115 心房細動基質に対するアブレーションにおける CFAE 識別ソフトウェアの至的設定 ◎波野 史典 1)、入來 泰久 2)、前之園 隆一 1)、市來 仁志 2)、桶谷 直也 2)、松下 昌風 1)、大石 充 2)、橋口 照人 1) 鹿児島大学病院 検査部 1)、鹿児島大学病院 心臓血管内科 2) 【背 景】心房細動基質に対する Complex 度、PPV 、NPV を求めた。結果は初期設定にてそれぞれ fractionated Atrial Electrograms (CFAE) を指標としたアブレ 順に 42%,77%,67%,48%,73%、Setting #1 にて ーションが発作性心房細動のみならず、持続性心房細動に 55%,87%,78%,74%,77%、Setting #2 にて 対しても有益であるとの報告がある。しかし、施設間で心 82%,60%,64%,53%,91%となった。 房細動の停止率に大きな差がみられ、その結果として成績 【考 察】Setting #1 は感度 55%であったが特異 にも大きな差が認められる。 度 87%、正確度 78%、PPV 74%と各設定の中で一番高く、 【研 究 目 的】CARTO®3 を用いた心房細動のアブレ CFAE 領域を見つけるのに優れている設定であると言える。 ーション治療において、 CFAE 自動識別ソフトの至適設定 Setting #2 は感度 82%と各設定の中で一番高かったが、特 を見つけ、左房内の CFAE 分布をより鋭敏かつ選択的に可 異度 60%、正確度 64%と低く、また NPV 91%と最も高く 視化すること。 非 CFAE 領域を見つけるのに優れている設定であると言え 【対 象・方 法】当施設で行われた CFAE を指標とした る。 アブレーションを施行した連続 109 例を対象とし、マッピ 【結 論】今回の検討により、最も鋭敏かつ選択 ングポイント、アブレーションポイントについて、初期設 的に CFAE 領域を表していたのは Setting #1 (0.05- 定 ( default Setting :0.05-0.15mV,50-120msec ) とパイロット 0.30mV,40-70msec)であった。 スタディより得られた各設定 ( Setting #1:0.05-0.30mV,40- 各 Setting を使い分けることにより、多くの施設において 70msec, Setting #2:0.05-0.13mV,10-20msec )の CFAE 自動識 CFAE を指標とした心房細動アブレーションを行う上で一 別能を評価した。 助になると思われた。 【結 果】各 CFAE 設定にて感度、特異度、正確 鹿児島大学病院 生理機能検査室 099-275-5573
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