橡 LAN ENG

LAN工事
エンジニアリングガイダンス
株式会社コンテック
1
1998.10.07 Ver 16
10BASE-T工事の基本
n
10BASE-Tの基本配線①
HUB
100m
ツイストペア
ケーブル
HUB
ツイストペアケーブル
HUB
HUB
ツイストペアケーブル
ツイストペアケーブル
100m
100m
100m
ツイストペア
ケーブル
100m
ストレートポート
カスケードポート
1)ツイストペアケーブル長
最大100m
2)端末間で通信可能なHUBの段数 4段
3)接続方法(ツイストペアケーブル)
HUB − 端末 ストレート接続
HUB − HUB
カスケード接続(クロスケーブル)
カスケードポート接続時はストレートケーブル
株式会社コンテック
2
1998.10.07 Ver 16
10BASE−T工事の基本
10BASE-Tの基本配線②
n
HUB
10BASE-Tの距離延長ポイント
③
100m
④
②
100m
100m
①
ストレートポート
カスケードポート
500m
10BASE5
トランシーバ
AUIケーブル
AUIポート
HUB
②
AUIケーブル
AUIポート ③
ツイストペア
ケーブル
④
100m
100m
①
株式会社コンテック
50m
1)HUBのみでの構成
・3段目からは注意してHUBを接続する
(端末間のHUBの段数は4段のため)
・ケーブルのジャックには、ユニークなケーブルNo.を付ける
CAT5-10-001
C5-50-N6F GATEWAY-01
グレード m
No.
グレード m
新館6F
用途
No.
2)10BASE5&10BASE-Tの構成
・基幹LANより各フロア端末に対しケーブルを敷設
(現在既存LANで最も多い構成)
・トランシーバからのHUBの段数は2段までとする
(各端末間のHUBの段数は最大4段になる)
・10BASE5にリピータがある場合でリピータを通過
した時には、HUB2台分としてカウントする
・トランシーバのSQEスイッチはOFFにする
トランシーバ − 端末
SQE ON
トランシーバ − リピータ SQE OFF
SQE : トランシーバの衝突対信号を有効無効するSW
注)リピータ対しON設定するとコリジョンが異常に反応
し接続が切れる場合がある
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1998.10.07 Ver 16
10BASE−T工事の基本
n
ツイストペアケーブル①
・カテゴリーについて
LANケーブルで使用する、部品やケーブルは、使用目的に応じたカテゴリーに適用してなければならない
ツイストペアのカテゴリ対応表
用途
規格
カテゴリ1
音声
なし
カテゴリ2
低速データ
通信・音声
カテゴリ3
特性インピーダンス
形状
10BASE-T
100BASE-TX
100VG-AnyLAN
−
−
×
×
×
なし
−
−
×
×
×
10Mbpsデータ
通信・音声
EIA
1∼16Mbps
100Ω±15%
4対・2対 シールドなし
ツイストペア線
○
×
○(4対)
カテゴリ4
16Mbpsデータ
通信・音声
EIA
1∼20Mbps
100Ω±15%
4対・2対 シールドなし
ツイストペア線
○
×
○(4対)
カテゴリ5
100Mbpsデータ
通信・音声
EIA
1∼100Mbps
100Ω±15%
4対・2対 シールドなし
ツイストペア線
○
○
○(4対)
10BASE-T
10Mbpsの伝送速度で通信を行いケーブルはツイスト(カテゴリー3以上)で接続
メディアアクセス方式はCSMA/CD(ネットワークに先にデータを流したものが通信可能)
100BASE-TX
100Mbpsの伝送速度で通信を行いケーブルはツイスト(カテゴリー5)で接続
メディアアクセス方式はCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision
Detection 搬送波感知多重アクセス/衝突検出)
100VG-AnyLAN
100Mbpsの伝送速度で通信を行いケーブルは Voice Grade ツイスト(カテゴリー3以上)で接続
メディアアクセス方式はDPC デマンドプライオリティコントロール (優先要求機能で特定のデータを連続
して送受信制御可能) 画像データの転送に優れる
株式会社コンテック
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10BASE−T工事の基本
n
ツイストペアケーブル②
・カテゴリー5の結線
10BASE−Tの配線にあたり、今後とも使用に耐えうるカテゴリー5でネットワークを構築
しておくことで、将来のネットワーク機器のグレードアップも可能。
ストレートケーブル結線
コネクタ
RJ-45
ケーブル対
クロスケーブル結線
ケーブル対
1
2
1
2
1
2
1
2
3
4
3
4
3
4
3
4
5
5
5
5
6
7
8
6
7
8
6
7
8
6
7
8
・コネクタ・パッチパネルへの配線
10BASE−TでLAN敷設をおこなうと、端末からHUBにツイストケーブルが集中します。
電話回線を敷設するのと同じく、集線パネルや19インチラック等も必要。
カテゴリー5で、敷設する為には配線経路全てが、カテゴリー5対応部材で統一しなければならない。
そこで、RJ-45コネクタやパッチパネルに圧着・配線する時にツイストケーブルのよりのもどしの規定が
ある。
カテゴリー5のより戻し
13mm
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10BASE−T工事の基本
n
10BASE-T LANの応用①(スイッチングHUB)
スイッチングHUB
HUB
①
HUB
100m
④
100m
②
③
100m
③
②
・スイッチングHUBの特長
1)スイッチング方式では、各ポートのトラフィックは、
他のポートに影響されない。
100m
2)各ポートで、データをバッファリングしてる為、
送り先により送信するポートを選択して、
ストレートポート
送信する。(ブリッジ機能)
カスケードポート
3)バッファリングデータを送信する際に、データフ
レームを新規で生成するので、スイッチングHUB
を通過するデータは、リピータ・HUBの段数を
0から再カウントできる。
100m
④
①
注)スイッチングHUBのポートは製品により
10BASE5・2・-T及び、100BASE-TXがある。
更に、ポート自体がストレート又はカスケードかどう
かも確認が必要。
株式会社コンテック
・スイッチングHUBを使用するとリピータ・HUBの段数
を増やす事が可能
スイッチングHUBの各ポートは、内部で常時接続
していません。
各ポートのデータは、一度内部に格納されて
送り先のポートに送信する。
制約事項でカスケード数は4台までですが、
左図の様な構成で接続可能。
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1998.10.07 Ver 16
10BASE−T工事の基本
n
10BASE-T LANの応用②(ラックマウント)
LAN接続機器をラックに格納する事
で、保守管理性が向上します。
集線装置
他の集線装置
ルータ
スイッチングHUB
パッチパネル
多対ツイスト
ケーブル
情報コンセント
スタッカブルHUB
ストレートポート
ルータ LAN・WAN接続に使用し、公衆回
線で LANtoLAN,LANtoPCの接
続を可能にする。
スタッカブルHUB
HUBの内部接続コネクタでポート増設
ユニットを接続する事で、1台の
HUBとしてポートの増設が可能。
カスケードポート
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1998.10.07 Ver 16
100BASE-TX工事の基本
n
100BASE-TXの基本配線①
カテゴリ5
ツイストペアケーブル
100MHUB
100MHUB
カテゴリ5
ツイストペアケーブル
カテゴリ5ツイストペアケーブル
100m
カスケード接続
最大5m
100m
ストレートポート
カスケードポート
最大205m
1)ツイストペアケーブル
規格
カテゴリ5ケーブル
最大長 100m
2)端末間で通信可能 HUBの段数 2段
ケーブル長
205m
3)接続方法(カテゴリ5ツイストペアケーブル)
HUB − 端末
ストレート接続
HUB − HUB
カスケード接続(クロスケーブル)
カスケードポート接続時はストレートケーブル
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1998.10.07 Ver 16
100BASE-TX工事の基本
n
100BASE-TXの基本配線②
10MHUB
10/100MスイッチングHUB
100MHUB
100m
100MHUB
5m
100m
最大205m
ストレートポート
カスケードポート
10/100MスイッチングHUBを使用して、10BASE-Tと100BASE-TX系LAN
の通信が可能
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100BASE-TX工事の基本
n
100BASE-TX LANの応用(光LAN 100BASE-FX)
10/100M兼用スイッチングHUB
拡張ポート×2 100BASE-FX増設
100MHUB
100BASE-FX
100MHUB
100BASE-TX
10MHUB
100BASE-FX
10MHUB
10MHUB
10MHUB
10BASE-T
100MHUB
ストレートポート
100MHUB
カスケードポート
RX
100BASE-TX
TX
100BASE-FXを使用して、基幹を100Mで構成可能
100BASE-FXのノード間の最延長は、光ユニットの仕様に依存
株式会社コンテック
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1998.10.07 Ver 16
100BASE-TX工事の基本
n
光通信及び光ファイバーケーブル①
・光通信
ネットワークで使用する波長
LAN規格
用途
1 I
EEE802.3
CSMA/CD方式
I
EEE802.5
トークンリング方式
2 FDDI
ATM(155Mbps)
・光ファイバーケーブル仕様
1)シングルモード(SM)
光波長
伝送帯域
0.85μm短波長 200MHz
1.3μm長波長
500MHz
1つの波長を光ファイバーケーブルに通せる
2)グレーテッドインデックス型(GI) 複数の波長を光ファイバーケーブルに通せる
マルチモード
ダブルウィンドウ
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1998.10.07 Ver 16
100BASE-TX工事の基本
n
光通信及び光ファイバーケーブル②
・光ファイバーケーブルコネクタ
MIC FDDIで最もポピュラーなコネクタ
SMA 6角形のコネクタプラグが特徴
ST
ロック機構の溝があり接続先のピンでロックするAT&T社の商標登録
SC
外形が四角いプラグ状をいてるのが特徴
FC
丸い外形プラグでねじ込み式になっているもの
株式会社コンテック
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1998.10.07 Ver 16
LAN接続の確認技術
n
ケーブルテスター
ケーブルテスターを使用して、ケーブル単体及びパッチダウン接続の確認
をおこなう。
注)HUB等の機器を接続して測定はできません
信号発生器
ケーブルテスタ
・ワイヤマップ
ケーブルのオープン・ショートや、結線を表示
ツイストペアとRJ45コネクタまたはパッチダウンブロック結線の誤配線・
接点不良を確認
・近端クロストーク(NEXT)
信号電線に隣接した電線上で干渉する信号量
ツイストペアより戻しやパッチケーブルの質よりNEXTに影響を及
ぼす
・インピーダンス
インピーダンスミスマッチは、ケーブル内で信号反射が起き信号の
損失、データエラーの発生要因となる
種類の異なるケーブルが入っていないか確認が必要
・ループ抵抗
ツイストペアケーブル内の2本の導線間の抵抗値
経路損失(接続不良の過剰抵抗)
・キャパシタンス
加えられた電圧で2本の導線間に貯蔵できる電界エネル
ギーの量を測定
通常より低い 断線、ワイヤペア、ケーブルグレード、
・アッテネーション(減衰)
過剰雑音の確認
伝送される信号が損失する量
通常より高い 短絡、終端抵抗、ケーブルグレード、
インピーダンス・温度・不良ケーブル・ケーブル長の物理的要因で発生
過剰雑音の確認
余分なケーブルのコイル巻き、接続不良、非ツイストケーブルや規格
不安定
断続的な接続部、過剰雑音の確認
外ケーブル等のチェックが必要
・アッテネーション/クロストーク比(ARC)
・ケーブル長
同ペア上のNEXTに対し、受信される信号が大きいかを
オープン、ショート、抵抗回路によるインピーダンスミスマッチ部分まで
比較した数値
の距離を測定
接続部の抵抗、減衰、より、結束、ケーブル長、パッチケーブ
パッチダウンブロック等の中間接続部分が接触不良時に中間反
ル(短いハイグレードに変更)等を確認
射として現れて、表示された距離付近の部品を確認
株式会社コンテック
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