板橋区でのインターンシップを終えて 板橋区での

板橋区
板橋区でのインターンシップを終えて
01B1108019C
小久保 俊宏
この 10 日間のビジネス・インターンシップに参加し、普段ではまず間違いなく体験でき
ないようなことを経験させていただき、非常に勉強になりました。いたびし花火大会の運
営、エコポリスセンター・おとしより保険福祉センター・徳丸福祉園での研修、放置自転
車対策などいろいろなことが経験できました。区役所の方は、みな感じのいい人ばかりで、
研修しやすい環境を作っていただき本当に助かりました。
まず、研修をして、公務員という仕事のイメージがくつがえされました。事務的な仕事
というイメージが強かったのですが、それだけではないということを実感しました。もち
ろんそのような事実は知ってはいたのですが、知識としてあるのと実際に体験してみるの
では大きな違いであると思います。それから、この世の中では公務員という仕事はなくて
はならないものだとも強く感じました。経済活動の中に身をまかせていると、おとしより
も障害者もホタルさんも淘汰されてしまいます。環境問題もみな気にはするが何もしない、
放置自転車も各自のモラルに任せられることになります。それを多くの人々のために区の
職員の方々ががんばってくれます。お金はもちろん使いますが、お金儲けのためではない
ということにより魅力を感じるようになりました。そして、仕事はやはり好きであったり、
強い関心がなくてはできないものだと実感しました。ホタル飼育施設やおとしより健康福
祉センターや徳丸福祉園で特にそのことを感じました。好きだからこそ、しっかり仕事が
行えるのだと思いました。
それから、この研修では様々なことを体験しましたが、人々のモラルの低さを痛感しま
した。花火大会では僕ら誘導員の指示には従わず、自分勝手に行動する人が目立ちました。
しまいには逆に怒り出す人までいました。ごみの分別・処理ももうメチャクチャでした。
自転車撤去作業でも同様のことが言えました。撤去された自転車を取りにくる人は、自分
が放置禁止区域に置いたことは棚に置き、怒り出す始末です。啓発業務を行っているすぐ
横に自転車を放置する人もいました。担当の人の話では若者に多いらしく、同じ若者とし
て腹が立ちます。働き、行政側の立場に立ったから言うのではなく、日常常日頃から感じ
ていることであります。まわりの人のことを考えるという、僕にいわせれば当たり前の気
持ちが欠如していると思います。区の仕事は人々のモラルに頼る部分も非常に大きいと思
うので、モラルが向上すれば区の仕事は減ると思います。モラルの問題は非常に難しい問
題であり、区役所の仕事ではないかもしれませんが、一人一人のちょっとした小さな気遣
いがどれだけ大事であるか痛感した次第でございます。あと、あいさつの重要さも感じま
した。たった一つのあいさつが人と人をつなげてくれること感じました。
このビジネス・インターンシップではよき社会勉強ができたと思います。アルバイトと
はまた違い、責任感も伴いました。公務員になるにしても、民間で働くにしても、この経
験は僕にとって大きな意味があったと思います。何を学んだなどと考えることも大事であ
ると思いますが、いろいろなことを肌で感じられたこと、それだけで、それ自体に大きな
意味があると思っています。将来のことを考えるにあたり、本当に大きな財産になったと
思います。
板橋区
インターンシップで学んだこと
01B1109009E
千葉 容子
8月1日から13日まで、板橋区役所でビジネスインターンシップをし、学生では味わ
えないような様々で、貴重な体験をしてきた。インターンシップを終えでみて、私が強く
感じたことは、私が研修をさせてもらった板橋区役所で働く職員の方々みんなが、常に楽
しそうで、生き生きといていた事が印象的であった。仕事の内容的には大変で、ハードな
仕事ばかりであるのに、楽しそうに働く姿は本当に魅力的であった。そんな職員の方々か
ら学ぶ事は多く、私もそうなりたいと強く感じた。
2週間の研修の中でも私の心に強く残っていることの一つに、「徳丸福祉園」という障害
者の福祉施設を訪問研修したことがある。私は今まで、障害者の方と接したことは、ない
に等しかったので、徳丸福祉園に研修に行く前日からすごく緊張していた。どう接して良
いか分からず、戸惑っている自分が行く前から目に見えていたからである。しかし利用者
の方と実際接してみて、その不安は一気に消えた。私が思った以上にみんな明るくて、私
が利用者の方の名前を覚えるよりも早くに、私の名前を覚えてくれて、「遊ぼう」と誘って
くれたことがすごくうれかった。利用者の方はみんながみんな、私よりもずっと感情が豊
かで、色々なことに興味を持ち、わたしが些細なことだと思う事にも関心を持ち、本気で
考え、本当に素直だと心から感じた。私は利用者の方から、様々なことを学び、そして元
気をもらった。私はそのとき、慣れない仕事と、いつもとは違う生活、そして私的な事情
で元気がなかった。それを利用者の人は察し、ほっとけなかったのであろう。私の手に、
なにも入っていない拳をつき出して、
「はい、元気あげる。
」と私を励ましたのである。私
はこの出来事を一生忘れないであろう。と思うほど感動的で、その一言で頑張れた。この
ような経験は、机で勉強していても絶対できない経験であり貴重なものとなった。
この研修を通し、どこからが「障害」という境目なんてなく、障害をもつ人はこの世に
いないことを学んだ。職員の方が障害ではなく「個性」だ。といっていた意味がこの時良
く分かった気がする。たった1日でさえも、利用者の方と接して私の考えは大きく変わっ
た。ここに来る前、私は障害者を持つ人を差別していないつもりで、どこか自分とは別だ
と考えていた所があったが、それは全くの間違えであり、私の方が人間らしくないと感じ
て恥ずかしくも思えた。また、徳丸福祉園で働いている職員の方は、みんな生き生きとし
ていた。大変な仕事であるし、その上色々考え悩むことも多いと思うが、私が1日行って、
利用者の方から「元気」をもらったように、毎日元気をもらっているからなのであろうと
感じた。
今回の研修では、初めてのことが多く、戸惑うこともよくあったが、本当に良い経験を
させていただいたと感謝している。2週間という短い期間ではあったが、私にとっては大
きな変化となった。また、民間のように利益を追求し、そのために働くのではなく、人の
ため、市民・区民のために働く、というところに公務員の良さがあることを知った。実際
に役所で働いている職員の方と話した一言一言が貴重であり刺激的である。
「ためになった。」で終わりにするのではなく、今後この貴重な体験を生かせるように、
学んでいきたいと思う。
板橋区
インターンシップに参加して
01B1109018I
福島 万知
私は、この研修に参加し、多くの人たちと出会い本当にたくさんのことを学んだ。この
研修に参加してよかったと心から言うことができる。正直言うと、インターンシップに応
募した時から、実際に研修が始まるまで、大きな不安と、憂鬱な気分でいっぱいだった。
せっかくの夏休みなのだから、旅行に行こうとか遊ぶことばかり考えてしまう私にとって、
憂鬱でしかたなかったのだ。しかし、何もせず遊んでばかりいる夏休みにするよりも、何
かが残る夏休みにしようと思った。この研修は私に一生残る経験をさせてくれると思った
のである。今振り返ると、この思いが、10 日間私にカを与えていたのかもしれない。事前
指導では、この研修は本当に体力勝負だから、体調管理には十分気をつけるようにと、何
度も聞かされた。体力には自信を持っていた私だが、実際に研修が始まってみると、想像
以上にハードなものだった。私がこの研修で一番つらいと思ったことは、朝早起きをし、
満員電車で通うことだった。これは世間から見ると、ごく当たり前のことなのかもしれな
い。しかし、大学生活にすっかり慣れてしまった私にとって、規則正しい生活に戻すこと
は、かなりつらいことだった。毎朝、電車の中は眠気との戦いだった。しかし、こんな私
でも 10 日間一回も遅刻せずに通うことができた。その達成感は、大きな自信を私に与えて
くれた。遅刻をするということは、杜会に出たら、決して許されない。最も基本中の基本
なことである。そういった基本的なことが、杜会に出て行く上で最も大切なことなのでは
ないだろうか。挨拶や言葉づかい、そういった基本的なことの大切さを改めて感じた。
私は、板橋区で研修してきたわけだが、板橋区では、5 つの実務研修を行った。この体験
で、講義では学ぶことのできないものを、自分の手で実際に体験することによって学ぶこ
とができた。板橋花火大会では、一つの企画のために多くの人が協カし合い、努力し、成
功させることのすばらしさ、感動を味わうことができた。エコポリスセンターでは、自然
と触れ合うことの大切さ、地球環境についてもう一度考え直す必要性を実感した。交通対
策では、杜会のマナーの低さを痛感させられるとともに、規則を守ることの重要性を実感
した。どれも、だれもが考えればわかることなのに、それができていないのが悲しいこと
に現実なのである。お年より福祉センターでは、高齢者疑似体験をしたことで、高齢者の
気持ちになることができた。それにより高齢者の気持ちをほんとうに理解することができ
るようになった。徳丸福祉園では、人と人のコミュニケーションのとり方を学んだ。話を
することができなくてもお互いの表情や目の動き、直接肌に触れることで、心が通じるこ
とを学んだ。
この研修を終えて、ここでは書ききらないほど多くのことを学んだ。この経験は、私の
一生の宝物となるだろう。また、私はこの研修をはじめる前と後では、一回りも二回りも
成長することができた。以前私は、人前で発表することが大の苦手だったが、この研修で
は、自己紹介はもちろん自分の意見を言う機会が多かった。はじめは、ものすごく緊張し
ていた私だったが、今では自分の意見を、自信をもって言えるようになった。自分でもび
っくりするほど自分が成長したことを感じた。この研修で得た経験をばねに、今後更に自
分を成長させるため努力していきたい。この研修で得たことは、必ず将来役に立つと思う。
いや、絶対に!!
板橋区
インターンシップ所感文
01B2126008L
元田 佳奈子
今回の体験で私は、自分の引き出しが増えたと思う。まだ、自分の中で整理出来ていな
い、活用出来ていないであろう部分がたくさんあるが、今までにない体験をすることによ
り、多くのことを見、聞き、触れ、考えることが出来た。ここで得たものたちは、いつ活
用できるのかもよくはわからない。しかし、いずれ役に立つ日が来ると思う。そして絶対
に活かしたい。ただ、この研修の日々をやり過ごしただけにはしたくないと思う。
私がこのインターンシップをやろうと思ったのは、公務員とは実際にどのような仕事を
していて、面白いのか、自分がやりたい仕事か、というようなことが見たかったからだ。
また、お祭り騒ぎがとても好きだったので、花火大会の裏方に携われるという板橋区の研
修内容も魅力的だったことも理由のひとつといえる。そして、実際にインターンシップを
始めて、まず、公務員に対するイメージが変わった。とてもかたい人ばかりのようなイメ
ージを持っていたが、板橋区の色々な施設に行ったり、交流会でお話を聞いたりと、かか
わった方々はとてもゆかいで、面白い人が多く、いい意味で“かたい”イメージを壊してくれ
た。このような方々に出会えて本当によかった。公務員というものが、自分にとってとて
も親しみやすくなった。そして、公務員の仕事に対しても、今まで持っていた事務的なこ
とばかりいている、というようなイメージが変わった。はじめに行った庁舎案内、花火大会
でだったり、職員さんたちから聞いた話だったり、そしてエコポリスセンター、交通対策
課、おとしより保健福祉センター、徳丸福祉園と体験し、ひとえに公務員と言っても色々
な仕事があることを知った。いろいろな分野が集積しているし、多種多様で、幅が広く、
とても面白そうだと思った。そして、やりがいもありそうだなと思った。変化に富んでいる
とも思うので、飽きっぽい私にはいいのかもしれないと思う。やはり公務員になりたい。
このように、自分がこの体験を通して知りたいと思ったことを得ることが出来た。そして、
それだけではなく+α で、色々なことを考えることが出来た。花火大会では、華やかなもの
の裏で大変な思いをして頑張っている職員さんがいること、エコポリスセンターでは、環
境について考えること、ホタル施設では、ホタルが生きる為にはそこにある生態系もなく
てはならなくて、ホタルだけでは生きられないことを知った。それはなんだか私たち人間
にもいえることだなと思い、とても印象深く私の中に響いてきた。放置自転車の撤去作業に
携わった時は、いつもと違う立場にたつことで、撤去する大変さや苦労を知った。また、
そこの駐輪場で働く方々はシルバー人材の人で、定年をむかえ仕事を辞め、また新たに仕
事に就いた方々だった。そこで、お客さんである住民の人とのコミュニケーションで、挨
拶がとても大切だよと教えてくれた。小さなことに思えるが、一言挨拶をすることで、住
民の人との良い関係をつくっていけると教えてくれた。そして、今自分が働いていること
に関して、第二の人生だよ、と言った姿が印象的だった。私も同じ年の頃そのように言え
ていたらいいなと思う。お年寄り健康福祉センターでは、自分が将来お年寄りになったら
いかに大変かということを、疑似体験をすることで学んだ。本当に歳はとりたくないと思
った。お年寄りの方々はなんて大変なのだろう。徳丸福祉園では、障害者の方々と昼食を
一緒に食べたり遊んだりと触れ合うことで、今まで自分が障害者へ抱いていた偏見がだい
ぶなくなった。そして障害は個性というとらえ方を知り、これは今まで考えてきた中で一
番いいなと思った。このように今回の体験を通して、色々なことを考えることが出来た。本
当に嬉しく思う。この引き出しを自分がこれから生きていく上で活かしていきたい。
葛飾区
葛飾区
インターンシップ実務研修事後レポート
01B3135027D 齋藤 満
今回の研修においてもっとも印象に残ったカリキュラムは高齢者支援課での実務研修で
ある。インターンシップの春休み課題レポートで題材にするなど前々から関心を持ってい
た項目である。興味を抱いた理由としてはやはり日本の高齢化が挙げられる。葛飾区も例
外ではなく、葛飾区全人口約 430,000 人の内、18%にあたる約 80,000 人が高齢者である。
そして平成27年には 26%を超えるとも言われている。このように日々増加する高齢者、
日々進む高齢化社会にむけて今後葛飾区ではどのような対応をしていくかという事に興味
を抱いた。
高齢者支援課には研修6日目から3日間お世話になったが、研修内容を簡単にいうと、
事業計画概要説明、敬老館や養護老人ホームなどの現場見学、相談窓口の受付・対応の見
学などである。春休みのレポートに使用した資料だけをみると独学ではよく分からない部
分が多く、理解に苦しんだが事業計画の説明を受け、理解は深まったと自負している。
現場見学で特に印象に残ったのはシニア支援センター内の事業でパワーリハビリや「葛
飾アクティブ.com」の活動である。パワーリハビリは要介護認定を受けた高齢者を対
象に理学療法士の指導のもとで専用マシーンを使ったトレーニングを行い、日常生活上の
動作性を向上させる事により、要介護状態の改善及び悪化の防止を図るというものである。
見学していた時はパワーリハビリ全20数回の2回目で全リハビリ終了後にどれだけの向
上がみられたかという基準になる体力測定を実施していた。リハビリ終了後どのくらい向
上するかが自分的にも楽しみである。「葛飾アクティブ.com」とは元気なシニア世代が
「社会参加」
、「生きがい活動」、
「健康づくり」を目的にこれまでの長い人生で培ってきた
技能・知識・経験・人脈などを発揮しながら「シニアパワーが活かせる地域社会」の実現
を目指している民間のボランティア団体である。実際に社会参加セミナーを受講されたシ
ニアの方々が創った会社で高齢者を対象にパソコン教室などの活動を行っている。葛飾区
の高齢者の方達は高齢とはいっても元気な方が多く、現実に定年で退職してもまだ就業し
たいと強く希望している人も少なくない。
「葛飾アクティブ.com」ではそういった元気な
高齢者の有り余るパワーが同じ高齢者のために活用されていて講師のシニアの方にとって
も受講者のシニアの方にとっても「生きがいづくり」という点では目的が一致しており、
シニアパワーが活かされているとても活気的な事業だという事を感じた。
これからは介護や支援が必要になっても住み慣れた地域で安心して健やかに暮らしてい
けるように介護サービスの基盤整備や質の向上、介護保険制度が利用しやすい環境を整備
するとともに生活を支援するサービスの充実がさらに求められる。また、自治体の政策・
サービスの全体の底上げが実現できたとしても、そのサービスを受ける高齢者の方が完全
に受身の体勢ではサービスは100%発揮されない。そのため、サービスを受ける高齢者
の方達も自治体が与えてくれた「きっかけ」を活用し、例えば先程述べた「葛飾アクティ
ブ.com」などの団体を立ち上げるなどの行動が理想である。このように2者間、あるい
は3者間によるやりとりの場合、効用を最大限に得るため、一方的ではなく双方向的な努
力が不可欠であり、葛飾区ではそういった高齢者の自己自立を目指している。
葛飾区
葛飾区
葛飾区役所インターンシップを終えて
01B3137030 野崎 祐介
私は公務蔓を志望しているが、なりたいという気持ちのみで、漠然と考えていた所があ
った。それも国家公務員だけを見ていたため、地方公務員に関しては全くの無知に等しか
った。公務員の仕事はどういうものだろうか。それを、実体験を通して学びたいと思い、
このインターンシップを履修した。
10 日間の葛飾区役所での研修を通じて、印象に残った研修を挙げてみると、それは高齢
者支援課と、文化国際課である。高齢者支援課は数年前までは、高齢者「福祉課」という
部署名だったが、高齢者の方達を福祉の対象として見ていくのではなく、高齢者の方達に
生きがいを持ってもらうため支援していこうという姿勢から、「支援課」としたという。ま
た高齢者という言葉ではなく、
「シニア」という言葉を使用していた。シニアとは、60 歳以
前の 55 歳くらいの方達を示す言葉だが、定年前から地域へのつながりを作り、リタイア後
の社会活動に参加しやすくするという思いがあった。中でも、区役所付近にある「シニア
活動支援センター」では、シニア世代だけで「葛飾アクティブ.COM」という民間ボラン
ティア団体を発足させていた。団体のサークルとして、パソコン教室サークル、環境保全
問題サークルなどがあった。私が訪問した際には、パソコン教室サークルの活動を見学す
ることができたが、何とシニアの方が、シニアの方に教えていたのである。シニアがシニ
アをサポートすることで、同じ世代間ということもあり、分からない所などを気軽に聞け
るという利点がある。また、それに活動することによって仲間をみつけることもできるよ
うである。そしてパソコンの基本的な操作を覚えることができれば、今度はその方が、「教
わる」方から「教える」方ヘと、サークルの講師になるという。また要介護認定を受けた
方達から希望者を募って、
「パワーリハビリテーション」という眠っていた筋肉を再び活性
化させるトレーニングを実施していた。わたしはパワーリハピリに参加される方達の基礎
体カテストを見学することができた。シニアパワーが活きている地域杜会を目指すという
点において、葛飾の高齢者支援計画は、かなり画期的なものであるという印象を受けた。
シニア世代の方達は、戦争を体験されてきたり、様々な世代の変遷を体験されてきた人達
である。長い人生で培ってきた技能、知識、経験、入脈など、身の周りの変化が著しい現
代だからこそ、今必要なものではないだろうか。葛飾が「シニアパワーが活かされた地域
社会」の実現を目指している。その姿勢を私は実感することができたと思う。
次に文化国際課での研修は、一風変わったものであった。というのは、ここは財団と合
体した「半宮半民」の組織であったからである。文化国際課は葛飾文化国際財団という財
団に、区の役員が加わっている形で、将来的には区の補助金に頼らず強固な経営体質を備
えた、
「稼げる財団」を目指すというビジョンを持っていた。葛飾には、2 つ大きなホール
があり、有名なアーティストのコンサートやイベントを行っている。どうすればチケット
を完売できるかなど、財団職員一人一人に、マーケティング・マネージメントの能力を身
につけるための業績評価を設定していた。区の財政が逼迫しているため、財団への補助金
も減少している。そんな厳しい状況の中で、納税者である区民に、どのようにサービスを
提供していくか。公設ホールを使い、区民に文化芸術の鑑賞と活動を提供していくことで、
それが文化芸能の押し付けとならずに、区民の二一ズに適合させていく必要がある。そこ
で必要となるのが経営感覚であり、限られた資金で顧客に最大の満足をしてもらおうと戦
略を立てていく。財団の事務局長の方から、そのような経営改革についてのレクチャーを
直々に受けることができ、とても有意義であった。
区役所の研修で、まさか経営戦略について学べるとは思わなかったが、区の財政が逼迫
していることは明らかである。区役所が、限られた資金で地域住民に教育、医療、そして
高齢者支援課でレクチャーを受けた社会保障などを、提供していかなければならないこと
を考えれば、
「半官半民」の文化国際財団の経営改革から学ぶものがあるのではないかと、
私は感じた。地域住民の立場から見て、どのようなサービスが必要なのか。それを考慮す
ると、たとえ公務員とはいえ、民間で活用されている経営のセンスを持つことが、これか
ら重要となってくることを私は学んだ。そして、ますます公務員になりたいという気持ち
が強くなった。私がインターンシップに参加できる環境を作ってくださった金田先生をは
じめ事務室の方々、そして葛飾区役所の皆さんにとても感謝している。
稲城市
ビジネスインターンシップ所感文
ビジネスインターンシップ所感文
01B1112019F
浅川 真郷
私は、インターンシップで稲城市役所に行きました。この所感文では研修内容を主に3
つに大別し、感想を交えて記していきたいと思います。
第1に、講義です。講義は2日間に渡り受けましたが、正直申し上げればこの講義はハ
ードで1日に80分の講義を3∼4本受けました。従ってかなり疲れもでましたが、それ
まであまり知らなかった市の概要、そして市役所の仕事を詳しく勉強できましたので非常
に充実した時間でありましたし、また良い勉強になりました。
第2に、社会福祉協議会での研修です。この研修は簡単に言えば、障害者の方と1日接
するというものなのですが、最初はかなり戸惑いました。これまで障害者の方と接する機
会はあまり無かったのでただ漠然と「怖い」という感情が出てしまい、またどう接して良
いのかわからず、うまく接することが出来ませんでした。しかし時間が経つにつれ、その
「怖い」という感情も徐々に消えていき、「彼らは意思疎通の手段が異なるだけで、他は何
ら私たちと変わらない」という事に気付き、普通の友達のように接することが出来るよう
になりました。しかし、やっと仲良くなれたと思ったら、もうお別れの時間という感じだ
ったので、少し寂しさも残りましたが、非常に充実した時間でしたし、また貴重な経験を
したと思っています。
第3に、文化センター課での研修です。私は実務研修で文化センター課に配属されまし
た。最初に文化センター課での仕事はどういうものかという事を講義してもらい、その後
文化センター課の管轄である児童館、学童クラブ、そして公民館に行きました。日数的に
は、実務研修の全5日間のうち講義・各文化センター見学が1日、児童館が1日、学童ク
ラブが1日、公民館が2日という内訳でした。まず、児童館・学童クラブでは、子供達と
遊んだり、パソコンを教えたりなど職員の方が実際に行なっている仕事を手伝わせて頂き
ました。その際、子供達は私のことを「淺川先生」と呼んでいたのですが私自身「先生」
と呼ばれたことは無かったので嬉しくなり、張り切って「先生」に成りきっていたのを覚
えています。また、
「子供達は大人とは違い、こちらが全力で頑張るとそれに対して必ず全
力で返してくれる、それがこの仕事の面白いところ」と職員の方が言っていたのですが、
たった2日間という短い間ではありましたがこの気持ちがよくわかった、また実感できた
ことは非常に良かったと思っています。次に公民館での研修ですが、こちらも職員の方と
同じ、実際の仕事をさせて頂きました。仕事の内容は主に電話応対、市民の窓口での応対、
そして市民向けのチラシの作成などをしました。稲城市では市民団体の活動が盛んで、例
えばホール、会議室等の予約の電話がよくかかってきましたし、また電話だけでなく窓口
まで直接来て予約される市民の方も沢山いました。この仕事では、普段使い慣れない敬語
を使うのは大変でしたし、また非常に緊張しましたが、この仕事をやり終えた時は少々お
おげさではありますが、
「やり遂げた」という充実した気持ちになったのを覚えています。
今回のこの所感文では「充実した∼」という言葉が頻繁に使われていたかと思います。
これは私の正直な研修の感想で、本当に「充実した」2週間であったからです。とは言え、
夏の 1 番暑い時期に慣れないスーツを着て、毎日市役所に通い、さらに慣れない環境にお
かれたということで緊張してしまい、非常に疲れも溜まりました。このように確かに大変
ではありましたがそれ以上に、本当に楽しかったですし、また「充実した」ものであった
と思っています。
稲城市
稲城市役所ビジネスインターンシップ所感文
01B2125035I
斎藤 理恵
私は環境課に配属されました。1日目は環境課内での環境行政の概略説明を聞き、事務
仕事として広報いなぎの原稿作成や、ゴミ量の数値入力作業を行いました。また不法投棄
物の現場の証拠写真を撮影しに行きました。2日目はリサイクルショップにて実習(廃油石
鹸<いなぎっ粉>づくり実習)をしました。作業の際はゴーグル、マスク、分厚い軍手、割
烹着、首にはタオルを着用し、100 にもなる釜を1日中ずっとかき混ぜるというもので、
とても暑くて辛く、今までかいたことのないような量の汗をかきました。1回の原料で約
35kgの粉せっけんができるそうで、かきまぜていくうちに液体から固体に近づいてい
き、その重さがずしりと腕にきました。石けん作りでお世話になった方々は月に4回もこ
の作業を行うということでした。今回このせっけん作りを体験させていただいて、安全で
環境にやさしい無添加のこの石けんを使うことにより、ごみの減量と環境を守ることにな
るというのは本当に素晴らしい事だと思いました。また石けんづくりにこんなにも手間ひ
まがかかるとは思ってもみませんでした。石けん自体を市民に広めることも大切ですが、
こんなにも時間と労力をかけて石けん作りしているというそのプロセスをもっと市民に広
めるべきだと思いました。現場でリサイクルショップの方々に言われたのですが、市役所
の職員さんは一度も石けん作りをしに来たことがないとおっしゃっていました。今回は市
役所のビジネスインターンシップをしに来たはずなのに、市役所の方々が一度も行ったこ
とのない作業をインターンとしてやるというのは如何なものかと少々疑問を感じました。
ただ、この経験を通して、リサイクルと一口に言っても、その工程にはいろいろな人々の
力が働いているのだということを身をもって感じましたし、限りある資源をもっと大事に
しなければならないと思いました。
3日目は稲城市から資源回収の委託を受けている(有)調布清掃の方々と一緒に資源物回
収作業をしました。資源の回収は、前日にビンや缶、ペットボトルを入れるケースが各地
区に置かれ、それに資源物を入れてもらい、翌日に回収するという方法を取っています。
夏は冬よりも回収量が多く、ビールの空き缶や清涼飲料水のペットボトルが大量にありま
した。飲み残しの物があると、虫が大量に寄ってきて、臭いも相当きつかったです。回収
は向陽台地区という団地では1箇所にまとめてありましたが、平尾地区は少しずついろん
な所に点在していたので大変でした。一緒に作業をした回収業者の方が『ケースを置きす
ぎるのも問題だ』とおっしゃっていましたが、まさにその通りです。
午後はリサイクルストックヤードという施設でペットボトルのふた取り作業と、ビンの
仕分け、4日目は実際にごみ収集車の後を一緒について周ってごみの収集作業をしました。
これも前日と一緒で体力的にも大変辛いものでした。5日目は午前中だけだったのですが、
エクセルによる資料作成や不法投棄報告書作成など事務作業をしました。
私は今回実際に環境課にお世話になってみて、このカリキュラムでは5日間3日間が委
託業者での作業だったので、市役所でのインターンシップというよりは、市役所から委託
を受けた業者でのインターンシップという印象が強かったです。稲城市のごみ処理の現状
についてはよくわかりました。それも私にとって大変貴重な経験になりました。しかしせ
っかくの市役所でのインターンシップなのですから、市役所職員の方が全くやったことが
ないような委託業者での作業よりは、事務仕事でも何でもいいので、もっと「市役所職員
の仕事」を見てみたかったというのが本音です。
稲城市
インターンシップに参加して
01B4143028F 蔦 もえぎ
研修全体を通して普段なかなか自分から進んで参加することのできなかった重度の身体障害者
施設での活動体験や保育園、子供家庭支援センターの活動に参加することができた。自治体イン
ターンシップという点ではもう少し事務や窓口などの仕事も経験できればよかったかなと思う。
今回、子育て支援課ということで前半の二日間は現場体験だった。今日、環境と併せて
重視されている福祉の現場ということで住民のニーズを直接感じることができた。
子ども家庭支援センターは子どもを持ったお母さんたちが子どもと一緒に来て、親同士
仲間作りをしたり子どもを遊ばせながらスタッフに悩みを相談したり、皆が一緒に子育て
をすることを目的とした施設だ。スタッフは保育士の他、臨床心理士やカウンセラーから
成っている。そして目的の性格上、信頼関係がとても重要だ。保育園は通常の保育の他に
保育方針から地域との交流を大事にしているということが窺えた。例えば、定期的に近く
の老人福祉施設、身体障害者施設との交流をしている。また通園していない子どもやその
お母さんへも施設を開放したり、育児相談も受け付けている。
保育士さんの話や前日の支援センターでの様子からお母さんたちの求めているものの変
化を感じた。例えばこれまでは当たり前にできていた子育てそのものだったりする。保育
園への依存も大きくなっているように感じた。これからの保育園は子どもとともに親をい
かに成長させていくかが重要になってくると思う。保育ということでもちろん少子化対策
といった話も出てきていたが、これらの施設や仕組の整備が現在の少子化対策どうこうに
なると直接の対策にはならないだろうという考えをもった。
人生プランで子どもを産み育てていきたい。仕事もしたい。そういった人にとっては有
効だ。子育ての悩みを打ち明ける場、子育てのストレスから離れられる場を提供し、より
よい子育てへ導き子育ての楽しさ・喜びを母親たちに教えてくれる施設だからだ。
しかし今日の少子化には、結婚し子どもを産み育てていくことよりも働くことや趣味を
通して自己実現していくことを選ぶ女性が増えていることが強く影響していると思う。そ
の背景には核家族化、一人っ子、といった子どもと接する機会の減少によって子どもを産
むことによるメリットがわからないということが大きいのではないかと思う。対策として、
学校の中に保育園を設置するというのはどうだろう。子育ての楽しさ・喜びを子どもを持
ってから教えるばかりでなく、成長の過程、普通の生活の中で自然に教えていく発想だ。
後半の庁舎内での研修では、事務作業の役所の方たちとの会話を通して、強く感じたこ
ととして住民の行政への依存の高さがある。制度への依存、何でも役所がやってくれると
いう依存。そして、思うような受益が得られないと、「役所は何もやってくれない」になっ
てしまう。ニーズに応えることは必要だが、ただのサービス供給団体になってしまわない
だろうかという不安も感じた。けれども私が思った市役所(行政)の理想の働き・役割は住民
自治を助けたり、住民力をつけさせたり、住民が自分たちで変えていきたい、もっと住み
やすくしたいと思うようなまちづくりをすることだ。
全体を通してこれからの行政のあり方、あるべき姿、住民と行政の関わり方などを新しい
視点を持って考えることができた。また、行政が公共の福祉を守りサービスを提供するば
かりでなく、住民に生活のために考えたり皆でなにかをする場を与えたり..つまり、真の意
味での住民力を養う助けをすることも行政の大きな役割だと感じた。ここから発展して、
公と民の関係、受益者負担の問題について考えていくことを今後の課題にしようと思う。
社会人として、また女性としての生き方、これからの公務員の働き方の変化や理想の公
務員像など、これからの私の成長に大きな影響を与えるであろう研修内容だった。
多摩市
インターンシップ所感文
0lB2126006E
幅
健吾
この夏の研修では、都市つくり部・市街地開発課に配属された。これは事前に自治体か
らどの様なことを学びたいかアンケート調査があり、自分の多摩市がもつヴィータ聖蹟桜
ヶ丘・ベルブ永山という複合施設について、都市計画決定など完成までの具体的施策の流
れを習得したいという希望が反映されたものだった。
市街地開発課には、大まかに分けて、開発・再開発・区画整理という担当があり、それ
ぞれについてまず資料を使って概要の説明を受けた後、実際現場へ出向きその事業の効果
や、問題点などを見て回った。
当初から興味を持っていた複合施設の建設は、「再開発」に属し特に多く時間を取って見
学させて頂いた。
ヴィータは、京王デパートに連結される形で立地しており、上層の 7・8 階へは公民館・
市の出張所・多目的ホールなど公益施設を置くことで下層の商業施設も活性化するという
シャワー効果が顕著である。また住宅棟併設、周辺道路・駐車場等の面的な整備をするこ
とで、調和の取れた職住近接型のまちづくりを達成した。
ヴィータに関して、駅周辺開発基本計画策定→関係地主の話し合い→都市計画決定→事
業計画認可→権利変換計画認可→建築着工→完成というのが具体的な流れであるが、一番
難航したことは、関係地主との話し合いであるそうだ。
やはり、公共事業といえども対象地域を所有する人々にとってはかけがえのない財産で
あるので、このような市街地再開発に限らず区画整理においても『血肉を賭けた対話』が
なされるといっても過言ではないらしい。行政の立場からは、いかに相手の立場を尊重し、
かつ円滑に対話を進めていくかが、これからも大きな課題である。
以上のように、課題としていた具体的政策についてしっかり学ぶことが出来たが、それ
以外でも単に公務員としてではなく一人の人間として社会人として、これからどの様に生
きていかなければならないかなど、貴重な人生論を多く聴かせて頂いた、
また、所属部署以外でも防災課・エコプラザ多摩・パルテノン多摩など色々な部署を体
験させて頂いたことで、普段の大学講義では到底学び得ないことを多く習得できた。
研修前からもちろん公務員志望であったが、
「仮に試験に落ちた場合の為に民間全業も受
けなければならないだろうか」
「本当に公務員一本で大丈夫だろうか」など、大いに迷いが
あったが、研修を通して自分の具体的な将来像を描くことができ、何浪してでも公務員に
なろうという決意を固めることが出来た。
正直、二週間あまり夏休みの犠牲にすることは気がすすむことではなかったが、それ以
上に大きな収穫であった.
また、希望通りの部署へ配属させて頂き、自分一人の為にカリキュラムを組んで、つき
っきりで教育をして下さった多摩市の方々に心から感謝している。
多摩市
インターンシップ所感文
01B3131013E
舘川 茂弘
今回のインターンシップでは本来公園緑地課の方に配属されるはずでしたが、より理解
が深まるということで環境対策課の方とも合同でやることとなり、始めの一週目は環境対
策課、二週目は公園緑地課に配属という形で研修させていただき大変多くのことを学ばせ
ていただきました。
今回の研修で特に驚いたのは市民活動活発さです。環境対策課の研修では市民活動の見
学としてごみ会議と環境会議に出席させていただきました。ごみ会議と環境会議とは多摩
市の呼びかけで集まった市民会議のことです。ごみ会議の方では主にごみ問題について話
し合われていて、環境会議ではもっと幅広く環境全般について話し合われていました。ど
ちらの会議も市民の方々がそれぞれ意見交換をし、それは真近で見ていて大変熱意が感じ
られるものでした。例えばごみ会議では生ごみの処理の仕方を実演してやっているという
話や環境会議では環境に対する教育方針など話し合われていて本当にそういった話は環境
意識の高さをうかがえるものでした。
また蜂の苦情に対する対応を見させていただきまた。ここでは市民の方の家を直接訪問し、
職員の方と市民の方の対応を見ることが出来たので大変勉強になりました。職員のかたの
対応は大変親切で市民の方の環境に対する苦情にもしっかり対応していて思った以上の対
応の早さにはとても驚きました。
公園緑地課の方では公園愛護会の方々が集めたごみの収集などの手伝いをさせていただ
きました。また職員の方から公園についての話も聞かせていただきました。そこで驚いた
のは公園愛護会などボランティア団体の数の多さです。実際にはボランティアといっても
有償ボランティアという形ですが、それでも清掃業者には頼まず、市民が中心となって公
園などの清掃、花植えなどをやっているといった話は大変驚きました。多摩市では公園が
市内に 180 近くあり、それだけ公園愛護会も多くなっています。けれど市民の環境に対す
る意識高さがなければとても出来るものではありません。ここでも環境意識の高さには驚
かされました。
今回研修を通じてまず,環境に対する意識が変わりました。特にごみ問題などは一人一
人が環境に対する問題意識を変えていけばもっとより良い環境づくりができると感じまし
た。また事務作業なども手伝わせていただき、研修先では二人での共同作業で分担作業が
多く、仕事の上での効率性なども学ぶことができました。また職員の方の対応を見て公務
員としての意義も学ばせていただきました。公務員は一般企業とは違い、営利団体ではな
いので全体の役に立つことが優先です。公務員とは何かということを学んだ気がします。
この 10 日間という短い期間でしたが今回の研修で学んだことは大変多く、貴重な経験と
なりました。進路を決めるうえでも大変参考になりました。今後に活かして生きたいと思
いました。
多摩市
インターンシップを終えて
インターンシップを終えて
01B3136029D 小菅 利晃
私は今回地方自治体である多摩市市役所で研修を受けさせていただきました。なぜこの
インターンシップに参加したのかというと、自分は将来公務員を希望しているので、現在
の地方自治体の実情と公務員の実際の仕事を見てみたいと思ったからです。やはり、実際
に市役所へ行くまではどのような仕事を手伝わせていただけるのかなど、いろいろな不安
がありました。しかし実際に研修に行ってみると、職員の方々に快く迎えていただき、順
調に日程が過ぎていきました。
私は多摩市のスポーツ振興課に研修に行きました。スポーツ振興課は、市民がスポーツ
を通して健康づくりやコミュニケーションを図る機会をサポートするというのが主な仕事
です。具体的には、多摩市市営のスポーツ施設、例えば野球場や庭球場、サッカー場など
の維持・管埋が主要な仕事となっています。しかし、ほとんどの施設が老朽化しているた
めに、その維持が困難になってきているというのが実情のようでした。
では実際にどのような研修を受けてきたのかというと、仕事は施設での作業の手伝いと
いうのがほとんどでした。初日と二日目は多摩市の方針とそれに基づく具体的な事業内容
について講義を受けました。そして三日目からスポーツ施設などの見学をしました。そこ
で驚いたのが、施設の多さです。自分も多摩市に住んでいるのですが、こんなにたくさん
あることはまったく知りませんでした。それからは、市営プールの監視員や陸上競技場の
芝の手入れを手伝うなどたくさんのことを経験させてもらいました。その間も職員の方々
は私の質問にも面倒くさがらず丁寧に答えてくれました。ただひとつだけ残念だったこと
を挙げると、10 日間という短い期間だったために 1 つの課にしかいけなかったということ
です。ほかのいろいろなところも行くことができたら、多摩市の全体にわたることがもっ
と勉強できたのではないかと思いました。
今回の研修を通して一番実感したことは、自治体も財政難であるということでした。数
多くある施設もだいぶ老朽化が進んでいて、しかしその補修費用を捻山するのが難しいと
いうのが実情のようでした。そのような財政難の中で、どのように住民が満足できるサー
ビスを提供できるかが、これからの課題となってくるのではないかと思います。
最後に、現在の大学生には杜会問題に対する意識が少ないといわれる中、このインター
ンシップの制度はその意識を高めるという点ではまさにうってつけの制度だと思います。
今回自分がそれに参加できたことはとても有意義なことだったと思います。そしてこの制
度がもっと広がり、多くの大学でこの制度が取り入れられるようになれば、今問題視され
ている杜会意識の低下も解消されることになると思います。とにかくこの研修が、自分の
将来を考える上でとても重要なものになったと思います。
多摩市
インターンシップを終えての所感分
01B4143029D 杉浦 宏
私は多摩市役所で 2 週間の研修をさせていただきました。今回の研修は、私にとって有
意義であり、とても貴重な体験となりました。私は卒業後の進路として公務員を希望して
います。今回研修が終わるまでは、漠然と公務員になりたいという思いしかなく、なぜ公
務員になりたいかと考えると自分自身でも疑問な部分もありました。しかし今回の研修で、
公務員の仕事を体験し、職場の雰囲気を肌で感じることにより、私の公務員になりたいと
いう思いに、しっかりとした理由を見つけることができました。
私は「環境問題における市民・事業者・行政の協働体制」について学びたいと思い、環
境対策課を希望しました。希望通り環境対策課で研修させていただいたことを感謝してい
ます。協働体制を学ぶのに一番良い方法だということで、環境部次長のご好意により、2 度
にわたり市民団体と多摩市との環境会議に参加させていただきました。市民団体は、多摩
市にだけでも数多く存在し、多摩市の環境改善・保全のために真剣に考え、真剣に活動し
ている団体です。私自身、このような団体の存在も知っていましたし、どのような活動を
しているのかもある程度は知っていました。しかし、実際の活動に参加することにより「自
分の住む地域を大切にする市民のパワー」を感じ、感動にも似た感情を持ちました。市民
団体の多くの方は、昼間仕事をし、夜自分の時間を割いて、多摩市のために活動している
のです。これはとても素晴らしいことです。つくづく環境問題は行政だけでなく、市民と
行政とが一体になってこそ、改善・保全されていくものだと実感しました。私はこのよう
な機会を与えてもらえるとは思っていなかったので、とても感謝しています。
この他にも、いろいろな実務を体験しました。蜂の巣ができて困っている住民の家に実
際に行っての調査、異臭のする場所へ行っての調査、気象データや水質データの集計等の
事務処理などです。環境対策課ということもあり、基本的に現場での仕事が多く、市民の
方と触れ合う機会が多くありました。そのため、
「全体の奉仕者」である公務員の最も根本
的な、
「市民のために」という部分を垣間見ることができました。職員の方が実際に困って
いる市民のところに行くことにより、市民の方は安心した表情をしていました。私は職員
でもないのに、私に「ありがとう」と言ってくれるのです。私はとても嬉しい気持ちにな
ったとともに、とてもいい仕事だと感じました。
最後にインターンシップの制度について感じたことを述べます。このインターンシップ
はこれから就職を控える学生にとって、得るものはとても多く、非常に素晴らしい制度だ
と思います。だからこそ私は、今回の研修を終えてしっかりとしたカリキュラムが必要な
ように感じました。配属された課によってやることが違うのは当たり前ですが、その研修
システムがあまりにも違いました。職員の方が常にそばにいていろいろなことを教えてく
れる課もあれば、職員の方とはあまり接触をもたない課もありました。私は研修の残り 3
日間、仕切られたスペースの中で職員の方と接触することもなく、ひたすら作業をしまし
た。「それが仕事だ」と言われればそれまでですが、インターンシップの本旨からしても、
少し納得いかない部分がありました。研修させていただいたにもかかわらず生意気だとは
思いますが、アルバイトのような感覚さえ持ちました。この素晴らしいインターンシップ
によって、今後多くの学生が実りある研修を行っていけることを願っています。
多摩市
ビジネス・インターンシップを終えて
01B4144012I
深沢 智
私は多摩市の近くに住んでいることもあり、ニュータウン開発には昔から興味を持って
いたことから、多摩市役所の都市計画課で研修を受けさせていただきました。
多摩市におけるニュータウン開発は昭和30年代後半、東京への流入人口の増加によっ
て、安価な土地・住宅を求める人が多くなった結果、多摩地域で急激に住宅需要が増加し、
そこで住宅難の解消・スプロール化を防止するために始まりました。そのような経緯の中
開発が進み、昭和46年 3 月、諏訪・永山地区で第一次入居が開始されました。人口が増
えることを前提として開発を進めた人工的な都市であるために、自然が多く存在し、道路
も広く、自動車と歩行者をしっかり区別しているので歩くのにも安全であり、安価で居住
空間も確保することができるということを売りとした多摩ニュータウンでは、第一次入居
が開始された諏訪・永山地区は先駆的住宅開発が必要でした。しかし、土地利用には都市
計画法に基づいて建築物の容積率や建ぺい率を定めた用途地域が存在し、当時の諏訪・永
山地区は住居専用地域にあたりました。通常、集合住宅団地を住居専用地域に建設しよう
とする場合は用途地域の変更をしなければならなかったのですが、概ね5年毎の見直し以
外は許されないのが通例だったのに加え、ニュータウン計画時、都市計画法の制定・建築
基準法の改正の最中だったことから、同地域では、良好な居住環境を有する住宅に必要な
施設を一団の土地に集団的に建設することを目的とした「一団地の住宅施設」が定められ
ました。「一団地の住宅施設」は建築基準法の特例事項が定められており、特別の容積率・
建ぺい率・外壁の後退距離及び建築物の高さを設定することができました。そのような中、
昭和46年10月までに5700世帯(17000人)、翌昭和47年12月までに6300
世帯(19000人)が入居するまでにいたりました。しかし第一次入居が始まってから約3
0年が過ぎた現在では、少子高齢化、建物の老朽化、居住空間が狭小になってきているな
どの問題点が浮上し、「一団地の住宅施設」の都市計画上の制限で、建ぺい率・容積率や用
途による土地利用などの法的拘束力が建設時だけでなく、現在にも及んでいるために、今
すぐに現在の社会ニーズにあわせた開発ができないでいました。そこで、国・都・市は国
土交通省の都市計画運用指針に基づいて「一団地の住宅施設」の見直しを計り、それぞれ
の区域の特性にふさわしい態様を備えた良好な環境の各街区を整備し、及び保全するため
の計画である、「地区計画」の移行が進んでいます。地区の方々の意見を取り入れながら、
それぞれの地区の特性に合わせた計画をたてることができる地区計画に移行することによ
って、その地区の特性を生かした土地利用が可能となるため、地区計画をもっと活用すべ
きだと私は思います。ニュータウン開発のこれからは、地区計画をいかにして活用し、実
行していくかにかかっているのではないかと思います。
今回、ビジネス・インターンシップに参加して、普段見ることができない行政からの視
点で、まちづくりを見ることができ、とても有意義な時間を過ごすことができたと思いま
す。都市計画ひとつをとっても、ただ単に開発を行っていくだけでなく、都市計画法や建
築基準法に照らし合わせてみたり、住民の方々の意見を聞いたり、現地に視察に行ったり
と実に様々な角度から物事を見る必要があると思いました。ほんのごく一部ではあるけれ
ど、実際に多摩市役所で研修を受けたという貴重な経験を忘れずに、これからの大学生活
を過ごしていきたいと思います。
八王子市
インターンシッブ所感文
01B1102009J
土田 洋平
インターンシップの日程を終了した当日、やり終えた充足感と、仕会人として要求され
るスキルに対して、自分自身の未熟さを痛感させられた二週間だったと振り返ったように
覚えている。そして、改めてここでは研修日程を通じて、強く印象に残ったことを記して
いくことにする。
研修の前半部分の一週間目は主に講義形式で、八王子市市勢の概要から、総務、財務、
税務から、男女共同参画推進に至るまで全般的な事柄を、職員の方々に説明していただい
た。後半部分の第二週目は、研修実習ということで、私は、中央図書館に配属された。
実際に市民の方々と接し、公務員の仕事をより深く体験できたのは、二週目の研修実習
であろう。私白身、得るものが多かったと感じたのも、中央図書館での一週間であった。
図書館の業務といっても多岐に渡るもので、表向きの仕事として、図書の整理や、図書
の返却業務、カウンターでの応対などがあり、裏方の仕事として、選書、倉庫図書の整理
などが存在する。両方の仕事を体験すると、図書館の管理運営の難しさを痛感させられた。
そこで、職員の方々に図書館運営の上で最も重要なことは何かを伺ったところ、以下の二
つの点が重要であると仰っていらした。まず、市民の方々へのサービスであること。第二
に限られた予算の中で、どのような図書を選ぶかということ。この二つが図書館全体を見
るうえで欠かせないということである。一つ目の点は、図書館だけではなく公務員すべて
に共通する最も重要なことであろう。職員の方々が着用されているエプロンーつとっても、
子供達が多く利用する施設であることを考えると、たいへん大きな役割を果たしているこ
とが判る。二つ目の点は、公共施設としてどのような本を、置くのか。つまり、売れてい
る本ばかりでは駄目、誰も読みそうにない本を入れなくてはいけない。しかし、市民の要
望が多い図書に答えることも必要である。さらに、予算削減が進んでいく中で、どの本を
選ぶか。職員の方は、毎週、出版杜から送られてくる本のリストを前に頭を抱えずにはい
られないそうである。この作業は非常に苦労をするが、ここが図書館を運営していく上で
たいへん重要な部分である。
もう一点学んだこととして、公共施設と地域の住民のつながりの重要性をあげることが
できる。私の研修は回りの小・中学校の先生方と一緒に行う形をとったのだが、先生方は、
子供たちに本を読ませるために、図書館を積極的に利用しようと非常に熱心でいらした。
図書館の職員の方も、子供たちの本離れの現状を食い止めるために、どれだけの本を学校
に貸し出したらいいかを相談しており、ここにも市民サービスの一端をかいま見ることが
できたように思う。
以上のように、自分自身が実習で経験した中からの細かい事例を挙げてきたが、総じて
見ると、公務員の仕事は“市民サービス”が最も重要なことであり、どれだけこれを実践でき
るかが鍵なのである。
八王子市
インターンシップを通して学んだこと
01B3132006L
今井 貴之
八王子市役所での 10 日間における研修で様々な貴重な体験をすることができ、八王子市
役所でのインターンシップはとても有意義なものになったと思う。10 日間の研修の中でも
特に貴重な体験をすることができたのは配属先での研修だった。10 日間の研修のうち八王
子市の概要や政策に関する講義が5日間あり、配属先での研修は3日半で、残りの1日半
はグループ討議や市長との意見交換、総括だった。僕は3日半の配属先での研修は産業振
興部産業政策課になり、そこで主に八王子市の中心市街地活性化の話や取り組みについて
の研修を受けた。
産業政策課での研修が始まる前に産業政策課の方から、八王子市の中心市街地の商店街
マップを作るための企画書を作成するという課題が出された。その企画書を作成するため
に実際に商店街を見て回ったのだが、そこで中心市街地を活性化させるための取り組みを
するには、まず自分の目で現状を確かめることが重要なのだと感じた。企画書は研修中に、
商店街マップを作ろうとしている方々に発表する機会があり、そこで自分の作った企画書
の良い点や問題点などを挙げてもらい、僕はこのような企画書を作るのは初めてだったの
でとても参考になり、勉強になった。産業政策課での研修はこのほかに、地元商店街の方
へのヒアリングや市の建物を民間の商業者に低家賃で貸している商店、市が建てた施設な
どの見学をした。
地元商店街の方へのヒアリングでは、乾物などを売っている店と雑貨の店で話を聞くこ
とができた。どちらも店でも店主は特色を出した店作りが重要だと考えていて、その特色
を出すためにオリジナルの商品を販売したり、お客さんのニーズに答えた商品を作ったり、
消費者の年齢層を調べその年齢層に合った商品を多く店に並べるなど、店をよりよくして
いくための努力をしていて、こうした努力を怠らないことが大切だと思った。市の建てた
施設の見学というのは、八王子市にはいくつもの大企業の工場があり、その大企業の工場
の周辺には大企業の工場で使う部品を製造している中小企業がたくさんあって、それらの
中小企業の経営をサポートしたり、相談を受けたりする施設の見学である。現在の日本は
不景気でこの影響を中小企業はもろに受けていて経営難になる中小企業も少なくないとい
うことなので、このような状況の中小企業の相談相手になったりするのである。この施設
の方に話を聞くと、経営の苦しい企業をサポートすることは企業を立て直すという意味が
あるほかにも、このような企業を助けて発展させていくことで八王子市全体の工業が発展
させることができるという利点もあるという話を聞くことができた。3日半の研修を受け
た産業政策課は住民との接点が非常に多く、地域の生活に密着した仕事をしているという
印象を持った。この地域に密着した仕事というのはとてもやりがいがあり、とても重要な
仕事だと思った。
10 日間の研修で、市役所の仕事内容や様々な取り組みを知ることができたほかに、職場
の雰囲気なども知ることができたりして勉強になった。普段の生活では体験することので
きない貴重な体験をすることができたので、この貴重な体験を今後に活かしていきたいと
思った。
八王子市
インターンシップ研修を通して
01B4143019B
大沢 香織
私は今年の夏休み、8月4日から8月15日にかけての約2週間、八王子市役所でイン
ターンシップ研修を体験した。この2週間は私にとって長いようで短く、とても中身の濃
い、充実したものとなった。今回のインターンシップ研修は公務員の実際の姿、仕事を自
分の目、また肌を通して知る機会を持てただけでなく、自分自身を見つめ直す良いきっか
けにもなった。貴重な2週間であった。
研修の1週目は講義中心で、健康福祉行政や都市計画、産業振興、男女共同参画社会、
教育、環境行政、ごみ減量財政、また財政、行財政改革等といった各分野に関してお話を
聞かせてもらい、接遇研修や手話入門、福祉体験学習、清掃工場や余熱利用センター、下
水処理場の施設見学をさせてもらった。これらの講義、体験を通して八王子市がどのよう
な現状を抱え、今後よりよいものへとするためには何が必要で、どのような政策を施すべ
きなのかを学ぶことができた。お話をしてくださった職員の方たちが皆、行財政を始め、
多方面の知識を持った方たちばかりで驚いた。それは行政というものがそれぞれの分野が
個別に働いてうまくいくものではなく、体系的に進めなければならないものであるという
ことを教えてくれた。また、福祉体験学習では車椅子に乗ったり、アイマスクをして歩い
たりして体の不自由な人や、視覚障害者の感覚を知るという普段できないような体験をし
た。なんともない段差がどんなに大きな障害であるか、声で誘導してもらうことがどんな
に心強いか、ほんの少しの助けがどんなに大きく嬉しいものであるかということを身をも
って感じることとなった。このような体験ができてとても良かった。
2週目は研修生がそれぞれ異なる部署に配属され、実習研修を行った。私は子育て相談
センターに配属された。就学前の子供がいる家庭の方が来られる施設で、私は4日間とい
う短い実習研修の中でとても多くのことを学ばせてもらった。相談について相談員の方か
らお話を聞かせてもらったり、ベビーマッサージの講習会を見学させてもらったり、プー
ルで子供たちと水遊びをしたりして、子供たちや親御さんとの関わり方も自然と学ばせて
もらった。そしてプレイルームで子供たちと絵本やおもちゃで遊んだり、親御さんたちと
話をしたり、来館者との関わりを重視した研修内容で研修が行われた。子供たちが顔を憶
えていてくれたこと、子供たちや親御さんから「ありがとう」と言われることがどんなに
嬉しかったか。ちょっとした仕草、言葉のやりとりが心を温かくするのだということを改
めて感じることができた。相談という改まった形をとらずとも、話すだけでも人は心が軽
くなるのだというセンターの先生の言葉も目の前で形になって見えた。今まで以上に、人
と人との関わりを大切にしていきたいと思った。それが仕事の基本でもあるということを
学んだから。研修で学んだ多くのことを、今後の私の人生の糧にして生きていきたい。
最終日には、市長と意見交換や研修成果発表が行われ、そのときに私は人の前で発表す
る能力に欠けているのだと、恥ずかしいほど実感させられた。これは自分にとってとても
良い体験だった。研修を通し、私に足りないものを知り、また自分らしさとは何か、考え
ることができた。また、公務員の仕事は多岐にわたり、
「市役所は最大のサービス業」と言
われるように、より良いものへという前進し続けるやりがいのある仕事であると思った。
研修で得たものを今後の私の成長へ、活かしていきたい。
日野市
インターンシッブを終えて
01B1105004J 山内 健太郎
私がインターンシップを志望した理由は、もちろん公務員を目指しているということも
あるが、一番の理由は、大学生活において何かやり遂げたことを形として残しておきたか
ったからである。今までの大学生活の中で、これといって何かを達成したり、やり遂げた
りしていないように感じていたが、このインターンシップをやり遂げたことで一つ残すこ
とができたと思っている。
所感として、今回、日野市役所におけるインターンシップに参加することができて、2 週
間(実質 10 日間)というとても短い期間ではあったが、学ぶことがとても多く、私は公務
員を目指しているので、それを目指すにあたっての役立つ情報も多く、ほんの一部ではあ
るが、実際に公務員の仕事を体験し、知ることができ、それを通してアルバイトとは違う
社会人の一面も垣間見ることができたりと、ほんとに今後の就職活動において、そして杜
会人になってからも役立つであろうし、有意義で一日一日が大変実りのある充実した 2 週
間を過ごすことができた。この貴重な経験を活かし、残り少ない大学生活を充実したもの
にしていきたいと思う。また、他大学と共同だったので同じ目標を持った仲間とも知り合
えて、友達を作ることもできた。さらに、このインターンシップを終えて、改めて公務員
を目指す決意をすることもできた。不況、不況と叫ばれている中、安定していると言われ
ている公務員も今後どうなるかわからない…。だからこそ私は、地方分権が進み、市民参
画、協働が当たり前になっていく中で、自分の仕事に責任を持ち、直接行政に関わる者と
して、市民の先頭に立ち、指揮していけるような公務員を目指していきたい。今なら、な
ぜ公務員を目指すのかと聞かれたら、安定しているからではなく、その街に住む人がより
よい生活を送ることができるように市民と協力しながら働く公務員に誇りを感じ、自分も
そうなりたいからと、素直に言える気がする。
大学への要望として、今後はインターンシップの期間をアメリカ、イギリスを見習い最
低 3 ヶ月程に長くしたり、経済学部だけでなく、全学部の必修科目になっていくように努
力していってもらいたい。大学 4 年間で何をやりたいか決まらない人も多い中、インター
ンシップという、大学生のうちにアルバイトとは違う社会人を体験できることは、とても
貴重であり、自分を見つめなおすいい機会にもなると思うので。
最後に、私も今回そのようなインターンシップに参加することができて、とてもうれし
く思っています。そして、お世話になった日野市役所の職員のみなさんに感謝しています。
ありがとうございました。
日野市
インターンシップ所感文
01B2125026
中津 正太
今回、日野市で研修を終えて様々なことを学ぶことができました。市役所というのは我々
住民にとってもっとも身近な行政組織であり、住民にもっと関わりの深いところです。で
すから、私はこのインターシッブで市役所の行政を学ぶだけでなく、日野市民の目で、市
政を見てみたいと思っていました。私は日野に住んで 3 年になりますが、知らないことが
たくさんあったことに気づきました。そして、こんなすばらしい市に住んでいるのだなと
実感しました。学生としても、市民としてもたくさん学び経験できた研修だったと思いま
す。では、具体的に学んだことを述べていきます。
まず、最初の 3 日間は基調講義ということで、いろんな課の方々から日野市政について
お話しをしていただきました。その中で、もっとも印象に残ったのは、日野市政の柱であ
る市民参画でした。今日では、住民投票や公聴会等全国でも住民参加型の地方自治が行わ
れていますが、日野ではさらに進んでいて、計画の段階から関与するという市民参画が実
現されています。具体的に言うと、日野市基本計画という市の基本方針を住民が市と一体
となって作成しました。これは並大抵の作業ではなく、何度となく話し合いを重ねて基本
計画は作成されました。効率の面から見れば、市が基本計画を定めて住民の意見を聞いて
修正するといったほうが簡単で時間もかかりませんが、日野市では市民のための行政、市
民による行政ということで、市と住民が一から基本計画を策定したのでした。まさに理想
的な行政が行われていると思いました。この市民参画の概念が日野市政にあらゆる点で影
響していると、研修が進むにつれてわかりました。
私は、基調講義のあと環境保全課に研修に行きました。文字どおり、環境問題を扱う部
署なのですが、職員の方の環境保全に関する熱意に最初は驚かされました。例えば、リサ
イクルが難しいペットボトルは使わないといったものです。環境保全課のみなさんは、特
に環境保全に徹していますが、その他の部署のみなさんも環境保全に気をつけています。
日野市役所は ISO という環境に関する国際基準を導入しており、市役所自身で環境保全に
カを入れています。日野市は「環境」を市政の特徴に上げているのですが、これはただ単
に、「環境保全に務めよう」というスローガンを掲げているのではなく、市役所自らがそれ
に務めようとしている姿は、どうも住民と距離があるような役所というイメージが良くも
壊れました。この環境問題という点でも、市民参画は実現されていて、環境基本計画も市
と住民が共に作り上げたものなのです。そして、環境保全課では、市役所の現場の仕事と
いうものも体験することができました。この課では、市の大きな環境行政を扱うことだけ
ではなく、住民の環境に関する要望も受け付ける部署でした。例えば、ハチの巣があると
か、花火の騒音がうるさいといったものです。こういった要望には、すぐに現場に駆けつ
けて確認し対策を考えなければならないのです。しかも、市民の方からはひっきりなしに
電話がきます。これには、現場の大変さを痛感しました。
これらのようなことを学んだわけですが、これはほんの一部にすぎません。ただ、大ま
かにまとめると、職員の方々は生き生きと仕事をしているなと感じました。これまでは、
役所というと暗く、みなが机に向かってもくもくと仕事をしているイメージでしたが、そ
れは誤りでした。みな日野市に誇りをもって、より良い市にしていくために、いろんなア
イディアを出して楽しく仕事をしているなと感じました。短い期間でしたが、市役所のみ
なさんと接して将来一緒に働いてみたいと思いました。
日野市
インターンシップ所感文
01B3134013F
尾知 万喜子
日野市でのインターンシップ研修で、公務員の幅広い仕事内容に触れると共に職員の市
民に対する考えや仕事意識の高さを感じた。
今回は、幸運にも私は、市役所内外の二つの面で職場体験をさせていただいた。市役所
内では、高齢福祉課の事務的な仕事を具体的に説明を受けながら実際に体験した。ここで
は、近年から施行された「介護保険制度」を大きな枠組みとして動いており、市民、介護
業者、行政の3者からなる関係の中で行政を中心とした問題点を私なりに考えながら行っ
た。高齢化は言うまでもないが、現代の社会的な大きな問題として取り上げられている一
つである。介護制度については、私が考えるだけでもかなりの問題点はある。それを今後
どのように解決していくのか、行政対応にすごく興味を持った。一度作られた制度変えて
いくことや新しい制度を作っていくことの困難さを感じた。しかし私自身、実際に具体的
な行政策を私自身があまり知識を持たないこともあり、今回はとても貴重な体験をしたと
思う。また、後半からは現場での研修として、学童クラブでの職場を体験した。学童クラ
ブでは、実際に働いて見える問題は少ないのだが、子供たち自身の背景にある環境を考え
ることによって見えてくる問題点はかなりあると感じた。私自身が、学童クラブに通って
いる年代の育った環境と比較しても異なっている面が多く、とまどった面も多かった。職
場の先生方からの話で、
「子供の育て方のわからない親」ついては特に、驚きを受けた。理
由を考えてみれば、プライバシーを大切にするようになった反面、地域意識の低下、核家
族化、少子化など様々なことがあげられる。正直、この研修を受けるまで、学童クラブが
なぜあるのか、あまり利用者はいないのではないかという考えをもっていた私にとっては
現場を通してしか見えてこない現実を目の当たりにした。子供たちが抱えている環境をす
べて理解することは短い期間であるし、正直な話職員の方々にとってもかなり大変なこと
である。その中で、より多くの子供を全体的に接していくのではなく、一人一人と向き合
いながら子供の満たされない部分の何かをつかんでそれを少しでも埋めていくことが学童
クラブに求められているのかもしれないと思う。子供同士からつくり出される環境の中に
は、自立心、責任感、協調性も生んでいると感じた。私の考えが浅はかであったことを、
現場を見ることによって痛感している。
以上のように、インターンシップ研修を通してして、実際に現場での研修を経験して、
研修の前と後ではかなり、行政の仕事への考えは変化した。同時に、職員の方々から現場
で働くことの大変さ、市民に対しての意識を強く感じた反面、自分自身を振り返った時に、
行政への知識のなさを実感し、市民の一員として考え、行政に対する興味を一段と増す機
会に恵まれたと思った。現場を通して見えてくること、実際に動いてはじめてわかること、
総論と各論の大きな差を特に感じている。インターンシップ研修を行うことによって、短
い期間ではあったものの少しでも職場の空気を体験することで今後の自分にはかなりの刺
激を受け貴重な体験になった。これから、自分自身の考え方にすごくプラスになっている。
今後もこのような機会は必要であると感じている。インターンシップでお世話になった
方々に心から感謝して
日野市
インターンシップを通して
01B4144017J
武隈 美香
7月31日から8月13日までの10日間、私は日野市役所でインターンシップをさせ
ていただいた。10日間という期間は大変短いものであり、あっという間に過ぎていった
が、本当に多くの貴重な体験をさせていただいた。
まず、最初の3日間は「日野市」という市について基本的なことから学ばせていただい
た。「新撰組」による個性的なまちおこしのお話からごみ減量化にいたるまで様々な興味深
く内容の濃いお話を聞かせていただいたのだが、この3日間の基調講義の中で私が特に印
象に残ったのは二日目の浅川の水質調査である。日野市は新宿から30分足らずの距離に
あるにもかかわらず大変緑の多い地域であり、昔ながらの里山や用水が残る、とても自然
の豊かなまちである。児童クラブの子供たちと一緒に楽しみながら水質調査(浅川にすん
でいる生物をさがす)を行ったのだが、このように幼い頃から地域の自然に何らかの興味
をもつのは大変よい事であるし、このような経験が後に地元の自然について考えるきっか
けになるのだろう。将来の日野の環境を考えて活動している市の活動はとても素晴らしい
と感じた。
また、職場体験では産業振興課の方で3日間お世話になったのだが、短い期間でやはり
多くのことを学ばせていただいた。産業振興課ではおもに日野の農業を中心にして活動を
進めており、日野の農業について大いに学び、体験する事ができた。日野市の農業は田舎
の農業とは違って都市農業であり、 隣近所にお客さんがいる、 多品目少量生産、 土地
の値段が高い、 農業者の高齢化などにより、開発業者に狙われやすい、 住宅地内だと農
作業がしにくいなどの特徴があげられる。また、日野市は個人直売が大変盛んでいたる所
に直売所がある。共同個人直売所のような大きい直売所もあれば、直売所がない地域では
出張即売会も定期的に行われている。くわえて、最近、市内での生産が盛んなブルーベリ
ーはつみとり体験など観光農業として発展しており、面積が狭く、値段が高い都市の土地
でも工夫次第でうまく農業をやっていけるということが分かった。それ以外にも市では学
校給食に日野市でできた作物を出そうという動きも前から盛んで、「総合学習」の時間が設
けられたことで生徒に農業体験をさせるなど市内の学校とも密なかかわりをもっている。
私は学童農園に関するアンケート集計などにも携わらせていただくことができた。
最終
日にはパワーポイントでの発表があり、大変緊張したが何とか無事 10 日間のインターンシ
ップを終える事ができた。伝えきれない貴重な体験や感動を得ることができたが、一番心
に残ったのは市の職員さんたちの熱心な働きぶりである。様々な面からどうすれば市が良
くなるのかと頭を悩ませ、熱意を持って活動を行う姿を間近で見る事ができた。大変有意
義な 10 日間を遅らせていただき、心から感謝している。忙しい中、私たちを受け入れてく
ださり、お世話していただいた多くの方々に心からお礼を言いたいと思う。
三鷹市
インターンシップ所感文
01B1101001K 本多 広知
2 週間の三鷹市立駅前図書館でのインターンシップで、実際に体験することによって今ま
で気付くことがなかった多くのことについて考えることができた。また学生ではなかなか
できない貴重な経験をさせてもらった。
市立図書館はもちろん三鷹市役所の管轄であるが、図書館業務というのは市役所に仕事
の中でも市民との接触が最も多い部類に入る。その最も基本的な業務は貸出・返却である。
市民の目から見てもこれはわかるが、図書館業務における貸出・返却はとても大きなウェ
ートを占める。それだけに図書館では様々な工夫をしていることを学んだ。返却ボックス
の設置や、市内にある 5 つの図書館でならどこでも返却できる制度、蔵書を検索できるコ
ンピュータの設置、さらにまだ準備段階ではあるが IC チップを利用した効率的な貸出・返
却システムの導入も検討されている。しかし、今回の研修で僕が最も強く感じたことは、
図書館スタッフの対応が一番の行政サービスになっているということである。上記のよう
な制度はたしかに便利ではあるが、市民の中にはそれらを上手に使いこなすことを難しく
感じる人も多い。小学校低学年の生徒や年配の方々、体の不自由な人たちも図書館を利用
する。が、このような場合は目的の本を見つけられない場合が多い。そんなときに助けて
あげられるのが理想的な行政サービスだと言えるのではないだろうか。
僕が研修させていただいた三鷹駅前図書館ではこの点がとてもしっかりしていたように
感じる。図書館には毎日様々な利用者が訪れるが、その一人ひとりに本当に丁寧に対応し
ていた。僕はインターンシップの研修生として、図書館スタッフと市民の中間のような立
場から業務を見させていただいたが、市民の立場から見てもとても感じの良いサービスで
あったのではないだろうかと思う。三鷹市としては更なるサービスの向上を目指すために
このような市民への丁寧な対応を全体にさらに徹底させていくようにしていくべきだと思
う。コンピュータを利用したより効率的なシステムの導入とともに、こうした基本的な市
民とのふれあいも大切にしていかなくてはならないと感じた。
図書館独自のサービスにも工夫している点が多くあった。小学生以下の子供たちとその
保護者を対象にしたおはなし会を週に一度開いたり、CD の貸し出しや、市民のリクエスト
に応えて新しく発注する本を決めるというサービスは市立の公共施設としてとても望まし
いものであると感じた。おはなし会では出席した子供たちにカードを配り毎回それにシー
ルを貼っていったり、外部からボランティアの人を招いてお話をしてもらうなど、小さい
うちから本に親しんでもらえるようなアイディアあり、僕も実際に参加させていただいた
が、子供たちがとても楽しそうに参加できていたことが印象深い。CD の貸し出しは、大人
の利用者が多かったが、アニメの主題歌や流行のミュージシャンのものなど意外なほど充
実しており、本と同じくらい利用されていた。ただこれについては、図書館で CD の貸し
出しを行っていることを知らない市民が多いのではないかと感じた。もっと多くの人に知
ってもらえればさらに利用者が増え、資料も充実させることができるように感じたのが残
念だった。同じように、本のリクエストができることも知っている市民のほうが少ないよ
うに感じた。市の予算を使っているサービスなので、図書館だけでなく市役所本庁のほう
でもより多くの市民が利用できるようにアピールできるとよいのではないだろうか。
図書館は市の行政サービスとしては、特別な組織である。幼児から年配の方まで、幅広
い年齢層の市民が利用する。このような形の行政サービスは、市民のサービスの評価に使
われることが多い。市民のより大きな満足を求め、よりレベルの高いサービスを提供する
ことを目指すのならば、今後さらに力を入れてサービスの向上を図るべきだろう。自治体
としての評価もそれによってずいぶん変わってくるはずである。
三鷹市
インターンシップ研修所感文「三鷹市子供家庭文援センターで学んだこと」
01B1109024H 山村佳織
私は最初から三鷹市での研修を希望していたのだが、決定した研修先は、子供家庭支援
センターのびのび広場という、市役所とは位置・役割的にも離れた機関であった。当初は
福祉の知識のない経済学部の私にとって、具体的な仕事が想像できず、不安で一杯だった。
しかし、市民と直接関われる仕事であると聞いていたので大変嬉しかった。私が市民と向
き合って仕事ができる部署を希望していたのには理由がある。それは将来公務員を目指し
ている私にとって、今回の研修で公務員という仕事が自分に向いているのか確かめたかっ
た。公務員といっても様々な職種があるし、2 週間ばかりの研修ですべてが判るとは思って
いなかったが、少なくとも市民と触れ合える距離で働く中で、公務員に共通する「奉仕す
る気持ち」が持てなければ目指してはいけないだろうと思ったからだ。
支援センターは、平成 14 年に子供と家庭に関する相談事業の拠点として開設された新し
い施設であり、その中でも三鷹市は都内で最も優秀に機能しているという。それゆえに外
の市で対応できない複雑なケースが回って来る事もあれば、システムの研究・見学の申し
込み、さらにマスコミの取材も多い。センターで行っている主な仕事は、 子供と家庭に関
する総合相談
親の出産や入院時に子供を預かる緊急一時保育
子供を預かる一時保育(入学前の幼児)・トワイライト(小学生)
親が買物や仕事の間に
親子の交流などを行う親子
広場事業などの仕事がある。私はもちろん相談には答えられないので、主に一時保育に関
する事務を担当していたが、同じ職場にいて電話で相談を受けている職員の様子や言葉か
ら、相談内容の深刻さが伝わってきた。例えば DV(家庭内暴力)・引きこもり・虐待・自閉
症・リストカットなど、私たちの日常ではあまり耳にしない重たい単語も平気で飛び交う。
ここで私が驚いたのは、電話対応をする相談員の話し方が本当に穏やかだということだ。
これはカウンセリングの基本らしいのだが、相手がパニックに陥っている時こそ落ち着い
て話さなければいけないそうだ。当然に聞こえるかもしれないが、自分ができるとは思え
ない。その上言葉一つで相手の気持ちを大きく左右させるのだから、慎重な言葉選びも必
要だ。森田さん・佐伯さんは相談のほとんどを二人で対応し、ケースマネジメント機能を
果たしている。これは、相談の内容に応じて市の関係機関、児童相談所・保健所などの外
部機関とネットワークを形成し、介護士・精神科医・臨床心理士などのスーパーバイザー
の協力を得て問題解決に貢献する機能だ。また相談を受けない職員の方々もそれぞれに経
歴は全く異なるが、子供の育児・福祉分野で経験豊富であり、子供を預けに来たお母さん・
子供とコミュニケーションをとるのが本当に上手い。初対面に強いのはもちろん、常連の
お母さんなら顔色や声のトーンだけで精神状態まで掴んでいる様に見えた。そこで何か変
だと感じたら、
「最近どうなの?」とすかさず声をかけて「実は・・・」と相談にもちこむ技
は流石である。こうやってお母さんと話すことで、育児のストレスを和らげてあげるのも
大切な仕事なのだとわかった。
最後に今回の研修はお客さんではなくセンターの一員として参加型であったために、職
員の方々とすごく仲良くなれたことが嬉しい。将来の不安など何でも相談に乗ってくれた
し、何より自分の仕事にやりがいを感じていて、楽しそうに仕事をしている姿が本当にか
っこよく見えた。私も将来自分の仕事に自信をもって人に話せる杜会人になりたいと強く
思った。センターの皆さん貴重な 2 週間をありがとうございました。
三鷹市
インターンシップ所感文
01B4143016H 中野 晋平
僕は事前授業では三鷹市の国際化問題について学習していましたが、研修は生活経済課
に配属になりました。しかし経済学部ということもあり興味はありました。2 週間という短
い期間ではありましたが、普段では経験できない貴重な体験をさせていただきました。
僕がこの研修で得たものは「積極性」です。これはこの研修を通して得たものとして自
信を持っていえます。研修の最初のころは、研修先の人に言われたことをこなすだけでし
たが、研修録を毎日書くたびに「今日はこれだけしかしていない、なにか市役所の一員と
して役に立てたのだろうか?」と思っていました。ただの大学生が何かの役に立っという考
えはおこがましいかもしれませんが、インターンできた以上何か少しでも役に立って見た
いと思っていました。何も経験したことがない素人だったのでまず二つのことを始めまし
た。一つ目は、挨拶は大きな声でする。二つ目は、朝はなるべく早く行くことです。そう
することによって自分の存在をアピールすることから始めました。だんだんと慣れてくる
うちに、自分から仕事を引き受けるようになり、だんだんと職場にも打ち解けていけまし
た。これは、職場の人たちの親切な指導も大きかったです。パソコンのことを教えていた
だいたり、課の業務内容を教えていただいたり、貴重な時間を割いて指導していただけま
した。そして、初めて自分で資料を集めて、まとめる仕事を任されました。
任された仕事は、「スペースインキュベーター」に関する政府の補助金活用例を調べるこ
とでした。僕はまったくスペースインキュベーターについて知りませんでした。まず課の
人におおまかなことを教えていただきました。スペースインキュベータは新規に事業を起
こす人や創業間もない企業に、国や自治体が既存施設を改修したり、新たに施設を作りバ
ックアップしていく事業だということがわかりました。まず、インターネットで施設概要
を調べていきましたが、国の補助金で新規に施設を建てたらいくらかかったか、既存施設
を改修した場合はいくらかかったなどの詳細はわかりませんでした。課の人に相談すると、
「電話で聞いてみたら」と言われました。大学の調べ物だったら、きっとそれ以上は調べ
ていなかったと思います。別になんでもない、当然のことですが、僕にはこの一言が非常
に印象に残っています。これは与えられた仕事なんだから妥協せず、しっかりやらなけれ
ばと思いました。それから宮城県花巻市、長野県、大阪府、香川県高松市に電話で詳細を
聞きました。なかなか返事がこなくて困ったこともありましたが、一応形にはなりました。
また三鷹市にも三鷹産業プラザという SOHO 施設があることを知りました。別になんて
ことはないように感じますが、自分にとっては、妥協して終わってしまうのではなく、積
極的にもう一歩踏み込んでいくことによって充実した時間を過ごせた思います。
僕は将来公務員を希望していますが、今回のインターンシップは今後の進路を考えるう
えで大変役にたちました。普段は行政の受け手として、市役所は一番身近な自治体なのに
あまり関心がなく、遠い存在のように感じていましたが、今回このインターンシップに参
加して考えを改めました。今回三鷹の阿波踊りに参加して市民の方はもちろん、市役所の
方も一緒になって踊っている姿を見てこういうイベントはもちろん街町づくりも市民と行
政側が一緒に行うものなんだと深く感じました。また、三薦市では、ロビーのモニターで
議場の様子を流していたり、ホームページを駆使したりして市民との距離をなくす努力が
なされていました。僕も今では新聞の武蔵野版を熟読するようになり、自分の住んでいる
周辺地域に関心を持っています。
武蔵野市
インターンシップを終えて
01B1101031H 菊池 篤史
私は、冬期休暇の課題の時点で武蔵野市の教育について興昧を持っていたので、武蔵野
市教育委員会を希望しました。
研修修は 8 月 4 日∼7 日までを武蔵野市中央図書館、8 日∼12 日までを生涯学習・スポ
ーツ課の2カ所でさせていただきました。
武蔵野市中央図書館での研修は、初めての研修ということもあり何分緊張していました。
図書館の仕事というと、図書の貸出業務や図書の配架作業などがイメージにあり、それら
外から見える業務以外にも、例えば、交換便の処理や、書庫での作業など多くの業務があ
ることを学びました。それらの業務の中で私が体験させていただいたものは、ごく一部で
はありますが、それらの業務や、職員の方々の連携で図書館は成り立っているのだと、実
感しました。
また、図書館が行っている企画には様々なものがあり、図書館内の施設を使った映画の
上映会、小教'室を使った企画、目の不自由な方々にも本に親しんでもらおうという催しも
開かれている。
また、武蔵野市の図書館では、小さい子どもの頃から木に親しんでもらおうと、
「むさし
のブックスタート」を実施していて、保護者向けにお薦めの図書を紹介する配布物を作成
している。また、小学校 3 年生対象の「読書の動機付け指導」を行っています。
このように図書館は様々な企画を準備し、図書館を市民に少しでもよりよく利用しても
らおうと職員の方々が努力している姿が見られてよかったと思っています。
次に、生涯学習・スポーツ課での研修は、事前相談を何度かしていたので、初めからス
ムーズにできたと思っています。主な研修内容は、かねてから興味のあった「土曜学佼」
の一つである、
「むさしのばやしチビッコ教室」の夏合宿の準備、片づけ、実際に参加手伝
いをするということでした。むさしのばやしは、むさしのばやし保存会と市役所が行って
いるおはやしの教室です。この様に、武蔵野市では、地域の方々や、施設、大学との連携
で様々な「土曜学校」が行われています。そのうちの一つである、むさしのばやしチビッ
コ教室に参加させていただきました。
合宿に参加して、初めに感じたことは、私は市役所の職員でもなければ指導員でもない
ので子どもたちとどう接すればよいか困惑しましが、子どもたちの方から近付いてきてく
れたので非常に嬉しかったです。また、自分から仕事を見つけなければならないというこ
とも学びました。
研修最終日の午後には、市の公文書を書かせていただくという非常に貴重な経験をしま
した。そのような文書を私に任せていただいたということがありがたく嬉しく思いました。
最後になりますが、この仕事は、地域の住民や施設など様々な連携、協力があって初め
て成り立つということを、このインターンシヅプに参加して改めて実感しました。また私
の公務員という将来の目標を固める上でも絶好の機会になったと思います。
武蔵野市
インターンシップを通じて
01B3151002D 平野 翔大
私は今回、2週間という短い間でしたが、武蔵野市役所でのインターンシップを通じて
多くの事を学び、そして経験しました。公務員を目指している私にとって、公務員とは何
か、地方公務員と国家公務員の違いは何かということを直接職員の方に教えて頂きました。
「住民のために働く」とはいっても、今までは本などで得た知識でしか理解していなかっ
たのですが、私が配属された都市整備部のまちづくり推進課では、実際に市民の方に窓口
や電話で用途地域を教えるなどといった事をしていました。また、公務員というのは、午
後5時で仕事を終えて帰宅するといったイメージを持っていましたが、実際には違いまし
た。用途地域の見直しや事業の説明会を夜7時から行っていたり、インターンシップの期
間中に台風が来るということがあったのですが、その際に土曜日にもかかわらず被害が起
こった時に備えて市庁舎で待機することもありました。このように、住民に一番身近な行
政機関として市役所などがあり、逆に地方公務員の方から見ればその地域の人々とふれあ
いながら仕事をしていくことがわかりました。
さて、仕事の方ですが市役所で働くには様々な知識が必要だということがわかりました。
例えば、私はまちづくり推進課に配属されたわけですが、まちづくりとは何なのか、現在
この地域はどのように整備されていて、どのような問題が起きているのかということがわ
かっていないと仕事ができるはずがありません。つまり、市役所ならばその市の事を、区
役所ならばその区の事(歴史的背景や地理的条件など)をわかって初めて仕事に取り組む
ことができるのです。そして、それらの知識を踏まえた上でまちづくりを行うわけですが、
行政機関が行うことの出来る仕事の範囲は法律で定められていて、まちづくりならば都市
計画法で定められていること以外はできないのです。また事業を行うにあたっても、新し
い問題というのが必ず発生するわけで、例えば、渋滞を解消するために7・6・1号線(道
路の名称)を拡張したいと思ったら、まず土地を買収しなければならない。その買収にも
莫大な予算が必要だし、そこに住んでいる人が全員「はい、いいですよ」なんて簡単に承
諾するはずもなく言い争いが起こってしまいます。そこで、説明会や話し合いの場を設け、
説得するのも公務員の仕事なのです。
インターンシップの期間中に訪れた施設や事業現場からもたくさんの事を学びました。
木の花小路公園は“市民が育てる公園”という趣旨の下、“生きものばんざいクラブ”という市
民団体が自主的に公園づくりに関わっています。‘ムーバス’という全国で初めて武蔵野市が
運行させたコミュニティバスがあります。これは、高齢の市民の手紙がきっかけで、市内
の交通不便地域の解消や高齢者が気軽に安全に街へ出られることを目的としたものです。
さらに、運賃も100円均一で、バス停の間隔が平均200m、民間の路線バスが通れな
いところを走り、殆ど定時刻に発車するのも魅力です。運転手には定年退職の嘱託運転士
をほぼ全面的に投入しています。‘0123はらっぱ’は子育てをする親たちや子供(0∼3
歳)を対象としたコミュニケーション施設として役立っています。
このように武蔵野市は全国に先駆けて事業を行っているのですが、市民や市の職員、市
で働く人がそれぞれ自助・共助・公助という意識を持っていると同時に、市民が中心とな
る市民参加型のまちづくりを目指している結果だと思います。
最後になりましたが、今回のインターンシップを通じて、普段では決して経験できるこ
とがない公務員の仕事を、一部ではありますが実際に体験させて頂き、この貴重な経験を
今後の自分の将来に活かして行きたいと思います。
所沢市
インターンシップ所感文
00B3138014K 畠山 輝
所沢市のインターンシップに参加して、市の職員の仕事を一部ではあるが理解すること
ができた。私が2週間の研修で参加させていただいたのは、清掃事業、生涯学習啓発事業、
と交通安全課での放置自転車対策だった。所沢市のインターンシップでは、市の抱えてい
る問題をより身近に感じるためにということで、デスクワークではなく、現場でのよりリ
アルな体験をさせていただいた。強烈な臭いのする回収ゴミの手選別、放置自転車の撤去
作業など、かなり骨の折れる作業ばかりだったが、そこから考えさせられることはとても
多かった。 事前に図書館まで足を運び、総合計画や市民意識調査などに目を通してはい
たが、それだけでは想像もできない現場の考え方、雰囲気を知る貴重な体験だった。
初日には、所沢市の市政概要について説明を受けたが、人口が増えていく、人が集まる、
そうした中で多様化していく市民からの要望、意見をどのように調整し、実現していくか
理想と現実を知った。市の職員といっても働く場所も違えば、している仕事もそれぞれ違
い、市の仕事というのが多岐にわたるという印象を感じた。役所の仕事は最大のサービス
業と聞いたこともあったが実際そうだという印象も受けた。
清掃事業の研修では、まず東部クリーンセンター、リサイクルふれあい館で循環型社会
について講義を受けた。東部クリーンセンターは今年4月から操業でまだとてもきれいで、
とても大きく、ものすごい施設を造ったものだと思った。10 年前から構想はあったようだ
が、立派な施設の建設までには、地域住民との話し合いや、ダイオキシン騒動、オオタカ
の住む森など様々な問題が背景にあり、排ガスのダイオキシン類の排出基準は国から示さ
れた基準よりもはるかに厳しく自主規制を加え、白煙すら煙突からでない。それだけでは
なく、建設の際には自然の緑もできるだけ多く残し、森の再生や、屋上緑化を施し、環境
保全の徹底さには正直驚いた。隣接するサイクルふれあい館も、市の環境・ゴミ政策の拠
点としてはとても立派なものだった。市民の方々にはこれらの施設の意味を理解してもら
えているのかどうか疑問に感じた。ゴミの量が年々増えてきていることを市民はどれだけ
実感しているのだろうか?ゴミの減量を市民ひとり一人に考えてもらうには、これらの施
設を活かしてどのように働きかけていくのかが課題のひとつだと感じた。
研修はその他にも、ごみ収集車に同乗し、収集業務体験や、生涯学習センターでの情報
紙などの編集、そして交通安全課での放置自転車の撤去作業など、すべての場面で市民の
生活に関わるものだった。住民ひとり一人にはそれぞれの生活があり、その生活に大きく
関わる重要な仕事だということを再確認した。そして、ゴミの収集業務も、放置自転車の
撤去・処分の作業も、駐輪場の新規設置も、まちづくりにつなげる学習事業を充実させる
取り組みも、すべて限られた財源の中でおこなわれなければならず、一方では理想のまち
をつくろうと住民のこえに耳を傾け、ときには、住民からの苦情や対応に追われるといっ
た感じの狭間での仕事の現場を見て、正直自分にできるか不安になったこともあったが、
2週間の間で多くの人と接し、話を聞き、やはり市の職員として働きたいなという気持ち
を強く持った。
この実習で感じたことはこれから先も大切にしようと思う。2週間で見えてきた課題問
題というのは簡単に解決できるものでは決してないと改めて感じさせられた。
所沢市
インターンシップに参加した体験所感について
01B4143017F
加賀谷 有希
所沢市のインターンシップは市役所内で各課に所属して事務業務をするわけではなく、
現場に行っての研修であった。東部クリーンセンター、リサイクルふれあい館の見学、び
ん、かん、プラスチックごみの手選別作業、ごみ収集作業、養護老人ホーム「亀鶴園」で
のお年寄りの介助、交通安全課での自転車撤去作業の5項目を体験した。
全ての実習を通して学んだことは2つある。 理想と現実とのギャップがある。 市役所の仕
事は市民生活の広い範囲を扱い、その影響も大きい。ということである。
理想と現実があるという原因の一つとして、現場と事務の考え方にずれがあるということが
挙げられると思う。例えば、養護老人ホームという現場で老人の世話をするケアワーカーの方
と、養護老人ホームの館長などの幹部の方、または市役所内で問題点に対する解決策を見
出そうとしている保健福祉部の職員の方では考えが違うということが挙げられる。幹部の方は、
養護老人ホームは比較的日常生活に支障がない老人が生活していて、酒、タバコも自由で
あり、基本的には見守りと言う程度でよいと言う。しかし、現場のケアワーカーの方は、急に部
屋で倒れたりするので酒、タバコは危険だという。また、実際に介助体験をしてみて分かった
ことでもあるが、ケアワーカーの方の話によると自分で生活が出来るといっても、やはりお風呂、
食事などは付き添っていなければならないし、夜中いなくなる老人もいて、ほとんどつきっきり
で世話をしているそうである。このように幹部の方、または市役所で管理している方は理想を
考えがちであるが、現場の方は今の現実を見つめるべきであると考えていた。
学んだことの二つ目は、市役所の仕事は市民生活の広い範囲を網羅し、市民生活に一番
影響を与えている仕事であると感じた。例えば交通安全課の自転車撤去作業は、市民として
はやって欲しくないことであるが、駅周辺の交通の安全、景観をよくする上でやらなくてはなら
ないことである。交通安全課は市民からの苦情が絶えないと言う。駐輪場が遠い、お金がか
かる、時間がない、などの苦情が多い。しかし、駐輪場はちゃんとある。例えば航空公園駅の
駐輪場は、駅前にあるにもかかわらずほとんど駐輪している人はいない。どこに駐輪している
のかといえば、駅の出入口の階段の前に停めている。これでは緊急の場合に救急車などが
入るスペースがない。市民が快適に駅を利用でき、緊急事態に対処するためにも取り締まら
ないわけにはいかない。交通安全課は、実習した中で一番市民に密着した仕事をしていると
感じた。
このように、インターンシップでは現場の仕事を見学、体験したのであるが、市役所の仕事
は市民に直接影響を与えるものであることであるから、一番重要なことは、市民の日常生活の
快適さを提供するために、市役所の職員は、現場や事務作業や政策担当者と連携を図って
いくべきであり、理想と現実のギャップを埋めるために、職員一人一人が、常に問題となるも
のの解決策を見出す努力をしなければならないだろう。研修の一環として、問題点の解決策
を考えてみたのだが、1日や2日でできるものではない。現実を考慮して、市の財政が許す範
囲で、やらなければならないこと、しかし、そこまでやるかということを分け、市民の大部分が
賛成するような政策を見出す努力を怠ってはならないだろう。