DC-7104(DC-104R コントローラ) バージョンアップによる機能追加および

DC-7104(DC-104R コントローラ) バージョンアップによる機能追加および変更内容
1.バージョンアップ内容
1-1.Ver2.0A から Ver2.1A へのバージョンアップ内容
以下の内容の機能追加および変更を行ないました。
①DC-104R の機能追加に伴う、各種設定項目を追加しました。
②ファイルの合体機能(任意チャンネル選択可能)を追加しました。
③ファイルの部分読込み機能を追加しました。
④USB経由のファイル読込み時にファイル名およびチャンネル名の変更機能を追加しました。
⑤複数チャンネル(4チャンネル以上)測定データの波形表示機能を追加しました。
⑥複数チャンネル(4チャンネル以上)測定データの波形印刷機能を追加しました。
⑦スタート画面での時刻表示と設定機能を追加しました。
⑧表示している波形を保存するボタンをメニューに変更しました。
⑨波形表示の X 軸の最小分解能を1ピクセル=1データに変更しました。
⑩不具合の修正を行ないました。
1-2.Ver2.1A から Ver2.1B へのバージョンアップ内容
以下の内容の変更を行ないました。
①データサイズ設定に以下の規制を設けました。
これは、チャンネル数 1 チャンネル、サンプリング 0.05msec に設定した場合、記録サイズを 1k データと 2k
データに設定できないというものです。同様に 1 チャンネル、0.1msec に設定した場合の、1k データへの
設定、2 チャンネル、0.1msec に設定した場合の、1k データへの設定はできません。
チャンネル数
1
2
サンプリング
0.05msec
0.1msec
0.1msec
②不具合の修正を行ないました。
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記録サイズ
1k データ、2k データ
1k データ
1k データ
2.バージョンアップ追加機能の詳細内容
2-1.DC-104R の機能追加に伴う、各種設定項目の追加
DC-104R のバージョンアップに伴い、データサイズ、サンプリングの設定項目を追加しました。追加分は以下
のようになります。
追加データサイズ
追加サンプリング
60M データ
200msec
120M データ
※1
240M データ※2
500msec
1sec
※1 1チャンネルモード時、2チャンネルモード時に設定可能
※2 1チャンネルモード時のみ設定可能
※
DC-104R 本体のバージョンが 2.1A 以上になっていることを確認してください。2.1A より前のバージョン
では、追加したデータサイズとサンプリングを使用することはできません。120M データは256Mバイトま
たは512MバイトのCFカード使用時に設定可能です。また、240Mデータは512MバイトのCFカード
使用時のみ設定可能です。
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2-2.ファイルの合体機能の追加
測定データファイルから任意のチャンネルを選択し、波形表示後、1ファイルに合体する機能を追加しました。
合体は下図のように、ファイルのチャンネル数が選択したチャンネル数になるように合体します。
F001.DAT
CH1,CH2,CH3,CH4
F002.DAT
CH1,CH2,CH3,CH4
F003.DAT
CH1,CH2,CH3,CH4
F004.DAT
CH1,CH2,CH3,CH4
合体.DAT
CH1,CH2,CH2,CH3,CH3,CH4,CH1,CH2
ファイルを合体するためには、条件があります。条件は以下の通りです。
○合体するためのファイルは同一フォルダに存在する必要があります。
○RATE(サンプリング)がすべて同じである必要があります。
○NUM_SAMP 数(データ数)がすべて同じである必要があります。
上記3項目の条件を満たしていればファイルを合体することが出来ます。
※ファイルの合体は以下のように時間的なデータの追加というものではありません。注意してください。
F001.DAT
CH1,CH2,CH3,CH4
F002.DAT
CH1,CH2,CH3,CH4
F003.DAT
CH1,CH2,CH3,CH4
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このような合体ではありません
合体方法
1.合体したいファイルを同一フォルダに保存します。
2.メニューの[ファイル(F)]をクリックし、[データファイルを開く(O)]を選択します。もしくは、[Dat 開く]ボタンをクリッ
クします。
3.[波形データファイルを開く]ダイアログを表示します。[フォルダの選択]ボタンをクリックし、測定データファイルを
保存しているフォルダを指定します。指定したフォルダ内の測定データファイル数分、タブを表示します。
フォルダ内の測定データファイル数分、
タブが表示されます。
選択しているフォルダのパス
フォルダの選択ボタン
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4.測定データファイルのタブを選択すると、選択したファイルのチャンネルの名称、ヘッダ情報、読込み条
件にデータナンバを表示します。
チャンネルの名称
ヘッダ情報
データナンバ
波形表示ボタン
5.すべてのファイルを合体する場合は、チャンネルの名称リスト部分で右クリックをし、[すべてのファイルの一
括チャンネル選択]を選択します。一括解除も可能です。
[すべてのファイルの一括チャンネル選択]で、フォルダ内 すべてのファイルのすべてのチャ
ンネルを選択します。
[一括チャンネル選択]は、選択しているファイルのチャンネルすべてを選択します。
選択した全ファイルのデータサイズとサンプリングが一致していれば、波形を表示することが可能ですが、
一致していない場合は[波形表示]ボタンがクリックできない状態になります。このような時は、選択している
ファイルのヘッダの内容を確認し、チェックをはずしてください。
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※フォルダ内のファイル数は 255 までとなります。それ以上のファイルが存在する場合、ファイルの合体を
行なうことが出来ないので注意してください。
6.波形表示後、データを保存することによってファイルの合体が出来ます。以下の図は 16 チャンネルを合
体したときの例です。
[ファイルの保存]で保存すれば、16 チャンネルを1ファイルとして保存することが出来ます。
16 チャンネル表示の例
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2-3.ファイルの部分読込み機能の追加
波形データを表示する前に、あらかじめ表示するデータがわかっている場合は、表示するデータナンバを設定
することにより、時間を短縮して波形の表示を行なうことが出来ます。
データナンバに対応
した時間表示
読み込み開始データナンバと読み込み終了データナンバを
入力し、波形表示を行ないます。
※DC-7104 は、読み込めるデータ数がパソコンのスペックに依存しており、データ数が多い場合はメモリ
不足となります。このような場合は、この機能を使用し分割して読みこむようにしてください。
また、この機能はUSB経由でのデータの読込みには使用できないので一度パソコンのハードディスク
にデータを保存してから読み込むようにしてください。
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2-4.USB経由のファイル読込み時にファイル名およびチャンネル名の変更機能の追加
バイナリファイルの保存時に、ファイル名とチャンネルの名称(以下シリーズ名)を変更することができます。これ
は、ファイルの合体時に、合体したいファイルを同一フォルダに入れるため、ファイル名の重なりを防ぐことや、
合体時のチャンネル名称の重なりを防ぐことが出来ます。
変更方法
1.変更するファイルにチェックを入れ、[ファイル名/ シリーズ名の変更]ボタンをクリックします。
変更するファイルにチェックを入れ、
[ファイル名/ シリーズ名の変更]ボタンをクリックします。
2.変更したいファイルを選択すると、[ファイル名/ シリーズ名の変更]欄に内容を表示します。変更するファイル
名を入力し、リターンキーを押すと、リスト内のファイル名が変わります。同様に、変更するシリーズ名を入
力し、リターンキーを押すとリスト内のシリーズ名が変わります。シリーズ名は、カンマ区切りで入力してくだ
さい。
変更するファイル名を入力し、
リターンキーを押します。
変更するシリーズ名をカンマ区切りで
入力し、リターンキーを押します。
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カンマ区切りの入力方法
1チャンネルの場合
○○○○○
2チャンネルの場合
○○○○○,○○○○○
4チャンネルの場合
○○○○○,○○○○○,○○○○○,○○○○○
※1チャンネルの場合は、カンマで区切る必要はありません。文字数は任意です。
ファイル名とシリーズ名を変更したときの例
変更後のファイル名
変更後チャンネルの名称
3.すべてのファイル名を変更したい場合は、[全ファイル名の自動変更]のファイル名テキストボックスにファイ
ル名を入力します。この自動変更は、旧ファイル名の前に入力したファイル名を追加する形となります。
自動変更ボタン
自動変更するファイル名を
入力します。
自動変更後のファイル名
図では、F001.DAT~F018.DAT のファイルを、自動変更で
試験 ①F001.DAT~試験 ①F018.DAT に変更しています。
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4.すべてのシリーズ名を変更したい場合は、[全シリーズ名の自動変更]のシリーズ名テキストボックスに変更
するシリーズ名を入力します。この自動変更は、全ファイルのチャンネル数が同一でないと変更すること
が出来ません。
自動変更ボタン
自動変更するシリーズ名
をカンマ区切りで入力します。
自動変更後のチャンネルの名称(シリーズ名)
図では、F001.DAT~F018.DAT のチャンネルの名称を、自動変更で
加速度 1,加速度 2,加速度 3,加速度 4 に変更しています。
5.変更の終了後、設定ボタンをクリックします。この時点では、まだファイルの保存はしていません。ファイル
の選択画面で[BIN 保存]ボタンをクリックすると、ファイルを保存します。
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2-5.複数チャンネル(4チャンネル以上)測定データの波形表示機能の追加
ファイルの合体機能追加により複数チャンネル(4チャンネル以上)測定データ波形表示機能を追加しました。
一度に表示するチャンネル数が多い場合は、右側のカーソル情報等が重なります。このような場合は、下図に
示す部分をクリックすることにより、一番前に表示されます。また、再度クリックすることにより一番後ろに表示さ
れます。
ここをクリック
2-6.複数チャンネル(4チャンネル以上)測定データの波形印刷機能の追加
ファイルの合体機能追加により複数チャンネル(4チャンネル以上)測定データ波形印刷機能を追加しました。
2-7.スタート画面の時刻表示と設定機能の追加
スタート画面の時刻表示と設定機能を追加しました。スタート画面に表示している時刻はDC-104Rのタイマ
の時刻です(1秒に1回通信を行い時刻表示しています)。時刻に誤差がある場合は、チェックボックスにチェッ
クを入れ[時刻設定]ボタンをクリックしてください。パソコンの時刻に設定します。
DC-104R
タイマを表示
クリックするとパソコンの時刻
に設定します
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3.バージョンアップ変更箇所の詳細内容
3-1.表示している波形を保存するボタンをメニューに変更
Ver2.0A 以前は、波形表示後のバイナリ保存および CSV 保存は、[Bin 保存]ボタンまたは、[Csv 保存]ボタンに
て行ないましたが、Ver2.1A は左上メニューの[波形データファイルの保存(S)]または[波形データファイルの CSV 保存
(C)]に変更になりました。メニュー選択後の動作に変更はありません。
3-2.波形表示の X 軸の最小分解能を1ピクセル=1データに変更
Ver2.0A 以前は、波形表示時に表示領域 X 軸ピクセル数よりデータが少ない場合は 10 ピクセル=1データとい
った拡大表示をしましたが、Ver2.1A は1ピクセル=1データ表示に変更しました。
表示領域 X 軸ピクセル数よりデータ数が少ない場合は、
波形表示は画面の途中までとなります。
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