になって、この計
画を進めて、今はもう保護者にも説明も終わって、次は食物アレルギーの対策とか、い
ろんなことに栄養士の先生方はいくべきじゃないかと思うんですよ。そういう段取りが
遅くなったというのが、建物の統廃合ありきを優先していったような感じ、私はそれを
否めないんですが、教育長、どう思いますか。
○教育長(道津利明君)
先ほどもおわびの言葉を申し上げましたが、確かに議員がおっしゃるとおり、ちょっ
と後手後手に回っているなという感じは否めないと思いますが、今後の予定を参考まで
に、工程表をつくっておりますので、説明したいと思いますが、保護者へのお知らせは、
先ほど述べましたが、12 月下旬と 3 月上旬に予定しております。それから、学校栄養
教諭との意見交換は随時進めてまいります。献立委員会の組織再編と確定、上五島セン
ターの給食費をどういうふうに徴収するか。これは 12 月下旬までにまとめてしまいた
いと思います。それから、4 月、5 月、1 学期の献立の素案づくりを 1 月中旬には済ま
せてしまいます。献立委員会の開催を 1 月下旬に予定しております。4 月、5 月の献立
を確定、物資等の発注準備、発注、それから新魚目学校給食センターの蒸気ボイラーの
改修工事発注を 1 月下旬。これは春休み中に済ませてしまいたいと考えております。そ
れから、給食指導、食育指導計画策定を 2 月中旬。春休みの作業といたしましては、3
月 25 日以降になりますが、各備品の洗浄、乾燥、乾燥の備品、食器等の移動、調理作
業動線の確認、作業員のシミュレーション、配送のシミュレーションを行い、4 月 1 日
からの実施に備えたいと考えております。
○9番(中野千尋君)
教育長、確かに計画は立てていられると思いますが、それで動いていくのは現場の職
員であり、栄養教諭の皆さんであり、いろんな協力を得ながら、していかなければいけ
ないと思います。
この 4 月から本当にできるのか、私はとても心配です。今、新魚目のボイラーの件が
出ましたが、春休みにボイラーの修理を完了させるということは、学校にとっては卒業
式シーズン、また先生たちの異動があったり、そういうことも含めて春休みにボイラー
の修理の試運転とか、給食に異常がないような状況で、春休みにするつもりなんですか。
○学校教育課長(森
太君)
ボイラーの修繕につきましては、12 月の補正予算に今お願いをしているところです
けども、この補正予算が通りましたら、1 月下旬に契約になるかなと考えております。
そして、これについては受注生産になりますので、ボイラー作製については 1 カ月ほ
どかかりますけれども、設置については、配管、ボイラー設置を含めて 4 日から 5 日程
度を見込んでいるということで、給食が 3 月 23 日までとなっておりますので、24 日か
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
らの四、五日で十分工事は対応できると考えております。
以上です。
○9番(中野千尋君)
春休みにそういう工事をして、ぜひ新魚目の給食センターの給食を卒業生と一緒にな
って食べさせてあげるような配慮もしていただきたいと思います。
先ほど教育長は、将来的には奈良尾と上五島センターの 2 センターでいきたいとおっ
しゃいました。給食センターで働いている人たちも一つの雇用なんですよね。上五島給
食センターが今回、4 月から廃止となれば、働いている方の行き先といいますか、その
ようなことはどのように考えているんですか。
○教育長(道津利明君)
3 センターの食数に応じて、適正に職員のほうは配置をしてまいりたいと考えており
ます。
○9番(中野千尋君)
それは正職員の方の配置だと思うんですが、パートの方は何人働いていて、そのパー
トの方たちはどのように考えているのか、教えてください。
○教育長(道津利明君)
平成 27 年度で給食会の職員が 41 名おりますが、そのうちの臨時調理員が 5 名おりま
す。その件について、統廃合したときにどうなるかということについては、まだ結論を
出しておりません。
○9番(中野千尋君)
パートで働いている方もいらっしゃいますので、職員の動向については考慮しながら、
早目に情報を提供していただきたいと思います。
そして、給食センターは今、四つあります。4 人の栄養教諭の先生方が一生懸命食育
の活動で頑張っております。しかしながら、ことしより事務職員を町は引き揚げており
まして、給食センターの栄養教諭の先生の負担も大きいと聞いております。その点で、
食育の活動もなかなかしにくいんですよという話もお聞きしましたので、そこら辺の人
事面も含めて、今後、3 給食センターにする上での体制というのも町も考えていただき
たい。
そして、3 センターで働いている人たちも雇用です。ほとんどが女性の方が働いてお
ります。今後、一つのセンターにするとか、二つのセンターにするとか、今いろいろお
っしゃっておりますが、3 センターの整備をきちんとすれば、もう少し 3 センターでい
けるんじゃないかと。そして、子供たちはだんだん減っていきます。そういうときに再
度、また検討していけば、一つ大きいのをつくる、そういうことばかりを考えなくて、
建物の統廃合で一つにする、二つにする、考えなくて、今の 3 センターでいくなら、し
ばらくは 3 センターでしていけば、栄養教諭の先生も配置されているわけです。それぞ
れのセンターでの食育活動もできるわけです。そして、雇用も発生しているわけです。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
そういう体制というのもぜひ考えていただきたいと思いますので、町長、どうでしょう
か。
○町長(江上悦生君)
非常に難しい問題であって、統廃合はどこも本当ならばやりたくないんです。私が逆
の立場であっても、そのように話をするんじゃないかなと思いますので。ただ、適切な
ときにそういう決断をしないと、財政的な面も含めてできないということでありますの
で、それは皆さん方の理解を得ながら、最終的な決着点は判断すべきと思っております。
○議長(中山正和君)
9 番
中野議員に申し上げます。発言の制限時間が少なくなりましたので、簡潔にま
とめてください。
○9番(中野千尋君)
はい、わかりました。
最後になりました。食生活ジャーナリストの岸朝子さん、ことしの 9 月にお亡くなり
になられたんですが、岸さんが食は命なりとおっしゃっております。食は人と人との温
かなつながりを持つとおっしゃっております。
ぜひ新上五島町の一人一人が、食に対してもっと重要な意識を持ち、町を挙げて長生
きする元気な町、健康な町をつくる新上五島町を目指していただきたいと思います。ど
うもきょうはありがとうございました。
(中野千尋議員
自席へ)
○議長(中山正和君)
以上で 9 番
中野千尋議員の一般質問を終わります。
ここでしばらく休憩いたします。
再開を 14 時 15 分といたします。
=午後2時02分
休憩=
=午後2時15分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
次に、7 番
坪井泰助議員に発言を許します。
(坪井泰助議員
発言者席へ)
○7番(坪井泰助君)
改めまして、こんにちは。
通告に基づき、また、議長のお許しをいただきまして、一般質問を行います。
質問は 3 点でありますが、再質問の場合も本席にて行います。
11 月 11 日、国産のMRJ初飛行成功のニュースがあり、戦後初のプロペラ旅客機Y
S11 以来、約半世紀ぶりで日本の航空機産業の発展に向けて、これから受注の拡大が
期待されるとのことでした。既に 400 機ぐらい受注しているそうでございます。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
さらに、11 月 24 日、カナダの通信衛星を搭載したH24 ロケット 29 号機の打ち上げ
が種子島の宇宙センターから成功したとの記事が 11 月 25 日の紙面を埋め尽くしていま
した。
今さながらに、ものづくり日本の高い技術力に感嘆しているところです。このような
高度な技術力は、一朝一夕に成るものではありません。ひたむきなたゆまぬ努力の積み
重ねの成果だと思います。改めて、関係者の皆様、これまで携わってこられた方々に衷
心より敬意を表する次第です。
さて、12 月 1 日に調査捕鯨船団が南極へ向け、下関港あるいは因島あたりを出港い
たしました。航海と操業の安全、さらに目的、今回は目標ミンク鯨 333 頭でありますが、
その達成を心から願いたいと思います。
1 点目は、現在、年 1 回のペースで全国鯨フォーラムが全国各地の捕鯨ゆかりの地で
開催されています。参加することは大変意義深いと考えますが、今後も継続して鯨フォ
ーラムへの参加を考えているのか、伺います。
平成 24 年 12 月定例会の一般質問において同じ質問をいたしましたが、確認の意味で
再度質問いたしました。と申しますのも、昨年の長崎市開催では、昨年の 11 月 21 日、
町長、議長初め全議員が参加いたしまして、大盛況であったと思います。2015 第 9 回
網走大会が先月 15 日に開催され、副町長と私、2 名参加してまいりました。網走大会
への申し込みの段階で、開催地が遠いためなのか、行政側としては参加にちょっと消極
的な感じを受けましたので、この質問をさせていただきます。
2 点目は、耕作放棄地対策についてですが、全国的な傾向ではありますが、本町にお
いても高齢化や後継者不足のため、耕作放棄地が至るところに見受けられますが、対策
について伺います。
11 月 12 日付新聞によりますと、耕作放棄地課税 1.8 倍と載っていました。政府が耕
作放棄地での固定資産税を現行の 1.8 倍に引き上がる方向で検討していることが 11 日
わかった。農地全般に適用している軽減措置の対象から外す。これは、農業の競争力強
化を図るため、使われていない優良な農地の譲渡や貸し出しを促し、集約を進めるのが
狙いだということでございます。
3 点目は、メル・カピィの改修、改築についてでございます。
昨年 12 月の一般質問の折、前向きな回答をいただきましたが、その後の進捗状況に
ついて伺います。
昨年の 12 月定例会では、改修に対する補助金はないが、新築に対する補助金はある
とのお答えをいただいたと思いますが、これには敷地の問題があると理解いたしており
ます。裏のほうに 2,863 平方メートルの県有地があるとのことでした。町の活性のため、
ぜひ地域振興策として、積極的にこの件に取り組んでいただきたいと思います。
以上 3 点でありますが、再質問の場合は本席にてさせていただきます。よろしくお願
いします。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
○町長(江上悦生君)(登壇)
坪井議員の一般質問にお答えをいたします。
まずは、12 月 1 日に出漁された調査捕鯨船団の航海の安全と目標の達成を、私も心
から願うものであります。
それでは、1 点目の鯨フォーラムへの参加についてであります。
坪井議員におかれましては、長年にわたり、全国各地で開催されております全国鯨フ
ォーラムへ参加され、鯨文化の伝承啓発や関係者との交流を深められながら、商業捕鯨
の再開を願う真摯な活動を継続しておりますことに対し、改めて敬意を表しますととも
に感謝を申し上げます。
さて、全国鯨フォーラムでございますが、最初は平成 14 年から 18 年までの 5 年間、
日本伝統捕鯨地域サミットとして開催され、平成 19 年度から 5 年間にわたり全国鯨フ
ォーラムとして継続され、その後、平成 20 年度に本町で開催されたことは記憶に新し
いところであります。
平成 23 年度の唐津市開催が最後でございましたが、本町を含む捕鯨関係自治体 6 市
2 町の協議により、次世代への鯨文化を引き継ぎ、情報発信を続けていくことが必要と
の趣旨から、ポスト全国鯨フォーラムという位置づけで、平成 24 年度から 5 年を上限
として継続していくことになっております。ことしの網走市での開催が 4 回目であり、
あと 1 回の開催を残しております。
本町は、地域サミットから本年のフォーラムまで、旧有川町時代を含めて欠かさず出
席しております。昨年の長崎市の大会においては、議会の御協力をいただき、多くの参
加をすることができました。
来年のフォーラムには、開催地は未定ではありますが、開催時期が私の任期中であれ
ば、他の重要な会議と重複しない限り出席すべきであると考えておりますので、その際
は御協力を賜りますようお願いを申し上げます。
なお、平成 29 年度以降のことについては、運営費の助成が全くなくなった中で、開
催地で財源を捻出しなければならないなど、苦慮していることから、開催地に立候補す
る自治体が少なくなってきているのが現状であります。現時点では、その後の方向性が
出されておりませんが、継続される場合には、かつて本町有川地区の繁栄に貢献した伝
統産業であり、遺跡もたくさんありますので、特別な状況の変化がない限り、今後も参
加していくべきだと考えております。
ただ、先ほど、議員のお話の中で、町の参加の姿勢が消極的と受け取られましたけれ
ども、開催時期がちょうど全国町村長大会の関連会議の期間中となっているものですか
ら、私が参加しないのがそういう姿勢に受け取られたかもしれませんけど、決してそう
いうことではなく、副町長あるいは水産課長が出席をさせていただきましたので、その
点はぜひ御理解をいただきたいと思います。
次に、2 点目の耕作放棄地対策についてであります。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
この問題は、全国的な問題でもあり、非常に難しい課題であります。農地については、
農業委員会が毎年 1 回、利用状況調査を実施しておりますが、その中で農地の利用意向
調査を行い、1 年以上耕作されていない農地については、遊休農地にならないよう指導
強化が図られているところであります。
しかしながら、所有者不在の場合の手続や、農地の受け手がいない場合は、これもな
かなか難しい現実に腐心しているところであります。また、再生困難と判断される農地
については、農業委員会において非農地判断を行うようにしております。
本町の農業の基本は地産地消でありますので、利用については、できる限り直売所出
荷の野菜や湯がきかんころ、焼酎用のかんしょの生産を進めております。どうしてもつ
くれない場合は、ツバキの植栽をお願いしているところもありますが、ツバキにおいて
も下刈り等が必要となりますので、容易なことではございません。また、一定の面積が
ある場所については、畜産の飼料畑の採草地として利用できるようお願いしているとこ
ろでもあります。
一方で、担い手対策として、生産組織会員に対する栽培講習会のほか、農業に少しで
も興味を持ってもらうために、本年度から初心者の野菜づくり講習会や現地講習会を開
催しているところであります。
そういう中で、先ほどお話がありました農地の固定資産税、耕作放棄地の農地にかか
る固定資産税を 1.8 倍にするということが検討されているという報道もなされておりま
すが、これは、集約して競争力を高めるための手法でありますので、多分、農業振興地
域に限定されるのではないかなという思いをしながらも、詳細がわからないものですか
ら、ここについては注視をしながら、こういうことで所有者が不利益をこうむることが
ないような取り組みをしていかなければならないとは思っております。
次に、3 点目のメル・カピィの改修、改築についてであります。
メル・カピィあおかたの販売額向上の一方策として、建物改修により新たな事業展開
を図りたいとの要望を受け、県の補助事業や、メル・カピィが事業主体となっての 6 次
産業化事業の検討を行った結果、利用できる補助事業がない旨、昨年 12 月議会で御報
告させていただき、引き続き補助制度を探してみたいと思いますと回答させていただき
ました。その後も県に対しては、有利な事業があれば、ぜひ支援をお願いしたいと要望
しているところでありますが、いまだに見つかっていない現状であります。
改修に当たり、事業費に大きな影響を与える浄化槽について、五島振興局上五島支所
建設班や上五島保健所に、メル・カピィの役職員とともに確認に行きましたが、やはり
浄化槽の改修が必要であり、そうなれば多額の事業費が必要となることから、単独事業
での改修は容易ではないと考えております。
そういう中で、先ほどの御質問では、新築については補助が受けられるということで
のお話もありましたが、新築をされるとしたときには、できたら道の駅的な補助事業が
最適じゃないかなという思いはするんですけど、そこもまだ煮詰まっておりませんので、
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
今の段階では、メル・カピィの自助努力の中で、今年度、近くの民家の一部を借り受け
ることができるようになったことから、惣菜等の生産を来年 1 月から始められるよう準
備を進めているところであります。また、町では、以前から要望のあった半露天の海岸
側の締め切り部にドアをつけるとともに倉庫の増築を行ったところであります。
以上で、答弁とさせていただきますが、再質問については自席で、また内容によって
は副町長または担当課長に答弁をさせますので、よろしくお願いいたします。(降壇)
○7番(坪井泰助君)
1 点目の鯨フォーラムについてですが、前向きな御答弁ありがとうございます。
実は、先ほど言ったように、最北の地、網走に副町長と行ってまいりました。羽田空
港で乗りかえたんですが、そのときに、本町にも訪れた森下さん、政府代表の方とちょ
うど同席になりました。そして、パネリストのコーディネーターもされて、基調講演も
されて、それからトイレタイムが 15 分ほどあったんです。それで副町長と申し合わせ
て、昼までで切り上げないと、長崎に着くのは真っ暗になるということで、飛行機の時
間もありませんので、少し時間をいただきまして、政府代表の方に、最北の地に来た小
さな町の上五島の一町議が物申すことではないんですが、いろいろと漁業者の立場から、
あるいは乗組員の方々の思いの代弁といいますか、そういったことでぶつけてまいりま
した。よかったです。仔細にわたっては、またの機会にお話しすることにしますが、副
町長、一緒に行かれて、いかがでしたか。副町長としての感想を聞きたいと思います。
○副町長(石田信明君)
私も初めて行かせていただいたんですが、毎年行かれている坪井議員の面識の多さで
結構助けていただいた部分があったと思っております。おかげさまでいろんな方の紹介
もしていただきました。
フォーラムが本町であったときは、私も見ていないんですが、パネルディスカッショ
ンで地元の市民代表の方が調査捕鯨とか、過去からの鯨文化を言うけど、今の子供たち、
現代社会に引き継がれていないと。だから、捕鯨が再開されても食文化として成り立つ
かどうかもわからない、その状況はいかがなものかとおっしゃった意見を聞いたときに、
確かに今は鯨食というのが、かなり食文化から外れているなといった印象を受けました。
あと一つ、個人的によかったなと思うのは、太地町の三軒町長としばらくお話をする
機会がありましたので、いい体験をさせていただいたと思っております。
○7番(坪井泰助君)
そういうことで、交流は非常に大事だと。本町にも 130 名、当時、来てくれたんです
よ。そういうことで私も……。町長も唐津のときに今の観光商工課長と一緒に行かれて、
あのときにはカガワ審議官だったですかね。2 次会にも行って、いろんな思いをぶつけ
たことがございます。
厳しい寒さの中を南極へ向けて行っている乗組員たちの思いをすれば、ゆかりの地の
一つである我々もエールを送りたいという気持ちです。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
そういうことですが、網走の出身の方で下道さんという、この方は奥さんがよくいろ
んな大会に参加されるんですが、御主人がパネラーで出て、30 何年前に商業捕鯨禁止
のモラトリアムがありましたね。そのときに、自分が経営している会社の従業員の首を
切ったと。それをどう思うかという切実な訴えがありました。これはすごいなと私、思
いまして、帰ってきてから、すぐ北海道に電話しました。その下道さんとお話ができま
した。彼の熱意といいますかね、捕鯨は一つの正当性あるいは妥当性を主張するだけじ
ゃなくして、漁業問題だと私は思っておるんです。我々の近くの定置網なんかにも、最
近は少ないですが、ことしは 3 月、4 月、5 月ごろは立串でもとれました。網に入った
ということで。何日か前だったですか、大村湾に種類はわからないんですけれども、ヒ
ゲクジラの子供だということで 6 メートルから 7 メートルの死骸が見つかった。こうい
うことで鯨はふえていると。大型の鯨は餌を競合するために、なかなかふえていかない
けれども、ミンククジラは非常にふえていると。これを目視あるいは捕獲して、全てを
利用していくのが日本の食文化あるいは鯨文化じゃないかなと私は思うんですよ。
そういった中で、継続してやっていくことに、下支えといいますか、だから、私は、
鯨フォーラムに参加することは意義があるということは、底辺から盛り上げていかない
といけないなという気持ちから参加しているんです。それは町長もよくおわかりだと思
います。あのとき壇上にも上がりましたもんね。やるぞと言って、こぶしをたしか握っ
て、やっていなかったですかね。あのときの写真を撮っておけばよかったですね。
そういった思いを伝えて、これは観光にもつながってくるんですね。上五島は鯨の町
なんだと。人的な交流、後で触れますけれども、耕作放棄地の問題なんかでも、今、交
流人口の問題が出てきましたけれども、あとでは関係人口というのもございます。捕鯨
のことですので、今そこのところはカットさせてもらいますが、町長の前向きな、私の
在任中はフォーラムに今後も参加していくということを聞いてうれしく思いました。あ
りがとうございます。
次は、2 点目の耕作放棄地のほうに移りたいと思いますが、高齢化や後継者不足によ
って荒廃地がだんだんふえている。これは、教会群の世界遺産を目指す本町としては、
景観上もよろしくないんじゃないかなと思います。私は、教会群が世界遺産の構成資産
もですけども、島全体が遺産だといった取り組みを町民全てがしていかないと、ごみも
出さない、自分が出したごみは自分で処理するという考えでいかないといかんのじゃな
いかなと思います。
耕作放棄地、私はたまたま旅行することが何度かありますが、長崎からの博多行き、
それから佐世保から長崎、川棚あたりを通ったり、いろいろしますが、車窓から田園風
景を見ると、雑草もなく、自分の畑がよくわかるなというような広いところもございま
すよね。それを見るとほっとするんです。そして、収穫のときの稲穂の垂れた田園風景
を見るときに、耕作放棄地が本町のあちこちに見受けられる。どうしようもないところ
もあるんでしょうけれども、これをどのように、今後減らしていくかということについ
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
て、町長、お答えいただきたいと思います。
○町長(江上悦生君)
大変難しい問題で、私にもこうして耕作放棄地を解消していくという即答ができない
のが本当に申しわけないんですけど、そういう中でいろいろと知恵を出される方、例え
ばオリーブをつくられる方たちは、特に奈良尾のところで見てみますと、耕作をしなく
なって、それこそ 30 年も 40 年もたった畑をもとのように伐採して、そしてそこにオリ
ーブを植えて、いわば昔の畑の復元をされたような、景観的にも非常にいい景観がつく
られておりまして、ぜひそういうところを可能な限り広めていってほしいということで
話をしておりましたが、TPPの関係がよくまだわからないんですけど、10 年後には、
アメリカからかなり安い、半額以下の価格で入るんじゃないかというような情報を聞い
ておりまして、それも本当かどうかわからないんです。それで、その拡大について、と
まらなければならないというような話を耳にして、本当に残念がっているところであり
ます。
そういう中で、今ある急傾斜の、しかもかなり住宅から離れたところにある段々畑を
どんなふうにして耕作をしていくかというところで、いつも谷川先生から、あの段々畑
を何とかしなさい、何もないのならば紅葉する木を植えるとか、観光客が来ても楽しめ
るようなことも含めて検討したらどうかというような励ましと叱咤をいつも受けている
んですけれども、できたらツバキを推奨しているので、ツバキがいいなと思いながらも、
ただ、ツバキは成長にかなり時間がかかるものですから、手がかかり過ぎて、一気呵成
にいかないという状況の中で、こんなふうにしたらうまくいくんじゃないかという提案
があれば、ぜひお聞かせいただきたいと思いますし、来年は、これはまだ私の私案の中
ですけれども、うちのこういう耕地条件の中で、果樹にしてでも何かにしてでも、活用
できる、活用を広めていけるノウハウを持った地域おこし協力隊を募集してみようかな
という思いでいるところでありますので、ぜひ知恵がありましたら、お聞かせいただき
たいと思います。
○7番(坪井泰助君)
いろんな難しい問題ですよね。私有地ですのでね。ただ、私は、オーナー制度あたり
も導入したらどうかなと思うんですよね。午前中にも、先ほども中野議員の一般質問に
もありましたけど、食育とか、いろんなものもありましたけども、交流人口以外に、最
近は中長期型の滞在型の関係人口といいますか、そういった方々が、仕事を定年でやめ
られた。何か余暇といいますか、これからの余生を楽しく過ごせるところを探している
方もいらっしゃると思うんですよね。全国に発信すれば。そういった方々に 1 年中上五
島に住んでもらうんじゃなくて、セカンドハウスといいますか、別荘的なことで、関係
人口を。
そして、耕作放棄地あたりも荒れ果ててしまったら、なかなか修復不可能だと思うん
ですよね。山になったら大変だと思うんです。だから、そうしたら、もとどおりにする
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
には、また労力も要るし金もかかると。そうしたときにオーナー制度あたりを、上五島
で花をつくってみようかとか、適したものをいろいろ探して、先ほどオリーブの話も出
ましたけれども、そういったことで、季節的に本町に住んでいただく関係人口といった、
またオーナー制度と一緒にブレンドしたようなものを発信できればなと私は思っている
んですが、その辺についてはいかがですか。
○町長(江上悦生君)
オーナー制度は、制度としては、私はいい制度だなと思っておりますけど、何をつく
って、その人にお返しをするか、ここになってきたときに、今うちで推奨されている作
物は湯がきかんころ、インゲン、ツワブキ、ことしからトウガラシが高く売れるんじゃ
ないかということで、JAごとうはトウガラシを推奨するということも聞いております
が、そういう中で、余り手をかけずに、収穫したものを送り届けるということでしょう
から、オーナー制度というのは。そういうことじゃないんでしょうか。こちらに来て体
験をしてということなんでしょうか。
○7番(坪井泰助君)
そうです。
○町長(江上悦生君)
体験をするということでしょうか。そういうことであれば、また私の考えとちょっと
違っていますので、農地を貸してもらう人方がおられれば、それは取り組んでみる価値
はあるんじゃないかなという思いはしております。
○7番(坪井泰助君)
ふるさと納税で、例えばものを贈るとかじゃなくて、オーナー制度というのは、オー
ナーになっていただいて、そして、先ほど言った関係人口みたいで、こちらに来ていた
だいて、例えば芋でもいいんですよ。自分のつくった芋を収穫してもらうと。それで、
いろんな利用の仕方がございますので、その辺はその方の自由意思で、いろいろとでき
ると思うんですが、確かなものを目指している方々もおると思うんですね。私の知った
ところでは、福岡周辺、街の中に住んでいる方が、車で行って、かなり遠いところに畑
を借りてつくっている方々もいらっしゃいます。そういった方と言ったら悪いんですが、
そういった場所にぜひ上五島あたりも選んでもらいたいなと。船で通うので、なかなか
大変だと思うんですが、先ほど言ったように、中期・短期で滞在型の、そこで自分でつ
くって、自分で収穫して、そしてその喜びを感じる方々もいらっしゃるんじゃないかな
と思うことで、そういったことを話してみたんですが、町長はどういうふうに受け取ら
れたんですか。
○町長(江上悦生君)
私の受け取り方が、私はオーナー制度と聞いたら、出資をしていただいて、そしてそ
こでつくって、何かを返すものかと思っていましたら、今のお話では、所有者が、例え
ば農業委員会なら農業委員会が活用していいですよという農地をよそから来られた方に
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貸して、そして自分でつくって、それを収穫するというようなことでよろしいわけです
ね。
○7番(坪井泰助君)
はい。
○町長(江上悦生君)
そうであれば、農地法との問題点を解消しながら、耕作可能な農地から、いかなけれ
ばならないんでしょうから、そういうところをモデル的にやってみる価値はあると思い
ます。
○7番(坪井泰助君)
そういうことなんです。ぜひそういったものも発信して、上五島で芋づくりでもして
みたい、時期的にですよ。ちょうど夏には泳ぎにも行きたいということで、関係人口が
深まっていけば、交流人口プラス、そういった人口減少対策の一つにもつながっていく
んじゃないかなと私は思うんです。
3 点目のメル・カピィの改修、改築ですが、改修は難しいということですが、改築の
ほう、新しくつくる方向に向けたらいかがかと思うんですが、道の駅は国土交通省が管
轄していますよね。これは、制度開始時は建設省だったんですが、今は国土交通省がや
っているようですが、休憩施設と地域の振興施設が一体となった道路施設というみなさ
れ方なんですね。
また、以前にもお話があったと思うんですが、海の駅というのがございます。これは、
また管轄が違うようでございますね。そして、同じ休憩機能とかいろんなものを備えて
いるんでしょうけども、海の駅のほうは、大体海のレジャーを中心としたものが主体的
でございました。私は、メル・カピィを道の駅として、そういった捉え方をしてもらえ
ればなと思うんですね。そして、県有地が隣接してありますよね。2,863 平方メートル
とかとおっしゃっていましたけれども、これをぜひ充実させて、県のほうに用地の利用
とか何とか、よい条件で交渉できないんでしょうかね。町長、いかがですか。
○町長(江上悦生君)
これについては、後ほど担当課長にお答えをさせますけど、私が聞いた限りでは、以
前、五島振興局のほうからそういう意向があって、そして調査を進めながら、そこに採
択できるのかどうかということで検討していただいておったことは私も確認しておりま
すけど、その後の動きをまだ聞いていませんので……。
そこのところについては、また別の機会にお答えをさせていただけませんでしょうか。
そういう補助が対象になってつくれるという回答は、まだいただいていないものですか
ら、それは、もしそこをつくろうとしても時間がかかるんじゃないかと思います。
○7番(坪井泰助君)
先ほどから世界遺産を取り出しているんですが、今後、旅行者もふえると考えられま
すよね。そうしたときに休憩所といいますか、また、あそこは利便性もいいし、交通の
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要衝でもございますね。そうしたときに、あそこをもっと充実させて、買い物もできる、
あるいは旅人も休めることができる。前の一般質問で私も言ったんですが。運営といい
ますか、組合組織でやっているのかどうか、私も利用者の一人として、あそこに行った
ときに、ちょっと工夫をしなくてはいかんような部分もあると思います。
例えば入り口にレジがございますよね。そして、あそこは行きどまりなんですよね。
それでまた戻ってくる。やっぱり目に触れたものを、例えば目的があって、物を買うじ
ゃないですか、一品。しかし、目にとまったら、これも買おうか、魚もおいしそうなの
がある、買っていこうかと。目に見えるというか、ディスプレイの工夫の方法もあると
思うんですよ。そして、一つ残ったら、なかなか手が伸びていかないんですね。例えば
裏に鏡なり置くと複数に見えたり、いろんなやり方はあると思うんですよ。いろんな運
営者、利用者も工夫の一つが購買力につながっていくんだなと私は思うんです。そして、
入り口から、また同じ所で出ていくでしょう、先ほど言ったように。通り抜けていけば、
全てのものが見えるんですね。目にとまったものは買っていただく。
そして今、本町では、木工が盛んに行われております。そういったものも併設して、
木工のギャラリーあたりもすれば、本町の特産として、もっと伸びしろがあるんじゃな
いかと私は思うんですけど、その辺についてはどうですか、町長。
○町長(江上悦生君)
それは、将来的に道の駅とか何とか、改修じゃなくて改築ができるときには、そうい
うものもぜひ置かせてもらいたいと思いますが、今の時点では、農産品、水産品、これ
でいっぱいと。私もこの間の 13 年の感謝祭のときにそういう思いをしながら、私もそ
のときに買ったときには、レジが入り口にあって、1 回回ってレジのところに来るので、
みんなの商品を見て、もとに戻ってきた記憶はあるんですけど、ただ、お客さんがいっ
ぱい入ったときには、そういう動線ではお客さんに待っていただく時間が長くなったり、
不便を感じるのかなと。特に御高齢の方になってきますと長時間並ぶのが大変で、車を
押しながら、それにかけて少しずつ順番をレジに近づいていった状況も見ておりますの
で、そういう思いであります。
それで、あそこのレイアウトとか何とかについて、もし補足があったら、課長、何か
ある。
○農林課長(下山
透君)
去年の 12 月議会でもお答えしたと思うんですけど、裏が 3,000 平方メートルござい
ます。直売所を建てたとしても、多くの敷地があります。それを総合的に、議員の提案、
木工とかおっしゃいましたけど、いろんな提案の中でこの土地をどう利用するのかとい
う提案がなければ、検討しても動きにくいのではないかなと思っております。
それから、現在のメル・カピィあおかたの建物については、それができたとしても残
したい、できれば将来的につくるのであれば、できる建物とつなぐような方策をとりた
いと考えております。メル・カピィあおかたは、自身がここの運営にかかわれるかどう
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
かの問題なんですけど、聞いたところでは正式な提案がないから、正式なお答えはでき
ないけど、厳しいような回答、そういうのを受けました。
だから、基本的に裏の基本構想がどうなるか、そういうときにメル・カピィのほうに
は提案してほしいという話はされました。
以上です。
○建設課長(本田雄喜治君)
先ほどの道の駅の件につきまして、動きといたしましては、ことしの 1 月ぐらいから、
坪井議員おっしゃるとおり、所管が国土交通省でございますので、県の所管が道路維持
課ということで、県内各地で地方創生に関連しての道の駅の位置づけということで、各
地で説明会を道路維持課のほうが開催しております。
本町でも県の上五島支所のほうで開催予定でしたけども、3 月、当日しけで欠航にな
りまして、中止という形になりまして、その後、説明会がなされておりません。地方創
生関係で県内でも動きがあるかと思いますので、そこら辺、注視しながら、関係各課と
協議しながら検討してまいりたいと思います。
○7番(坪井泰助君)
どうですかね、進むぐあいが建設のほうに向かっていくんでしょうかね。何かまだま
だ不透明な部分がございますが。なるべく前向きにぜひ、私は本町の起爆剤じゃないか
なと捉えているんですよ。世界遺産もさることながら、旅行者が多くなっていく。また、
バスの便もいいし、あそこは本当に交通の要衝です。そして、後ろには敷地はあるし、
大型バスが乗り入れもできます。そういったことで、農林課長がおっしゃったように、
今の既存の部分は残して、それに併設して、どうにかできないかなと思います。ぜひ、
今、建設課長もおっしゃいましたけども、各課連携して前向きに、もう少し積極的に進
めてほしいなと思います。
そして、あそこを利用される方々も、大抵生産者の名前を書いておりますよね。生産
者の顔が見える、安心・安全、地元産ということで人気があろうかと思います。去年、
おととしだったか、水産課長と千葉の東房総のほうに行ったんですよ。あそこも五つの
町が合併して東房総市という市を形成しています。あそこの道の駅が、本町のあれは五
つの町が一緒になっているんですが、五つあるわけですけども、あそこはたしか五つあ
ったと思うんです。道の駅。ものも豊富で鯨も売っておりました。
そういうことで、人の寄るところ、活力のあるところというのは、食べ物あるいは買
い物といったことで人の動きを促すといいますか、誘発させる。そういったショッピン
グの中心として、ほかのエレナとか、いろんな個人的なあれがありますので、余り言え
ないんですが、地産地消を推し進めるのであれば、また、教会群の世界遺産を物すごく
目指しているのであれば、旅人たちの憩いの場所としての提供も必要になってくるんじ
ゃないかと思うんです。そうしたときに、入りやすいトイレ、あるいは休息できるよう
な場所、そういった施設の一つとして道の駅、新しいメル・カピィをぜひ立ち上げてほ
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
しいと思います。いかがですか。積極的に。
○町長(江上悦生君)
3 月に予定されていた説明会がしけのために中止になったということでありますので、
詳しい採択要件等がよくわかりませんので、ここでははっきり方向性を回答することは
できませんけど、内容を確認した上で、あそこの裏の用地は県有地ですけれども、県か
ら借りて、そして青方商工業協同組合に転貸をしているという問題もありますので、そ
ういう問題も解決しながら取り組まなければなりませんので、時間がかかるかもしれま
せんけれども、採択条件に合うようであれば、関係者の皆様方とも協議をして、前向き
に検討をしていきたいとは思います。
○7番(坪井泰助君)
検討が凍結されないように、ひとつよろしくお願いいたしまして、私の質問を終わら
せていただきます。ありがとうございました。
(坪井泰助議員
自席へ)
○議長(中山正和君)
以上で 7 番
坪井泰助議員の一般質問を終わります。
ここでしばらく休憩いたします。
再開を 15 時 15 分といたします。
=午後3時04分
休憩=
=午後3時15分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
次に、12 番
本村敦彦議員に発言を許します。
(本村敦彦議員
発言者席へ)
○12番(本村敦彦君)
お疲れさまです。
本日の締めくくりの一般質問となります。よろしくお願いいたします。
質問に先立ち、師走を迎え忙中の閑を感じるときに、来年に迫る世界遺産登録に向け
大きな期待と不安を感じつつ、大きな節目の年を迎えるとの考えを抱きながら、改革、
成長への険しい道のりを前に、改めて島の創生についてみずからを顧み、その役割と向
き合いながら挑んでいきたいと考えております。
それでは、議長の許しを得て、通告に沿って質問をさせていただきます。
財政運営適正化計画についてお伺いをいたします。合併当初の危機的財政状況を思い
返しますと、県の手厚い支援や国による当時の経済対策、そしてみずからの適正化、健
全化へ向けた、職員給与カットを初めとする取り組みは、改めて合併の難しさや厳しさ
を思い知らされると同時に、住民皆様の御理解と御協力の大きさを感じるところとも言
えるかと思っております。そして、平成 23 年以降、今回で 3 度目となりますこの財政
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
運営適正化計画について、今回の計画策定において、前の計画との比較も含め、最大の
留意点とはどのようなところであったのか、町長の意図するところ、メッセージが込め
られているのか、町長御自身のお考え、御存念をお聞かせをいただきたいです。
次に、地方創生に向けた総合戦略の策定作業が進められる中、この財政計画期間中の
成長戦略ともいうべき産業振興についてお伺いをいたします。
日ごろより、町長御自身の言葉として、大切なこと、目標としては雇用の確保である
と言われております。先に申しました総合戦略と、この財政計画は、表裏一体をなすも
のと思いますが、この財政計画期間中の投資的経費において、何を選択し、量的集中を
どの程度まで図ろうとされるのでしょうか。すなわち、計画期間中の産業振興策の中心
をどのようにお考えかということでございます。
戦略会議も回を重ね、その姿が見えつつあると思います。戦略の最終に影響を与える
ことも思慮されますが、これまでの戦略会議の議論を踏まえ、町長の感ずるところ、直
感的な部分、思いも含め、町長のお考えをお示しをいただきたいです。
質問は以上ですが、再質問につきましては、本席にて行います。
○町長(江上悦生君)(登壇)
本当にお疲れさまでございます。
本村議員の一般質問にお答えいたします。
初めに、財政運営適正化計画についての 1 点目、計画策定における最大の留意点とそ
の効果についてであります。
合併直後の危機的な財政状況を想起しますと、2 度とあのような苦しい経験はしたく
ないと思いながら、県や国会議員の人的・財政的両面からの手厚い御支援と、町民皆様
並びに議員各位の御理解と御協力に、改めて感謝の誠を捧げる次第であります。
さて、11 月に見直しを図りました財政運営適正化計画の収支計画については、平成
23 年 3 月策定の計画を、平成 25 年 8 月に見直しをかけ、更に今回見直しを行ったもの
であります。
平成 25 年 8 月の見直しについては、合併特例債の活用期間が 5 年間延長されたこと
に伴い、新町建設計画の変更にあわせて行ったものであります。合併特例債の活用を考
慮し、投資的経費の見直しにあわせ、起債借入額の上限を設け、繰り上げ償還を 1 年延
長し、平成 30 年度までにするなどの見直しを行いました。
今回の見直しについては、地方交付税の合併算定替終了後の新たな財政支援策を反映
させるとともに、平成 28 年度より第 3 次行財政改革大綱並びに定員適正化計画の期間
となることにあわせて行いました。
具体的には、合併市町村の実情に対応した普通交付税の見直しにより、支所経費・消
防費・清掃費等や離島であるための経費が大幅に加算・増額され、当初見込まれた一本
算定による減額見込み額が 24 億 5,500 万円から、約 3 割の 7 億 4,000 万円程度に縮減
されることとなり、歳入財源に大きな開きが生じることが見込まれることとなったため
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
見直したものであります。
留意点としまして、1 点目は、原則として基金の取り崩しに依存しない財政運営であ
ります。財政調整基金など突発的な大規模な災害等への備えや、計画年度以降の繰り上
げ償還の実施等を見据え、減債基金の取り崩しもできる限り行わないように留意しまし
た。
2 点目は、町債借り入れの制限であります。合併特例債は、借入期限である平成 31
年度まで借り入れを行い、建設事業分並びに基金積立分についても有効的な事業に充当
を図るため、借り入れ上限の増額設定を行いました。
3 点目に、繰り上げ償還の継続であります。見直し前の計画では、繰り上げ償還を平
成 30 年度まで実施する計画でありましたが、今回の計画で、さらに 2 年間延長し、平
成 32 年度まで繰り上げ償還を行うこととしました。これは、2 点目で述べました、町
債借り入れの制限にも関連しますが、合併特例債等交付税算入率の高い起債を借り入れ
るものの、町債の残高がかさむことは望ましくなく、継続して繰り上げ償還を行う必要
性を考慮し、2 年間の延長を計画しました。
4 点目は、地方創生を図るべく、現在、総合戦略等を策定中でありますが、とりあえ
ず、その経費として、毎年度事業費ベースで 1 億円を見込んでおります。
効果としましては、子育て支援の充実や雇用の確保を中心とした人口減少対策を講じ
ながら、計画年度以降の公債費の償還の財源を一定確保できること。前回計画に比較し
て、投資的経費を約 1.7 倍に増額確保したことで、生活基盤の整備や雇用の安定につな
げること。繰り上げ償還の継続により、町債の残高についても、引き続き減少できるこ
とが挙げられ、予断は許されませんが、厳しい財政運営がやや緩和されることでありま
す。
次に、2 点目の、今計画期間内の産業振興策の中心と考えられるものについてであり
ます。産業振興策の中心は、やはり農林水産業の振興、観光産業の振興と考えます。し
かしながら、第 1 次産業の振興をはじめ、国境離島地域の産業振興は、自治体だけの努
力ではどうにもできない構造的な問題もありますので、谷川先生や金子先生を初め、県
や関係皆様が必死になっての御尽力に感謝の誠をささげながら、一日も早い国境離島新
法の制定を念願する次第であります。
その実現で、航路運賃のJR並み低廉化、魚介類や特産品の海上輸送コスト支援の恒
久化、漁業用燃油の助成やセーフティーネットへの加入促進など、産業振興環境の改善
を図りながら、第 1 次産業の後継者や新規担い手の確保対策、奈良尾地区における大型
定置網漁業の再開に向けて、県のお知恵を拝借し協議をするなど、積極的に取り組むと
ともに、椿特区に関する事業、藻場造成事業など継続的に行い、農林水産業の基盤強化
を図って、雇用拡大、生産性の向上につなげていきたいと考えております。
観光産業の振興では、教会群の世界遺産登録が実現しますと、観光客の大幅な増加が
期待されます。それに伴い、行政はもとより宿泊業者等、受入体制の充実が必要であり
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
ます。サテライトセンターの整備、パーク・アンド・ライド方式の導入、世界遺産受入
体制整備及び島内周遊型観光推進事業などを推進し、地場産品の販売促進や観光・商工
業者の所得向上にもつなげたいと考えております。
また、計画期間内は、前回計画より投資的経費をある程度増額できましたので、補助
事業など予算配分に影響される部分もありますが、単独事業を含め、可能なものは早期
発注をかけ、発注時期の平準化を図って、雇用の安定につなげることが出来ればと考え
ております。
現在、公共施設等総合管理計画の策定を行っておりますが、策定後は合併特例債を活
用し、計画に基づき解体等の事業を実施する予定であります。
今後も、国や県の制度や予算の動向などを常に注視し、有利、有益な事業はないか、
計画のつくり込みを行っておくなど、早急な対応がとれるよう、普段から準備を怠らな
いようにしたいと考えております。
一方、本町のまちづくりの指針となる、第 2 次新上五島町総合計画や、新町建設計画
並びに振興計画、さらに現在検討中であります、まち・ひと・しごと総合戦略など、各
種計画がありますが、何と言っても喫緊の課題は、人口減少問題、子供を産み育てられ
る環境をつくり出すことや、雇用の場の確保と拡大が重要だと考えております。
具体的な雇用の場については、チップ工場の誘致、IT関連企業の誘致、奈良尾温泉
センターを活用した民間資本による宿泊施設へのリニューアルなどを考えております。
そのほか、宿泊施設の確保を図るため、既存施設の改修費助成や、新たな雇用を奨励す
るための支援金制度の創設についての検討を担当課に指示しているところであります。
チップ工場誘致関係については、林業への新規参入業者の育成が急務でありますので、
高性能林業機械の購入や土地購入費などを計画に盛り込んでおります。
IT関連企業の誘致については、地元出身の社長が前向きに検討していただいており
ますので、できる限り早期に実現させたいと考えております。
宿泊施設のリニューアルについては、30 名程度の雇用が見込まれており、地元高校
生など若者が島に残ってくれることを期待しております。
椿産業の振興については、椿の実の収集量を、五島うどんの生産増もあり、年平均
20 トン以上確保することが必須となっておりますので、その対策に一層力を注ぎたい
と考えております。ちなみに、今年の収集量は約 15 トンでありました。
また、海洋エネルギー関係で、滝ヶ原瀬戸で基礎調査が終わりましたので、神部漁協
入り口で検討中の潮流や滝ヶ原瀬戸での新たな実証実験につなげれるよう取り組んでま
いりたいと考えております。
地方創生に係る、まち・ひと・しごと総合戦略策定が当初より遅れておりますが、議
員各位の御意見や御提言を尊重し、人口減少対策など、一つでも多く実現できる戦略を
つくり上げたいと考えておりますので、皆様方からの御意見等、御協力をよろしくお願
いを申し上げます。
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
答弁は、以上でありますが、再質問については自席で、内容によっては副町長または
担当課長に答弁をさせますので、よろしくお願いをいたします。(降壇)
○12番(本村敦彦君)
では、順を追ってお伺いしていきたいと思います。
今回の計画を見せていただいたときにまず感じたのは、平成 27 年度に普通交付税の
算定の方法の改正があって、それを丸受けしたような形で一本算定のところの部分が緩
和されたというのが大きな原因の一つだったろうというふうに考えております。
その中で、留意点としてお伺いしたかったのは、答弁の中にもありましたけど、繰り
上げ償還の扱いについてでございます。やはりこれは、状況を見て、早く有利な状態の
うちにというのは、我々民間であっても、それは同じ思いはあるんですけども、一方で、
果たさなきゃならん役割とかいうものもございます。その点について、最終的にこの計
画上でいっても、ぎりぎり 200 億円を切ったぐらいのところと。
当初計画ですと、やっぱり 188 億、190 億円は切りたいなというところで、平成 23
年当時は、これは厳しいけどやっていかなきゃいけないというふうな感じで思って、ま
だ私も思ってるんですけど、やはりこの繰り上げ償還というものの本来の意味という部
分において、この効果というのが、実際、わかりやすく言うと金額でどれぐらい出てく
るものなのか。この計画期間中で、繰り上げ償還することで、どれぐらいの余裕財源を
生むんだよと。
結局、繰り上げ償還をしても、その分が交付税に算定されていく中で、払わなくてい
い利息分のところを、我々は受け取れるというふうな理解でいいかと思うんですけど、
その効果が幾らぐらいなのかと。
合併当初から、繰り上げ償還というのは平成 17 年度からやっておりますけれども、
総計で、今回の計画によって、どれだけの繰り上げ償還が達成できる見込みになってる
のか。まずその 2 点をお答えください。
○財政課長(浦田重利君)
繰り上げ償還の取り扱いについてでございますけれども、まず、平成 17 年から 27 年、
今回の繰り上げ償還の計画でのという話でしたけど、まず平成 27 年度までの合計が 68
億 7,100 万円程度繰り上げ償還をしてきております。
この繰り上げ償還によりまして、元金は当然ですけども、利息を払わなくていいとい
うふうな計算になってきますので、その利息の効果が 7 億 1,600 万円ほど生じておりま
す。
このような形で、計画年度の繰り上げ償還をしていくという計画を立ててるんですけ
れども、繰り上げ償還の必要性ということになりますと、まず、投資的経費の事業展開
を行うには、国費とか県費の補助をいただきながら、その残りの一般財源の裏づけとし
て、有利な起債を借りていくというような計画を今も立てておりますし、平成 31 年度
までは合併特例債が特に有効ですので、過疎債、辺地債とあわせて借りる予定をしてお
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
ります。
その事業展開を……。有利な起債を借りますけども、結局は起債が借金ですので、借
り入れがふえるということは、当然、支払わなくてはいけないものも出てきます。過疎
債、辺地債とかが 70%、80%、合併特例債にしても 70%、元利償還金が交付税に算入
をされてきますけど、いわゆる借りるときの合併特例債でも 5%手出し、交付税も 30%
は入ってこないというような形になるので、事業をするには起債を起こさなくちゃいけ
ない、しかし借りたものは返さなくてはいけない。だんだんだんだんかさんでいくので、
当然、算入率がありながらも 100%算入じゃないので、かさんでいく関係で、繰り上げ
償還を実施していかないと、かさみ方が緩やかなだけで減ってはいかないんですね。
ですから、今回、投資的経費を少し増額したので、借り入れもふえます。今、議員が
おっしゃいました、当初の計画よりも残高の目標が少しふえてるよというようなお話で
すけども、そこは、その差が、やはり投資的経費を少し増額したという影響がそこに出
てきてるというふうに私たちは思っております。
実際、平成 32 年度まで利息は幾らかという試算を、私は現在しておりませんので、
数字的なことについてはちょっとお答えはできないんですけど、とりあえず平成 27 年
度までの形が、利息分が、先ほども言いました 7 億円というような形の数字をつかんで
おりますので、申しわけないけど、そこの平成 32 年度までのお答えができずに大変申
しわけないんですけども、そういうふうな答弁になります。
○12番(本村敦彦君)
多分ですね、この横の表の繰り上げ償還の総額の大体 1 割ぐらいが、効果額になるん
じゃないかっていうふうに私は思ってます。
結局その分が、交付税に算入はされますけども、結局繰り上げられて、利息分として
払わないといけなかった分が、もう高い利息って、もうほとんどないらしいんですけど、
そこが効果額になってくるんじゃないかと思います。
やはり、今回の大きなポイントというのは、平成 23 年、25 年の計画に比しても、や
っぱり繰り上げ償還を延長したんだというところが一つポイントじゃないかというふう
に思ってはいます。
ただ、私はこれにはちょっと異論というわけじゃないですけども、変な言い方ですが、
結局のところは、これ、臨時財政対策債の話に移っていくんですけども、臨時財政対策
債ってのは、国のかわりに借金してっていうような形でやっていってます。これは
100%算入ですからって言いながら、結果どうなってるのか。全部やっぱり起債なんで
すよねっていうところが一つあるんです。
その臨財債も、結局繰り上げ償還の対象として挙げて払っているのかどうかだけ、ち
ょっと 1 点確認、今させてください。
○財政課長(浦田重利君)
臨時財政対策債のことでございますけれども、今議員が言われたように、臨時財政対
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
策債を、我々は交付税の、国の制度の転換で、交付税の一部というふうな捉え方をして
おります。
今言われたように、元利償還金については、臨時財政対策債を実際借りようが借りま
いが、その元利償還金が借りたものとして 100%交付税に算入されるようなシステムに
なっております。
平成 16 年度から平成 26 年までの借入総額が、臨時財政対策債だけで 73 億 1,600 万
円ほど、うちが借りております。これの内訳が、政府資金と縁故資金で対応させていた
だいております。
平成 26 年度末の残高で、この臨時財政対策債だけで 60 億 647 万円残っているんです
けども、今、借入区分が政府資金と縁故資金というような形を説明しましたけども、政
府資金は繰り上げ償還の対象になりませんので、縁故資金については、民間資金ですの
で、これについては臨時財政対策債の中でも、繰り上げ償還をしていってきております
ので。
今はまだ両方とも残っておりますけども、借入区分が政府資金と民間資金の、その民
間資金については、臨時財政対策債の繰り上げ償還の対象として繰り上げをしていって
おります。
○12番(本村敦彦君)
特に縁故資金の場合は、最近は金利がどういうふうに下落してるかよくわかりません
けど、通常考えれば、一般の銀行が貸す金ですから、高いのは当たり前なんで、もし含
まれてるようだったら、繰り上げ償還もやむなしというふうな判断は、理解はいたしま
す。
ただ、これでいいのかということになれば、私は少し違う考えがあって、緩やかであ
ってもそこの余裕財源をどう見ていくのかと。繰り上げ償還をやっていって、最終的に
平成 32 年以降の計画として、どういうふうに考えていってるのかと。
結局、ここの中で、余裕持ってできましたと。例えば、これ、毎年、地方創生だなん
だっていうことで、今の制度、また来年の 4 月になると、交付税の計算の仕方、また変
わりますよっていうふうなことが当然出てくると思うんですよね。ただ、今、平成 27
年の改正で発表されたものの中には、先ほどの消防の話もちょっと出ましたけど、平成
29 年まではどうやら見てるんですよね、国のほうも。平成 26 年から 5 年間ぐらいって
いうので、今の改正を見てるんです。つまり、ということは、地方創生もその期間でっ
ていうことで、そこでがっちり、今政府の言ってることと合うんですけども、問題はこ
の後どうするのと。
だから、そのときに一番問題は、交付税の算定の基礎になるのは人口ですから、人口
をいかに減らさないかということに、今度はまた戻っていくわけなんですね。
1 番目の質問の中心である最大の留意点は何かっていうことの答えは、繰り上げ償還
をすることによって、建設事業に対する財政余力を持ちたいと、それがためにやるんだ、
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
基金の取り崩しには頼らないんだという回答で理解はしたいと思いますが、最後にこの
1 点として、平成 31 年度、32 年度以降の償還原資として、今は合併特例債で積んでる
26 億円の基金の使途については、前回の質問のときに、地方創生の事業の裏財源とし
て考えてるのようなお話がありました、9 月のときにね。やはりそういう部分で使って
きても、なかなかそうは使えないだろうと。そうなっていったときに、減債基金もこれ
くらいのペースでしか積めなかったわけですから、その後、平成 32 年以降の 5 年間と
いうのは、財政担当者としては、どの程度の償還ペース、繰り上げ償還っていうのも含
めた上で考えていくべきなのか、というところについて、担当者としての意見をお伺い
したいんですが。
○財政課長(浦田重利君)
有利な合併特例債、それから基金の分についても、平成 31 年度までしか使えません
ので、基金を取り崩さずにいくという理由を説明しましたが、一応、平成 27 年度の 12
月補正までで、財政調整基金が約 20 億円残高がございます。減債基金が 22 億円ほどに
積み立てる予定になっております。
毎年、決算剰余金が出たときに、2 分の 1 相当が財政調整基金にそのまま法的に積む
ような形になっておりますけども、幾らかでも余裕が出たら、平成 31 年までの間に、
基金は減債基金のほうにどんどん積んでいきたいというふうに考えております。平成
32 年度になりますと、がくんと一本算定になるので交付税が下がってきます。そうな
ると、当然義務的経費の公債費も当然支払わなくてはいけないので、そこが財政班の試
算では 20 億円程度ぐらいに抑えておかないと、予算自体が組めないんじゃないかとい
うふうな判断をしております。
そのために、今のうちに減債基金を積んで、平成 32 年度以降に、通常の義務的経費
の公債費を組みながらも、その減債基金との調整をしながら、繰り上げ償還を平成 33
年度以降もやっていかないと、事業展開ができないんではないかというふうに考えてお
ります。
というのが、使える起債が過疎債、辺地債、それからあと、交付税の算入率の悪い一
般公共とか一般単独となると、交付税措置がなかったり、財政力指数に応じて 25%と
か 40%の算入率しかないという起債しか借りれないので、そういった算入率の低い起
債を借りると、先ほど言いました起債の残高が膨れ上がっていって、通常の予算も組め
なくなるような形に……、こちらでは心配をしておりますので、そこら辺が、減債基金
を積みながら、平成 33 年度以降も繰り上げ償還を考えていかなくてはいけないと。余
り希望を持てるような形ではありませんけど、事業展開が進むには借りなくてはいけま
せんけど、借りたら繰り上げ償還も、それ相当分返していかないと、厳しい状態に陥る
なというふうな判断をしております。
○12番(本村敦彦君)
厳しい、厳しいって言ってればきりがないんですけど、ただやっぱり、そういうのを
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
やっていくうちに、人口どんどん減っていって、魅力がなくなって、住めない町になっ
てしまうっていうことのほうが、逆に心配なんですね。
だから、本当は、私、先月からずっと、臨時財政対策債は借りるんじゃないっていう
レポートを二、三読ませていただきましたけど、なるほどなあと思ってるんですが、う
ちの場合は、どうやらそれを借りて収支を保って、その分でそれを積んで財政調整基金
にっていうような流れのようですから、この計画どおりいけば、多分、今課長が言って
いるような形でいくと、減債基金のほうが 30 億円ぐらいまで積み上がれれば上等だな、
二十七、八億円までいけば上等だなあというところは感じはするんですけど、逆に、こ
れから 2 点目になるんですけども、じゃあ産業振興として何をやるのか。
町長は最初、第 1 次産業の振興である、やはり農林水産業であるということで、この
基本的なスタンスっていうのは変えてはほしくはないんですが、時間かかりますよね、
やはりどうしても。
やっぱり、今まで長年、脈々とやってきたんですけど、なかなか成果が上がってない
ですよね、いそ焼け対策一つとっても。やはり、9 月の経済建設常任委員会の報告は、
私自身も衝撃的でしたし、やっぱりそんなに乖離があるのかっていうところはあります
よね。
ただ、農業にしろ、水産にしろ、林業にしろ、やはりそういうところを、遅いですけ
ど、やっぱりやり続けなきゃいけないし、無駄と思っても、捨てるお金かもしれないけ
ど、やはりここは、昔はやったグランドマスタープランじゃないんですけど、3 年、5
年のスパンの計画を、きちんともう一回ね、見直して、つくり直してやっていただきた
い。それについて、多少時間かかってもね、この計画期間中だったら、私、やるべきだ
と思うんですけど、そういう考え方についてどうですか。今やってることを一回もう、
すぽんと洗い直せという意味も含めて言ってるんですけど、どう感じます、町長。
○町長(江上悦生君)
まあ、今やってるのをゼロからというようなことでの御提言ということでしょうか。
そこが、皆さんにそういうところで理解をされるのか、継続的にやってきた面もあり
ますんで、その辺が、ここではこうやりますよということは言えませんけれども、いろ
んな、今後、総合戦略ができたり国境離島新法ができたりというようなことで、重点的
にやらなければならないというような事業が出てくると、必ず出てくるというふうに思
っております。そういうときには、英断をもって、この財政運営適正化計画も見直すべ
きじゃないかという気持ちは持っております。
○12番(本村敦彦君)
この財政運営の計画というよりか、今やってる事業、やっぱり引いて見るっていう感
覚がないと、つくった計画だからやらないかんから、とりあえず最後までやっちゃいま
しょう、で、やったところが余りお金にもなりませんでしたっていう話が多すぎるんで
すよ、あんまり。結果、人がついていかなかった、定着しなかったっていうのが、やっ
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
ぱり多すぎるんですね、どうしても。遅いとか早いとかでなくて、どうしてもやっぱり
こう、島育ちのせいですかね、成果が出ないと、やっぱりなかなか続けていきづらい。
だから、3 年、5 年で、成果が出なくてもいいから、もう一回やろうよ、だからやめな
さいっていうんじゃなくて、一回離れなさいっていう意味で言ってるんです。それから、
もう一回俯瞰して見て、ああ、あのときはこうだった、だから反省があるところには必
ず成長があるんですよね。そういう意味で取り組んでもらいたいというふうに思うんで
すけど。
再度聞きますが、そういう、今、僕が、言葉足らずで補足しましたけど、そういう意
味合いでの総合戦略、いわゆる会議に対して、何か受けたことに対して自分なりに消化
する上で、今の私の言葉っていうのは、何か町長に響くものがありましたでしょうか。
○町長(江上悦生君)
私は、今のお話を聞いていて、それぞれに検証しながら、やはり成果が出ないものに
ついては見直しをすべきじゃないか、それをスピード感を上げてやるべきじゃないかと
いうふうに受け取ったんですけれども、それをやっていくことについては、勇気をもっ
てやっていきたいというふうに思いますし、今、どういう事業等について、これはもう
見直しをゼロから検討すべきじゃないかというような、全部ということじゃなくて、少
なくともこことここは見直しをすべきじゃないかというようなことは、御提言はいただ
けないものでしょうか。
○12番(本村敦彦君)
そういう場合に、こことここっていうのは言わないようにしてます。
何でかって、上がってくる計画は、全て総花的なんですよね。だから、それを一旦手
を放しなさいっていうことを言ってる。それで全体を見てごらんなさいっていうことを
言ってる。
実際、私、どうしてもいろんな事業計画を見るときに、必ず、余り大きな声では言わ
れないっていうのが一つあって、実際、アベノミクスが始まってから、業界として一番
数字が戻ったのは、実は、みんなが余り言いたがらなかったことをやっぱりやり始めた
っていうのは、公共事業なんですよ。やっぱり、インフラっていうのは古くなってきて
るんで、やはりもう変えなきゃいけない時期に来てるんですよね。
今、公共施設の管理計画ができてっていうことになってきてるんで、この起債の制限
の額が平均でこの期間中が 16.1 億円、平成 27 年度から 31 年度までの 5 カ年で 16.1 億
円、前の一番最初の当初の計画だったら、臨時財政対策債は含まないにしても 7 億円だ
ったんですよね、半分だったんですよ。その中で、やはりスクラップ・アンド・ビルド
っていうのは当然出てくるんですよね。そこをちゃんとやるかやらないかっていうとこ
ろも、経済対策も含めて、やっぱりスピードを上げてやっていかなきゃいけない。
まず、やっぱり公共施設の管理計画の大きな目標、目的っていうのは何なんですかね。
それ、1 点を教えてください。
- 59 -
平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
○町長(江上悦生君)
これについては、今後、どのような形で活用できるのか、もう不要なのか、それをは
っきりとここで見きわめて、そして、それを計画的に、壊すものは壊す、そういうこと
に合併特例債が活用できるというようなことで私は捉えておりますので、そこはそのよ
うな形で進めていきたいというふうに思います。
そして、先ほどの提言の中で、私たちも事業ごとにPDCAっていうんですか、それ
をやるために評価もやってるつもりでありますので、そういうところの徹底は、もう少
し、やはり厳しく評価はすべきじゃないかなという思いはしております。
○12番(本村敦彦君)
話としては、順番が逆で答えますけど、いわゆるKPIとかいう、聞きなれない言葉
を、最近はやるようになって、PDCAとかいうのは、もう 10 年ぐらい前に実は言わ
れてた話で、最近になってそれをやってどうこうっていうのをやってるんですけど、結
果として、何を指標として考えるかっていうところがどうしても抜けちゃうんですよ。
そこで何人残るのか、幾ら儲かったのかっていう、そこがポイントなんで、やりました
よじゃなくて、結果として幾ら儲かったよ、税金が幾ら入ってきたよ、何人残ったよと
いうところに、ちゃんとフォーカスして話をしていかないと、単なる帳面消しの仕事に
なる。だから、一旦離れて俯瞰して全部見なさいよって言ったのはそこなんです。みん
なやれるんですよ、仕事上手だから。ここにいる人たちはみんな。
だからそこを、同じことをルーチンでやってきて、10 年やって何か成長はあったか、
人口はふえたか、しようがないよ、しようがないよでやっぱり来た、厳しよ、厳しいよ
で来たっていうところを、もう、どうにか変えていかないとっていうとこなんですよ。
で、言いにくいけど、公共事業っていうのをきちんとやっぱりやっていかないといけ
ないよって。だって、暮らせる町をつくるんだから、橋が悪いよ、水道が悪いよって。
今、上水道化になっていくって、私これ、大変な問題だろうと思います。すごくお金
かかると思います。その後水道料金どうすんだって話が、当然出てくるんですよね。実
際、上水道に変えたら、今の人間、多分三、四人で終わらせなきゃいけないんですよね、
給水人口規模とか、そういう、まあエリアは広いんですけど。
そういったところもやっていかなきゃいけないし、ごみ焼却施設、火葬場、今度やり
ますけど、焼却施設、最終処分場、あと何年かしたら、やっぱり手をかけなきゃいけな
いんですよね。そういう大型の投資もやっぱり控えてる。
でも、それまでに、人が住んでなかったらどうすんですか。予想以上に人口減らすわ
けにいきませんよ。
だから、聞こえのいい、観光だとか農林水産だかっていうのも、きちっとやっていか
なきゃいけないけども、一方で、人が生活するインフラっていうものも、ちゃんと計画
的にやんなきゃいけないよっていうことを申し上げてるんです。だからこの、公共施設
の管理計画の目的っていうのは、まず第一義的に何なのか。スクラップを進めましょう
- 60 -
平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
っていうことと、その裏で、ちゃんとビルドの計画を出してねっていうことを申し上げ
てる。
繰り返しになりますが、もう一度お答えいただきたいんですが。
○町長(江上悦生君)
そこはそことして、この計画ができたら真摯に取り組んでいきたいというふうに思い
ますし、そのKPIという話が出ましたんで、そこを、まさしくこの 5 年間で重点的に
取り組んでいこうというのを、今、人口減少対策推進会議で決めておりますので、その
提言を受けて、総合的な事業をまとめる中で、では、今、既存の計画を、やはり先送り
するとか、そういう問題も出てこようかと思います。そういうことで処理すべきじゃな
いかなということで、今は考えております。
○12番(本村敦彦君)
まあ、なかなかその計画もまだできあがってきてない段階でね、難しいとは思います。
ただ、先ほどに申し上げましたけど、一番最初の計画、平成 23 年の 3 月にいただい
た計画でいったときに、うわ、どうなるんだろうと思ったのは、その年がもう来ちゃっ
たんですね。平成 27 年度以降は、7 億円以上はもう起債は起こさないよっていうよう
に、ここに平成 28 年以降かな、あるんですもんね。
それを、やはり今まで頑張ってきたんで、これだけやれるように、倍だけの起債が起
こせるようになりましたよっていうのはあるんですけど、じゃあ、その間に頑張ったの
は、何を頑張ったのかっていうのは、繰り上げ償還一生懸命やって、途中で給与カット
やってっていう、ただそれだけだったのかということを、また同じ 5 年間繰り返しちゃ
いけないから、きちっと産業の振興で、地域の経済の振興っていうのを、両輪で考えて
いきましょうよ、だから今までのことが全て正しかったとか全て間違ってるとは言わな
いけども、一回引いて、上から俯瞰して見てみたらどうかっていうことのお話を、きょ
うは差し上げたんです。
人口減少対策の一つと言っていいのかどうか、さっき給与カットの話をしました。結
局、仕事をやるのは皆さんなんですよね。で、やっぱり一方で、これだけの大企業なん
ですよね、考え方を変えると。そういったときに、考え方としてはやっぱり減らす方向
に今は進んでいます。適正数ってのはわからんですけど、こんくらいじゃなかろうか。
実は 9 月に同じ質問を僕してるんです。そのときには、自分の考えはあえて言いませ
んでした。給与カットやれたんだから、もう一回給与をカットして、その分少し人間を
ふやしたらどうかと。
極端な話、ばかみたいな話に聞こえるかもしれませんけど、それでどうなのっていう
ところ。よその変な自治体みたいに、みんなが職員みたいなことは、私は考えちゃいけ
ないと思いますけど、少し余裕を持っていいんじゃないですか。
何でこういうことを言うかというと、減らさないでくださいよって、消防はお願いし
ました。これは井上さんのときからずうっと言い続けてきました。やはりどうにか今そ
- 61 -
平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
れを果たしてもらってるっていう思いがあります。
結果どうなったか。やはり救急出動、災害、それから火災はもちろんですけど、そう
いったところに、まだ余力はあるとは言えないけども、どうにか人間が回ってるんじゃ
ないか。やはり、今が一番新上五島町としてはきつい時期なんじゃないかというふうに
思うんで、この職員の数についてね、町長として、減らす方向っていうのは十分にわか
りますけど、最後 1 点だけですね。私の今の考えを聞いてどのように感じたか。
これで私の質問は終わりたいと思います。
○町長(江上悦生君)
非常に難しい質問で、雇用の観点を考えると、職員はやはりできる限り減らすべきじ
ゃないというふうに思います。ただ、財政運営上を考えると、人口が減っていく、そう
いうことで、地方交付税が減らされていくことは、もう目に見えておりますので、やは
り効率化を図っていかなければならない。
そういう中で、先般の第 3 次行財政改革大綱の素案について説明をさせていただきま
したが、その中では、ワークシェアみたいな、給与を減額して職員をふやすべきじゃな
いかというような、そういう少数意見はあっておりましたけれども、その大綱の中では、
そういうことは今の段階ではうたわれておりません。
それで、私も、職員組合と交渉するときには、職員数を維持しようとすれば、皆さん
方の給与をカットしていただければ、その分だけ職員数はふやせるんですよということ
は、この間の交渉のときにもはっきり言っております。
○議長(中山正和君)
答弁の途中ですが、ここでお諮りをいたします。
会議規則第 9 条第 2 項の規定によって、本日の会議時間を議事の都合によってあらか
じめ延長したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、本日の会議時間は延長することに決定いたしました。
引き続き答弁をお願いいたします。
○町長(江上悦生君)
私の答弁がちょっと長引いてしまって申しわけないです。
そういうことで、今の段階で、私が皆さん方に約束できるのは、定員適正化計画をつ
くった以上は、それに沿って運営をしていきながら、できるだけ効率化をするか、ある
いは状況によっては、組合員の理解が得られて、そういう職員数をふやすことができる
のか、そういうことは今後の課題として、私も念頭に置きながらやっていきたいと思い
ます。
○12番(本村敦彦君)
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平成27年第4回定例会・第1日目(12月8日)
相変わらず丁寧な答弁で。
ただ、少し、私自身も、もう少し深く考えなきゃいけない部分、それからやっぱり指
摘は指摘として続けていかなきゃいけない部分っていうのがあるかと思うんですけど、
考えてることは、やはり住みたくなる町にもう一度っていうか、住みたくなる町で、住
める、暮らせる町っていうのを目指して頑張っていきたいと思ってますんで、今後とも
よろしくお願いいたします。
どうもありがとうございました。
(本村敦彦議員
自席へ)
○議長(中山正和君)
以上で 12 番
本村敦彦議員の一般質問を終わります。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
次の本会議は明日 9 日午前 10 時から開きます。
本日はこれをもって散会いたします。
=午後4時02分
- 63 -
散会=
第
2
(12月9日
日
水曜日)
目
平成27年第4回新上五島町議会定例会会議録(第2号)
招集年月日
平成27年12月9日
招集の場所
議
場
開会の日時及び宣告
開
会
平成 27 年 12 月 9 日 10 時 00 分
議
長
中
山
正
和
散
会
平成 27 年 12 月 9 日 13 時 57 分
議
長
中
山
正
和
休
憩
11時03分
~
11時15分
11時38分
~
11時39分
11時39分
~
13時00分
応(不応)招議員並びに欠席議員
議席
番号
氏
出席
欠席
出欠
議席
番号
裕
○
2
名
16人
0人
氏
名
出欠
河
内
一
彦
○
1
大 志 保
3
住
屋
良
儀
○
4
本
村
誠
二
○
5
大
谷
恵
次
○
6
増
田
忠
彦
○
7
坪
井
泰
助
○
8
川
口
正
康
○
9
中
野
千
尋
○
10
野
中
誠
藏
○
11
浜
田
新
一
○
12
本
村
敦
彦
○
13
荒
木
祥
司
○
14
法
村
正
樹
○
15
前
田
あ お い
○
16
中
山
正
和
○
8
番
口
正
9
番
野
千
会議録署名議員
川
- 64 -
康
中
尋
地方自治法第 121 条により説明のため出席した者の職・氏名
職
名
氏
町
名
職
名
氏
名
長 江
上
悦
生 副
町
長 石
田
信
明
長 道
津
利
明 消
防
長 日
髙
清
明
者 渡
辺
綱
二 行財政改革担当理事 川
端
長 堀
江
一
弘 財
長 浦
田
重
利
長 小
柳
哲
也 財産管理課課長補佐 初
田
正
信
長 髙
泉
貞
仁 総 合 窓 口 課 長 平
山
好
子
福祉長寿課課長補佐 荒
木
愛一郎 こ
健 康
長 荒
木
宣
長 下
山
長 安
永
長 築
教
会
育
計
総
管
務
総 合
税
課
政
務
農
林
水
課
険
課
課
商
道
生 涯
策
課
保
観 光
理
工
課
課
学
習
課
政
ど
課
も
課
長 堤
田
毅
勝
貴 環
境
課
長 平
田
竹
喜
透 水
産
課
長 石
司
泰
栄
佳
秀 建
設
課
長 本
田
雄喜治
地
政
次 学 校 教 育 課 長 森
長 宇
戸
佐一郎 文
化
財
課
太
長 湯
川
直
基
若
松
支
所
長 道
下
智
章 新 魚 目 支 所 長 岩
本
富士枝
有
川
支
所
長 田
端
睦
雄 奈 良 尾 支 所 長 宮
﨑
昭
敏
若 松 診 療 所 事 務 長 荒
木
建
就 新魚目診療所事務長 原
重
光
職務のために議場に出席した者の職・氏名
局
議
会
班
主
長 浦
口
淳
一 議
査 元
山
義
智
- 65 -
会
班
係
長 前
田
剛
平成27年新上五島町議会第4回定例会
議事日程(第2号)
平成 27 年 12 月 9 日(水) 午前 10 時開議
日程第1
一般質問について(3名)
大谷
恵次議員
質問要旨(別紙のとおり)
荒木
祥司議員
〃
住屋
良儀議員
〃
- 66 -
平成27年新上五島町議会第4回定例会
一般質問発言順序及び質問要旨表
No.5
質
発言者
問
事
大
谷
恵
次
項
議員
質
問
の
要
旨
1. 頭 ヶ 島 教 会 の 駐 車 ①9 月のシルバーウィークに試みたパーク&ライドの
試行結果は。
場問題について
②また、その結果(利用台数、ランニングコスト等)
を受けての今後の対応は。
③教会周辺の現時点での駐車可能台数(臨時駐車場を
含む)はどれくらいか。
2. ふ る さ と 納 税 の 新 ①本年 4 月から減税対象となる寄附額の上限が約 2 倍
た な 取 り 組 み に つ い に引き上げられ、年間の寄附先が 5 自治体までならサ
ラリーマンの確定申告がいらなくなったことで、ふる
て
さと納税の寄附額が数倍に伸びている中、新たに取り
組むポイント・カタログ制に大いに期待しているが、
納税からポイント、謝礼品の発注や請求等の具体的な
内容説明を問う。
No.6
質
発言者
問
事
荒
木
祥
司
項
質
発言者
質
問
事
住
項
屋
良
儀
町
長
町
長
議員
問
の
要
旨
1. 世 界 遺 産 登 録 に 向 ①県との協議等での民間航空会社の誘致は考えていな
け た 上 五 島 空 港 の 利 いか。
②観光における自家用機やチャーター機等による利用
活用について
実績の増について。
2. 町 民 憩 い の 場 と し ①パークゴルフ場の開設について。
ての町有遊休余地の
活用について
No.7
質問の相手
質問の相手
町
長
町
長
議員
質
問
の
要
旨
1. 耕 作 放 棄 地 再 生 に ①浜ノ浦(三本松)地区の再生事業は、過去の経済建
設常任委員会の調査後、進展が見られないようである
ついて
が、経過はどうなっているか。
②曽根地区の再生事業の見通しはどうか。
2. ま ち づ く り に つ い ①少数世帯集落における高齢者の支援課題をどのよう
に考えているか。
て
- 67 -
質問の相手
町
長
町
長
平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
=午前10時00分
開会=
○議長(中山正和君)
ただいま出席議員は 16 名であります。
定足数に達しておりますので、本日の会議は成立いたしました。日程に入る前に御報
告いたします。
町長より、財産管理課長が一身上の都合により出席できない旨、申し出がありました。
なお、今定例会の期間中は、財産管理課長の代理として、同課の初田課長補佐に出席を
要求いたしましたので、御了承願います。
次に、町長から本定例会に付議する議案の提出がありました。お手元に配付のとおり
であります。
以上で議長の報告を終わります。
それでは、お手元に配付の議事日程第 2 号により、直ちに本日の会議を開きます。
日程第 1「一般質問」について、昨日に引き続きまして、お手元に配付の一般質問発
言順序及び質問要旨表により一般質問を行います。
初めに、5 番
大谷恵次議員に発言を許します。
(大谷恵次議員
発言者席へ)
○5番(大谷恵次君)
おはようございます。久しぶりなので非常に緊張しております。見てわかると思いま
すけども。
それでは、5 番
大谷恵次、議長のお許しを得て、通告に基づきまして一般質問をさ
せていただきます。
質問事項は、頭ヶ島教会の駐車場問題についてと、ふるさと納税の新しい取り組みに
ついての 2 点でございます。順を追って質問させていただきます。
まず、頭ヶ島教会の駐車場問題について、第 1 番目に、9 月のシルバーウィークに試
みたパーク・アンド・ライドの試行結果はどうであったのか。2 番目に、その結果、利
用台数、ランニングコスト等の結果を受けて、今後の対応はどのように考えているのか。
3 番目に、教会周辺の現時点での駐車可能台数、臨時駐車場も含めて、どれぐらいなの
かをお尋ねします。
2 点目に、ふるさと納税の新たな取り組みについてですが、本年 4 月から減税対象と
なる寄附額の上限が約 2 倍に引き上げられ、年間の寄附先が 5 自治体までならサラリー
マンの確定申告が要らなくなったことで、ふるさと納税の寄附額が数倍に伸びている中、
新たに取り組むポイント、カタログ制に大いに期待しているが、納税からポイント、謝
礼品の発注や請求など、具体的な内容説明をお尋ねいたします。
質問は以上ですが、再質問においては本席にて行わせていただきます。
○町長(江上悦生君)(登壇)
おはようございます。大谷議員の久しぶりの質問を受けましたので、私も緊張感を持
- 68 -
平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
ってお答えをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
まず、1 点目の頭ヶ島天主堂の駐車場問題についてであります。
初めに、9 月のシルバーウィークに試みたパーク・アンド・ライドの試行結果につい
て申し上げます。
シルバーウィーク期間の 9 月 19 日から 21 日、月曜日でございましたけども、祝日で
ございます、までの 3 日間でパーク・アンド・ライドの試行を実施いたしました。
頭ヶ島を訪れる車の種類によって区分して、レンタカーと一般車両、観光バスと観光
タクシーの主に 4 種類に分け、レンタカーと一般車両で訪れた観光客や地元の方々には、
白浜へ降りる四差路で職員がパーク・アンド・ライドの趣旨を説明しながら、上五島空
港駐車場へ誘導をいたしました。観光バスと観光タクシー、そして足が悪いなどの理由
でそのまま入り込みたいと意思表示をされた方は、そのまま通行していただきました。
その結果、3 日間合計では、269 台 871 人のうち、191 台 482 人に空港駐車場を利用
することで御協力をいただきました。これは全体台数の約 7 割に当たり、一定の車両の
入り込み制限ができましたので、地域内の交通渋滞や騒音の問題を十分に緩和できると
ともに、周辺の環境保全のためにも有効な方法ではなかろうかと考えております。
次に、その結果、利用台数、ランニングコスト等を受けての今後の対応は、について
であります。
試行で使いましたシャトルバスは、22 人乗りのマイクロバスと 8 人乗りのエスティ
マの 2 台を利用しました。シャトルバスの運行時間は、上五島空港を午前 8 時 30 分に
出発させ、約 30 分ごとに 17 往復しまして、30 分待てない場合などは臨時的にエステ
ィマにて輸送しております。
具体的には、初日の 19 日は、全体で 55 台 135 人のうち 44 台 93 人が上五島空港駐車
場へ、20 日は、全体で 104 台 369 人のうち 68 台 176 人が空港駐車場へ、21 日は、全体
で 110 台 367 人のうち 79 台 213 人が空港駐車場へ駐車していただきました。
ランニングコストについてでありますが、シャトルバスの運転は職員二人で交互に行
い、交通整理員は職員 7 人で行いましたが、来年 4 月からの本番では、最初の導入で失
敗は許されないことから、大事をとって、年間を通してのシャトルバス輸送業務費用と
交通整理員を上五島空港駐車場に二人、県道四差路に一人、教会駐車場に一人の合計 4
人 の 人 件 費 を 想 定 し て お り ま す 。 輸 送 業 務 費 に は 、 約 2,300 万 円 、 警 備 員 経 費 に 約
1,700 万円の合計約 4,000 万円を見込んでいるところであります。
この財源としましては、離島活性化交付金事業、補助率 2 分の 1 を活用して取り組ん
でまいりたいと考えておりますが、コストが多額に及ぶことから、輸送業務につきまし
ては、業務委託の場合のほか、他の方法など比較検討を重ね、より合理的で効率的な方
法で決定したいと考えております。
また、頭ヶ島地域の環境保全と文化的景観保全活動の費用負担を広く来場者に御理解
をいただくために、協賛金のような形で御協力をいただくような仕組みづくりについて
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
も、現在検討を重ねているところでありますので、御理解を賜りますようお願いを申し
上げます。
次に、教会周辺の現時点での駐車可能台数、臨時駐車場も含めてでございますが、こ
れについてであります。
教会前の駐車場は普通車 10 台分のスペースがありますが、大型観光バスの臨時駐車
場として 2 台分の駐車スペースを確保すると、残りは普通車用として 5 台分となります。
そのほかに、トイレ側に教会関係者用として 4 台分、海岸駐車場は 4 台分、臨時駐車場
として栽培漁業センター内の空きスペースに 5 台分の駐車ができるようにしております。
頭ヶ島、白浜には現在、普通車 18 台と大型バス 2 台分が駐車可能台数となっておりま
すが、教会関係者の駐車スペース 4 台及び来年からのシャトルバスの展開、駐車スペー
スに改修予定の海岸駐車場を除きますと、普通車は 10 台分となります。
ちなみに、ことしのシルバーウィークの 4 日目、9 月 22 日火曜日でございますが、
この日も祝日であります。この日には、パーク・アンド・ライドを使用しない場合を想
定して入り込み数を調査しましたので、その結果について御報告を申し上げます。
全体数では観光バス 5 台、タクシー6 台、レンタカー41 台、一般車 40 台の合計 92 台
318 人であります。
時間帯的には、午前 9 時から 10 時までに 16 台、10 時から 11 時までに 21 台、11 時
から 12 時までに 16 台、12 時から 13 時までに 10 台の乗り入れがあり、平均滞在時間
は約 30 分でありましたので、既存駐車場だけでは足りずに、海岸の芝生広場や教会関
係者の駐車場にも収容しなければあふれかえる事態でありました。
また、来訪者もトイレや駐車場付近にあふれ、通行車の安全面や地域住民の不安要因
を緩和する面からも、人の動線を考えた駐車場のあり方を検討すべきであると考えてお
ります。
次に、2 点目のふるさと納税の新たな取り組みについてであります。
御承知のとおり、ふるさと納税は、ふるさとに対して貢献や応援したいという納税者
の思いの実現や我が国の寄附文化を促進する目的で平成 20 年度、地方税法の改正によ
り導入をされました。寄附者が自治体に寄附を行い、発行される受領証明書で確定申告
を行うことで、上限はあるものの、寄附額から 2,000 円を除いた額が住民税から控除さ
れるという制度でございます。
本町におきましても、平成 20 年度から御寄附をいただいており、21 年度からは寄附
者に対し記念品を贈呈する制度を創設いたしました。その後、記念品の見直しを数回行
ったことやふるさと納税制度が全国的に注目を浴びたこともあり、年々、寄附額が上昇
し、昨年度までに 5,857 万円の御寄附を頂戴いたしております。
制度創設時から、総務省からは記念品が過度にならないようにとの指導があり、真面
目に守ってきたところでありますが、近年、平戸市が全国 1 位となる 13 億円を達成す
るなど、全国的にも競争化傾向に入っているため、本町においても今回、寄附者への感
- 70 -
平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
謝と利便性向上や町内特産品のPRを兼ねた販売促進という点に重きを置いて、12 月 1
日から新しい取り組みを開始したところであります。
大きな変更点は、クレジットカードによる決裁に対応したこと、寄附 1 万円ごとにポ
イントを付与するポイント制を導入したこと、記念品の品目をこれまでの 14 品目から
170 品目余に拡大したことが挙げられます。また、今回の改正から、記念品の受発注及
びポイント管理などを株式会社JTB西日本のシステム「ふるさとチョイス」を利用し
ております。
寄附の流れでございますが、まず初めに寄附者がインターネットや郵送、ファクス等
で町へ申し込みをしていただき、希望する入金方法に従い、郵便振替の送付や口座番号
の通知など、入金方法の御案内をいたします。もちろんクレジット決済はインターネッ
ト申し込みに限られております。寄附者からの入金が確認できた後、受領証明書やお礼
状の送付、ポイントの付与及び通知、カタログの送付を行い、それを受けて寄附者は確
定申告や記念品の注文を行うという手順となっております。
ポイントについては、1 万円ごとに 40 ポイント、これは 4,000 円に相当するもので
あります。これを付与することとし、ポイントの有効期限は 2 年間で、小分けして使用
したり、複数回御寄附をいただくことで、ためて使用したりすることも可能であります。
ポイント付与の通知及びカタログの送付は株式会社JTB西日本が行い、寄附者は同封
される返信用はがき、またはインターネットの専用サイト「ふるぽ」において、希望す
る記念品を注文することとなります。
記念品の注文は、株式会社JTB西日本で取りまとめられ、町内の各業者へ発注、町
内各業者から寄附者へ記念品を発送するという流れになります。
請求は、町内各業者からJTB西日本へ、JTB西日本から町へ行われます。このと
きの町への請求額とJTB西日本への請求額の差額がJTB西日本の手数料となります。
大まかに、約 20%と聞いております。
以上のような流れになっておりますが、このようなふるさと納税制度が継続されます
と、本町住民が他の自治体へ納税をされる方もふえてくるのではないかと憂慮されます
ので、相殺でマイナスにならないよう注視しながら、弾力的な運用を行ってまいりたい
と考えております。
ちなみに、12 月 1 日にリニューアルしてから昨日までの寄附額は約 1,000 万円と聞
いておりますが、詳しいことについては財政課長からお答えをさせていただきたいと思
います。
以上で答弁とさせていただきますが、再質問については自席で、また、内容によって
は副町長または担当課長に答弁をさせますので、よろしくお願いをいたします。(降
壇)
○5番(大谷恵次君)
では、ただいまの町長の答弁に対して、再質問する前にちょっとお尋ねします。
- 71 -
平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
ただいまもそうですが、頭ヶ島教会、これに関して、今、ほとんど「頭ヶ島天主堂」
という形で用いてますよね。実際、私が通告を出した際に、議会事務局のほうから「頭
ヶ島天主堂」としなくていいんですかと言われました。私の認識、また地元の方々の認
識では、あそこは「頭ヶ島教会」という認識が、失礼ですけど、100%ですよね。そう
いった中で、いつ名称の変更があったのか、その辺を、ついでですから教会と天主堂の
違い、ここら辺も含めて、御答弁、町長もしくは担当課のほうでお願いします。
○町長(江上悦生君)
正直なところ、最初は私もそのような単純な疑問を持ったわけでございます。ただ、
国指定の重要文化財としての正式登録名が「頭ヶ島天主堂」となっておりますので、こ
こは世界遺産の構成資産としては譲れないのかな。そういう中で、信徒さんも含めて地
域の方は教会という名称がなじんで続いてきてるんじゃないかなという思いであります
が、補足は安永課長にさせますので、よろしくお願いします。
○観光商工課長(安永佳秀君)
おはようございます。
頭ヶ島天主堂と頭ヶ島教会ですが、教会というものが、一般的には、お祈りをする場
全体を含めたところで教会という表現をするということで、信者様にお聞きしたところ、
そういうことを聞いたことがございまして、一般的に教会といいますと、頭ヶ島の天主
堂またその周辺を含めたところを教会という言い方をするそうです。今回は構成資産と
して、構造物を文化財と指定しましたので、頭ヶ島の建物を天主堂という表現にしまし
たので、青砂ヶ浦天主堂と頭ヶ島天主堂については、パンフレット上も天主堂という表
記をさせていただいております。
以上です。
○5番(大谷恵次君)
長崎大司教区において、こういう言い方なんですが、認めている、天主堂と呼んでい
るところは、県下においてはどこがありますか。
○観光商工課長(安永佳秀君)
大司教区で天主堂と認めているところを、申しわけございませんが、私、ちょっと記
憶をしておりませんので、後ほど調べてから御回答させていただいてもよろしいでしょ
うか。
○5番(大谷恵次君)
大浦天主堂と福江の堂崎天主堂、大司教区で認めているのは 2 カ所だけですね。なぜ
かということは、今の答弁からいくとわかってないですよね。
基本、天主堂という言い方というのは、使われていたのは戦前までなんですよね。明
治から戦前までが天主堂という表現をしておりました。これは、中国で言うカトリック
の神のことを天主と言いますね。その中国の影響を強く受けている中国と韓国と日本、
この 3 カ国だけが天主堂という表現をしてたんですよ。カトリックという表現もしてお
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
りませんでした。ですから、宗教法人におきましても、天主公教長崎教区というふうに
言ってたんですね。
それが戦後、宗教法人法が改正されまして、昭和 27 年に長崎司教区になり、今現在
の長崎大司教区にカトリックもなりました。その際に、古い言い方である天主堂という
言い方はもう使わないようになって、全て教会という表現をするようになりました。で
すから、皆さん御存じの、また日本全国に知れ渡っている浦上天主堂、ここも正式名称
は浦上教会です。
なぜかといいますと、基本、大司教区におきましても、原則として正式名称を用いる
ことがルールであるとなっておりますので、どこの教会もきちんと、正式名称は教会に
なっております。
大浦天主堂というのは、昭和 8 年に当時の文部省が国宝に認定しております。その後、
珍しいことに、昭和 28 年、戦後におきまして、宗教法人法が変わった後に、もう一回、
今度は文化財委員会のほうで国宝に認定してるということで、大浦天主堂というのも正
式名称じゃないんですよ。大浦天主堂というのは、日本二十六聖殉教者天主堂というの
が正式名称です。これがなぜそうかといいますと、ほかの教会のようにカトリックの信
者の方々が信仰をするための施設としてつくったわけじゃないんですね。これは 1597
年に、皆さん御存じの二十六聖人が長崎の西坂において処刑されました。その方々を祭
るために、1864 年にあそこにつくったのが大浦天主堂なんですね。ですから、あそこ
は信仰する場所としではなく、二十六聖人を祭るためにつくったので、当時、フランス
寺と言っておりました。ですから、つくった際は信仰の場所ではなかったんです。当然
ですよね。そのころはまだ禁教令がありましたから。
堂崎はどうかといいますと、同じように、福江出身のヨハネ五島さん、この方も二十
六聖人の一人。この方を禁教令が解禁になった後、1879 年に福江のほうに建設したわ
けですね。これはあくまでも記念してつくった場所なんでです。ですから、今も資料館
がございますね。
ですから、ここは通常の教会とは違うということで、大司教区におきましても、先ほ
ど言った大浦天主堂と堂崎のほうは天主堂という形で認めてます。ほかの教会は全て、
大司教区においては教会であります。ですから、本来のその辺の歴史的な背景とかそう
いう趣旨を考えたときには、やはり本来は教会とすべきだったろうと私は思うんですね。
旧有川町時代に国の重要文化財に指定されたときにも、頭ヶ島教会という形で全て書類
はこなしてるはずです。そういう経緯を考えれば、先ほど言ったように、頭ヶ島教会と
きちんとするほうが私は妥当ではなかったかなと思っております。
ちょっとプチうんちくを言ってしまいましたけども。
では、先ほどの答弁に質問させていただきます。
まず、その試行を行ってみて、わずか 3 日間ではありますけども、何か問題点はなか
ったのかどうかをまずお聞きします。
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
○観光商工課長(安永佳秀君)
先ほどの教会と天主堂の点につきましては、私も勉強をしておりませんで、大変失礼
いたしました。
まず、パーク・アンド・ライドについてですけれども、パーク・アンド・ライドを試
行する前とその後の状況につきまして、まず試行しない場合、全ての台数がやはり下に
入り込むということになりまして、9 月 22 日の事例で申しますと、海岸駐車場とか一
般の駐車場だけでは足らない状況で、海岸の芝生広場、そして信者様用の駐車場、そち
らのほうにも全て入り込ませたところで何とか車を回すことができたというところでご
ざいました。やはりパーク・アンド・ライドを行うことが車の台数を一定制限かけるこ
とができるという確信が持てたところでございました。
それで、車の台数の制限もそうなんですけれども、地元の住んでいらっしゃる方たち
にとってみれば、やはり車の騒音と人の話し声、そして来訪される方たちの音といいま
すか、そういったものが気になるところということも聞いておりましたので、車の制限
もさることながら、住民の方たちの保全といいますか、そういったところも考えながら
行った結果、やはりパーク・アンド・ライドをすべきであろうというふうに感じている
ところでございます。
以上です。
○5番(大谷恵次君)
駐車場の台数等々も含めて、後でもう少ししてからちょっとお尋ねしますけども、町
長の答弁の中で、輸送業者、業務委託の場合のほか、ほかの方法などというような答弁
がございましたね。検討を重ねて、より合理的で効率的なということでしたが、ほかの
方法というのはどのようなことが考えられますか。
○町長(江上悦生君)
この輸送に当たっては、運行業者に委託するのが一番安全で、信頼されるというふう
に思っておりますけれども、そういうことが本当に、今 2 社ある運行業者で受託をされ
るのかということも一つありますし、一つは、果たしてパーク・アンド・ライドを周年
でする必要があるのかというような。閑散期等を考慮したときに、周年ではなくて、例
えば閑散期には台数を減らしたり、弾力的にその委託業務が受けられるのかどうかとい
うところも協議をしながら、もし途中で思うようなお客さん等が来られなかったときの
ことを考えると、別途、直営も検討せざるを得ないのかなという思いがしております。
基本的には委託でお願いするのが一番安全なものですからそのように考えておりますけ
ど、そういう選択肢を少し残させていただいたということであります。
○5番(大谷恵次君)
今の答弁につながることですけども、頭ヶ島教会、ここはあくまでも新上五島町にお
ける観光資源の一つでありますよね。非常にメーンになる施設ではありますけども、例
えば観光のツアーとか観光で訪れた人は、頭ヶ島教会だけのために来るわけではないと
- 74 -
平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
思うんですね。当然、長崎の教会群が世界遺産に認定されるであろうと私も思ってます
けども、そうなった場合に、本土にある幾つかの教会群と比較したときに、どうしても
海で隔たれているということもあって、観光客の入りも本土に比べれば当然少ないであ
ろうと思うわけですね。ですから、担当課のほうが平成 28 年以降に考えている増加傾
向というものは、非常に足元を見た堅実な見方だと私は思ってます。
そういった中で、一つの施設に過ぎないと言ったら失礼ですけども、そういった頭ヶ
島教会の駐車場だけの問題で年間 4,000 万円というランニングコスト、この金額を町長
はどのようにお考えですか。
○町長(江上悦生君)
このランニングコストだけ見ますと、非常に高いという思いであります。ただ、世界
遺産になったと仮定して、こちらに訪れてくれる人たちを安全で安心して教会に案内す
る、そしてまた、それが地域の方々に受け入れられる、そういう両方を考えると、よそ
の世界遺産になった施設の例を見ますと、極端にお客様がふえるのは 3 年程度というふ
うに見込まれるもんですから、特に 1 年目は、やはり安全をとって対応したほうがいい
んじゃないかなと。1 回、最初に失敗しますと、いろんな風評とかが飛んで、お客さん
が来られなくなったら大変だなという思いがするもんですから、できるだけ国の交付金
を活用し、町の一般財源を投入するのを少なくしながら、安全にお迎えできる体制を築
いていくべきというふうに思っておりますので、そうであれば、1 年目はちょっと高い
という思いもしながらも、やむを得ないのかなという思いでございます。
○5番(大谷恵次君)
離島活性化交付金を使って 2 分の 1 補助が出ると言いながらも、非常に大きな金額で
すよね。交付金が出る出ないは別として、4,000 万円のコストがかかるということは変
わらないわけですから、これを考えたときには非常に大きいなと。そうせざるを得ない
場合には仕方がないとは思いますが、はっきり言いまして、何か工夫をしたりとか、現
地における何かの対応をして、それが回避できるようであれば、4,000 万円浮くという
表現は非常に言い方が妥当ではありませんけども、そういった形になるわけですよね。
先ほどのパーク・アンド・ライドの試行の結果からいきますと、最終日といいましょ
うか、パーク・アンド・ライドをやらずにやった 4 日目、これでもほかの日にち、前日、
前々日と比べましてもさほど変わらないぐらい、92 台訪れてますよね。その見方から
いきますと、当然、午前中、お昼前からお昼、午後の 1 時間ぐらい、この間が全体の中
では過半数を占めてると。これはどの日も恐らく同じだと思うんですね。
そういった中で見たときに、この 4 日目、10 時から 11 時の 21 台というのが一番マ
ックスですよね。一応、拝観の時間というのが平均して大体 30 分前後であるというこ
とを考えますと、1 時間の中で 21 台であれば、やはり出入りがあるわけですから、30
分の誤差がありますからね、ということは、マックスで十数台ということになりますよ
ね。現況においては。ですから、はっきり言いまして、このマックスの 21 台、20 台超
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
えるぐらいの駐車場が確保できれば、とりあえず現況においては何とかなるかなと思う
んですね。
じゃあ、バスはということになりますけども、パーク・アンド・ライドをやるに当た
って、サテライトセンター、空港のほうに一旦行くのは、もうこれは決まりですよね。
その後に現地に行くと。結局、空港に行って現地に行くということを考えれば、例えば
観光バス、これがまず最初に現地に行って、お客様をおろして、そして空港で待機する
形を観光バスがとれば、現地におきましては乗用車、一般車両、こういったものだけに
なるわけですよね。そういった考えが通ればですよ。そうなったときに、先ほど言った
マックスの 20 数台、少なくても 30 台ぐらいの確保ができれば、私はパーク・アンド・
ライドを回避することも可能ではないかなと思うんですね。その辺のところは、町長、
どうでしょうか。
○町長(江上悦生君)
確かに観光バスでツアーに来られた人をおろして、また上五島空港に帰って待機して
もらうということは考えられないことではございませんけれども、それを毎回毎回やっ
たときに、帰って、すぐまた引き返してこなければならない。大体 10 分ぐらいかかる
と。かからないかな。(「3 分です」の声あり)3 分。そういうことと、交通業者がそ
ういうことを理解してくれるかというところもあって、そして、ツアー客についても、
やはりそこにバスがいることによって、安心感といいますか、そういうものもあるんじ
ゃないかなという思いがするもんですから、できたら観光バスの 2 台分、本当はバス会
社等としては 3 台欲しいんでしょうけれども、2 台分で御協力をいただくというような
ことで、今、試行はやらせていただきましたので、そういうことはできれば避けたいな
と思うのが正直な気持ちであります。
○5番(大谷恵次君)
私が今言っていることは私の個人的な意見ですから。観光バス等々は、今後ふえる傾
向にあることは間違いありません。ただ、同系の会社が行っているということもありま
して、観光の行程表というのはきちんとできてますね。観光会社というのはほぼ時間に
忠実に動いております。その辺のところはきちんと連絡を密にして行えば、ある程度時
間を調整していくことが、一般の方では無理ですが、観光会社のツアーに関してはそれ
が結構可能だと思うんです。ですから、できるだけ 1 時間の間にマックス 2 台で来るよ
うな行程をある程度つくっていただければ、ほとんど空港に行くことなくできると思う
んですね。
一応、臨時駐車場として 5 台、栽培漁業センターのほうで考えてますよね。栽培漁業
センターは、はっきり言いまして、もっと敷地がありますよね、使われていない敷地が。
上の段、きちんと舗装してますが、あそこに使われなくなった、もう廃材と言っていい
12 メートル級の生けすが 4 基ございます。これはもう何年もの間使われておりません。
再利用は 100%できない、言ってみればごみです。これを放置したままになっておりま
- 76 -
平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
すが、ここを片づけて、その台になっている部分、少しですけども、そこを整理すれば、
100%駐車場、現時点でも駐車場と同じような形になってるんですね。ここにどれぐら
いとめられるか、担当課長、わかってますか。
○観光商工課長(安永佳秀君)
まず、栽培漁業センターの上の部分に 12 メートルの水槽があるところなんですけれ
ども、そこで、普通車で 16 台のスペースが確保できると思っております。
あともう一つ、先ほど大谷議員が言われました観光バスの入り込みの件なんですけど
も、実は観光バス会社は、旅行会社のほうが行程を組んで、それでバスを運行するとい
う立場でございますから、そこのバスの時間の調整というものがこちらの主導でできる
ものではございませんことをちょっと申し添えておきたいと思います。
○5番(大谷恵次君)
バスのほうの調整もですけども、結局は、こちらのほうで受け入れる観光会社、バス
の台数とか、そういったキャパから考えて、ある程度の台数というのは制限される形に
なることは間違いないんですね。ですから、もう著しくふえ過ぎてどうしようもないと
いうことは発生しないと思います。ですから、そういったことでの調整というのはある
程度できると思うんですよね。それだけちょっと含んでおきたいと思います。
先ほどの使われていない駐車できる部分ですね。ここ、今言ったように 16 台、大き
いですよね。私もあそこを自分でメジャー持っていってはかったんです。駐車場に普通
車 1 台が使う、白線まで含めてマックス 2.5 メートル、それで計算すると、出入り口は
別として、あそこが約 20 メートル真角敷地が使えますので、優に 16 台分の駐車ができ
ます。そして、そこの一段下、栽培漁協センターの敷地がある、今言った駐車できる部
分と施設との間も非常に広うございます。ここはほとんど使われておりません。ですか
ら、今言った上の段に近いほう、ここだけでも最低同じ 8 台はとめられるんです。とい
うことは、そこだけで 24 台。今、臨時駐車場と予定している 5 台を合わせますと、29
台とめられます。そして、バスを 2 台置いたとして、5 台分はあるわけですから、34 台。
海岸線のほうを、もうシャトルを使わないとなった場合には、その分でまた 4 台加わり
ますね。何台ありますか。
先ほど言ったように、シルバーウィークにおける、1 時間に重なったマックスの 21
台、これは、はっきり言って、さっき言ったように 21 台全部がそろったことはないは
ずです。時間帯の誤差を考えて、十数台しかないわけですから。そこに 30 台を超える
駐車場が、ちょっと手を加えるだけで、現時点でできるんです。それを考えたときに、
私はパーク・アンド・ライドを用いなくても、十分現況において賄えるんじゃないかと
思うんです。それを考えれば、先ほど言ったランニングコストの 4,000 万円、これと比
較して、どちらがとなるわけですね。
ですから、その辺のところをもう一回、担当課と言いましょうか、水産課のほうと話
し合いをして、私は現場レベルでは、あそこはもう何年も使ってませんし、これからも
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
使う予定はない。また、そういうふうに、もう廃材ともいえるような生けすを置かれて
いたら何にもできませんから、これからずっとあそこは死んだ場所ですよと言われまし
た。であれば、生きた活用をしたらどうですかと。
そして、あそこを駐車場にした場合、あそこから教会に向かうまでのあの海岸線、非
常にすばらしい景色ですよね。あそこは一つの観光資源ですから。オーシャンビューは。
そこも活用するということを考えれば、あそこは理想的だと思うんです。その辺のとこ
ろを担当課のほうではどうでしょうか。
○観光商工課長(安永佳秀君)
車の入り込みから申し上げますと、大谷議員が言われるように、駐車スペースを確保
すれば、駐車する台数というのは大分確保はできるとは思っております。ただ、水産施
設が、農林水産省、水産庁の補助金を使っておるところもございまして、その耐用年数
もありますし、また、あそこを扱うとなれば国との協議も必要になってきますので、少
し時間的なものがかかるということで、実は水産課、そして関係課が集まって、先ほど
町長が言いましたが、3 年ほどでピークが訪れる。で、3 年後、どのような形がいいの
かと、あと地元住民の方の騒音問題というのが非常に大きいと思います。ですので、単
純に台数を制限するためのパーク・アンド・ライドではなくて、将来的には、やはり今
住んでいらっしゃる方たちの場所からやや離すところに駐車場を整備する必要があると
いうふうに思っておりますので、将来的な考えとしては水産施設を利用したいなという
ふうには思っているところで、そこを検討してるところではございます。
ランニングコストの件なんですけれども、コストは確かにかかるところではございま
すが、その経済効果といいますか、全員協議会のときにも、頭ヶ島のほうで、来年はこ
としの 1.74 倍の 6 万人ほど来られるのではないかというお話をしたところです。これ
はあくまでも予想でございますが、観光消費統計調査というのがございまして、直近で
は平成 26 年度まで出しているんですが、その観光統計の出し方の計算式に基づいて
1.74 倍をしたところ、全体で、宿泊者とお土産代とか飲食費、そして宿泊等が日帰り
客と宿泊客がございますけれども、平成 26 年度の観光客の実数で 13 万 6,018 人のとこ
ろ、平成 27 年度、これはあくまでも予想でございますが、約 1.2 倍ほど、ことしは多
いような感じでございますので、1.2 倍しますと、16 万 3,222 人来ております。
平成 25 年度の経済効果としては 21 億円ほどの観光消費額がございまして、そして平
成 27 年度が 25 億円ほどに伸びるであろうと考えられます。さらにこれが平成 28 年度
で 1.74 倍の人数になると考えますと、観光客の実数でいうと 28 万 4,000 人ほどにふえ
てくるのではないか。これはあくまで全体でございます。
そうなりますと、試算では 44 億円ほどの消費額に伸びてくるというふうに考えられ
ますので、消費額から申しますと、経済効果から申しますと、そこにかかる費用につい
ては幾らかでもかけておくべきものでもありますし、地区住民の方の環境の安全といい
ますか、そういったものを求めるためにも、ここは町が費用負担すべきではないかとい
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うふうに考えているところでもございます。
以上です。
○5番(大谷恵次君)
今言った経済効果、お土産また宿泊費、こういったものは、パーク・アンド・ライド
方式があってもなくても変わらないですよね、実際のところは。ですから、これを効果
に入れて、その分をかかる経費で相殺する、ランニングコストを見るというのは、私は
少し乱暴かなと思っております。
騒音問題ですけども、今、暴走族みたいに非常に大きな音を立てて走る車なんて、き
ょうびの車じゃないですよね。車自体の騒音というのは、それこそ夏場、クーラーをつ
けっ放しで云々とか、そういったことがなければほとんど音もしませんし、はっきり言
いまして、栽培漁業センターに車をとめて、エンジンをかけっ放しでも、音はほとんど
しませんよね。あそこの水槽の音、ポンプの音、こっちのほうが相当うるさいです。は
っきり言いまして。私、何度も足を運びました。
騒音問題で一番問題になるのは、数多く訪れたときの話し声ですよ。一番うるさいの
は。ですから、車を騒音問題とあわせるというのはいかがかなと。ただ、安全面、交通
安全とか、そういったことを考えればですけども、交通安全というのはどこを走るとき
でも誰もが気をつけなければいけないことであって、それを必ずしも制限する要因にす
るのはいかがかなと私は思ってます。
あと、サテライトセンターを空港に設けることにおいても、やはり 2 キロメートル離
れたところにサテライトセンターというのはいかがかなと。やっぱり現地にサテライト
センターがあるのが理想で、お土産とかそんなものも現地で買うことに意味が大きいか
なと。サテライトセンター、2 キロメートルも離れたところで買うんであれば、有川に
戻ってきて、うどんの里のほうでぎゃーもん市場、観光物産協会のあそこで土産品を買
うのも変わらないことでもありますし。それを考えると、空港にサテライトセンターを
つくることもいかがかなと。栽培漁業センターの活用を考えたときには、もし今後、栽
培漁業推進協議会との話し合いの中で、あそこを統廃して、使わなくても大丈夫だとい
う形になれば、あそこをサテライトセンターにして行ったほうが数段いいんじゃないか
なと思うんですね。
先ほど、そうなった場合にあの施設が云々ということでしたが、あそこはたしか平成
7 年ぐらいでしたかね、有川のマリンタウンプロジェクトで移設しなければいけないと
いうことで、急遽あそこを選定して、あそこにつくりましたよね。とりあえず、急を要
してやったということもあって、非常に問題が何度となくあって、ポンプの問題等々も
あってアワビが全滅したり云々ということが何度かありました。あそこは遠浅で砂地で
あるということで、砂が詰まったり、また、今言う、遠浅であるということで温度が高
いということ、これも含めて、温度に弱い、熱に弱い赤アワビなどは死滅することもあ
ったりということで、結構問題があっておりました。そして今、栽培漁業推進協議会が
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業務を行うに当たって、片道 40 分、遠方に離れたところに作業に行ったり云々という
のは非常に効率的ではないということですね。
そこら辺も含めて考えれば、あそこの統廃というのは、ある程度早目に協議をするべ
きじゃないのかなと。補助金をいただいてつくっている云々ということですが、平成 7
年につくったとなれば、もう 20 年たってるわけですよね。そうなってくると、残りと
いうのはわずかじゃないかなと。返還が生じたとしても、そうでもないんじゃないかな
と思います。
もしくは、あそこが、建物の枠だけが、まだ 20 年だから使えますよとかいうんであ
れば、移設というのはできないのかなと。そういったことは担当課のほうで考えたこと
はないんでしょうか。
実際、冷水のほうの施設というのは、あれつくったのは昭和 59 年ですか。もう 30 年
を超えてますね。間違いないと思います、昭和 59 年。で、30 年を超えている。老朽化
が著しい中、今後、ある程度予算を投じて改修もしくは建て直し等々も含めた協議もこ
れからしていかなければいけないんじゃないかなと思うんで、私はその辺のところも議
会の所管の委員会とか、担当課、栽培漁業推進協議会のほうで普段から協議はなされて
いると思いますけども、いま一度、協議を行っていただいて、近い将来やらなければい
けないんであれば、前倒しをするぐらいのことも含めて、協議をしていただけないかな、
できないかなと思うんですが、その辺のところ、町長どうでしょうか。
○町長(江上悦生君)
確かに冷水の施設は古くなってきて、改修が必要になったりというようなことは聞い
ております。そういうところで、頭ヶ島の栽培漁業センターが移されるということにな
れば、これが一番いいのかなという思いはしております。水産課あるいは栽培漁業推進
協議会においても、今後、どのような形で両施設を運営していくかというような協議は
進めているようでございますので、その結果を待って、もし大谷議員がおっしゃるよう
な形になれば、それが一番ベストじゃないかなというふうに思います。
あそこならば教会のほうから見えないので、少しぐらい手を入れてでも、文化庁の重
要景観とか、そういうことには触れないと思います。逆のところはそういうところがで
きないもので、野営場のところは苦慮してるんですけれども、そういう形にスムーズに
結論づけられれば、それが一番すばらしい対応かなというふうには思っております。
○5番(大谷恵次君)
その辺のところ、協議を重ねることができましたら、一つの考えとして協議していた
だければなと思います。ただ、先ほど言ったように、使われていない敷地もったいない
んで、これをほんのちょっと、何日か手を入れるだけで使えるようになります。であれ
ば、そこで少なくとも 24 台分はすぐに確保できるわけですから、そうしていただけれ
ば。
先ほど町長も含みを持った形で、これを周年ではなく、臨時的な対応というようなこ
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
ともおっしゃっていましたが、全員協議会のときに配付されました資料を見ますと、1
年のうちの半分近く、1、2、3、4、6 月、そして 12 月ぐらいですかね、その辺は十分
に現況でも対応できるぐらい平均的な数値も低うございます。逆に、そのときに運行し
ていれば、よく在来線で言われる空気を運ぶというような状態にもなると思います。
そして、このパーク・アンド・ライド方式をやった場合に、言ってみれば 30 分おき
に走る予定ですよね、現況においては。例えば、一般の方がせっかく行ったときに、ち
ょうど出たばっかしだとなったとき、30 分待たなきゃいけないんですよね。これって
どうでしょう。他の一般の方と話をしたときにここら辺を言ったら、まずリピーターは
ふえないですよねと。で、自分がもしお客さんでも連れていったら、そんな待つんだっ
たら、もう帰ろうかとなりますよっていうようなことを何人もの方が言いました。私も
そうです。
今回試行したときには、待てない人にはエスティマを使ってすぐに連れていったりと
かいうことを対応しましたけども、今後、4 月の中旬以降やろうとしている計画の中に
は、そういうエスティマなんかを使って柔軟に対応するようなことは考えられておりま
せん。それもコストには入ってません。そこら辺を考えますと、結構、まだまだざると
言いましょうか、穴があるかなと思います。
私は町長のお考えどおり、一番多客期でありますゴールデンウィーク、お盆前後、そ
して 9 月のシルバーウィーク、この辺のところを重視した形の臨時運行のほうが一番い
いかと思いますし、直営的な形でやりましたら、必要に応じて、またさらなる臨時的な
動きもフットワークが軽くできますんで、そうしたほうが私はいいかなと思いますが、
その辺、町長どうでしょうか。
○町長(江上悦生君)
これもまだ運行業者とはっきり話をしておりませんので、こうということはここでは
申し上げられませんけど、やはり、直営をやろうとすると安全上の問題がちょっと心配
でありまして、できたら運行業者にお願いするのが、一番プロですから安心感がありま
す。ただ、運行業者にお願いしようとすると、数年じゃないとバスの確保とか運転士の
確保ができないんじゃないかなという思いの中で、どのような決着が一番いいのかとい
うところも含めて、今後協議をさせていただいて、判断をさせていただければなという
ふうに思います。できるだけ効率的な運用が……。来られるお客さんが決まってれば、
そういうことも運行業者にしてでも理解はできるかもしれませんけど、いつ何時、どの
ようなお客さんが来るかというところがわからないもんですから、そういうところは判
断が難しいのかなという思いでありますけれども、今御提言をいただいたことも担当課
とよく協議をしながら、最終的には結論を出させていただきたいと思います。
○5番(大谷恵次君)
まだいろいろ聞きたいこといっぱいあるんですけど、久しぶりにやったんでペース配
分を間違えまして、次の質問がなかなかもうできない状況になりました。
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
一応、一歩だけ踏み込んで、今の駐車場問題はこれぐらいにしときまして、ふるさと
納税の件で。
私から言わせれば、失礼ですが、担当課、JTB西日本のほうに丸投げしたかなと思
えるような感が非常に強いんですね。先ほどの答弁からいきますと、20%。結局、委託
料が無料だと言いながらも、大きな手数料が絡むわけですね。そうしたときに、例えば
業者が提示している金額に 20%足された金額がカタログのほうに掲載されるわけです
ね。ということは、業者の商品がその高い値段で出る形になりますよね。その辺のこと
も考えるといかがかなとも思うもんですが、丸投げすれば、カタログとかポイント制に
ノウハウがありますので、後はもう安心して任せられるよというのはありますけども、
非常に手づくり感がないなというのが実感ですね。
もっと商品の選定からさまざまなことを商工会とか観光物産協会とか、そういったと
ころときちんと協議を深めながら、返礼品の選定も含めて、もっともっと、先ほど言っ
た手づくりでいろいろやるような形をとったほうが一番いいんじゃないかなと。これま
で町長が、返礼品合戦になるのはよくないということで、総務省の言うことをよく聞い
て、余り積極的にやりませんでした。はっきり言って消極的でした。そういった中で、
考えを変えてこういう形をとるというのは、私は地元の産業振興を考えれば非常にいい
ことだと、もっともっと早くからやってほしかったなと思っております。
はっきり言って、ネット回線が必要になってまいりますね。事業者においても。当然、
メール関係の確認とかそういったことも必要になってきますので、じゃあ、参加しよう
と思ってる事業者の中で、ネット回線等々のできない業者、そういったところはどうい
った対応をとるのか、お伺いします。
○財政課長(浦田重利君)
残り時間がないので早急に答えたいと思いますけども、現在、35 事業所が登録をし
ていただいておりますけれども、JTBと直接契約しているところが 29 事業所、観光
物産協会経由が 6 事業所、この 6 事業所がネットを利用してない事業者ですので、観光
物産経由にすればできます。
○議長(中山正和君)
5 番、大谷議員に申し上げます。
○5番(大谷恵次君)
もう終わります。
○議長(中山正和君)
制限を超えましたので、簡潔にまとめてください。
○5番(大谷恵次君)
いや、まとめるも何も、再質問は控えさせていただきます。
余りにも中途半端ですので、またの機会を楽しみにさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
(大谷恵次議員
自席へ)
○議長(中山正和君)
以上で、5 番
大谷恵次議員の一般質問を終わります。
ここでしばらく休憩いたします。
再開を 11 時 15 分といたします。
=午前11時03分
休憩
=午前11時15分
再開
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
次に、13 番
荒木祥司議員に発言を許します。
(荒木祥司議員
発言者席へ)
○13番(荒木祥司君)
改めまして、こんにちは。通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。質問
事項は 2 点ございますが、順を追って質問させていただきます。
まず 1 点目でありますが、世界遺産登録に向けた上五島空港の利活用についてであり
ます。
上五島空港は昭和 56 年 3 月に開設し、民間航空会社によりアイランダー機 8 人乗り
が福岡、長崎に就航し、空港から空港の乗り継ぎ、または大村市内の所用には適してお
りましたが、佐世保市内また長崎市内の移動には時間を要し、また小型機であるために、
天候に、特に季節風にその就航を左右され、その時期と並行して長崎・佐世保航路の高
速船の就航により、その客足は減少し、平成 18 年 4 月に全定期路線が廃止され、現在
は自衛隊機、ヘリコプターによる慣熟訓練飛行、または福岡管区気象台により委託され
ております気象観測業務、NIMAS空事業部による離島への医師搬送事業が主な利用
目的となっておりますが、世界遺産登録に向け、県との協議等での民間航空会社の誘致
は考えていないか、また、観光における自家用機やチャーター機等による利用実績の増
についてお伺いいたします。
2 点目になりますが、町民憩いの場としての町有遊休余地の活用についてを質問させ
ていただきます。パークゴルフ場の開設について、グラウンドゴルフは、平成 25 年、
長崎国体のデモンストレーション競技で町民のみならず、五島市からも参加し、各地区
からチームを編成し、大いに盛り上がり、PR効果は十分あったと思われます。このグ
ラウンドゴルフも町内に定着しつつあり、世代間交流の試合や大会等も開催されており
ます。グラウンドゴルフは既設のグラウンド、私が知ってる範囲では、主に七目の多目
的グラウンド、若松運動公園、大曽地区の藻操公園、大浦の緑地公園等が活用されてお
りますが、町有遊休余地または遊休緑地の活用策として、町民憩いの場としてパークゴ
ルフ場の開設ができないものか質問させていただきます。
以上 2 点が質問でございますが、再質問は本席にてさせていただきます。
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
御答弁よろしくお願いいたします。
○町長(江上悦生君)(登壇)
荒木議員の一般質問にお答えをいたします。
まず 1 点目の、世界遺産登録に向けた上五島空港の利活用についてであります。
①県との協議等で民間会社の誘致は考えていないのかということにつきましては、世
界遺産登録に向けて、これから観光客の増加が見込まれる中で、上五島空港は頭ヶ島天
主堂に近く、旅客機が定期路線として就航することとなれば、利用する観光客も多くな
ることが予想されます。
しかし、議員もおっしゃられましたとおり、昭和 56 年度に開設から平成 18 年 3 月ま
で、上五島から長崎・福岡間を定期航路として就航しておりました、乗客定員 8 名の旅
客機、通称アイランダーは、平成元年がピークで、年間約 6,000 便が就航し、36,000
人の利用客でありましたが、その後、高速船の就航など海上航路の充実によって、利用
者の減少による赤字経営や機材の老朽化により航空会社が撤退したことにより、定期路
線が廃止されたままとなっております。
この機種のアイランダーは、現在、第一航空という航空会社が沖縄で運航しているだ
けで、ほかに運航しているところはないと聞いております。アイランダーより大きい旅
客機になりますと、上五島空港の滑走路 800 メートルでは短く、利用できず、滑走路を
延長することも現実的ではないと考えております。
また、企業誘致の立場から、平成 19 年に立命館大学の軽量航空機開発研究会が実証
実験を行いました。平成 20 年度には遊覧飛行のチャーターツアーを企画し、25 名等の
応募がありましたが、荒天のために中止した経緯がございます。平成 21 年度には、熊
本県にある崇城大学にパイロットスクールとして活用できないかと働きかけをし、同校
の学長以下 10 名が来町して、空港及び宿泊関係を視察していただきましたが、空港の
両端が断崖であることが主因で、誘致には至りませんでした。
このようなことから、海上航路の充実や上五島空港の現状を考慮しますと、長崎県と
も協議しましたが、現時点での民間会社の誘致は難しいと判断しているところでありま
す。
次に、②観光における自家用機やチャーター機等による利用実績の増についてであり
ます。
上五島空港の利用実績は、自衛隊機や県防災ヘリ、NIMAS、民間機訓練や観光利
用があり、年間利用実績は、平成 24 年に 72 回、平成 25 年に 67 回、平成 26 年に 117
回の着陸回数となっております。そのうち、観光における自家用機による利用実績は、
平成 24 年に 7 回、平成 25 年に 2 回、平成 26 年に 9 回であります。
来年、教会群の世界遺産登録が実現した場合、全国あるいは世界からの注目が集まり
ますので、小型自家用機を利用して観光に訪れる方もふえることが予想されます。その
ため、利用したいのは山々でありますが、一昨年、小値賀町で、佐賀空港と提携をしま
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
して、1 日一定額の補償をしながらチャーター便として就航させた経緯もありますが、
そこの機体も老朽化して、その後の調達ができずに、これが実現できない状態が続いて
いるというふうに聞いております。
チャーター機を利用した旅行商品として小値賀町と共同でできれば、その実現性はか
なりあるんじゃないかという思いでありますけれども、なかなかその機体が現時点では
見つからないと。小値賀町は 5 人乗りでやったというようなことで小値賀の町長からは
聞いております。
そういうことで、チャーター機を利用した旅行商品化のためには、ある程度の乗客を
乗せられる飛行機でないと、採算的に難しいということも考えられますが、国の交付金
等を使ってやったとしてでも、あそこに降りられる機体が見つからないと実現できない
というような現状でありますので、この有効な活用策を見出せない状況で、腐心をして
いるところであります。
次に 2 点目の、町民の憩いの場としての町有遊休余地の活用で、パークゴルフ場の開
設についてであります。
パークゴルフ場は、グラウンドゴルフと同じような用具を使用して、コースは通常の
ゴルフ場を小さくしたコースと伺っております。広さ的には、公認コースは芝生のコー
スで 1 ホール 100 メートル以内、18 ホールでおよそ 12,000 平方メートル以上の面積が
必要と聞いておりますので、町が管理する施設の遊休余地でこの広さを確保できるとこ
ろは、現在のところ、ございません。
また、新設するにしてでも、姉妹町であります南阿蘇村の久木野のパークゴルフ場で、
工事費約 4,200 万円を要したというふうに聞いております。それで、利用者から料金を
徴収して管理人を置いて運営する正規のパークゴルフ場の建設は、採算性も考慮しなけ
ればならなく、非常に難しいと思っております。
ただ、簡易なコースで練習場として利用するのであれば、若松運動公園内にある野球
場奥の緑地広場、ここが適当な傾斜もついており、面積も 8,800 平方メートル程度あり
ますので、当該地区の理解が得られれば、芝生ではございませんけれども、草を短く刈
り込むなど、工夫をこらすことで、比較的安い経費でできると思いますので、検討の余
地はあるんじゃないかというふうに思います。
ただ、この場合でも、町民の健康づくりの観点から、グラウンドゴルフと同様に、愛
好家の皆様にその後の管理をお願いできればというふうに考えているところであります。
以上で、答弁とさせていただきますが、再質問については自席で、内容によっては副
町長または担当課長に回答させますので、よろしくお願いいたします。(降壇)
○13番(荒木祥司君)
そうですね。さきの全員協議会でも、また本年 9 月の決算審査特別委員会のときも、
石田副町長は滑走路は 800 メートルで、それ以上延ばすには国家的プロジェクトが必要
だということで、確かにそういった予算、資本というのはなかなか地方の自治体で工面
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するのは確かに無理な話だと思います。もうそれ以上飛行機が飛ぶことが不可能だった
ら、やっぱり、今度はあっちから来てもらうと。そういう本町をPRして、うちの飛行
場は使えますよということを全国の愛好家、個人で民間機、チャーター機を持ってる方
に宣伝して、来てもらって、世界遺産登録を目指して、その辺のことを加味すれば、や
っぱり本数も来るんじゃないかという気はいたします。
また、この活用策として、町としてもそういうあっせんとか、またこの旅行会社に売
り込みというのも、もしやろうとすればどのような方法でやっていくのか、ちょっとお
聞きしたいんですが、よろしいでしょうか。
○町長(江上悦生君)
今の現状で行きますと、小型機を持っている方にそういう情報を提供して、あるいは
また、今まで利用したリピーターの方等に情報を提供して、1 機でも多く利用をしても
らうのが一番いいのかなという思いでございますので、その愛好者を束ねている協会と、
あるいはそういう団体との情報を入れながら、情報の発信はしていきたいと思います。
○13番(荒木祥司君)
私もこの一般質問のことを考えたとき、担当課から資料をいただきました。平成 20
年度から平成 27 年度、約 6 年間の間に 29 機の民間チャーター機が本町に来られてるわ
けなんですね。中には、毎年毎年来られてるお客さんといいますか、パイロットの方も
ございますんで、やっぱりこういう方を生かして、もっと周知させて、全国から来てい
ただけるかなと思います。遠いところからですけど、宮城県あたりから空港伝いに下が
ってきて上五島まで来られる方もおりますんで、ぜひ、その辺のことを周知させていた
だいて、本当、強化あたりしていただきたいと思います。
そしてまた、担当課として、6 年間で 29 機の民間チャーター機が飛んできてるわけ
なんですが、乗ってきてる方々の動向というのはわかりますかね。
○観光商工課長(安永佳秀君)
民間機の利用につきましては、空港のほうから一覧表をいただいたところでございま
して、遠くは、先ほど議員もおっしゃったように、宮城県のほうからも来ていらっしゃ
るようです。利用している方たちの情報を私もちょっと仕入れておりませんでしたので、
詳しいところはわかりませんけれども、今後、こういったところに働きかける、もしく
は先ほど町長が言ったように、団体、そういったところがございましたら、そこに情報
発信をしていきたいと思っておりますが、済みません、利用された方の情報は持ち合わ
せておりません。申しわけございません。
○13番(荒木祥司君)
そこですね、やっぱりそういう情報を大事にして生かしていただきたいなと思います。
それとまた、そういった飛行機じゃなくて、やっぱり船で来た方が町内の宿泊施設に泊
まったとき、またそういった質問を受けると思うんですよ。新上五島町には空港があり
ますけど、民間の方で来て利用できますかということを尋ねたとき、行政側としては経
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営者の方々に周知してるのかということをちょっとお伺いしますけど。
○観光商工課長(安永佳秀君)
今のは宿泊されたところがということですね。
宿泊が、この情報を見ますと、滞在時間が大体 30 分、長くて 69 時間という滞在時間
がございます。この中で、恐らく宿泊されただろうというのが、29 回のうち 4 回ほど
ですので、その宿泊されたところから情報として流したかどうかというところは、私も
ここはちょっと存じ上げておりません。利用される方が宿泊でいらっしゃるのか、もし
くは一時的滞在で来るのかといったところは、この先ちょっと様子もわかりませんので、
今後、情報提供したときにそこの動向がどうなのか、もしくはまた興味があっていらっ
しゃることが可能なのかどうか、そういったところも含めて、ちょっと調査はしてみた
いというふうに思います。
以上です。
○13番(荒木祥司君)
ちょっと私の質問がまずかったかな、ちょっと申しわけないですけど、泊まった先の
経営者の方がそこは利用できますよということを周知していただければ、じかに飛行機
で来られるかもしれませんので、そういうことを周知していただければと思ったんで。
申しわけない。
わかりました。
それと、今、着陸料とか停泊料というんですか、そういう料金体系はどのようになっ
ているんでしょうね。飛行機のですね。
○観光商工課長(安永佳秀君)
済みません。飛行機の利用料の担当が財産管理課のほうになりますので、私のほうで
ちょっと情報を持っていないところなんですけれども、本日、財産管理課長が欠席とい
うことで、大変申しわけないんですけど、後ほど情報を出してもよろしいでしょうか。
申しわけございません。
○13番(荒木祥司君)
基本的に県が管理している空港なんですから、とまった以上、県のほうに停泊料とい
うか駐車料とか、それが入るわけですね。どうでしょうか。
○町長(江上悦生君)
私も、徴収はこっちがしたとしても、納付は県というふうに理解しております。
○13番(荒木祥司君)
そうですね。やっぱりせっかくつくって、本当に宝の持ち腐れにならないように、や
っぱり空港を来年の世界遺産に向けた本当貴重な財産として活用していただきたいと思
います。
以上です。
それと 2 番目の、町民憩いの場としての町有遊休地余地の活用についてということを
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
お尋ねいたしますが、先ほど町長のほうから答弁いただきまして、私も町民の方から、
愛好家といいますか、グラウンドゴルフもいいけど、芝生の上でパークゴルフをするの
もいいんじゃないかという話を聞いたもんで、参考資料を担当課からいただきまして、
町内においてどういう場所が適しているのかなということで、北魚目のふれあいランド
ですか、それと若松の緑地広場、そこを見てきました。
ふれあいランドあたりも、子供の遊ぶというのかな、あの辺はきれいに芝を刈って管
理してますよね。遊具があって、ゴーカートというのかな、200 円か 300 円入れて二、
三分走るような子供向けのあれもありますし、またローラースケート場のコースもあっ
て、平日だったので誰も利用はしてなかったんですが、そういうところにパークゴルフ
場をつくってすれば、それが人づてに伝わって、愛好家の方が来てやってみようかと。
あの辺もにぎわいといいますか、人が集まって、健康の維持にもなるし、そういうこと
もいいんじゃないかなと私は思いました。
若松のほうも見に行ったんですが、あそこも本当、やっぱりつくるにはちょっとあれ
かなと。広さ的に広すぎて、18 ホールというのはちょっと無理かもしれないですけど、
半分ぐらいのコースでもできれば、それを宣伝して、さっき町長が言われたように、管
理はそういうグループがして、無料ということで、常にそういうグループをつくりなが
ら維持管理をしていけば、現在のグラウンドゴルフをやってる愛好家の方たちも、自分
たちがやるところは自分たちで小石を拾ったりとか、試合場の管理はしてますので、そ
ういう方向でしていただければ。
きのうの一般質問の中で、前田議員と中野千尋議員が食育と特定健診の普及を含めて、
健康寿命日本一の島を目指してという、本当にいいスローガンだと私は思ったんですね。
私は健康寿命の促進ということで、これも本町の総合戦略の中に明記されておりますよ
ね。遊休余地の活用の観点から、ぜひ活用して、健康な高齢者をつくっていただきたい
なと、そういう観点から質問させていただきました。
時間も早く終わっちゃって申しわけないですが、私の質問はこれで終了しますので、
よろしく御検討のほうお願いいたします。どうもありがとうございました。
(荒木祥司議員
自席へ)
○議長(中山正和君)
以上で、13 番
荒木祥司議員の一般質問を終わります。
暫時休憩をいたします。
=午前11時38分
休憩
=午前11時39分
再開
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
午前中はここまでといたしまして、しばらく休憩をいたします。
午後は 1 時から再開いたします。
- 88 -
平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
=午前11時39分
休憩
=午後
再開
1時00分
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
日程に入る前に、皆さんにお知らせいたします。
午前中、13 番
荒木議員の一般質問の中で、上五島空港離着陸関連の質問に対し、
執行部から改めて答弁の申し出がありましたので、これを許可します。
○財産管理課課長補佐(初田正信君)
午前中に質問のありました上五島空港の利用料について報告させていただきます。
着陸料 1 回の金額といたしまして、1 回 756 円、それと、6 時間以上 24 時間未満の停
留料といたしまして 1,749 円、これを合計いたしまして、2,505 円の 1 回当たりの利用
料となっております。そして、着陸して 30 分ほどで飛び立つ場合は、この 1 回の着陸
料のみの 756 円だけの収入となっております。
この利用料については、一応納めていただいて、県のほうへ直接利用料は納めていた
だくという形をとっております。
以上、報告を終わります。
○議長(中山正和君)
それでは午前中に引き続き、一般質問を行います。
次に、3 番
住屋良儀議員に発言を許します。
(住屋良儀議員
発言者席へ)
○3番(住屋良儀君)
こんにちは。本年最後の一般質問になります。
昨日、町長の行政報告の際、九州商船の事故には触れないのかと指摘しましたが、先
月、11 月 15 日の船舶火災は非常に衝撃的でした。幸い、乗員乗客 9 名は無事に救助さ
れましたが、一歩間違えば大惨事になるところでした。
佐世保航路について、議会は航路対策特別委員会を立ち上げ、一日も早い高速船の就
航を要望し、本年 3 月 4 日には長崎県離島航路対策協議会の佐世保―上五島航路分科会
における航路改善計画が示されました。ところが、8 月 5 日には長崎―有川航路開設と
いう全く意表を突かれた説明を受け、10 月 10 日にあの火災を起こしたビッグ波羅門キ
ングを就航させたという経緯がありました。
あのような大事故について、九州商船からどのような報告があり、町長はどのような
アクションを起こしたのか、何はさておいても報告するのが当然だと感じました。
それでは、通告に従いまして一般質問を行います。
まず、耕作放棄地再生についてであります。
平成 25 年の選挙後、経済建設常任委員会は第 1 回目の閉会中の所管事務調査として、
8 月 1 日に耕作放棄地の活用策及びイノシシ、シカの駆除対策を探ることを目的に、浜
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
ノ浦三本松地区で民間が実施している耕作放棄地再生現場を視察いたしました。その際、
全体面積 3 万 1,471 平方メートルのうち、第 2 工区 4,639 平方メートルを利用して、イ
ノシシ、シカの囲い込みを試験的に実施するような了解も得られていました。しかしな
がら、当該現場は整地はされたものの、2 年以上経過した今も耕作されない状態が続い
ております。その後の経過はどうなっているのか、業者への指導はなされているのかお
伺いいたします。また、曽根地区においても耕作放棄地再生事業の計画があるようです
が、見通しはどうなのかお伺いいたします。
2 点目のまちづくりについてお伺いします。
私は昨年 6 月定例会において、集落機能の低下した小規模高齢化集落の持続可能性を
図るための施策について一般質問をさせていただきましたが、町長は公助はもちろんだ
が、自助、共助、互助が今まで以上に必要であると答弁なさいました。
本日は、少数世帯集落における公助の部分の高齢者の支援課題をどのように考えるの
かお伺いいたします。
以上よろしくお願いします。
○町長(江上悦生君)(登壇)
こんにちは。住屋議員の一般質問にお答えをいたします。
まず初めに、九州商船の船舶火災事故につきましては、私の配慮不足で報告が漏れま
したことを深くおわびを申し上げます。最終日に、改めて追加で報告をさせていただき
ますので、御理解をいただきたいと思います。
まず 1 点目の耕作放棄地再生について、①浜ノ浦三本松地区の再生事業は、過去の経
済建設常任委員会の調査後、進展が見られないようであるが、経過はどのようになって
いるのかについてであります。
議員御指摘の三本松の農地については、事業に対する職員の理解不足や事務のそごに
より、事業者の方に大変御迷惑をおかけしておりますことを、まずもって深くおわびを
申し上げます。
この農地については、平成 21 年 11 月の申請に始まる、公共残土を利用した農地改良
届により造成された土地でありまして、全体区域のうち、1 工区 1.19 ヘクタールにつ
いては農地法 3 条による利用権設定が行われております。
問題となっているのが、平成 24 年 2 月申請の 2 工区以降 4 工区までの 1.86 ヘクター
ルの土地であります。この部分について、事業者は平成 26 年 3 月の完成を前に、農地
法 3 条による利用権設定を進めていたところ、農業委員会の指導により農地中間管理事
業による利用権設定を進められ、平成 26 年 8 月の農地中間管理事業の公募に申し込ん
だところであります。
それを受けて農林課で事務を進めてまいったわけでありますが、平成 27 年 3 月、県
より農地中間管理事業ではできない旨の通知がありました。理由としては、農地改良届
完了後の営農が行われていないこと、権利、権限のつながらない土地があることなどで
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
あります。
このような状況になったのは、町と県、町と事業者との情報の共有が不足していたこ
と、その事業が始まったばかりで、理解度が未熟であったこと等にあり、深く反省をし
ているところであります。事業者の方に大変御迷惑をおかけしたことをおわびしまして、
現在は協力しながら、農業経営基盤強化促進法による利用権設定に向けて事務を進めて
いるところであります。
これまでの経緯の報告を受けて、先日、私も農林課と農業委員会と協議を行い、農地
法第 3 条による利用権設定がいいのか、農業経営基盤強化促進法による利用権設定が適
切なのか、問題点を整理する中で、場合によっては、両法の併用も含めて、できる限り
速やかに、できますれば、来年 1 月末までには利用者が望む利用権の設定ができるよう
努力することを申し合わせしましたので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。
次に、曽根地区の再生事業の見通しはどうかについてであります。
この件につきましては、同地出身のUターン者の方が 30 頭規模の繁殖牛経営を行い
たいということで、現在、新規就農支援により、五島市において研修を受けていると聞
いております。来年 10 月に帰ってまいりますので、その後、借り受けできた農地につ
いて再生が行われていくものと考えます。
農地の借り受けについては、農地法第 3 条もしくは農業経営基盤強化法で処理する方
針にしております。農地の借り受けを地元農業委員の協力などで新規就農者が働きかけ
る中では、所有者の方の反応はよいと聞いておりますが、名義人が死亡しているケース
も多く、どれだけ面積が確保できるかは未定であります。施設整備も含めて、農家、県、
農協、町で協議の場を設けて進めているところであります。
次に、2 点目のまちづくりについて、少数世帯集落における高齢者支援課題をどのよ
うに考えるか、特に公助についてというようなことで、今、御質問がありました。
昨年 6 月と似たような答弁になるかと思いますが、議員御指摘のとおり、本町の少子
高齢化の進展は著しいものがあり、毎年約 500 人の人口の減少が続いている状況にあり、
人口減少対策として総合戦略の策定に取り組んでいるところであります。
そのような中で、本町には、現在 123 の地区があり、そのうち、世帯数が 10 世帯以
下の地区が 14 地区、世帯数が 20 世帯以下の地区が 22 地区、30 世帯以下の地区が 35
地区あり、最も少ない世帯数の地区は若松の石司地区で 3 世帯、最も多いのは浦桑地区
で 421 世帯であります。
次に、高齢化率では、65 歳以上が 50%以上の高齢化地区が 31 地区、全体の約 4 分の
1、55 歳以上が 50%以上の高齢化地区になりますと、92 地区、約 4 分の 3 もの高率と
なり、高齢化の進行が顕著に表れております。
また、65 歳以上のひとり暮らしの世帯は 2,453 世帯で 24%、世帯員全員が 65 歳以上
の世帯も 1,481 世帯、14.5%であり、合計で 3,934 世帯、38.6%となり、高齢者への支
援、対応は不可欠なものとなっております。
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
小規模集落への人的支援としては、議員御承知のとおり、仲知・津和崎地区が地域づ
くり協議会を設置しておりますので、これに集落支援員 1 名を配置し、地域担当職員も
あわせて配置することにより、その地域活動の支援を行ってきたところであります。し
かし、集落支援員は、平成 23 年度までの 3 年間、県のICTを活用したモデル事業と
して配置した方を地域住民からの要望により、活動の継続性から一部業務内容を見直し、
平成 27 年度からは地域づくり協議会の雇用として、地域活動に特化して配置をしてお
ります。
全国の集落支援員の設置状況を見ると、平成 26 年度において、専任での設置が 5 府
県 216 市町村で 858 名、兼任が 3,850 人となっており、県内では対馬市が専任として
22 名を雇用しており、五島市が 3 名、本町も含めた他の 2 市 2 町で 4 名、合計 29 名を
専任として集落支援員を配置しております。
これらの小規模集落には、小さいからこそ地域のコミュニティーが濃厚に醸成され、
地域ぐるみの見守り等が日常的に実践されていると思われます。
先に述べました仲知・津和崎地区や崎浦地区のように、小学校の廃校を契機として地
域活動が活性化した地域もあります。しかしながら、議員御指摘のとおり世帯数・人口
の絶対数が少なくなり、地域の活動が思うような十分な活動が実施できない地区もある
ことも、また承知しているところであります。
本町の地形上、地区内道路から階段を利用せざるを得ない状況にあるなど、若年・壮
年期には気にならなかったことが高齢者の皆様にとって負担となっていることは容易に
推測されるところであります。これらの集落を持続的に維持させるためにも、これまで
も地域自治活動支援事業補助金の充実や高齢者の見守りネットワーク、買い物支援、手
すり設置事業等に取り組んでまいりましたが、さらに、傷んだ道路の整備や生活環境の
整備の必要性を改めて認識しているところであります。
現在は、福祉の面から少数世帯集落の支援を検討しております。少数世帯集落は一般
的に高齢化率が高く、集落機能が低下している傾向にあり、認知症への対策を初め、自
立した生活をどう維持していくか、また、在宅医療と介護の連携と体制整備は切実な課
題となっております。このため、医療や予防、生活支援、住まいを一体的に提供する地
域包括ケアシステムの体制づくりを具体化し、進めているところであります。
来年度からは、その一環として、旧町単位で日常生活圏域を設定し、圏域ごとに地域
住民、各団体が参加して、地域で支え合い、助け合う仕組みづくりを進める生活支援コ
ーディネーターの配置を予定し、委託予定の社会福祉協議会と協議を進めております。
また、総合戦略を推進するための新たな連携、推進体制として、移住・定住支援として、
集落支援相談員の配置を検討しているところであります。なお、地域ミニデイや転倒予
防教室等、いろんな公民館活動などについてですが、小規模集落単独では開催が困難と
なった場合、2 から 3 地区を集約して、1 カ所で開催するなどの実施面での工夫も今後
検討していかなければならないと考えています。
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
以上で答弁とさせていただきますが、再質問につきましては自席で、内容によっては
副町長または担当課長に答弁させますので、よろしくお願いをいたします。(降壇)
○3番(住屋良儀君)
まず、耕作放棄地再生についてでございますけども、農地中間管理機構に一旦預けよ
うとした、そういう経緯というのはどういうことなのか。
その前に、本町でも人・農地プランというのはつくっていると思いますけども、人・
農地プランでどういう協議がなされたのか、そしてまた、どういう形でつくったのかお
伺いして、その後に農地中間管理機構について再質問させていただきます。
とりあえず、人・農地プランについて、この作成過程、また、これをつくることによ
って、人・農地プランは見直しするようになってるんですけども、それについてどれぐ
らい見直しされていたのか、それについてお伺いします。
○農林課長(下山
透君)
人・農地プランですけど、平成 25 年度に当町、1 町全体でつくっております。県内
の 21 市町、全部つくってるわけですけど、21 市町で 196 地域つくっております。この
数というのは、小値賀町とかうちみたいに 1 町で 1 地域つくっているところもあれば、
合併した旧町ごとにつくっているところもありますし、農業の盛んなところは集落ごと
につくっているところもございます。
その作成過程でございますけど、平成 25 年の夏から秋にかけまして、直売所の会員、
それから地場産コーナーの会員あたりにアンケート調査を実施しております。その中で、
現在の経営規模、作付の種類、これからの意向なんかを聞いた中で、中心農家になるよ
うなところを探しております。
人・農地プランの中身として一番大きく占めるのが、地域の農業を誰が今から担うの
かということであって、今後の地域の中心となる経営体というのが最も大きな部分を占
めてまいります。それを人・農地プラン推進委員会というところで案を選定しておりま
す。
人・農地プラン推進委員会委員というのは、JA、農業委員会、農業者の代表が 3 名、
直売所の代表、無人市の代表、それから県の担当を含めて 14 人で構成して、中心農家
という案を出していただきました。素案を作った中で、人・農地プラン検討会というの
をその上に設定してるんですけど、私を含めて生活研究グループの支部長であったり、
JAの統括部長であったり、県の課長であったり、8 名で構成する中で、その計画が適
正かどうかというのを判断しております。
当初、中心農家 5 名ということで人・農地プラン推進委員会の中で上がってきたわけ
ですけど、農業委員会に報告する中で、農業委員会も積極的に協力してもらわなければ
ならないから農業委員も入れたほうがいいんじゃないかということで、現在、中心農家
として位置づけてるのが 10 名でございます。
見直しについては、最低 1 年に 1 回は見直しをしなさいということになっております
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
ので、毎年 2 月ごろ見直しを行っております。先で出てくるとは思うんですけど、曽根
の新規就農者の部分も出てきますので、今年度、中心農家にその方を加えないと資金が
もらえないということになっていますので、その人がまた入ってくるとは思います。今
度の見直しで。
以上です。
○3番(住屋良儀君)
本町 1 カ所だけ、地域じゃなくて、1 カ所だけで、新上五島町で一つ人・農地プラン
をつくるというのは、つくりなさいと言われたからつくったのかなというような感じが
するわけですよ。例えば、今回、農地中間管理機構を適用しようといった、その地域に
ついてどうなのかと。例えば曽根地域なんかにしても、やはりその地域地域によって状
況が違いますから、人・農地プランというのはその地域によって作成すべきじゃないの
かという気がしますけども、それについてはどうなんでしょう。
それとまた、ゆくゆく、その地域によって集落の支援金みたいなのが農地中間管理機
構を使えば出されるような制度もあるみたいなんですけども、これだとそういう地域と
して特定できないので、なかなか交付金というのも出てこないんじゃないかと思うんで
すけど、どうなんでしょう。
○農林課長(下山
透君)
確かにおっしゃられるとおり、人・農地プランをつくるに当たって、国とか県の働き
かけがあって、どうしてもつくらなければならないというのはありました。
人・農地プランのメリットというのが、就農給付金がもらえる。これは年齢が 45 歳
以下ですね。それから、スーパーL資金といって、これは機械なんかを購入するときに
資金を無利子で借り入れるという部分です。これは認定農業者である必要があります。
それから、経営体育成事業ということで、これも資金関係なんですけど、それを受ける
ためには人・農地プランの中心農家に位置づけられていなければならないという規定が
ございます。それから言いますと、当町にとってのメリットは少なかったわけですけど、
県内各市町でつくっていく中で、どうしてもつくらなければならないということで、議
員おっしゃられるとおり、小値賀町なんかと同じように、1 町で 1 計画ということで策
定をさせていただきました。
○3番(住屋良儀君)
もともと、エリアというのは複数集落や学校区等のエリアが基本ですよというような
ことで通達も出てるのに、やはり制度の中でつくらざるを得なかったからつくったと。
要は、その農業に対して余りやる気がなかったのかなと。それと、こういうふうな中で、
本町で農業振興地域というのは平米的にどれぐらいあるんですか。
○農林課長(下山
透君)
まず、人・農地プランのつくり方ですけど、県の指導の中で、とりあえず町で一つつ
くるのも手ですよと。その後、集落でつくりたいというところができれば、その集落を
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
区分してつくることもできますからという指導だったので、1 町だけでつくらせていた
だきました。
あと、人・農地プランの位置づけとして、中心農家というのがどれだけいるかという
のがあったもんですから、集落でつくる場合に、集落の中で複数名が見いだせない人・
農地プランであれば、どうせつくるなら中心農家がたくさん挙げられる 1 町 1 計画のほ
うがいいのではないかということで判断させていただきました。
それから、農業振興地域の面積ですけど、正確に要りますよね。魚目地区、上五島地
区、それから有川地区の旧 3 町が区域となっております。正確な面積は 3,765 ヘクター
ル、そのうち、農用地が 951 ヘクタールでございます。
○3番(住屋良儀君)
人・農地プランについては、後々また予算・決算審査特別委員会等で聞くこともある
とは思います。それを基本にして、その中で、本来なら農地中間管理機構をどのように
使っていくかという話がなされるべきじゃなかったかと思うわけですよね。この制度的
にはですね。
そういった中で、次、この三本松地区で最初使おうと思った農地中間管理機構につい
てですけども、農地中間管理機構について、例えば先ほど所有者が、要するに相続の権
利が途中で途切れてて相続が完了してなかったからできなかったというふうな説明だっ
たかに思うんですけども、例えば農地中間管理機構で所有者不明となっている耕作放棄
地については、誰がその利用権を設定するんですか。
○農林課長(下山
透君)
利用権設定するのはあくまでも農地中間管理機構でございます。ただ、その登記名義
人の最低でも 2 分の 1 の承諾というのが必要になってきます。農地中間管理機構の国の
ホームページを見れば、どのような農地でも受け入れますよと。それから、受け手は農
家じゃなくても受け入れられるような、農家にならなければならないんですけど、福祉
法人でも受け入れられるような書き方をしてますけど、実際、対応は各県によってまち
まちでございます。制度が始まった平成 26 年度時点の県の説明の中でも、再三変わっ
ております。
この時点ではっきりした態度というか、県によっては未相続地は受け付けませんよと
か、未相続地の中間管理権を設定するには、出し手側が 2 分の 1 の承諾をもらってきて
くださいよとか、そういう対応が各県によってまちまちでございます。国の制度によっ
てそういうばらつきがあっていいのかという話をしましたが、それは各県の対応だから
という話をされております。
実際、三本松を農地中間管理事業でやろうとしたときに、その相続関係、大体、名義
人を調べて、死亡名義人がどれだけいるという中で、じゃあ相続 2 分の 1 が必要になっ
てくるから、それがどれくらいかかるとか、2 分の 1 もらえるとかもらえないとか、そ
ういう判断を最初にすべきだったんじゃないかなと思っております。農地中間管理事業
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
でやるからにはですね。
ただ、私たちが理解不足だったのか、県の説明が足りなかったのかわかりませんけど、
その部分で一番最初に私たちがやれると判断した部分がこのような結果になっていると
思っております。
以上です。
○3番(住屋良儀君)
平成 27 年 8 月 3 日に農林水産省経営局が農地中間管理機構を軌道に乗せるためにと
いうふうな演題で講演してるんですよ。その資料の中で、農地の相続人の所在がわから
ないこと等により所有者不明になっている耕作放棄地については、公告を行い、都道府
県知事の裁定により農地中間管理機構に利用権を設定するという講演があってるんです
けども、課長、これについて、目にしたことはないですか。
○農林課長(下山
透君)
議員おっしゃられるとおり、最終手段として、公告という形で 6 カ月公告をして、県
知事の裁定で権限を設定できる、農地中間管理権を設定できるという方法はございます。
○3番(住屋良儀君)
そういった方法も考えながら、とりあえず相続関係については、まず調べることが第
一だと思うわけですよね。だから、相続関係ができて、過半数以上が必要だということ
で説明を受けましたけども、それは当然、農地法第 3 条申請にあってもできてたはずな
んですよね。それを、2 年間農地中間管理機構に移行しますよと。権利関係をそっちの
ほうで設定しますよというふうな説明の中でずるずる引きずってきたということは、や
はり行政側の認識不足、制度についての勉強不足じゃなかったかと。わからなかったら、
なぜ国に、大もとに聞かないのかと。県に聞いたって、新しい制度についてはある程度
のことしかわからない部分があるわけですから。直接ホームページで問い合わせできま
すよということを書いてるじゃないですか。なぜ聞かなかったのか。それをずるずる引
きずってて、結局は 2 年間放置して、それだけ事業者には損害を与えてるというような
ことなんですよ。
もう一つ、曽根地区のほうなんですけども、曽根地区の方は、今は五島市じゃなくて
島原のほうに行かれてるんじゃないですか。そこら辺はどうなんでしょう。仕事をやめ
られて、一旦、畜産をしようということで帰ってこられて、今、就農の研修に行ってら
っしゃると思うんですけども、最初、五島市に行き、今、島原にいるんじゃないかと思
うんですよね。それについてはどうなんでしょうか。
○農林課長(下山
透君)
その方については、青年就農給付金準備型というのをもらっています。これは国の交
付金で、1 年間 150 万円、45 歳以下というのが原則でございます。その条件の中に、最
低 1 年間、1,200 時間研修を受けるということになっております。ことしの 10 月から
五島市の畜産農家に研修に出ております。たまたま、今、人工授精師の免許を取るため
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
の研修があって、免許を取るための研修で島原に行ってます。基本的には、五島市の畜
産農家で 1 年間研修を行う。その後、来年の 10 月に戻ってきまして、青年就農給付金
経営開始型というのがあるんですけど、それをもらいながら来年の 10 月からの事業着
工になると予定しております。
○3番(住屋良儀君)
曽根地区についても、やはり農地中間管理機構は使わないと。先ほど町長の答弁だと、
農地法第 3 条か農業経営基盤強化促進法にのっとって進めていきたいということなんで
すけども、農地中間管理機構を使った場合と農業経営基盤強化促進法を使った場合、当
事者にとってはどちらのほうがいいのか。そこら辺の判断はつきますか。
○農林課長(下山
透君)
条件的には利用権の設定ですので、農業経営基盤強化促進法も農地中間管理機構を使
うのも同じですけど、農家の手間を考えれば、2 分の 1 の承諾というのを農地中間管理
機構がもらうか、農家自身がもらうかということで大きく違ってきます。農業経営基盤
強化促進法でいけば、農家さんがもらわなければならないということになっております
ので、その部分が負担が出てくるかなと思いますけど、それは町も協力してやっていき
たいと思っています。
曽根地区が農地中間管理事業でいかないと決定した理由なんですけど、農家がこうい
うところ、この辺を欲しいということで予定した地区の地権者、登記簿の名義人を調べ
まして、それが現存してるか現存してないのかだけ調べさせてもらいました。登記名義
人の中の 30%は生存している、55%は住民登録外ということで、町外で生存している
かどうかもわからないと。それから死亡した人が 15 名ということで、その住民登録外
の 55%を考えると、2 分の 1 の承諾をもらうのに相当な時間がかかるのではないかと思
っております。
それから、あと一つ、牛舎予定地が 3,000 平方メートルほど予定してるんですけど、
そこは建物を建てるために売買で購入するようになっております。本人の話によると、
もう地権者の方の承諾がとれてるので、農地法第 3 条の申請を恐らくすることになると
思います。それでいくと、同じ農地法第 3 条でいくか、もし 3 条でいけない部分は農業
経営基盤強化促進法でいくという形になろうかと思います。ただ、牛舎予定地、牛舎と
運動場なんですけど、そこを自分のところとして購入できれば、あとは牧草地と採草地
になってきます。農業経営基盤強化促進法なりで 2 分の 1 とれれば、そこは牧草地、と
れないところはもう採草地で、利用権が本当を言えば必要になってくるのかどうかわか
りませんけど、刈らせてくださいよと言って草を刈らせてもらう、野草刈りをさせても
らうという方法で進められないかなと思っています。
以上です。
○3番(住屋良儀君)
農地中間管理機構と農業経営基盤強化促進法の違いの中で、例えば土地の集約、それ
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平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
については農業経営基盤強化促進法の中でも可能なんですか。
○農林課長(下山
透君)
補助金がもらえるかということですかね。
○3番(住屋良儀君)
はい。
○農林課長(下山
透君)
それはありません。
○3番(住屋良儀君)
いろんな資料を調べてみると、農地中間管理機構の中では、どうも農地中間管理機構
が土地を集約できますよというふうな説明をしてる資料は多いんですけども、そういっ
た場合に、やはり土地の集約等が必要になってきたときには農地中間管理機構を使った
ほうがいいんじゃないかという気もするわけですよ。相続に関してどうなのか。もちろ
ん戸籍がとれないからわからないという部分だろうと思うんですよね。今の課長の答弁
だと、結局、本町で戸籍がある部分についてはわかりますけども、それ以外の部分、ど
ういう相続関係になってるのかというのは、戸籍所在地に問い合わせをしたりというよ
うなことで調べないと、なかなかわからないと。時間と手間がかかることだと思うんで
すけども、これを民間でやると、相続関係を調べるだけでも、相続人が 50 人ぐらいい
たら、資料請求だけで数十万円のお金がかかると思うわけですよ。それを職権の中で、
今、財産管理課もいますけども、財産管理課の中で調べていただければ、費用が安く済
まされるんじゃないかと。そこら辺も考慮しながら、耕作放棄地再生について前向きに
検討していただけないのかなという気がするんですけど、どうでしょう。
○農林課長(下山
透君)
おっしゃるとおりですけど、一つ申し上げておきますけど、登記名義人の存否確認は、
住民基本台帳で生きているかどうかを確認しただけで、戸籍までは調べておりません。
調べる権限がございませんので。農地中間管理機構にしろ農業経営基盤強化促進法にし
ろ、出し手の意思表示がないと戸籍までは調べられませんので、そこまで入っていけま
せんので、住民基本台帳に登録されていて、生きてるかどうかだけ確認させてもらいま
した。その生きている人が 30%ということです。
あと、補助金、確かに農地中間管理機構でいけば、集落に補助金がもらえるような形
で書いております。ただ、農地中間管理事業で始めて、12 月までに集約の計画書を出
さなければなりません。戸籍を調べていって 2 分の 1 を確保する時間が、それまでにで
きればいいんですけど、恐らく、今の状況で三本松をした状況では、2 分の 1 を確保す
るまでにいけないのかなと思っております。時間的にかかってもいいのであれば、農地
法第 3 条でできるところは早くやって、面積的に後からでもいいよという部分があれば、
それは農地中間管理機構でやっていいと思っております。
以上です。
- 98 -
平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
○3番(住屋良儀君)
次の質問もしないといけないんですけど、最後に、やはり権利関係がはっきりすれば、
三本松の筆界未定地域というのは、町有地もあるんですけども、そこら辺の改善もでき
るわけですよね。ずっと筆界未定をほったらかしにしてる。三本松は公民館ができてる
ところは白地なんですよ。あそこら辺の海岸の土地なんていうのは地番もついてない白
地なんですよ。それは町有地なんですよ。なぜそういうふうにほったらかしになってる
のか。初めてこういうふうな事業をする中で、事業者が気づいたわけです。それを町に
言っても何にもしてくれない。ほったらかしにしてる。災害があって、赤道のつけかえ
をしないといけない部分があるんですけども、その部分についてもほったらかしにして
る。個人の財産を何て思ってるのかなと思うわけですよ。
だから、こういうふうなことで権利関係がはっきりしたときに、町有地は町有地とい
うことで境界をはっきり決めていただくような政策も必要になってくるんじゃないかと。
これは農地の再生だけじゃないんですよ。あそこには町道も通ってるわけ、道路が通っ
てるわけですよ。それについてはっきりしないと、工事もできないじゃないですか。そ
の分、ほかの所有者にも迷惑がかかってるわけですよ。だから、もうちょっと慎重に、
言われた事務的なことだけじゃなくて、実際どうなのかということを把握しながら事業
は当たっていただきたいと思います。
次に、高齢者対策なんですけども、町長がるる答弁なさいました。これについては本
町の老人福祉計画及び介護保険事業計画等を見ればいろんな形で記載されてますし、そ
れに向かって仕事は進められてると思います。
そういった中で、本町に至っては、いろんな法律にもかからないような、先ほどから
言ってる小集落について、例えば高齢社会対策基本法の中でうたってるバリアフリーに
ついても、もう一つ高齢者障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、そういうふ
うな法律にもかからないような地域があるわけですよね。そしてまた、都市計画区域と
都市計画区域外で全然その適用が違ってくるわけです。その適用外と言ったらちょっと
語弊があると思いますけど、そういう法律も適用できないような高齢者が住んでる住宅、
例えば生活道路について、何らかの支援策はないものなのか。
例えば福祉関係では、高齢者の歩行では、集落内道路における歩行支援のための手す
り設置基準というのがありますね。その手すり設置基準には、これは介護保険外のほう
なんですけども、介護保険の住宅改修給付金の対象とならない場合の障害者、要介護者
等が利用する道路であること、公道であること、私道は対象としない、相当程度の傾斜
となっている階段部分であること、当該道路を利用する住民の同意が得られていること、
また、それを確認するため地区代表者からの要望書が提出されていることを要するとか、
ほかにも二つありますけどもね。そういうふうな手すりの基準があります。
そういった中で、なかなか都市計画区域外の場合は、私道で家をつくってるというケ
ースがあると思うわけですよ。そういった人たちは対象にならない。じゃあ、そういう
- 99 -
平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
人たちはどういう形で救済していくのかを町長にお伺いします。
○町長(江上悦生君)
原則として、私有地であれば自分で道路をつくるのが、これまでの方針というか、原
則的な取り扱いだったと思います。そこを自分のだけの道路じゃなくて、近隣の人に通
行を許可する、あるいは共同で利用する、そういうものであれば、やはり町道に準じた
扱いにすべきとは思っております。
○3番(住屋良儀君)
だから、町道に準じてというのが、担当者はまず地図を見て、これは町道じゃないか
ら、公道じゃないから適用できませんということで、窓口ではねるわけですよね。そう
いった場合、今、町長がおっしゃるように、町道とみなして、公道とみなしてできるん
じゃないかというようなことですけど、それ担当者はわかってますか。できなかったで
しょう。
○町長(江上悦生君)
それは、今、その質問を受けたので、私はそういう気持ちでやりたいという回答をし
ました。今から人口減少対策と高齢化が進んでいく中で、やはりそういう見直しをすべ
きじゃないかということで発言をさせていただきましたので、そのように御理解をいた
だきたい。
○3番(住屋良儀君)
済みませんね、言葉じりとったみたいでですね。
ところが、本町の生活道路等整備事業原材料支給要綱がありますね。その中には、次
に掲げる用語の意義は当該各号に定めるところによると、第 2 条の生活道路、町道、法
定外公共物及び私道ということで、源材料支給要綱の中には私道も含まれてるわけです
よ。その中で、原材料支給限度額は 1 件につき 20 万円であると。ただ、この中で限定
的にされてるのが、受益者が 3 戸以上であると。これは個数制限がされてる。ところが、
その周辺に、3 戸もないような家というのは、結構山の上に家があったりするわけです
よね。
だから、全て救済してくれというんじゃないですけども、いろんな形で臨機応変に対
応しないと、小集落に住まわれてる方々はなおさら不便を感じるようになってくると思
うわけですよ。そういったときの対応、そして、原材料支給という中に手すりも入れて
いただけないのかと。原材料支給は生コンクリート、アスファルト合材、切り込み採石、
その他町長が必要と認めたもの。その中に、はっきり「手すり」という形で入れていた
だければ、また違った意味で利用をする部分というのが出てくるんじゃないかと思うん
ですけど、どうでしょうか。
○町長(江上悦生君)
これは後で担当課とも協議をしますけれども、やはり共同で利用するという前提のも
とに 3 戸ということで、最初、この要綱をつくらせていただきました。この 3 戸もこれ
- 100 -
平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
が本当にいいのか、あるいは 1 戸じゃなくて、2 戸以上に見直すべきじゃないかという
ことも含めて、これはちょっと協議をしたいと思います。
○3番(住屋良儀君)
探せばいろんなところがあるので、全ての人を救済するというのはなかなか難しいと
は思いますけども、逆にそういう人たちからいろんな要望が出てくるわけですよね。何
とかならんやろうかということで。地区の郷長なんかも、自分ではどうしようもできな
いからというような話もあるわけですよ。そういった中で、郷長の意見書を書いてもら
って、何とか救済してくれと。地区にとったら大事なことだから、そういった部分で、
郷長の意見書をつけながら、町として柔軟に対応していくとか、そういう姿勢が必要じ
ゃないかと思いますけども、いかがでしょうか。
○町長(江上悦生君)
今の現状を見て、高齢者が住みやすい環境をつくろうとすると、議員がおっしゃるよ
うなことが当然要望として上がってくると思います。前向きにそういう検討をしますの
で、ぜひ御理解をいただきたいと思います。
○3番(住屋良儀君)
前向きに検討してください。
それと、やはりこれについては財源が伴うものですから、なかなか難しい部分という
のはあります。全て助成してくれというわけじゃないんです。そういった中で、例えば
こういうへき地とか田舎に対して、ふるさと納税をしていただくとか、そういう発信は
できないものなのか。そういうふうなことで、ある程度の財源枠を確保するという手法
はないのかを最後にお聞きして、一般質問を終わらせていただきます。
○町長(江上悦生君)
今度のふるさと納税の見直しに当たって、今、七つの寄附項目をつくっておりますけ
ど、これもやはり見直すべきじゃないかというようなことで検討もしたんですけど、こ
れには条例改正が必要になってきたもんですから、その時点でできてないので、今度の
3 月の議会で条例改正もあわせて、ふるさと納税の寄附を選択する項目についても見直
しをしようというようなことで考えております。そういうことも踏まえて検討していき
たいと思います。
○3番(住屋良儀君)
過去に何回も私も申し上げてますけども、やはり職員の方が直接各家庭を訪問しなが
ら、いかに不便さを感じてるのかとか、小集落については特にどういうふうな希望があ
るのか、要望があるのかというのは、当然把握すべきじゃないかと思います。それとま
た、いろんなことをやると、社会福祉協議会もまたいろいろ仕事がふえて大変だなと思
うわけですよね。ちょっとした部分は、もう何か全て社会福祉協議会にというふうな話
みたいです。
それと、もう一ついいですか。青方地区で、これ集落の問題なんですけども、側溝を
- 101 -
平成27年第4回定例会・第2日目(12月9日)
掃除してますね。毎年 6 月でしたか、県民一斉清掃と。あの中で、青方地区は特に、側
溝を全部上げてしまって、側溝の掃除をされてるわけです。ところが、大分高齢者がふ
えてきて、コンクリートの側溝上げるのは非常に苦痛だと思います。だから、部分的に
グレーチングに変えて、それは県との協議、国道との絡みもあると思うんですけど、グ
レーチングにかえて、グレーチングをめくったら消防ホースで流せるような距離でコン
クリートを設置していくとか、そういう手段というのはできないのかをお伺いします。
○町長(江上悦生君)
これは国道を管理する県にお願いする以外ないと思いますので、町道をつくるときに
はそういうことも参考にしながら。ただ、グレーチングを置くと、そこからごみが入っ
ていくということもあるのかなという思いがしておりますけど、次のときに県のほうに
そういうお願いはしてみたいと思います。
そして、先ほど私が原材料の支給についてとか、手すり等をつくるときの共同のこと
については前向きに検討しますという話をしましたけど、これはあくまでも予算の範囲
内でという御理解をしていただければと。一遍でたくさん出てきたときにできない場合
もあるということは御理解をいただきたいと思います。
○3番(住屋良儀君)
そこら辺も含めて、前向きに、少しでも今以上に生活しやすいようなまちづくりをし
ていただきたいと思います。
以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
(住屋良儀議員
自席へ)
○議長(中山正和君)
以上で 3 番
住屋良儀議員の一般質問を終わります。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
次の本会議は明日 10 日午前 10 時から開きます。
本日はこれをもって散会いたします。
=午後1時57分
- 102 -
散会=
第
3
(12月10日
日
木曜日)
目
平成27年第4回新上五島町議会定例会会議録(第3号)
招集年月日
平成27年12月10日
招集の場所
議
場
開会の日時及び宣告
開
会
平成 27 年 12 月 10 日 10 時 00 分
議
長
中
山
正
和
散
会
平成 27 年 12 月 10 日 13 時 55 分
議
長
中
山
正
和
休
憩
10時56分
~
11時05分
11時22分
~
11時24分
12時00分
~
13時00分
応(不応)招議員並びに欠席議員
議席
番号
氏
出席
欠席
出欠
議席
番号
裕
○
2
名
16人
0人
氏
名
出欠
河
内
一
彦
○
1
大 志 保
3
住
屋
良
儀
○
4
本
村
誠
二
○
5
大
谷
恵
次
○
6
増
田
忠
彦
○
7
坪
井
泰
助
○
8
川
口
正
康
○
9
中
野
千
尋
○
10
野
中
誠
藏
○
11
浜
田
新
一
○
12
本
村
敦
彦
○
13
荒
木
祥
司
○
14
法
村
正
樹
○
15
前
田
あ お い
○
16
中
山
正
和
○
8
番
口
正
9
番
野
千
会議録署名議員
川
- 103 -
康
中
尋
地方自治法第 121 条により説明のため出席した者の職・氏名
職
名
氏
町
名
職
名
氏
名
長 江
上
悦
生 副
町
長 石
田
信
明
長 道
津
利
明 消
防
長 日
髙
清
明
者 渡
辺
綱
二 行財政改革担当理事 川
端
長 堀
江
一
弘 財
長 浦
田
重
利
課 長 小
柳
哲
也 財産管理課課長補佐 初
田
正
信
長 髙
泉
貞
仁 総 合 窓 口 課 長 平
山
好
子
福祉長寿課課長補佐 荒
木
愛一郎 こ
健 康 保 険
課 長 荒
木
宣
長 下
山
課 長 安
永
長 築
課 長 宇
教
会
育
計
総
管
務
理
課
総 合 政 策
税
務
農
課
林
課
観 光 商 工
水
道
生 涯
課
学 習
政
ど
課
も
課
長 堤
田
毅
勝
貴 環
境
課
長 平
田
竹
喜
透 水
産
課
長 石
司
泰
栄
佳
秀 建
設
課
長 本
田
雄喜治
地
政
次 学 校 教 育 課 長 森
戸
佐一郎 文
化
財
課
太
長 湯
川
直
基
若
松
支
所
長 道
下
智
章 新 魚
目 支
所 長 岩
本
富士枝
有
川
支
所
長 田
端
睦
雄 奈 良
尾 支
所 長 宮
﨑
昭
敏
若 松 診 療 所 事 務 長 荒
木
建
就 新魚目診療所事務長 原
重
光
職務のために議場に出席した者の職・氏名
局
議
会
班
主
長 浦
口
淳
一 議
査 元
山
義
智
- 104 -
会
班
係
長 前
田
剛
平成27年新上五島町議会第4回定例会
議事日程(第3号)
平成 27 年 12 月 10 日(木) 午前 10 時開議
日程第1
報告第17号
専決処分事項の報告について(小串漁港漁港施設整備工事(2
工区)にかかる請負の変更契約について)
日程第2
報告第18号
私債権等の放棄の報告について
日程第3
議案第127号
平成27年度新上五島町一般会計補正予算(第6号)
日程第4
議案第128号
平成27年度新上五島町国民健康保険特別会計補正予算(第3
号)
日程第5
議案第129号
平成27年度新上五島町介護保険特別会計補正予算(第3号)
日程第6
議案第130号
平成27年度新上五島町国民健康保険診療所特別会計補正予算
(第3号)
日程第7
議案第131号
平成27年度新上五島町診療所特別会計補正予算(第2号)
日程第8
議案第132号
平成27年度新上五島町簡易水道特別会計補正予算(第3号)
日程第9
議案第133号
平成27年度新上五島町ターミナルビル特別会計補正予算(第3
号)
日程第10
議案第134号
平成27年度新上五島町農業共済事業特別会計補正予算(第1
号)
- 105 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
=午前10時00分
開会=
○議長(中山正和君)
ただいまの出席議員は 16 名であります。
定足数に達しておりますので、お手元に配付の議事日程第 3 号により、直ちに本日の
会議を開きます。
日程第 1、報告第 17 号「専決処分事項の報告について(小串漁港漁港施設整備工事
(2 工区)にかかる請負の変更契約について)」を議題といたします。
報告内容の説明を求めます。
○水産課長(石司泰栄君)(登壇)
おはようございます。
報告第 17 号、専決処分事項の報告について御説明いたします。
議案集の 1 ページをお願いいたします。
報告第 17 号、専決処分事項の報告につきましては、地方自治法第 180 条第 1 項の規
定により、議会において指定されている事項について専決処分をしたので、同条第 2 項
の規定により報告するものでございます。
次のページをごらんください。
専決第 2 号により、専決処分をした事項につきましては、平成 27 年 8 月 7 日に議決
された、小串漁港漁港施設整備工事(2 工区)に係る請負の変更契約を締結したことに
よるものでございます。
それでは内容について御説明いたします。1、契約の目的、3、契約の相手方について
は変更ございません。2、契約の金額、変更前 9,604 万 3,320 円、243 万 3,240 円の増
額で、変更後 9,847 万 6,560 円でございます。
次に、工事の変更概要について説明いたします。本事業は、漁村再生交付金事業によ
る平成 28 年度までの継続事業、小串漁港整備工事に係る浮桟橋製作工事でございます。
今回の変更につきましては、主なものはドック占用料及び陸側のコーナーに防舷材を 2
個追加したことなどにより変更したものでございます。
工期については、当初の契約のとおりといたしております。
以上で説明を終わらせていただきます。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
以上で、報告第 17 号「専決処分事項の報告について(小串漁港漁港施設整備工事(2
工区)にかかる請負の変更契約について)」を終わります。
- 106 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
日程第 2、報告第 18 号「私債権等の放棄の報告について」を議題といたします。
報告内容の説明を求めます。
○財政課長(浦田重利君)(登壇)
おはようございます。
議案集の 3 ページをごらん願います。
報告第 18 号、私債権等の放棄の報告について、新上五島町債権管理条例第 10 条第 1
項の規定により、別紙調書のとおり私債権等を放棄したので、同条第 3 項の規定により
報告するものでございます。
次のページをお願いいたします。
1、債権放棄日、平成 27 年 11 月 5 日。2、債権の内容、番号が債権ごとに順番を振っ
てございます。1 番から 79 番までは水道使用料で、債務者は 1 名でございます。
調定年度、平成 15 年度 1 件、債権額 950 円。調定年度、平成 16 年度 4 件、債権額
7,452 円。調定年度、平成 17 年度 20 件、債権額 3 万 9,730 円。調定年度、平成 18 年
度 20 件、債権額 3 万 5,370 円。調定年度、平成 19 年度 10 件、債権額 2 万 610 円。調
定年度、平成 20 年度 11 件、債権額 3 万 920 円。調定年度、平成 21 年度 8 件、債権額
2 万 6,000 円。調定年度、平成 22 年度 5 件、債権額 1 万 2,160 円。計 79 件、債権額 17
万 3,192 円です。
次に、80 番と 81 番について、水道使用料で債務者は 1 名でございます。調定年度、
平成 22 年度 2 件、債権額 3,503 円。
以上、合計、放棄した金額 17 万 6,695 円、放棄した件数 81 件でございます。
放棄の事由につきましては破産等ということで、条例第 10 条第 1 項第 2 号該当とい
うことで、放棄の事由といたしております。
以上、御報告申し上げます。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○12番(本村敦彦君)
これは破産という残念な結果によってという形なんですけれども、手順としては審査
会を開いてという形になってはおるんですけれども、それはタイムテーブル的にどんな
感じで開かれたのかというのをまず 1 点。それと、申し上げにくいんですけれども、予
備軍的なもので、こういったのが想定される者というのが今後どの程度あるのか、ちょ
っとわかっている、把握している範囲で教えてください。
○財政課長(浦田重利君)
まず、年度末決算後に各課が管理している債権につきまして、一応取りまとめをさせ
ていただいております。それで、各課ごとに管理をしておるんですけれども、各課の判
断で審査会に付議する案件がありましたら、審査会のほうに申請書を出して、この案件
- 107 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
について審査をお願いしますというようなことで、各課から、担当課が財政課ですので、
財政課のほうに書類が上がってくるような形になっております。
今回の審査会につきましては水道課より依頼がありまして、審査会は平成 27 年 11 月
2 日に開催いたしました。今回の事由が破産というようなことで、これは確定している
ものでしたので、内容を確認するというような形で決定をさせていただきました。その
結果を受けて、町長のほうに債権放棄をしますというような伺いをとって、11 月 5 日
に町長の決裁をいただきましたので、その日を債権放棄日と指定をさせていただきまし
た。
ほかの予備軍という御質問ですけれども、詳細に放棄をしそうなという件数ではない
んですけれども、平成 26 年度の決算ベースで、町税、国保税を除いた金額ですけれど
も、関係各課合計で 5,026 万 2,000 円ほど各課から上がってきております。これは債務
者数を参考に申し上げますと、1,286 名ということで件数が上がってきております。た
だ、これは 5 月で締めて上げてきておりますけれども、その後に回収をされたというケ
ースもありますので、実際はこの金額よりは少なくなっている経過でございます。
以上です。
○12番(本村敦彦君)
前段のほうの破産の決定というのが、逆に言うといつだったのかなというのを、もう
一度確認をさせていただきたいと。その裁判所等での破産の決定というのをですね。
確認というようなおっしゃり方だったんですけれども、結局、この債権額というもの
の発生が平成 15 年というところからスタートしているところを見ると、その間という
のが、合併等々いろいろな事情もあって、事務方的に手が回らなかった分もあるのかな
と、額がまだ小さいからというようなところもあったのかなというふうに感じたり、考
えたりもするんですけれども、その点は理由としてどんなことがあったのかというのを
あわせて教えていただきたい。
それと、先ほどちょっと金額を聞いて少しびっくりしましたが、平成 26 年の決算ベ
ースで 5,026 万円というお話だったんですけれども、結局これも時間の経過している分、
それから変な言い方ですけれども新しい分ということで、詳細という形で今ここでとは
申しませんけれども、ある程度経年したものというものとの分類というのがされている
のかどうか。場合によっては 5 年以上かかっているものについては整理にかかっていか
なければいけない関係にあるものもその中に含まれてくるかと思うんですが、3 点目と
して、その分類についてはどのような分類になっているのか。今の平成 26 年度ベース
という話の中で、長期化していると、5 年を超えているものという形で考えた場合に、
回収の困難度が上がっているものという考え方で捉えますと、それについてはどうなっ
ているのか、ちょっと教えてください。
○財政課長(浦田重利君)
通知等の経過については、水道使用料の関係は水道課長のほうから説明していただき
- 108 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
ますけれども、各課の年度の管理の状況ですけれども、基本的に債権管理台帳というの
を、システムで管理をしているところと、台帳で管理をしているところとあるんですけ
れども、古いものでいきますと、ここで上がっている分では平成 19 年度とか、実例を
申し上げますと、児童デイサービスの利用料とか、具体的な例はですね、下水道使用料
とか住宅使用料とか奨学資金とかがあるんですけれども、それぞれの年度ごとに個人債
務者ごとに台帳管理をしておりますので、それによって、その方への督促、やりとり、
催促をいつしましたと、相手の返事がこうでしたというのを記録していくようなシステ
ムになっております。それをしっかり記録した上で連絡をしたけれども、相手が納めき
れないと、分納誓約をとったというような形で、それを処理ごとに、債務ごとに、債権
者ごとに、1 枚ずつ管理をしていっておりますので、そういう形で各課ごとに催促をし
たりということの経過がそこで管理をされておりますので、管理の状況というのはそう
いう形になっております。
電算システムと台帳整備ですけれども、中身については両方ともそういう経過をきれ
いに書いていくようにという形の管理の仕方になっております。
ですから、各課の取り扱う債権によって、時効の年数とかも、民法適用ですのでそれ
ぞれに違う年数がございますので、そこら辺は各課で判断をして、やりとりをしている
ものと思っております。
それと私のほうでは、各課から上がってきた一覧表で把握をしていますので、5 年以
上と 5 年以下というのは私のほうでは把握をしておりませんで、各課のほうが管理をし
ております。私の持っている資料では、5 年以上、5 年以下という分類の資料は、実際
持っておりません。
○水道課長(築地政次君)
今回、破産等で放棄しました 81 件、17 万 6,695 円につきましては、もっと早い段階
で債権管理審査に付議し、適否を審議の上、不納欠損を行い、議会報告しなければなり
ませんでした。
これについては、先ほどいつ確定したのかということですが、平成 22 年度までの水
道料金ということで、平成 22 年度、平成 23 年度には、こういった不納欠損の議案とし
て上げるべきだったものと承知しております。(「答えになっていないよ」の声あり)
○議長(中山正和君)
いつ破産したのかということですよ。
○水道課長(築地政次君)
済みません、資料をちょっと持ちません。申しわけありません。
○副町長(石田信明君)
申しわけありません。
最初のナンバー1 から 79 番まで、この分が平成 24 年 11 月 2 日に免責許可決定がな
されております。80 と 81 番については、破産手続開始通知が平成 23 年 2 月 1 日で参
- 109 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
りまして、債権申し出期間が平成 23 年 3 月 8 日まででございました。その後、それぞ
れの債権者に配当額が示されまして、本町では 4,250 円債権額があったんですが、747
円の配当がなされまして、3,503 円の未納分が確定したということで、そのときに破産
がスタートしたということになっております。
以上です。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑ありませんか。
○3番(住屋良儀君)
今、水道課長が先に謝ったんですけれども、実際、平成 24 年に破産決定して、今も
う平成 27 年ですよ。これまで、いわばほったらかしにしていたということ自体が、や
はりずさんじゃないかなという気がするわけですよ。だから、この部分については、や
はり慎重に。債権の管理台帳があるのであれば、その分についてしっかり管理していか
ないといけないし、また督促状なのか催促状なのか知りませんけれども、それについて
も、これを出すことを怠れば債権は当然消滅するような形になるわけですから、それに
ついては十分慎重にしていただきたいと。
それとまた、先ほど本村議員が質疑した中で、5,000 万円のいわば滞納分があると。
だから、その分の内訳を、例えば住宅使用料が幾ら、水道使用料が幾ら、そこら辺の話
を聞きたかったんじゃないかと思うんですよ、その分類というのを。5 年というのは、
ちょっと分類はしづらいかもわかりません、私債についてはですね。だから、その中で
5,000 万円の内訳で水道使用料 17 万円ですけれども、それよりもはるかに大きい金額
が今後、滞納というか、そういうふうな回収不能になる見込みもあるわけですから、そ
の分について分類して、はっきり管理していかないといけないんじゃないかと。
それとまた、各課がそれぞれ把握しているかもわかりませんけれども、年度末には財
政課に来るかもわからないけれども、各課に任せきりではなくて、やはり全庁を挙げて
回収に入らないと大変になってくると思います。特に住宅使用料あたりは大きいんじゃ
ないかと思いますよ。
これが税であれば時効というのがありますけれども、私債についてはなかなか、こっ
ちが催促を怠ればそれで消滅するかもわかりませんけれども、ずっと残るわけですから
ね。催促している限りはですね。
そういうことで、その 5,000 万の大体どれぐらいの、大きな金額でいいです、そこら
辺でどういうふうに分類されるかお伺いします。
○財政課長(浦田重利君)
額の大きいものを申し上げますと、住宅使用料で 550 万 3,000 円程度。奨学資金が
2,035 万円程度。5,000 万円のうち一番大きいのが、奨学資金の金額が一番未収額が大
きいような状況になっております。水道課の金額も奨学資金と同じような金額で 2,035
万 6,000 円程度が計上されております。先ほどの学校教育課所管の分が 2,039 万 8,000
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
円程度です。申しわけありません。そこの二つの金額が多くなりまして、次の建設課が
所管している住宅使用料が 772 万円程度と。この三つが 5,000 万円のうち……
○3番(住屋良儀君)
550 って言ったよ、住宅使用料。
○財政課長(浦田重利君)
確認をします。申しわけありません。
済みません。住宅使用料は先ほど言いました 553 万 9,000 円が計上されております。
○3番(住屋良儀君)
今聞くと、教育委員会関係が結構あるんですね、奨学資金については。それぞれ事情
があると思いますけれども、やはり追跡というのはするべきだと思います。
また、住宅使用料についても、建設課だけではなくて財産管理課のほうも住宅使用料
があるんじゃないかと思うわけですよね。だから、やはり各課横断的に連携をとりなが
ら回収に当たるというのは必要じゃないかと思います。
これをほったらかしにしていて、これを住民がね、本当にこの数字を捉えたら、正直
者がばかを見るよね、そうしたら納めないでおこうかになってしまうんじゃないかと思
うんですよ。真面目に納めている人はきっちり共益費まで納めているかもわからない、
駐車料金まで納めているかもわからないのに、納めないでそのまんまほったらかしにし
ているのをこういうふうにずっと長年そのままというのもおかしなもので、それでなお
かつ、そこに住まわせている可能性もあるわけですよね、家賃を徴収できずに。だから、
本当に居座ったほうが勝ちというような感じになっているような感じですよね、住宅使
用料に関しては。だから、そこら辺はある程度強制的にやって、お互い正直者がばかを
見るような、ばかを見ると言ったらだめなんですけれども、そういう政治にならないよ
うに、行政にならないように、心して管理に当たっていただきたいと思います。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
以上で、報告第 18 号「私債権等の放棄の報告について」を終わります。
日程第 3、議案第 127 号「平成 27 年度新上五島町一般会計補正予算(第 6 号)」を
議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○財政課長(浦田重利君)(登壇)
議案第 127 号、平成 27 年度新上五島町一般会計補正予算(第 6 号)について御説明
申し上げます。
本案は、地方自治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
補正予算書の 1 ページをお願いいたします。
第 1 条、歳入歳出予算の補正額は、歳入歳出それぞれ 5 億 9,149 万 2,000 円を追加し、
補正後の予算総額を 178 億 2,055 万 5,000 円とするものでございます。
第 2 条の債務負担行為の補正は、5 ページの第 2 表にお示しのとおり、追加として最
終処分場水質検査業務委託料ほか 9 件につきまして、平成 28 年 4 月 1 日から着手する
必要のある施設の維持管理業務委託料、燃料及び薬品の購入費等について、入札の準備
等事務処理上の必要から、それぞれの所要見込み額を設定するものでございます。また、
国土調査の数値情報化事業について、法務局保有の地図及び登記データの無償提供が受
けられるようになりましたので、廃止するものでございます。
第 3 条の地方債の補正は、6 ページから 8 ページの第 3 表にお示しのとおり、地方債
の追加、変更、廃止を行っております。追加の事業は、合併特例債で社会体育施設整備
事業 760 万円と、学校給食センター施設整備事業 1,100 万円合わせまして、1,860 万円
を追加してございます。社会体育施設整備事業は、有川総合体育館大規模改修工事実施
設計業務委託分でございます。学校給食センター施設整備事業分は、新魚目給食センタ
ーの蒸気ボイラー取替工事分でございます。変更分では、医師住宅建替事業(過疎債)
から辻発彦杯少年野球大会交流事業(過疎特別債)までの 18 事業につきまして、事業
費の増減、事業間調整により、それぞれ変更してございます。
廃止につきましては 8 ページになります。小学校施設整備事業(合併特例債)は、魚
目小学校体育館大規模改造工事が国庫補助不採択となったため、事業費を全額減額して
おります。町債総額で 7,590 万円の減額でございます。
それでは事項別明細書により、歳出から補正概要の主なものについて御説明いたしま
す。15 ページをお願いいたします。
2 款総務費、1 項総務管理費は、2 億 9,166 万 6,000 円の増額計上でございます。3 目
財政管理費、25 節積立金で、基金利子を合わせて減債基金に 3 億 120 万 5,000 円を積
み立てることが主な要因となっております。1 目一般管理費での主なものは、4 節共済
費 1,745 万 4,000 円の減で、これは基礎額・追加費用率の減などによるものです。1 節
事業費の印刷製本費 120 万円の増は、例規集追録の増によるものです。5 目財産管理費
62 万 5,000 円の減の主なものは、18 節備品購入費で、入札執行残により 260 万 9,000
円の減、19 節負担金補助及び交付金で町内各地区防犯灯設置補助金 150 万円の増でご
ざいます。7 目地域づくり費は、19 節負担金補助及び交付金で 583 万 9,000 円の増額計
上です。地域活動支援事業補助金は決算見込みによる 200 万円の増額で、バス路線維持
費補助金 383 万 9,000 円は、有川奈良尾線 414 万 7,000 円の増、青方奈良尾線 30 万
8,000 円の減であります。9 目情報推進費、12 節役務費は、地域イントラネット光ケー
ブル施設手数料 11 カ所分で、158 万 2,000 円の増額でございます。
15 ページ下段から 16 ページになります。2 項徴税費は 502 万 6,000 円の減額で、各
費目、国土調査事業の取りやめによる減額でございます。3 項戸籍住民基本台帳費は 29
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
万円の増額計上です。18 節備品購入費で顔認証システム機器 21 万 1,000 円が主なもの
でございます。
16 ページ下段から 17 ページ上段になります。3 款民生費、1 項社会福祉費は 4 億
2,262 万 5,000 円を増額計上してございます。1 目社会福祉総務費では、20 節扶助費
4,378 万 5,000 円の増額で、自立支援給付費並びに地域生活支援費ともに対象件数の増
によるものでございます。3 目老人福祉費は 460 万円の減額で、8 節報償費、19 節負担
金補助及び交付金、20 節扶助費については対象者数などの減によるものです。11 節需
用費の施設修繕料は、太田コミュニティセンターのトイレ改修分でございます。4 目国
民健康保険事務費は 3 億 8,000 万円の増額計上で、国民健康保険特別会計の繰出金でご
ざいます。これは平成 20 年度から平成 26 年度までに貸し付けておりました分を一括返
還するための財源として繰り出すものでございます。6 目介護認定事務費は、地域支援
事業など介護保険特別会計への繰出金 8 万 9,000 円の減でございます。
17 ページをお願いします。7 目福祉医療費、20 節扶助費は、対象件数の増により 301
万 6,000 円の増額計上でございます。8 目福祉センター管理費は 51 万 3,000 円の増額
計上で、11 節需用費、施設修繕料のほか、13 節委託料は入札執行残による減額でござ
います。2 項児童福祉費は 240 万 4,000 円の増額計上でございます。1 目児童福祉総務
費 94 万 9,000 円の増で、主なものは 19 節負担金補助及び交付金において、私立保育所
(歓喜園)の耐震化事業補助金 50 万 4,000 円でございます。3 目保育所費は 127 万
4,000 円の増額計上で、主なものは有川保育所等の代替保育士の 7 節賃金 77 万 4,000
円の増、13 節委託料で認定こども園若松保育所建設事業基本設計業務委託料の入札執
行残による 15 万 6,000 円の減などでございます。5 目児童館費は 14 万 7,000 円の増額
計上で、11 節需用費は浜ノ浦児童館の施設修繕料と、18 節備品購入費は奈良尾児童館
の湯沸かし器の購入でございます。
18 ページをお願いします。
3 項、1 目災害救助費の 20 節扶助費は 10 万円の増額計上で、不慮の事故に対する弔
慰金でございます。4 款衛生費、1 項保健衛生費は 6,390 万 1,000 円の減額計上で、主
なものは 5 目簡易水道管理費で簡易水道特別会計の建設事業費等の減による繰出金
6,375 万 6,000 円の減額が主なものでございます。1 目保健衛生総務費は 58 万 5,000 円
の増額計上で、主なものは 3 節職員手当等で時間外勤務手当 32 万円の増、19 節負担金
補助及び交付金で 2 件分の軽度・中等度難聴児補聴器購入助成金 14 万 1,000 円でござ
います。4 目環境衛生費は 82 万円の減額計上で、それぞれの事業の確定による負担金
の減でございます。
18 ページの下段からになります。
2 項清掃費は 3,444 万 4,000 円の減額計上でございます。1 目清掃総務費では、7 節
賃金から 14 節使用料及び賃借料については、漂流・漂着ごみ撤去事業の上半期実績に
伴う調整によるものでございます。18 節備品購入費のダンプトラックは、入札執行残
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
による 265 万 6,000 円の減額でございます。2 目塵芥処理費は 610 万 7,000 円の減額で、
13 節委託料で見積もりによる減や執行残による減額でございます。3 目ごみ焼却施設管
理費は 1,184 万 2,000 円の減額計上で、15 節工事請負費、18 節備品購入費ともに入札
執行残等による減額でございます。4 目リサイクルプラザ管理費は 818 万 8,000 円の減
額計上でございます。主なものは 12 節役務費で、運搬回数の増等による残渣等運搬手
数料 172 万 6,000 円の増、入札執行残による 13 節委託料の 979 万 3,000 円の減額でご
ざいます。5 目汚泥再生処理センター管理費は 145 万 3,000 円の減額計上で、13 節委託
料、18 節備品購入費ともに入札執行残等によるものです。
20 ページをお願いします。
6 款農林水産業費、1 項農業費は 125 万 5,000 円の増額計上でございます。主なもの
は 5 目農地費における 15 節工事請負費で、網上地区耕作道安全柵設置工事 118 万
6,000 円の計上でございます。
2 項林業費は 560 万円の減額計上で、主なものは 4 目造林費で 515 万 2,000 円の減額
で補助対象の減によるものでございます。
20 ページ下段から 21 ページになります。
3 項水産 業費は 2,645 万 4,000 円の減額 計上でござ います。2 目水産業振 興費は
1,952 万 1,000 円の減額で、1 節報酬から 9 節旅費については栽培漁業センター職員の
9 月末退職による減額でございます。14 節使用料及び賃借料は、入札執行残による軽ト
ラックリース料の減でございます。15 節工事請負費の栽培漁業センターフェンス整備
工事は、事業完了による 39 万 1,000 円の減額でございます。白浜地区野営場駐車場改
修工事はパーク・アンド・ライドに向けての改修工事でございます。
21 ページの 19 節負担金補助及び交付金 1,944 万 9,000 円の減額は、離島漁業再生支
援交付金事業補助金で、各地区対象世帯の増減により 2,189 万 6,000 円の減です。後継
者育成事業補助金で、新規 2 名の増により 250 万円の増、漁港合併等支援事業補助金で
21 万 6,000 円の増、ATM新規設置事業費補助金は入札執行残による 26 万 9,000 円の
減でございます。4 目漁港建設費は 693 万 3,000 円の減額計上で、13 節委託料及び 15
節工事請負費は入札執行残や事業費調整によるものでございます。
21 ページ下段から 22 ページになります。
7 款、1 項商工費は 1,607 万 5,000 円の増額計上でございます。1 目商工総務費は、
ターミナルビル特別会計繰出金として 374 万 3,000 円を計上してございます。2 目商工
振興費、11 節需用費は、浦浜地区の街灯の修繕でございます。3 目観光費は 1,214 万円
の増額計上でございます。パーク・アンド・ライドに使用するための無線機に関する所
要額を 12 節役務費と 14 節使用料及び賃借料に計上してございます。無線機は 10 台を
予定してございます。また 12 節役務費の建築確認申請手数料は、五島うどんの里遊麺
三昧改修工事に伴うものでございます。また 13 節委託料に実施設計業務委託料を計上
してございます。
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同じく 13 節委託料の、しま共通地域通貨発行等業務委託料は、実績見込みによる減
額でございます。蛤浜駐車場土地分筆登記調査測量業務委託料 23 万 1,000 円は、17 節
公有財産購入費において蛤浜駐車場用地を購入することによるものでございます。15
節工事請負費は 547 万 1,000 円の増額計上でございます。奈良尾イベント公園ステージ
基礎改修工事は、工法の変更等による減額でございます。上五島空港駐車場改修工事及
び白浜地区休憩所整備工事は、世界遺産関連でございます。また、温泉宿泊施設熱交換
器取替工事は、ホテルマルゲリータ分でございます。19 節負担金補助及び交付金 1,681
万円の増額計上は、上五島空港に急速充電器を設置するためのEV&ITS実配備促進
事業補助金 1,591 万円と、外国人ツアー客増による外国人観光客誘致推進事業費補助金
90 万円の計上によるものでございます。
22 ページ下段から 23 ページになります。
8 款土木費、2 項道路橋りょう費は 1,329 万 9,000 円の増額計上でございます。1 目
土木橋りょう総務費の 18 万 6,000 円のうち 11 節需用費 16 万 8,000 円は、愛護団体の
活動日数等の増によるものでございます。2 目道路維持費は 580 万円の増額計上で、13
節委託料は入札執行残による減額でございます。また 15 節工事請負費の増については、
設計の結果での工法見直し等による増額でございます。3 目道路橋りょう新設改良費は
731 万 3,000 円の増額計上でございますが、各節事業費等の調整による増減でございま
す。
23 ページ下段になります。
4 項港湾費は 2,000 円の増額計上で、各節説明欄記載のとおりでございます。
24 ページをお願いします。
5 項都市計画費は 23 万 1,000 円の増額計上でございます。11 節需用費は船崎地区街
なみ交流センターの浄化槽修繕でございます。13 節委託料と 15 節工事請負費、17 節公
有財産購入費は、有川地区都市再生整備計画工事の事業費調整等によるものです。6 項
住宅費は 7 万 6,000 円の増額計上で、各節説明欄記載のとおりでございます。
24 ページ下段から 25 ページ上段になります。
9 款消防費、1 項消防費は 58 万 8,000 円の減額計上でございます。1 目常備消防費は
301 万 2,000 円の減額で、13 節委託料で通信機器保守委託料の契約執行残による 198 万
7,000 円の減と、18 節備品購入費の中の消防ポンプ自動車の入札執行残による 135 万円
の減が主なものでございます。2 目非常備消防費、11 節需用費、消耗品費は、消防団充
実強化促進事業費補助事業による 52 万 5,000 円の増額計上でございます。3 目消防施
設費は 50 万 6,000 円の増額計上でございます。消防施設の修繕料 184 万 8,000 円の増
と、15 節工事請負費の消火栓新設工事の事業費の減により、150 万 4,000 円を減額した
ことが主なものでございます。
25 ページになります。4 目災害対策費は 11 節需用費において、戸別受信機の修繕や
似首局の延長スピーカーケーブルなどの修繕で 139 万 3,000 円を増額計上してございま
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
す。
10 款教育費、1 項教育総務費は 768 万 4,000 円の減額計上でございます。2 目事務局
費の 14 節使用料及び賃借料、3 目教員住宅費の 15 節工事請負費、4 目スクールバス運
営費の 18 節備品購入費は、それぞれ入札執行残による減額でございます。4 目の 13 節
委託料、スクールバス運行業務委託料は、契約による不用額や定期券利用生徒数の減に
よる減額でございます。
2 項小学校費は 4,897 万 4,000 円の減額計上でございます。主なものは 1 目学校総務
費の 15 節工事請負費の減額で、魚目小学校体育館大規模改造工事が国庫補助不採択と
なったため、4,893 万 2,000 円を減額し、東浦小学校手摺設置工事及び有川小学校相撲
場解体工事は入札執行残の減額でございます。
25 ページ下段から 26 ページになります。
3 項中学校費は 30 万 8,000 円の増額計上でございます。1 目学校総務費は 96 万
1,000 円の増額計上で、11 節需用費は指導書の単価増による 28 万 9,000 円、施設修繕
料として 60 万円、14 節使用料及び賃借料は、若松中学校への真砂土運搬のための重機
借上料でございます。3 目学校振興費は準要保護対象者の減により、20 節扶助費を 65
万 3,000 円減額してございます。
4 項幼稚園費、1 目幼稚園総務費は 15 節工事請負費で、有川幼稚園空調設備改修工事
の入札執行残を 28 万 6,000 円減額してございます。
5 項社会教育費は 1,141 万 7,000 円の増額計上でございます。1 目社会総務費の 11 節
需用費は、車両修繕料 7 万円を計上してございます。2 目公民館費は、11 節需用費に奈
良尾公民館等の施設修繕料 92 万 4,000 円と、18 節備品購入費で奈良尾公民館、須崎公
民館の冷蔵庫及び須崎公民館のエアコン購入を計上し、合計 132 万 5,000 円を増額計上
してございます。3 目図書館費は嘱託職員の 9 月末退職に伴う、1 節報酬、7 節賃金の
増減でございます。4 目文化財保護費は 835 万 2,000 円の増額計上で、主なものは 15
節工事請負費の長崎の教会群サテライト整備工事の計上によるものでございます。5 目
備蓄記念会館運営費は、施設修繕料として 11 節需用費に 42 万 3,000 円を増額計上して
ございます。6 目鯨賓館運営費は、8 節報償費に講師謝礼 15 万円と、搬入ドア修繕など
施設修繕料 115 万 3,000 円を増額計上してございます。
27 ページをお願いします。
6 項社会体育費は 2,470 万 1,000 円の増額計上でございます。1 目保健体育総務費は
少年スポーツ団体全国大会への出場に伴う少年スポーツ大会補助金の増と、辻発彦杯少
年野球大会補助金の確定による減額で、合計 14 万 6,000 円の減額計上でございます。2
目体育施設費は 1,023 万 6,000 円の増額計上でございます。7 節賃金 6 万 3,000 円の減
額は、13 節委託料の有川運動公園トイレ清掃委託料 6 万 3,000 円との調整でございま
す。11 節需用費は、新魚目、有川総合体育館の施設修繕料が主なものでございます。
13 節委託料の中の有川総合体育館大規模改修工事実施設計業務委託料は、事業財源の
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
関係で平成 28 年度予定分を前倒しで実施するものでございます。15 節工事請負費は、
新魚目総合体育館屋上防水改修工事の入札執行残の減額と、新魚目、有川総合体育館の
緞帳移設工事、合計で 188 万 7,000 円を増額計上してございます。3 目温水プール運営
費は 295 万 8,000 円の増額計上で、温度自動制御機器修繕など施設修繕料 282 万 8,000
円とハードコアジム購入で 13 万円を計上してございます。4 目給食センター費は 1,165
万 3,000 円の増額計上でございます。新魚目給食センターの蒸気ボイラー取替工事に伴
い、13 節委託料と 15 節工事請負費を計上してございます。
27 ページ下段になります。
12 款、1 項公債費、1 目元金は財源組み替えでございます。
続きまして、10 ページに戻っていただき、歳入について御説明いたします。
9 款、1 項地方交付税は 2 億 1,497 万 9,000 円で、今回補正の一般財源所要額の計上
です。
11 款分担金及び負担金、2 項負担金は、1 目民生費負担金、1 節老人福祉費負担金で、
措置者の減により 30 万円を減額してございます。
12 款使用料及び手数料、2 項手数料は、1 目総務手数料、2 節戸籍事務手数料は通知
カード、個人番号カード再交付手数料をそれぞれ 5 件ずつ見込み、6,000 円を計上して
ございます。
13 款国庫支出金、1 項国庫負担金は、1 目民生費国庫負担金 2,410 万 3,000 円の増額
で、1 節社会福祉負担金の障害者自立支援給付費負担金及び 2 節児童福祉費負担金の障
害児童通所支援給付費負担金ともに、収入見込み増によりそれぞれ増額計上してござい
ます。2 項国庫補助金は 886 万 7,000 円の増額計上でございます。3 目衛生費国庫補助
金は、1 節衛生費補助金の循環型社会形成推進交付金(浄化槽)については、年度間調
整により 174 万 7,000 円を減額してございます。4 目農林水産業費国庫補助金、2 節林
業費補助金は、県費補助金の林道改良事業補助金(林業専用上五島縦貫線 1 号支線)が
国庫支出金に変更となり、美しい森林づくり基盤整備交付金として 2,000 万円を計上し
てございます。6 目教育費国庫補助金は 938 万 6,000 円の減額で、魚目小学校体育館大
規模改造工事が不採択となったため、1 節小学校費補助金の学校施設環境改善交付金を
減額するものでございます。
11 ページになります。
3 項委託金は 3 目商工費委託金、1 節商工費委託金で、航空気象観測業務委託金を 12
万 3,000 円計上してございます。
14 款県支出金、1 項県負担金は、2 目民生費県負担金で 1,205 万 1,000 円の計上で、
国庫負担金同様、1 節社会福祉費負担金の障害者自立支援給付費負担金及び 2 節児童福
祉負担金の障害児童通所支援給付費負担金ともに収入見込み増により、それぞれ増額計
上してございます。
11 ページ下段から 12 ページになります。
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
2 項県補助金は 4,424 万円の減額計上でございます。1 目総務費県補助金、1 節総務
管理費補助金は、国土調査事業数値情報化業務の中止により国土調査事業費補助金 375
万円を減額してございます。
2 目民生費県補助金では、3 節児童福祉費補助金の保育対策事業補助金及び保育緊急
確保事業費補助金を子ども・子育て支援交付金に組み替えるものでございます。幼稚
園・保育所等耐震化事業補助金 50 万 4,000 円は歓喜園の耐震化事業補助金に充当する
も の で ご ざ い ま す 。 4 節 福 祉 医 療 費 補 助 金 は 福 祉 医 療 費 の 増 の 見 込 み に よ り 150 万
8,000 円を増額計上してございます。
3 目衛生費県補助金は 391 万 8,000 円の減額計上でございます。主なものは、2 節清
掃費補助金で海外漂着物地域対策推進事業補助金 398 万 8,000 円の減額でございます。
4 目農林水産業費県補助金は 4,403 万 9,000 円の減額計上でございます。事業費の増
減や実績に伴い、2 節農業費補助金は 3 万 1,000 円の減額、3 節林業費補助金は 337 万
6,000 円の減額、5 節水産業費補助金は 2,063 万 2,000 円の減額でございます。また 4
節林道建設費補助金は国庫支出金へ変更となったための減額でございます。
12 ページになります。
7 目教育費県補助金、1 節社会教育費補助金は 493 万 2,000 円の増額計上でございま
す。世界遺産整備活用事業補助金 512 万 8,000 円は、白浜地区休憩所整備工事に充当す
るものでございます。21 世紀まちづくり推進総合補助金 19 万 6,000 円の減額は、栽培
漁業センターフェンス整備工事の完了による減額でございます。9 目消防費県補助金、
1 節消防費補助金は、消防団充実強化促進事業補助金として 52 万 3,000 円を計上して
ございます。
15 款財産収入、1 項財産運用収入は、2 目、1 節利子及び配当金で財政調整基金及び
減債基金の利子分合計 124 万円を計上してございます。2 項財産売払収入は、2 目、1
節物品売払収入のスクールバス売払収入 10 万円の減額は、西肥バスに譲与したために
減額したものでございます。
16 款、1 項寄附金、3 目、1 節一般寄附金は、株式会社チョープロ様よりいただきま
した 100 万円を計上してございます。
17 款繰入金、2 項基金繰入金は 6,854 万 7,000 円の繰り入れで、充当事業財源調整の
繰り入れ等でありますが、1 目財政調整基金繰入金は国民健康保険特別会計繰出金に充
当するものでございます。
13 ページになります。
19 款諸収入、3 項貸付金元利収入、1 目貸付金元利収入は、平成 20 年度から平成 26
年度までに貸し付けていました 3 億 8,000 万円について、国民健康保険特別会計からの
償還金を計上してございます。
19 款諸収入、5 項雑入は 111 万 6,000 円の増額計上です。内訳は説明欄記載のとおり
でございます。
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
20 款、1 項町債は第 3 表で御説明をいたしましたとおり、総額で 7,590 万円を減額す
るものでございます。
以上で、議案第 127 号、平成 27 年度新上五島町一般会計補正予算(第 6 号)につい
ての説明を終わらせていただきます。
よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
ここでしばらく休憩をいたします。再開を 11 時 5 分といたします。
=午前10時56分
休憩
=午前11時05分
再開
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○12番(本村敦彦君)
私は教育費のほうでお伺いをしたいと思います。まずは 25、26 ページになるんです
けれども、学校振興費、小学校・中学校において、要と準要の保護児童、あるいは生徒
の援助費というのが増減されていますが、これは当初の見込みとどのような状況で変わ
ってきたのかというのが、まず 1 点ございます。それと校区外での異動といいますか、
今年度において校区外で異動した児童生徒というのがどれぐらいいるのか、わかってい
る範囲でちょっと教えてください。
○学校教育課長(森
太君)
質問にお答えをいたします。まず要保護、準要保護の人数でございますけれども、平
成 27 年度の当初予算のときに見込みんでおりました人数が、小学校で 43 名見込んでお
りました。これが 11 月末現在で認定者数が 54 名ということで、11 人超過をいたしま
した。そういうことで 44 万 9,000 円増額をさせていただいております。
それから、中学校の場合は当初、人数を 42 人と見込んでおりましたが、11 月末で 38
人と少なくなっておりましたので、65 万 3,000 円の減額ということにしております。
これは当初予算を組むときに、どうしても前年度の数にプラスアルファという形で計上
いたしますので、実際、申請が 3 月に上がってきますので、その調整ということになり
ます。
次に、指定学校の変更ですけれども、4 月の段階で、年度当初から指定学校の変更を
受けたという児童生徒については小学校 11 名、中学校 6 名。年度途中に小学校 3 名、
中学校 1 名が変更しておりますので、合計、小学校 14 名、中学校 7 名、合計の 21 名で
す。
以上です。
○12番(本村敦彦君)
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
要・準要保護というのは、やはりそれぞれの経済状況とか、そういったもので変更、
変化が出てくることは容易に理解できるんですけれども、それだけやはり厳しいところ
がまた出始めているのかなという実感です。
指定の校区の異動なんですけれども、この傾向というのが、やはりまず 1 点目として
どういう理由が主な理由で異動していくのか。特に中学校、小学校でそれぞれ特徴的な
異動の理由というのがあるのか。それとここ数年来、ここでも何度か予算、決算審査の
折に質疑が交わされた記憶もありますけれども、そういった傾向というのが、ここ数年
来、どのような傾向で来ているのかというところについてお知らせをいただきたい。
と同時に、これは合併当初、くしくも今、前に座っておられますけれども、大谷議員
が初めての議会ぐらいのときに、クラブ活動について、今の時流というものも捉えても
っと弾力的にといったような趣旨の一般質問をされたと私は記憶しておりまして、いよ
いよ学校が小規模化してくる中で、そういった今までの傾向も踏まえた上で、これは学
校長の権限に属することなのかもしれませんけれども、2 点目の質問として上げており
ます異動の理由というのにクラブ活動というものがあるようであるなら、その点の現況
での経緯も含めてお答えをいただきたいと思います。
○学校教育課長(森
太君)
指定学校変更の理由でございますけれども、教育委員会のほうでこの審査については
ある程度の基準をつくらせていただいております。その中で、平成 27 年度におきまし
てはまず転居予定というのがあります。例えば 5 月に新しく家を新築して転居したいと。
ただし 4 月の 1 カ月間だけ前の学校に行って転校するのは子供にとって余りよくないと
いうことで、早目に 4 月からその学校に行かせてくださいというのが 1 例あっておりま
す。
それから留守家庭。これは保護者が二人とも校区外に勤務をしておりまして、学校が
終わって家に帰っても誰もいないということで、できれば学校が終わったらその職場の
近くにいると。または、おじいちゃん、おばあちゃんが学校の近くにいるので、そのじ
いちゃん、ばあちゃんのところで夕方まで過ごしてから一緒に親と帰るということが 7
件あります。
あと身体的理由ということで 1 件。それから、中学生の場合は、特に先ほども出まし
た部活動の件で教育的配慮ということで 6 件あります。これは、例えば小学校のときに
自分はソフトボールを一生懸命やっていたと。ただ、そこの校区の中学校に上がるとき
に野球部がないので、せっかく小学校で一生懸命やったので中学校でも同じクラブをや
りたいという理由が基本的に多い理由となっております。
それから、特殊事情ということで、家庭内暴力とか、そういったDV等の避難のため
に学校をかわるといった件、それから両親等の離婚等での指定校の変更が 2 件、それか
ら、その他ということで 3 件ありますけれども、これは特定地域なんですけれども、有
川地区の箒山地区ですが、ここは有川小学校校区なんですが、東浦小学校が登校も近い。
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
それと安全確保。それから、以前から箒山地区は東浦小学校に行っていたということで、
その子供たちは変更を認めているという状況です。
以上です。
○教育長(道津利明君)
中学校の部活動なんですが、小規模化する中で、子供がやりたい部活全て満足できれ
ばいいんですが、生徒数が減少する中で、学校としてもどの部活を残していくかという
のは非常に苦慮しております。私が思うには、やはり部活動の目標というのは、集団あ
るいは異学年の生徒が集まって切磋琢磨する中で、先輩後輩の間の礼儀とか、あるいは
向上心をつけていくという目標からすると、私は部活動の種類にかかわらず、どの部活
でもその目標は達成できるんじゃないかなと思っております。
○12番(本村敦彦君)
3 回しかないので要領よく答えてもらいたいと思うんだけれども、僕が聞きたいのは、
今、そうやってクラブ活動が原因で異動するという子が現にいるわけで、それを見てい
て小学校に今高学年でいる保護者がやりたくないと、違うところにやりたいと言ってい
る声を実際聞きますと、ただでさえ規模が小さくなっているところで異動していくと、
学校自体が成立しなくなるんじゃないかという話。それを今、どうやって決めているの
かと。その決めている背景というのは学校長の権限の範疇なんだろうけれども、それが
なぜもうちょっと弾力的とか、保護者や生徒やそういった方々の意見が受けられないの
か。これはきのう、きょう始まった話ではなくて、前からいろいろな話で、パターンで
言っていた話じゃないですかと。だから、実際の数字を聞いたのはそのためですよ。で、
今の現況はどうなんですかって聞いたって、何かちんぷんかんぷんな答え。
もうちょっと真面目に聞いてくださいよ、正直。さっきもそうだけれども。私の日本
語ってそんなにおかしいですか。おかしければ変えますけれども。ただ、言っては悪い
けれども、そういう現状をあなた方は聞いていますかというところもあるわけですよ。
僕らは議員なんで、いろいろな機会を捉えて普通の方々と会う機会があって、忙しい
のにとか言われながら、呼びつけられまではしませんけれども、町でぱったり会ったり
とか、いろいろな会合で一緒になったとき、「ちょっといいですか」と袖口引っ張られ
て、こういうことなんですけどと。今、6 年生だけれども、個別の中学校の名前を出し
て余りよろしくないけれども、奈良尾中学校にやりたくないんだけれどもと。今行って
いる 1 年生も、実は途中だったけれども転校した、クラブをやりたいからと。今そこで
やっている中学校のクラブは成立しているのに、もう 1 個クラブがつくれない、何で聞
いてもらえないんだろうと。そういうことがあって校長先生にお話にいったら、いや、
これは前に決まっているから変更はしませんと。そんな硬直化していていいんですかと
いうことなんですよね。
要件を満たせば、じゃあ、異動させますということになると、そこの地区で学校は成
立しなくなるのは目に見えてわかっているじゃないですか。いずれ子供は少なくなると
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
いうのは今、現状としてどうしようもないから、これをどうにかして一日でも長くそこ
で学校を続けてもらいたい、地域のためにもと思う親の気持ち。で、親はやはりそうい
うときに一番悩むんですよ。自分はやはりここの学校で育ったからという気持ちがある
し、地元に対する愛着もある。ただ、それが安易にとは言わないけれども、なかなか話
をしても進まないし、受け入れてもらえない。
だからこういう話というのは、皆さん方の耳に入っているのかというところを、きょ
うははっきりお聞きをしたいと思うし、逆にそういう状況で声が上がっているのに、木
で鼻をくくるという言葉がどうかわかりませんけれども、紋切り型で、これは決まって
いるから変更なんてできないんですよと校長先生から言われれば、保護者はどう思いま
すか。やはり教育委員会に頼んで、また変えましょうと。そうするとまた学校の生徒が
減っていく。その悪循環をどこかで断ち切らないといけないじゃないですか。
誰のために学校がそこにあるのか、そこの議論をやはりきちんと……。原則と言った
らおかしいんですけれども、根本に立ち返るような姿勢がないと、学校の中のことは、
やはり外から見えにくいというのはわかるんですけれども、そういう意味で、行政がど
こまでタッチできるのかというところを一歩踏み込んでいかないとですね。想像力が働
かなくなっているんですよ。やはり皆さん官僚ですから、できないことの理由を探すの
は上手だけれども、やろうと思ってイメージを膨らますというのは、やはりとてもとて
も下手っぴになっているように思うんですけれどもね。
集約しますと、最後ですから、教育長として、私が今言った話がどの程度御理解でき
るかわかりませんけれども、こういう悪循環のスパイラルというものを教育長としてど
ういうふうに感じているか、それだけを教えてください。
○教育長(道津利明君)
議員のおっしゃるとおり、いろいろな部活、要望があります。中学校に行ったら、こ
の部活をしたい、それを設立してほしいという要望はいろいろ聞いております。しかし、
学校の都合がありまして、ある部活を立ち上げると、ある部活がなくなるという現状の
中で、非常に学校のほうも苦慮しています。
私どもは、今まで小さな学校から大きな学校に部活の関係で行くという事例が多かっ
たんですが、逆に大きな学校から小さな中学校に生徒を引き受けるような、例えば特認
校制度というのがあります。函館とか愛知県の一式町とか、山口県の宇部とかですね。
小さい学校で学びたい子供は指定学校の変更をして、その小さい学校に行けるような仕
組みをつくろうということで、定例の教育委員会の中で議論をしていきましょうという、
ちょっと手だてを今、考えております。
非常にこの部活の問題は難しい問題で、とにかく少ない人数の中でどう部活を維持し
ていくかというのは、これは保護者にも丁寧に説明しておりますし、児童生徒の希望を
とりながら学校でも話し合いをして校長が決めていくわけですので、その辺のところは
御理解をいただきたいなと思っております。
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
○12番(本村敦彦君)
何をどう理解すればいいのか。北海道やよその事例じゃないんですよ。小さいところ
から小さいところに移っていけば小さいところが余計小さくなるんだから。今あってい
ることに対して目をつぶらないで、もっと踏み込んで指導するなり、その指導のあり方
にしても、保護者も入れて、教育委員会も入って、そして学校長と協議できるような機
会というのはつくれないのか。そこまでのことぐらいはやってあげてもいいんじゃない
のと。
だから、一つを残すことで、じゃあほかはゼロでいいのか。じゃあ、何のためにそれ
を残すことになったのかというのが、結局やりたくない部活のためにそこから異動しな
ければということで、だったらそっちに行ってと。極端な話が、部活だけ向こうに通わ
せてくださいよということだって出てくる。でも、それはまた人数がどうたらこうたら
言う。じゃなくて、今 1 個のクラブでもやれるんだから、もう 1 個つくれる状況が今あ
るなら、それに対してその期間だけでもやってあげるということができないのか。必ず
決めたとおりにしかやらない、それだけで本当にいいのかということを私は言っている
んですよ。今の答弁で何を僕は理解すればいいのか、全くわからん。何もやる気が見え
てこないし、想像力が働いてない。
○議長(中山正和君)
暫時休憩をいたします。
=午前11時22分
休憩
=午前11時24分
再開
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
一応、ここは今、予算の審議でありますので、ここで今、結論を出せるとかそういう
問題ではないと思いますので、これは今後、今の意見も踏まえて、学校において保護者
との意思疎通を十分されてですね、いい方向に行っていただきたいと思います。
○教育長(道津利明君)
本村議員の意向はよくわかっております。学校が苦慮していることも確かなんですが、
今後、保護者との間で丁寧な説明あるいは意見を聞きながらですね、適切な部活動の編
成に取り組んでいければいいなと思っておりますので、今後、学校のほうにもそういっ
た面で指導をしてまいりたいなと思っております。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
今の 26 ページに関連して、準要保護生徒の援助費ですか。中学校の場合は減額にな
っていますけれども、先ほど課長が答弁なさいましたのは、前年度の予算に上がってい
たから前年どおりという感じの計上の仕方と。それはおかしいんじゃないですか。やは
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
り小学校で見ていて、当然、その小学校の 6 年生が新年度に進級してくるわけですから、
当然その状態というのはわかるんじゃないかと思うんですよ。だから、実数で計上する
という話だったらわかりますけれども、前年上げていたから同額を上げるというのは、
それはおかしな話で、予算の計上の仕方からしてまずいんじゃないかと思いますよ。小
学校の実態がわかっていて、当然じゃないけれども、生活改善できるかもわからないけ
れども、改善できないのを見込んで計上するのはわかるけれども、前年と同額上げたと
いう説明の仕方というのはまずいんじゃないかと思いますよ。
続けて、質疑させていただきます。15 ページ、共済組合の追加費用の減額が 1,712
万 3,000 円上がっていますけれども、説明がちょっと聞きづらかったんですよね。当初
の率の変更とか、率の減とかいう話なんですけれども、当初 7,300 万円ぐらい上がって
いたのかな、当初予算。それから減額が 1,700 万円というのは、率の変更どころか大幅
に減額されているんで、予算の計上の仕方がどうだったのかなと疑問に感じております。
それと同ページのバックホーについて、入札執行残が 116 万 5,000 円上がっています
けれども、これはことしの予算審査特別委員会のときからさんざん議論したあげくに減
額されています。これの稼働状況についてお伺いします。
それと、いっぱいありますけれども、20 ページ、水産業振興費の栽培漁業センター
の職員が 9 月末で退職なされているんですけれども、その後の管理体制はどうなるのか。
冷水地区の漁協の職員というのか、そういう人たちが管理に当たるとは思うんですけれ
ども、冷水の一人について漁協のほうに行っているような部長として兼務されているの
かどうかわかりませんけれども、そういう形の中で、管理体制は大丈夫なのか。
というのが、ことし栽培漁業センターでアワビの歩どまりが悪くて、有川に移したと
きに大量のアワビの稚貝が死んでしまったという経緯もあるので、そこら辺の体制をど
う整えていくのかということをお伺いしたい。
それと、同ページの造林費の委託料の森林整備事業委託料で、補助対象が減になった
から 515 万 2,000 円の委託料が減りましたということで、補助対象が減ったから委託料
を減らして大丈夫なんですか、造林費はと、当初から見込んだ金額から 500 万円も減ら
して大丈夫なんですかということですね。
それと、ほかにもありますけれども、もう一つ、魚目小学校の体育館なんですけれど
も、補助がつかなかったから減額しましたと。本当にこれは必要な工事だったんですか。
必要じゃないから次に、例えば合併特例債でも何でもいいですから使ってやらないとい
けない工事ですよとなぜ言えないんですか。前倒しで計上したかどうかわからないけれ
ども、必要だから予算計上したわけでしょう。それが、補助がつかなかったから 4 千数
百万円も減額するというのは、もってのほかだと思いますよ。今後、ここの魚目小学校
の体育館はどうするんですか。どうしたらいいんですか。
とりあえずそれだけお願いします。
○総務課長(堀江一弘君)
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
共済費の組合追加費用ということでございますけれども、地方公務員等共済組合法が
昭和 37 年に成立をしております。それ以前に職員であった方、またいでですね。だか
ら、昔の恩給の期間を有している職員分の長期給付額というのがありますけれども、そ
れの不足分を各自治体が負担をしなければならないというものでございます。
当初予算につきましては、ここの係数は総務大臣が指定するということになっており
ます。その係数の部分で、当初予算については前年度の係数で数値をはじいております。
それで今回、この追加費用率の係数の部分が、前が 0.0465 というのが 0.0363 というこ
とで変更になっております。基礎となる部分が給与の総額です。総額にこの率を掛けて
はじくということになっているんですけれども、そこでこの率が減になったことによっ
て、今回、当初予算から 1,712 万 3,000 円減額となったということです。
以上です。
○財産管理課課長補佐(初田正信君)
バックホーの稼働状況でございますけれども、9 月末に納品がありまして、それ以降、
順次作業を進めるということで、一応各課のほうに要望箇所を出していただくようにお
願いいたしまして、その取りまとめを行い、現在、生活道に関連する町道を優先的に行
うという方向で進めております。
そして、その前段といたしまして、とりあえず急ぐところということで、旧若松小学
校の側溝の土砂撤去、それに、奈摩漁港の交差点付近に盛り土がありましたけれども、
これが見えづらくて見通しがきかなくて危ないということで地区のほうより要望が上が
っていたということで、この分の整地作業等を行い、現在 5 カ所を一応進めております。
この後は町道を、奈良尾、若松、上五島、新魚目地区といったところを順次、急ぐ分か
ら進めていこうと思っております。
以上です。
○水産課長(石司泰栄君)
栽培漁業センターの体制ですけれども、9 月末において、これまで 19 年間勤めてこ
られました職員が退職いたしました。頭ヶ島のセンターには当時 10 万個の稚貝を所有
しておりまして、今のところ月水金の 3 日を給餌、掃除の日として基本にやっておりま
して、日雇いのパートの方を 3 名雇っている状況です。当初は、職員で作業員の方の輸
送、それから掃除等もやりくりしてやっていたわけですけれども、なかなかそれができ
ないということで、お一人パートをふやしたところです。
専門家については、冷水にお二人、頭ヶ島に一人ということで、3 名いらっしゃいま
したが、6 月末で冷水の方が漁協に帰られました。そして 9 月末に頭ヶ島の方が一人退
職ということで、現在一人で 2 カ所を見ていただくという形をとっておりますけれども、
どうしても冷水のほうにウエートが行って、頭ヶ島のほうは職員対応という形になって
きております。
また、これについては当然、一人では今の状況では管理体制が不足いたしますので、
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
上五島町漁協さんと協議をいたしまして、かわりの若い人を雇用できれば雇用してほし
いという申し入れをしておりまして、漁協さんのほうもそういった形で進めていくとい
うことで了解は得ております。
それから、当然、若い人を雇うということになれば、将来的に栽培漁業センターがい
つまで続くかというような不安もございますので、漁協さんとは、もし仮にセンターが
運営していけなくなったときは漁協さんでその新しく雇った方等を引き受けてくれるん
ですかという確認をしたら、それは構いませんよということでしたので、ではいい人が
いたら一人漁協のほうで雇っていただいて、そして今の技術者の管理のもとで技術を学
んで、世代交代がうまくできるような体制をとっていただけませんでしょうかというよ
うな話を今しているところです。
また、全体的な栽培漁業センターの見直しについては、ことしの総会の折に平成 27
年度中に、将来的な栽培漁業センターのあり方ということの方向性を出していくという
ことで、水産課のほうで素案を示して皆様に提示したいということで、栽培漁業推進協
議会のほうにはお知らせいたしておりますので、予定では年明けの 1 月にはある程度の
素案をつくりまして提示をしたいと、これからの方向性も含めて協議会のほうへ提示を
したいと思っております。
なお 9 月末からの歩どまりなんですけれども、こちらのほうは意外と順調でございま
して今、約 2,000 個ほどのへい死は出ましたけれども、約 9 万 8,000 個程度の種苗があ
るということでございます。なお、両方の施設で今のところ 19 万個ぐらいはことしは
あると。それが歩どまりが最終的にどれくらいあるかわかりませんけれども、需要には
応えられます。ただ、来年の注文を聞いたんですけれども、9 万個程度しかございませ
ん。今の状況で、冷水 10 万個、頭ヶ島 10 万個というような体制をつくっておりました
ので、単純に考えますと 1 カ所で間に合うというようなことになっていると。来年の部
分を考えたら、そういうふうになっておりますので、そこら辺の需要の推移等を見なが
ら、将来のあり方についての計画を立てていくつもりでございます。
○農林課長(下山
透君)
20 ページの林業整備事業の 515 万 2,000 円の委託料の減額の件でございますが、当
初予算の中で、国に対して定性間伐 40 ヘクタール、利用間伐 10 ヘクタールを要望して
いたわけなんですけれども、定性間伐の補助金が 9 ヘクタール分しかつかないというこ
とになりまして、測量した結果、8.9 ヘクタール、それから利用間伐を 10 ヘクタール
要望していた分が、現地で測量した結果、8.01 ヘクタールということで、その分の事
業費が 515 万 2,000 円減っております。
それに伴いまして、11 ページの林業費補助金が森林環境保全直接支援事業補助金 582
万 5,000 円の減額で、利用間伐の中で作業道をつくるんですけれども、この分もこの直
接支援補助金で見ていた部分があるんですけれども、それにかわりまして、加速化・林
業再生事業補助金というのに振り替えられた件で 244 万 9,000 円の増ということで、ト
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
ータルで補助金 337 万 6,000 円の減となっております。
以上です。
○学校教育課長(森
太君)
25 ページの小学校費、魚目小学校体育館大規模改造工事の減額でございます。これ
につきましては、平成 27 年度、国の補助採択が耐震工事を優先して配分したというこ
とで、今回、採択になっておりません。県にもそういうことを話をさせていただきまし
て、今年度は落ちましたけれども、一度不採択になった事業については、翌年度、国庫
補助がついているという県のお話もありましたものですから、平成 28 年度、新年度に
再度、この分については計上させていただいております。
以上です。
○3番(住屋良儀君)
もう一つ、中学校の要・準要保護生徒の計上の仕方について。
○学校教育課長(森
太君)
予算の計上の仕方ですけれども、議員おっしゃられるように、前年度の数字だから上
げたということでもないんですけれども、やはり審査をするときに、前年度の収入とか
家族構成といったものを総合的に踏まえて申請書が出てくるものですから、基本的に家
庭の状況とかが変わってくるということも考えておりまして、そういう中で、前年度の
実績というものを見ながら一応計上しているつもりではございます。
以上です。
○3番(住屋良儀君)
財政課長も大変なんでしょうけれども、中身の減額とか増額あたりの説明をもうちょ
っと詳しくしてくだされば、時間長くとるかもわかりませんが、こういう質疑もないの
かなという気もするんですよね。何のために、原因が何だったのかということを、もう
ちょっと詳しくというか、わかりやすく説明してくださればいいと思います。
それと、魚目小学校については、ぜひ必要な工事だと思いますので、必要だから計上
されたので、ぜひまた新年度、予算計上するようにしてください。
それと、ほかのは皆さんが聞くでしょうからね。先ほどの、要保護と準要保護の計上
の仕方も、前年度実績でというような話をするけれども、所得状況と言うけれども、小
学校の状況というのは人数も変わってくるわけですから、だから、そこら辺は前年度実
績というよりも、やはり実数でプラス 1 かプラス 2 ぐらいで多目に計上するというのが
手法的にはいいんじゃないかなと思いますよ。これは 4 人減少していますけれども、ふ
えることも想定して、やはり小学校の実情を捉えながら、当然、小学校費で上がってく
るわけですから、それを捉えながらプラス 1 ぐらいの計上をしておくほうがいいんじゃ
ないかなと思います。
あとは、バックホーについてはまだ使ったばかりですよね。納品があったばかりなん
ですけれども、今見ればやはり至るところで工事をしないといけないといったときに、
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
建設課にもかかわってくる、農林課にもかかわってくるだろうと思うんですけれども、
民間の業者が仕事がない中で、こうやって役所がずっとやるということ自体、民間の土
木業者から非常にクレームが来るんじゃないかと思いますし、私の耳に既に入ってきて
いるんですよ。あれたちは建設業の許可をとっているのかって。建設業者というのは、
皆さん入札メンバーに入っている人たちというのは、非常に厳しい制限をされながら指
名願を出しているわけですよ。おまけに本当に事務がふなれな人というのは、あの経営
審査を受けるときの緊張した緊迫感、何を言われるか、どう答えたらいいのか。そして
また役所的にその審査をするし、行政書士が最近は出ているんで、その会場に来たら、
書類が不備だった、取ってこいとかね。そういうことで、めちゃくちゃ審査が厳しいわ
けですよ、経営審査というのは。
そういう人たちが表に出て仕事をしたいのに、少しでも何で町はその業者たち……。
この人たちは住民なんですよね。そういう人たちの仕事までとらないといけないのかと。
これは予算審査特別委員会のときも言いました。それでも頑としてあなたたちは聞いて
くれなかった。そしてまた今、そういう苦情が出ているんですよ。それはどう考えるん
ですか。これは担当課じゃなくて町長の判断でしょう、これは。どうなんですか。
○町長(江上悦生君)
私が査定をしたときには、通常の工事は減額することはないと、今の予算で手がつけ
られないところを改善したいので、それでできるだけ経費がかからない方法と、今いる
職員を有効に活用してこれをやろうというようなことで決裁をしたつもりでございます
ので、ぜひ議員の皆様方も、もしそんな話を聞いたときには、工事費については減額を
できるだけ避けていると、今まで手がつけられなかったところをやるというようなこと
で町はやっているんですよというようなことも、少しフォローしていただければありが
たいと思います。
○3番(住屋良儀君)
今の件に関しては、例えば、いろいろな陳情もあったと思いますよ、業者が集まって。
そのときに一言言ってくれれば済むと思うわけですよ。それも言わなかったんでしょう。
言っていないんでしょう。この前も何か商工会の建設部会と懇談会なんかがあったわけ
でしょう。建設に関して、土木に関して陳情もあったわけでしょう。(「そのとき言い
ました」の声あり)そのとき言いましたか。だったらいいんですけれども。とにかくそ
ういうことで、余り目立つようなことは避けていただきたいと思っております。やはり
住民あっての行政です。それも踏まえてやってください。
それとバックホーについては、予算審査特別委員会のとき言いましたけれども、これ
については決算審査特別委員会でも逐一聞きますよと、実績を聞きますよということを
申し上げておりますので、ちゃんと管理してください。
以上です。
○議長(中山正和君)
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
ほかに質疑はありませんか。
○13番(荒木祥司君)
22 ページのうどんの里の改修工事、どのような改修工事なのか教えていただきたい
と思います。
○観光商工課長(安永佳秀君)
うどんの里の改修工事につきましてですが、現在うどんの里にはテーブル席と座敷席
がございますが、来年の世界遺産を見込んで増客が見込まれるということで、今あそこ
の運営をされています、うどん組合のほうからお話がございました。それで、町のほう
としましても、今現在、昼食をとるところが非常に少ないということで、うどんの里の
増築の設計を今年度、行いたいと思っております。
工事の内容ですけれども、うどんの里の遊麺三昧の前面のほうに今、バルコニーみた
いなのがございますが、そのバルコニーの部分まで増設をするということと、それと今、
うどんづくりの工程を示している見本といいますか、そういったものがありますところ
まで席を広げる予定で設計を組む予定にしておりまして、そこの増設が済みますと、テ
ーブル席で 32 名ほどの増席と、畳の部分で 10 人の増で、合計 42 名ほど増席できるこ
とになります。それに伴って、雇用のほうもふやしたいということをうどん組合のほう
が申し上げておりましたので、雇用にもつながっていくのではないかと思っております。
以上です。
○13番(荒木祥司君)
ということは、ざっと話は大概想像してわかりますが、あの厨房の中もやはり工事す
るわけですよね。
それともう 1 点質問させていただきますが、体験工房がございますね。ついでですか
らあそこの稼働状況というのかな、それを教えていただければ。
○観光商工課長(安永佳秀君)
まず厨房のほうですね。厨房のほうはおっしゃられるとおり現在の厨房では狭いので、
今、ちょうど常設テント内のほうに少し広げている部分がございますが、そこまで広げ
て厨房にしたいと思っております。
それと体験工房の利用状況ですが、昨年はゼロ人でございました。この体験工房につ
きましては、うどん組合のほうにお願いしているところなんですけれども、現在、体験
の申し込みがあった際に、これは観光物産協会のほうに体験の申し込みがございますが、
常時あそこの場所を使っていないために、観光物産協会としては、船崎地区のうどん伝
承館のほうで常に手づくりのうどんをつくられている方がいらっしゃいます。その方に
お願いをいたしまして体験を実施している現状でございまして、船崎のほうでは申し込
みがあるたびに、そちらの製麺事業者さんのほうにお願いをいたしまして体験をさせて
いただいているところでございます。
以上です。
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
○13番(荒木祥司君)
そうですね。私も遊麺三昧、時々利用させていただいてますが、あそこには売店もご
ざいますね。隣に今度は観光物産協会もございます。同じ品物を売っているんですよね。
あれを何とか一つにまとめてしないと何かおかしいなという感もしますので、その辺も
ちょっと考慮していただきたい。今言った体験工房ですね、あの辺の利活用というのも
考えていただきたい。その 2 点です。よろしくお願いします。
○観光商工課長(安永佳秀君)
おっしゃられるとおり、体験施設につきましては利用率を上げるような、あそこは指
定管理にしているものですから、うどんの里運営協議会のほうが、学校のほうとか、そ
ういったところにPRをするとか、学校教育で使っていただくようなチラシを配るとい
った活動をしてくださいとお願いをしているところなんですけれども、そこをもう一度、
私のほうからも申し上げたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
○9番(中野千尋君)
26 ページの長崎の教会群サテライト整備事業、空港を整備するのかなと思うんです
が、大体どう整備するのかお伺いいたします。
そして 27 ページの上段の少年スポーツ大会の全国大会へ出場した補助金が上がって
おりましたが、どのようなスポーツで何人ぐらい全国大会に行かれたのか。そして新魚
目総合体育館の防水工事も出ておりますが、いつも新魚目総合体育館は修理をしては雨
漏りがとまらずという形でやっておりますが、この修理で雨漏りというのはとめられた
のか。先般、夜間バレーボール大会の開催のときも、やはりバケツに雑巾にという形で、
有川の総合体育館もそういう状況の中でバレーボールの大会をやっておりました。有川
の総合体育館の場合は全体的に計画が上がっているようですが、今後の予定を教えてく
ださい。
○文化財課長(湯川直基君)
世界遺産関係のサテライトセンターについて御説明いたします。サテライトセンター
につきましては、先般の全員協議会でも御説明をさせていただきましたが、全体工事と
しましては、飛行場とターミナルの間にフェンスを設ける工事、それとトイレの改修工
事、和式のトイレを洋式にかえる工事、それと事務所の一部変更と、あと、今パイロッ
トスクールとして部屋を間仕切っておりますので、そこの間仕切りをとる工事、以上を
予定しております。
以上です。
○生涯学習課長(宇戸佐一郎君)
失礼いたします。まず 1 点目の少年スポーツの出場の件なんですが、剣道の上荒川剣
道クラブが監督 1 名、選手 5 名、補欠 2 名、東京のほうに参加をされております。もう
- 130 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
一つが青方ジュニア、4 掛ける 100、400 メートルリレーで、横浜市での全国大会に出
場いたしております。
それと新魚目の体育館の防水工事の件なんですが、今回、事務所の上とステージの上
のほうがちょっとひどいということで、緊急にさせていただきました。有川の総合体育
館の大規模改造工事につきましては、平成 28 年度に実施設計、平成 29 年度に工事を予
定していたんですが、今回繰り上げて 12 月補正で実施設計を上げさせていただいてい
ます。新魚目総合体育館の分につきましては、屋根の大規模改造工事のほうを平成 30
年度に振興計画のほうに上げさせていただいております。
以上です。
○9番(中野千尋君)
わかりました。それでは私も最後なんですけれども、一般質問の中でもボイラーの工
事がありました。これは、これから委託設計をして新魚目給食センターのボイラーの工
事をしていくということですが、春休みの期間はものすごく短いわけですよね。その中
で、ボイラーの改修もして、そして給食の受け入れ体制もするということで、とてもハ
ードな計画だと思うんですが、二、三日前に新魚目給食センターでも話し合いがされた
ということをお聞きしたんですが、どのような状況か教えてください。
○学校教育課長(森
太君)
この統廃合の件については、それぞれ給食センターの主任者会議、それからその中に
栄養士を入れて、相当の回数、細かいところの詰めで協議をしております。この前の協
議の中身については、ちょっと私たちも実際のところ聞いてはおりません。
それと工事の件ですけれども、期間がちょっと短いのではないかということですけれ
ども、給食センターのほうでも 1 月下旬に業者が決まり次第、そこら辺の工程について
も給食に支障がない形で、この前も申しましたけれども、取りつけは 4 日間ぐらいで終
えられるという話でございますので、3 月 29 日、30 日までには終わるように進めてい
きたいと考えております。
○9番(中野千尋君)
二、三日前の話もやはりちゃんと聞くべきで、お互いに情報を共有しながら、現場の
意見というのも聞きながら進めていっていただきたい。そして教育長、やはり給食セン
ターというのは、ほとんど女性が働いている職場なんですよ。それで、これだけの大き
な改革をしていく中で、やはり皆さん大変だけれども一生懸命お願いしますよというよ
うな心遣いのあるような話し合いの仕方にしないから、何もかもトップダウンみたいな
感じで、残業してでもやらなくてはいけないですよとか、そういう形で言われれば、や
はり皆さん嫌がっていくわけですよね。現場が動いていかないことにはできない計画で
すので、ぜひ給食センターの皆さん方の声も聞きながら進めて、皆さんと協力してこの
計画を進めるようにお願いしたいと思いますが、教育長、いかがですか。
○教育長(道津利明君)
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
今、議員から指摘されたことにつきましては私も当然のことだろうと思っております
ので、今後その点については配慮をしながら、懇切丁寧に説明をしながら進めてまいり
たいなと考えております。ありがとうございました。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 127 号「平成 27 年度新上五島町一般会計補正予算(第 6 号)」
は原案のとおり可決されました。
午前中の会議はここまでといたしまして、しばらく休憩いたします。
午後は 1 時から再開いたします。
=午後0時00分
休憩
=午後1時00分
再開
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
日程第 4、議案第 128 号「平成 27 年度新上五島町国民健康保険特別会計補正予算
(第 3 号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○健康保険課長(荒木宣貴君)(登壇)
こんにちは。
議案つづりの 1 ページをお開き願います。
議案第 128 号について説明いたします。
本案は、平成 27 年度新上五島町国民健康保険特別会計補正予算(第 3 号)について、
地方自治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。
補正額は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ 4 億 910 万 1,000 円を追加し、補
正後の歳入歳出予算総額を歳入歳出それぞれ 41 億 9,809 万 6,000 円とするものでござ
います。
- 132 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
歳出から説明しますので、4 ページをお開き願います。
11 款諸支出金、1 項、3 目償還金、23 節償還金利子及び割引料に、一般会計補正予算
の説明にもございましたように、一般会計借入金返還金を 3 億 8,000 万円、平成 26 年
度療養給付費等国庫負担金の精算による返還金 2,900 万 1,000 円、特定健康診査・保健
指導国県負担金も精算による返還金 10 万円、合計で 4 億 910 万 1,000 円を計上してい
ます。
次に歳入について説明しますので、上段をごらん願います。
10 款繰入金、1 項、1 目一般会計繰入金、1 節一般会計繰入金で 3 億 8,000 万円を追
加計上し、11 款繰越金、1 項、1 目繰越金、1 節繰越金で 2,910 万 1,000 円を追加計上
しています。
以上で説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから、討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 128 号「平成 27 年度新上五島町国民健康保険特別会計補正予算
(第 3 号)」は原案のとおり可決されました。
日程第 5、議案第 129 号「平成 27 年度新上五島町介護保険特別会計補正予算(第 3
号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○福祉長寿課課長補佐(荒木愛一郎君)(登壇)
こんにちは。
議案第 129 号について御説明いたします。
議案つづりの 1 ページをごらんください。
本案は、平成 27 年度新上五島町介護保険特別会計補正予算(第 3 号)について、地
方自治法第 96 条第 1 項の規定により議会の議決を求めるものでございます。
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
補正額は 197 万 4,000 円の追加で、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ
29 億 4,521 万 8,000 円とするものでございます。今回の補正の主なものは実績による
見込みによるものですけれども、介護サービス等諸費の増額計上、介護予防サービス費
の減額計上、特定入所者介護サービス等諸費及び包括的支援任意事業の追加計上でござ
います。
歳出から御説明いたします。
7 ページをお開き願います。
上段、1 款総務費、3 項介護認定費、2 目認定審査費、1 節報酬は、介護認定審査会の
審査会回数の見込み 63 回が 59 回となることで、委員報酬 45 万円の減額でございます。
9 節旅費は、介護認定審査会委員現地研修としまして 15 名分を計上いたしておりまし
たが、10 名の参加となったことによる費用弁償 10 万 8,000 円の減額計上です。
2 段目の 2 款保険給付費、1 項、1 目介護サービス諸費、19 節負担金補助及び交付金
は、給付実績からの見込みにより、居宅介護住宅改修費 144 万 5,000 円、居宅介護サー
ビス計画給付費 766 万 5,000 円、地域密着型サービス給付費 340 万円の計 1,251 万円の
増額計上でございます。
3 段目の 2 款保険給付費、2 項、1 目介護予防サービス等諸費、19 節負担金補助及び
交付金は、給付実績からの見込みにより、介護予防サービス給付費 2,200 万円の減額計
上、介護予防住宅改修費 119 万 6,000 円の増額計上、介護予防サービス計画給付費 60
万 3,000 円増額計上、地域密着型介護予防サービス給付費 100 万円の減額計上で、計
2,120 万 1,000 円の減額計上でございます。
4 段目の 2 款保険給付費、3 項その他諸費、1 目審査支払手数料、12 節役務費は、平
成 26 年度までの審査支払手数料の余剰金を平成 27 年度の手当に充てることによる 106
万円の減額計上でございます。
8 ページをお開きください。
上段の 2 款保険給付費、5 項、1 目高額医療合算介護サービス費は、19 節負担金補助
及び交付金は、給付実績からの見込みにより 116 万 5,000 円の増額計上でございます。
2 段目の 2 款保険給付費、6 項、1 目特定入所介護サービス等諸費、19 節負担金補助
及び交付金は、介護サービス給付費 853 万 4,000 円、2 目特定入所者介護予防サービス
等諸費、19 節負担金補助及び交付金 40 万円は増額計上でございます。
3 段目の 3 款基金積立金、1 項基金積立金、1 目介護保険給付費準備基金積立金、25
節積立金は、預金利子 2,000 円の増額計上でございます。
4 段目の 4 款地域支援事業費、2 項、1 目包括的支援・任意事業費、9 節旅費は、生活
支援コーディネーター養成研修 5 名分の費用弁償 8 万 2,000 円の増額計上、20 節扶助
費は家族介護継続支援事業、これは紙おむつ購入の助成費であり、助成は 210 万円の増
額計上となっています。
続きまして歳入について御説明いたします。
- 134 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
5 ページをお開きください。
上段の 3 款国庫支出金、1 項国庫負担金、1 目介護給付費負担金は 6 万 2,000 円の増
額計上でございます。
2 段目、3 款国庫支出金、2 項国庫補助金、1 目調整交付金は 3 万 7,000 円の増額、そ
の下段、地域支援事業交付金は 85 万 1,000 円の増額で、計の 88 万 8,000 円の増額計上
でございます。
3 段目、4 款支払基金交付金、1 項支払基金交付金、1 目介護給付費交付金は 9 万
7,000 円の増額計上でございます。
4 段目、5 款県支出金、1 項県負担金、1 目介護給付費県負担金は 5 万 1,000 円の増額
計上でございます。
5 段目、5 款県支出金、1 項県補助金、2 目地域支援事業交付金は 42 万 5,000 円の増
額計上です。
6 ページをお開きください。
上段、6 款財産収入、1 項財産運用収入、1 目利子及び配当金は 2,000 円の増額計上
です。
2 段目、7 款繰入金、1 項一般会計繰入金、1 目介護給付費繰入金は 4 万 4,000 円の増
額、3 目地域支援事業繰入金は 42 万 5,000 円の増額、4 目その他一般会計繰入金は 55
万 8,000 円の減額で、7 款繰入金は計 8 万 9,000 円の減額計上でございます。
3 段目、8 款繰越金、1 項、1 目繰越金は 53 万 8,000 円の増額計上でございます。
以上で説明を終わります。よろしく御審議のほどお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○7番(坪井泰助君)
7 ページなんですが、この居宅介護住宅改修費は上限があるんでしょうか。上限はど
のくらいで、申し込み件数というのはどのくらいあったんでしょうか。
○福祉長寿課課長補佐(荒木愛一郎君)
住宅改修の上限は 20 万円でございます。件数につきましては、ことしの実績は特に
住宅改修のほうが伸びておりまして、これまで 54 件。平成 26 年 11 月の実績は 32 件で
したけれども、住宅改修の利用が 68.8%の増となっております。
以上でございます。
○7番(坪井泰助君)
上限は私わかっていたんですけれども、ちょっと確認してみたいなと思いまして。
それと、老老介護といいますか、高齢者の率が高くなっていますよね。そうしたとき
に、やはり居宅で入所もせずに待っておられる方々、そういった待機者はどのくらいぐ
らい推定されますか。
- 135 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
○福祉長寿課課長補佐(荒木愛一郎君)
入所待機者について御報告いたします。ことし 4 月 1 日の調べでは、入所待機者が特
別養護老人ホーム、老健施設、それとグループホーム合わせまして 218 名が待機してお
ります。これは重複を除いた分ですので、実数がその 218 名ということになっておりま
す。ことし 4 月から介護保険法の改正によりまして、要介護度 3 以上が介護保険の特別
養護老人ホームの入所要件となりましたので、昨年と比較しますと、待機者は若干減少
しております。数字的には、そういうようなあらわれ方をしております。
以上でございます。
○7番(坪井泰助君)
待機者、実数で 218 名ということで、居宅で頑張っていらっしゃる方々にやはり手を
差し伸べて、そして住宅の改修、手すりなどが主なあれなんでしょうけれどもね。自分
の家の中でもやはり行動がよくできないと。また介護する人も、またお互いに年をとっ
ていると。
それで独居老人といいますか、相手がいない方、ひとり暮らしといった方々が、やは
り都会にいる子供さんが介護のために帰ってきたということも私は聞き及んでおります
ので、ぜひ今後もそういったところに力を入れてほしいなと思います。よろしくお願い
します。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから、討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 129 号「平成 27 年度新上五島町介護保険特別会計補正予算(第
3 号)」は原案のとおり可決されました。
日程第 6、議案第 130 号「平成 27 年度新上五島町国民健康保険診療所特別会計補正
予算(第 3 号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○若松診療所事務長(荒木建就君)(登壇)
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
こんにちは。
議案第 130 号について御説明いたします。
議案書の 1 ページをお開き願います。
本案は、平成 27 年度新上五島町国民健康保険診療所特別会計補正予算(第 3 号)に
ついて、地方自治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。
補正額は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ 197 万 3,000 円を追加し、補正後
の予算総額を歳入歳出それぞれ 4 億 2,022 万 1,000 円とするものでございます。
歳出のほうから御説明いたします。
5 ページをごらん願います。
1 款若松国民健康保険診療所においては、3 項医業費、1 目医療用機械器具費、18 節
備品購入費で 26 万円を計上しております。これは 10 年を経過した全自動血圧計が故障
し、交換部品もないことから修理不能な状況であるため、買い替えるものでございます。
なお現在は代替器を借り受けて診療業務を行っております。
下段の 4 項、1 目施設整備費は、11 節需用費で施設修繕料を 16 万 4,000 円計上して
おります。これは診療所内の防煙垂壁のガラス、事務室窓ガラス等の修繕が主なもので
ございます。
下段の 3 款新魚目国民健康保険診療所においては 3 項医業費、1 目医療用機械器具費、
11 節需用費で、医療機器の修繕料を 38 万 4,000 円計上しております。自動分割分包機
等の修繕でございます。
下段の 5 項、1 目施設整備費においては、13 節委託料で医師住宅建替工事設計管理業
務委託料の執行残額 14 万 5,000 円を減額しております。15 節工事請負費で 64 万 5,000
円の増額計上につきましては、医師住宅建替工事分の執行残見込み額を 35 万円減額し、
また待合所建設工事の計上につきましては、平成 26 年度に診療施設の横に接続した形
で木造により設置いたしましたが、消防署より、接続する構造物においては耐火もしく
は準耐火構造物とすることとの改善命令を受けております。建設課に相談し、経費等を
含めて比較検討した結果、施設から少し距離を置いて木造により建て替えたほうがよい
ということで、今回 99 万 5,000 円を計上するものでございます。
最下段の 4 款新魚目榎津診療所、3 項医業費、1 目医療用機械器具費においては、医
療機械の修繕料を 56 万 7,000 円増額計上しております。内視鏡の消化管スコープ等の
修繕でございます。
6 ページをお願いします。4 項、1 目施設整備費、15 節工事請負費 9 万 8,000 円の計
上につきましては、駐車場進入路が斜路になっており施設の敷地と段差があるため、目
測を誤って脱輪するという事例が発生しております。駐車場内の事故防止対策として防
護柵を設置したいというものでございます。
次に、歳入について御説明いたします。
戻りまして 4 ページをお願いします。
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平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
歳出に充てる財源として、4 款繰入金、1 項、1 目一般会計繰入金においては、2 診療
所合計分で 111 万 3,000 円増額しております。
下段の 5 款繰越金においては、3 診療所分合計で 86 万円増額計上しております。
以上で説明を終わります。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから、討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 130 号「平成 27 年度新上五島町国民健康保険診療所特別会計補
正予算(第 3 号)」は原案のとおり可決されました。
日程第 7、議案第 131 号「平成 27 年度新上五島町診療所特別会計補正予算(第 2
号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○新魚目診療所事務長(原
重光君)(登壇)
議案第 131 号について御説明いたします。
議案書の 1 ページをお願いします。
本案は平成 27 年度新上五島町診療所特別会計補正予算(第 2 号)について、地方自
治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。
補正額は、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ 69 万 9,000 円を減額し、補正
後の予算総額を歳入歳出それぞれ 4,143 万 2,000 円とするものでございます。
歳出のほうから御説明いたします。
5 ページをお願いします。
1 款新魚目仲知へき地診療所、1 項、1 目一般管理費におきましては、23 節償還金利
子及び割引料で、へき地診療所補助金返還金を 20 万 7,000 円増額計上しております。
なお、この補正につきましては、平成 26 年度に補助を受けたへき地診療所運営費補助
金を精算した結果、補助金を返還する必要が生じたことによるものでございます。なお、
- 138 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
ほかの診療所におきましても返還金が生じておりますが、同様の理由でございますので
説明は省略させていただきます。
下段の 3 款東神ノ浦へき地診療所、1 項、1 目一般管理費におきましては、1 節報酬
を 21 万 1,000 円の減額で、これにつきましてはレセプト点検を行う嘱託職員の減によ
るものでございます。7 節賃金 3 万 3,000 円の減額は、診療日数の減によるものでござ
います。23 節償還金利子及び割引料は 68 万 2,000 円の増額でございます。
下段の 2 項医業費、1 目診療委託費におきましては、診療日数の減により 1 万 2,000
円を減額しております。
下段の 4 款岩瀬浦診療所、1 項、1 目一般管理費におきましては、23 節償還金利子及
び割引料を 6 万円増額しております。
最下段の 5 款太田診療所、1 項、1 目一般管理費におきましては、1 節報酬を 21 万
1,000 円、6 ページをお願いします。
7 節賃金を 3,000 円、それぞれ減額し、11 節需用費で光熱水費を 8,000 円、12 節役
務費で通信運搬費を 5,000 円、それぞれ増額しております。
下段の 2 項医業費、1 目診療委託費は 9 万 2,000 円の減額でございます。
下段の 6 款崎浦地区へき地診療所、1 項、1 目一般管理費におきましては、1 節報酬
を 21 万円、7 節賃金を 1 万 2,000 円、それぞれ減額し、23 節償還金利子及び割引料を
77 万 7,000 円増額しております。
最下段の 7 款奈摩診療所、1 項、1 目一般管理費におきましては、1 節報酬を 21 万
1,000 円、7 節賃金を 1 万 1,000 円、それぞれ減額しております。
7 ページをお願いします。
2 項医業費、1 目診療委託費は、出張診療委託料を 53 万 2,000 円減額しております。
次に、歳入について御説明いたします。
戻りまして 4 ページをお願いします。
4 款、1 項、1 目一般会計繰入金で、説明欄記載の 6 診療所分、合計で 104 万 5,000
円減額し、5 款繰越金で、説明欄記載の 5 診療所分で 34 万 6,000 円を増額しておりま
す。
以上で説明を終わります。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから、討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
- 139 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 131 号「平成 27 年度新上五島町診療所特別会計補正予算(第 2
号)」は原案のとおり可決されました。
日程第 8、議案第 132 号「平成 27 年度新上五島町簡易水道特別会計補正予算(第 3
号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○水道課長(築地政次君)(登壇)
こんにちは。
議案第 132 号、平成 27 年度新上五島町簡易水道特別会計補正予算(第 3 号)につい
て御説明申し上げます。
本案は、地方自治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。
議案書の 1 ページをお願いいたします。
歳入歳出予算の補正額は、歳入歳出それぞれ 2 億 2,417 万 9,000 円を減額し、補正後
の予算総額を 9 億 5,748 万 6,000 円とするものでございます。補正減額の主な理由は実
績によるものですが、特に有川及び奈良尾地区統合簡易水道整備事業と、青方、上五島
北部、若松地区簡易水道基幹改良事業の合わせて 5 事業の水道施設整備費国庫補助金が、
要望額よりも国の配分額が大幅に減少されたことによるものでございます。全体の国庫
補助金ベースで、要望額 2 億 2,000 万円に対し、内示額 1 億 1,956 万 8,000 円で、1 億
43 万 2,000 円の減額となっております。
第 2 条債務負担行為の補正は、3 ページの第 2 表にお示しのとおり、水道法第 4 条に
基づき行う水道水の水質検査業務委託料と、町内 14 簡易水道の浄水場と水道施設の運
転管理・水質監視などを行う水道施設維持管理業務委託料、上水道事業への移行に伴う
上水道事業システム整備事業、及び 14 簡易水道を統合し 1 上水道事業の創設認可に必
要な上水道事業(統合認可)変更設計事業の 4 件につきまして平成 28 年 4 月 1 日から
着手する必要があるため、事務処理上の必要から、それぞれの所要見込み額を計上する
ものでございます。
それでは、歳出から御説明いたします。
7 ページをお開き願います。
1 款水道費、1 項総務管理費、1 目一般管理費は、全体で 1,322 万 5,000 円の減額で、
主には 13 節委託料で上水道事業移行支援業務委託料の 1,385 万 8,000 円の減によるも
のでございます。支援業務の一つである固定資産整理・評価業務における設計積算で、
- 140 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
新たな施設・設備の調査件数、規模で、重複など数量の誤りを修正し、実施設計したこ
とによる減、入札執行の実績減による減額となっております。下段の上水道事業システ
ム整備業務委託料の 42 万 3,000 円の増額についても実施設計精査によるものでござい
ます。
次に、1 款水道費、2 項施設管理費は、全体で 939 万円の減額であります。1 目本庁
施設管理費 828 万 4,000 円の減額は、13 節委託料で説明欄記載の滅菌機保守点検業務
委託料、水質検査業務委託料、水道施設維持管理委託料、減圧弁等保守点検業務委託料
の入札実績により、合わせて 658 万 8,000 円の減額と、水道情報を監視するシステムサ
ポートライセンス更新委託料で 4 万 4,000 円を追加しております。18 節備品購入費の
150 万円の減額は、メーター器有効期間経過前の取り替え分に新規見込み分を加えた
2,661 個の量水器購入の入札執行実績でございます。
2 目若松地区施設管理費の 168 万円の減額は、13 節委託料で 776 個の水道量水器取替
業務委託料の入札執行による残額でございます。
3 目上五島地区施設管理費は 9 万 5,000 円の減額で、12 節役務費で奈摩、網上浄水場
から町イントラネット間の水道情報通信専用光ケーブルを添架するNTT電柱建て替え
に伴う、光ケーブル支障移転手数料で 2 万 5,000 円の増と、13 節委託料で 797 個の水
道量水器取替業務委託料の入札執行実績による 12 万円の減額によるものでございます。
4 目新魚目地区施設管理費の 130 万 3,000 円の増額は、13 節委託料で 186 個の水道量
水器取替業務委託料の入札執行による 8 万円の減額はあったものの、11 節需用費で大
水浄水場機械設備故障の修繕料、12 節役務費は丸尾地区で水道情報通信専用光ケーブ
ルを添架するNTT電柱建て替えに伴う光ケーブル支障移転手数料、16 節原材料費は
漏水修理等で不足した工事材料で、合わせて 138 万 3,000 円を増額したことによるもの
であります。
8 ページをお開き願います。
5 目有川地区施設管理費では 19 万 9,000 円の減額で、16 節原材料費は漏水箇所修繕
増で必要な工事材料不足のため 70 万円を増額しております。13 節委託料の東浦浄水場
の膜ろ過洗浄業務委託料、532 個の水道量水器取替業務委託料、また 18 節備品購入費
は経年経過で機能低下した東浦浄水場の、膜洗浄時に必要な予備の膜モジュール 1 ユニ
ット購入の入札執行実績により、合わせて 89 万 9,000 円の減額によるものでございま
す。
6 目奈良尾地区施設管理費は 43 万 5,000 円の減額で、12 節役務費で水道給水開閉栓
手数料の実績増見込みによる 30 件分、7 万 5,000 円の増、13 節委託料で 296 個の水道
量水器取替業務委託料の入札執行による 51 万円の減額でございます。
なお、今年度の町全体の有効期間経過前の量水器取替個数は 2,587 個であります。
8 ページ中段をお願いいたします。
1 款水道費、3 項建設費、1 目新設改良費は、2 億 156 万 4,000 円の減額でございます。
- 141 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
主な減額の要因は、5 件の水道施設整備費国庫補助事業のそれぞれの国内示額が要求額
よりも大幅に減となったことにより、各事業費をそれぞれ減額調整したことが要因であ
ります。11 節需用費、12 節役務費、14 節使用料及び賃借料は、国庫補助事業の内示額
減による事務費の減でございます。13 節委託料の 5,521 万 5,000 円の減額は、説明欄
記載の 5 事業の測量設計業務委託料で、国の内示額減と入札執行実績による減額であり
ます。
9 ページをお願いいたします。
15 節工事請負費の 1 億 4,372 万 8,000 円の減額は、説明欄記載の 5 工事で、国の内
示額減少及び事業内容精査により、それぞれ減額調整しております。17 節公有財産購
入費の 169 万 6,000 円の減額は、有川地区統合簡易水道整備工事に伴う用地購入の実績
減によるものと、奈良尾地区統合簡易水道整備工事に伴う用地購入の減圧井整備で購入
予定 2 カ所のうち、福見減圧井予定地であった県有地の隣接者の承諾がどうしても得ら
れずに不調に終わったことよる減額分であります。これにつきましては、用地を新たに
必要とする減圧井設置から、既存水道施設(福見導水ポンプ室)の用地が活用できる減
圧弁設置とする計画変更をしております。
18 節備品購入費の 8 万円の増額は、2 台の監督職員用のカメラが使用不能となったこ
とと、水道管路の延長を計測するステッキメジャー1 台が経年経過で計測不能となった
ことによる購入費でございます。
次に、歳入について御説明いたします。
戻りまして 6 ページをお開き願います。
2 款国庫支出金、1 項国庫補助金、1 目簡易水道国庫補助金は 1 億 43 万 2,000 円の減
額で、説明欄記載の 5 件の事業で国の内示額減による減額調整であります。4 款繰入金、
1 項繰入金、1 目繰入金は、6,375 万 6,000 円を減額しております。
7 款町債、1 項町債、1 目簡易水道債の 6,000 万円の減額は、国の内示額減により説
明欄記載の 5 事業合わせて 4,650 万円と、実施設計段階での内容精査と入札執行の実績
により、上水道移行準備委託事業分 1,350 万円を減額しております。
以上で説明を終わります。よろしく御審議のほどお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから、討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
- 142 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 132 号「平成 27 年度新上五島町簡易水道特別会計補正予算(第
3 号)」は原案のとおり可決されました。
日程第 9、議案第 133 号「平成 27 年度新上五島町ターミナルビル特別会計補正予算
(第 3 号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○観光商工課長(安永佳秀君)(登壇)
こんにちは。
議案第 133 号、平成 27 年度新上五島町ターミナルビル特別会計補正予算(第 3 号)
について御説明いたします。
本案は、地方自治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。
議案集 1 ページをお願いいたします。
第 1 条の歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ 377 万 9,000 円を追加し、歳入歳
出予算の総額を、歳入歳出それぞれ 8,447 万 6,000 円とするものでございます。第 2 条
の債務負担行為については 3 ページの第 2 表にお示しのとおり、有川港多目的ターミナ
ルビル設備定期点検につきまして、平成 28 年 4 月 1 日から着手する必要があるものに
ついて、事務処理上の必要から限度額 250 万円の所要見込み額を設定するものでござい
ます。
歳出から御説明いたします。
6 ページをお開き願います。
1 款管理費、1 項若松港ターミナルビル費、1 目一般管理費において、総額 261 万
1,000 円の増額としております。内訳は、11 節需用費の施設修繕料 135 万 7,000 円の増
額は、ターミナルビルに設置している共同視聴用テレビの修繕と、ターミナル内への給
水量不足を改善するため水道本管からの引き込み管の口径を大きくし、ターミナルのト
イレと飲食店を分岐するための修繕を行うものでございます。また 15 節工事請負費と
して、ターミナルビル屋上防水工事 125 万 4,000 円の増額によるものでございます。
次に、2 項青方港ターミナルビル費、1 目一般管理費において、総額 44 万円の増額と
しております。内訳は、11 節需用費の燃料費 2 万円増額と、光熱水費 26 万 4,000 円の
増額は、産業サポートセンター及び婚活支援センターの利用によるものでございます。
施設修繕料 15 万 6,000 円の増額は、1 階及び 2 階女子トイレのフラッシュバルブの交
換と、2 階男子トイレの小用便器センサーの取替え修繕を行うものです。
次に、5 項有川港ターミナルビル費、1 目一般管理費において 69 万 2,000 円の増額と
- 143 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
しております。内訳は 11 節需用費、施設修繕料として、エレベーター停電時制御盤の
基盤不良による修繕と、2 階の自動ドア修繕、可動橋リミットスイッチの修繕の 3 件の
修繕料としております。
次に、6 項奈良尾港ターミナルビル費、1 目一般管理費において 3 万 6,000 円の増額
としております。内訳は、ボーディングブリッジ機械倉庫のシリンダー錠の取替え修理
ほか 1 件の施設修繕料でございます。
次に歳入を御説明いたします。
5 ページをごらんください。
2 款繰入金、1 項、1 目、1 節繰入金は、一般会計繰入金 374 万 3,000 円の増額でござ
います。
3 款繰越金、1 項、1 目、1 節繰越金は、3 万 6,000 円の増額でございます。
以上で、説明を終わらせていただきます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから、討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 133 号「平成 27 年度新上五島町ターミナルビル特別会計補正予
算(第 3 号)」は原案のとおり可決されました。
日程第 10、議案第 134 号「平成 27 年度新上五島町農業共済事業特別会計補正予算
(第 1 号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○農林課長(下山
透君)(登壇)
議案第 134 号、平成 27 年度新上五島町農業共済事業特別会計補正予算(第 1 号)に
ついて御説明いたします。
議案集の 1 ページをお願いします。
- 144 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
本案は、平成 27 年度新上五島町農業共済事業特別会計補正予算(第 1 号)について、
地方自治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。補正額は、歳入歳
出予算の総額に歳入歳出それぞれ 32 万 7,000 円を追加し、補正後の予算の総額を、そ
れぞれ 3,285 万 9,000 円とするものでございます。
7 ページをお開き願います。
歳出から御説明させていただきます。
1 款農作物共済勘定支出、6 項、1 目予備費は 3 万 5,000 円の減額で、繰越金の確定
によるものでございます。
2 款家畜共済勘定支出、1 項、1 目保険料は 9,000 円の増額で、加入農家 1 戸増によ
る連合会への納入保険料でございます。2 項、2 目病傷共済金は 6 万 2,000 円の増額で、
加入農家 1 戸増に対応するための増額でございます。5 項、1 目予備費は 15 万 8,000 円
の増額で、繰越金の確定によるものでございます。
3 款園芸施設共済勘定支出、6 項、1 目予備費は 3,000 円の増額で、繰越金の確定に
よるものでございます。
8 ページをお願いします。
4 款業務勘定支出、3 項、1 目連合会支払賦課金は 1,000 円の増額で、加入農家 1 戸
増による事務費賦課金収入の連合会支払い分でございます。7 項、1 目予備費は 12 万
9,000 円の増額で、繰越金の確定によるものでございます。
5 ページにお戻り願います。
歳入について御説明いたします。
1 款農作物共済勘定収入、6 項、1 目繰越金は 3 万 5,000 円の減額で、前年度繰越金
の確定によるものでございます。
2 款家畜共済勘定収入、1 項、1 目共済掛金は 11 万 9,000 円の増額で、加入農家 1 戸
増に伴う掛金収入の増額でございます。2 項、1 目保険金は 4 万 9,000 円の増額で、連
合会からの病傷保険金収入でございます。支出の病傷共済金 6 万 2,000 円の 80%を計
上しております。5 項、1 目繰越金は 6 万 1,000 円の増額で、前年度繰越金の確定によ
るものでございます。
3 款園芸施設共済勘定収入、6 項、1 目繰越金は 3,000 円の増額で、これも前年度繰
越金の確定によるものでございます。
6 ページをお願いいたします。
4 款業務勘定収入、1 項、1 目賦課金は 2 万 7,000 円の増額で、これは家畜共済加入
農家 1 戸増に伴う事務費賦課金収入の増額でございます。6 項、1 目繰越金は 10 万
3,000 円の増額で、前年度繰越金の確定によるものでございます。
以上、歳入歳出それぞれ 32 万 7,000 円の増額となります。
以上で説明を終わらせていただきます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
(降壇)
- 145 -
平成27年第4回定例会・第3日目(12月10日)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから、討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 134 号「平成 27 年度新上五島町農業共済事業特別会計補正予算
(第 1 号)」は原案のとおり可決されました。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
次の本会議は明日 11 日午後 1 時 30 分から開きます。
本日はこれをもって散会いたします。
=午後1時55分
- 146 -
散会=
第
4
(12月11日
日
金曜日)
目
平成27年第4回新上五島町議会定例会会議録(第4号)
招集年月日
平成27年12月11日
招集の場所
議
場
開会の日時及び宣告
開
会
平成 27 年 12 月 11 日 13 時 30 分
議
長
中
山
正
和
閉
会
平成 27 年 12 月 11 日 16 時 13 分
議
長
中
山
正
和
休
憩
14時12分
~
14時25分
15時25分
~
15時35分
応(不応)招議員並びに欠席議員
議席
番号
氏
出席
欠席
出欠
議席
番号
裕
○
2
名
16人
0人
氏
名
出欠
河
内
一
彦
○
1
大 志 保
3
住
屋
良
儀
○
4
本
村
誠
二
○
5
大
谷
恵
次
○
6
増
田
忠
彦
○
7
坪
井
泰
助
○
8
川
口
正
康
○
9
中
野
千
尋
○
10
野
中
誠
藏
○
11
浜
田
新
一
○
12
本
村
敦
彦
○
13
荒
木
祥
司
○
14
法
村
正
樹
○
15
前
田
あ お い
○
16
中
山
正
和
○
8
番
口
正
9
番
野
千
10
番
会議録署名議員
川
康
中
- 147 -
尋
野
中
誠
藏
地方自治法第 121 条により説明のため出席した者の職・氏名
職
名
氏
町
名
職
名
氏
名
長 江
上
悦
生 副
町
長 石
田
信
明
長 道
津
利
明 消
防
長 日
髙
清
明
者 渡
辺
綱
二 行財政改革担当理事 川
端
長 堀
江
一
弘 財
長 浦
田
重
利
課 長 小
柳
哲
也 財産管理課課長補佐 初
田
正
信
長 髙
泉
貞
仁 総 合 窓 口 課 長 平
山
好
子
福祉長寿課課長補佐 荒
木
愛一郎 こ
健 康 保 険
課 長 荒
木
宣
長 下
山
課 長 安
永
長 築
課 長 宇
教
会
育
計
総
管
務
理
課
総 合 政 策
税
務
農
課
林
課
観 光 商 工
水
道
生 涯
課
学 習
政
ど
課
も
課
長 堤
田
毅
勝
貴 環
境
課
長 平
田
竹
喜
透 水
産
課
長 石
司
泰
栄
佳
秀 建
設
課
長 本
田
雄喜治
地
政
次 学 校 教 育 課 長 森
戸
佐一郎 文
化
財
課
太
長 湯
川
直
基
若
松
支
所
長 道
下
智
章 新 魚
目 支
所 長 岩
本
富士枝
有
川
支
所
長 田
端
睦
雄 奈 良
尾 支
所 長 宮
﨑
昭
敏
若 松 診 療 所 事 務 長 荒
木
建
就 新魚目診療所事務長 原
重
光
職務のために議場に出席した者の職・氏名
局
議
会
班
主
長 浦
口
淳
一 議
査 元
山
義
智
- 148 -
会
班
係
長 前
田
剛
平成27年新上五島町議会第4回定例会
議事日程(第4号)
平成 27 年 12 月 11 日(金) 午後 1 時 30 開議
日程第1
諸報告
日程第2
報告第135号
新上五島町奈良尾福祉作業所条例を廃止する条例について
日程第3
議案第136号
新上五島町税条例の一部を改正する条例について
日程第4
議案第137号
新上五島町行政手続における特定の個人を識別するための番
号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条
例の制定について
日程第5
議案第138号
長崎県市町村行政不服審査会の共同設置について
日程第6
議案第139号
新上五島町過疎地域自立促進計画の変更について
追加日程第1
会議録署名議員の追加指名
日程第7
議案第140号
辺地に係る公共的施設の総合整備計画について
日程第8
議案第141号
消火栓用具格納箱等購入売買契約の締結について
日程第9
各委員会の閉会中の所管事務調査について
- 149 -
平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
=午後1時30分
開会=
○議長(中山正和君)
ただいまの出席議員は 16 名であります。
定足数に達しておりますので、お手元に配付の議事日程第 4 号により、直ちに本日の
会議を開きます。
日程第 1「諸報告」を行います。
議長より諸般の報告をいたします。
総務、文教厚生及び経済建設常任委員会においては議会閉会中の所管事務調査を実施
しております。各委員会から調査結果の報告を受けたいと思います。
なお、調査結果報告書につきましては、その写しをお手元に配付いたしております。
それでは、最初に総務常任委員会の報告を受けることにいたします。
○7番(坪井泰助君)(登壇)
皆さん、こんにちは。
総務常任委員会は、議会閉会中に所管事務調査を終了しましたので、報告したいと思
います。
新上五島町議会議長、中山正和様。
新上五島町議会総務常任委員会委員長、坪井泰助。
閉会中の所管事務調査報告書。
本委員会は、議会閉会中に所管事務調査を終了しましたので、その結果を議会会議規
則第 77 条の規定により報告します。
1.調査日時・場所。(1)平成 27 年 10 月 19 日月曜日午後 2 時から午後 4 時まで。福
岡県糟屋郡篠栗町、篠栗町役場議会全員協議会室。(2)平成 27 年 10 月 20 日火曜日午
後 1 時から午後 3 時まで。福岡県田川郡香春町、香春町役場 3 階議会第 3 委員会室。
2.調査目的。議会活動へのITの取り込みやPFI手法導入の先進事例の調査、研究
を通して、政策提言における視野の拡大と議会、議員活動の活性化に資すること。
3.調査項目。(1)篠栗町、タブレット端末導入によるペーパーレス化の推進につい
て。(2)香春町、行政改革とPFI手法の導入について。
4.調査出席者。(1)篠栗町議会、阿部議長ほか 6 名。篠栗町議会事務局、清原局長
ほか 2 名。篠栗町財政課、水江課長補佐、まちづくり課、熊谷課長補佐。(2)香春町
まちづくり課、篠永課長ほか 3 名。香春町議会事務局、福田局長、坪根係長。(3)新
上五島町議会、総務常任委員会 5 名、議会事務局、浦口局長。
5.調査結果。(1)篠栗町、タブレット端末導入によるペーパーレス化の推進につい
て。議会の改革に取り組む中で、町民に身近な議会、みずから行動する議会、わかりや
すく開かれた議会という、この 3 点を改革の基本的な考え方として実践していた。
具体的には、平成 24 年 9 月から平成 25 年 12 月までの約 1 年半をかけ、議会の配信
システムと音声認識議事録作成システムを導入し、昨年、3 番目として、町全体として
のペーパーレス化の推進の機運と議会のIT化への取り組みの意思の一致の実践として、
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
タブレットの導入に至っていた。
初期の投資費用としては 1,300 万円で、補助などもなく全てが自己財源となっていた。
ランニングコストとして、年間 400 万円(通信費 300 万円、保守委託 100 万円)の負担
となっていた。
一方の導入効果としては、情報伝達の同時性や画像、映像処理による優位性や書類等
の変更処理の即時性に最も効果が見られた。ペーパーレス化として具体的に枚数や金額
の細かな把握はないものの、かなりの手応えが感じられた。コスト削減や職員の負担軽
減の行政改革だけでなく環境保護の観点からも、ペーパーレス化は今後避けては通れな
い課題ではないかと考える。
(2)香春町、行政改革とPFI手法の導入について。PFI手法の導入については、
平成 16 年当時、町内を流れる金辺川が注ぐ遠賀川の水質汚濁に対し、生活排水処理施
設の整備が急がれていた。当初、担当する職員が 3 名と少なく、浄化槽事業に加え環境
部門などの業務もあり、専従職員の配置が難しい状況にあった。
このような中、市町村配置型浄化槽の普及に係るPFI手法の導入が実践された。こ
れは、市町村設置型として個人負担を少なくし、普及を図る一方で、導入までの例規等
の事務量は多大であるが、一旦運用が始まれば行政の事務負担はほとんどなく、諸手続
の簡素化で設置までの期間の短縮も図られ、普及の促進につながったことはPFIの最
大の利点であった。
この事業のSPC(特定目的会社)は、地元企業による共同体を選定し、民間意欲を
引き出す出来高制を取り入れていた。計画期間終了後の平成 26 年以降の保守、修繕に
かかる費用の負担と今後の新規の設置へのアプローチが課題となっている。また、PF
I事業の他事業への展開、導入については、目的の明確さが事業実施のポイントとなる
ため、住宅等の建設事業への展開は難しいとの認識が示された。
行政改革への取り組みとしての背景は、福岡県内の旧産炭地域に見られる産業構造の
転換期に人口流失に伴う財政悪化により、昭和 60 年に準用財政再建団体に指定された
経験もあり、財政や行革に対する意識は非常に高いものがあり、教育改革として小中一
貫教育制度を見据えた小中学校の再編に取り組んでいた。
また、組織機構については、現行の 6 課 1 局 1 室から、住民にわかりやすく業務分担
の明確化を意識して 9 課 1 局 1 室への再編も大きな特徴となっている。
6.総括。改革にゴールはないと、以前、報告書の総括に結びとして用いたことがある。
今回の調査を通して、それぞれの環境は異なるが、議会、行政ともに、その意思に共感
を覚えた。わかりやすく、身近で開かれた議会をIT技術を取り入れ実践することで、
議会基本条例を初めとする一般的な議会改革とは一線を画しながらも、みずからを高め
ようと試み、また、厳しい財政状況を乗り越え、後世へ残すべきもののために新たな手
法へ挑戦し、後年の課題にこの経験とノウハウを生かそうと努力をしている。
我々は、これからの社会動向を考え、人口減少と向き合いながら、住みたい町、暮ら
せる町を目指した町の創生を求めている。しかし、これは自治体の本来の目標であり、
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
命題である。調査の中で、行革の委員長を議長が務めているとの言葉を聞き、いま一度、
議会が果たすべきこと、役割について考え、この命題にいかに臨むかを問われた感を抱
いた。
最後に、今回最も印象に残った言葉をもって結びとしたい。「議会を初め町が一体と
なって取り組む覚悟がないと、できないということだけは覚えておいてほしい」。
以上であります。(降壇)
○議長(中山正和君)
以上で総務常任委員会の報告を終わります。
次に、文教厚生常任委員会の報告を受けることにいたします。
○9番(中野千尋君)(登壇)
こんにちは。
文教厚生常任委員会は、議会閉会中に所管事務調査を終了しましたので、その結果を
会議規則第 77 条の規定により報告します。
今回、県外の自治体への視察調査を行いました。調査内容については、報告書の朗読
をもって報告にかえさせていただきます。
1.調査日時。平成 27 年 10 月 29 日木曜日午前 10 時から午後 0 時 10 分。
2.調査場所。鹿児島県さつま町役場本館、第 1 委員会室。
3.調査項目。地域包括ケア体制づくりへの取り組みについて。
4.調査出席者。さつま町議会、柏木副議長ほか議会事務局より 2 名。さつま町介護保
険課、中村課長、川原課長補佐、この方は地域包括支援センター長も務められています。
山口係長、久保係長。新上五島町議会、文教厚生常任委員会委員 5 名、議会事務局、前
田係長。
5.調査結果。鹿児島県さつま町への調査目的は、人口規模、高齢化率、高齢者の現状
が本町と似ておりまして、かつ地域支援の取り組みが早く、どのような過程で包括ケア
体制づくりに着手しているのか、住民の理解度、参加度、問題点等を調査いたしました。
(1)さつま町と新上五島町の人口構成は、平成 27 年 4 月 1 日現在で、さつま町が総
人口 2 万 2,918 人、75 歳以上の高齢者が 5,280 人、高齢化率が 37.0%となっており、
新上五島町とほどよく似ておりまして、高齢化率も我が町より少し高くなっております。
(2)さつま町介護認定の状況。①介護認定者数は、平成 27 年 4 月現在で、支援 1 か
ら支援 2 までを小計 496 人、要介護 1 から要介護 5 までが 1,433 人で、合計 1,929 名。
認定率が 22.7%となっています。
②サービスの利用状況としては、居宅介護が 1,026 人、施設が 577 人、合計 1,603 人
で、認定者の 81.7%がサービスを利用しており、待機者は 187 名となっています。
③介護認定の四大原因として平成 22 年 10 月に実態調査をしています。1 位が脳卒中、
2 位がリウマチ腰痛関節疾患、3 位が認知症、4 位が骨折、転倒などです。
(3)さつま町の認知症高齢者の現状としては、平成 24 年度の推計値として、認知症
の介護認定者が約 1,400 人。これは認知症有症率としては約 17%。チェックリストに
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
よる物忘れ等該当者及び未認定者が約 1,078 名、認知症有症率として約 13%。合計で
2,478 人が認知症となり、認知症有症率約 30%となっており、平成 26 年度は 100 名ほ
ど増加しているということでした。
(4)さつま町地域包括ケア体制。①町における体制づくり。町直営の地域包括支援
センターを平成 27 年 4 月より社会福祉協議会に委託し、そこを中心に 4 カ所の在宅介
護支援センターと 7 カ所の居宅介護支援センターが連携した地域支援体制を構築してお
ります。3 職種(社会福祉士、主任ケアマネージャー、保健師)が、プラス認知症地域
支援推進員との協働による地域支援のネットワークを構築しています。
②地域における体制づくりとして、公民館が 20 区、区の中に公民会 138 カ所があり、
公民館は本町における郷に当たるものです。公民館活動で福祉部の設置を推進しており、
地域の高齢者は地域で支援する体制をとっております。町の福祉課が民生委員と協力し
て、各公民会、これは本町における行政区に当たります。公民会ごとに高齢者の実態調
査を実施しています。
地域の高齢者支援体制はみずからの問題と考え、地域全体で支える仕組みとして、地
域支援に係る高齢者マップづくり、これは地域の現状を把握し理解するために皆さんた
ちで集まって作成をしております。そして、民生委員、サポーター、アドバイザーなど
支援をしております。
③支援に係る人材の育成や地域在住の専門職との協力により、この支援体制が構築さ
れています。
まず、在宅福祉アドバイザーが町全体で 277 人おり、各地区公民館より数名選出し、
その地区の寝たきり、ひとり暮らし、認知症、高齢者夫婦等の自宅を訪問し、訪問世帯
の選定や計画の作成、結果の取りまとめ、在宅福祉サービスに関する情報提供を民生委
員と連携して相談を受けたり、高齢者サロンへ誘ったりして活動しています。報酬は年
間 1 人 5,000 円とのことで、ほとんどがボランティア活動として協力しておりました。
地域コーディネーターは、平成 27 年度から地域支援事業、これは介護保険特別会計
の中の生活支援体制整備事業に取り組んでおり、さつま町の平成 27 年度予算について
は 595 万 8,000 円で、主な経費は生活支援コーディネーターの人件費であり、7 月 1 日
より 1 人当たり月 24 万円で 2 名を雇用し、生活支援体制の整備に取り組んでいます。
生活支援コーディネーターの業務内容としては、地域に不足するサービスの創出、サ
ービスの担い手の養成、元気高齢者等が担い手として活動する場の確保、関係者間の情
報共有、サービスとニーズのマッチングなどとなっています。
町内の 103 団体が開設されている高齢者いきいきサロンの場へ出向き、介護保険制度
改正等の内容やおもりを使ったころばん体操など、介護予防事業の取り組みや今後のサ
ロンのあり方などを説明しています。認知症キャラバンメイトなどのサポーターについ
ては、記載のとおりとなっています。
さつま町のポイント事業へ移りたいと思います。これは前田議員も一般質問でおっし
ゃっておりました。これはさつま町ポイント事業で、元気度アップポイント事業として
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高齢者自身が参加して楽しむ活動。高齢者元気度アップ地域包括ケア推進事業は、高齢
者を支援する活動としています。介護支援ボランティア制度は高齢者のボランティア活
動を支援しています。ポイント制度を活用することにより住民参加を促進し、地域活性
化の活動になっています。なお、このポイント制度の詳しい資料は最後に添付しており
ますので、詳しくは後でごらんください。
6.総括。さつま町の地域包括ケアシステムは、今年度から社会福祉協議会に委託した
地域包括支援センターを拠点として、住民を中心に、医療、介護、予防、生活支援が一
体的に提供されることを目指しており、特に地域での支援体制が充実していた。各地区
の公民館の館長を初めリーダー格の人物を取り込み、各地区の問題として取り組んでい
るシステムはとても参考になった。
本町においても、地域リーダーになる人材を確保するための研修等を早急に計画し、
アドバイザーやサポーターを養成して、自分たちの地域の高齢者は自分たちで見守り支
援していく体制の構築に向けて推進していくべきである。また、転倒予防体操、スクエ
アステップ教室、地域ミニデイなど、町内で広く普及し、多くの方々が活動をしている
が、ころばん体操など効果があるものは取り入れ、いつでも誰でも気軽に参加できるよ
うなサロンの開設等も必要ではないだろうか。
そして、地域の現状と課題、介護保険制度における正しい知識、認知症の理解などの
啓発活動を行い、住民一人一人に浸透させ、生活支援、見守り、元気高齢者の生きがい
づくりを地域で考えることがとても重要になってくる。地域住民の協力を得ながら、各
関係機関との連携を深め、ポイント制度等の導入も検討し、新上五島町地域包括ケアシ
ステムの充実した構築へ向けて進めていただきたい。
以上で報告を終わります。(降壇)
○議長(中山正和君)
以上で文教常任委員会の報告を終わります。
次に、経済建設常任委員会の報告を受けることにいたします。
○3番(住屋良儀君)(登壇)
こんにちは。
私たち経済建設常任委員会は、議会閉会中に所管事務調査を終了いたしましたので、
その結果を会議規則第 77 条の規定により議長に報告いたします。
今回は、県外視察ということで、10 月 14 日、屋久島町役場宮之浦支所において、屋
久島の観光推進策と世界遺産の保全管理について、10 月 15 日には、公益財団法人屋久
島環境文化財団を訪問し、屋久島環境文化村構想について調査を実施いたしました。
調査出席者は、お手元の報告書記載のとおりです。
まず、屋久島町の概要でございます。屋久島町は、平成 19 年 10 月 1 日に旧上屋久町
と旧屋久町が合併して誕生しました。屋久島は、鹿児島港から宮之浦港まで距離約 130
キロ、大隅半島佐多岬の南南西約 60 キロメートルに位置しています。
面積は、約 504 平方キロメートル、口永良部島を含めると約 541 平方キロメートルに
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
なるそうです。周囲が 132 キロメートルのほぼ円形の島で、島一周道路が約 100 キロメ
ートル、島面積の 9 割が林野面積で、そのうち約 8 割は国有林です。
島の中央に九州最高峰である 1,936 メートルの宮之浦岳を初めとして高い山が連なり、
洋上アルプスと呼ばれています。九州本土の最高峰、中岳の 1,791 メートルより高い山
が 8 座あり、1,000 メートル以上が 45 座以上ありますが、その山は火山ではないとい
うことです。
人口は、平成 27 年 9 月末現在、1 万 3,199 人、6,795 世帯であります。そのうち 65
歳以上の高齢化率は 40%です。
産業別の就業人口割合は、平成 22 年国勢調査では、第 1 次産業が 13.2%、第 2 次産
業が 14.9%、第 3 次産業が 71.6%であるという状況であります。
まず、屋久島の観光推進策と世界遺産の保全・管理についてでございます。
1 番目として、屋久島が環境の島として世界自然遺産登録された経緯ですが、屋久島
には、特筆される自然資産と自然環境があり、特に縄文杉に代表される屋久杉について
は、国(林野庁)による屋久杉の伐採をやめさせたという時代があったことや、屋久島
の自然を守りながら、うまく活用して島民生活の水準を上げていきたいということをま
とめた林地活用計画(スーパーネイチャー屋久島)を国・県に進言したこと。
また、屋久島みずからの思いを屋久島憲章、これは資料として添付しておりますが、
それに定め、人と自然の共生、資源循環型社会を構築するための地域づくりを推進しよ
うとした活動がありました。
こうした活動に対して、鹿児島県は、平成 4 年に統合基本計画の環境デザインの一つ
として、屋久島環境文化村構想を策定しました。このように、世界自然遺産に登録され
るような象徴的な施策を事前に進めていたということと、国がユネスコに世界遺産登録
を批准する時期が重なって、平成 5 年 12 月 11 日に、青森県白神山地とともに国内で初
の世界自然遺産に登録されました。
次に、世界自然遺産登録後の変化についてです。
人口については、屋久島町の人口は、平成 5 年 1 万 3,460 人、平成 22 年 1 万 3,589
人、平成 26 年 1 万 3,362 人と維持傾向にあります。
自然動態については、死亡数が出生数を上回り減少傾向にありますが、社会増がそれ
以上に大きいということです。U・Iターン者だけの調査は実施していませんが、平成
26 年度転入者総数は 527 名。うち鹿児島県を除く転入者数が 248 名。平均年齢が 36.5
歳。大阪から 35 名、東京から 30 名で、子育て世代の転入が目立つということです。
U・Iターン者の定住後の職業は、観光ガイド、民宿業、農業、漁業、建築業、土産
物屋、カフェなどの創業等ですが、調査は町として特別にしていないということです。
次に、観光について、交通アクセスですが、船便として、まず、高速船、鹿児島―屋
久島間が 1 日 5 から 6 往復。料金としては、往復通常料金が 1 万 6,100 円で、離島割引
料金が 1 万 4,600 円ということです。フェリーについては、鹿児島―屋久島間が 1 日 1
往復。料金は 2 等の通常料金が 8,900 円、割引料金が 6,700 円ということです。そして、
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
飛行機が、鹿児島―屋久島間が 1 日 5 往復。料金として、片道 1 万 5,600 円が離島割引
として 1 万 500 円になるということです。ほかに、伊丹―屋久島、福岡―屋久島間が 1
日 1 往復、それぞれ運航しています。
観光客の入り込み数として、平成 5 年は約 20 万人、ピーク時が平成 19 年度で 40 万
6,387 人、平成 26 年度は徐々に減少していって 28 万 4,684 人ということでした。
次に、屋久島の宿泊、観光関係事業者等の変化について表にまとめております。世界
遺産登録前、宿泊施設が 49 軒、収容力 1,600 人が、登録後は 137 軒、3,278 人になっ
たということ。観光バスは、当初 11 台が 39 台に増加しました。レンタカーについても
事業者数が 5 社で 107 台、登録後は 16 社で 458 台に増加しました。最後に、エコツア
ーガイド数ですが、約 20 名が登録後になると 8 倍の 164 名と増加しております。
問題と対処法について、グラフを見ていただければわかると思いますけども、上の線
が縄文杉に登った人たちなんですけども、平成 12 年 3 万人ぐらいが、ピーク時の平成
19 年度で 9 万 2,609 人、平成 26 年度は 7 万 4,402 人ということです。
まず、問題点なんですが、世界自然遺産登録効果の一方で、今述べたとおり、登山者
の山岳部への一極集中があり、し尿搬出対策が大きな課題となっているということです。
さらには、登山客は初心者が多く、軽装備による荒天時の遭難や事故等がふえていると
いうことです。また、ヤクシカ等が激増したことにより、植物等の生態系に深刻な影響
を及ぼしています。
これからの対策として、登山者の分散化を図るため、島民が昔から利用してきた岳参
りの歩道等の再整備、来島者に里地でゆっくり滞在してもらう集落ごとの里のエコツー
リズムの推進、資質の高いガイド制度を確立し、環境保全のためのルールを正しくレク
チャーするよう努めているということです。
山岳部の避難小屋のし尿処理については、携帯トイレの推進を進めています。また、
屋久島における自然環境の保全のため、必要な事業を継続的に実施するための財源とし
て、世界自然遺産屋久島山岳部環境保全協力金条例というのを、いわば入山協力金なん
ですけども、制定して、平成 28 年度中に実施の方向で検討しているということです。
次に、屋久島のツアーガイドについてですが、最初ガイド組織として 1989 年に株式
会社屋久島ガイド協会が設立されました。エコツアーガイド数は、先ほど申しましたよ
うに 20 名から、登録後の平成 24 年には 164 名と急激に増加しています。エージェント
絡みの人たちも含めると 200 名ぐらいであり、その 8 割がIターン者ということです。
ガイド数がふえるにつれ個人で営業するものもふえ、時には質の悪いガイドにより悪
評が立つことがありました。そこで、屋久島地区エコツーリズム推進協議会を立ち上げ、
平成 17 年には、屋久島ガイド登録・認定制度を実施しました。安全面を考慮した少人
数のガイドツアーで、ガイド料金をツアー客 1 人につき 1 万円から 1 万 3,000 円徴収し
ているということです。このガイド協会のことについては、ホームページを紹介してお
りますので、興味のある方は参照してください。
次に、2 日目ですが、屋久島環境文化村構想とその取り組みについてです。
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
平成 4 年、屋久島環境文化懇談会、屋久島環境文化村研究会、屋久島環境文化村マス
タープラン研究委員会の三つの会合を経て、屋久島環境文化村構想ができ上がりました。
これは、評価の高い自然環境とその自然を損なうことなく何千年にもわたって積み重ね
られてきた屋久島特有の生活文化をイメージとして掲げ、環境学習や研究によって、そ
の価値を見直すことを通して、屋久島の自然環境を保護しながら、屋久島に住む人々の
経済的な豊かさにもつなげていこうとするものであります。
この屋久島環境文化村構想を推進する中心的な組織として、平成 5 年 3 月に屋久島環
境文化財団が設立されました。
環境文化財団の組織はごらんのとおりでございますが、会長に鹿児島県知事、鹿児島
県の参与でもある東京大学特任教授が理事長となっております。常務理事として、鹿児
島県の環境林務部長、屋久島町長が就任されているみたいです。館長としては、先ほど
申しました東京大学特任教授の方が館長をされております。職員の内訳は、下の表のと
おりです。
平成 26 年度の活動実績は、まず、活動として、環境学習事業、環境形成事業、交流
推進事業、屋久島地域づくり支援事業を行っております。環境学習事業については、表
のとおりのことをやっております。一番下に町ESD支援というのがありますけども、
これについてホームページで調べましたら、持続可能な開発のための教育ということで、
ユネスコあたりが推進しているような教育方法らしいです。興味がある方はホームペー
ジで調べてください。
次に、環境学習の受け入れについても表のとおりでございます。環境学習の支援につ
いて、学校教育支援ということで、資料 2 に表紙だけしかつけておりませんけども、図
説屋久島という冊子をつくっておりまして、この冊子は、副読本として小学校 4 年生全
員に配り、6 年生まで屋久島について勉強してもらっているということです。また、屋
久島高校には環境コースがあり、子供たちは高校で毎年研修を受けています。屋久島高
校は町と観光連携協定を結び、港、空港での観光客へのおもてなし、屋久島オリジナル
商品の開発、高校生独自のパンフレット作成等の活動を行っているということです。ほ
かには、いろんな事業をしていますけども割愛させていただきます。
最後に、総括といたしまして、屋久島町の人口は、前述したとおり平成 5 年からほぼ
横ばい状態で 1 万 3,000 人台を維持し続けています。これは人口減少対策が喫緊の課題
である本町から見ると、非常に驚異的であります。
行政のほうは、U・Iターン者の実数を把握していないようでありましたが、昨年実
績で、鹿児島県外からの転入者が 248 名であり、U・Iターン者が人口維持に寄与して
いることは否めない事実であります。
さらに、U・Iターン者は、移住してたくましく生活しているように感じられました。
まず、屋久島に入って昼食をとった店の経営者、従業員がIターン者でありました。そ
の後も訪れた先々で、東京、京都ほか他県から移住している人々に出会いました。屋久
島の自然遺産の魅力に引かれた人が人を呼び寄せているように感じられました。
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
また、表 1 のとおり、世界自然遺産登録後の変化を見ると、本町も宿泊施設、観光バ
ス、レンタカーの数はまだまだ少ないことから、今後の新規参入業者の増加も期待され
ます。その効果の一方で、屋久島には、国・県・町がそれぞれ建設し運営している類似
の箱物があり、必要性に疑問を感じる施設も見られました。
本町と屋久島町とは環境、性質が異なりますが、教会群の世界遺産登録を控え、この
新上五島町も大きな転機を迎えようとしています。受け入れ態勢を整え、観光客増加に
対応していかねばならないことはもちろんですが、島民全体が新上五島に住んでいるこ
とに誇りを持つことが大切であると考えます。
以上で経済建設常任委員会の報告を終わります。(降壇)
○議長(中山正和君)
以上で経済建設常任委員会の報告を終わります。
以上、執行部におかれましては、委員会の調査結果報告の意見等について、これを真
摯に受けとめて、善処方努力されるようお願いいたします。
これで、議長の諸般の報告を終わります。
次に、町長から行政報告を受けることにいたします。
○町長(江上悦生君)(登壇)
8 日の議会招集挨拶の際、私の配慮が足りずに報告がおくれましたことを、まずもっ
て深くおわびを申し上げます。
それでは、さきの行政報告に 1 件追加をさせていただき、九州商船株式会社の船舶火
災事故について御報告申し上げます。
皆様、既に新聞やテレビの報道により御承知のこととは存じますが、去る 11 月 15 日、
長崎港に向け有川港を出港した九州商船株式会社運航のビッグ波羅門キングが、江ノ島
横曽根灯台より 1 マイル付近において機関火災を起こし、沈没する事故が発生いたしま
した。
乗客 6 名のうち 5 名が本町関係者でありましたが、乗客、乗員の皆様は、乗員の適切
な指導もあり、付近を航行中の遊漁船に救助され、一部手荷物等の消失はあったものの、
人命には影響がなかった旨の報告があり、まさに不幸中の幸いであったとの思いをいた
すところであります。被災者の皆様の事故発生時の恐怖と不安はいかばかりであったか
と推察し、心からお見舞いを申し上げる次第であります。
私も 15 日の午後にこの事故を知りましたので、九州商船の本社に電話を入れました
が、あいにく休日であったため音声案内で通じませんでしたので、奈良尾営業所を通じ
て、とりあえずお見舞いを申し上げ、翌日、本社に改めて連絡をさせていただきました。
九州商船株式会社からは、11 月 17 日に取締役営業部長が本町を訪れて、口頭による
事故報告と事故の重大性に鑑み、今後の再発防止へ取り組むとのおわびがありました。
また、11 月 24 日付で文書による報告を受けましたので、町からも九州商船株式会社及
び町内の航路に係る他の運航会社に注意喚起と安全性確保要請の文書を発出したところ
であります。
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
本町において航路は、他の市町を結ぶ唯一の交通機関であり、町民にとっては欠かす
ことのできない生活基盤であり、加えて世界遺産登録への取り組みにより、近年増加し
ている観光客の誘致、交流人口の拡大の観点からも、その絶対的な安全性の確保が求め
られております。
現在、事故調査委員会により原因の究明がなされておりますが、各運航会社におかれ
ましては、より一層の安全運航の徹底を図られることを願い、報告とさせていただきま
す。
本当におくれまして申しわけございませんでした。(降壇)
○議長(中山正和君)
以上で町長の諸報告を終わります。
ここで、しばらく休憩いたします。
再開を 14 時 25 分といたします。
=午後2時12分
休憩=
=午後2時25分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
日程第 2、議案第 135 号「新上五島町奈良尾福祉作業所条例を廃止する条例につい
て」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○福祉長寿課課長補佐(荒木愛一郎君)(登壇)
こんにちは。
議案第 135 号について御説明いたします。
議案集 10 ページをお開き願います。
本案は、新上五島町奈良尾福祉作業所条例を廃止するに当たり、地方自治法第 96 条
第 1 項の規定により議会の議決を求めるものでございます。
本条例は、合併前の旧奈良尾町から新町へ引き継がれた条例であります。奈良尾福祉
作業所は、旧奈良尾町立病院の医局として建設された施設を活用しており、位置は、奈
良尾支所の上の高台、奈良尾児童館に隣接してあります。
平成 13 年に、手をつなぐ育成会の福祉作業所として活用するため、奈良尾福祉作業
所条例が制定され、今日に至っています。近年、手をつなぐ育成会の活動は、合併後の
支部活動の変化、会員の高齢化、会員数の減少があり、福祉作業所として利用がなくな
っており、同会の倉庫などとして使用してきました。なお、施設の現況は、老朽化が進
んでいる状態です。
手をつなぐ育成会の湯川会長とは協議を済ませておりますが、今後、福祉作業所とし
ての利用再開が見込めないことから、本条例を廃止するものでございます。廃止後は、
普通財産に移管する方向で財産管理課と調整を図っていくこととしています。
附則で、この条例は公布の日から施行することといたしております。
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
以上で、新上五島町奈良尾福祉作業所条例を廃止する条例についての説明を終わりま
す。御審議のほどよろしくお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
使用しなくなったと。その後、どういうふうにするんですか。財産管理課に移して普
通財産に移管しても、使わなかったらどうしようもない。ただ、廃屋になるだけなんで
しょう。今後どうするんですか。どうしたいんですか。教えてください。
○福祉長寿課課長補佐(荒木愛一郎君)
その件について、福祉長寿課でも検討はしたんですけれども、行政財産としての処分
を、まず普通財産として管理していただくことで、当面そのままにしておいてというこ
とにしております。あとは財産管理課との協議の中で、今後のことについては進めてい
くということになるかと思います。
○町長(江上悦生君)
私が聞いた限りでは、行政財産としての条例の廃止が可能となって普通財産化すれば、
地域が管理する品物あるいはお祭り等の道具、そういうものを格納することに使わせて
もらえないかというような要望がありそうな感じはしています。
○3番(住屋良儀君)
そういう格納、倉庫として利用していただくんですよね。そういった場合の維持管理
等について、当然、町が最低限見てやらないといけないものなのか、その費用について
は使用するほう、旧奈良尾町の方々が修繕までしてくれるのか。恐らく町にしてくれと
頼みに来るのが目に見えているようなんですけども、どうなんでしょう、そこまで維持
管理するような建物なのかどうか。いろんな施策の中で使えるものがあれば、補助金が
あれば解体できるんじゃないのかなと。解体できるのであれば早く処分したほうがいい
んじゃないかなという気がするんですけどね、私としては。そこら辺の検討については、
まだされていないんですか。あと何年ぐらい使えそうなんですか。
○福祉長寿課課長補佐(荒木愛一郎君)
雨漏りもかなり発生しておりまして、外観の躯体もコンクリートが欠けているような
状態でございます。鉄筋コンクリートづくりですので、建物としては、ある程度の頑強
さはあるんですけれども、何年使えるかというのは、今のところはっきり申し上げるこ
とはできません。
○町長(江上悦生君)
使うことに対して、町で改修して使わせてくださいということであれば、地区も少し
蓄えも持ったところもありますので、よその、そういう地区に貸しているところ等とも
合わせながら、公平性が保てるような方法で考えていきたいと思いますし、手を入れて
も、そんなに長くもてないようであれば、今、住屋議員がおっしゃるように、公共施設
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
の管理計画の中で解体するということも視野に入れながら、要望が正式にあったときに
はお話をしたいと思います。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 135 号「新上五島町奈良尾福祉作業所条例を廃止する条例につい
て」は原案のとおり可決されました。
日程第 3、議案第 136 号「新上五島町税条例の一部を改正する条例について」を議題
といたします。
提案理由の説明を求めます。
○税務課長(髙泉貞仁君)(登壇)
こんにちは。よろしくお願いします。
議案集の 12 ページをお願いします。
議案第 136 号について御説明いたします。
本案は、地方税法の一部を改正する法律が平成 27 年 3 月 31 日に公布されたことに伴
い、新上五島町税条例の一部を改正する当たり、地方自治法第 96 条第 1 項の規定によ
り議会の議決を求めるものであります。
新上五島町税条例の一部を改正する条例でございますが、説明は新旧対照表で行いま
すので、あわせて議案説明資料の 1 ページをお開きいただきたいと思います。
今回の改正の概要でございますが、1 点目は、納税者の負担の軽減を図るとともに、
早期かつ的確な納税の履行を確保する観点から、従来は職権による猶予制度でありまし
たが、今回、納税者の申請に基づく猶予制度を創設する条文の追加。
2 点目は、地方税法等の改正による条文の整備。
3 点目は、番号法改正に伴う規定の整備。
最後に、4 点目が、旧三級品製造たばこに係るたばこ税率の見直しに伴う規定の整備
でございます。
それでは、改正の主要部分について御説明いたします。
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
まず、資料 1 ページからの第 8 条から第 12 条の改正は、徴収及び換価の猶予制度に
ついて、毎月の分割納付または納入を条件として、納税者の申請により 1 年以内の期間
に限り徴収の猶予をできることとし、猶予の金額が 50 万円を超え、かつ期間が 3 カ月
を超える場合は担保物件を提供するとした改正で、施行日は平成 28 年 4 月 1 日でござ
います。
次に、5 ページの第 18 条、第 23 条、第 33 条第 2 項、第 36 条の 3 の 3 の第 4 項は、
地方税法の改正に伴い、引用条文の整理を行うものであります。
次に、資料 6 ページの第 36 条の 2、第 51 条、第 63 条の 2 から附則第 10 条の改正は、
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律が平成 28 年
1 月 1 日から施行することに伴い、個人住民税、固定資産税、特別土地保有税、入湯税
の減免申請書並びに軽自動車税の減免申請書、家屋の各種軽減申告書、法人住民税の申
告書に法人番号、個人番号を記載する旨、規定の整備を行うものでございます。
次に、15 ページの附則第 16 条の 2 は、平成 10 年 12 月 1 日から町たばこ税の税率の
特例について規定しており、現行では、旧三級品たばこ、エコー、わかば等の 6 銘柄の
製造たばこに係る町たばこ税について特例措置を設け、一級品の税率より軽減されてお
りますが、段階的に廃止されることになりました。
なお、激変緩和等の観点から、平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 4 月 1 日までに 4 段
階で税率の引き上げを実施し、4 年後に一級品の税率と同様の税率となるよう改正を行
うものです。なお 3 年間、小売業者等に対しては、たばこ税の手持品課税を課税するこ
とになっております。
以上で議案第 136 号の説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いします。(降
壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
ちょっと調べてみたんですけども、納付と納入の違い、皆さん、わかりますかね。そ
れは税務課長は御存じだと思いますけど、ほかの課長御存じですか。納付と納入の違い
というのは。これ、実際、納めることなんですけども、広辞苑引いても大した意味はな
いんですけども、制度上、納付と納入の言葉で分けてやっているらしいですね。
納付については、本来の納税義務者が納めることを納付といい、納入というのは、特
別徴収義務者が納めることを納入ということらしいんですけども、そこら辺はもうちょ
っと説明してください。税に詳しい人たちはわかると思いますけど、そうじゃない人た
ちはどういう意味かなと思われる部分があるので、改正のときには少し解釈して入れて
くだされば、非常に助かるんですけどね。
そういった中で、資料の 6 ページですけども、36 条の 2 の 8 項の下線部分、法人番
号の後、「当該該当することとなった日その他必要な事項」というのがわかりますか。
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
その他必要な事項って何のことなんですか。
それと、次の 51 条からナンバー法によって条文が変わっているんですけども、例え
ば、63 条の 2 項の(1)「氏名又は名称及び個人番号又は法人番号(個人番号又は法人
番号を有しない者にあっては、住所及び氏名又は名称)」ということで、ただし書きを
書いているんですけども、これだったら、別に番号を記入しなくていいんじゃないです
か。有しない者にあってはということはね。その中で番号を付番されていない個人、法
人がいるということですかね。外国法人のことですか。違うんですか。これについて、
もうちょっと詳しく説明してください。
それと、地方税法の読みかえ規定があったんじゃないかと思うんですけども、恒久的
法人の定義づけのほうが、地方税法に読みかえられていると思うんですけども、その部
分について、もうちょっと詳しく説明していただけませんか。私、地方税法を探すこと
ができなかったんですよ。それについて教えてください。
以上です。
○税務課長(髙泉貞仁君)
63 条の 2 の法人番号を有しないのは、みなし法人とか屋号関係のものだと思ってお
ります。
当該該当することとなった日は、その分は今、調べていますので、返答できませんの
で、後からの回答でよろしいでしょうか。
法人の関係なんですけど、外国法人で事務所を有するものは、その法人に該当すると
いうことになっております。番号がないものというのが、みなし法人、屋号、その関係
の業種です。
○副町長(石田信明君)
法人番号が本社に一つだけですので、支社とか事業所には法人番号がつかないように
今なっていますので、そういったところは法人番号が書きようがない。そういった事業
所とか、今言ったみなし法人とか、ひとり親方のところとか、そういったのがここに該
当するということでございます。本人もわかっていたんですけど、この前聞いたときは
そういうふうに私に答えたんですけど、きょうは体調不良で申しわけありません。
○3番(住屋良儀君)
例えば、今の本店所在地と支店の話をする場合に、例えば本店所在地じゃないところ
というのは、本町だって、例えば支店があるし、営業所があるかもわかりませんけども、
法人町民税というのは、例えば頭割りによって案分して納税していただくと。それとか
均等割を納税していただくという形になると思うんですけども、それに法人番号を付さ
れていないということ自体が私はどうなのかなと思う。番号制度として、全ての人たち
が番号を持つということなのに、要するに、本社が納税するかもわかりませんけども、
営業所があるから納税するような形ですから、その人たちにも課税客体としてあるわけ
ですから、当然その番号は付されていいんじゃないかと思うんですけども、これはマイ
ナンバー制度の中の一つの抜け道が出てくるんじゃないかなという気はしてくるわけで
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
すけどね。
それと、課長が先ほどおっしゃいましたみなし法人という問題と屋号という問題につ
いては、屋号については、当然、個人が営業している部分の屋号というのはあります。
例えば法人の場合は、株式会社、有限会社、合資会社ということで人格はありますけど
も、屋号については人格というのはないと思うわけですよね。あとの公益法人とか、そ
こら辺はわかりませんけど、通常の屋号というのは人格はないんですけども、そういう
人たちというのは、納税義務者あるんですか。個人が納税するわけでしょう。それをあ
えて屋号というような形で説明していいのかどうかというのをお伺いします。その屋号
には番号はついていないでしょうから。
○税務課長(髙泉貞仁君)
屋号については、本人が屋号で申請する場合もあります。言うなら、何々商店とか、
そういうので申請しているところもあります。しかし、税金のほうは個人で納めており
ます。そういうことで、申請を屋号でやるところもありますから、そういうことで回答
させていただきました。
法人の支店名に関しては、税務署とも話して、まだ税務署のほうでも確定はしていな
いということになっていますので、番号は今のところついておりません。国のほうでも。
国のほうは、本店だけです、法人番号がついているのは。そういうことです。
○3番(住屋良儀君)
この番号法について詳しい内容というのは把握していない部分もあると思いますし、
いろんな問題が発生するかもわかりません。そういった中で、こういう条例の改正とか、
そういうのは当然出てくるだろうと思います。この条例については、ほかの条例は関係
してこないんですか。今、税関係だけなんですけども、町税だけなんですけども、ほか
の部分については、こういう条例改正というのは、ないんですか、まだ。当然いずれか、
前みたいに何本かまとめて条例改正とか、そういう形で出てくるんじゃないかと思うん
ですけども、それについては、対策というのは練っていらっしゃるんですか。それは総
務課長なのかな。
○総務課長(堀江一弘君)
番号法の部分では、全員協議会の折にも配付いたしました別表 1、別表 2 がございま
す。ですから、そこの法律で決められた範囲以外には絶対に使用することができません。
そこの法律に定められた内容でやるわけですから、例えば身体障害者福祉法なり、老人
福祉法なり、それぞれの法の中での範囲ということになります。ですから、そこで個人
番号をある様式に求められるというようなことであれば、様式の変更等はあると思われ
ます。当然、その様式に番号を入れなさいとか、税関係は特に法定調書なんかございま
すので、個人番号が平成 28 年 1 月 1 日から入れなければならないような状況になって
います。
それぞれの分野で条例改正が必要なのかどうかというのは、私もはっきり把握をして
おりません。申しわけございません。
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 136 号「新上五島町税条例の一部を改正する条例について」は原
案のとおり可決されました。
日程第 4、議案第 137 号「新上五島町行政手続における特定の個人を識別するための
番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例の制定について」を
議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○総務課長(堀江一弘君)(登壇)
議案第 137 号、新上五島町行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用
等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例について御説明いたします。
議案書の 25 ページをお願いいたします。
本案は、新上五島町行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関
する法律、いわゆる番号法に基づく個人番号の利用に関する条例を制定するに当たり、
地方自治法第 96 条第 1 項の規定により議会の議決を求めるものでございます。
次のページをお願いいたします。
本条例は、番号法第 9 条第 2 項に「地方公共団体の長、その他の執行機関は福祉、保
健、医療、その他の社会保障、地方税、又は防災に関する事務、その他これらに類する
事務にあって、条例で定めるものの処理に関して個人番号を利用できる」と規定されて
いるため、その事務を本条例で定めるものでございます。
条例の第 1 条には、趣旨として、番号法第 9 条第 2 項の規定により必要な事項を定め
るとしております。
第 2 条では用語の定義を定め、第 3 条には番号法第 5 条の規定に従い、町の責務とし
て、番号利用に関し適正な措置を講ずるとともに自主的に地域の特性に応じた施策を実
施するとしています。
第 4 条は個人番号の利用範囲を定めております。条例で定める事務は、番号法別表第
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
2 の第 4 欄に掲げる特定個人情報で、みずから保有するものを利用して行う同表の第 2
欄に掲げる事務としております。
第 2 項には、番号法別表第 2 の 2 の欄に記載の事務を行う目的で、4 欄に記載の特定
個人情報でみずから保有するものを利用できると規定をしております。ただし、情報提
供ネットワークシステムを利用して、ほかの利用事務従事者から提供を受けることがで
きる場合は、この限りではないと規定をしております。
これにより、法に定められた事務処理を行う場合、団体内で保有する特定個人情報の
連携が可能となります。今後、国との連携は平成 29 年 1 月から、他の団体との連携は
平成 29 年 7 月から始まります。
なお、附則として、この条例は平成 28 年 1 月 1 日から施行するとしております。
以上で説明を終わります。よろしく御審議をお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○12番(本村敦彦君)
幾つかあるんですが、まずは、条例そのものというよりも、これに伴って適正な取り
扱いを確保するために必要な措置を講ずるということについてお伺いをしますが、この
取り扱いに対するマニュアルといいますか、要綱、取り扱いの要領。また、それに、例
えば今いろんな資格というのは、ほんのちょっとしたことでも言われるんですけど、そ
ういう資格要件みたいなのが、今はまだ制度がスタートしようかとしているときなんで
すけど、そういう資格のようなものも今後、必要になってくるような状況が言われてい
るのかどうか。まずは、その 2 点を教えてください。
○総務課長(堀江一弘君)
条例の第 5 条のほうで、町の責務として適切な措置を講ずるという内容で入れており
ます。これは、番号法の規定にもありますように、各地方公共団体の責務として同じよ
うな文言になっています。ここの適切な措置を講ずるというのは、特定個人情報の取り
扱いについての配慮をするべきということになっております。それもありまして、ここ
の部分に関しては、9 月の定例会で特定個人情報保護条例を制定いたしております。
資格要件といいますのは、どのようなことなのか、私、理解できなかったんですが。
申しわけございません。
○12番(本村敦彦君)
保護の条例というか、僕が聞きたかったのは、事務要領のほうのマニュアルとして、
そういうものを今、準備しようとしているのか。例えばこれだったら、民間の場合だと、
マイナンバーを取り扱う人については選任をしなさいというところが出てくるわけです
ね。選任された人が守るべきことというのは、こういうことでやりますよということを
民間の場合ですとあって、三角形があって一番上が 4 級からスタートかな、1 級ぐらい
までのやつが既に言われているところがありましたものですから、行政サイドとしても、
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
そういう情報が既に入っていて、例えば他の団体ともそういうマニュアルとかいうのは
共通したものがないといけないでしょうし、選任された者同士の会議なんかが開かれた
りというのは、よくあるんじゃないかなと。担当者の会議とかいった形のときに、課長
が全て何でも出るのかではなくて、マイナンバーに関しての事務取り扱いは、選任され
た人をあらかじめ決めて、やろうとしていくのかというところを今、現状としてどうい
う考え方でいるのかということを聞きたかったんです。
まずは、マニュアルとか事務取扱要領というのは、これに関して特別に今からつくっ
ていこうとしているのかというのが 1 点。
そして、それに関して言うならば、人を選任して、その人ないしは単数、複数、そう
いった形で選任された者だけがその番号について扱うような形にするのか。閲覧という
言葉が適当かどうかわかりませんけども、全てを見ることができる人。その番号は使わ
れるわけですけど、それを最終的に使う職員とは格差をちゃんと設けておいて、アクセ
スできるところ、見られるところ、見られないところというところが、この際において
は、最初の段階ですから、きちんとつくる予定があるのかというところを聞きたかった
んですけど。
○総務課長(堀江一弘君)
失礼いたしました。
取り扱いに関しては、全て見られるといったら情報化推進室にしかなってきません。
それで、各担当の事務ごとに権限が割り振られるという形になります。ですから、自分
の仕事以外の権限はございませんので、関係する部分しか見れません。
各団体とのやりとりになりますと、今それぞれのシステムを改修しております。です
から、そのシステムの改修によって、入力した部分のフォームという形が決まっていま
すので、その部分しか出てこないということになります。
他団体との情報の交換については、個人番号がそのまま返ってくるということではご
ざいません。打ち込んだ後に符号がいろいろついて出てきますので、見れますので、そ
ういうことになっております。ですから、まず一つ、誰でもがアクセスできることでは
ないということと、各担当、それぞれの事務レベル、自分のレベルのところしか見られ
ないということで構築をされております。
マニュアル等については、今システムの中で番号検索、統合団体システムというとこ
ろに入っていって、そこで見るという形になりますので、あえてマニュアルまで作成す
る必要があるのかという部分は、特に今のところ考えてはいないんですけれども、自分
の仕事の範囲内だけで制約をしている状況ということは御理解いただきたいと思います。
○12番(本村敦彦君)
現状では、なかなかイメージもしづらい部分もあるし、やっていく中でいろいろ問題
が出てきてということもあるかとは思います。今の状況下で、一旦入って、全体を見る
ことができることはないと。だけども、これは全体のセキュリティーポリシーとかにも
かかわってくる部分があるので、どこまで誰が行けて、誰がどこまでだったら行けない
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
のか、あるいは全体を見られる人は誰かいるのかといったときに、そこに何がしかのも
のはつくっておくべきだろうという感じが私自身はしているんですよね。
だから、今の現況とマイナンバーが今度、最初はいいんですけど、後で何年かすると
物すごく情報量がわあっとふえていくんですね。いろんな切り口が出てくるんですけど、
ここにその情報が一番ぽんと、包み隠さず、ここには全部集まって見ることができると
いう状況が一方では出てくるわけですよね。
だから、善意に解釈すれば、そういうことはないとは思いますけども、情報漏えいと
いったときが一番困るわけですね。情報の漏えいのもとをたどっていくと行政の職員だ
ったみたいなことが出てくるというのは、これから先の 3 年後、4 年後ぐらいに銀行口
座の内容まで見られるようになってくることを想定すると、今のうちからきちんとした
ものを、試行錯誤しながら、それに合わせてやっていく。入室管理であるとか、持って
いくものすら、今はいろんな企業においては、全部外に置いてじゃないと中に入れませ
んみたいなところまで行政がやらなきゃいけないのかというところもあるかもしれませ
んけど、それぐらいの注意というのは、今のうちからでもしておく必要があるだろうし、
情報自体を率先して収集して、どんな動きになっていくのかというのを一歩、二歩、先
回った動きで対応してもらいたい。それはお願いしておきたいと思います。
○総務課長(堀江一弘君)
セキュリティーの扱いにつきましては、副町長を総責任者として構築はしております。
いざそういう情報漏れとかがあったり、また、悪意のあるウイルスが入ってきたりとか
いうこともありますので、その辺の対策は、課長会議の中でも説明はしております。い
ざそういう事態になったら、直ちに報告をして原因究明等いたします。それで、特定個
人情報保護委員会というのが中央のほうにありますので、そちらのほうにも報告をする
という形になっています。ですから、セキュリティーの部分では、既存のマニュアルも
そのまま使えますし、この前も課長会議の中でも説明をしてきております。万全を尽く
していきたいと思います。
○議長(中山正和君)
ほかに。
○3番(住屋良儀君)
まず、今、マイナンバー通知カードが個人に郵送されていると思いますけども、郵便
局から今、本町に何通ぐらい不在通知で戻ってきていますか。それとまた、今後どうい
う処理の仕方をするのか。それについて 1 点目、お伺いしたい。
それとまた、この資料を見る中で、住民票コードのことが第 2 条の 5 項の中でうたわ
れていますけども、私、勉強不足なんですけど、住民票コードとマイナンバーはどうい
う関連性があるのか、今後、住民票コードをどういうふうに使っていくのか、教えてく
ださい。
それとまた、別表の関係の中で情報照会者、事務、情報提供者、特定個人情報という
形で別表を資料としていただいていますけども、これを抜粋して本町ができる部分につ
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
いて、条例の中で別表として掲載しないのかどうか、それについてお伺いします。
これははっきり言いまして、見づらいです。番号法に書いているのは、うちと関係な
い部分もあると思いますので、この別表にたがわないようなうちの町独自の別表をつく
るべきじゃないかと思いますけども、どうでしょう。これだと職員もしづらいと思いま
す。
それとまた、こういうことというのは、個人情報保護とどう関係するんですか。この
マイナンバーについて、私が例えば私の番号をよその機関に提供しますというのに、私
の同意は要らないんですか。それを法律で提供します、していいですよというのが前提
なんですか。それだと個人情報もへったくれもないんじゃないですか。どうなんですか。
○総合窓口課長(平山好子君)
1 点目の件についてお答えいたします。
配達済みの分が 9,260 通で、戻ってきた分が 1,037 通。そのうち再交付した分が 150
通、今現在、総合窓口課に残っている分が 887 通です。1 月号の広報紙で、通知カード
の受け取りはお済みでしょうかと町民の皆様にお知らせしたいと思っております。
2 点目の住民票コードと個人番号の関係は、今のところ住基カードもそのままという
ことを聞いております。
以上です。
○総務課長(堀江一弘君)
一つ、番号が本人承諾なしで使えるのかということは、これは使えません。あくまで
も本人の承諾があってからの利用になります。ですから、本人が知らないところで勝手
に個人番号を使用するということはあり得ないということで、御理解をひとつお願いし
たいと思います。
別表 2 のほうが、確かに関係ない部分もございます。いろんな団体の部分も入ってお
ります。大体、市町村長と書いている部分が対象になってくるかと思うんですが、その
中でも、例えば国民健康保険とか、町が保険者になっている部分のところも関係してき
ます。当初、法が制定された部分で地方公共団体に関係する部分というのは 99 項目ぐ
らいになっております。これを新たに町独自で別立てするのかという部分もございます
けれども、そこは精査をしてからやっていくしかないのかなとは思っております。そこ
は検討させていただきたいと思います。
○3番(住屋良儀君)
今、総合窓口課長の数を足してみると、受け取ったのが 9,260 通で、本町に来ている
のが 1,037 通、合計すると 1 万 297 通なんですけども、マイナンバーというのは世帯に
やるんですかね。ということは 1 万 297 世帯分、本町はあるということですね。
それと、通知を受け取っていないという人は、広報紙を見ないとわからないんですね。
1 月号の広報に載せるだけなんですか。それだと、別に番号がつこうが、つくまいが関
係ないよという人が大半じゃないかと思うんですよ。この番号の重要性というのが住民
あたりは全然わかっていないんですよ。皆さん、わかっていますか。マイナンバーの重
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
要性って。必要性がないから、別に受け取っても受け取らなくてもいいんじゃないのと、
そういう感覚しかないと思うんです。
だから、もうちょっと重要性というのを住民に通知しないといけないんじゃないです
か。これは今度、源泉徴収事務が早速その番号として使われると思いますけども、それ
以外のことは、まだ何も動きがわからないでしょう。しますよ、しますよと言うだけで。
恐らく銀行の口座当たりに番号を付するようになってきたら、政治家あたりが非常に反
対するんじゃないかと思いますよ。財産を余計持っている政治家なんかはね。家族名義
にしているところなんか大変だと思いますよ。そこまで出しますか。今までの番号制度
あたり、グリーンカード制度からずっと総背番号制あたりが流れてきたのは、そういう
抵抗勢力が政治家の中にあったから実現しなかっただけで、これが住民票コードからマ
イナンバーに流れてきた中で、そういうがんじがらめの制度になる前に、私はぽしゃっ
てしまうんじゃないかなという気がするんですけどね。
そういった中で、済みません、ちょっと横道にそれましたけども、受け取っていない
887 通、これの策として、経費はかかるかもわかりませんけど、広報紙だけではなかな
か周知できないんじゃないかと。恐らく受け取らない人もいると思うので、そういう人
たちをどうするのか、もう一回お伺いします。
それとまた、住民票コードについて、住民票コードとマイナンバーの関連性がどうな
のかといっても、住民票コードは今のまま使って、マイナンバーも併用して使うような
答弁でしたけども、何の意味があるのかなと思うわけ。住民票コード。今まで多大な、
これは国の施策で、うちもソフトをいっぱい入れていますけども、大分金かけています
けど、住民票コードをずっと使ってやっているのに、何でまた新たにマイナンバー制度
で大きなお金を使わないといけないのか。住民票コードの番号、総背番号で皆さん番号
配っているわけですから、その番号がなぜ使えないのか、そこら辺の理解に苦しむんで
すけども、教えてください。
○副町長(石田信明君)
まず、今出た住民票コードですが、要するに個人番号と切りかえる時点では、住基カ
ードは当然、回収させていただきますので、個人番号カードだけになります。個人番号
カードを受給しない方で、今、住基カードを持っていらっしゃる方は、そのまま、まだ
引き続き使えるという状況が続いているということで、まだ残りますという回答です。
住民の利用のメリットですが、今スタートの時点では、確かに税と社会保障と災害対
策というような名目ですが、まずは税が主になろうかと思っております。国のほうでも、
それは、社会保障といってでも、生活保護の手続には書類が要りませんよとか、ほんの
小さい例しかありませんので、年金受給者、新たに年金を今から受給される人はそうい
った添付書類が要らなくなりますよとか、そのぐらいしか、まだメリットはございませ
ん。だから、今既に年金受給されている方にはメリットはありませんので、スタートと
同時に住民にマイナンバーによるメリットが発生するかというと、まだ、それは将来に
向けてメリットをつくっていくという制度だと私は理解しております。
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
話に出た口座との連動ですが、確かに 3 年後には任意で連動ができますということが
うたわれております。また、そう言いながらも、また 3 年後、要するに今から 6 年後に
は、もしかしたら義務づけるのではないかと。それはまだ案の段階で、これからもまれ
ていく状況かなと思っております。
それから、受け取り拒否は、確かに私がきょう現在じゃなくて前にいただいたデータ
では、完全に受け取り拒否、受け取りに行っていないじゃなくて、私は受け取らないと
おっしゃった方が 6 名いると聞いております。
こういった個人番号カードを来年の 1 月からスタートはしますけど、それをすぐ使っ
て本人確認書類を使ったりとか、有効に番号活用できる状況にはまだなっていませんの
で。通知カードを今持っている方もそうですけど、番号に引きかえるというのは、まだ
まだ先の方もいらっしゃると思います。すぐしたいという方もいらっしゃるでしょうけ
ど、ほとんど番号カードが今すぐ必要になるという状況ではないのではないかと思って
おりますので、今から必要に応じてぼちぼち番号カードの申請が出てくるだろうと捉え
ております。
ただ、国もいろいろ過去から、総背番号から、いろいろ批判を受けながら制定できな
かった制度を、法律を制定して動き出したわけですので、要するに個人番号カードをい
かに普及させるかというところが、この制度の存亡にかかっているという意識であると
伺っておりますので、いろんな国民の利便性向上になるような対策を今からとってくる
のではないかと期待しております。
以上です。
○3番(住屋良儀君)
先ほど個人情報について総務課長が答弁なさいました。本人の確認なしには情報提供
できないということなんですけども、それは、どういうときに確認するんですか。個人
の番号通知をしたときに本人の意思確認、昔、住民票コードでしたか、何かのときに、
個人情報の中で各人の印鑑をもらうような、状況提供していいですよという意思確認を
したケースがたしかあったと思います。何回か押したことがありますけども。本町のマ
イナンバーについての個人情報を提供していいよという意思確認は、どういった形でと
られるつもりなんでしょうか。そうしないと、全体的なデータの供出というのが、情報
提供者としての本町がよその機関に情報を流すときに、1 人だけじゃなくて、まとめて
情報を流すということも考えられるんですけども、それについての個人の意思確認は、
どういうふうにしてとられるんですか。
○総務課長(堀江一弘君)
失礼しました。相手から照会があって、こちらが提供する場面という理解でよろしい
ですか。そのときには、まず、これは最初に言いましたように、法律で決まっている事
項でございますので、必ず提供しなければならないという状況になるかと思います。私
が本人確認が必要ですよと言いましたのは、本人が役場に来ていろんな手続をする段階
で、こういう理由で番号をお願いしますということの本人確認は必要ですということで
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
お答えさせていただきました。
提供する場面では、どういうことが想定されるんでしょうか、具体的にはあれですけ
れども、国が保険の件でこの人の所得状況を教えてくれとか、そういうことで多分入っ
てはくると思うんですけれども、そこは番号が出ていくわけではないんですけれども、
提供者としては、そこに本人確認ができない部分は確かに出てくるのかなとは思います
けれども、そこに答えないわけにはいかないというところだと思います。済みません。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 137 号「新上五島町行政手続における特定の個人を識別するため
の番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例の制定について」は
原案のとおり可決されました。
日程第 5、議案第 138 号「長崎県市町村行政不服審査会の共同設置について」を議題
といたします。
提案理由の説明を求めます。
○総務課長(堀江一弘君)(登壇)
議案第 138 号、長崎県市町村行政不服審査会の共同設置について御説明いたします。
議案書の 27 ページをお願いいたします。
本案は、長崎県市町村行政不服審査会を共同して設置することについて、地方自治法
第 252 条の 7 第 3 項において準用する第 252 条の 2 の 2 第 3 項の規定により議会の議決
を求めるものでございます。
本規約は、平成 26 年 6 月に改正されました行政不服審査法第 81 条第 1 項の規定によ
り、地方公共団体の執行機関の附属機関として設置しなければならない行政不服審査会
を、長崎県市町村総合事務組合を代表団体とする 18 団体、7 市 6 町 5 組合で共同設置
するに当たり、その規約を議会の議決に付すものでございます。
次のページをお願いいたします。
規約の第 1 条には、設置として、本町を含む 18 団体の関係団体で行政不服審査会を
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
設置する旨を規定しております。
第 2 条では、本審査会の名称を長崎県行政不服審査会とすること。
第 3 条には、執務場所を長崎市栄町 4 番 9 号の長崎県市町村総合事務組合の事務所に
置くと定めております。
第 4 条には、本審査会の委員の選任は、代表団体の議会で選任すること、報酬等の額
の取り扱いについては、代表団体の条例で定めることを規定しております。
第 5 条では、専門委員として、審査会に調査のための専門委員を置くことができる旨
を規定し、その報酬等の額の取り扱いについて、同じく代表団体の条例で定める旨を規
定しております。
第 6 条では、審査会の事務を行う職員の定数については、代表団体の職員を充てて定
数を定めることとしております。
第 7 条では、審査会にかかる経費の負担について規定をしております。負担額等は関
係団体の協議で決定し、具体的案件で審査会を行う場合は、案件を出した団体、特定団
体が経費負担をすることとしております。
第 8 条、第 9 条は、予算と決算に関する事項で、予算を特別会計とし、決算の報告に
ついて規定をしております。
第 10 条は、補則として、規約に定めるもののほか必要な事項は代表団体の管理者が
定めるとしております。
最後に、附則として、この規約は行政不服審査法の施行の日から執行するとしており
ます。平成 28 年 4 月 1 日からとなります。
なお、1 日に開催されました全員協議会の中で不服申し立ての実績はないという説明
をさせていただきましたが、合併後に情報公開条例に基づく申し立て 2 件、個人情報保
護条例に基づく申し立てが 1 件ありました。訂正しておわび申し上げます。
以上で説明を終わります。よろしく御審議をお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 138 号「長崎県市町村行政不服審査会の共同設置について」は原
案のとおり可決されました。
ここで、しばらく休憩をいたします。
再開を 15 時 35 分といたします。
=午後3時25分
休憩=
=午後3時35分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
日程第 6、議案第 139 号「新上五島町過疎地域自立促進計画の変更について」を議題
といたします。
提案理由の説明を求めます。
○総合政策課長(小柳哲也君)(登壇)
こんにちは。
議案第 139 号、新上五島町過疎地域自立促進計画の変更について御説明申し上げます。
議案集 29 ページをお願いいたします。
本案は、過疎地域自立促進特別措置法第 6 条第 7 項の規定に基づき、新上五島町過疎
地域自立促進計画を変更するに当たり、議会の議決を求めるものであります。
議案集の 30 ページが変更計画でありますが、左側が変更前、右側が変更後となって
おり、右端の備考欄には、過疎地域自立促進計画書における該当箇所などについて記載
いたしております。
また、議案説明資料の 17 ページから 28 ページまで、主な変更内容の一覧表と年度区
分などを記載した参考資料を添付いたしております。
変更内容の説明につきましては、議案説明資料を用いて説明させていただきますので、
議案説明資料の 17 ページ、新上五島町過疎地域自立促進計画の主な変更内容をごらん
ください。
まず、区分の欄、産業振興の(1)基盤整備には、地域水産物供給基盤機能保全事業
として飯ノ瀬戸漁港を追加し、(3)経営近代化施設には、新生水産県ながさき総合支
援事業として奈良尾地区製氷施設改修・浜串漁協を追加し、次の(4)地場産業の振興
は事業名を追加し、事業内容として、水産業収益性向上・活性化支援事業として新魚目
地区あご粉末自動パック機・新魚目町漁協を追加しております。(9)過疎地域自立促
進特別事業には、辻発彦杯少年野球交流事業を追加しております。
次の区分、交通通信体系の整備、情報化及び地域間交流の促進については、事業名に
(5)電気通信施設等情報化のための施設を追加し、Wi-Fiステーション整備事業
を追加しております。
1 枚 め く っ て い た だ き ま し て 、 18 ペ ー ジ の 区 分 、 生 活 環 境 の 整 備 に は 、 事 業 名 に
(4)火葬場を追加し、上五島火葬場改修事業を追加しております。(5)消防施設から
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
(8)その他までは、(4)に火葬場を追加したことによる番号の変更であります。また
(8)その他については、昨年度までは上五島火葬場を計上しておりましたので、この
事業内容を振りかえております。
次の区分、高齢者等の保健及び福祉の向上及び増進には、事業名に(4)認定こども
園を追加し、認定こども園若松保育所建設事業を追加しております。
次の 19 ページの区分、医療の確保については、(1)診療施設について、新魚目診療
所医師住宅改修事業の実施年度の一部を本年度に先送りしたことによる変更であります。
次の区分、教育の振興(1)学校教育関連施設については、上五島中学校非構造部材
等耐震化事業の追加であります。
変更の内容は以上のとおりでありますが、過疎地域自立促進計画等の変更の取り扱い
については、総務省地域力創造審議官、農林水産省農村振興局長及び国土交通省都市・
地域整備局長からの通知に基づき、あらかじめ県との協議が必要でありますので、先に
協議を行い、県からは 11 月 9 日付で異議なしとの回答を得ております。
以上で説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
過疎地域自立促進特別事業の中の辻発彦杯なんですけども、この事業というのは、過
疎債でしないといけないんですか。どうもしっくりこないんですよね。過疎債でこうい
う大会を実施するというのは、どうなんでしょう。本来なら予算審査特別委員会か何か
で予算計上されたときに発言しないといけないとは思うんですけども、まさか過疎債で、
過疎計画の中にこういう事業まで計上するのかなと。もちろん計上したらいけないとい
うことではないとは思うんですけども、こういう事業というのは、青少年の健全育成と
か、そういうのを含んだときには、別の事業として計上すべきじゃないかなと。過疎債
の趣旨に合うのかどうか、どうも不思議でならないんですよね。そこら辺の見解をもう
ちょっとわかりやすく説明していただけないでしょうか。
○総合政策課長(小柳哲也君)
議員のおっしゃるように、過疎のソフト事業として計上させていただきましたが、交
流事業という概念をもって、この辻発彦杯の交流事業を計上させていただきました。こ
れは、財政当局とも協議をいたしまして、過疎債の充当をということで、交流事業であ
るということをもってして、今回の計上をさせていただいたというところでございます。
以上です。
○町長(江上悦生君)
これにつきましては、有利な財源を、知恵を出す中で、過疎のソフト分を活用して、
そして、できたら、今回は五島市からしか参加が見込めませんでしたけれども、案内は
辻さんの出身地の佐賀県にも出しておりますので、そういうふうに広がっていけばなと
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
いう願いも込めてやっておりますので、御理解をいただきますようにお願いいたします。
○議長(中山正和君)
ほかに。
○12番(本村敦彦君)
平成 27 年度ベースで見たときに、過疎債の枠というのは、ハード分、ソフト分合わ
せて、全体でどれぐらいになっていますかというのが一つと、この辻発彦杯に関して、
今回こうやって変更で入れてきているんですけど、ことしの事業も過疎債を充当するよ
うな形で来ていたんですが、そこら辺も、ことしの分に関しては、実際はどれでやった
のかなというのを教えてくれればと思うんですが。その 2 点です。
○財政課長(浦田重利君)
申しわけありません。その枠のデータは、今、資料を持ってきておりませんので、申
しわけございませんけど、また時間を置いて御報告させてもらいたいんですけども。
○副町長(石田信明君)
平成 27 年度の事業に過疎債を充当するために、平成 27 年度中に過疎自立促進計画を
変更する必要があるということ。要するに、過疎のいろんな協議を経ますので、そこの
中で、いけるとなったときにやるというパターンに最近はなっています。
○議長(中山正和君)
過疎債の全体枠につきましては、後ほど報告をさせたいと思います。よろしいでしょ
うか。
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 139 号「新上五島町過疎地域自立促進計画の変更について」は原
案のとおり可決されました。
ここで御報告をいたします。
本定例会の会議録署名議員に指名しました 8 番
川口正康議員が所用のため本日の会
議を途中欠席することとなり、会議録署名議員に欠員が生じました。
お諮りいたします。
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
本定例会の会議録署名議員の追加指名の件を本日の日程に追加し、日程の順序を変更
して、直ちに追加日程第 1 として指名することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、会議録署名議員の追加指名の件を本日の日程に追加し、日程の順序を変
更して、直ちに追加日程第 1 として指名することに決定いたしました。
追加日程第 1、「会議録署名議員の追加指名」を行います。
本定例会の会議録署名議員として、会議規則第 120 条の規定により、新たに 10 番
野中誠藏議員を追加指名いたします。
日程第 7、議案第 140 号「辺地に係る公共的施設の総合整備計画について」を議題と
いたします。
提案理由の説明を求めます。
○総合政策課長(小柳哲也君)(登壇)
議案第 140 号、辺地に係る公共的施設の総合整備計画について御説明申し上げます。
議案集 32 ページをお願いいたします。
本案は、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律
第 3 条第 1 項の規定に基づき、辺地に係る公共的施設の総合整備計画を策定することに
ついて、議会の議決を求めるものであります。
確認のため、辺地について若干の説明をさせていただきます。
辺地とは、交通条件及び自然的、経済的、文化的諸条件に恵まれない山間地や離島、
その他へんぴな地域とされており、それぞれの辺地ごとに 3.3 平方キロメートル当たり
の固定資産税評価額が最高となる地点を中心として、その 5 平方キロメートル以内の面
積に 50 人以上が居住する地域を指定します。
さらに、辺地法施行規則により、役場、医療機関、郵便局、小中学校、停留所までの
距離が遠隔であることなどをへんぴさを示す指針として点数化し、その辺地度点数が
100 点以上の辺地であることが規定されております。
辺地総合整備計画は、1 辺地につき 1 計画の策定となっており、その計画期間は 5 年
単位で策定することとなっております。今回の計画策定に当たり、日島辺地において人
口が 50 人未満となったことから、有福辺地と統合し、有福・日島辺地として計画を策
定しております。このことから、辺地数は、昨年までの 41 から 1 辺地減りまして、現
在、本町には辺地が 40 存在しております。
参考として、議案説明資料の 29 ページから 39 ページまで、今回申請の各辺地の辺地
度点数算定表と所在地を示した地図を添付いたしております。
それでは、議案第 140 号、辺地に係る公共的施設の総合整備計画について御説明申し
上げます。
議案集 33 ページから 40 ページまでは、若松地区の若松、間伏、宿ノ浦、荒川、桐古
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
里、榊ノ浦、西神ノ浦及び有福・日島辺地の 8 辺地に係る総合整備計画であります。計
画書は、辺地法第 3 条第 2 項の規定に基づき、1.辺地の概要、2.公共的施設の整備を必
要とする事情、3.公共的施設の整備計画の 3 項目について作成しております。
この計画は、平成 27 年度から実施しております若松地区簡易水道基幹改良事業につ
いて、交付税措置が有利な辺地債の借り入れを予定するため、5 年間の辺地総合計画を
策定するものであります。
33 ページをごらんください。
若松辺地に係る総合整備計画書であります。下段になりますが、事業費は 3 億 6,451
万 8,000 円。財源内訳は、特定財源として 1 億 6,975 万 9,000 円、残り 1 億 9,475 万
9,000 円が一般財源であります。このうち 1 億 6,970 万円を辺地対策事業債の借り入れ
予定とするものであります。
34 ページ以降の間伏、宿ノ浦、荒川、桐古里、榊ノ浦、西神ノ浦及び有福・日島辺
地についても、同様に総合整備計画書を策定しておりますが、いずれも若松辺地計画と
同額となっております。この理由としては、各辺地をまたがって簡易水道整備事業を実
施するため、各辺地ごとの正確な事業費を区分することが難しいため、同額計上とした
ものであります。
次に、41 ページをお願いいたします。
友住・頭島辺地について御説明いたします。
本計画は、世界遺産登録を目指す頭ヶ島天主堂への主要地方道上五島空港線との交差
点から白浜地区に至る町道白浜線改良事業に係る辺地総合計画であります。
事業費は 4,800 万円。財源内訳は、特定財源として 3,359 万 9,000 円、残り 1,440 万
1,000 円が一般財源であります。このうち 1,430 万円を辺地対策事業債の借り入れ予定
としたものであります。
最後に、これらの総合整備計画の策定については、あらかじめ県との協議が必要であ
りますので、先に協議を行い、県からは 6 月 25 日付で異議なしとの回答を得ておりま
す。
以上で説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
水道事業に関しては、今、簡易水道から上水道に変わると。そういう過渡期に、辺地
債を使う、また簡易水道事業債を使うというときに、変わったときの簡易水道事業債の
補助率というのが違っていますよね。たしか充当率がね。その部分というのは、どうい
う形でカバーしていくんでしょうか。そこら辺まで含んで、こういう辺地債あたりを考
えていらっしゃるのかというのをお伺いします。
○総合政策課長(小柳哲也君)
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
先ほど御説明させていただいたように、この辺地計画は 5 年を単位として策定するよ
うになっておりますので、現時点での計画額として計上いたしております。また、この
後に変更し、財源等に変更がございましたら、その時点で変更計画を作成するという手
続となります。
以上です。
○3番(住屋良儀君)
これは、一般財源から辺地債として、今までは簡易水道特別会計のほうに繰り出して
いたということだったですよね、手続上はですね。それが今度は、公営企業会計に変わ
った中で、受け入れる側としての上水道の会計でどういう処理をなさるのかというのは、
今後の課題になってくるんじゃないかと思うし、また、簡易水道事業債が使えなくなっ
てきたときに、一般会計からの持ち出しがどういう形で出てくるのかなと。企業団にな
ったときに、本当に辺地債として企業団のほうに持ち出しができるのかどうか、そこら
辺は疑問なんですよね。だから、これが 5 年の計画と言いながら、平成 28 年か 29 年で
打ち切られる可能性というのは十分出てくるんじゃないかと思うんですけども、その対
策をどういうふうに考えているのか。なってみないとわからないじゃ手おくれだと思う
ので、そういう予測というのは、どういうふうにされているのか、お伺いします。
○副町長(石田信明君)
おっしゃるとおり、過疎債、辺地債の手当ができなくなろうかと思っております。多
分、制度上はなります。上水道になると当然、簡易水道事業債の充当率も変わってまい
りますので、こちらとしてはそれを避けたいから、今ずっと国土交通省に対する要望も
期間の延長もしくは補助期限の延長、そして上水道になっても旧簡易水道の分は何とか
財源手当ができませんかというお願いをしているところですが、それはお願いしている
だけで、もし願望がかなわなければ、基本的に上水道事業は公営企業ですので、公営企
業の中でやっていくと。不足分は、上水道事業で独立して営業ができないところには一
般会計から基準外繰り出し。上水道は一般会計からの基準外の繰り入れをもらうといっ
た地方公共団体もございます。本町の場合もそちらの可能性が非常に高いのかなと危惧
しているところです。
○議長(中山正和君)
質疑の途中ですが、お諮りいたします。
会議規則第 9 条第 2 項の規定によって、本日の会議時間を議事の都合によってあらか
じめ延長したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、本日の会議時間は延長することに決定いたしました。
引き続き質疑を行います。
○3番(住屋良儀君)
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
なかなか今の副町長の答弁というのも、難しい部分というのはあろうかと思うんです
けども、そうなった場合、当然、水道料金の引き上げというのが出てくると思うんです
けども、大体どれぐらい一世帯当たり負担増が出てくるのか、そこら辺の試算はされて
いますか。まだされていないんですか。そこら辺は水道課長のほうがわかるのかな。
○水道課長(築地政次君)
皆さんにも以前に御説明のとおり、平成 29 年 4 月から上水道移行ということで、今
その移行準備を進めております。水道料金につきましては、今、繰り出し基準外で約
3,000 万円ほどあっているということで、簡易水道の状況であれば、それをペイするよ
うな形で料金改定というのがあるかと思うんですけども、上水道になったときに、公営
企業会計として減価償却とか、そういった計算がなったときに、果たして 3,000 万円程
度で済むのかどうかというのが、今の段階で足りる、足りないというのがわかっており
ません。
それについては、今、上水道移行支援業務の中に水道料金検討業務という項目を入れ
ておりますが、その中で料金が適正なのかどうかというのは平成 28 年度中には見られ
るかと考えております。その以降に料金審議会等に諮ってどうするのかというのは検討
していきたいと考えております。
以上です。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 140 号「辺地に係る公共的施設の総合整備計画について」は原案
のとおり可決されました。
先ほど、12 番
本村敦彦議員の議案第 139 号の質疑に対し、答弁を保留しておりま
したが、理事者から答弁の申し出がありましたので、これを許します。
○財政課長(浦田重利君)
先ほどは、資料準備不足で大変申しわけございませんでした。
過疎債ソフトの上限は、平成 27 年度が 1 億 8,150 万円です。平成 28 年度が 1 億
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8,590 万。こういう上限の予定になっております。
○議長(中山正和君)
それでは、引き続き議事を進行いたします。
日程第 8、議案第 141 号「消火栓用具格納箱等購入売買契約の締結について」を議題
といたします。
提案理由の説明を求めます。
○総務課長(堀江一弘君)(登壇)
議案第 141 号、消火栓用具格納箱等購入売買契約の締結について御説明いたします。
本案は、消火栓用具格納箱等購入売買契約を締結するに当たり、議会の議決に付すべ
き契約及び財産の取得または処分に関する条例第 3 条の規定に基づき、議会の議決を求
めるものでございます。
1.契約の目的、消火栓用具格納箱等購入。
2.契約の方法、指名競争入札。
3.契約の金額、807 万 8,400 円。
4.契約の相手方、長崎県諫早市白岩町 12-2、株式会社ユタカ防災サービス、代表取
締役、津浪勉であります。
本事業は、石油立地交付金事業として、新魚目地区の曽根、小串、似首、丸尾、各分
団の管轄にある格納箱、管鎗など 7 品目を 1 セットとして、22 セットを整備するもの
であります。
また、議案説明資料の最終ページに入札結果一覧表を添付しておりますが、入札を去
る 11 月 26 日に行い、12 月 1 日付で仮契約の締結を行っております。納入期限につき
ましては、平成 28 年 3 月 15 日限りといたしております。
なお、説明資料、入札結果一覧表には消費税が含まれておりませんので、御了承をお
願いいたします。
以上で説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
お伺いしますけども、これ、長崎ユタカとユタカ防災サービスというのは関連会社か
何かですか。違いますか。もしそうであるとしたら、関連会社を両方指名に入れるとい
うのはどうかなと思って質疑させていただきます。
○総務課長(堀江一弘君)
この 2 社につきましては、関連会社ではないということでございます。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 141 号「消火栓用具格納箱等購入売買契約の締結について」は原
案のとおり可決されました。
日程第 9「各委員会の閉会中の所管事務調査について」を議題といたします。
各委員長から、議会会議規則第 75 条の規定により、お手元に配付の調査事項につい
て閉会中の継続調査の申し出がありました。
お諮りいたします。
各委員会から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認め、各委員会から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定
いたしました。
お諮りいたします。
本定例会における議決の結果生じた条項、字句、数字、その他の整理を要するものに
ついては、その整理を議長に委任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認め、議会会議規則第 45 条の規定により、その整理権を議長に委任する
ことに決定いたしました。
以上で、本定例会に付議されました案件の審議は、全て終了いたしました。
ここで、江上町長より挨拶をしたい旨の申し出があっておりますので、これを受ける
ことにいたします。
○町長(江上悦生君)(登壇)
本定例会の閉会に当たりまして、一言お礼の御挨拶を述べさせていただきます。
中山議長を初め議員各位におかれましては、12 月 8 日から本日までの 4 日間にわた
り、全 17 の重要な案件について慎重なる御審議をいただき、全ての案件について適正
なる御決定を賜りましたことを心から厚く御礼を申し上げます。
一般質問や審議の過程におきまして、建設的な御提言や御意見を賜りましたことを深
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
く感謝申し上げますとともに、今後の行政運営に生かさせていただきたいと思います。
また、御指摘のあった事務処理の不手際については深く反省し、できる限り速やかに解
決し、町民皆様の立場に立って遂行できるよう努めてまいります。
さて、ことしもあとわずかとなりました。ことしは地方創生元年として地方創生を図
るべく、総合戦略づくりや国境離島新法の制定に町民一丸となって取り組んでまいりま
したが、結果的には先送りとなってしまいました。
本町の経済や雇用関係は、依然として厳しい状況が続いている中にあって、町内事業
者の知恵と工夫を凝らした水産加工品が、先月の虎屋さんの経済産業大臣賞に続き、先
日の長崎県水産加工品評会では、干野智徳さんのカタクチイワシの煮干しが最高賞の農
林水産大臣表彰に輝くなど、地域の資源を生かした熱意と努力が高く評価された快挙は、
感動と夢を与えてくれました。
努力や創意工夫の大切さを学ぶ大きな励みとなりましたので、職員と一丸となって、
1 人でも人口減少に歯どめをかけるべく、総合戦略の策定に傾注し、町民皆様にとって
明るく開けた将来のまちづくりに向け、新年度予算の編成、そして個別具体的な各種施
策を進めなければならないと考えております。
そして、ことしの流行語大賞、トリプルスリーにあやかって、新年は、国境離島新法
の制定、長崎の教会群の世界遺産登録、企業誘致等が実現し、人口減少に少しでも歯ど
めがかけられるよう全力で取り組んでまいります。
この 1 年間の御指導、御支援に対し、心から感謝を申し上げますとともに、今後とも、
町議会並びに町民皆様の御指導と御助言、御協力を賜りますよう重ねてお願いを申し上
げます。
これから年末を迎え、何かとせわしく、また一段と寒さが厳しくなる日々が続きます。
どうか議員各位におかれましては、くれぐれもお体を大切に御自愛いただき、御健勝で
輝かしい新年を迎えられますよう心から祈念を申し上げ、閉会の御挨拶とお礼にかえさ
せていただきます。ありがとうございました。(降壇)
○議長(中山正和君)
以上で町長の挨拶を終わります。
最後に、皆様のお許しをいただきまして、私のほうから一言御挨拶を申し上げます。
○議長(中山正和君)(登壇)
定例会の閉会に当たり、皆様方には終始熱心に御審議を賜り、滞りなく本年最後の定
例会を終了させていただき、衷心より厚くお礼を申し上げます。
また、ことし 1 年の皆様の議会活動は、町民皆様の負託に応えるような活発な活動で
はなかったかと思います。私も議長として、熱意と誠意を持って議事運営に努めてまい
りたいと存じますので、議員皆様のさらなる御理解と御協力をお願いいたします。
さて、来る 2016 年は、長崎の教会群とキリスト教関連遺産が世界遺産に登録される
ためのさまざまな取り組みが実る年となります。また、本町のまち・ひと・しごと総合
戦略が、人口減少対策のために本格的に動き始めるものと思われます。さらには、国境
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平成27年第4回定例会・第4日目(12月11日)
離島の振興や保全に寄与する国境離島新法の次期国会での成立が期待されております。
先日発表された、先ほど町長も申しておりましたが、ことしの流行語大賞ではありま
せんが、世界遺産による観光客の 3 割増、総合戦略による人口の 3%増、そして国境離
島新法の 3 月までの成立。これらを新上五島町のトリプルスリーとして目標に掲げ、
我々議会も行政や関係機関と一体となって、これまで以上に諸問題に取り組んでいきた
いと存じます。
最後に、皆様におかれましては、年末年始のこの時期、どうぞ御自愛の上、御健勝で
よいお年をお迎えくださいますよう心から祈念を申し上げ、閉会の挨拶といたします。
ありがとうございました。(降壇)
○議長(中山正和君)
これをもちまして、平成 27 年新上五島町議会第 4 回定例会を閉会いたします。
=午後4時13分
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閉会=
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
新 上 五 島 町 議 会 議 長
中
山
正
和
新上五島町議会会議録署名議員
川
口
正
康
新上五島町議会会議録署名議員
中
野
千
尋
新上五島町議会会議録署名議員
野
中
誠
藏