CSR Report 2012 Corporate Social Responsibility Report 2012 私たちは何を成し遂げるのか。 何を大切にし、どのような姿をめざすのか。 2 012年、私たちは、M U FGグループの「想い」を、 経営ビジョンに表しました。 真摯にお客さまと向き合うこと。 長期的な視点で、ともに持続的な成長を実現すること。 責任を胸に、社会の確かな礎となること。 経営ビジョンに、すべての活動の指針となる 私たちの「想い」を込めています。 私たちM U FGグループは、 より深く、よりしっかりと地域・社会への貢献に取り組み、 中長期的にめざす姿を実現していきます。 日本と世界の健全な発展を実現していくため、 この冊子を手に取ってくださった皆さま、 そして、すべてのステークホルダーの皆さまの「信頼」を より確かなものにしていきたいと考えています。 ◆ この冊子について IND EX 【経営ビジョン】 [P2] 02 トップメッセージ [P3] 03 経営ビジョンと 私たちのCSRについて。 [P5] 04 世界に選ばれる、信頼の グローバル金融グループに。 お客さまの評価向上 への取り組み 05 [P5 4∼61] 07 地球環境問題への対応 個人のお客さま [P32、35] 11 地球環境問題への対応 法人のお客さま [P33∼36] 15 地球環境問題への対応 プロジェクト支援 [P3 4∼35] 19 次世代社会の担い手育成 [P4 4∼53] 23 [P11∼12] 27 [P3 8∼42] 29 [P4] 31 [P22] 33 東日本大震災からの復興支援 MUFGグループは、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 従業員とともに (MUFG)を持 株会 社とする総 合 金融グループです。このレポー トは、MUFGグループが2011年度を中心に進めたCSR活動を、 ステークホルダーの皆さまに、よりわかりやすくお伝えするため MUFGグループの概要 にハイライトとしてまとめたものです。 ※活動の詳細については、ホームページにCSRレポート2012 フ イニシアティブへの参画 ルレポート版(PDF)をご用意しました。 [URL]http://www.mufg.jp/csr/csrreport 01 1 CSRレポート2012 フルレポート版(PDF) [ ]内は、 フルレポート版(PDF)該当ページ 【 経 営 ビジョン 】 私 たちの 使 命 いかなる時代にあっても決して揺らぐことなく、常に世界から信頼される存在であること。 時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、その期待を超えるクオリティで応え続けること。 長期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、共に持続的な成長を実現すること。 そして、日本と世界の健全な発展を支える責任を胸に、社会の確かな礎となること。 それが、私たちの使命です。 中長期的にめざす姿 世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ −Be the world’s most trusted financial group− 1.お客さまの期待を超えるクオリティを、グループ全員の力で お客さま視点を常に大切にし、グローバルに変化する多様なニーズを逸早くとらえ、 グループ全員の力で応えていく。社員一人ひとり・一社一社が専門性を極め、 グループ一体となって連携・協働し、世界水準のトップクオリティを追求する。 2.お客さま・社会を支え続ける、揺るぎない存在に 変化の激しい時代においても、お客さまの資産を守り、日本社会と世界経済の 健全な成長を支える。一人ひとりが築く信頼と、グループ全員で作る強固な経営基盤で、 最も信頼される頑健な存在であり続ける。 3.世界に選ばれる、アジアを代表する金融グループへ これまで培ってきた強みを活かし、日本はもとより、アジア、そして世界においても 選ばれる存在となる。多様化・ボーダレス化する社会で、変化へ積極的に対応し、 一人ひとりが成長・活躍できる組織として進化を続ける。 共有すべき価値観 グループとしてさらなる成長を遂げ、お客さま・社会へ貢献し続けるために。 私たちは以下のことを大切にし、実践していきます。 1. 「 信頼・信用」 ( Integrity and Responsibility) 社会的責任の重さを一人ひとりが十分認識し、常に公明正大かつ誠実な姿勢で臨み、 長期的な視点でお客さまと社会の健全な成長に繋がる行動をとる。 2. 「 プロフェッショナリズムとチームワーク」 ( Professionalism and Teamwork) プロとしての自覚と責任を持ち、多様な社員が互いに尊重・切磋琢磨しながら、 地域・業態を越えたチームワークで、お客さまの期待を超えるために常にグループとしてベストを尽くす。 3. 「 成長と挑戦」 ( Challenge Ourselves to Grow) 世界的な視野で時代の先を見据え、変化を自らの成長の機会ととらえ、現場重視で スピードと柔軟性を持つ活力溢れる職場作りに全員で取り組み、新たな領域へ挑戦する。 MUFG CSR Report 2012 02 私たちは、金融グループ本来の 社会的使命をしっかりと果たし、 持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 皆さまには、平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。 MUFGグループのCSRに対する考え方や取り組みをご説明させていただく「CSRレポート2012」を発刊いたしました。 ぜひご一読いただきたくお願い申し上げます。 東日本大震災の発生から1年半が経過いたしました。被災された多くの方々に対し、 あらためて心よりお見舞いを申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。 MUFGは、金融機関の社会的使命である資金供給などを通じ、被災地の復興を金融面からしっかり支えるとともに、 「MUFG・ユネスコ協会 東日本大震災復興育英基金」の活動や日米交流事業「TOMODACHI Initiative」への参画によって、 中長期的な視点から復興支援に取り組んでおります。 さて、MUFGはこの度、グループ発足時に制定した経営理念を「経営ビジョン」として刷新し、 中長期的にめざす姿を「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ」といたしました。 「経営ビジョン」は、MUFG各社の全ての活動の基本的な指針であり、 グループのCSR活動も「経営ビジョン」を踏まえて進めてまいります。 MUFGのCSR活動は、社会全体の重要課題の解決に貢献するとの観点から、 「地球環境問題への対応」と「次世代社会の担い手育成」を 重点的に取り組むべき領域と定めております。 「地球環境問題への対応」では、グループ各社の持つ金融機能を活かし、 環境負荷低減に資する商品・サービスの提供に努めてまいります。 また、 「次世代社会の担い手育成」では、 地域・社会の一員として、従業員参加型の社会貢献活動を中心に取り組んでまいります。 今後も、グループ役職員が一丸となって、金融本来の使命をしっかりと果たし、 日本ひいては世界の持続的な成長に貢献していきたいと考えております。 引き続き一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。 2012年9月 株式会 社三菱UFJフィナンシャル・グル ープ 取 締役社長 03 07 経営ビジョンと私たちのCSRについて。 【 経 営ビジョン が C SR 活 動 の 指 針 】 経営ビジョンは、MUFGグループが経営活動を遂行するにあたってのもっとも基 本的な姿勢を示 した価値観であり、すべての活動の指針とするものです。私たちは経営ビジョンをCSR活動の指 針とし、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 【 お 客 さまに 選 ば れる信 頼 の 金 融 グル ープ になるために 】 私たちは、新しい経営ビジョンにおいて、中長 期 的にめざす姿として「世界に選ばれる、信 頼のグ ローバル金融グループ」を掲げています。 その実現のために、まず一つめに「お客さまの期待を超えるクオリティを、グループ全員の力で」を 掲げました。お客さまのニーズを逸早くとらえること。社員一人ひとり・一社一社が専門性を極め、 グループ連携・協働していくこと。その切磋琢磨により、世界水準のトップクオリティを追求し、お 客さまに評価され、選ばれる金融グループをめざします。 また、二つめに「お 客さま・社 会 を支え 続ける、揺るぎない 存 在に」を掲げ ています。私 たちは、 お客さまの資産を守り、日本と世界の健全な発展を支える、社会の礎となることが、使命と認識し ています。そして、お客さまの視 点を常に大 切にし、お客さまにふさわしいサービスのご提 案・ご 提供に努めます。 お 客 さまに選 ば れ、末 永い関 係 を築 き、ともに持 続 的 な 成長 を実 現すること、それ が 私 たちの CSRです。 【 グル ープC SR 重 点 領 域 】 私たちMUFGグループはCSRを推 進するにあたり、お客さま・社会の皆さまに支えていただいて いる存 在として、CSR活 動 の中でも、とくに「地 球 環 境 問 題への対応」 「 次 世代 社 会 の 担い手育 成」の2つを、グループ全体で重点的に取り組む領域と定め、真摯に向き合い取り組んでいます。 地 球 環境問題への対応 温 暖 化や生物 多様 性などの 地 球 環 境 問 題 に 対 応 する こと 次 世代社 会の 担い手育成 地 球 規 模 で は 環 境 や 貧 困、 国 内で は少 子 高 齢 化や 地 域 の 諸 問 題 を 解 決して いく、次 世 代 の 担い 手 を育 成 すること MUFG CSR Report 2012 04 グループ一人ひとりの力を、 すべてのステークホルダーのために。 世界に選ばれる、信 頼のグローバル 金融グループに。 日本と世界の健全な発展を実現していくために、 グループ全員の力でトップクオリティを追求する。 そのためには、私たち一人ひとりの信頼・信用、 そして成長と挑戦が大切であると考えます。 CSRの活動も、一人ひとりの積極的な姿勢を基本に、 グループ一体となって取り組んでいきます。 05 お客さまの評価向上への取り組み ● Plan:お客さまの声を起点とした商品・サービスの企画・立案 ● Do:より質の高い商品・サービスのご提供 ● Check:お客さまからのご評価 ● Act:お客さまの期待を超えるクオリティを、グループ全員の力で グループCSR 重 点領域の活動 01 地球環境問題への対応: 個人のお客さま 02 地球環境問題への対応 :法人のお客さま 03 地球環境問題への対応:プロジェクト支援 04 次世代社会の担い手育成 MUFG CSR Report 2012 06 世界に選ばれる、 信頼のグローバル金融グループに お客さまの評価向上 への取り組み お客さまと末永い関係を築き、 ともに持続的な成長を実現する、 選ばれる金融グループをめざして。 日本と世界の健全な発展のために、 グループ全員の力でトップクオリティを追求していきます。 07 お客さまの評価向上への取り組み お 客さまと私 たち 私 たちは 、お 客さまから信 頼され 、その 期 待にお応えしてこそ、 お 客さまとともに持 続 的な成長 を実 現できると考えます 。 MUFGグル ープは 、国 内 外 のお 客さまから幅 広いご 支 持をいただき、 現 在の 総 合 金 融グル ープへ成長してきました。 これからは 、多様 化するお 客さまのニーズやご 意 見・ご要 望にお応えし、 お 客さまの評 価 向 上への取り組みをさらに徹 底していきます 。 そのために 、まずサービス業 の原 点として 、お 客さまの声が 私 たちの 活 動 の 源と認 識し、 あらゆる金 融 サービスを 通じて お 客さまの 期 待を超 えるクオリティを 追 求していきます 。 Plan お 客さまの声を起 点とした商品・サービスの 企 画・立 案 お 客さまからいただくご 意 見・ご要 望は 、私 たちがより質の高いサービスを お 客さまにご 提 供するための 貴 重な財産です 。 お 客さまのご 意 見・ご要 望の 根 源となる課 題と真 摯に向き 合 い、 商品・サービスや業 務フローなどの向 上を図っていきます 。 Plan お客さまの声を反映するための態勢 MUFGグループ各社ではお客さまの声を起点とした お客さまの期待を超える クオリティを グループ全員の力で サービスの質を改善するPDCAサイクルによりお客 「サービスの質」 の改善 Act さま満足度(CS)の向上をめざしています。MUFGグ ループ各社では店頭、コールセンター、ホームページ、 お客さまからの ご評価 つなげていきます。 コールセンター Check 評価 お客さま 店舗 Do より質の高い 商品・サービスの ご提供 各種アンケートなどによりお客さまのご意見・ご要望 の集 約・分析を行い、苦 情の再発防止や業務改善に お客さまの声を 起点とした 商品・サービスの 企画・立案 ハガキ ホームページ 三菱東京UFJ銀行 CSR推進部 お客さまの声収集・分析 各部門 商品・サービスの改善、 業務改善活動、従業員指導 など 報告 銀行協会 金融庁 お客さま 満足度調査 報告 CSR推進委員会 顧客サポート推進分科会 顧客保護など管理委員会 効果検証 MUFG CSR Report 2012 08 Do より質の高い商品・サービスのご 提 供 MUFGグループ各 社では、お客さま満 足 度(C S)向 上のため お客さま視 点で の商品・サービスの改 善に積 極 的に取り組 んでいます。 「お客さまにとって・・・」を意識したCSへの取り組み MUFGグループでは、グループ各社の若手従業員向けに「顧客満 足」をテーマに合同研修を開催しています。各社の従業員が研修 で「CSとは」を考え、討議を重ねていくことで、さらにお客さま満 足の重要性を理解し、今後、お客さまにとってよりよい商品・サー ビスのご提供に努めていきます。▶写真1、2 MUFGグループ共通の取り組みとして、お客さまにとって「見やす く」 「理解しやすく」 「書きやすい」交付物のご提供を目的に、2010 年より「お客さま交付物作成のためのガイドライン」を制定し、より 写真1: MUFG 若手従業員向けCS研修の様子 理解を深めるため、多様な事例を基に「事例集」を作成しました。こ の「事例集」をグループ各社が共有することで、さらにわかりやすい 交付物をお客さまにご提供できるよう努めています。▶写真3 三菱東京UFJ銀行では、 「 待ち時間が長い」というご不満に対し、 店頭での待ち時間短 縮への継 続 的な取り組みとして、お客さま のご来店を不要とする手続の改定や、ダイレクトバンキング機能 の強化、テレビ窓口機器の設置など、各種の取り組みを行ってい 写真2: CSについて討議を重ねる各社若手従業員 ます。 三菱UFJ信託銀行では、CS取組方針「 “お客さまからの評価向上 のために何をすべきか”を、常に全役職 員が考え実 践する」を掲 げ、各事業部門においてお客さまの声に基づいた新商品の開発や 各種手続きの簡素化、改善活動に取り組んでいます。また、視覚障 がいのあるお客さまの利便性向上を目的に、ATMのご利用が困 難なお客さまには、ハンドセットホンによる音声案内を、書類の読 み取りや記入が困難なお客さまには、複数の従業員が立会いのも 写真3: お客さま交付物作成のためガイドライン& 事例集 と代読や代筆をするなど、取り組みを進めています。▶写真4 三菱UFJニコスでは、お客さまの感動を発展の源泉とする「感動 創造企業」の実現をめざし、お客さまと接する部署をはじめ、あら ゆる部門で業務の品質向上に取り組んでいます。 写真4: ハンドセットホン 09 お客さまの評価向上への取り組み お客さまにとってわかりやすいご 説明・接 遇マナーの向上 三菱東京UFJ銀行では、CSのさらなる改善と継続的 向 上をめざし、全 店統 一 的な推 進体 制の構 築を目的 に、各 拠 点で「CSリーダー」を任命しました。お客さま との接点が多い拠点において、 「 CSリーダー」が中心と なり接 遇マナーの向上、わかりやすいご 説明に努めて います。▶写真5 また、三 菱 東 京UFJ銀 行、三 菱UFJ信 託 銀 行で は、 接遇マナーにかかわる朝の社内放送を実施して、CSへ の持続的な意識醸成を図っております。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、接客マナーを 写真5:CSリーダー会の様子 取りまとめたツール「ビジネスマナーハンドブック」を全 従業員に配布。また、 「 ビジネスマナー通信」を毎月発信 するなど、言葉づかいや身だしなみなど、常に従業員の 写真6: ビジネスマナー ハンドブック 意識向上を図るように取り組んでいます。▶写真6 Check お 客さまからのご 評 価 満足 どちらかといえば満足 不満 無回答 どちらともいえない どちらかといえば不満 % 三菱東京UFJ銀行 MUFGグループ各 社では、お客さまの声を起 点とした サービスの向上をめざし、定期的に「お客さま満足度調 査」を実施しています。また、店頭、コールセンター、ホーム ページ、各種アンケートなどによりお客さまのご意見・ご 要望の集約・分析を行い、苦情の再発防止や業務改善に つなげていきます。 Act 31.7 34.0 三菱UFJ信託銀行 20.8 28.4 3.5 (不満・無回答)2.4 40.7 32.1 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 19.4 33.8 30.7 9.5 5.1 三菱UFJニコス 18.9 44.8 お客さま満足度調査:2011 年 9 月・10 月実施 4.3 1.9 0.2 28.9 1.5 5.0 0.7 1.8 お 客さまの 期 待を超 えるクオリティを、 グル ープ全 員の力で MUFGグループ各 社の 従業員一人ひとりの意識・取り組みの向上 経営によるレビュー (トップクオリティの追求) MUFGおよびグループ各社では、社長、頭取を含め本部 MUFGグループ従 業員の一人ひとりが日々考え、行動 の部室長、拠点の代表者などによりお客さま満足度、従 することで一層の商品・サービスの品質向上に向け取 業員満足度の向上策を議論する委員会・会議を定期的 り組んでいきます。 に開催しています。 MUFG CSR Report 2012 10 世界に選ばれる、 信頼のグローバル金融グループに グループ CSR重点領域の活動 01 地球環境問題への対応 個人のお客さま お客さまの環境・社会への想いを 支え続ける、 揺るぎない存在をめざして。 子どもたちのために、美しい環 境を残したいと誰もが 願います。 そんなお客さまの気 持ちに真 摯に向き合い、 ご融 資や 毎日のお買い物で 環 境への貢 献 が できる商品の開 発を進めています。 私 たちは一人ひとりの 想いに、グループ一 体となって応えていきます。 11 グループCSR重点領域の活動 地球環境問題への対応 個人のお客さま Japan 太陽光発電などの環境に配慮したリフォーム ご融資を通じ、 いの増改築に対しても、 「ネットDEリフォーム 環 境に配慮した住宅・設備への エコな暮らしのさらなるサポートを。 に加えて、バリアフリーなど人にやさしい住ま 「スーパーリフォームローン*」の通常 ローン*」 金 利から、さらに年0.5%の金 利を差し引く 環境と経 済 性の両面から、マイホームの次世 サービスをご提供しています。 代 省エネルギー 化 への関 心が 高まっていま 三菱UFJ信 託 銀 行では、指定住宅メーカーと す。MUFGグループでは、こうしたお客さまの の提携により、太陽光発電設備つき住宅など ご要望にお応えし、太陽光発電システムの導 を建 築・購入されるお客さまに、全 期 間一律 入など 環境に配慮した住宅や、ガスを利用し 引き下げ型住宅ローンの適用金利から、さらに た省エネルギー住宅の購入、および増築や改 一定の金利を差し引く「環境配慮型住宅ロー 築のご計画を、 “ 金利負担の低減”というかた ン」をご提供しています。 ちでサポートする取り組みを進めています。 MUFGグループは、 「 暮らしのなかに環境への 三菱東京UFJ銀行では、環境や節電に配慮し 配慮や、省エネルギー設備を取り入れたい」と た住宅を新 規に購入されるお客さまには、指 お 考えのお客さまを、今後もさまざまなかた 定住宅メーカーが発行する「エコ認定書」のご ちでサポートしていきます。 提示などにより、 「住宅ローン」各金利コースの *「ネットDEリフォームローン」 「スーパーリフォームローン」 : 適 用金 利から、さらに年0.1%の金 利を差し 通常金利より0.5%優遇して3%を下回る利率でご融資して 引く「エコサポート特典」をご用意しています。 また、リフォームをご 計 画 のお 客 さまには、 01 住宅のリフォーム資金にご利用いただける無担保ローンで、 います(2012年8月現在)。 三菱東京UFJ銀行 リテール業務部 ローン商品グループ 調査役 瀧川 直輝 電 力の 供 給 や 経 済 面における 関 心の高まりにより、省エネル ギー設備をご自宅に導入するた めのご相談が増えています。今 後はより一層、次 世代 省エネル ギー基 準 の 住 宅 購入や 増 改 築 のご計画が増えると予想されま す。こうした社 会 情 勢 の変化に かかわる分 野で、仕事に携わっ ていることの重みを感じていま す。お 客 さまの“想 い”や“暮ら し”にお応えする商品の充実や サービス体制をより進化させて いきたいと考えています。 Naoki Takigawa 写真提供:積水ハウス株式会社 MUFG CSR Report 2012 12 グループCSR重点領域の活動 地球環境問題への対応 個人のお客さま 01 しました。 「 Eco通帳」は、パソコンやスマート フォンで、最 長25 ヵ月分 の入 出 金 明 細をご 覧になれるほか、明細にメモ登 録 が 可能で、 家計管理に活用することができます。紙の通 Ayumi Nakajima 帳は発行しないため、記帳の手間や紛失など 三菱東京UFJ銀行 リテール事務部 の心配がありません。 「 Eco通 知」は、定 期預 調査役 中嶋 亜裕美 金の満期通知や投資信託の運用状況など銀 「Ec o 通 帳」や「Ec o 通 知 」は 、 ネットワーク社会の広がりや環 境保護への関心の高まり、お客 さまニーズの多様化などを踏ま え、お客さまの利便性向上を目 的とした社内プロジェクトから 誕 生しました。銀 行 業 務に新し い概 念を導入するため、その影 響を意 識しながら、慎 重に開発 を進めてきました。5月のリリー ス後 は、7月から9月まで「Eco 通帳」お申し込み1件あたり100 円を当行から公益社団法人日本 ユネスコ協 会 連 盟へ寄 付し、世 界 遺 産「白 神 山 地」周 辺 地 域の 植樹活動支援も行いました。 行からの通知物をインターネットでご確認い ただけるサービスです。新しいお知らせが 掲 載されると、ご登録のEメールアドレスにメー Japan ルが届きますので、効 率 的に管理でき、読み 便利でしかも環 境 負荷を低 減 する 、 落としの心配もなくなります。 それが「Eco 通帳」 「 Eco 通 知 」。 スマートに、ストレスフリーに、インターネット で 銀 行 取引が もっと便 利になるサービスで 三菱 東 京UFJ銀 行では、ペーパーレス化によ す。今後 もお 客さまの 利 便 性の向 上と環 境 るCO2削 減などを目的にいつでもどこでも 配 慮を両立する新しい取り組みを 進めてい インターネットによってご 利 用 いた だ ける きます。 「Eco通帳」と「Eco通 知」の取り扱いを開 始 交換商品として用意しています。さらに、毎月 のご利用明細書を「WEB明細チェック」に切 替えていただくことで削減される費用の一部 を環境保全団体に寄付するとともに、寄付金 Mihoko Koyanagi 三菱UFJニコス 商品開発部 商品開発第1グループ 小栁 美穂子 お 客 さ まへ 毎 月 郵 送して いる カードのご 利 用 明 細をWEBサ イトで確認いただける「WEB明 細 チェック」のご 登 録 が 増 え、 2011年度のご利用明細の削減 数 は 前 年 度 比334%となりま した。会員さまの環境への意 識 の高まりを実 感すると同 時に、 WEB化によって節 約できた 経 費を 環 境 保 全 に役 立 てたいと する私 たちの 想いが、多くのお 客さまに共感いただけたと感じ ています。今 後 もこうした 取り 組みを 続 けるとともに、さらに 多くのお客さまにご利用いただ けるよう、告知やキャンペーンの 施策を企画していきます。 13 の総 額などをWEBで公 表し、お客さまの選 択が環境への貢献につながっていることをお Japan 知らせしています。 毎日のお買い物でも環境への配慮を。 *カーボンオフセット:日常生活や経済活動によって排出され そんな想いを支え続けます。 「MUFGカード」は入会からカードの発行、ご 利用明細、ポイント還 元に至るまで一貫して 環境に配慮したカードです。クレジットカード 本 体 に は 焼 却 時 に 塩 素 ガ スを 出 さ な い PET-G素材を採用。入会申込書やご利用ガイ ド、会員情 報 誌にはFSC(森林 管理 協 議 会) 認証紙を使用しています。 三菱UFJニコスでは、こうした取り組みを業 界に先駆けて実 施し、カードのご利用で貯ま るポイントで 環 境への貢 献ができる「カーボ 「 チャリティコース」も ンオフセット*コース」 るCO 2を、何か別の手段を用いて相殺しようという考え方。 クリーンエネルギーの開発、森林保護、植林といった事業に 投資するなどの方法があります。三菱UFJニコスが取得した 排出権2,000トンを活用し、200ポイントで0.2トンの排出 権を移転でき、お客さまの環 境への 想い(温 室 効 果 ガス削 減)をサポートします。 米 国 に お け る コ ミ ュ ニ テ ィへ の 投 融 資 Community Development Finance & Economic Opportunity Mortgage コミュニティ開発ファイナンス コミュニティ開 発ファイナンス エコノミック・オポチュニティ・ モーゲージ ユニオンバンクでは、低・中所得者層の家 ユ ニ オンバ ン クの「エ コノミック・オ ポ 庭 や 高 齢 者、農 業 従 業 者、そしてかつて チュニティ・モーゲージ」は、住宅ローンを ホームレスだった人たちが、手ごろな価格 お借りいただいているお客さまが無 理な で質のよい住宅を手に入れられるよう支 く完 済 期限まで返 済できるよう、手 数料 援しています。非営利の開発 事 業 者や公 なしで月々返 済 額を 低く抑えるなど、ご 共 の 住 宅 事 業 者と協 働し、しっかりとし 融資する条件を柔軟にしています。 たコンサルティングと地 域への投 融 資を 2011年ユニオンバンクは、連邦住宅貸付 行っています。 銀 行(FHLB)から45万ドル の 資 金を得 ユニオンバンクは2011年には41プロジェ て、お客さまが、 「 労働者向け住宅取得の クト/5,645人の方たちに4億3,400万ド ため の 助 成 金 制 度(FHLB)」や「個 人の ルのご融資を行い、1995年に中・低所得 発展と権 利拡大のための口座支 援制度」 者層向けご融資を開始して以来、およそ20 を利用し、ユニオンバンクよりお客さまに 万人以 上の方たち向けに75,000戸の住 頭 金として1万5千ドル までご 融 資 する 宅購入のためのご融資を行ってきました。 サービスを開始しました。 このようにお客さまが適 正価格で住宅を 購入できるように支 援していくことは、当 社の掲げている理念の一つです。 Tim Wennes バイス・チェアマン& チーフ・リテールバンキング・オフィサー ティム・ウェネス ユニオンバンクでは、私たちが掲 げている「責任ある銀行としての 5つの心得」をとても大切にし、 その心得を金 融 商品・サービス に反映していることに誇りをもっ ています。私 たちは、株 主さま・ お客さま・従業員・コミュニティ、 それぞれのニーズを汲みとり日々 活動していますが、それは大きく 二つの活動に具体化されていま す。一つはコミュニティへの数十 億ドルの貢 献、もう一つは、ここ 数年で4倍に増加した、私たちが 大切にしている従業員たちのボ ランティア活動です。 MUFG CSR Report 2012 14 世界に選ばれる、 信頼のグローバル金融グループに グループ CSR重点領域の活動 02 地球環境問題への対応 法人のお客さま お客さまの「環境配慮型経営」と 「環境ビジネス」に、 期待を超えるクオリティで お応えしたい。 環 境 配 慮 型 経営の 推 進は、世の中の大きな 潮 流です。 私 たちは、グローバルな変化 、多様なニーズを逸 早くとらえ、 金 融という機 能を通じてお手 伝いするだけでなく、 企 業 同 士のマッチングやコンサルティングなど グループの 総合力を結 集してサポートしていきます。 環境ビジネスに取り組むお客さま 企業活動を通して環境負荷低減に取り組むお客さま お客さまの環境に 関連する経営課題 環境経営戦略の立案 排出権の活用 温室効果ガスの削減 環境ビジネスの本格化 環境に配慮した資産運用 設備の省エネなど環境対策 環境マネジメントシステムの 導入と活用 グル ープ 総 合 力を発 揮 三菱東京UFJ銀行 ○ファイナンス支援 三菱UFJ信託銀行 ○ファイナンス支援 ○SRI(社会的責任投資) の推進 MUFGグループ 15 三菱UFJ モルガン・スタンレー証券 ○CDMコンサルティング ○「二国間オフセット・クレジット」 への取り組み ○環境ビジネス・マッチング 三菱UFJリース ○ESCO提案 ○省エネコンサルティング ○省エネ事業者の紹介 ○グリーンリース 三菱UFJリサーチ& コンサルティング ○環境経営コンサルティング ○環境マネジメント システム導入支援 グループCSR重点領域の活動 地球環境問題への対応 法人のお客さま Japan さま向けに、優遇金利でご融資するオリジナル 環境経営サポートを います。 社会全体でCO2削減を進めるために、 グループ全員の力で。 商品「CO2削減サポートローン*3」を展開して 法人のお客さまの地球環境保全につながる取 り組みを金融の機能を活用し、グループ一体と 温室効果ガスの削減からエネルギー消費の節 なって支援していきます。 約へとお客さまの環境対応への関心が広がっ *1 排 出 権 創 出 支 援ローン:環 境 関 連 における一定の 条 件 ています。 02 を充 足したご 融 資をした後に、お客さまの排出削減 事 業に より一定の排出 権 が 創出された場合、その1年分の排出 権 MUFGグループでは、事業活動によって排出さ れる温室効果ガスの削減や、電力消費の低減 を目的としたお客さまの取り組みに、計画のサ ポートから資金調達のコスト低減のための支 援まで、幅広いサービスをご提供しています。 三菱東京UFJ銀行は、三菱UFJリサーチ&コン サルティングとともに、法人のお客さまの環境 を三 菱UFJリースが 購 入する商 品です。排 出 権 の売 却 収 入による 投 資 回 収 期 間 の 短 縮 化、省 エ ネ 取り組み の対 外 PRなどのメリットが 期待できます。 *2 ECO 認 証サ ポートローン: 「環 境 外 部 認 証」を 新 規 に 取 得、または更 新 されるお客さまに対して、10万円のサポー ト金をご提供するローンです。 *3 CO 2 削 減 サポートローン:CO 2 の削 減を宣 言 されたお客 さまの環境対策などへのご融資に優遇金利を適用すると同 時に、削 減目標が 達 成され な かった場 合には、一定額を環 境保護活動などに寄付する契約を組み込んだローンです。 経営への取り組みを評価し、その結果に応じた 融資条件をご提 案するオリジナル商品「環境 経営支援ローン(CSR型)」を展開すると同時 に、環境省の「環境配慮型経営促進事業利子 株式会社ダイカン 「堺新炉完成予想図」 補給」や、経済産業省の「エネルギー使用合理 化特定設備等導入促進事業費補助金」といっ た国の補助制度を活用した環境融資商品をご 提供しています。そのほか、三菱UFJリースと 共 同で 開 発した「排 出 権 創 出支 援ローン*1」 や、中小企業のお客さまの環境認証取得をサ ポートする「ECO認証サポートローン*2」のご 案内にも力を入れています。また、三菱UFJ信 託銀行では、 「CO2削減の宣言」をされたお客 三菱東京UFJ銀行 コーポレート情報営業部 環境ビジネス室 調査役 緒方 雄一 環 境 対 策 の 積 極化や省エネ設 備の導入の動きが、大 企 業から 中小企 業 へも拡 大しています。 環 境ビジネス室では、お客さま のニーズに応じた補助金など環 境・エネルギー全般の支援制度 の 情 報をご 提 供しております。 お客さまのお悩み・ご要望の声 を官公 庁に届けながら、グル ー プの総合力を活かして、お客さ まの環 境・省エネ対 策への取り 組みや環境・エネルギー関連 産 業のお客さまの成長をサポート させていただいています。これ からも、常に 最 新 の 情 報・サー ビスをお客さまにご提 供・ご提 案し、未来の持続可能な社会に 貢 献 すべく、一 層 努 めてまいり ます。 株式会社テクノフレックス 「千葉工場完成予想図」 Yuichi Ogata MUFG CSR Report 2012 16 Akihiro Morimoto 三菱東京UFJ銀行 コーポレート情報営業部 ビジネスソリューショングループ 森本 晃弘 三菱東京UFJ銀行は、全国の営 業拠点でお客さまのご要望に応 じた個別のマッチング・サービス を 行 って い ま す。 「Business Link 商賣繁盛」はそうした活動 を、地 域や 企 業 規 模、業 種の枠 を越えて、MUFGのお客さまが 一堂に会する異 業 種 交 流 会 的 な「出会いの場」に拡大する取り 組 み としてスタートしました。 10回目となる次回は、2013年 2月に幕張メッセ(千葉県)で開 催する予定です。より充 実した 商 談 の 機 会 をお 客さまにご 提 供するという原点に立ち返り、 調査役 「出会いプラス成長・発展」を目 標とした計画を進めていきたい と考えています。 大規模商談会「Business Link 商賣繁盛」 Japan をご提供しています。9回目を数える2012年1 未 来 をつくるビジネスの 発 展 を。 代産業」をテーマに名古屋で開催しました。当 新しいビジネスパートナーやフィールドとの出 き、約4,300件の商談が行われました。 「次世 会いは、既存事業の拡大だけでなく、業態を超 代産業」をテーマとした講演では、新分野進出 えた発展につながることも少なくありません。 事例や官民連携などのご紹介も行いました。 MUFGグループは、大規模商談会「Business 今後も業種、規模、地域などの垣根を低くし、 Link 商賣繁盛」を2005年より毎年 実 施し、 国内外で自由な交流による「価値ある出会い さまざまな経営課題を解決するビジネスパー の創出」をめざして、積極的に支援を行ってい トナーとの「出会い」や「気づき」 「共感」の機会 きます。 「グローバル」 「次世 お 客 さまの 新たな出 会 いの 創 造で、 月の商談会は「震災復興」 日は約2,000社のお客さまにご参加いただ 持続性評価の流れ アナリストの 「企業活動評価」 による銘柄抽出 Yuzo Konishiike 三菱UFJ信託銀行 資産運用部 資産運用グループ チーフファンドマネージャー 小西池 雄三 三菱UFJ信 託銀行では、自社で 行う独自ESG調査を踏まえて、 中 長 期 的な持 続 成長を期 待で きる企 業 への 厳 選 投 資 によっ て安定した投資パフォーマンス の 実 現をめざ す運 用に力を入 れています。今後、企業をとりま く外 部 環 境の急 激な変化 が 想 定されるなか、ESGをはじめと する非 財 務 情 報の重 要 性は一 段と高まっています。企 業 活 動 にESGが 組 み 込 ま れ、環 境 や 社 会 な ど 多 くのステ ー クホ ル ダーとの関係を良好に保ちなが ら、それを本業の業 績に反映さ せていることが 投 資 先 選 定の 重要なポイントになります。 17 + ESGアナリストの 「持続性評価」 による検証 長期的な視点による投資候補選定 責任投資セミナー2011 Japan お客さまの投資が未来をつくる。 持続性の視点をご提供しています。 選定企業の成長による安定した投資収益 ベースとした持続性評価の拡大を呼びかける 活動を、国内の運用機関に向けて広く展開し ています。2011年11月に開 催した「責 任 投 資セミナー」では、 「 ESG調 査への取り組み」 世界の年金基金などの投資家は、安定した投 をテーマに、従 来 の 企 業 活 動 評 価にESGア 資収 益を獲 得するため、企 業 評 価において、 ナリストによる持 続 性 評 価を加えた投 資候 業績見通しや財務情報だけでなく、ESG(環 補 選 定の事例などをご 紹介しました。また、 境・社会・ガバナンス)への取り組みなどの非 PRI( 責 任 投 資 原 則)*への 署名 機 関を国 内 財務情報も考慮する傾向を強めています。 に広げる活動も積極的に進めています。 三 菱 UFJ信 託 銀 行 は、SRI( 社 会 的 責 任 投 *PRI(責 任投 資 原 則) :2006年にコフィー・アナン国連 事 務 資)について早くから取り組んできましたが、 総長(当時)が提唱した原則で、投 資の意 思決 定プロセスに ESGへの取り組みも反映し、長期的な投資収益の向上・リス 近年ではESGを考慮した企業評価や投資運 クの低減をめざすものです。三菱UFJ信託銀行はPRIに署名 用に取り組むと同時に、企業の非財務情報を 日本ネットワークにも積極的に参画しています。 するとともに、国内でPRIと責任投資の普及活動を行うPRI グループCSR重点領域の活動 地球環境問題への対応 法人のお客さま Japan 省エネ化とコスト削減を両立すべく、 「ESCO事業」を牽引しています。 現在)と、国内トップクラスの実績と評価を得 ています。また、タイにおいて国際金融公社(I FC)と共同で2011年12月にスタートした環 境プログラムでは、 ESCOなどを活用すること ESCO (Energy Service Company) 事業は、 で、同国における地場・外資系民間企業が実施 ビルや工場、ホテル、病院などの多くのエネル する省エネ・新エネ設備投資のサポートを行っ ギーを使用する施設を対象に、省エネ化を図る ています。このほか、中国でも日本のESCO ため、エネルギー診断、計画立案、改修工事、効 推進協議会に相当するEMCA(中国省エネル 果検証などをパッケージでご提供し、環境負荷 ギーサービス産業委員会)に加盟するなど、海 低減とコスト削減を同時に実現するサービス 外での展開も加速させています。 です。 改修工事の費用をはじめ、ESCO事業の実施 にともなうコストはすべて省エネ化によって削 減される経費で賄われるため、お客さまは新た な資金を投じることなく環境保護などへの対 応を実現できます。さらに、投資資金の回収が 終了した後には、削減した経費から維持・管理 の費用を除いた額が、お客さまの利益となりま す。ESCO事 業におけるエネルギー消費の削 減効果が当初の計画を下回った場合でも、お 客さまに追 加負担を求めないことも、ESCO 事業の特色の一つです。また、ESCOという総 合 的な枠 組みのなかで計 画が進められるた め、さまざまな国の補助制度などが利用しやす 02 事業フロー 1 簡易診断 2 詳細エネルギー診断 3 実施計画書の立案 4 ESCOサービス契約 5 改修工事 6 削減量の検証 7 運転管理・メンテナンス シノムラ化学工業株式会社 の製造設備 く、投資総額の低減につながります。 三菱UFJリースは、ESCO事業が日本に導入さ れた草創期から注力しており、省エネ推進の総 合コーディネーターとしての機能を高め、これ までの取り扱い件数は398件(2012年3月末 三菱UFJリース 環境事業部 ESCO事業課 部長代理 永野 敏隆 日本には優れた省エネ製品をつ くり出す会社が数多くあります が、その 製 造 現 場 には、まだ多 くの 省 エネ 余 地 を 残 して いま す。省エネに積 極 的に取り組 ん でいるお客さまからも、 「 自社の 対 策はこれで十 分か」とお問い 合わせをいただくケースが数多 くあります。こうした背景には、 「省エネの進捗 状況を客観的に 判 断する指 標がない」ことがあ りま す。私 たち三 菱UFJリース は、多年にわたり培ってきた技 術と経 験の蓄 積を活かし、お客 さまの省エネ対応を大きく前進 させる最 適なソリューションの ご提供に努めています。 Toshitaka Nagano 名古屋大学医学部附属病院 MUFG CSR Report 2012 18 世界に選ばれる、 信頼のグローバル金融グループに グループ CSR重点領域の活動 03 地球環境問題への対応 プロジェクト支援 世界に選ばれる、 アジアを代表する金融グループをめざし、 進化を続けます。 いま、世界 中でさまざまな挑 戦 が 繰り広げられている 地 球 温 暖 化 対 策 や再生可能エネルギーの 普及。 私 たちは、多様 化・ボーダーレス化する社 会で展 開される プロジェクトを推 進すべく、 グループ 総 力を 挙げ て支 援していきます。 Hallett5(オーストラリア) 19 グループCSR重点領域の活動 地球環境問題への対応 プロジェクト支援 Worldwide *6 の資金調達にも ジェクト(発電量100MW) 世界トップクラスの貢献を このような結果、三菱東京UFJ銀行(米国ユニ 03 再生可能エネルギー事業へのご融資で、 主幹事として取り組みました。 続けています。 オンバンクを含む) は2011年の再生可能エネル 化石燃料に代わるクリーンなエネルギーとして、 おいて世界ランキング第1位となりました*7。今 再生可能エネルギーの導入、 普及が世界各国で 後もアレンジ実績とノウハウを活かし、持続可 進んでいます。三菱東京UFJ銀行は、 未来の産業 能な社会を推進する再生可能エネルギーの普 や生活を支えるさまざまな再生可能エネルギー 及に貢献していきます。 開発を、 プロジェクトファイナンスのアレンジおよび *1 Lincs:英国リンカンシャー郡付近に建設中の洋上風力発電所 ご融資を通して積極的に支援しています。 *2 Americas Renewable Deal of the Year:Thomson 風力発電の分野において、英国ではLincs洋上 *1 のプロジェク 風力発電所(発電量270MW) トを、 ファイナンシャルアドバイザーおよび融資 団主幹事として推進。カナダでは、Americas Renewable Deal of the Year *2にも選 ば れたSeigneurie de Beaupre Wind発電所 (発電量272MW)*3 建設プロジェクトにおい て、代表主幹事として11の銀行によるご融資を まとめています。さらに、オーストラリアでも Hallett5風 力 発 電 所(発 電 量52.5MW)*4 ギー事業に関連したプロジェクトファイナンスに (借入総額10億ポンド/15億ドル相当) 。 2012年より稼働予定。 Reutersのプロジェクトファイナンス専門誌『Project Finance International』 (以下、 『PFI』誌)の選定。 *3 Seigneurie de Beaupre Wind:カナダのケベック州に建設中の 風力発電所 (借入総額7億2,500万ドル) 。 2013年より稼働予定。 *4 Hallett5:風力発電所の建設は2012年に完成(プロジェ クト総額1億2,900万オーストラリアドル)。 *5 Gainesville:米国フロリダ州に建設中の大規模バイオマス 発電所(借入総額3億9,400万ドル)。2013年より稼働予定。 *6 Shams I :アブダビ首長国に建設中の太陽熱発電所(借入 キャロル・グールド 総額6億3,400万ドル)。2012年より稼働予定。 *7 世界ランキング: 『PFI』誌の調査結果。 2011年 再生可能エネルギー部門における プロジェクトファイナンス・リーグテーブル 順 位 銀 行 金額 (US$m) シェア プロジェクトの幹事を務めています。 1 三菱UFJフィナンシャル ・グループ 2,072.8 6.5% バイオマス発 電 の 分 野で は、米 国 最 大 級 の 2 Santander 1,664.7 5.2% 3 BBVA 1,318.2 4.1% 4 UniCredit 1,024.9 3.2% 5 みずほフィナンシャル グループ 968.0 3.0% 6 Rabobank NV 90 0.9 2.8% 7 Banco de SabadeII 894.4 2.8% 8 WestLB AG 866.1 2.7% 9 Deutsche Bank AG 865.9 2.7% Natixis 833.5 2.6% *5 建設 Gainesville発電所(発電量100MW) の資金調達を、単独主幹事として成約へと導 き、組成が難しいといわれてきた当分野の将来 への道を切り開きました。 太陽光発電などのソーラー発電分野において も、スペインで複数の案件を手がけ、また、アブ ダビでは中東初の大規模再生可能エネルギー 電力事業であるShams I 太陽熱発電所プロ 10 合 計 三菱東京UFJ銀行 欧州CIB部 欧州ストラクチャードファイナンス室 31,952.2(前年比+17.9%) 出典: 『PFI』誌 三菱東京UFJ銀行では、再生可 能 エネル ギ ー の 各 分 野 にお い て、事 業 開 発 資 金 の 調 達 支 援 に意 欲的に取り組んでいます。 英 国 は2020年 まで に 洋 上 風 力 発 電 を18GWに 拡 大 するこ とを目標 にしています が、それ を支える重 要なプロジェクトで あるLincs発電所への取り組み もそうした活 動 の 一つです。こ の案件 の調 達 総 額は 洋上 風 力 発電では最大規模で、ご融資を する側が建設リスクを負う形式 では英国初のファイナンスとな りました。金 融 業 務を通して新 しいエネル ギー 社 会 への 転 換 に 貢 献 で きることを大 変 光 栄 に思っています。 Shams I(アブダビ首長国) Carol Gould MUFG CSR Report 2012 20 Chisato Nakade Mari Yoshitaka 川沿いに設置された配電網(ブータン王国) Worldwide Japan 金 融 機 関ならではのアイデアで。 新しいメカニズムづくりを推進します。 温室効果ガスの削減を国際的協調の下で推進 2011年11∼12月、気候変動枠組条約第17回 するCDM(クリーン開 発 メカニズム)。三 菱 締 約国会議(COP17)が 南アフリカのダーバ UFJモルガン・スタンレー証券は、早くからこの ンにおいて開催され、2020年から世界のすべ CDMコンサルティング業務に着手し、 カンボジ ての国々の参加によって推進する「新しい法的 法論などを開発し、実 施につな ア (カンダル州) のもみ殻発電事業など、 現在ま 枠組み」を実施することが採択されました。現 げ ていくことです。そうした 経 で100件 を 超 える 案 件 を手 がけ、うち63件 在、その実現に向けてさまざまな国際交渉が (2012年6月時点)が国連に登 録されていま 進められています。日本政府は、2010年度か す。 最新のCDM案件の一つに、 ブータン王国政 ら「地球温暖化対策技術普及等推進事業(二 府が「2013年までの世帯電化率100%達成」 国間オフセットFS調査)」などの公募を実施し を目標に日本政府ほかからのODAを活用して 京都メカニズムを補完する新しいメカニズムと 実施している、 配電網延伸による地方電化事業 して、 「二国間オフセット・クレジット制度」を があります。国土の標高差が7,000メートル以 国際的に提案しており、三菱UFJモルガン・ス 上もあるブータン王国では、高低差を利用した タンレー証券は、これまで20件を超える案件 活用が困難とされてきた案件の 水力発電によって多大な電力供給量を保持して に関 与しています。 「二国 間オフセット・クレ 実施に道筋をつけることができ いますが、国内には未電化の山村が少なくあり ジット制度」の対象分野は多岐にわたり、既存 ません。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は10 のCDMの枠組みでは促 進することが困難で 年にわたる実績によって蓄積された知識とノウ あった分野において、日本および途上国双方 会 の 持 続 可 能な 発 展につなが ハウを活かし、本事業のために、新たにCDM方 がメリットを享受しながら地球規模での温暖 る、さまざまな仕組みやファイナ 法論を開発。 2012年3月、 方法論の国連承認に 化対策が進むよう、CDMの分野で培ってきた 至りました。ブータン王国の豊富な水力資源を ノウハウを活用し、 「二 国 間オフセット・クレ 自国内の未電化地域の電化に活用することは、 ジット制度」に関する取り組みを進めています。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 クリーン・エネルギー・ファイナンス部 主任研究員 吉高 まり 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 クリーン・エネルギー・ファイナンス部 コンサルタント 中出 知里 世界 各地でのCO 2 削 減 推 進を、 * 私たちの仕事は、国際協調によ る 枠 組み の下で 地 球 温 暖 化 対 策 のための 事 業を推 進 する方 験によって得たノウハウに本 業 のファイナンスを融 合させるこ とで、これまで資金調達が 難し かった取り組みにも、金 融 のス キル やメカニズムを活 用して、 新たな価値をつくりだすことが できます。 ブータン王国における地方電化 事業において、これまでCDMの ました。現在は、二国間オフセッ ト・クレジット制 度の可能 性を 追求しています。今後も国 際 社 ンス手法の開発に取り組んでい きたいと考えています。 再生可能エネルギーの自給を促し、 同国の持続 可能な開発に貢献すると期待されています。 *CDM:途上国の持続可能な発展と、先進国のCO2削減目標の 達成を両立するために、京都議定書で定められた排出枠を取 引する仕組みです。途上国への技術や資金の支援によって削 減できたCO2排出量を国連が認定し、途上国を支援した国や 企業に割り当てます。 21 世界に認められた実績とノウハウで、 寺院よりヒマラヤ山脈を望む(ブータン王国) グループCSR重点領域の活動 地球環境問題への対応 プロジェクト支援 Worldwide 03 配 慮 の 枠 組 み として「赤 道 原 則(Equator 開発プロジェクトの環境配慮を、 Principles)」*を採択し、それに沿って運用 資金調達支援を通じて働きかけます。 しています。また、お客さまのプロジェクトに おいて国際的な基 準に則った環境配 慮が行 途 上国での開発プロジェクトや、国内外の事 われるように助言し、資金調達と環境保全を 業 活 動に融 資した資 金 が、地 球 環 境の 破 壊 サポートしています。 につながらないように配慮する取り組みが金 *赤道原則(Equator Principles) :開発などにともなう環境負 融機関に求められています。 荷を回避・軽減すべく、金融業界が独自に設定したプロジェク トファイナンスにおける環境社会影響のリスクを評価・管理す 三 菱 東 京UFJ 銀 行で は、大 型 プ ロジェクト るための行動原則。三菱東京UFJ銀行は2005年に同原則を ファイナンス案 件 などを手がける際 の 環 境 営委員会委員を務めています。 採 択 し、EPA(The Equator Principles Association)の 運 カテゴリー別 カテゴリー 定 義 累計 2006.1 ∼2012.3 直近 2011.4 ∼2012.3 A 多様、不可逆、あるいは先例のない著しい負の社会もしくは環境影響のあるプロジェクト 29 11 B 影 響が 少なく、特定の地 域に限られ、大半は可 逆 的であり、緩 和 策によってただちに 対 策できるような限 定された負の社会もしくは環 境影 響のあるプロジェクト 172 32 C 最小限の社会もしくは環境影響、またはまったく影響をおよぼさないプロジェクト 合 計 セクター別 セクター B C 総計 インフラ 4 49 23 76 鉱山 3 5 - 8 15 26 - 41 石油化学 1 12 - 13 発電所 6 79 - 85 1 1 2 その他 総計 4 47 地域別 A 石油・天然ガス 24 225 29 A B C 総計 米州 地 域 9 59 1 69 アジア・ オセアニア 9 46 15 70 欧州・中東・ アフリカ 11 67 8 86 総計 29 172 24 225 172 24 225 銅鉱山プロジェクトの現地調査(チリ) MUFG CSR Report 2012 22 世界に選ばれる、 信頼のグローバル金融グループに グループ CSR重点領域の活動 04 次世代社会の 担い手育成 次世代社会の担い手育成を通じ、 地域・社会の健全な成長を支えます。 地 域・社 会 の 皆 さまと、問 題 意 識 や 達 成 感を共 有したい。 若い世代とのふれあいから、確 かな 未 来を感じたい。 私 たちは、持 続 的な成長 の 実 現は、 地 域・社 会と、そこで 暮らす子どもや 若 者たちから始まると信じています。 01 アジア・太平洋地域の次世代担い手研修 23 グループCSR重点領域の活動 次世代社会の担い手育成 Japan 04 01「アジア・太平洋地域の次世代担い手研修」 M U FGグル ープ で 推 進する この研修は、途上国の明日を担う次世代育成 従 業 員 参 加 型の 社 会 貢 献 活 動 。 のため、アジア・太平洋 地 域の若 者たちを福 MUFGグループは、国内外 の多 数の地 域で 年間、マネジメントや環境保全型の有機農業 多くの方々と接点を持つ地域・社会の一員と 技 術などを学んでもらおうというものです。 して、 「次世代社会の担い手育成」のために、 毎 年、MUFGグル ープ 役 職 員を対 象とした さまざまなグループ共同活動を推進していま 「従 業 員 体 験プログラム」も実 施し、有 機 農 す。その一つの取り組みが、公益 財団法 人オ 業や各国の料理づくりを体験するなどして研 イスカと共 同で行っている「アジア・太平洋 修 生と交 流を深 めています。2012年 4月よ 地域の次世代担い手研修」です。 り第5期がスタートしました。 岡 市にあるオイスカの研 修所に迎え入れ、1 03 02 04 02 環境教育プロジェクト「守ろう地球のたからもの」 公益 社団法人日本ユネスコ協会連 盟と共同で、人 類共通の “たからもの” を未来へ引き継ぐプロジェクトを推進しています。 03 金融経済教育支援プログラム「金融経済を学ぼう」 子どもたちに、お金の大 切さや金融の仕 組みなどを学んで もらうプログラムです。 05 04 卒業記念サッカー大会「MUFGカップ」 小 学 校6年生を対 象に、思い出を残す卒 業 記 念 サッカー大 会を開催しています。 05 就業体験プログラム「ジョブシャドウ」 公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本と共同で、仕事の 厳しさや楽しさを理解する教育プログラムを実施しています。 06 テレビ番組「未来へのおくりもの」を提供 06 BS-TBS/毎週 土曜日22:00 ∼ 22:54放 送 本 業 やビジネスを 通じて、社 会 の課 題に取り組む 企 業・団 体を追いかけるドキュメンタリー番 組を提供しています。 MUFG CSR Report 2012 24 Japan と「埼玉県森林づくり協定」を締結し、長瀞町 多様な社 会 貢 献 活 動 。 で森林保全活動を開始しました。三菱UFJ信 01 環境保全活動 ® 「ピーターラビット『未来へつなぐ』 森」 めの費用を6ヵ年にわたってご提供していま グループ各社が推進している社会貢献活動の ジキャラクターとして採用していることか 一つに、三菱UFJ信託銀行が行っている環境 ら、この森を「ピーターラビット®『未来へつな 保全活動「ピーターラビット®『未来へつなぐ』 ぐ』森」と名づけ、植樹や下草刈りといった活 森」があります。2009年5月、埼玉県、長瀞町 動に、 従業員とその家族が参加しています。 グル ープ各 社 が 推 進する Yukiko Baba 宝登山(ほどさん)地内にある共有林(約1ha) 託銀行はボランティアによる労力と保全のた す。 1988年より、 ピーターラビット®をイメー 01 三菱UFJ信託銀行 上大岡支店 馬場 由紀子 環 境保 全 活 動「ピーターラビッ ト ®『未 来 へつ なぐ』森」の下草 刈りの 活 動に参加しました。下 草刈りは、これまでに植 樹した 苗木の成長を助けるために、夏 に生い茂る 雑 草 木を林 業 用の 02 撮影:荒井 健 03 04 カマで刈り払うもので、森 づく りには欠かせない活動です。地 02 文化協賛事業「劇団四季“こころの劇場”」 道ですが、緑の中での作業はと 三菱東京UFJ銀行は、 「命の大切さ」 「友情の大切さ」などをテーマにした 公演“こころの劇場”に協賛しています。 て も 和 や か な 気 持 ち に な り、 “豊 かな自 然を 守り、次の 世代 03 「スペシャルオリンピックス(SO)日本」への協賛 につなげ ていく”ことの大 切さ 三 菱 東 京UFJ 銀 行と三 菱UFJ信 託 銀 行では、知的発 達障がいのある方 たちの自立と社会参加を応援する国際的スポーツ組織に協賛しています。 を実感しています。 04「FITチャリティ・ラン2011」への協賛 三 菱UFJモルガン・スタンレー証券は、在 京の金融 関連会 社が参 加する チャリティーイベントの運営を2009年から実行委員として支えています。 05「ユネスコスクール」応援活動への取り組み 05 25 三菱東京UFJ銀行は、 「ESD (持続発展教育) 」 普及を目的としたユネスコスクー ルの活動 (生徒を海外派遣する 「国際交流プログラム」 ) を実施しています。 グループCSR重点領域の活動 次世代社会の担い手育成 Worldwide に、各 拠点の従 業員一人ひとりが、地 域社会 大 切にした各 拠 点で の 活 動 。 行っています。2011年度も国内外の各 拠点 MUFGグループ では、社 会 や地 域の皆さま 整 備、植 樹 活 動 、教 育 支 援、慈 善 事 業 など に 支えていた だ いているという自覚の もと 幅広い活動を行いました。 地 域とのかかわりを とのかかわりを大 切にした地 域 貢 献 活 動を で従 業 員が中心となり、地 域 清 掃 や花 壇の 04 三菱東京UFJ銀行 北京支店 総務課 課長 李軍 北 京 支 店では、毎 年、孤 児や病 気 の 子ど もが 住 む「希 望 の 家」 を訪問し、食料や衣 服などの寄 付を 続 けています。また、北 京 市の 環 境保 全に役 立つ植 樹 活 動を企画し、多数の従 業員とそ の家族が参加しています。四川 省 大 地 震、青 海 玉樹 地 震、東日 本大 震災などの災害時には、従 業 員が主体 的に寄 付 活 動を実 施してきました。こうした従 業 員の高い意識を尊重するととも 02 03 に、引 き 続 き 積 極 的 に 社 会 貢 献活動を行っていきます。 Jun Li 01 04 06 01 メキシコ 三菱東京UFJ銀行 08 05 三菱UFJ信託銀行 札幌支店 従 業 員とその家 族で、約100本 「藤の沢国有林」での森林保全活動 に参加 の苗木を植樹 05 02 三菱東京UFJ銀行 和光支店 市民交流イベント障がい者のス ポーツの 祭 典「チャレンジドス ポーツ大会」に参加 03 三菱東京UFJ銀行 北京支店 孤児や病気の子どもが住む「希 望の家」に食料・衣服などを寄付 04 07 三菱東京UFJ銀行 多摩センター支店 当地区メインストリートに地元 の方とお花の苗を植栽 06 三菱UFJ信託銀行 ロンドン支店 災害基金への募金を兼ねたチャリ ティーウォークに参加 07 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 広島支店 年2回、平和記 念公園の清掃活動 に支店全員(約50名)が参加 08 三菱UFJニコス 東日本橋エリア 日本赤十字社と共同で献血活動を 実施 MUFG CSR Report 2012 26 東日本 大 震 災 からの 復 興 支 援 中長期的な視点で持続的な成長を支え、 社会の確かな礎となる 使命を果たしていきます。 大切なのは、まず被災された方々の心に寄り添うこと。 そして、私たちができるかたちで、着実に支援を実現していく。 復興支援には、中長期的な視点が重要です。 私たちは、途切れることなく取り組み続けます。 学校花壇再生プログラム 被災した小学校・中学校の 花壇を再生するプログラムを 実施しています。 (MUFGグループ) TOMODACHI Initiative への参画 「 TOMODACHI・MUFG国際交流 プログラム」を立ち上げました。 (MUFGグループ) 従業員によるボランティア活動 ボランティア休暇制度を利用した 従 業員有志によるボランティア活動を 実 施しました。(三菱UFJニコス) 陸前高田ペイントフェスト キャンバス6枚で構成された絵6セットを県立高田病院などに寄贈しました。 (三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ証券ホールディングス) M UFGグル ープの 取り組 み MUFGグループでは、グループ各社に呼びかけ、被災地 27 「復興官民連携室」を新設しました。そのほか、クレジット の復興支援につながる取り組みに力を入れています。 カードを活用した義援金の募集や、東北地方の観光、飲 本業においては、義援金・寄付金を受け付ける口座の開 食、物産などのご紹介も引き続き行っています。 設や、復興支援のための相談会をはじめ、被災された個 それ以外にも、従業員ボランティアによる復興支援、心 人および法人の皆さまを対象とした住宅ローンの金利の のケアを目的としたコンサートの開催、提供ラジオ番組 優遇や、 「災害復旧資金」のご融資などに取り組んでいま による復 興支 援の呼びかけなど、さまざまな取り組み す。また、三菱東京UFJ銀行では、2012年5月に仙台で を進めています。 中 長 期 的 な 復 興 支 援 の 取り組 み ■「MUFG・ユネスコ協会 東日本大震災復興 育英基金」の創設 童・生徒を対象として、 物心両面での継続的な支援を行うこ とにより、 心豊かな成長に、 お役に立つことを目的としてい ます。本基金では、 震災で両親または父母のいずれかを亡く された、 もしくは行方不明になった児童・生徒を対象とする 三菱東京UFJ銀行は、 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 「奨学金の給付」 を柱に、 「心豊かな成長」 「学校花壇の再生」 (以下、 ユネスコ協会) と共同で 「MUFG・ユネスコ協会 東日 「ボランティア活動」 といったプログラムの運営を行っていま 本大震災復興育英基金」 を創設しました。 本基金は、 「学校」 す。MUFGグループ各社とその役職員は、 資金の拠出やボラ を基点とし、 最長15年にわたる奨学金プログラムを柱に、 児 ンティア活動でサポートしています。 各種プログラムの活動について プ ロ グ ラム 内 容 プ ロ グ ラム 名 1. 奨学金 プログラム 2. 心豊かな成長 プログラム 活動状況 2012年度「奨学金プログラム」の給付対象者は1,225人です。 東日本大震災による遺児・孤児に、 高校卒業時まで奨学金を給付。 奨学生との「応援交流会」の開催。 被災地域の教職員に対する 「子どもたちに対する心のケア」を テーマとした研修会の実施。 (1)「応援交流会」 2011年8月から12月にかけて、劇団四季による「東北特別招待公演」の観 劇、 「小岩井農場まきば園」でのレクリエーション、日本プロサッカー選手会 主催の「クリスマス・チャリティーサッカー2011」の観戦を通じて、奨学生 および保護者約100名と交流を図りました。 (2)「心のケア研修」 被災地の教職員を対象に「震災後の教育活動における子ども向け心のケア」 研修を、2011年8月に仙台市内で開催しました。当日はユネスコスクールの 教職員約50名が参加しました。 3. 学校花壇再生 プログラム 被災地域の小学校・中学校の 花壇再生。 岩手県・宮城県・福島県で計12回「学校花壇再生プログラム」を実施しまし た。また、花苗の寄贈を30校に対して実施し、合計約13,000株の花苗を被 災地の小中学校に届けました。今後も継続的に実施していきます。 4. ボランティア活動 プログラム 役職員による児童・生徒との交流な ど、学校基点のボランティア活動。 上 記プログラムの開 催および 運 営に際しては、三 菱 東 京 U FJ 銀 行および MUFGグループ各社の役職員約420人がボランティアとして参加しました。 (2012年7月末現在) ■ TOMODACHI Initiativeへの参画 ■ クレジットカードを通じた支援活動 M U F G グ ル ープ は 、米 国 政 府 と 米 国 の 非 営 利 公 三菱UFJニコスでは、本 業における中長 期的な取り組 益 法 人・米 日 カウン シル が 主 導 する 日 米 交 流 事 業 みとして、東日本大震災直後よりクレジットカードを通 (TOMODACHI Initiative)に参 画し、被 災 地と米 国 じた支 援 活動を展開してきました。被 災地のカード会 の 生 徒・教 職 員 が 相 互 に 交 流 を 推 進 する3 年 間 の 員の皆さまのお支払いに関するご相談の受付や、カー 「TOMODACHI・MUFG国 際 交 流プログラム」を立ち ド無 料 再 発 行などを実 施したほか、カード払いやポイ 上げました。2012年6月には、宮城県内の高校1∼3年 ント交換による義援金の募集を行いました。そのほか、 生 と 中 学 3 年 生(ユ ネ ス コ ス ク ー ル 在 籍 生 お よ び 「日本を元気に!」をスローガンに、復 興支 援サイトを MUFG・ユネスコ協会 東日本大震災復興育英基金の奨 開 設し、東 北 地 方の 特 産 物 の 販 売 を支 援 するなど、 学生)を対象に募集し、20人の生徒および4名の教職員 カード会員・加盟店の皆さま が、2012年7月下旬から約2週間のスケジュールでカリ とともに支 援 活 動 に 取り組 フォルニア州のカールスバッド市およびロサンゼルス市 んで い ま す。今 後 も 引 き 続 でのホームステイや英語学習、ユニオ き、クレジットカードを 通じ ンバンクを始めとする企 業 訪 問やボ た被 災 地 の支 援 に 取り組 ん ラン ティア 活 動、地 域 とのコミュニ でいきます。 ティ活動に参加しました。 東日本大震災復旧・復興支援 シンボルマーク (三菱UFJニコス) MUFG CSR Report 2012 28 世界に選ばれる、 信頼のグローバル金融グループに 従 業 員とともに グループとして お客さま、社会へ貢献し続けるために、 確かな価値観を共有しています。 多様な人材の 価 値 観 や 働 き方を受け入れる。そ の 個 性と能 力を 発 揮 で きる 機 会 を 提 供 する。 そうして 初 めて、社 会 環 境 の 変 化に 柔 軟に 対 応し、 お 客 さまの 期 待 を 超 えるクオリティの サービスをご 提 供 することが で きると考え、 働 きが いのある 職 場 づくりを 進 めています。 グル ープとしてさらなる成長を遂げ、お 客さま・社 会へ貢 献し続けるために。 ∼多様な 従 業 員 が 互いを尊 重・切 磋 琢 磨し、成長・活 躍できる組 織 へ∼ 29 MUFGグループ各社は、仕事と子育てを両立させるた は、常にお客さまの期待を超えるクオリティをご提供 めの「ワークライフバランス」支援への取り組みを行っ するために、多様な従業員がお互いに尊重・切磋琢磨 ています。 「ワークライフバランス」を支援することが、 しながら、成長し続ける企業グループをめざしていま 「従業員満足度(ES)」の向上につながり、そこから質 す。三菱東京UFJ銀行は、これまでの取り組みが評価 の高い仕事を創出し、お客さま満足度(CS)の向上に され、東 洋 経 済 新 報社 が主催する第5回ダイバーシ つながる」という考えのもと、従業員の声を活かした、 ティ経営大賞にて特別奨励賞を受賞しました。 より働きがいのある職場づくりをめざしています。 また、MUFGグル ープ で は、従 業 員 一人ひとりがグ さらにMUFGグループ各社では組織 活性化の取り組 ループの一員として、社会的責任の重さを改めて認識 みの一つとして、ダイバーシティを推進しています。ダ し、さらに成長・活躍するため、新入社員、新任役付者 イバーシティとは多様性の受容を意味し、 「 外見上の違 などグループ各社合同での研修を行っています。そう いや内面的な違いにかかわりなく、すべての人が、各自 して培った、業態を超えたグループ全体のチームワー の持てる力をフルに発揮して組織に貢献できるような クにより、お客さまに対してより質の高いサービスを 環境をつくる」ことを意味し、私たちMUFGグループ ご提供していきます。 Employees 私 たち の 想 い ダイバーシティへの取り組み 三菱東京UFJ銀行 人事部 ダイバーシティ推進室長 國井 弘美 三菱東京UFJ銀行では、 「 認める。活かす。高めあう。∼お客さまの期待を超える ために∼」をビジョンに掲げ、ダイバーシティの推進に取り組んでいます。多様な 個性がお互いに切磋 琢磨することで、お客さまの真のニーズに応えることがで きるとの想いから、一人ひとりがダイバーシティの重要性を理解し自ら行動する よう、ダイバーシティを体感できるプログラムをはじめ、今年はダイバーシティレ ポートも創刊するなど、さまざまな施策に取り組んでいます。 障がい者雇用促進 三菱UFJ信託銀行 人事部 企画グループ 森永 望 三菱UFJ信 託 銀 行は、障がいのある方の雇 用創出に積 極 的に取り組んでおり、 各人の適性や能力に応じてさまざまな部署で活躍できる体制づくりに努めてい ます。 「 障がい者雇 用拡 大に向けた取り組み」の歴 史は長く、1979年に金 融 機 関としては初めて障がい者雇用を目的とする特例子会社「菱信データ株式会社」 を設立しています。現在は、聴覚に障がいを持つ46人の従 業員がデータ入力や 各種マニュアルの電子文書化などの業務に携わっています。 女性活躍推進 三菱UFJ モルガン・スタンレー証券 人事部 女性活躍推進 プロジェクトリーダー 濵畑 めぐ美 女性活躍推進プロジェクトは「一人ひとりが輝き、能力をより一層発揮できる環境 づくり」をめざしています。先輩女性従業員の「仕事への想い」や「キャリア形成の 軌跡」を、全国各部室店で働く従業員に紹介し、自分自身のキャリアについて考え る機会にしてほしいと呼びかけています。また、結婚や育児などの「転機」を人生 が充実する機会と前向きに捉えられるよう応援しています。結果として女性の活 躍のみならず、全社のパワーアップにつながると考えています。 ワークライフバランスの推進 三菱UFJニコス 人事部 人事業務グループ 小松 弘美 クレジットカード事業は世の中の変化を的確にとらえ、スピーディに新たな商品・ サービスをご提供し続けていくことが求められています。私たちは「ワークライフ バランス」により、従業員一人ひとりが自己啓発や家族・社会と触れ合い、感性豊 かな人間として会社とともに成長していきたいと思います。残業の削減や有給休 暇の取得推進、出産・育児を支援する制度の拡充など多様な働き方ができる環境 も整備し、 「 ワークライフバランス」を実現しやすい風土づくりを進めています。 ダイバーシティの推進 ユニオンバンク エグゼクティブ・バイス・ プレジデント& CSRグループヘッド ジュリアス・E・ロビンソン ユニオンバンクでは、さまざまなルーツを持った人たちが理 解し合い、能力を出 し合って成果をあげることができる職 場 環境づくりを進めています。また、人種 や文化を守る地 域組織との交流を深めるとともに、従 業員の多様な採用と能力 開発に力を入れています。そのほかにも、学校と連携して金融に関する学習機会 の提供や、地域社会の新しいリーダーの育成も進めています。 MUFGグループ研修 三菱UFJフィナンシャル・グループでは、グループ経営ビジョンへの理 解を深め、 さらに実 践していくため、階層別でのグループ合同研 修を行っています。各社の 従 業員が、グループ意 識を高め、互いに尊重・切磋 琢磨しながら成長する貴重な 経 験を得る機 会として、今後もグループ各 社 合同によるさまざまな研 修に取り Photo 三菱UFJフィナンシャル・ グループ 経営企画部 ブランド価値向上室 次長 松本 和一郎 組んでいきます。 MUFG CSR Report 2012 30 世界に選ばれる、 信頼のグローバル金融グループに MUFGグル ープの 概 要 私たちは、お客さま・社会へ 貢献し続けるために 成長し、挑戦を続けます。 57 グループのネットワーク 拠点 アジア、オセアニア 36 拠点 欧州、 中近東など グループの主な関連会社 三菱UFJフィナンシャル・グループ 三菱東京UFJ銀行 三菱UFJ信託銀行 三菱UFJ証券ホールディングス 31 アコム モビット 三菱UFJリサーチ&コンサルティング エム・ユー・ハンズオンキャピタル モルガン・スタンレー MUFG証券 三菱UFJ個人財務アドバイザーズ エム・ユー・ビジネス・エンジニアリング 丸の内キャピタル 三菱UFJ投信 エム・ユー・フロンティア債権回収 国際投信投資顧問 三菱UFJ不動産販売 エム・ユー投資顧問 三菱UFJキャピタル 三菱アセット・ブレインズ カブドットコム証券 三菱UFJニコス 三菱総研DCS じぶん銀行 三菱UFJファクター 大正銀行 ジャックス 三菱UFJメリルリンチPB証券 池田泉州ホールディングス ジャルカード 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 中京銀行 ペイジェント 三菱UFJリース Global Network 個 人のお 客 さま4,000万口 座、法 人のお 客 さま50万 社、 総 貸 出 残 高 84 兆 円 の 国 内 最 大 の 金 融 機 関として、 社 会 的 責 任 を強く意 識し、総 合 力でお 客 さまの 期 待に 応 えたいと考えています。 総 合 金 融グル ープとしてのグル ープ 総 合 力とプ ロフェッショナリズムを大 切に、 あらゆるニーズに世界水 準 のトップクオリティでお 応 えします。 30 拠点 米州 11 , 06 拠点 日本 国 内 東日本 リテール:414店舗 法人 :143拠点 中部 西日本 リテール :149店舗 リテール :230店舗 法人 : 69拠点 法人 :101拠点 401 拠点数は、三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の単純合計。 拠点 ユニオンバンク リテール…出張所を含む本支店。銀行は振込専用支店などの バーチャル店舗、ローン推進出張所、銀行代理業者などを除く。 法 人……法人営業オフィスを含む。 東京クレジットサービス (ワールドカレンシーショップ) 東京合同ファイナンス 菱信ディーシーカード 〈海 外〉 Mitsubishi UFJ Global Custody Mitsubishi UFJ Trust & Banking Corporation (U.S.A.) 東銀リース UnionBanCal Corporation 日本シェアホルダーサービス PT U Finance Indonesia 日本ビジネスリース PT. BTMU-BRI Finance 日本マスタートラスト信託銀行 BTMU Capital Corporation 日本確定拠出年金コンサルティング BTMU Leasing & Finance Mitsubishi UFJ Securities (HK) Holdings 日本住宅無尽 Mitsubishi UFJ Trust International Mitsubishi UFJ Securities (USA) 日本電子債権機構 Mitsubishi UFJ Securities International Mitsubishi UFJ Wealth Management Bank (Switzerland) PT. Bank Nusantara Parahyangan (2012年3月31日現在) MUFG CSR Report 2012 32 世界に選ばれる、 信頼のグローバル金融グループに イニシアティブへの 参 画 MUFGグループは、環境と持続可能性に配慮した事業のあり方を追求し、 推進するために各種イニシアティブへ参画しています。 国連グローバル・コンパクトの支持 21世紀金融行動原則への署名 MUFGグループは、国連グローバル・コンパクトの支 持を表 三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行は、金融機関の主体 明しています。国連グローバル・コンパクトは、1999年にアナ 的な取り組みによる「持続可能な社会の形成に向けた金融 ン国連事務総長(当時)が提唱した自主行動原則です。世界 行動原則(21世紀金融行動原則)」に2011年11月策定当初 中の企 業・団体に対し、影 響力のおよぶ範 囲内で、人権、労 より署名しています。 働、環境、腐敗防止に関する国際的規範を支持し実践するよ 21世紀金融行動原則は、持続可能な社会づくりに向けた金 う促しています。 融行動に最善の努力を行うなどを掲げた7項目、およびこの MUFGグル ープ は、 「持 続 可 能 な 社 会 の 原則を実践するための業務別ガイドラインからなります。今 実 現 へ の 貢 献」を 理 念 に 掲 げ る 金 融 グ 後も環境や社会に配慮する取り組みを、本原則に基づき積 ループとして、国連グローバル・コンパクト 極的に実践していきます。 の原 則 に賛 同し、地 球 市 民としての 責 務 を果たしていきます。 赤道原則*の採択と運用 カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)に参加 「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)」とは、 世界の機関投資家が連携し、企業の気候変動戦略や具体的 三菱 東京UFJ銀 行は、大型のプロジェクトファイナンス案件 な温室効果ガスの排出量の公表を求めるプロジェクトです。 などを手がける際に、環境や社会への配慮を確認する枠組み MUFGグループは2004年より参加を開始し、2007年以降 として「赤道原則(Equator Principles)」を採択し、それに は日本版レポート・スポンサーに就任しています。 沿って運用しています。 *赤道原則の取り組み、実績などはP22に掲載しています。 国連環境計画・金融イニシアティブへの参加 イベント、会議などへの協賛・参加 ■セミナーでの講演、政府が主催する検討会への参加 三菱UFJ信託銀行では、環境問題をテーマとした国内外の各 三菱 東 京UFJ銀 行と三菱UFJ信 託 銀 行は「国連環 境 計画・ 種シンポジウム、セミナーなどにおいて、従業員が講師を務め 金融イニシアティブ(UNEP FI)」に署名しています。これは るとともに、政府が主催する有識者会議に参加しています。 「金 融 機 関のさまざまな業 務において、環 境および 持 続 可 ■UNEP機関誌への協賛 能性に配慮したもっとも望ましい事業のあり方を追求し、こ 国連環境計画(UNEP)の方針を支持し、国内で活動する公 れを普及、促 進すること」を目的とした官民パートナーシッ 益 財団法人「地 球友の会」は、UNEPが行う「世界環境写 真 プです。 展」の国内開 催や、UNEP機 関 誌『TUNZA』の日本 語版の 発 行などを手がけています。三菱 東 京UFJ銀 行では、機 関 PRI(責任投資原則)の普及・推進 誌『TUNZA』に協 賛するとともに、国内の 拠 点に配 布して UNEP FIは国連グローバル・コンパクトとともに2006年に います。 発表された「PRI(責任投資原則)」を推進しています。PRIは 国連主導により、受託者責任の範囲内で投資の意思決定に 環境、社会、ガバナンス(ESG)問題を取り込み、長期的な投 資成果を向上させることを目的としています。三菱UFJ信託 銀 行は2006年5月に国内の機 関投資家の第一陣として同 原則に署名し、国内でPRIと責任投資の普及活動を行うPRI 日本ネットワークにも積極的に参画しています。 33 SR Iインデックス*への 組 み入れ MUFGグループのCSRへの取り組みはSRI評価機関からの評価を受け、 下記の代表的なSRIインデックスの銘柄に選定され、組み入れられています。 *SRIインデックス:SRIインデックスとは、企業の財務 面だけでなく、環 境面や社会面などへの取り組みも 重要な投 資判断とする社会的責任投 資(SRI)の指標のことです。 DJSI Asia Pacific DJSI Asia Pacificは、ダウ・ジョーンズ・インデックス(米国) とSAMグループ(スイス)が共同で開発した「ダウ・ジョーンズ・ サステナビリティ・インデックス(DJSI)」のアジア・太平洋版 で、MUFGはその構成銘柄に採用されています。 [ URL]http://www.sam-group.com/ FTSE4Good MUFGは、ロンドン証券取引所の子会 社であるFTSEグルー プが開発した「FTSE4Goodインデックス」の構成銘柄に選 定されています。 [ U RL]http://www.ftse.com/Indices/FTSE4Good_ Index_Series/index.jsp Ethibel Sustainability Index(ESI ) Excellence Global M U F G は 、ベ ル ギ ー の エティベ ル 社 が 開 発 し た「 E S I E xcellence Global」と「Pioneer and E xcellence Register」の構成銘柄に選定されています。 [URL]http://w w w.ethibel.org (2012年3月31日現在) 編集後記 「CSRレポート2012」をお読みいただきありがとうございました。本報 告書ではステークホルダーの皆さまにMUFGグループのCSRの取り 組みをハイライトとしてお伝えしています。お読みいただいたご感 想、 ご意見を当社ホームページ「CSRアンケート」までお寄せいただければ 幸いです。 今後も私たちMUFGグループは、グループ一 体となって、CSR活 動に 取り組んでまいります。引続き一層のご支援を賜りますよう、お願い申 し上げます。 MUFG CSR Report 2012 34 三 菱 東 京UFJ 銀 行 は、 この報告書は、 UCDA認証とCUD認証を取得しています。 「ESD(持続発展教育) 」 より多くの人が見やすく読みやすいユニバーサルデザインの の普及を目的にユネス 考 え 方 を 取り入 れ た、一 般 社 団 法 人 ユ ニ バ ー サル コ ミュ ニケーションデザイン協会のUCDA認証と、NPO法人カラー コスクールの活 動を応 ユニバーサルデザイン機構のCUD認証を取得しています。 援しています。 この報告書には、 FSC® (Forest 印 刷 工 程では、環 境 負 荷 の 要 因と Stewardship Council )森林 なっている湿し水を使わない「水なし 揮発性化合物(VOC)を含まな い「水なし印刷用ベジタブルイン 認証取得用紙を使用しています。 印刷」のシステムを採用しています。 キ」 を使用しています。 (平成24年9月発行) 株式会社三菱 UFJ フィナンシャル・グループ CSR 推進部 三菱UFJフィナンシャル・グループ CSRテーマソングのご紹介 〒100 - 8330 東 京都千 代田区丸の内 2-7-1 れた楽曲です。私たちの活動をより多くの方々に知っていただくために制 電 話 03-3240 -8111(代表) [URL] http://www.mufg.jp/ CSR活動のコンセプトである 「希望を、明日へ。」 という気持ちを込めて作ら 作しました。 曲名: 「いまを生きて」 唄:手嶌 葵
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