参考資料5:大槌高校コミュニティ戦略(PDF

はじめに
大槌高校コニュミティ戦略
大方潤一郎(東京大学・教授)
昨年度、大槌町の公・民みなさんの努力によって、インフラ整備や公共施設整備の大枠が固まり
ました。このたび大槌高校の皆さんと取り組むコミュニティ戦略は、このインフラや公共施設配置
の枠組み(つまり、町民の生活の「器」)に盛りつける、町民の生活と生業(なりわい)や、コミュ
ニティ・サービス、住民の活動等をどう展開するのか(それが、空間としては、宅地の上に建てら
れる住宅や商店や工場等の営業施設をどうするかにも反映される)を構想・計画しようというもの
です。本授業では、将来の望ましい町の姿や町民の生活像を描くだけでなく(それだけを提案して
も、それはただの絵に描いた餅で終わること)、何をどうしたらそのような状態に至ることができ
るかの道筋を提案することを目指します。七夕の短冊に書くような「願い事の羅列」は戦略とはい
えません。本授業で目指す「戦略づくり」は、実現可能な範囲内で最も望ましい将来像を構想して
実現の方式と併せて提案しています。町民の皆さんや各種支援団体のみなさまにはぜひご一読いた
だき、高校生の提案へのコメントや、一緒に実現できそうな提案があればご協力くださいますよう、
お願い申し上げます。
東日本大震災津波から2年8ヶ月が経過しました。発災当時自
ら被災しながら避難所運営に携わった生徒たちは卒業し、着の身
着のままの姿で入学式に臨んだ生徒たちが後4ヶ月で卒業を迎え
ます。震災から3年目となる平成 25 年度の目指す学校像の一つを、
「地域に信頼され、地域に元気を発信し、復興を担う人材を育成す
る学校」としました。復興教育にも積極的に取り組もうというこ
とで、復興研究会を立ち上げ、様々な生徒たちが色々な形で町の
山形守平 校長
復興の一助となるべく活動しています。その代表が2年生の総合
学習による「まちづくり」の授業です。NHKの鈴木さんから「高校生が町づくりに参加で
きないだろうか」というお話しを頂き、
「夢を語るのではなく現実として町づくりに関わる
ことができるのなら」というのがスタートとなりました。5月に始まった授業は全体では7
日間 14 時間に及び、さらにはサマースクールや幹事会など、生徒によっては相当中身の濃
いものになりました。具体的な施策を提案するのが最終目標ではありますが、生徒たちが故
郷の復興へ思いを馳せ、町の現状を知り、自ら課題を見つけ、仲間とコミュニケーションを
とりながら解決策を見出していく作業は、まさに「生きる力」の育成につながるものと思い
ます。提案をいただいた鈴木さんをはじめとするNHKの方々、毎回懇切丁寧な授業を展開
していただいた東京大学の皆様、そして総合政策課をはじめとする大槌町役場の皆様には大
変お世話になりました。「大槌高校コミュニティ戦略」が大槌町の希望の第一歩になること
を期待して止みません。
3
目 次
Ⅰ. 全 体 目 標
5P
Ⅱ. お お つ ち 再 生 5 大 戦 略
1 歴史文化を受け継ごう
6P
2 愛着のある自然を守り育てよう
7P
3 若者の仕事をつくろう
8P
4 安心できるコミュニティを取り戻そう
9P
5 誰もが便利で暮らしやすいまちをつくろう
Ⅲ. 戦 略 を 前 に 進 め る た め の 基 本 方 針
10 P
11 P
自分たちのまちは自分たちで考え決めよう
地域と他の地域の人々が協力しあおう
高校生と地域で一緒に活性化に取り組もう
Ⅳ. テ ー マ 別 検 討
コミュニティによる魅力と仕事づくり(1000~)
12 P
高齢者と子供が暮らしやすいまちづくり(2000~)
17 P
活気のあるまちづくり(3000~)
21 P
みんなが利用しやすい交通まちづくり(4000~)
24 P
水と緑を活かしたまちづくり(5000~)
27 P
歴史文化芸能を活かしたまちづくり(6000~)
34 P
防災まちづくり(7000~)
37 P
自分たちのまちを自分たちで考える仕組み(8000~)
38 P
奥付
施策コード 例:1 2 3 4
検討体制
検討プロセス
39 P
40 P
編集後記
42 P
章 節 施策番号
Ⅰ. 全 体 目 標
みんなが楽しめる
まちの強みを活かした
戻ってきたくなる
おおつちを みんなで創る
5
Ⅱ. おおつち
再生
5大 戦 略
1
歴史文化を受け継ごう
大槌町には残していきたい歴史や文化があります。それは祭りだと思います。
なぜなら、先祖が残してくれたものだし、大槌を活気づけていく上で重要だから
です。そして大槌の誇りであると思うからです。大槌と言えばすぐに祭りを連想
させる人はいると思います。それほど私達にとって重要な祭りを今後どうしてい
くべきか、意見があげられました。
・祭りのコースを震災前のコースに戻してほしい。
・観光客のニーズにも応えられるように柔軟に変えていく部分も必要なのでは?
・観光客の参加の仕方を考える
・ひき船を行い続けるためにはどうすればよいのか(高い堤防は不要?)
などの意見があげられました。祭りは巨大イベント化できると思うので、うまく
伝統を守りながら柔軟に変えていく事も大切だと思いました。また、大槌の地名
の由来や、昔話なども伝承していきそれをふまえていった町づくりを考えていく
ことも大切だと思います。
! 戦略に関連する重要な施策
芸能団体の交流会の実施
年に 1 度、大槌のすべての祭りの団体が集
まり実演と交流会を行い、横のつながりをつ
くる。町民だけでなく、観光客なども関心が
あれば踊りを体験でき、新しい担い手が増え
る。また曳き船など大槌の祭りの魅力を観光
に最大限活かす。
(1332、6340、6370 参照)
B 級グルメの開発事業
大槌の地酒(浜娘)を使ってマドレーヌや
クッキーなどのお菓子を製造する。また食べ
hi
suc
oht
物に限らず、わかめを使った海藻リップク
d
n
bra
リームなどの商品も高校生と一緒に開発して
いく。
(1232 参照)
6
2
愛着のある自然を守り育てよう
愛着のある自然を守り育てようというこの戦略でなぜ自然が重要なのか、
理由は大きく分けて3つあります。
1 ) 自然は観光客などを集める上で大槌の大きな武器となるからです。
海や山などキレイな景色を活かしていけば観光資源に役立ちます。
しかし、観光資源としてだけ利用していくのではなく、失わないよ
う保護していく必要もあります。
2 ) 自然を通して四季を感じられるからです。海や桜はもちろん、秋冬
には鮭の珍しい活動も見られます。こういったものは先ほど同様、
観光客を集めるのにもってこいだと思います。
3 ) 元々大槌には自然が沢山あり綺麗だからです。こういった自然は
外の人に見せるためだけでなく、大槌に住んでいる人たちに懐か
しさや思い出をよみがえらせる力があります。
このように自然を守り育てることには大きなメリットがあり必要なこと
だと思います。
! 戦略に関連する重要な施策
町の中に自然を取り入れる
花いっぱい運動を、
「今」から再開させて、復興
とともに花を植えていく。浪板は「はまぎく」など、
地区のイメージを作る。森林愛護少年団なども復活
させて木などを植えていく。
(6330 参照)
自然に囲まれた 大槌町探検隊
家族連れや女子旅をターゲットに、蓬莱島参拝、
湧き水巡り、川下り 、砂金採りなど、高校生しか
しらない地元のツアーガイドをつくり、大槌の自
然を最大限生かした観光開発を行う。
(1331 参照)
道の駅をつくる
農産物、加工品、民芸品などを販売する道の駅
をつくる。町民であれば誰でも商品を売ることが
できる。城山公民館等でまずは年に2回でよいの
で、
試験的に実施して盛り上げていく。
(1235 参照)
7
3
若者の仕事をつくろう
まず、このテーマを決めた理由は、今の大槌に必要なものの1つとして「若
者の仕事」が必要だという考えがでたからです。なぜ必要かというと、仕事
があれば町に残ってもらえるし、町が活性化して明るくなるなどの利点があ
るからです。
例えばどんな仕事ができるか。それも考えてみました。今。自分たちが考
えられるものは大槌の自然を使ってイベントやツアーをする、ご当地グルメ
や大槌のグッズをつくる、ということです。そうした仕事ができると大槌の
自然を PR できたり、小・中学生の職場体験の幅が広がります。
ただ、そうした仕事を考えていく上で、将来は大槌で働こうと思っている
人たちの意見を取り入れていくことや、一度、町外に出てそこで出来た友達
を大槌に連れて来られる場所もほしいので、そうした考えとあわせた仕事づ
くりを考えていくのも大切だと思います。
! 戦略に関連する重要な施策
B 級グルメの開発事業
大槌の地酒(浜娘)を使ってマドレーヌや
クッキー等をお菓子を製造する。高校生が地
元企業と協働して商品開発をして販売する。
商品化されたものは給食にも出す。
(1232 参照)
商品のブランド化を目指す。ブランド化の
ためには、パッケージデザインが重要である。
oht
hi
suc
腕利きのデザイナーを招へいするなど支援が
bra
nd
あるとよい。
(1232 参照)
職場体験学習
高校生がまちに残りたくなるように、原材
料の調達体験や体験合宿など、実際に作業に
参加し、特産品(資源)のことを詳しく調べ
たり、仕事の楽しさを知る。
(1231 参照)
8
4
安心できるコミュニティを
取り戻そう
安心できるコミュニティとは、どの年代の人でも集まりやすく、町外から移住
してくる人たちがその地域で心が落ち着いたり、楽しくなることができるという
意味なのです。
集まってコミュニティを形成させるためには、集会所などの誰もが利用しやす
い施設を作ることだと思います。ただ、集まって会話などをして交流を深める人
もいますが、積極的に人と話せない、なかなかそういう所に行けないという人も
いると思い、集会所があっても地域の関係を深めていけません。だから、なかな
か来られない人のためにも何かイベントを行い、地域の活性化と交流を深めて
いってほしいです。そのためには、学生などの若い年代の人たちと一緒に活動し
ていけばいいかと思います。具体的なイベントの内容は、各地域で半年に1度、
それぞれの地区ごとに異なる味のカレーを作り、どこが一番人気なのか競い合う
などして、地域と地域が共同で活性化していくのも良いと思います。
! 戦略に関連する重要な施策
大槌大運動会の開催
地区対抗戦 の運動会を実施し、地域と世代間の交流を
図る。高校生がボランティアとして活躍し、孫のように関
わることで高齢者を誘い出す。運動会の練習も健康づくり
として取り組む。
(2310 参照)
大槌を舞台にしたイベントの開催
たとえば、大槌の海は今も綺麗なままであり、海辺で
のスポーツイベントなど開催する。大槌を舞台としたイ
ベントは、大槌に住み続ける若者にとって魅力的であり、
活気につながる。
(3330 参照)
地域と学生が共同で地域活性を起こす
自然な地域のつながりを取り戻すために、高校生が地
域に入りイベントを仕掛けて活性化していく。たとえば、
高校生が地域毎に異なるカレーを創り、地域の課題を話
し合う機会をつくる(3310 参照)
9
5
誰もが便利で暮らしやすいまちをつくろう
私たちが目指す大槌町の理想像は、誰もが便利で暮らしやすい町です。このような町に
なれば、子供からお年寄りまで楽しく暮らせ、町民が増えるのではないかと考えました。
この街を目指すに当たり重要だと感じていることは、「大槌町での暮らしやすさ」です。
暮らしやすいといっても人や地域によって暮らしやすさの定義は違うはずです。都会での
暮らしやすさが、「便利さ」を基準にしたものであれば、大槌での暮らしやすさは、「近所
づきあいが深く、自然に囲まれゆったりと時間が流れる」などであると考えます。
もちろん、私たちは最低限の交通や娯楽施設は必要であると考えています。震災後、町
民の生活の中心は町方から離れた山沿いに移り、車を運転できない子供やお年寄りは震災
前に比べ不便だと感じることが多くなりました。また、集まれる場所や買い物をする場所
が限られていて、町外で友達と遊ぶことや買い物をしに行くことも多くなりました。
具体的な施設には、自然がいっぱいの公園、誰でも集まれるふれあいセンターのような
空間、カラオケ、おしゃれな図書館など、交通では、好きな時間に乗ることが出来る予約
型バスなどがあげられます。
私たちが理想とする町に近づくように、ご協力お願いいたします。
! 戦略に関連する重要な施策
高校生の居場所を高校生自身でつくる
大槌に住み続けるためには、仕事や家も大切だが、若
い世代だけで集まれる場所が重要である。震災前はカラ
オケなどがあった。高校生も管理・清掃に積極的に関わ
るので。居場所をつくってほしい。
(3310 参照)
元の位置に商店街を建てる
震災前の風景を復活させ町を取り戻すために、商店街
を震災前のだいたい元の位置に建て、町の中心的存在に
したい。
(6320 参照)
みんなが楽しめる大槌一番の公園づくり
家族や子供が安心して遊べる公園を、高校生や地域の人
の意見を取り入れながらみんなでデザインする。遊具や
トイレをみんなで清掃・管理していく。
(2231 参照)
予約型バス
安全で快適な道路を整備する
10
気軽に散歩ができる安全
で快適な道路を整備する。障
害物の撤去、歩道の整備、街
灯設置など。花を植えたり、
自転車が安全に走行できる
道路をつくる。
(4350 参照)
予約型バスは高齢者の移動を便利にする
だけではない。外出をうながすことで閉じ
こもり防止・健康づくりにつながる。復興
の話し合いにも参加しや
す く な る。 ま ず は 期 間
限定で社会実験をする。
(4320 参照)
Ⅲ. 進 め 方
に関する
3つ の 方 針
1
自分たちのまちは自分たちで考え決めよう
復興計画には、町民が関わっていくことがよいと思います。高校生や中学生など学生や若
い人たちの意見や考えも、聞く機会を設けることが大切です。大槌町は町長のお茶っこの会
やまちづくり WS など意見を聞く機会はたくさんあります。しかし課題を指摘するばかりで
議論が進みません。声の大きな人ばかりが目立ちます。復興のことを知らない町民が多いと
思います。町民も復興のことを学ぶ機会が必要だと思います。堤防の高さはいつ、どうやっ
て決まったのか、なぜ復興協議会は 10 地区なのかなど、町民も知識を身につけ関心を持つ
ことが大切です。そして行政は、町民たちのことをもっと考え、まちの情報をもっと詳しく
伝えてください。情報を知ることができれば違った意見も出てくると思います。意見が採用
されない人も納得をしてくれる
復興プロセスが大切です。
大槌復興塾(8310 参照)
2
地域と他の地域の人々が協力しあおう
復興は行政(町役場)や議員だけが進めるものではありません。地域の人たちの力をでき
るだけ多く使うことが大切です。仮設住宅や公営住宅への入居で、コミュニティはバラバラ
になりましたが、まずは近所の人たちとあいさつをしっかり交わしましょう。そして地域の
人たち同士、自分たちにできることは協力していきましょう。また外部から応援にきてくだ
さった方々の力を借りることも大切です。そして地域の人と外部から来た人とが協力して復
興を進めていきましょう。
3
高校生と地域で一緒に活性化に取り組もう
これからの地域のコミュニティは若者、高齢者と地域が一つになって活性化していかなけ
ればならないと思います。そのためには、学生が地域と連携して取り組めることが一番大事
であり、様々なイベントを行うのが良いと思います。たとえば、地域毎に異なる味のカレー
をつくり、競い合い活性化を目指してみてはどうでしょうか。今回の検討では、高校生が復
興に協力できること、取り組みたいことについてのアイデアが多く出ました。まちづくりは
「大人」の仕事ではなく、高校生も若者も、自分たちのまちに関わり一緒につくっていくこ
とが大切です。大槌の人口を減らさないために、
I ターン・U ターンしたくなる町を目指します。
高校生が案内する夏の観光ツアー(大槌探検隊)/高校生の職業体験/公園づくり/
高校生の居場所づくり/大槌の虎舞等文化歴史を調べる/
11
Ⅳ . テーマ別検討
第 1 章 コミュニティによる魅力と仕事づくり(1000)
第 1 節 大槌町の将来とこれから必要なコミュニティ(1100)
1 現状の課題と地域資源(1110)
■
自然な人と人とのつながりが失われた。
■
震災前にあった地域住民同士の自然なつながり・関係性が失われた。
■
仮設住宅に移り住んでから、仮設住宅内の住民と関わらなくなった人がいる。
■
地域の高齢化によって若者が減少し、行事へ参加する人が減少してきている。
■
震災前にはあった町民それぞれのちょっとした居場所がなくなり、それにあわせて町民の
交流の機会が減ってしまったのが原因である。
■
震災前の居場所としては、公民館、図書館、公園、商店街、カラオケボックスなどがあっ
たが、いまはマスト、ローソンくらいしかない。
■
交流会としては、お祭り、運動会、子供会、自治会などがあった。いまは町民が日々に交
流できる機会も減っている。
観点
昔あった場所・イベント
今ある場所・イベント
一人でも気軽に参加
しやすい場所・イベント
マスト、図書館
大槌まつり、鮭のつかみどり
きらり商店街、ローソン、マスト
男性がみんなで
集まれる場所・イベント
マスト、レンタルビデオ店
カラオケ、大槌まつり、
鮭のつかみどり
大槌まつり、マスト、
ロックフェスティバル
きらり商店街、ローソン
女性が遊べる
場所・イベント
マスト、カラオケ
図書館、城山体育館、大槌まつり
ローソン、大槌まつり、マスト、
ロックフェスティバル、きらり商店街
子どもが集まって
遊べる場所・イベント
マスト、公園、大槌まつり
図書館(子ども用スペース)
広場(公園)、マスト
きらり商店街
高齢者が集まれる
場所・イベント
マスト、集会所、大槌まつり
城山体育館、図書館
きらり商店街、城山体育館
大槌まつり
2 目標・方針(1120)
■
年齢関係なくたくさんの人が利用できる多目的公共施設の整備。
■
年代、性別に合わせた空間・イベントが必要。
■
高齢化する地域だけでは、描いていく未来とは異なってしまう。高校生を中心とした若い
世代が地域に入り込み、イベントやそこに住む住民と信頼を築き上げる触媒となり、コミュ
ニティの活性化を目指す。
■
これらを促進し復興事業によって新設される居場所・交流機会を土台に、町民自身が震災
前の大槌にあった自然発生的な環境と交流機会を育みながら、コミュニティを取り戻す。
12
3 施策(1130)
(1)地域と学生が共同で地域活性を起こす(1131)
地域だけではこのままだと描いている未来と異なるので、若い世代(ここでは学生)
が地域に入り込み、イベントやそこに住む住民と信頼を築き上げていけば、地域は活
性化していく。
■ 高校生がコミュニティ再生のために、地域毎に異なるカレーをつくる。
■ カレーを食べながら、地域の課題や今後の目標について話し合う。
■ 話し合ったことで実現できるものについて、一緒に立ち上げる。
■ 各地域毎にそれぞれ魅力(地域の良い所)を発表する。
(2)コミュニティ再生のための空間を整備する(1132)
→ 多目的集会場などを検討する。
第 2 節 広げよう大槌の産業
〜担い手づくりと仕事づくり〜(1200)
1 現状の課題と地域資源(1210)
■
仕事の衰退と担い手の不足の悪循環により、大槌の海の必要性がなくなってしまう。
■
漁師の減少、人員不足、仕事場の減少している。
■
若者の減少、県外へ出て行ってしまう、魅力を感じられない(面倒くさい、つまらない等)
■
さらに、放射能の風評被害などの影響もあり、海の必要性がなくなってしまう。
■
同様に、農業、林業など大槌の資源が活かされない。
2 目標・方針(1220)
■
新しい仕事をつくり、大槌でも雇用が生まれ、お金も稼げる街を目指す。そのためには
地域の資源を活かす仕事を検討する。
■
直売所やネット通販で大槌の資源をなくさないようにする。
■
仕事の担い手を育てるために、地元の若者を育て、外から働きに来る人を呼び込む。
■
仕事づくりと担い手の育成を循環させることで、少しずつまちが復興していき、漁業や
各産業の活動が発展していく。大槌ブランドの特産品等が開発され、工場や建物もでき、
活性化する。そして街全体が震災以前よりも豊かな、各産業の活動範囲が拡大した街を
目指す。
13
3 施策(1230)
(1)料理教室・料理コンテスト(1231)
■
料理教室では、町民の方から大槌の郷土料理を若者が教えてもらう。
■
料理コンテストでは、地元の資源を使った料理を募集して、ランキ
ング形式にして上位のものは新しい郷土料理として広げていく。
■
扱う料理は、給食などに普及していければ良い。
■
料理教室や料理コンテストなどで商品として提供可能なものは、B 級
グルメとしても開発事業を進めていく。
(2)B 級グルメの開発事業:地元の特産品を使った
新しいご当地グルメを開発(1232)
ブランド化を目指す。
(商品化したものや開発した料理は給食としても提供する)
■
nd
■
bra
高校生との協働で商品開発をし、販売できるようにする。
hi
■
suc
地酒を使ってお菓子製造。
(マドレーヌ、クッキー等をつくる)
oht
■
ブランド化にはパッケージデザインが重要。腕利きのデザイナーを招へいする。
(3)職場体験学習:若い人達が興味を持てるような職業体験イベントの実施(1233)
■
実際に作業する中で特産品(資源)や仕事の楽しさを知る。
■
ex. 原材料の調達体験、体験合宿など。
*大槌みらい新聞 2012 年 11 月 14 日記事より
(4)産業新聞の発刊、SNS を利用した外への魅力発信(1234)
■
高校生が若い世代や、地元・県外の人たちに町の産業について活動内容・職場体験の感想等
を掲載して、第1次産業〜第 3 次産業を通して私たちの手に届くまでを伝える。
■
そして、大槌の産業情報や楽しさ、仕事のやりがいを発信する。
ex. まんが、イラスト等で産業の過程を紹介、その職場の魅力や、やりがい・見どころを紹介。
(5)農業や林業、漁業などを活かした道の駅のような場をつくる(1235)
14
第 3 節 観光まちづくり(1300)
1 現状の課題と地域資源(1310)
【課題】
■
被災地観光などが行われているが、元々の大槌の魅力を伝える観光まちづくりが大切。
■
現在、大槌や釜石などのホテル・民宿は復興でにぎわっているが、今後が心配。
■
若い人の雇用につながっていない。
■
自然や祭りなど地域資源は豊かであるが、上手く活用されていない。
■
安渡の祭りが今年は実施できなかった。祭の担い手も不足している。
【地域資源】
■
大槌の自然資源:城山、蓬莱島、湧き水、川、海、砂金、雲海、新山など。
■
大槌の文化資源:虎舞、鹿踊り、手踊り、神楽、みこし、夜店、
曳き船、七福神舞、神社、神子、花火、小槌神社まつり、安渡
まつり、ロックフェスティバルなど。
2 目標・方針(1320)
■
地域資源を活かした観光を大槌町の産業の中心にしていく。
■
自然を活かした観光ツアーを開発し、滞在型で何度も訪れたくなる町を目指す。
■
地元の祭りを観光資源にする。たとえば、曳き船をもう一度見られるようにすることで、
大槌でしか見られない祭で観光客を集める(目標年間 250 万人)
。
■
観光協会を再生。協会がボランティアを募って、そのボランティアに高校生が参加する。
3 施策(1330)
(1)自然に囲まれた町 大槌町探検隊(1331)
■
町民しかしらない穴場ツアーを行う
おすすめツアー(家族連れ、女子旅をターゲットにする)
・蓬莱島参拝ツアー:海釣り、海から見る大槌の風景、蓬莱島の参拝ツアー
・湧き水巡りツアー:湧水マップと木製カップを販売して湧水を飲み比べるツアー
・川下りツアー:夏場の川下り、川遊び、川釣り
・砂金採りツアー
・大槌のたくさんの自然を見つけるツアー(花・川・海):
飲み物やお弁当などを持ってピクニックにいく。しかも、カッコいい(ママチャリじゃない)
レンタサイクルで大槌を回り、観光客がカメラで撮った写真を「データ化」か「写真集」に
して売る。(SNSでみんなに伝えたくなる旅)
・その他、海と山を一緒にみる新山ツアーなど
・キャンプ:海釣り、川釣りで釣った魚を自分達で調理して食べてもらう。熊が出ると大変だ
から、テントに泊まるのではなく、山小屋を作っておいてそこに泊まってもらう。
・または、民宿・ホテルと連携して、釣った魚を宿泊所に持っていくと夕飯にたべられる。
15
(2)また来たくなる大槌の祭り(1332)
■
大槌の祭りに来たくなる工夫
曳き船をもう一度復活させる。
・ 漁船におみこし神輿を乗せて、サッパ船を一列に引き連れて大槌湾にでていく。
昔は船の数が多く外海まで出て行った。
・ その後、惣川のあたりで船を止めて、御幣を海中に投げ入れてみんなで奪い合ったり、
神輿を海に入れて岸まで担いで行ったり、お酒でワイワイしたりと、にぎやかな祭りだった。
■
観光客が参加しやすい工夫をする。
・ ひと休みできるカフェをつくる、浴衣を貸し出す、観光客もお神輿を担げるとよい。
(特に子供が踊っているとかわいい)
・ 夜店と夜店の種類を増やす。 アクセサリー → カップル , 若者向け
コイ釣り , カメ釣り → 珍しい
海鮮焼 → 大槌の名物にする
・ トイレの数を増やす。(トイレをキレイにすることも大切。みんなでそうじする。)
■
大槌の祭りを外に伝える工夫
・ カメラ好き、まつり好きの人に大槌のまつりのことを広める 。
・ ツイッター、SNS でまつりのことを広める。
・ ホームページをつくって、大槌のまつりの写真や動画をとってのせる。
* 2012 年 1 月に東京大学都市デザイン研究室大槌記憶再生プロジェクトで収集し、
一般社団法人おらが大槌夢広場に継承された写真を使用しています。
16
第2章 高齢者と子供が暮らしやすいまちづくり (2000)
第 1 節 高齢者の生活について (2100)
1 現状の課題と地域資源(2110)
【高齢者の健康づくりの課題】
■
運動や食事に気をつけた高齢者の健康づくりを考えていく。
■
外に出るのは病院の時だけの人もいる。震災前との友人と仮設が違うため、会いたくても
会えない人もいる。
■
ようやく趣味のことを考えることができるようになったという意見がある。
■
ゲートボールやゴルフなどしたいけど場所がない。集会所はいつも同じ人が利用している。
集会所に行きたくない人もいる。
■
自宅で生活している高齢者は、食事が惣菜などに偏ってしまう人がいる。
【高齢者の介護の課題】
■
体が弱ってしまった高齢者の介護や認知症の高齢者のケア、お年寄りの居場所を作り、
孤立を防ぐことも考えていくことが大切。
■
項目
交流
趣味
ショートステイがなく、家族での介護が大変になってきている。
強み
集会所を利用。
外から来たボランティアの人と話せる。
趣味について考えるようになった。
(実際はできていない)
ラジオ体操から始めたい
散歩したい人もいる(仮設回り)
場所がない。
ゲートボールやゴルフなどしたいが場所がない。
一緒に運動していた仲間が津波で亡くなったため
する気になれない。
震災前との友人と仮設が違うため、会いたくても
会えない。
家族でいるからさびしくはないが、震災前の友達
とは会えていない。
友人
食事
外に出るのは病院の時だけの人もいる。
人間関係に不安を持っている。
集会所に行きたくない人がいる。
集会所はいつも同じ人が利用。
人手不足。
ショートステイの対策ができていない。
介護
運動
弱み
介護されている人はバランスよく三食
しっかり取っている。
三食しっかりバランスの取れるお弁当の
宅配サービスもある。
17
2 目標・方針(2120)
■
高齢者が楽しく、元気に交流でき、健康的に生活できる
・ 高齢者が楽しく交流できる機会と場所があるまちを目指すには、高齢者のニーズ
(要求や意見)にあった交流の機会を作る取組みが必要である。
・ 前の地区の人たちで集まる機会を設ける。
・ 高齢者みんなが楽しめるボランティアを高校生が企画する。
・ 高齢者が健康で生活できるまちを目指すために、健康的な生活ができるための環境と支援
体制を作ることに取組む必要がある。
・ ショートステイ * ができる体制を整える
・ 運動できる場所を設ける
・ 精神的に運動できない人には話を聞いてあげる
* ショートステイ…高齢者が一定の期間、介護施設に泊まること。
3 施策(2130)
(1)大槌大運動会の開催 (2131)
■
地区対抗戦 * の運動会を実施し、地区の人が一緒にチームで戦うことで交流を図る。
また、全世代が参加し、若い人と高齢者の交流を促す。
■
特に、高校生がボランティアとして活躍し、孫のように関わることで普段出てこない人も参加 することを狙う。具体的には、高校生が一緒に行きましょうと声掛けをしたり、お迎えに行っ たりする。
■
会場まで行けない人のために、運動会当日は町民バスを無料にする(不自由をなくす)
。
■
運動の習慣の普及啓発のため、運動会の 1 ヶ月前から運動会の競技の練習を呼びかけ
(防災無線等で)
、練習を毎日やることで習慣化させる。
* 地区対抗戦は、元々の住んでいた地域単位での対抗戦を考えています。
18
第2節 子どもが安心して育つ環境について (2200)
1 現状の課題と地域資源(2210)
■
子どもが楽しめるところがない。
→ 子どもが元気に安心して過ごせる場所や公園など子どもの遊ぶ場所が少ない。
■
親が安心して子育てができない。
→ 母親が子育てについて相談できる人がいなかったり、母親同士で集まれる場所が
なかったりするため、母親の孤立が心配である。
→ 町や親同士の交流を通じて子育て情報が手に入ることが必要である。
2 目標・方針(2220)
■
子供が安心して楽しめる居場所・遊び場。
■
母親・父親同士が気軽に集える場づくり。
■
子育てをめぐる母親・父親と学校、他の団体とのコミュニケーション。
■
安全な通学路や公園にむかう道路の整備。
3 施策(2230)
(1)みんなが楽しめる大槌一番の公園づくりの指針を作る (2231)
■
公園は、①車の通りの少ない ②子どもや高齢者が徒歩でも行ける、
③周りに危険なものがない場所 ④バス停やコンビニなどの近くで便利なところにつくる。
■
公園に設置する遊具は、子どもが怪我しないようなものにする。
■
地域の人の意見を取り入れながら、公園をつくる。
■
遊具やトイレが何年経ってもきれいに使えるような工夫ができ、高齢者や子ども、お母さん、
お父さんと一緒に地区や地域で管理をする。
*公園の位置と配置を調査し、地図に整理
19
第3節 生活の基盤について (2300)
1 現状の課題と地域資源(2310)
■
生活の基盤整備
・ 子どもから高齢者が生活しやすい基盤をつくることも考えていく。
・ みんなが集まれる場所について、仮設住宅団地ごとに集会所があるということが強みで
ある。しかし、
集会所はあっても、
全体的には気軽に集まれる交流場所(例えば東屋とか)
がまだ少ないことが課題である。
・ 病院へのアクセスが課題である。バス停にベンチがあり、待つ環境はあるが、そもそも
バスの本数が少ない。また、バス料金も高い。そのため、病院に行きづらいという問題
がある。
・ バリアフリーの観点から大槌を見てみると、点字ブロックやスロープなどが全体的に不
足している。マストなど一部では、バリアフリーやユニバーサルデザインに対応してい
ると言えるが、新しく整備された場所でも点字ブロックがない。
2 目標・方針(2320)
■
みんなが気軽に集まれる場所やイベントをつくる。
■
交通の不便をなくす。
■
ユニバーサルデザインの普及。
3 施策(2330)
(1)バス停を集会所のような集まれる場所と一緒に作る (2331)
■
バス停を東屋のような開けた場所にする。子どもが遊べたり、高齢者がくつろげたりし、
気軽に集まれる場所と一緒に作り出す *。
(2)高齢者がよく使う施設を結ぶ循環バスや送迎バスを運行する (2332)
■
町の中の高齢者が良く行く施設・場所を選定し(アンケートでバス停がどこに必要か町民
全般にきく)
、循環バスを走らせ、バスの路線をもっとシンプルにし、料金をもっと安くする。
循環する施設の例としては、病院、マスト、きらり商店街、郵便局、集会所、公園、仮設住宅
などが考えられる。
* 私たちが考えるバス停のイメージ
■
バスを建物の中で待てるとよい
(冬は寒いので)
。
■
自動販売機とか本とかテレビとか
あるとよい。
20
3章 活気のあるまちづくり (3000)
1 現状の課題と地域資源(3100)
(1)遊ぶ場所がない (3110)
■
大槌の町民がよくデートで集まる場所を調べ、将来に必要な場所について考えた。
・ デートは公園ですることが多いこと
・ 大町公園は多世代の人から支持されていたこと
・ 海での活動など、自然を楽しむ人が多いことである。
・ 屋外の空間(オープンスペース)が、基本的な集まる場所であることが言えるが、こう
したオープンスペースは、未だに再生されていない現状がある。
・ 大町公園の木もれ日や遊び場としてのふれあいセンターなど屋外に少しは魅力はあった
が、震災前から屋内で遊ぶ傾向もあり、震災前から外部空間の魅力自体が低下していた。
(2)盛り上がれるイベントが足りない (3120)
■
若者が盛り上がることや年齢問わず楽しめるイベントが多いと良い。 ・ 花火大会などのようにビジュアル的に明るくするものは、夜空だけでなく心も明るく
することができる。
・ イベントが行われることで、人が集ったり、物が売れたり、交流が深まったりするこ
とで経済効果につながったり、人同士のつながりを生んだりし、明るいまちのイメー
ジを作る効果を生むと考えられる。
・ 次のイベントにつなげれば、その効果の好循環が期待できる。
■
現在のイベントに足りない点や工夫した方が良い点もある。 ・ 賞品・景品を用意したり、有名人を呼んだりなど演出や魅力が足りない
・ SNS などでの呼びかけや開催期間の延長などイベントの運営の工夫も考えた方が良い。
・ スポーツ大会や釣り大会、キャンプなどのイベントのバリエーションも不足している。
■
買いものしたくなるお店がない (3130)
・ 基本的に、婦人服店や酒屋など大人向けの店が多く、若者向けのお店が少ない。
・ いまのままでは、若い世代が買いものしたくなるお店は増えない。
・ 商店の業種から見ても、若者がみんなで集まって騒いだりできない環境である。
21
2 目標・方針(3200)
■
遊べる、買い物が楽しめるまちをつくる
・ まちに活気があることが、まちの「明るさ」「元気」「楽しさ」につながる。
・ 商店街やカラオケ、ゲームセンターなどで買い物や娯楽ができたり、公園などで遊び
やデートができたり、祭りやイベントなどができたりする活動が大切である。
・ 人のつながり、若者の勢いが活気を生む活動に集中することで、まちに活気があふれ
るようになる。
・ 私たちは活気を生む様々な活動がまちにあり、人のつながりを作り、若者の勢いによっ
て盛り上げるまちを目指す。
・ 被災地としてではなく、別の意味で有名なまちにし、大槌の未来を作りたい。
3 施策(3300)
(1)高校生の居場所を高校生自身で作る (3310)
■
海の家を作る
→ 高校生が自分たちで建物を造るところからやる。材料は地元産材を「吉里吉里国」に
提供してもらう。
■
カラオケを作る
→ 外部から誘致ないし、地元の有志に期待。民間事業を誘導する仕組みとしては、カラ
オケ部を作る等して高校生が利用促進する、経営者に手紙を書く(釜石に 109 を呼ん
だように)
、飲食できる店や場所とセットで考える、など。
■
公園を作る
→ スポーツ広場、ストリートバスケット、サッカー場を整備する。かぼちゃブランコ、
シーソー、屋根付きのベンチを設置し、スポーツ観戦中に子どもが遊べる場を作る。
主体は高校のインターアクト部が実施。
(2)大槌の魅力の情報発信力と PR 力の強化 (3320)
■
大槌の芸や伝統芸能を全国に見せる。
■
インターネット上で呼びかける。
■
SNS にイベントのブログの URL を掲載する。
■
イベントを通じた「つながり」を使い、大槌の特産物を SNS で繋がった人を通じて、
売ってもらう。
22
(3)大槌を舞台にしたイベントの開催 (3330)
■
交流イベント
■
大きなスポーツイベントの開催
→ 高校生が主催のスポーツ大会をする。誰でも参加でき、年齢ごとに部門を分ける。
運営には、経験のあるアドバイザーを入れる。会場は海や城山体育館でやる。
(4)個人(主に若者)のニーズに合わせて楽しめる商店を増やす (3340)
■
各世代の買い物ニーズ調査の実施。
■
若者の起業支援。
→ 高校生などの若者にとっては、年が近い人が店頭に立つ方が気軽に買い物ができるため、
若者が店を持てるように支援する。例えば、土地や建物などを安く借りられるようにする。
(5)高校生のチャレンジショップ (3350)
■
高校の部活や委員会を立ち上げ、デザイン性など質の良いグッズを開発し、販売する。
→ 例えば、貝殻等をつけた写真立てなど。
23
第4章 みんなが利用しやすい交通まちづくり (4000)
1 現状の課題と地域資源(4100)
■
観光客を呼び込むための交通手段がない
・ 大槌に沢山の人が訪れて、大槌の良さを知ってほしい。そのためには大槌の外からの
人を迎える鉄道と、ひょうたん島などの観光の目的地付近まで行くことができるバス
やフェリーなどがうまく接続することが重要だ。
・ 観光客に呼び込んだときに大槌町の顔となる駅前をつくることが大切で、そのために
は、大槌町を PR し、観光客を引きつけるような施設が必要だ。
■
観光客と大槌町民どちらも楽しめて賑やかな駅前であることが重要
・ アクセス性がよく、商業施設などがあることで、だれもが利用しやすいことが重要
である。
■
日々の暮らしの移動が不便
・ 車に乗らないお年寄りや高校生にとっては、バスはなくてはならないもの。
・ しかし、高校生が通学や部活動、遊びなどに利用するときや、またお年寄りの通院や
買い物、知り合いの家へ行くときには、今のバスは、便数や運行時間帯、料金、バス
の大きさ、停留所の位置や数などからみても不便だ。
・ お年寄りにとっては、ちょうどよい時間にバスがあることや、停留所からのあまり歩
かないで済むことが重要だ。
・ 釜石から通学している高校生や、釜石へ遊びや買い物に行くときには、釜石—大槌間
のバスの乗り換えでちょうどよい時間がない。屋根はあるが、快適にバスを待つため
の場所がない。
・ 高校生にとっては、バスなどでの移動時間にも、友達と交流できるということが重要
だ。高齢者が乗っていると、うるさくはできない。
■
道路の安全性
・ 歩道が安全であることは高齢者にとっては大事な問題だが、歩道が整備されていない
場所や、夜道に電灯が少ない場所、横断しづらい場所がある。また、歩道に草木やが
れきがはみ出ていたり、タイヤが埋まっているなど、障害物がある箇所がある。
・ このような障害物は、自転車にのると気づきづらくて危険だ。海に向かうときなど風
があたって爽快だという自転車の魅力を生かせる安全な環境が重要だ。
24
2 目標・方針(4200)
■
鉄道を復旧させ、大槌の外から観光客を呼び込む。
■
観光客にとっても、大槌町民にとっても重要な拠点となる駅前空間を整備する。
■
お年寄りや高校生の暮らしを支えるバス交通を整備し、安全に歩けて、自転車の魅力も
生かせる環境や、移動時間にも住民同士が交流できたり、子どもの暇つぶしができたり
する環境づくりを目指す。
3 施策(4300)
(1)駅前の再整備 (4310)
■
駐輪場・レンタル自転車を整備し、学生の通学や鉄道利用を便利にする。
→ これらは、駅前だけじゃなく、マストなどの施設や観光客が集まるところにも整備する。
→ レンタル自転車は観光客にもオススメで、色々なところに行ける。 鉄道やバスを待つための喫茶店や公園など、憩いの場、暇つぶし、娯楽、休憩場所とな
■
る場所を整備する。
■
観光客に町を紹介・PR するための特産品や駅弁販売などの施設やシンボルつくる。
→ 特産品や駅弁販売が駅前にあると、お土産を買うことができる。
→ シンボルとしては、町を代表するさけやひょうたん島を表す像が望ましい。 ■
観光を紹介する施設では、観光名所を案内する大槌マップを設置したり、大槌町の模型
を設置することで、観光客に情報を提供する。
(2)予約型バスを運行する (4320)
■
お年寄りが買い物や病院に行くときなどのために気軽に利用できる予約型のバスを導入
し、バス会社に運営してもらう。
■
予約型バスを利用してもらうために、チラシを配って高齢者などに連絡、周知する。
予約型バスの特徴
■
予約すれば好きな時間にバスに乗れて、早く
つきすぎたり時間が空きすぎたりしない。
■
緊急のときや急ぎのときにも活用できる。
運転手には自分が行きたいところへ行っても
らえるため、遠回りしなくてもいい。
25
(3)スクールバスを運行する (4330)
■
将来的には釜石—小槌・金沢など遠いところを中心に結ぶスクールバスをバス会社に運営
してもらう。
■
スクールバスでの移動時間に、高校生同士が交流し楽しめることが重要。
ただし、通学で使うのは今のところ無理だと思うが、部活動での遠征などで利用できる大
槌高校専用のバスを作ってもらう。
■
高校生全員がどうすれば満足するかを考えるために、試しの運行をまず行い、それを高校
生が評価してよい結果となれば、本格的な運行をバス会社と役場に提案する。
(4)バス停を整備する (4340)
■
バスを待つのに濡れないように、屋根を整備
したり、ベンチを設置する。
■
バス停の屋根や壁は透明にしてバスが来たか
どうかを確認したり、周りの風景が見えるよ
うにするなど、工夫したつくりにする。
(5)道路を整備する (4350)
■
町が直すべき箇所を整備する。障害物の撤去や、歩道の整備、街灯設置をする。
■
道の脇には花や植物を植え、防犯への注意喚起やゴミを捨てないよう呼びかける看板を
設置する。
■
自転車が安全に走行でき、高齢者が車や自転車と接触しないようにすることが重要である。
■
そのために、将来的には自転車専用道を作ることが望ましいが、まずは、時間帯で人が
通れる時間と自転車が通れる時間を分けるようにする。
26
第5章 水と緑を活かしたまちづくり (5000)
1 現状の課題と地域資源(5100)
■
大槌の景色と眺望 (5110)
・ 私たちの町 “ 大槌 ” にある、誇れる景色。
→ 調査の結果私たちが考える大槌の美しい景色の特徴は
① 自然との共存 ② 四季が感じられる ③ 町全体が眺められる ④ 生活感がある、
の4つがある。
→ これらの特徴が表れている景色は、城山から見る大槌であり、海と山を一度 見渡せ、
季節ごとに違った景色や人や店などの生活感が眺められる。
→ 季節のおすすめの景色は、春:大槌高校の桜、夏:キラキラ光る大槌湾、秋:色とりどり
の山(紅葉)もみじ、イチョウ・・・etc、冬:大槌川をのぼる鮭と白鳥、である。
・ 震災から 2 年以上経っているが、燃えた山の回復や、川や海の中の瓦礫の撤去が完了してお
らず、建物や防波堤の建設も進んでいないため、自然と共生したまちの姿が眺められない。
・ 自然の手入れが行き届いていない。景色を大切にすることと防潮堤等の災害対策の両立をど
のように進めていくかも課題である。
場所
景色の特徴
山頂
新山の頂上
城山
城山の墓地
町を
見渡せる
坂道
大槌高校までの坂道
大槌高校のフェンス
屋上
マストの屋上
大槌中学校の屋上
少し高い場所
安渡(大徳院)
の見晴し台
平地
大町公園
大通り
桜木町
町
住宅
自然(川)
良いところ
・自然が身近に感じられる
・新山:山菜(ワラビ、フキ、キノコなど)
紅葉、風車、石割り桜
・新山に行くまでの道路が細い
・城山:町と海が一度に見える
・坂がお年寄りにとって辛い
・ランニングコースの景色の移り変わり
・動物の出現(へび、熊、虫)
・鹿とたぬき、りす
・星がきれい
・カモシカ
・かわいい家、庭
・花(ピンクや黄)、たんぽぽ、日陰、桜
・ゴミのポイ捨てが多い
・見える景色に灰色が多い。色がない。
・冬に氷がはってしまい危険(転ぶ)
・生活感があふれる街並
・夜景がきれい
・夕焼けの美しさ
・ゴミ
住宅
・海と住居、船着き場
自然(川・海)
川
町の雰囲気
改善点
・大町公園の魚、静けさ、涼しさ
・大槌祭りの賑わい、屋台が多い、
盛り上がりがいい
・川に入れる
・ゴミ
・草の手入れ
・トイレやお店、ベンチがない。
・人の立ち寄れる場所がない。
・草が伸びすぎている。
城山から眺める
大槌の昔と今
27
■
大槌の自然遊び (5120)
・ 公園は子どもからお年寄りまで多くの人たちのコミュニケーションの場になり、自然とも
ふれあえるという観点から、公園での遊びが大切だ。
→ 公園はまちなかにあり、利用もしやすく、木登りや虫取りができる場所でもある。
・ 自然と触れ合うことができるという観点から考えると、海や川、山を利用した遊びが大切だ。
→ 住民には様々な行事を行う場所になり、
具体的な遊び
観光客には遊びに来たいと思うきっかけ
になる。
・ まだ川や海の中の瓦礫が残っており、安全に
海や川に入れる環境ではない。
・ 湧水の出る場所が埋まり、湧水地が減少し、
公園なども復活していない。
海
水遊び、キャンプ、つり、ビーチバレー
川
つり、鮭のつかみ取り、水遊び
田畑
花摘み、虫取り
森林・山
花見、山菜採り
公園
■
木登り、デート、虫取り、公園の遊具
ボール遊び
大槌のこれからの暮らしについて (5130)
・ 大槌でのこれからの暮らしを考えると自給自足の考え方も大
事である。
→ 薪ストーブは、手間がかかったり、火がつくのに時間が
かかったりなどの欠点もあるが、大槌の木材を使い、家
全体を暖かくでき、エコである。
→ 家庭菜園は、畑や育てるノウハウが必要で、大量には生
産できないが、新鮮で無農薬の野菜が食べられ、低コス
トで済む。
・ 家にソーラーパネルを設けると、設備投資は高く付くが、電気代を節約するなどエコな暮
らしができる。
・ あらまき鮭や磯ラーメン、海宝漬などのように、地域でとれる海産物や山菜を使った料理
がある。料理を HP などで宣伝したり、ご当地グルメに設定するなど、これらをどうして
いくのか考える必要もある。
28
■
まとめ:豊富な地域資源 (5140)
・ 大槌は自然が豊かで、山も川や海もあり、空気もきれいなまちである。山や川、海がある
ことは、山菜や海産物がとれ、そのおいしさをその場で楽しめる魅力がある。
・ 四季に応じて景色は変わり、多様な生物が生息できる環境を提供できるため、四季を通じ
た景色の美しさと楽しみを発見することができる。
・ 都会では体験できない自然の中での遊びやイベントの場を提供することもできるため、具
体的に何ができるのかを考える必要がある。
・ 大槌は湧水のまちとしても有名であり、まちの至るところでわき水が湧き、イトヨなどの
特徴的な生物が生息する場にもなっている。
・ 薪や畑、海や川、太陽光を使って、大槌ならではの自給自足的でエコな生活ができる。
イトヨ
2 目標・方針(5200)
(1)目標 (5210)
■
大槌の自然の豊かさは、水と緑にあふれ、身近に自然が感じられる町としての可能性があり、
それを目的とした観光客の呼び込みをする。
■
このような自然と人が生活する空間が共有できる環境を作ることで、まちに暮らす人の心が
和み、人情や愛情を育む場にする。
■
このような自然が豊かで、身近に感じられるまちづくりを目指す。
(2)方針 (5220)
■
大槌の誇れる景色の再生と保全。
具体例をいくつかあげると…
■
観光に活かせる大槌の景色の創造。
① 植樹する、ゴミ拾い
■
大槌の海や川での活動の再生。
■
野菜づくりを体験できる暮らしの再生。
■
エネルギーの生産と消費を意識した生活。
② 花時計
③ 鮭のつかみ取り、釣り大会
④ 庁内でのイベント、職場体験
⑤ 薪ストーブ
29
3 施策(5300)
(1)危険区域の景観の創出 (5310)
■
危険区域に建物や工場の建設を促進する。
■
危険区域の景色を鮮やかに彩るように誘導し、夜景スポット
的にする。
(2)景色ルートの整備とイベントの開催 (5320)
■
春ルート、夏ルート、秋ルート、冬ルートを整備し、ウォー
キング大会を開催する。
■
四季を感じられるコースを設定し、マラソン大会、ハーバー
ロードレース、トライアスロンなど自然が活かせるイベント
を開催する。
■
城山の高台に固定望遠鏡を設置し、大槌を見渡せるようにす
る。料金は無料とする。また、城山までの道のりにライトを
つけたり、道路の舗装などの改善をする。
(3)水辺再生プロジェクト(海や川での行事の復活)(5330)
■
漁業関係者と協力し、養殖場を利用して鮭のつかみ取りがで
きるようにする。協力者は、それを商売にして利益を得る。
■
取った鮭はその場で調理し、食べる。野菜などは大槌の農業
関係者から購入あるいは提供してもらう。
■
産業まつりの復活。
(4)山林再生プロジェクト (5340)
■
林業としてキノコ採りや山菜採りができるように山をフルに
活用する。
■
広葉樹を山や林に整備する。
■
薪ストーブ用木材を、山や林に植樹する。
■
サツマイモを作って、焼き芋にして食べる。
(5)まちなか植樹プロジェクト (5350)
■
道路や公園、駅などの公共空間に花壇の設置
■
花時計など花で絵を作り、ボランティアなどの協力で景観ス
ポットにする。
30
(6)環境を守るプロジェクト (5360)
■
学生ボランティアによるゴミ箱を設置する。
■
学生ボランティア / 町民が協力し合ってゴミ拾いをする。
■
学生が川や海の瓦礫の撤去を手伝う。そのために掲示板やポ
スター、チラシを通じて呼びかけ、ボランティアを増やす。
■
道路や公園の花壇の水やりをボランティアを募って実施する。
深谷市
大台グリーンロードクラブ
(7)大槌の風景ワークショップ (5370)
■
町民 / 学生主催の大槌の風景写真展(対象:観光客)
■
町民 / 学生主催の大槌の風景を描こう展
(対象:幼稚園児〜中学生)
(8)野菜をつくろうプロジェクト (5380)
■
自宅の庭で家庭菜園ができる人には、作り余った自家栽培の野
菜を直売所や協力してくれる店舗で野菜を売れるようにする。
■
小中学生には、授業で野菜づくりが体験できるようにする。
高齢者も混ざり、先生として小中学生に作り方を指導しながら、
体験することができる。共同農園を危険区域に整備し、作った
野菜は給食センターなどに提供する。
豊島区エコ探検隊
(9)エコな暮らし学習プロジェクト (5390)
■
スポーツジムで発電を体験する。
■
集会所などで勉強できる環境を整え、ペンを動かす震動で発
電する取組みを推進する。
■
太陽光発電による発電量や使用を体験する。
山梨県 K.T.T
スポーツボクシングジム
* 2012 年 1 月に東京大学都市デザイン
研究室大槌記憶再生プロジェクトで収
集し、一般社団法人おらが大槌夢広場
に継承された写真を使用しています。
31
震災以前の大槌町の
上 わさび
あゆの子ども
まさない橋
© 201
011 ZENRIN CO.
O.,LTD.
© 2011 ZENRIN CO.,LT
TD
D.
© 2011
01
0
11 ZENRIN CO.
O ,LTD.
山菜
わらび ぜんまい
うど こしあぶら
ばっけ たらぽ
イトヨ
山菜
わらび、
きのこ、たらっぽ
ふきのとう etc.
昔は釣り堀
孵化場にニジマス
昭和30∼40年
登山
小鎚の奥で
泳げる
鮭のつかみ
マス ヤマメ アユ
臼沢方面の奥で釣れる
湧水 200個あり
© 201
011 ZENRIN CO
O..,LTD.
32
魚とダイビングした
泳いだ
© 2011
2
ZENR
RIN CO.,LTD.
アイナメ
大きいの釣
町の自然遊びマップ
た
【凡例】
キャンプ
日の出
କ͂ႂͬ‫̩̻̹̱̥ͤ̿͘ڰ‬
ΈσȜί̦಺औ̱̹ાਫ਼
ಎ‫ۼ‬อນ͈४‫ح‬৪̦ဋ̞̹ͭ́
ાਫ਼
うにがある
石の周りの砂場
鮭の一本釣り
どんこ かつお
あなご あいなめ
いか カレイ
ソイ いなだ
କ͂ႂͬ‫̩̻̹̱̥ͤ̿͘ڰ‬
ΈσȜί̦ਓਬ̱̹ૂ༭
ಎ‫ۼ‬อນ͈४‫ح‬৪̦೏‫ح‬
̱̹ૂ༭
いかだ
© 20
011 ZENRIN CO.,L
LTD.
© 2011 ZENRIN CO.,L
LT
TD..
© 20
011 ZENR
RIN CO.,LT
TD.
山菜
ばっけ わらび ふき
たらぽ うど こしあぶら
メ
の釣れる
© 2011 ZE
ENRIN CO.,LTD.
© 2011 ZENRIN CO.,,LT
LTD.
33
第6章 歴史文化芸能を活かしたまちづくり (6000)
1 現状の課題と地域資源(6100)
■
大槌の風景と言えば (6110)
・ 自然
・ 集まる場所
・ よく通った場所
・ お祭り
* 2012 年 1 月に東京大学都市デザイン研究室大槌記憶再生プロジェクトで収集し、
一般社団法人おらが大槌夢広場に継承された写真を使用しています。
34
■
祭りや伝統芸能の継承 (6120)
・ 祭りに参加する個人にとって、祭りは楽しく、やりがいがある。また、出会いや交流もある。
・ 祭りがあることで、住民が一体化し、町が明るくなる。また、祭りを通じて町の歴史を共有
したり、町の PR につながったりする。世代間交流もあり、地域的にも良い影響を与える。
・ しかし、若者の不足や道具の不足、後継者の不足という課題があり、祭りや伝統芸能の継承
が危ぶまれる。
→ 祭りや踊りに参加するきっかけがない。家族や友達が偶然やっていて、参加するようにな
るしか入口がない。
→ 一度辞めて、高校卒業後にもう一度やりたくても、戻るきっかけがない。
2 目標・方針(6200)
■
大槌の風景の復活 (6210)
・ 大事に思っていた風景が失われてしまった。それを復活させたい。
→ 御社地、大町公園、末広商店街、大槌駅を復活させる。それらは、観光場所や遊び場と
しての意味も持っていた。
→ 街中の街並も復活させる。
■
祭りや伝統芸能を伝えよう (6220)
・ 祭りや伝統芸能を町民や町外の人に伝えることを通じて、若者の不足や後継者の不足を解決
していく。
3 施策(6300)
(1)建物を建てるときのルールをつくる (6310)
■
前の大槌の風景の写真を頼りにパンフレットを使って町民に紹介し、意見などをもらって
建てるときのルールを作る。
(2)元の位置に商店街を建てる(6320)
■
震災前の風景を復活させるために、人が多く来る商店街を、震災前のだいたい元の位置
に建て、町の中心的存在にする。
(3)町の中に自然を取り入れる(6330)
■ 「花いっぱい運動」を復活させて、地区の人で、地区ごとに決められた場所に花を植える。
■
小学校で取り組んでいた森林愛護少年団を復活させて木を植える。
35
(4)祭の体験会の実施 (6340)
■
興味をもってもらうために幼稚園・小中学校に実演にいく。そのために、企画書を持って
団体に話しに行き、それから幼稚園・小中学校に行く。幼稚園のあいだに地区ごとで祭り
を見学する。小学校からは太鼓などを体験させたりして、祭りにも参加できるようにする。
マストなどでもイベントで踊る。踊る機会をもっと増やす。
(5)祭の情報発信 (6350)
■
気軽に参加できるように、団体にコンタクトしやすいように、お祭り情報と団体情報を
リサーチして、大槌のホームページに載せたり、パンフレットを作ったりする。各団体
がポスターなどで積極的に募集をかける。祭りの1ヶ月前くらいから町の広報や防災無
線のアナウンスで宣伝をする。
(6)口コミ(誘い合い)(6360)
■
SNS を活用して人を集める、
呼びかける。知り合いから知り合いへ伝達する。友達を誘っ
て連れて行く。団体の集会のときに誘いながら行く。
(7)世代別に横のつながりを作る (6370)
■
意見を出しやすくする狙いで、団体を超えて世代別に集まる機会を作る。各団体のいい
所、悪い所をワイワイ!話して持ち帰る。
■
年に一回、町内の全体の祭り団体が一同に会えるイベントを開く。町民に限らず、観光
客なども参加できる。
(8)新しい踊りを創作する (6380)
■
飛び入りで来た人や練習していない人、町民以外の人も参加しやすくて、参加してもら
える新しい踊りを創る。
36
第7章 防災まちづくり (7000)
1 現状の課題と地域資源(7100)
■
薄らぐ震災の記憶 (7110)
・石碑として過去の津波被害や教訓が残っていたのに、知らなかった。
・再び記憶は薄らいでしまうのではないかと心配になる。
■
人の命に関わる重要なことが知らないうちに決まっている (7120)
・防潮堤の高さがどうやって決まったのか知らないし、防潮堤の高さが決まったのなら、
どのように決まったのかも合わせて教えて欲しい。
・ 高さを決めるには住民や様々な人の意見を聞いた方が良い。
2 目標・方針 (7200)
■
コミュニティの意識の高さで防災に取り組む (7210)
・安心せずに、コニュミティのみんなで防災のことを考えていくとよい。
■
防災に関する情報を誰もが得られやすくする (7220)
・情報を CM で流したり、広報に載せたり、インターネットで公開したりするべきである。
3 施策 (7300)
(1)高校生が語り継ぐコミュニティと防災 (7310)
・毎年、大槌高校生が中心となって、地域の人たちと防災のことを話し合う機会をつくる。
(2)木碑プロジェクト (7320)
・地域と学生が共同で地域活性を起こす (1131) と関連する施策。
37
第8章 自分たちのまちを自分たちでつくる仕組み (8000)
1 現状の課題と地域資源 (8100)
■
復興の進め方の課題 (8110)
・町長主催のお茶っこの会やまちづくり WS などがたくさんあるが、課題を指摘するばかりで、
議論が前に進んでいない。そして声の大きな人だけが発言しているだけである。
・復興のこと、どんなプロセスで進んでいくのか、まちの人でも知らない人は多い。
知らない人が多いと、他の人の声を聴くことができず、ますます声の大きな人が目立つ。
■
復興に関する情報発信の課題 (8120)
・本来であれば役場や住民と対等な立場の議員さんの仕事であるが、上手くいっていない。
・様々な団体が独自に観光ツアーをしているが、知っている人だけが知っているだけ。様々な
団体が復興、観光に関わっているが、情報が集まらないし、連携が進まない。
2 目標・方針 (8200)
■
大槌町民が復興のことについて学べる学習の機会をつくる。(8210)
■
復興まちづくり情報プラザの強化。(8220)
■
復興コンシェルジュの設置。(8230)
3 施策 (8300)
(1)大槌町復興塾 (8310)
■
復興基本計画(そのもの)ができた流れを勉強する。
(堤防の高さは、いつどうやって決まったのか?)
■
復興協議会の成り立ち(なぜ 10 地区なのか)から初めて、とにかく町民に知識をつけてもら
い、関心を持ってもらえる塾をつくる。
(2)復興まちづくり情報プラザの強化 (8320)
■
そもそも存在を知られていないので町民に知らせていく。
■
役場の情報だけでなく、大槌町で行われている様々な団体のイベントや取り組みを収集して、
情報などを載せていく。
■
町のこと、今後の生活について知りたいひとは、
「情報プラザ」に行けば必ず、解決できると
いう存在を目指す。
(3)復興コンシェルジュの設置 (8330)
■
本来は役場や議員さんの仕事だが、少し復興に関する知識や情報のある住民や意識の高い住
民がコンシェルジュとなり、大槌復興塾で勉強をして、住民に教えていく。いう存在を目指す。
38
検討体制
大槌高校幹事会
三浦晶子 / 吉田優作 / 佐野薫 / 近藤奏子 / 古舘笑海 / 石川茉季 / 佐々木楓 / 中村美里 / 菊地尋彌
菅谷奈菜 / 東谷 周 / 藤原雄大 / 前川まどか / 水野日菜子 / 高橋夏美 / 阿部賢也 / 小林寿美
担当教諭:高橋 洋 / 川代悦子
東京大学 仮設まちづくり支援チーム
大方潤一郎 教授 / 鎌田 実 教授 / 小泉秀樹 教授 / 横張 真 教授
窪田亜矢 准教授 / 黒瀬武史 助教授
新 雅史 / 笈田幹弘 / 後藤 純 / 堤可奈子 / 似内遼一 / 松永篤志
岩倉圭介 / 中野雄大 / 藤田幸治 / 堀井邦貴 / 宮川啓輝 / 山内健史
出江哲也 / 羽野明帆 / 福永友樹
町長への
プレゼンテーション
出席者
碇川 豊 町長
伊藤正治 教育長
総務部
平野公三
澤舘和彦
民生部
岩間純子
産業振興部 大釜範之
総合政策部 澤田彰弘
復興局
那須 智
教育委員会 早坂 寛
部長
次長
班長
部長
部長
局長
部長
講評会出席者
総務部
民生部
産業振興部
総合政策部
内城 仁
岩間純子
加藤牧子
大釜範之
臼澤洋喜
徳田松男
澤舘聖子
平賀 聡
伊藤夏樹
日吉紀之
室長
班長
氏
部長
班長
班長
氏
氏
氏
氏
復興局
教育委員会
青木利博
阿部保幸
鎌田圭亮
祝田 茂
関 貴紀
課長
班長
氏
班長
班長
町民・企業・NPO 関係
おらが大槌夢広場
臂 徹
子ども夢ハウスおおつち
吉山周平 / 横澤智恵子
昭文社 ことりっぷ
つどい
ベルガーディア鯨山
菊池由香
元持幸子
佐々木格
中村仮設団地自治会
まさない団地
赤崎幾哉 自治会長
大槌町芸術文化協会
越田征男 会長
釜石市平田第 6 仮設住宅団地自治会
釜石市平田サポートセンター
陸前高田市みらい商店街
上野孝子 センター長
黒田征太郎
陸前高田市 りくカフェ
吉田和子 / 鵜浦淳子 / 及川恵里子 / 黄川田尚子
冊子デザイン / イラストレーション 杉野 悦子(白玉社)
39
検討プロセス
2013 年5月検討開始
7月16日 個別相談
中間発表1週間前。さらに方針の検討と
中間発表に向けた準備会を行いました。
7月23日 第5回
中間発表会
5月8日 第1回
クラス毎に班に分かれ、復興について思うこと、考えて
いることを自由に発表し、まとめました。
5月27日 第2回
生徒の関心は全体で6テー
マに分かれました。それぞ
れ内容に応じた専門家をお
招きし、論点整理と調査計
画を立てます。宿題も自分
達で考えました。
6月24日 第3回
1か月間の調査結果を報告
し合い、大槌にはいまどん
な課題があるのかを確認し
ました。
7月9日 第4回
課題を解決するには、どの
ようなことを提案したらよ
いのか、専門家の意見など
を踏まえながら、方針を検
討しました。
40
全高校生が参加した、ポス
ターセッション方式での報
告会。参加者には気になる
ところ、共感することにつ
いてコメントを頂きました。
7月29日 入学体験に来た中学3年生
に、これまでの検討結果を
報告し、さらに多くの意見
を頂きました。
8月5日~6日
サマースクール
夏休みを利用して、釜石の
サポートセンター、陸前高
田の商店街など事例調査に
行きました。この夜、防災
と復興について2テーマを
増やすことが決まりました。
9月11日
第1回 幹事会
後半はまとめる作業。現在
の8テーマ約 50 件の提案の
中で、どの企画を深く検討
するか、幹事会で話し合い
ました。
10月29日 第8回
9月17日 第6回
役場職員と町民をお招きし
て、コミュニティ戦略を報
告しました。役場の方から
は、高い評価とともに、実
現性やコストなどに厳しい
質問がきます。
幹事会で絞られた焦点について、提案を実現するため
の方法について他市の事例などをみて検討しました。
またこの日は、提案が実現したら本当に住み続けたい・
戻ってきたい大槌になるのか、自分たちが重要と考え
る「価値」について、話し合いました。
11月14日、19日
個別検討会
10月3日
第2回 幹事会
幹事と個別に、役場職員や
町民から頂いたアドバイス
を反映させ、役場幹部の方
への報告会にむけた詰めの
作業を行いました。
第6回で話し合われた2年
生全員の「価値」をもとに、
単なる思いつき提案の羅列
ではなく、戦略としてまと
めることを議論しました。
5つの戦略と進め方に関す
る3つの方針が提案されま
した。
11月25日
第4回 幹事会
10月11日 第7回
幹事は自分の言葉で戦略を
書きあげ、全員に報告しま
した。2年生全員で大槌高
校コミュニティ戦略の最終
編集を行います。
11月27日の町長及び役場幹部の方への
報告会前の発表練習会です。10月29日
の講評会の反省を活かした質疑応答練習な
ど綿密な準備をしました。
10月19日
大高祭での発表
これまでの検討結果を、大
高祭で発表しました。1年
生、3年生からも様々な意
見がありました。
10月24日
第3回幹事会
他学年の意見を反映させたり、役場の方たちに
報告をするために、さらに提案の実現性につい
て中身を深めます。
11月27日
町長へのプレゼンテーション当日。
約2時間にわたり町長をはじめとする役場幹部と高校生
が白熱した討論を繰り広げました。
41
No.
Date. . .
A組 阿部華奈
編集後記
まちづくりの授業をしていろいろと勉強になったのでよかったです。
阿部賢也
町についてあまり考えたことがなかったので、よい経験でした。
伊藤健人
いつもより町のことを考えることができて、よい経験になった。
伊藤涼太
とてもよい経験ができたと思います。大槌の復興について話し合えて楽しかったです。
岩間史帆
大槌の事が改めて好きになった。復興に対してきちんと立ち向かえた。
上野樹貴也
とても楽しく話合えていたし、よい経験にもなりました。
小笠原祐樹
実際に復興に向けて意見をたくさん出すことができてよかった。
柏崎翔大
他の高校生にはできない経験ができたと思う。これからも大槌町のために頑張りたい !!
川崎里佳子
まちづくりについて考えるのはとても大変だったけどこれからの大槌について皆と話あった事とても楽しかったです。
菊地真央
大槌の事を考えるよい機会になったのでよかった。
倉持直美
大槌や復興してほしいとは思っていましたが、まさか自分が参加してできるとは思いませんでした。楽しかったです。
小嶋由里菜
超〜楽しかった。
小林寿美
初めは、ゴールも、しなければならないこともすべきことも分からないまま進んできましたが、今は、ゴールが見えて
きたし、活動の途中でたくさん勉強できたのでよかったです。
小林俊平
大変でつかれたけど、よい経験になりました。
佐々木敦子
大変だったけど、あらためて大槌町について考えることができてよかったです。
佐々木彩実
やってよかったです。
佐々木華世
前より町について知ることができてよかった。
佐々木博華
町の復興について考えることができてよかった。町の人はいい意見があったらぜひ採用してほしい。
佐藤有沙
互いに意見を出し合いまとめることは難しかったが、貴重な経験ができてよかった。
佐藤陸
前よりも町について興味がわき、とてもよい経験になりました。
佐野薫
あまりおもしろくなさそうなツアーが、楽しめそうなツアーになって嬉しい。
澤舘みく
自分のためになりました。
沢舘琢也
とても大変でした。でも町の事をよく知れてとても楽しく学べました。
高橋荘太
高校生だけでなく、もっと多くの人の意見を聞きたいと思った。
高橋夏美
大槌のために自分ができる事をできたのでよかったです。
長谷川福人
大変疲れたけど、いい経験できた。
藤原美代乃
みんなと話し合うことがすごく楽しかった。これから復興して、素敵な大槌になればいいと思う。
藤原元気
みんなで実現できそうなアイディアを出せてよかった。
藤原有希
みんなで意見を出し合って、自分たちで将来の大槌のことを考えるのは楽しかったです。実現してほしいなと思います。
藤原裕太
大槌の復興のために高校生が意見を出しあったり、いい経験ができた。
藤原雄大
意外に大変だったけど、いい経験をしたと思う。
古舘笑海
もっとよくしたいと思うことができた。大槌がすごく好きだと改めて実感した。
松坂大毅
じっくり大槌のことを考えることができてよかった。今よりもっといい大槌になってほしいと思った。
松田直子
長いようであっという間の活動だったが、同級生と今後の大槌について話し合えて、普段とは違う姿などが見られて
充実した時間が過ごせた。
B組
山本真由
すごく楽しかったし、いい経験になった。
小豆嶋陸
大槌の伝統芸能や祭りは、大槌を活気づけるとても大切な行事でそれを自分たちがなくさない為にも、今まで考えた
ことを実行したい。
阿部寛佳
長いようで短かった。これが実現してほしいと思う。
阿部美優
自分の町を真剣に考えるいい機会だった。
石川茉季
前より大槌について考えることが出来てよかった。
勝山莉帆
大槌の将来について考える機会を作ってもらえてよかった。
神田健翔
様々なことを学べてよかった。にぎやかで町の人みんなが楽しく暮らしてほしい。
菅野勇也
町のために頑張れてよかった。
北田妹子
大槌の事をしっかり考える事ができた。沢山意見もでてよかった。
木村恭維
昔の町と今の町と比較して様々なことについて分かったのでよかった。
黒沢菜緒佳
このまちづくりが実現する事を願いたい。
兼澤茜
大槌町について、真剣に見つめ直し、
そして復興する為に少しでも携わることができてよかったです。ありがとうございました。
小西恵
楽しかったです。実現!!
小林咲
とても楽しかったです。大槌のことが分かりました。
近藤泰子
積極的にたくさんの意見を出す事ができた。
佐々木彩
難しくてよくわからない事が多かったけど、楽しかったです。
佐々木文哉
町のことをあらためて見直すことができてよかった。とてもいい経験になった。
佐々木悠斗
自分の町のことを自分たちで考えるのは本当に大切なことだと思った。
佐々木龍太
大槌の将来について考えられた。
42
。
佐々木蓮磨
よく分かんなかった。
佐々優夏
皆と協力できたし、たくさんの意見をきけたので、良かった。
佐藤花映
大槌の復興について、より考えることができました。
佐藤雄斗
自分の町を自分たちで変えれるということはいいことだったし、本当に大切だと思った。
菅谷奈菜
大槌について改めて考える事ができた。実現すれば誇れる自分の街になると思う。
関谷友佑
先生方のおかげで歴史について考えたり知ることができた。感謝しています。
中村彩乃
みんなと将来の大槌のことをいろいろと話せてよかった。早く復興してほしいと思った。
沼崎瑞映
いろんな意見を聞くことができてよかった。
野田瑠香
みんなで意見を出し合いながら楽しくできたのでよかったです。
濱田凌太
大槌町の復興についてみんなで話し合えてよかった。もっと意見を出せばよかった。
平澤千尋
町について深く考えることができたのでよかったです。
福田美保子
大槌についてたくさん考えられて、前よりももっと大槌が好きになりました。
藤原健祐
将来大槌をどーするか高校生で話し合えてよかった。
前川まどか
大槌のことをいろいろ考えたし、復興に関して深く考えれてよかった。
三浦彩華
自分と違った意見を聞く事ができてよかった
三浦早苗
より将来の大槌のことを深く考えることができた。
水野日菜子
大槌の復興について考えられてよかった
村中丈紘
吉田優作
みんなと意見交換できてよかった。早く実現してほしい。
この授業を通じて復興に対する意識が高まりました。この授業で学んだことは忘れません。
C組 東谷周
小笠原幸太
大槌の事を深く考える機会になった。
とても充実していた、実現してほしい。
小笠原怜那
改めて、町の事を考えることができてとてもよい機会になった。
柏崎文
また前みたいに楽しい街になってほしい。
金田彩花
話し合いだけで終わらず実現してほしい。
菊地尋彌
実現してほしいとか実現できるようにではなくて、実現させる。そのくらいの気持ちでやってきたので実現できる。
菊池真友
大槌について、話し合うことや、考える機会が出来てよかったです。
菊地祐希
まちづくりをやる前までは大槌の事を話し合う機会がなかったので話し合う場ができてよかった。
倉本鈴美
大槌をもっと楽しい街にしていきたいと思った。
小國雅子
若い人が残りたいと思えるような街になってほしい。
後藤聡美
改めて大槌について深く考えることができてよかったです。これからも、大槌の復興を見守っていきたいと思いました。
小林優
大槌のことを考えるためのいい授業だったので実現してほしいです。
小林伶菜
町のことについて、ゆっくり考えれて良かったです。
佐々木郁実
自分の街について同級生たちと一緒に話す機会があってよかった。
佐々木楓
実際に自分たちでこの町のことを考えて、難しいことも多かったですが、復興に関わることができてよかったです。
佐々木佳奈
大槌町に住んでいるのに知らないことがいっぱいあった。
佐々木麻衣
皆で大槌の今、未来について向き合い考える事ができてよかった。
佐野智則
大槌の事がすごく分かったし、これからの大槌が発展する事を願います。
澤瑞未
大変だったけど、みんなで協力し合ってできたので、よかった。
下村愛
大槌の復興の役に少しでも立てたと思えたのでよかったです。
新堀聖
町づくりについて難しいことがたくさんあるんだなと思った。
田鎖海太
意見を言えてよかったです。
谷澤侑紀
大槌町全体で再建しようというキッカケができてよかった。
中村美里
街について話し合ってこの町が本当に良くなってほしいと思った。
沼崎佳映
大槌の事を真剣に考える事ができる場があってよかった。
畑中賢哉
いろいろなアイディアを出して、発表したりして楽しかった。
藤原佳旦
皆の案が実現してほしいと思った。
藤原知代乃
実現!!
藤原結花
この先、出た意見が実現するといいなと思いました。
藤原有那
皆細かく考えていていい街になるといいと思いました。
古崎優太
大変だったけどいい町づくりができたと思う。
袰岩桃子
最初は正直言って面倒だと思っていました。けど回を重ねていくごとに楽しくなっていき今ではやってよかったと思います。
三浦晶子
自分達の意見がこれからの大槌復興に関わっていると思うととてもわくわくしました。
三浦大和
大槌の復興のための話し合いをして、みんなでまとめるというよい経験ができた。
三浦優雅
とても良い活動だったと思います。
山崎丈
前よりも、良い大槌町になればいいと思います。
山崎優斗
大槌町の復興のきざしが見えてよかったです。
43
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