Quality Control Policy 品質管理ポリシー 最終更新:2014年5月21日 PART. 1 モニターの品質管理について 調査結果の信頼度は、モニターの品質によって大きく左右されます。ク ロス・マーケティングでは、独自の運営・管理方法に基づき、モニター品 質の向上に努めています。 Quality Control Policy 2 1 クロス・マーケティングのモニターについて 国内最大級 160万人超のアンケート専用データベース 「リサーチパネル」 高品質の調査を行うために、私たちはアンケート専用の大規模モニターの構築に注力してまいりました。 その答えが、「リサーチパネル」です。 「リサーチパネル」とは、私たちクロス・マーケティングが総合情報サイト「ECナビ」と、【モニター管理のみを目的に】共同で設立し た、日本初の『アンケートモニター運営専門会社』です。 リサーチパネルの有効モニターの定義 リサーチパネルでは、調査データの品質を高めるため、以下のケースを排除し、有効モニターとしています。 アンケート依頼のEメールアドレスが無効 不正回答・矛盾回答が多い 1年以上アンケートに参加していないモニター その他の理由で、調査モニターとして不適切と判断される 登録属性について モニターは、27項目(※)の属性情報を登録。また「自動車モニター」「携帯電話モニター」といった、目的別の『特別モニター』も充実しており、調査目的にあわせて最適な ターゲットを抽出することが可能です。 また、登録属性は随時更新されますので、常にフレッシュな属性情報を使った調査が可能です。 ※ 性別、都道府県、婚姻状況、業種、職種、役職、同居家族人数、子供の有無、世帯年収、運転免許有無、自家用車の有無、等 有効モニター数の公開 毎月、有効モニター数に関する最新情報をクロス・マーケティングのホームページ上にて公開しています。 (http://www.cross-m.co.jp/) モニターの募集方法 「リサーチパネル」のアンケート会員は、総合情報サイト「ECナビ」をはじめ、プロバイダー、ポータルサイトへの広告出稿、アフィリエイトサイトの利用など、インターネットユーザー から幅広く募集されています。これにより、特定のサイトや広告に偏らない大規模モニターの構築を図っています。 【アフィリエイトサイトの例】 A8、ad-link、JANet、アクセストレード、リンクシェアジャパン、 My アフィリエイト、ネットマイル、等 【広告出向先の例】 コカ・コーラパーク、CMサイト、チャンスイット、poncan、等 3 2 モニター管理の基本原則 クロス・マーケティングでは以下の4点をモニターの管理原則として、運営・管理を行っています。 アンケート専用モニターの原則 正確な登録情報の原則 不正登録防止の原則 不正回答者排除の原則 3 モニター管理について アンケート専用のモニター ≪アンケート専用モニターの原則≫ リサーチパネルのモニターは、アンケートに回答することを目的としたリサーチモニターとして管理されており、モニターに対して、販売促進目的の広告メールや広告表示など、 調査以外の働きかけは一切行っていません。 回答者全員への謝礼付与 モニターがアンケートに正規に回答した場合、回答者全員に謝礼としてポイントを付与します。 ポイントはアンケートごとに設定され、対象となり、かつ回答されたモニターに対してのみ付与されます。 ポイントはアンケートの設問数や難易度に応じて設定されます。 ポイントは事前調査(スクリーニング)/本調査それぞれに設定・付与されます。 獲得したポイントは累積することができます。 累積ポイントは換金、もしくは景品やマイルに交換することができます。 ポイントを換金する場合には、指定の銀行口座、または提携カードの口座にキャッシュバックされます。 モニター登録時に不正があったと判断された場合、注意喚起メールを送信し登録内容の更新を促しますが、改善が見られない場合には退会処理となり、累積ポイントは没 収されます。 調査開始前のモニターへの明示事項 調査対象モニターに対して、調査開始前に以下の事項を明示しています。 1.利用目的 2.調査機関 3.プライバシーポリシー 4.調査実施主体名 5.謝礼の内容 6.問合せ先 7.回答所要時間 4 4 モニターの登録・更新 登録について ≪正確な登録情報の原則≫ モニターは性別・年齢・職業などの所定の属性情報を登録します。登録に際して、以下の事項に該当する場合は登録を承諾しません。 また、承認後に該当することが判明した場合、有効モニターより削除しています。 自己の属性情報を故意に偽って申告した場合 他人になりすまして属性情報を申告した場合 同一人物が二重に登録した場合 過去に規約違反などにより、当モニター資格の停止または取り消しが行われていた場合 モニター数の開示 最新のモニター数は当社ホームページ上にて一般に公開し、毎月更新しています。 登録の年齢制限 16歳未満の方の登録には保護者の同意が必要です。また、6歳未満の方は登録できません。 更新について 定期更新(強制更新)、追加項目の情報取得などにより、正確なモニター属性情報の管理に努めています 定期更新(強制更新) 年に1回(6月頃)、全モニターに対して「属性情報の強制更新」を行っています。 モニターは、更新を行わない限り、以降の調査に参加することができません。 随時更新 モニターのアンケートマイページ上に属性情報更新のページを常備し、モニター自身が随時更新できる仕組みを用意しています。 追加項目の情報取得 最新の属性情報、および追加項目の情報取得のため、随時、モニター全数調査を実施しています。 それをもとに、より正確な情報管理と、属性追加による特別モニター(※)の構築に努めています。 ※全数調査の回答をもとに、アンケートモニターの詳細属性をデータベース化したもの。特定対象者が絞り込まれているため、低コストでの抽出が可能です。 退会について モニターから退会の申し出があった場合、即時退会の手続きを取り、有効モニターから削除しています。 5 5 モニターの不正登録防止 ≪不正登録防止の原則≫ 不正登録防止のため、登録時および、登録後の定期クリーニング時に、個人の属性情報をもとに重複などのチェックを行い 不正登録者の有効モニターからの削除を行っています。 登録時における重複・なりすまし登録の防止 登録システム上の管理により、以下に該当する登録は不可としています。 同一Eメールアドレスでの登録 入力情報の重複 (「郵便番号」、「氏名」、「生年月日」の重複) 登録後の定期クリーニング 無効Eメールアドレスチェック 一定回数、調査依頼メールが届かない無効アドレスの登録者は有効モニターより削除しています 重複・なりすまし登録チェック (1) 同一Eメールアドレスでの登録 (2) 入力情報の重複 (「郵便番号」、「氏名」、「生年月日」の重複) 登録後のモニター認証 登録時、モニターには個人認証用のパスワードが発行され、その後のアンケートに回答する際にパスワードでの認証を行うことで、重複回答やなりすまし回答を防止していま す。また、各モニターに対して、専用のアンケート一覧ページを提供し、履歴管理等の利便性を高め、協力率の向上に努めています。 6 6 不正回答者について ≪不正回答者排除の原則≫ 不正回答者の定義 以下の事項にあてはまる行為が確認された場合は、不正回答者と判断します。 1.アンケート回答に関して 他の会員になりすまして回答する 同一人物が複数の会員登録を行い、アンケートに回答する 不適切・不誠実な回答をする 2.座談会等への参加に関して 同日・同時間帯に開催される複数の座談会へ応募する 座談会当日、事前連絡無しに欠席する WEBアンケート時の回答と、当日のインタビュー回答内容が明らかに異なる 3.その他、当社が不適切と判断する行為を故意に行った場合 不正回答者への措置 不正回答者と判断された場合、注意喚起メールを送信し登録内容の更新を促しますが、1週間以内に改善が見られない場合には有効モニターから削除しています。 7 7 個人情報保護方針 当社は、当社の顧客となる取引先企業様に対して、マーケティングならびにマーケティング・リサーチ機能を、高い品質で提供する ことによって、顧客の事業活動に貢献することを目指しております。これらの業務を遂行するにあたり、一般の消費者、取引先、従 業員の皆様から個人情報をご提供いただくことは非常に重要な事業活動と認識しており、それらの個人情報を保護する観点から、 以下の通り「個人情報保護方針」を定め、これを実施し、維持し、かつ改善することを宣言いたします。 1. 当社は、当社の事業活動において取得・利用する個人情報および従業員等の個人情報の取り扱いに関し、個人情報の取り扱いに関する法令、国が定める指針その 他の規範を遵守いたします。また、さらに個人情報の日本工業規格「個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」(JIS Q 15001)に準拠した当社の個人情報保護 マネジメントシステム策定・遵守し、個人情報を保護いたします。 2. 当社は、個人情報の取得・利用にあたっては、その利用目的を特定することとし、その利用目的、問い合わせ窓口をお知らせしたうえで、必要な範囲での取得および 利用を行います。また、必要な範囲を超えた個人情報の取り扱い(目的外利用)を行わないために、適切な管理措置を講じます。 3. 当社は、取得した個人情報を適切な方法で管理し、ご本人の同意を得ている場合や法令に基づく場合等を除き、第三者に開示・提供することはありません。アンケー ト、キャンペーンの応募等を受けつける際に取得する個人情報は、個人情報を含まない形で集計されて当社の事業活動に利用させていただくほか、皆様への回答、連 絡やプレゼントの送付に利用させていただきます。 4. 当社は、取得した個人情報に関し、不正アクセス、個人情報の漏えい、滅失または毀損の防止および是正に努め、厳正な管理のもとで安全に蓄積・保管します。 5. 当社は、委託元よりお預かりした個人情報を、厳正なる管理のもと、契約の範囲内で利用します。 6. 7. 当社は、個人情報の取り扱いに関する苦情および相談を受けた場合は、その内容について事実関係等を調査し、合理的な期間内を持って対応いたします。また、ご 本人様より、個人情報の確認、訂正等を希望される場合には、合理的な範囲ですみやかに対応させていただきます。 当社は、社会情勢・環境の変化を踏まえて、個人情報保護マネジメントシステムの継続的改善に努めます。 2003年12月1日制定 2010年9月1日最終改定 株式会社クロス・マーケティング 代表取締役社長兼CEO 五十嵐 幹 当社は、2004年9月に、経済産業省の指導のもと(財)日本情報処理開発 協会が運用する「プライバシーマーク制度」に基づくプライバシーマーク付 与認定事業者になりました。 当社は、今後も引き続き、個人情報を安全かつ適切に取り扱い、安心して サービスをご利用いただける体制の維持、改善に努めてまいります。 8 PART. 2 調査票・画面制作における品質管理について 回答の制度を向上させるためには、適切な調査票作りに加え、調査画 面上でも適切な回答制御を行うことが不可欠です。 クロス・マーケティングでは、「調査票作成・チェック」「調査画面制作」に おいて、蓄積された独自のノウハウにより、回答精度向上に努めていま す。 Quality Control Policy 9 1 調査実施における品質管理 調査票について 調査票において、適正でない設問の構成、わかりにくい質問文、選択肢の過不足などがあると、対象者の誤解、解釈の差を生み、回答精度に大きく影響が出ます。クロス・ マーケティングでは、より精度の高いデータを収集するため、リサーチャーによる調査票作成、さらには専任スタッフによる綿密な調査票チェックを行っています。 画面制作について 矛盾回答を防止するためには、適切な調査票作りに加え、調査画面上で適切な回答制御を行うことも必要です。クロス・マーケティングでは、より精度の高いデータを収集す るために、複雑な回答制御に対応可能なカスタマイズ設計を標準仕様としています。 データクリーニングについて クロス・マーケティングでは、回収したデータをクリーニングせずに、そのままクライアントへ納品することはいたしません。設問間・選択肢間の回答の整合性、回答としてふさわ しくない自由回答内容など、これらのチェックを人の目を通して行うことで、より精度の高いデータの提供に努めています。 2 調査実施時の禁止事項 テーマ 年齢 喫煙 20歳未満 飲酒 20歳未満 機微情報の取得について パチンコ 18歳未満 クロス・マーケティングでは、個人情報保護の観点から、身体・精神障害に関する情報、病気に関する情報、 政治・宗教に関する個人的な情報など、センシティブな情報の取得は回答者の同意を必要としています。 回答者の同意の無い機微情報の取得は一切禁止しています。 競馬 20歳未満 競輪 20歳未満 競艇 20歳未満 オートレース 20歳未満 法定年齢について クロス・マーケティングでは、法定年齢未満のモニターに対しての調査実施は、禁止しています。 参考例 10 3 調査票における品質管理(1) 調査票において、適正でない設問の構成、わかりにくい質問文、選択肢の過不足などがあると、対象者の誤解、解釈の差を生み、 回答精度に大きく影響が出ます。クロス・マーケティングでは、より精度の高いデータを収集するため、以下の項目に留意し、調査票 の作成、チェックを行っています。チェック後、調査票に修正が必要な場合は、お客様への確認を実施しています。 選択肢の欠落 多くの回答が予測される代表的な選択肢の欠落がある場合、正確な回答を得ることが出来ません。 選択肢を作成する際には、設定する選択肢に不足がないように確認することが重要です。 悪い例 Q1 自宅や会社・学校、通勤社内などの場所に関わらず、 普段読んでいる新聞はどれですか。(いくつでも) □朝日新聞 □読売新聞 □毎日新聞 □産経新聞 □日経新聞 □その他( □新聞は読まない 全国調査の場合、地方 では「地方紙・地元紙」 の回答が多数予測され )ます。また、選択肢を正 式名称にすることも重要 です。 良い例 Q1 自宅や会社・学校、通勤社内などの場所に関わらず、 普段読んでいる新聞はどれですか。(いくつでも) □朝日新聞 □読売新聞 □毎日新聞 □産経新聞 □日本経済新聞 □地方紙・地元紙 □スポーツ紙 □その他( □新聞は読まない ) 11 3 調査票における品質管理(2) 専門用語・業界用語 回答者にとってわかりにくい「一般的でない専門用語・業界用語」は誤解を生む可能性があるため、正確な回答を得ることができません。 正確な回答を得るためには、回答者にとってわかりやすい一般的な用語を用いる、または、その用語の説明文・注釈をつける必要があります。 悪い例 Q1 あなたがご自宅で使用しているプリンターを 以下の中から全てお選びください。(いくつでも) 良い例 □LP(SFP) □IJP(SFP) 専門用語や業界用 □MFP 語などは、そのまま □その他( ) では回答者にとって □自宅でプリンターは使用していない Q1 あなたがご自宅で使用しているプリンターを 以下の中から全てお選びください。(いくつでも) □カラーレーザープリンター □モノクロレーザープリンター □インクジェットプリンター □複合機(スキャナ・コピー・FAXなどとの一体型) □その他( ) □自宅でプリンターは使用していない わかりにくいケースが 考えられます。よって 一般的な用語で作 成します。 あいまい・難解なワード 難解な単語、あいまいな言葉・表現は、専門用語・業界用語と同様に、回答者の誤解を生んだり、個人によって解釈が異なったりと、正確な回答を得ることができません。 論点を明確にし、難解な単語はわかりやすく表現する必要があります。 悪い例 Q1 あなたはスポーツをどの位見ますか。(ひとつだけ) ○よく見る ○時々見る ○あまり見ない ○全く見ない 「スポーツ」だけでは、どこで見 るのか?何で見るのか?どの スポーツを見るのか?がわか らないため、回答者ごとに解 釈の差が生まれてしまいます。 個人間で解釈の違い、誤解 が生まれないような質問文を 作成する必要があります。 良い例 Q1 あなたはテレビでスポーツ中継をどの位見ますか。 (ひとつだけ) ○よく見る ○時々見る ○あまり見ない ○全く見ない 良い例 Q1 あなたはテレビでプロ野球中継をどの位見ますか。 (ひとつだけ) ○よく見る ○時々見る ○あまり見ない ○全く見ない 12 3 調査票における品質管理(3) 黙従傾向 「はい」「いいえ」で問いかける質問文は、回答者がそのまま「はい」に呼応してしまう(黙従傾向)ケースが考えられます。 選択肢を5段階で作成するなど、回答者が問いかけに呼応しない設問設計が必要となります。 悪い例 Q1 あなたは映画に興味・関心がありますか。 (ひとつだけ) 良い例 ○はい ○いいえ Q1 あなたはどの位、映画に興味・関心を持っていますか。 以下の中から最もあてはまるものをお選びください。 (ひとつだけ) ○非常に興味・関心がある ○やや興味・関心がある ○どちらともいえない ○あまり興味・関心がない ○まったく興味・関心がない ダブルバーレル 1つの設問内に2つ以上の論点が含まれる(ダブルバーレル)と、何について回答したデータなのかが特定できなくなるため、正しいデータを得ることができません。 1つの設問に対して、論点が複数含まれないように設問を作成することに注意が必要です。 悪い例 Q1 普段、何時頃にテレビやラジオを見聴きしていますか。 (ひとつだけ) テレビとラジオが一緒に同一 □早朝4:00~6:00 設問内に含まれていると、 □6:00~8:00 □8:00~10:00 回答内容が「テレビ」「ラジ □10:00~12:00 オ」のどちらを意味している □12:00~14:00 のか特定できません。 □14:00~16:00 テレビとラジオで設問を分け □16:00~18:00 るなど、回答内容が特定で □18:00~20:00 きるような設問設計が必要 □20:00~22:00 です。 □22:00~24:00 □深夜0:00~8:00 □2:00~4:00 □テレビ・ラジオは見聴きしない 良い例 Q1 普段、ご自宅でテレビを見ているのは どの時間帯ですか。(いくつでも) □早朝4:00~6:00 □6:00~8:00 □8:00~10:00 □10:00~12:00 □12:00~14:00 □14:00~16:00 □16:00~18:00 □18:00~20:00 □20:00~22:00 □22:00~24:00 □深夜0:00~8:00 □2:00~4:00 □テレビは見ない Q2 普段、ご自宅でラジオを聴いているのは どの時間帯ですか。(いくつでも) □早朝4:00~6:00 □6:00~8:00 □8:00~10:00 □10:00~12:00 □12:00~14:00 □14:00~16:00 □16:00~18:00 □18:00~20:00 □20:00~22:00 □22:00~24:00 □深夜0:00~8:00 □2:00~4:00 □ラジオは聴かない 13 3 調査票における品質管理(4) 誘導質問 質問文の内容に必要以上の情報を与えてしまうと、誘導質問となり、回答者自身の純粋な回答を妨げてしまいます。 悪い例 Q1 「日本人の9割は自分の生活レベルは中流と 考えている」との官庁の調査結果が、新聞掲載後に 話題となっていますが、日本の社会全体を仮に 次の階級に分けるとすれば、あなたはどれに入ると 思いますか。(ひとつだけ) 良い例 Q1 日本の社会全体を仮に次の階級に分けるとすれば、 あなたはどれに入ると思いますか。(ひとつだけ) ○上流の上 ○上流の下 ○中流の上 ○中流の下 ○下流の上 ○下流の下 ○上流の上 ○上流の下 ○中流の上 ○中流の下 ○下流の上 ○下流の下 キャリーオーバー 前の設問内容や後続の設問の回答に影響を与えてしまう(キャリーオーバー)と正確な回答を得ることができません。 設問の構成や画面分割などで、影響を与えないように調査票・調査画面を作成する必要があります。 悪い例 Q1 以下のプリンターメーカーの中で、あなたがご使用 のものをすべてお選びください。(いくつでも) □エプソン □キヤノン □コニカミノルタ □その他( ) □リコー □京セラ □ヒューレット・パッカード(HP) □ひとつもない Q2 あなたがご存知の、プリンターのメーカー名を お知らせください。(メーカー名を記入) ( ) ( ) ( ) 同一ページに回答のヒントと ( ) なってしまう設問があると、純 ( ) 粋な回答が得られません。 また設問の順序によっても同 様のことが考えられます。 良い例 Q1 あなたがご存知の、プリンターのメーカー名を お知らせください。(メーカー名を記入) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 次ページへ Q2 以下のプリンターメーカーの中で、あなたがご使用 のものをすべてお選びください。(いくつでも) □エプソン □キヤノン □コニカミノルタ □その他( ) □リコー □京セラ □ヒューレット・パッカード(HP) □ひとつもない 14 4 画面制作における品質管理(1) 矛盾回答を防止するためには、適切な調査票作りに加え、調査画面上で適切な回答制御を行うことも必要です。 クロス・マーケティングでは、より精度の高いデータを収集するために、複雑な回答制御に対応可能なカスタマイズ設計を標準仕様 としています。以下に、具体的な回答制御の例を示します。 限定設問(条件分岐) 回答内容に応じて異なる設問を提示します。回答者を限定することで、回答の必要がない・回答できない対象者の余分な回答を排除します。 Q1 あなたは携帯型ゲーム機を所有していますか。(ひとつだけ) Q2 あなたが所有している携帯型ゲーム機を全てお選びください。 (いくつでも) ○持っている ○持っていない Q2 あなたは携帯型ゲーム機を欲しいと思いますか。(ひとつだけ) ○非常に欲しい ○やや欲しい ○どちらともいえない ○あまり欲しくない ○まったく欲しくない □PSP(プレイステーション・ポータブル) □PSPgo □ニンテンドー3DS □ニンテンドーDSi LL □ニンテンドーDSi □ニンテンドーDS Lite □ニンテンドーDS □その他( ) 回答項目の再表示(再掲) 前の設問で回答されたもののみ、次の設問で選択肢として表示します。例えば「知らない」ブランドに関するイメージ調査など、回答しにくい・回答できない設問をなくし、より 精度の高いデータを得るために有効です。また、選択されたものごとに設問を表示するマトリクス形式で行う場合もあります。 Q1 あなたがご存知のブランドをすべてお知らせください。(いくつでも) □シャネル ■プラダ □エルメス □イヴサンローラン □セリーヌ □この中には無い ■グッチ ■ルイヴィトン □コーチ □ジョルジオアルマーニ ■フェンディ 選択したブランドのみ 次の設問で選択肢として表示 Q2 以下のブランドの内、あなたが購入したことのあるブランドを お知らせください。(いくつでも) □グッチ □プラダ □ルイヴィトン □フェンディ □ひとつもない Q3 以下のブランドの内、今後購入したいブランドをお知らせください。 (いくつでも) □グッチ □プラダ □ルイヴィトン □フェンディ □ひとつもない 15 4 画面制作における品質管理(2) 選択肢・設問のランダマイズ 対象者ごとに選択肢の並び順を変える、設問の順番を変えるなどのランダマイズ設定を行い、回答傾向の順序効果を防止します。 選択肢のランダマイズ パターンA Q1 あなたがご存知のビールの銘柄をお知らせください。 (いくつでも) □アサヒスーパードライ □アサヒ黒生 □キリン一番搾り □キリンラガービール □キリンクラシックラガー □サントリーモルツ □ヱビスビール □サッポロ黒ラベル □その他( □ひとつもない パターンB Q1 あなたがご存知のビールの銘柄をお知らせください。 (いくつでも) □ヱビスビール □サッポロ黒ラベル □サントリーモルツ □アサヒスーパードライ □アサヒ黒生 □キリン一番搾り □キリンラガービール □キリンクラシックラガー □その他( □ひとつもない 回答者ごとに選択肢の 順番を入れ替えます。 ) ここでは、単純なランダ ム順ではなく、意味のあ る(同じメーカーなどでく くった)ブロックごとにラン ダム表示を行うことが重 要です。 ) 設問のランダマイズ パターンA Q1 あなたはこの広告をご覧になったことがありますか。 (ひとつだけ) 【広告画像Aを提示】 回答者ごとに提示する素材の順番を入 ○確かに見た れ替えます。異なる素材に対して、同じ ○見たような気がする ○見ていない 設問を繰り返し複数行う際に有効です。 Q2 あなたはこの広告をご覧になったことがありますか。 (ひとつだけ) 【広告画像Bを提示】 ○確かに見た ○見たような気がする ○見ていない パターンB Q1 あなたはこの広告をご覧になったことがありますか。 (ひとつだけ) 【広告画像Bを提示】 ○確かに見た ○見たような気がする ○見ていない Q2 あなたはこの広告をご覧になったことがありますか。 (ひとつだけ) 【広告画像Aを提示】 ○確かに見た ○見たような気がする ○見ていない 16 4 画面制作における品質管理(3) 矛盾回答の制御(同時選択不可) 同一設問内、または複数の設問の回答で矛盾が発生しないように、画面上で回答の制御を行い、矛盾回答を防止します。 Q1 あなたが普段衣類を購入する際、どんな情報を参考にしていますか。(いくつでも) Q2 また、その内で最も参考にしている情報をひとつお選びください。(ひとつだけ) テレビ番組・CM ラジオ番組・CM 新聞記事・広告 雑誌記事・広告 インターネット 店頭で商品を見て 店員の話 友人・知人の話 その他( ひとつもない ) 参考に している情報 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 最も参考に している情報 ○ ○ ○ 「参考にしている情報」 ○ で選択していないもの ○ は、「最も参考にしてい ○ る情報」では選択でき ○ ない制御を行います。 ○ ○ ○ Q1 以下のお酒の中であなたが好きなお酒と嫌いなお酒をそれぞれお選びください。 (それぞれいくつでも) ビール類(発泡酒・第3のビール含む) 焼酎 梅酒 日本酒 ワイン ウィスキー カクテル・リキュール その他( ) 特にない 好きなお酒 □ □ □ □ □ □ □ □ □ 嫌いなお酒 □ □ □ □ □ □ □ □ □ 「好きなお酒」と「嫌いな お酒」は同じものを選択 できないよう制御を行い ます。 同様に、背反項目と他 の選択肢の同時回答は できないように制御を行 います 強制視聴(動画素材) アンケートに動画素材を提示する場合、その素材を回答者が必ず再生するように画面上で制御し、動画素材を見ていない回答者の回答を防止します。 URLのリンクを貼る場合にも同様に、リンクをクリックしていないと次の設問に進めない制御を行う場合もあります。 Q1 あなたはこのテレビCMをご覧になったことがありますか。(ひとつだけ) 【動画素材提示】 ○確かに見た ○見たような気がする ○見ていない 動画を再生し終わるま では、次ページに進め ない制御を行うことも可 能です。 17 4 画面制作における品質管理(4) さまざまなプログラムを組み合わせた画面制作 選択肢・設問のランダマイズ、再掲処理など、複数のプログラムの組み合わせにより、回答制御を行います。 再掲処理と選択肢ランダマイズの組み合わせ Q1 あなたがご存知のビールの銘柄をお知らせください。(いくつでも) Q2 その内、普段飲んでいる銘柄を全てお選びください。(いくつでも) アサヒスーパードライ アサヒ黒生 キリン一番搾り キリンラガービール キリンクラシックラガー サントリーモルツ ヱビスビール サッポロ黒ラベル その他( ひとつもない ) 選択肢をランダマイズ 知っている ↓ ■ □ ■ □ ■ ■ ■ ■ □ □ 普段飲んでいる ↓ ■ □ ■ □ □ ■ ■ □ □ □ Q3 その銘柄はどの位の頻度で飲んでいますか。(ひとつだけ) ほぼ 週に 週に 週に 毎日 4-5回 2-3回 1回 アサヒスーパードライ → ○ ○ ○ ● キリン一番搾り → ○ ○ ● ○ サントリーモルツ → ○ ○ ○ ● ヱビスビール → ○ ○ ○ ○ Q2で、「普段飲んでいる」と回答 した銘柄のみを表示。 Q1で「知っている」と回 答した銘柄の広告動 画を提示。 対象者ごとに提示する 順序をランダマイズ。 「知っている」で選択していないも のは、「普段飲んでいる」で選択で きないよう制御。 Q7 「キリン一番搾り」をお選びになった理由をお知らせください。 (いくつでも) □出演しているタレントがよかったから □使われている音楽がよかったから □ストーリーがよかったから □ビールがおいしそうだったから □映像がよかったから □その他( ) Q4 あなたはこの広告をご覧になった ことがありますか。(ひとつだけ) 【キリン一番搾り 広告動画Aを提示】 ●確かに見た ○見たような気がする ○見ていない Q5 あなたはこの広告をご覧になった ことがありますか。(ひとつだけ) 【ヱビスビール 広告動画Bを提示】 ○確かに見た ●見たような気がする ○見ていない Q6 あなたがご覧になったことのある以下の銘柄の広告の中で 最も好きなものをお選びください。(ひとつだけ) ●キリン一番搾り ○ヱビスビール Q6の回答内容を質問 文に表示。 それ 以下 ○ ○ ○ ● 広告を「確かに見た」 「見たような気がする」と 回答した銘柄を選択肢 に表示。 「知っている」と回答した銘柄の数だけ 繰り返し質問 18 PART. 3 システムにおける品質管理について インターネットリサーチにおいて、調査実施のインフラであるシステムの 信頼性は、正確な調査結果を得るための重要な要素です。 クロス・マーケティングでは、システムのセキュリティの確保、分散化や 多重化により、信頼性の高いリサーチシステムの構築に努めています。 Quality Control Policy 19 1 ネットリサーチシステムについて リサーチシステムの信頼性 クロス・マーケティングでは、お客様のあらゆるニーズにお応えするために、アンケートはカスタマイズ可能なものとしています。 そしてそれは、アンケート画面開発を柔軟かつ効率的に行うことを可能とする独自のネットリサーチシステムによって実現されています。 本システムは、分散化による高い処理能力と、多重化による高い信頼性を確保し、また、将来的な柔軟性も担保したシステムです。 また、運用面においては24時間の監視を行い、障害発生時にも迅速に対応可能な体制をとっています。 セキュリティの確保 本システムは、ファイアウォールによって、外部の不正アクセスから保護し、データの改ざん・破壊を防止しています。 また、モニターからのアクセスに対しては、IDとパスワードによる認証プロセスを通じて、調査対象となるモニターのみがアンケートにアクセス可能としており、調査対象でない 第三者が直接アンケートのURLにアクセスすることはできません。 システムダウン対策 本システムを構成する各種サーバは、無停電装置(UPS)を備えたインターネット・データセンターに設置しています。 障害発生時におけるシステム停止を回避するため、各サーバは二重化されており、データ損失防止策として、定期的にバックアップを行っています。 2 データの安全性・保全性について データの安全性 アンケート画面は、サーバとクライアント間の通信をSSL通信で暗号化しています。暗号化には、信頼性の高いベリサイン者の128ビット長のサーバIDを使用し、アンケート画面の 改ざん防止および、モニターの入力・送信データのプライバシー保護に注力しています。 データの保全性 回答データについては、日次でバックアップを行い、障害発生時におけるデータの保全性を確保しています。 20 3 個人情報保護について アクセス権限について 回答データにアクセスするためのアクセス権限の設定は、システム管理者のみに限定し、管理の徹底を図っています。 アクセスログ監視ツール アクセスログ監視ツールを導入し、システムおよび人による常時監視を行うことで、個人情報漏洩防止に努めています。 個人情報が含まれるデータの納品 納品時のデータ受渡しのセキュリティを確保するために、独自の納品システムを導入し、個人情報漏洩防止に努めています。 21 〒104-0061 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー24F TEL.03-6859-2251 FAX. 03-6859-2273 URL/http://www.cross.co.jp E-mail/[email protected]
© Copyright 2024 Paperzz