スポーツ・ビジネス №11 08.07.19

スポーツ・ビジネス №11 08.07.19
ヴァーサロペット (スウェーデン) 90kmレース 約15,000人参加
担当講師 : 佐藤由夫
スキー場ビジネス
スキー場産業は、索道(ゴンドラ、リフト)関連事業、宿泊
関連事業、飲食関連事業、物販(お土産、用品等)関連
事業、各種関連サービス(レンタルスキー、スクール、ス
ポーツ施設、温泉・クーア施設、駐車場、エージェント
等)事業等の複合事業(各種の事業を総合化したリゾー
ト産業)として一般的には成立しており、その中核は索
道関連事業である。
(スキー場によりその形態は大きく異なる)
日本のスキー場数
682箇所(平成19年度)
19年度 休業 19箇所以上
廃業 14箇所
スキー場ビジネスの変遷
● 山岳・豪雪・過疎地域の救世主
雇用創出 地場産業の創出 温泉地の活性化など
● 冬季余暇活動の振興
● リゾートビジネスへの展開(設備投資)
● 人工降雪機、人工造雪機の開発
● ピステ整備車両の開発
● 高速・大量輸送リフト、ゴンドラの開発
● アコモデーションの質的向上
リゾート開発⇒スキー場の拡充(設備投資)
バブル景気(概ね86年12月から91年2月)
S61年
H3年
バブルの崩壊
● 来場者数の減少(激減)
● 設備投資の凍結 負債の増加
少子化による青年層(10代~20歳代)の減少
若者の価値観の多様化
● スキー場運営会社の倒産、譲渡、売却の増加
加森観光、星野リゾートなどの進出
● スキー場の休業、廃業
● 宿泊施設、みやげ物屋の倒産、譲渡、売却
地域経済の破綻
スキー場数の推移
633
696
平成18年
531
昭和60年
500
500 513
581
561
543
昭和59年
600
605
652 669
723 719 718 714 705
平成13年
700
712 720 722 722
708
701
699
677 688
平成4年
800
400
300
200
100
0
平成17年
平成16年
平成15年
平成14年
平成12年
平成11年
平成10年
平成9年
平成8年
平成7年
平成6年
平成5年
平成3年
平成2年
平成元年
昭和63年
昭和62年
昭和61年
昭和58年
昭和57年
平成19年度 682箇所
日本自由時間スポーツ研究所調べ
スキー人口、スノーボード人口の推移
単位:万人
2000
1800
1600
1400
1200
スノーボード人口
スキー人口
1000
800
600
400
200
0
平成17年
平成16年
平成15年
平成14年
平成13年
平成12年
平成11年
平成10年
平成9年
平成8年
平成7年
平成6年
平成5年
平成4年
平成3年
平成2年
平成元年
昭和63年
昭和62年
昭和61年
昭和60年
昭和59年
昭和58年
昭和57年
レジャー白書より
平成18年 スキー人口 610万人 5.5% 資料:レジャー白書
スノーボード人口 420万人 3.8% 社会経済生産性本部
主な県別スキー場入れ込み客数(単位:千人)
新潟県
長野県
群馬県
福島県
宮城県
山形県
岩手県
秋田県
合計
伸び率
H12年度 H13年度 H14年度 H15年度
H16年度
9,393
9,187
8,698
7,762 6,772 △12.8)
11,035 10,780 10,465
9,343 8,795(△5.9)
3,190
3,301
3,387
3,100 2,956(△4.6)
2,784
2,531
2,358
2,246 1,852(△17.5)
774
666
610
510 525(+2.9)
1,905
1,795
1,710
1,494 1,370(△8.3)
2,185
1,982
1,781
1,495 1,421(△4.9)
1,306
1,194
1,135
948 888(△6.3)
32,572 31,436 30,144 26,898
24,579
△10.5
△3.5
△4.1
△10.8
△8.6
各県観光関係課集計データを参考。集計方法等に違いがある。
日本自由時間スポーツ研究所調べ
100
単位:億円
1600
データ:鉄道統計年報から
特殊索道収入の推移(全国)
1400
1200
1000
800
600
40.4
400
200
0
平成17年
平成16年
平成15年
平成14年
平成13年
平成12年
平成11年
平成10年
平成9年
平成8年
平成7年
平成6年
平成5年
平成4年
平成3年
平成2年
平成元年
昭和63年
昭和62年
昭和61年
昭和60年
昭和59年
昭和58年
昭和57年
平成18年度 523.4億円
日本自由時間スポーツ研究所調べ
ウィンタースポーツリゾートとしての再構築に迫られる
●整ったスキー場
●高速道路網、新幹線網、航空網を活用
●温泉などとの連携
●自然回帰ブーム
若者を呼び戻すとともに、ファミリースキーヤー
やシニアスキーヤーをターゲットとして展開
インバウンド 【inbound】 にも期待
差別化・個性化戦略と連携・提携化戦略
人材の養成(資質の向上)、確保
新たな連携(事例)
●岩手県シーズンリフト券 秋田県シーズンリフト券
岩手県シーズンリフト券所有者が秋田県で提示すると割引を受けられる。
秋田県のシーズン券所有者も同様
●スノーキッズクラブ(長野県)
年会費1000円で5000円分のリフト代、スクール無料等
06-07 約16000人 (首都圏の教育委員会の協力を得る)
●Mt.6 ベスト オブ ザ クラシック マウンテン リゾート
伝統と歴史のある6大山岳リゾートの新たな挑戦 会員カード発行
野沢温泉・蔵王温泉・志賀高原・草津・白馬八方尾根・妙高高原
温泉無料・スキースクール10%引き
10日券37,000円
●スノーバーズクラブ
メンバーズカードによる全加盟スキー場スーパーシーズンパス
ユートピアサイオト、御岳スキー場、ハチ・ハチ北、ウィンズヒル白鳥リゾート、
チャオ御岳スノーリゾート、白馬五竜、Hakuba47、
計7箇所 63,000円(シニア券50,000円)
●白馬アルペンリゾート
八方尾根・岩岳・栂池高原共通スキーパック 共通リフト券(2,3,4日券)
オールシーズンリゾートに対応 (4日券15600円)
新たな事業展開(事例)
ニセコ・スキー場
オーストラリアのディベロッパーが進出
ニセコグラン・ヒラフ、ニセコ東山、ニセコアンヌプリ国際(総面
積400ha、ゴンドラ4基、チェアリフト26基、宿泊容量13,000人、
入れ込み80万人程度)では、東急グループ、倶知安町、ニセコ
町と日本ハーモニーリゾート(花園エリアに500億円投資予定・
1,000人雇用)が一体的なリゾートエリアを創出。自然環境を活
かした日本国内で有数のリゾート地づくりを行い、オーストラリ
アからのインバウンドにも力を注いでいる。各スキー(リゾート)
エリアの特性を活かしながら、エリアのブランド力を高め、世界
に情報を発信。
平成14年度シーズン:ホテル滞在者657人
平成15年度シーズン:
2924人(約5倍)
平均10泊(他にコンドミニアム等に宿泊)
平成17年度 グラン・ヒラフ(東急)滑走者延9万8千人の20.7%が外国人
(オーストラリア64.7%、シンガポール27.5%、ニュージランド4.7%など)
スポーツ・ビジネス №12 08.07.19
環境に配慮した体育館
Oldenwaldschule
担当講師 : 佐藤由夫
スポーツビジネスに関わる人材
ホスピタリティ
スポーツ
ビジネス
●余暇(自由時間・レジャー)産業としての
スポーツビジネス
●健康サービス産業としてのスポーツビジネス
価値観の変化、多様化したニーズへの対応
マーケティング手法の導入と確立
顧客(利用者、参加者、聴衆、使用者等)満足の追求
ホスピタリティの向上(人材の資質向上)
単位評価試験について
7月26日(土曜日) 2時限目 授業時間内に実施
時間 : 50分を予定
出題範囲 : 実施した授業範囲(全部)
成績評価 : 出席状況と試験結果をもとに、総合的
に評価
ト
ー
ノ
資
布
・配
み
の
料
可
込
持
PW=24861