証券コード 8306 MUFGの経営戦略 2016年2月 本書には、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下「当社」という)およびその グループ会社(以下「当グループ」という)に関連する予想、見通し、目標、計画等の将来に 関する記述が含まれています。 これらは、当社が現在入手している情報に基づく、本書の作成時点における予測等を 基礎として記載されています。また、これらの記述のためには、一定の前提(仮定)を 使用しています。これらの記述または前提(仮定)は主観的なものであり、将来において 不正確であることが判明したり、将来実現しない可能性があります。 このような事態の原因となりうる不確実性やリスクは多数ありますが、これらに関する 追加情報については、当社の決算短信、有価証券報告書、統合報告書、 ディスクロージャー誌、アニュアルレポートをご参照下さい。 なお、本書における将来情報に関する記述は上記のとおり本書の日付(またはそこに 別途明記された日付)時点のものであり、当社は、それらの情報を最新のものに随時 更新するという義務も方針も有しておりません。 また、本書に記載されている当社ないし当グループ以外の企業等にかかわる情報は、 公開情報等から引用したものであり、かかる情報の正確性・適切性等について当社は 何らの検証も行っておらず、また、これを保証するものではありません。 なお、本書の計数は日本会計基準ベースの数値を使用しています。 <本資料における計数の定義> 連 結 2行合算 商銀連結 : 三菱UFJフィナンシャル・グループ(連結) : 三菱東京UFJ銀行(単体)と三菱UFJ信託銀行(単体)の単純合算 : 三菱東京UFJ銀行(連結) 目次 1: MUFGの現状 4 MUFGの概要 5 MUFGの業績 6 国際事業本部 4: 企業価値を支える力 25 29 経営管理体制の強化 30 7 社外取締役の紹介 31 高いグループ総合力 8 資本政策 32 充実したネットワーク 9 株主還元 33 政策保有株式の削減 34 2: MUFGの強み MUFGの世界ランキング 10 強固な顧客基盤 11 健全な資産と強固な資本基盤 12 3: 価値を創造する力 5: 投資家の皆さまへ 13 35 末永くご支持いただくために 36 コミュニケーションの充実 37 MUFGのめざす姿 14 株主優待制度「MUFG株主倶楽部」 38 中期経営計画 基本方針・戦略 15 中長期的にめざす姿 39 中期経営計画 財務目標 16 成長戦略 17 リテール事業本部 18 法人事業本部 22 6: 参考資料 3 40 2015年度第3四半期決算の概要 41 経営指標 43 MUFGの現状 4 MUFGの概要 三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を傘下に持つ 総合金融グループ 5つの事業本部が傘下の子会社を横断し、「グループ起点」の戦略を推進する 事業本部制を導入 MUFG収益の子会社別内訳 事業本部別営業純益構成比 2014年度 2014年度 親会社株主に帰属する当期純利益:10,337億円 営業純益:16,754億円 市場事業本部 21% 18% その他 26% 三菱UFJ証券HD 5% 14% リテール事業本部 4% 三菱東京UFJ銀行 55% 受託財産事業本部 30% 三菱UFJ信託銀行 国際事業本部(アユタヤ銀行を含む) 5 27% 法人事業本部 MUFGの業績 2015年度第3四半期(4月~12月)親会社株主に帰属する純利益は8,522億円 通期目標(9,500億円)比89%の進捗 (億円) 経常利益 16,948 親会社株主に帰属する当期純利益(▲は損失) 16,000 17,130 15,600(通期目標) 14,719 13,408 13,441 除くモルガン・スタンレー 負ののれん 12,000 10,290 9,848 9,813 8,526 10,337 9,500(通期目標) 8,522 8,000 6,366 5,456 6,464 5,830 3,887 4,000 828 0 第3四半期実績 ▲ 4,000 ▲ 2,569 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 6 MUFGの強み 7 高いグループ総合力 三菱UFJフィナンシャル・グループ (持株会社) 三菱東京UFJ銀行 MUFG ユニオンバンク アユタヤ銀行 三菱UFJ信託銀行 三菱UFJ国際投信 三菱UFJ証券 ホールディングス 三菱UFJモルガン・ スタンレー証券 モルガン・スタンレー MUFG証券* 戦略的提携 三菱UFJニコス モルガン・スタンレー* 三菱UFJリース* アコム 総資産 289.1兆円 総貸出 111.8兆円 総預金 154.4兆円 従業員数 約14万人 (2015年9月末) *持分法適用関連会社 8 充実したネットワーク 東日本・中部・西日本にバランスのとれた国内拠点網 海外でも約50ヵ国をカバーする、日本の金融グループではNo.1の海外拠点網 国内拠点 海外拠点 米州 東日本 545拠点 リテール:408 法人:137 西日本 325拠点 リテール:229 法人:96 中部 欧州・中近東・ アフリカ 35拠点 223拠点 リテール:149 法人:74 アユタヤ銀行 669拠点 米州 424拠点 アジア・ オセアニア 64拠点 注:拠点数は、三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングスの合計 (2015年9月末) 9 MUFGのランキング 世界の民間金融機関の中で、預金残高、貸出残高ともトップクラス 預金残高ランキング 順位 順位 金融機関名 貸出残高ランキング 預金残高 (兆円) 金融機関名 貸出残高 (兆円) 1 中国工商銀行 321.7 1 中国工商銀行 224.7 2 中国建設銀行 270.5 2 中国建設銀行 195.3 3 中国農業銀行 264.8 3 中国銀行 171.8 4 中国銀行 227.9 4 中国農業銀行 164.8 5 ゆうちょ銀行 178.1 5 HSBC 116.8 6 HSBC 163.6 6 ウェルズファーゴ 110.5 7 JPモルガン・チェース 157.6 7 三菱UFJフィナンシャル・グループ 110.1 8 三菱UFJフィナンシャル・グループ 155.4 8 サンタンデール 109.1 9 ウェルズファーゴ 145.2 9 バンク・オブ・アメリカ 107.8 バンク・オブ・アメリカ 140.8 10 10 クレディアグリコル 99.6 (注)貸倒引当金を除く 出所:各社決算資料に基づき三菱東京UFJ銀行経済調査室作成 (2015年6月末) 10 強固な顧客基盤 個人4,000万口座、法人40万社にのぼる圧倒的な顧客基盤 特に個人預金残高は約70兆円と他の金融グループを凌駕 国内預金残高*1 預金残高 (兆円) 120 連結貸出金残高 (兆円) 118.2 120 うち個人預金残高 100 100 82.3 80 111.8 77.2 70.7 80 74.2 74.5 みずほFG 三井住友FG 60 60 39.8 40 41.9 40 20 20 0 0 MUFG みずほFG 三井住友FG MUFG 出所:各社公表値に基づく (2015年9月末) *1 MUFG:三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行の単体合算、みずほFG:みずほ銀行、みずほ信託銀行の単体合算、三井住友FG:三井住友銀行単体 11 健全な資産と強固な資本基盤 規律ある資産運営により、不良債権比率は低水準を維持 国際的に規制強化が進む中、自己資本比率は十分な水準を確保 自己資本 不良債権残高*1 (兆円) 4 3.33% 3 自己資本比率 (バーゼルⅢ) 不良債権比率 3.00 1.50% 1.80% 1.68% 1.77% 1.41% 2 1.34 1.43 1.58 普通株式等Tier1比率 11.23% Tier1比率 12.73% 総自己資本比率 15.69% 1.16% 1.08% 1.69 1.41 1.22 1.16 1 (完全実施*2) 普通株式等Tier1比率 12.0% (2015年9月末) 0 05/3末 10/3末 11/3末 12/3末 13/3末 14/3末 15/3末 15/9末 *1 三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行の単体合算 *2 19年3月末に適用される規制に基づく試算値 12 価値を創造する力 13 MUFGのめざす姿 10年後を見据えた経営環境変化 10年後にめざす姿 商品・サービス軸での「MUFGならでは」の構築 グローバルな地域軸での「MUFGならでは」の構築 幅広いお客さまのBest Partnerに 14 中期経営計画 基本方針・戦略 【中長期的にめざす姿】 世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ 持続的なグループの成長に向けた 進化・変革 お客さま起点 ・ グループ起点 ・ 生産性の向上 基本方針 グループ事業戦略 1. 個人のお客さまの資産形成・消費活性化への貢献 2. 中堅・中小企業のお客さまの成長への貢献 3. グローバルCIB*1モデルの変革 4. セールス&トレーディング業務の進化 5. 資産運用・管理業務のグローバル展開 6. トランザクション・バンキングのさらなる強化 7. アジア・米国における商業銀行基盤の強化・確立 *1 Corporate & Investment Banking(コーポレート&インベストメントバンキング)の略で、預金や貸出などの 法人向け銀行業務(コーポレートバンキング)と企業のM&Aのアドバイザリーなどの投資銀行業務(インベス トメントバンキング)を一体的に捉え、提供する金融サービス 15 中期経営計画 財務目標 MUFGグループの安定的・持続的な利益成長の実現に向けて、顧客部門を中心に 国内外での収益基盤の多様化を進めるとともに、生産性の向上による資本効率の改善を図る 国際的に規制強化が進められる中、自己資本比率は十分な水準を確保 成長性の指標として新たに1株当たり利益(EPS)を設定 成長性 収益性 健全性 2014年度 実績 2017年度 目標 2015年度 第3四半期実績 1株当たり利益 (EPS) 73.22円 2014年度比 +15%以上 61.23円 ROE 8.74% 8%台後半 9.16% 経費率 61.1% 60%程度 62.2% 普通株式等Tier1比率 (完全実施)*1 12.2% 9.5%以上 12.0% 9.9%*2 *1 2019年3月に適用される規制に基づく試算値 *2 有価証券含み益除きベース 16 成長戦略 持続的成長の実現に向けたリテール・法人・国際の各事業本部の戦略 リテール事業本部 法人事業本部 国際事業本部 17 リテール事業本部① <リテール事業本部> 長期的にめざす姿 あらゆるお客さまから選ばれ、お取引が 世代を超えてつながるトップ金融グループ 事業環境 MUFGの方針 少子高齢化の進展 長期的な資産運用、 資産継承ニーズの増加 所得・資産の二極化 借入ニーズの拡大 ICTの進化・普及 決済手段の多様化・ キャッシュレス化の進展 ■2014年度の粗利益全体*に占める割合 30% 資産運用 ビジネス 資産継承 ビジネス 「貯蓄から投資へ」の促進と 「個人消費の活性化」への寄与 決済 ビジネス コンシューマー ファイナンス ■粗利益の構成 1兆3,113億円 ■ コンシューマーファイナンス・カード 39% ■ 貸出・円預金 24% ■ 運用商品販売 15% ■ 証券業務* 11% ■ 相続・不動産 ■ その他 *株式・債券手数料など *5事業本部の粗利益合計 18 1% 10% リテール事業本部②(資産運用) グループ各社のノウハウを結集し、貯蓄から投資への流れを加速 持続的な成長に向け、各社で口座数・預り資産の積み上げを強化 NISAを顧客基盤拡充の起爆剤と位置づけ、推進 預り資産残高*1 ・ 投信口座数*2 運用商品販売額 ・ 収益*1*3 (兆円) (万口座) (兆円) 預り資産残高(左軸) 33 13年3月末 14年3月末 27 25 20 15年3月末 15年9月末 1,000 2 100 50 1 0 0 18年3月末(計画) 500 0 13年度上期 13年度下期 14年度上期 14年度下期 15年度上期 NISA口座預り残高*1 (億円) 3,227 2,692 3,000 2,000 1,053 1,000 459 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 店頭ポスター 0 14年3月末 *1 管理会計ベース 14年9月末 *2 預り残高のある口座数 (億円) 1,500 150 30 25 年金保険販売額(左軸) 運用商品販売収益(右軸) 3 投信有残口座数(右軸) 25 投信・仲介販売額(左軸) 15年3月末 15年9月末 *3 三菱東京UFJ銀行+三菱UFJ信託+三菱UFJモルガン・スタンレー証券(除くPB証券) 19 三菱東京UFJ銀行 店頭ポスター リテール事業本部③(資産運用) 金融商品仲介を活用したMUFGグループベースでの大型ディストリビューション (販売・受注)体制を構築 日本郵政IPOではグローバルコーディネーターとして2,870億円 (日本郵政グループ3社合計)を引受 金融商品仲介を活用した販売割合が約4割とグループ一体で顧客ニーズに対応 引受額実績 販売割合(金額ベース:3社合計) (億円) 1,500 1,385 1,195 金融商品仲介 1,000 約4割 500 290 0 日本郵政 ゆうちょ銀行 かんぽ生命 20 リテール事業本部④(資産継承・決済・コンシューマーファイナンス) 高齢化・相続税制改正等を踏まえた資産承継ニーズの高まりを捉え、 グループ一丸となった取り組みにより、次世代への円滑な資産移転に貢献 決済・コンシューマーファイナンスではグループのノウハウを結集し、消費活性化に貢献 相続関連収益*1 教育資金贈与信託(「まごよろこぶ」)設定残高・件数*1 (億円) (億円) 100 5,000 68 58 50 28 34 設定残高(左軸) 件数(右軸) 約6万件 50,000 3,000 40,000 30,000 20,000 1,000 17年度(計画) 14年度上期 0 13年9月末 15年度上期 カード関連収益(MUFG連結)*1 14年3月末 14年9月末 15年3月末 15年9月末 バンクイック残高(三菱東京UFJ銀行)*1 (億円) (億円) 3,000 10,000 0 14年度 4,800 5,000 3,100 2,718 4,000 3,114 2,500 3,000 2,000 1,318 1,500 60,000 4,000 2,000 0 (件数) 2,000 1,347 3,425 2,474 1,661 1,000 1,000 500 14年度 17年度(計画) 14年度上期 0 15年度上期 13年3月末 *1 管理会計ベース 21 14年3月末 15年3月末 15年9月末 18年3月末(計画) 法人事業本部① <法人事業本部> 長期的にめざす姿 成長への貢献と期待を超える価値提供により、 お客さまに選ばれる金融機関へ 事業環境 企業のグローバル化の 加速、産業構造の変化 企業経営者の高齢化 企業の内部留保の拡大 MUFGの方針 国内事業基盤の強化 企業の海外ビジネス 関連ニーズの拡大 M&Aニーズの拡大 お客さまの成長に貢献し、 お客さまの期待を超える価値を提供 事業継承ニーズの拡大 企業の資産運用ニーズの 拡大 ■2014年度の粗利益全体*に占める割合 22% 新たなビジネスモデルの確立 ■粗利益の構成 9,652億円 *5事業本部の粗利益合計 22 ■ 投資銀行業務 37% ■ 預金・貸出業務 33% ■ 決済業務 19% ■ その他 11% 法人事業本部②(中堅・中小企業) 従来の銀行ビジネスの拡充にとどまらず、MUFGの幅広い課題解決能力をフル活用し、 新たなビジネスフィールド強化を図る 成長企業支援の取り組み(Rise Up Festa) 「Business Link 商賣繁盛」 2005年から毎年開催している 大規模商談会 電子債権ビジネス(電手) 新たな事業に取り組む 中小企業・成長企業を支援 電子記録債権の特長を活かした三菱東京UF銀行独自のサービス 事業承継・M&A業務関連収益*2 一般貸出平残(国内)*1*2 (億円) (億円) 15 14.3 14.4 200 15.0 170 150 104 100 47 50 10 59 0 14年度 15年度上期 *1 三菱東京UFJ銀行の国内中堅・中小企業取引拠点における貸出平残 17年度(計画) 14年度 *2 内部管理計数 23 17年度(計画) 14年度上期 15年度上期 法人事業本部③(日系大企業) 「セクター戦略」を日系大企業取引の起点と位置づけ 国内外で高度化する企業ニーズにグループ一体となって対応 取引金額 (億円) アドバイザー 主なM&A案件(15年4月~12月) 株式引受(15年4月~12月) M&Aアドバイザリー(15年4月~12月)*1 取引金額 (億円) 証券会社 1 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 48,742 1 野村證券 2 ゴールドマン・サックス 32,274 2 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 7,480 3 ロスチャイルド 31,700 3 SMBC日興証券 6,036 4 三井住友フィナンシャルグループ 30,924 4 みずほ証券 5,573 5 シティ 30,197 5 大和証券 4,852 日本企業関連公表案件ベース (出所)Thomson Reuters 13,592 VINCI Airportsによるオリックスとのコンソーシアムによる 関西・大阪両国際空港の運営権取得 (17,911百万米ドル) 明治安田生命による 米StanCorp Financial Group, Inc.の買収 (4,961百万米ドル) GEによる本邦法人向けリース事業及び融資事業の 三井住友ファイナンス&リースへの売却 (4,756百万米ドル) 常陽銀行と足利ホールディングスの経営統合 (3,817百万米ドル) (出所)Thomson Reuters *1 クロスボーダー案件 国内外貸出平残(三菱東京UFJ銀行)*3*4 海外日系収益(三菱東京UFJ銀行)*3 (億円) (億円) 25.9 25 1,940 2,000 1,514 23.9 23.0 1,000 20 743 757 14年度上期 15年度上期 0 14年度 15年度上期 17年度(計画) 14年度 *3 計数は全て内部管理計数(アユタヤ銀行除く) *4 三菱東京UFJ銀行の大企業取引拠点/海外拠点における貸出平残(国内外) 24 17年度(計画) 国際事業本部① <国際事業本部> 長期的にめざす姿 世界の各地域でお客さまから 最初に選ばれる銀行、「First Call Bank」 事業環境 MUFGの方針 各地域独自の強みを発揮した ビジネス展開 顧客企業のグローバル 展開の加速 米国経済の持続的成長 アジアの相対的な高成長 金融規則の強化・複雑化 米国、アジアでの ビジネスチャンスの拡大 アジアにおける地場事業 の成長、金融市場の発展 グローバルに質の高いサービスを提供 世界的な商流・マネー フローの拡大 ■2014年度の粗利益全体*に占める割合 30% グループ一体での商品・ サービス力の強化 ■粗利益の構成* 1兆3,513億円 ■ 米州 50% ■ アジア 22% ■ アユタヤ銀行 18% ■ 欧州・中近東・アフリカ 10% *その他業務や地域間重複調整前 *5事業本部の粗利益合計 25 国際事業本部② アジア(アユタヤ銀行) 2013年12月、アユタヤ銀行の株式の72%を取得し、子会社化 2015年1月5日に三菱東京UFJ銀行バンコック支店と統合(アユタヤ銀行株式の76%を保有) メコン経済圏の中核拠点として同地域の経済成長に一層貢献。 アジアを代表する金融グループへ 概要 貸出ポートフォリオ 個人顧客、中堅・中小企業、大企業に対して幅広い 金融サービスを展開 タイで5番目の資産規模を誇る商業銀行 設立 1945年 総資産*2 約6.0兆円 純利益*1 約520億円 貸出金*2 約4.5兆円 店舗数*2 658拠点 従業員数*2 個人 40% 約21,000人 約4.5兆円 中堅・中小企業 17% *1 2014年度、タイ基準、 1タイバーツ=3.70円を適用 *2 2015年3月末、タイ基準、 1タイバーツ=3.70円を適用 26 大企業 43% 2015年3月末 国際事業本部③ アジア(セキュリティバンク) 三菱東京UFJ銀行がフィリピンの地場商業銀行 Security Bank Corporation(以下 セキュリティバンク)との資本・業務提携を発表 三菱東京UFJ銀行は、セキュリティバンクの約20%相当の株式取得(約1,000億円)と ともに、取締役2名を派遣し、セキュリティバンクを持分法適用会社とする予定 取引完了は、関係当局の認可、その他契約上の諸条件の充足を前提として、 2016年前半の予定 概要 貸出・預金ポートフォリオ 2015年9月末時点 貸出 預金 リテール 10% フィリピンにおいて民間銀行としては第6位の資産規模 設立 8,415 (百万米ドル)*2 純利益*3 152 (百万米ドル)*2 貸出金*1 4,110 (百万米ドル)*2 支店数*4 262拠点 従業員数*1 4,014人 *1 2014年12月末時点 *3 2014年度 *4 2016年1月13日時点 コーポレート 37% 50% 1951年 総資産*1 リテール 中堅中小 40% コーポレート 63% (出所)会社資料、Capital IQ *2 為替レート:1米ドル = 47.2フィリピンペソ 27 国際事業本部④ 米州(MUFGユニオンバンク) 2014年7月、三菱東京UFJ銀行の米州事業とMUFGユニオンバンクの業務を統合 双方の強みを融合し、収益機会の極大化を図る MUFGユニオンバンク (100%出資) サンフランシスコに本店を置き、個人取引から米系・日系 企業を含む法人取引まで、総合的な金融サービスを提供 総資産は1,130億ドル(13.5兆円)*1 ネットワークは米国西海岸を中心に394拠点 (2015年3月末) *1 換算レートは1米ドル=120.17円を適用 三菱東京UFJ銀行・MUFGユニオンバンク の業務統合の狙い 競争力のある金融サービスの提供 米国銀行としてのユニオンバンクの強みと、グローバルな 金融機関としての三菱東京UFJ銀行の強みを融合 米国金融規制への対応 将来的な現地規制強化を見据え、企業統治リスク 管理を強化 28 企業価値を支える力 29 経営管理体制の強化 2015年6月に監査役会設置会社から指名委員会等設置会社へ移行 取締役会の下に、法定の指名・ガバナンス委員会*1、報酬委員会、監査委員会と任意の リスク委員会を設置 コーポレート・ガバナンス態勢の更なる高度化を進める 株主総会 ■監督 法定の委員会 取締役会 指名・ガバナンス委員会*1 (全17名) 報酬委員会 監査委員会 うち社外*2(7名) 任意の委員会 リスク委員会 ■執行 経営会議 グローバル・アドバイザリーボード アドバイザリーボード *1 「指名・ガバナンス員会」は会社法上の「指名委員会」に該当 *2 社外取締役および執行を兼務せず高い独立性を有する取締役 30 社外取締役の紹介 川本 裕子(かわもと ゆうこ) 川上 博(かわかみ ひろし)*1 早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授 中部国際空港株式会社相談役 松山 遙(まつやま はるか)*1 佐藤 行弘(さとう ゆきひろ)*1 日比谷パーク法律事務所パートナー 三菱電機社友 岡本 圀衞(おかもと くにえ)*1 山手 章(やまて あきら)*1 日本生命保険相互会社代表取締役会長 公認会計士 奥田 務(おくだ つとむ)*1 *1 松山遙、岡本圀衞、奥田務、川上博、佐藤行弘、山手章の6氏は、 会社法第2条第15号に定める社外取締役です。 J. フロント リテイリング株式会社相談役 31 資本政策 「充実した自己資本を維持」しつつ、 「株主還元の一層の充実」・「収益力強化に向けた資本活用」を目指す 株主還元の 一層の充実 MUFGの 企業価値 充実した 自己資本の維持 収益力強化に 向けた資本活用 32 株主還元 2015年度の1株当たりの中間配当は9円、年間配当予想は年18円を据置き 持続的な収益力強化を通じて、安定的に1株当たり配当額を増加させていく方針 23.0% - 40.6% 30.0% 25.2%*1 22.0% 23.4% 24.6% 26.4% 配当性向 6,366 ▲2,569 3,887 5,830 6,906*1 8,526 9,848 10,337 9,500 親会社株主に帰属する 当期純利益 (億円) 18円 18円 普通株式1株 当たりの配当額 (億円) 3,500 3,000 期末配当 中間配当 2,500 2,000 16円 12円 14円 12円 13円 12円 12円 9円 9円 1,500 1,000 500 7円 5円 6円 6円 6円 7円 6円 7円 7円 6円 6円 6円 07年度 08年度 09年度 10年度 11年度 0 *1 *1 11年度はモルガン・スタンレーの持分法適用関連会社化に伴う負ののれんを除く 33 12年度 7円 13年度 9円 (予想) 9円 9円 14年度 15年度 政策保有株式の削減 株式リスクの抑制、資本の効率性、国際金融規制への対応等の観点から、 取引先企業との十分な対話を経た上で残高削減を図る方針 今後5年を目処に取得原価対Tier1比率の10%程度への縮小を目指す 保有株式の削減 保有の妥当性検証と対応方針 15年7月提出の「コーポレートガバナンスに関する報告書」より (兆円) 10 9.2 <取締役会での検証結果*2> その他有価証券で時価のある 国内株式の取得原価(連結) 33.0% 取得原価対Tier1*1比率 28.6% 25.4% 22.8% 19.7% 今後5年を目処に 取得原価対Tier1比率の 10%程度への縮小を 目指す 18.9% 5 3.28 3.01 2.85 2.82 2.79 2.73 10% 程度 保有意義: 経済合理性: MUFGの中長期的な経済利益を増大する 目的で保有しており、妥当性を確認 検証対象となる取引先企業全体の合計に おいて、ならびに個社別では約8割の企業 において、総合取引RORAが目標値を上回る <対応方針> 保有意義・経済合理性の観点から保有の 妥当性が認められる場合にも、残高削減の 基本方針に即し、市場環境や経営・財務 戦略等を考慮し、売却することがある 0 02/3末 11/3末 12/3末 13/3末 14/3末 15/3末 15/12末 20年度下期 *1 12/3末まではバーゼルⅡベースのTier1(連結) *2 検証対象の15/3末基準の保有時価合計は約3.8兆円 (取得原価約1.9兆円)と、グループ銀行が政策投資目的で保有する株式(上場)の合算時価の約7割をカバー 34 投資家の皆さまへ 35 末永くご支持いただくために 株主・投資家の皆さまのご要望を踏まえ、様々な取り組みを実施 個人投資家セミナーの開催、 ホームページや刊行物の内容充実など コミュニケーション の充実 ホームページ 株主優待制度 MUFGレポート(統合報告書) 「MUFG株主倶楽部」を導入 (2008年1月) 36 コミュニケーションの充実 個人投資家さま向け活動 2015年 2月 個人投資家セミナー (東京・大阪) 2015年 8月 名証企業研究セミナー 2016年 2月 個人投資家セミナー (東京) 2016年 3月 個人投資家セミナー (大阪)【予定】 株主さま向け活動 2015年 3月 2015年 10月 2016年 3月 経済セミナー(東名阪) 相続セミナー(東京) 為替相場セミナー・ディーリングルーム見学(東京) 経済セミナー(東名阪) 経済セミナー(東名阪)【予定】 相続セミナー(東京)【予定】 37 株主優待制度「MUFG株主倶楽部」 基準日 : 9月30日 対 象 : 基準日時点の当社株主名簿に普通株式100株以上と記載された株主さま 2016年個人投資家さま向け優待サービス 金融サービス 株主特典 1 スーパー定期1年物の金利優遇(三菱東京UFJ銀行) 2 スーパー定期2年物の金利優遇(三菱UFJ信託銀行) 3 投資信託購入時手数料割引(三菱東京UFJ銀行) 4 投資信託購入時手数料割引(三菱UFJ信託銀行) 5 外貨定期6ヵ月物金利優遇(三菱東京UFJ銀行) 6 外貨定期6ヵ月物金利優遇(三菱UFJ信託銀行) 7 外貨預金為替手数料割引(じぶん銀行) 8 国内株式等売買委託手数料の割引(三菱UFJモルガン・スタンレー証券) 9 国内現物株式等売買委託手数料の割引(カブドットコム証券) MUFGが支援する社会 貢献活動・団体への寄付 10 外貨両替レートの優遇(米ドル・ユーロ)(ワールドカレンシーショップ) (オリジナルグッズに代えて寄付) 11 遺言信託取扱手数料の割引(三菱UFJ信託銀行) 12 オリジナルグッズプレゼント バス&フェイスタオルセット 詳しくは当社ホームページ (http://www.mufg.jp)をご参照ください。 不動産仲介ご成約特典(三菱UFJ不動産販売) 38 中長期的にめざす姿 世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ -Be the world’s most trusted financial group- 1.お客さまの期待を超えるクオリティを、グループ全員の力で お客さま視点を常に大切にし、グローバルに変化する多様なニーズを逸早くとらえ、グループ 全員の力で応えていく。社員一人ひとり・一社一社が専門性を極め、グループ一体となって 連携・協働し、世界水準のトップクオリティを追求する。 2.お客さま・社会を支え続ける、揺るぎない存在に 変化の激しい時代においても、お客さまの資産を守り、日本社会と世界経済の健全な成長を 支える。一人ひとりが築く信頼と、グループ全員で作る強固な経営基盤で、最も信頼される 頑健な存在であり続ける。 3.世界に選ばれる、アジアを代表する金融グループへ これまで培ってきた強みを活かし、日本はもとより、アジア、そして世界においても選ばれる 存在となる。多様化・ボーダレス化する社会で、変化へ積極的に対応し、一人ひとりが成長・ 活躍できる組織として進化を続ける。 39 参考資料 40 2015年度第3四半期決算の概要 連結損益計算書 (単位:億円) 業務純益 2015年度 第3四半期 海外の貸出・手数料収益が伸長したが、 債券売却益の減少を主因に業務粗利益は減少 営業費は為替の影響もあり 海外事業経費の増加により増加 業務純益は493億円減少の11,689億円 業務粗利益 30,965 ▲160 15,960 72 営業費(▲) 19,276 333 業務純益 11,689 ▲493 ▲591 ▲900 636 ▲153 13,408 ▲1,435 8,522 ▲746 (信託勘定償却前) うち資金利益 *1 与信関係費用総額 個別貸倒引当金および貸倒引当金戻入額の 減少により591億円の費用計上 与信関係費用総額*1 株式等関係損益 株式等関係損益 株式等売却益の減少を主因に減少 経常利益 親会社株主に帰属する 四半期純利益 親会社株主に帰属する四半期純利益 前年同期比746億円減益の8,522億円 前年同期比 *1 与信関係費用(信託勘定)+一般貸倒引当金繰入額+与信関係費用(臨時損益) +貸倒引当金戻入益+偶発損失引当金戻入益(与信関連)+償却債権取立益 41 2015年度第3四半期決算の概要 連結貸借対照表 (単位:億円) 2015年 12月末 2,957,771 66,121 1,133,481 15,103 うち国内法人貸出*1 *2 436,582 9,524 うち住宅ローン*1 155,695 ▲1,156 うち海外貸出*3 433,207 8,476 652,334 ▲14,657 265,405 ▲36,749 負債の部 2,785,375 64,924 預金 1,560,994 16,089 719,165 11,806 172,396 1,196 資産の部 貸出金 貸出金(銀行勘定) 国内法人貸出および海外貸出の増加により、 2015年9月末比増加 有価証券 国内株式や外国債券が増加した一方、 国債が大きく減少し、2015年9月末比減少 有価証券(銀行勘定) うち国債 預金 個人預金および海外預金の増加により 2015年9月末比増加 2015年9月末比 うち個人預金(国内店) 純資産の部 *1 2行合算+信託勘定 *2 政府等向け貸出除き *3 海外支店+MUFGユニオンバンク+アユタヤ銀行+BTMU(中国)+BTMU(オランダ) +BTMU(カナダ)+BTMU(マレーシア) 42 経営指標 ROE 10% 6.89% 4.92% 6.6% 5% 7.75% 一株当たり配当金/配当性向 *1 8.77% 9.05% 8.74% 9.16% 40.6% *2 7.4% *2 8.0% 8.1% 7.4% 7.4% 30.0% 25.2%*4 (円) *1 22.0% 期末配当 23.4% 15 10 弊社定義 0% 3Q ▲3.97% ▲5% 6 6 7 6 6 6 6 7 09年度 10年度 11年度 12年度 13年度 58.99 60 39.94 68.29 73.22 65.50 1,200 61.23 14年度 15年度 1,092.75 1,000 47.54 *3 800.95 800 29.56 600 20 528.66 612.05 604.58 1,086.79 893.77 678.24 400 0 *1 9 (円) 80 ▲ 40 9 一株当たり純資産 (円) ▲ 20 9 (予想) 0 ▲4.0% 一株当たり当期純利益 40 9 9 6 5 08年度 09年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 26.4% 中間配当 4.9% 東証定義 24.6% 200 08年度 9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 14年度 15年度 3Q 3Q ▲ 25.04 0 09/3末 10/3末 11/3末 12/3末 13/3末 14/3末 15/3末 15/9末 親会社株主に帰属する純利益(年換算)- 非転換型優先株式年間配当相当額 ×100 {(期首株主資本合計-期首発行済非転換型優先株式数×払込金額+期首為替換算調整勘定) +(期末株主資本合計-期末発行済非転換型優先株式数×払込金額+期末為替換算調整勘定)}÷2 *2 モルガン・スタンレーの持分法適用関連会社に伴う負ののれんの影響を除く。影響を除く前では11.10%(弊社定義)、10.6%(東証定義) *3 モルガン・スタンレーの持分法適用関連会社に伴う負ののれんの影響を除く。影響を除く前では68.09円 *4 モルガン・スタンレーの持分法適用関連会社に伴う負ののれんの影響を除く。影響を除く前では17.6% 43
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