化 学 Ⅰ

学 Ⅰ
化
(全
第1問
問1
問
必
次の各問い(問1∼3)に答えよ。
次の
∼
答)
解答番号
1
∼
6
(配点
25)
に当てはまるものを, それぞれの解答群①∼⑤のうちから一つず
つ選べ。
総電子数が最大のもの。
+
①
+
②
1
③
④
⑤
陽イオンと陰イオンが, ともにネオン原子と同じ電子配置をもつ化合物。
2
①
②
③
二重結合をもつ直線形の分子。
①
アンモニア
1
水
③
⑤
3
窒素
④
硫化水素
中に最も多くの分子を含むもの。 ただし, 原子量は
= 16 ,
①
②
④
= 35 5 とする。
②
⑤
=1,
4
③
― 12 ―
④
二酸化炭素
⑤
= 12 ,
化学Ⅰ
問2
塩素は原子番号 17 の元素である。 塩素原子には質量数 35 と 37 の同位体が
3
1の割合で存在している。 塩素の原子1個の中には平均して何個の中性子が
含まれているか。 最も適当な数値を, 次の①∼⑤のうちから一つ選べ。
①
問3
17
②
18 5
③
19
④
35 5
⑤
5
個
36
元素に関する記述として誤りを含むものを, 次の①∼⑤のうちから一つ選べ。
6
①
2族元素は典型元素に属する。
②
希ガスはすべて単原子分子からなる。
③
ハロゲンは1価の陰イオンになりやすい。
④
遷移元素には, 同じ元素でいろいろな酸化数をとるものが多い。
⑤
14 族に属する元素はすべて非金属である。
― 13 ―
化学Ⅰ
第2問
問1
次の各問い(問1∼6)に答えよ。
次の熱化学方程式(
)∼(
解答番号
1
6
∼
(配点
)に関する記述として誤りを含むものを, 下の①∼
⑤のうちから一つ選べ。 ただし, 原子量は
1
= 12 とする。
(黒鉛)
+
―
(気)
=
(気)
+
… (
)
(気)
+
―
(気)
=
(気)
+
… (
)
(気)
+
(気)
=
(液)
+
… (
)
(気)
+
(気)
=
(気)
+
… (
)
①
一酸化炭素の生成熱は 110
②
熱化学方程式(
③
36 の黒鉛が完全燃焼すると, 1179
④
1
⑤
これらの式だけでは, メタンの燃焼熱を求めることはできない。
問2
0 05
25)
である。
)は二酸化炭素の生成熱を表している。
の水が蒸発すると 44
の硫酸 100
の熱が発生する。
の吸熱となる。
にある量のアンモニアの気体を通じて完全に吸収さ
せた。 その後, メチルオレンジを指示薬として, この溶液を 0 1
ナトリウム水溶液で滴定したところ, 20 0
の水酸化
を加えたところで溶液の色が変化
した。 気体の吸収による溶液の体積変化はないものとすると, 最初に吸収させた
アンモニアの体積は標準状態( 0 ℃ , 1 0×10 5
)で何
な数値を, 次の①∼⑤のうちから一つ選べ。
2
①
④
0 067
②
0 13
③
0 18
― 14 ―
13
を占めるか。 最も適当
⑤
18
化学Ⅰ
問3
塩に関する次の記述 ∼ について, 正誤の組合せとして正しいものを, 下の
①∼⑧のうちから一つ選べ。
3
水溶液が塩基性を示す塩を塩基性塩という。
酸を塩基で中和滴定するとき, 中和点ではその溶液は必ず中性になる。
を水に溶かすと酸性を示す。
問4
①
正
正
正
②
正
正
誤
③
正
誤
正
④
正
誤
誤
⑤
誤
正
正
⑥
誤
正
誤
⑦
誤
誤
正
⑧
誤
誤
誤
酸化還元に関する記述として誤りを含むものを, 次の①∼⑤のうちから一つ選
べ。
4
①
過酸化水素が酸化剤として反応すると酸素が発生する。
②
ヨウ化物イオンが還元剤としてはたらいたかどうかは, ヨウ素デンプン反応
で確認できる。
③
過酸化水素水に硫化水素を吹き込むと, 硫黄が生成する。
④
硫化水素が二酸化硫黄と反応すると, 硫黄が生成する。
⑤
過マンガン酸カリウム
が酸性水溶液中で過酸化水素と反応するとき,
原子の酸化数は減少する。
― 15 ―
化学Ⅰ
問5 金属
と
∼
は,
,
,
,
のいずれかである。 次の記述 ∼ から
に相当するものを推定し, 当てはまる組合せとして最も適当なものを, 下
5
の①∼⑧のうちから一つ選べ。
希塩酸を加えたところ,
と
は気体を発生して溶けたが,
と
は反応
しなかった。
のイオンを含む水溶液に
の単体を入れたところ,
電解液として希塩酸を用いて
とした電池(
と
を電極とした電池(
)をつくり, 起電力を比較したところ電池(
きかった。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
― 16 ―
が析出した。
)と
と
を電極
)の方が起電力が大
化学Ⅰ
問6
2枚の白金板を電極とし, 一定の電流で硝酸銀電極を電気分解した。 陽極での
電子の物質量と生成物の物質量の関係を表しているグラフとして最も適当なもの
を, 図1の①∼⑤のうちから一つ選べ。
①
②
の
物
質
量
6
③
④
⑤
電子の物質量
図
1
― 17 ―
化学Ⅰ
第3問
問1
解答番号
次の各問い(問1∼6)に答えよ。
1
∼
6
(配点
25)
次の( )∼( )の化学反応式は硝酸の工業的製法を示している。 これに関する
記述として最も適当なものを, 下の①∼⑤のうちから一つ選べ。 ただし, ( )の
部分では係数を省略している。
(
)
+
(
1
)
(
)
+
… (
+
+
(
②
理論上, (
)式の係数は左から順に ,
)の
,
)
… ( )
)
+
①
(
,
を再利用すると 1
… ( )
である。
のアンモニアから 1
の硝酸を
つくることができる。
③
この製法はハーバー法(ハーバー・ボッシュ法)と呼ばれている。
④
触媒として白金を必要とするのは(
⑤
(
問2
)∼(
)の反応では, 左辺の
)式の反応である。
原子はすべて酸化されている。
ケイ素およびケイ素の化合物に関する記述として最も適当なものを, 次の①∼
⑤のうちから一つ選べ。
2
①
二酸化ケイ素は硝酸や硫酸に溶ける。
②
二酸化ケイ素に微量の金属の不純物を含む鉱石に, ルビーやサファイアがあ
る。
③
ケイ素の単体は天然には存在せず, 工業的には酸化物を電気炉で還元してつ
くられている。
④
ケイ酸ナトリウムに水を加えて加熱すると, シリカゲルが得られる。
⑤
シリカゲルは, 水分を吸収すると赤色になる。
― 18 ―
化学Ⅰ
問3
図1に示す実験装置を用い, 発生する気体をメスシリンダー中に集めたい。 こ
の装置を用いて捕集する反応として最も適当なものを, 下の①∼⑤のうちから一
つ選べ。 ただし, (
)の部分には, 発生する気体の化学式および係数が入るもの
3
とし, 装置の支持器具は省略してある。
気体
酸
固体
水
図
①
+
②
)
+
+
+
③
+
④
+
⑤
問4
(
1
(
+
+
+
(
+
+
(
)
)
+
(
)
+
(
)
)
アルミニウムおよび亜鉛に関する記述として誤りを含むものを, 次の①∼⑤の
うちからを一つ選べ。
4
①
アルミニウムは, 塩酸に溶けて3価の陽イオンになる。
②
アルミニウムの粉末は, 空気中で強熱すると熱と光を放って燃える。
③
硫酸アルミニウムと硫酸カリウムの混合水溶液を濃縮すると, ミョウバン
(
)・
の結晶が得られる。
④
鉄は亜鉛でめっきするとさびにくくなる。
⑤
酸化亜鉛は塩酸とは反応するが, 水酸化ナトリウム水溶液とは反応しない。
― 19 ―
化学Ⅰ
問5
鉄の製錬を行う場合, 溶鉱炉内の反応として不適当なものを, 次の①∼④のう
ちから一つ選べ。
①
+
②
+
③
+
+
+
④
問6
5
+
+
四つの試薬ビン
+
∼
にそれぞれ次に示す4種類の化合物のいずれかが入っ
ている。 これらに関する記述(
)∼(
)より,
に入っていると推定される物
質として最も適当なものを, 下の①∼④のうちから一つ選べ。
6
化合物
ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウム
硫化カリウム
炭酸カリウム
クロム酸カリウム
(
)
と
(
)
塩化バリウム水溶液を加えると,
(
)
酢酸鉛(Ⅱ)水溶液を加えると,
(
)
塩酸を加えると,
た。
の水溶液は黄色であり,
と
の水溶液は無色であった。
は黄色沈殿を,
,
,
は白色沈殿を生じた。
から沈殿を生じた。
は溶液が赤橙色に変化し,
から生じた気体は腐卵臭を示したが,
,
からは気体が発生し
から生じた気体は無臭であっ
た。
( )
に塩化鉄(Ⅲ)水溶液を加えたところ, 濃青色沈殿を生じた。
①
ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウム
②
硫化カリウム
③
炭酸カリウム
④
クロム酸カリウム
― 20 ―
化学Ⅰ
第4問
問1
次の各問い(問1∼6)に答えよ。
解答番号
1
6
∼
(配点
25)
次の記述 ∼ に当てはまる化合物の組合せとして最も適当なものを, 下の①
∼⑧のうちから一つ選べ。
1
エチレンと塩化水素を反応させると得られる化合物。
臭素水に吹き込んで振るとその色が脱色される化合物。
エチレンに高温高圧のもとで水蒸気を作用させると得られる化合物。
問2
①
−
−
②
−
−
③
−
=
④
−
=
⑤
−
−
⑥
−
−
⑦
−
=
⑧
−
=
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
で表されるアルコールのうち, 次の ・ の両方に当てはまるものは
何種類あるか。 最も適当な数値を, 下の①∼⑤のうちから一つ選べ。
2
種類
酸化するとケトンを生じる。
脱水すると 2 ペンテンを生じる可能性のあるもの。
①
1
②
2
③
3
― 22 ―
④
4
⑤
5
化学Ⅰ
問3
以下の記述 ∼ のすべてに当てはまる化合物として最も適当なものを, 下の
①∼⑤のうちから一つ選べ。
3
水酸化ナトリウム水溶液に溶解する。
塩化鉄(Ⅲ)水溶液で呈色する。
−
OH
③
COOH
COOH
OH
−
問4
−
⑤
④
NH2
−
CH3
①
−
②
−
OH
−
炭酸水素ナトリウム水溶液に気体を発生しながら溶解する。
酢酸あるいは無水酢酸とのあいだで脱水縮合反応を起こさない化合物をとして
最も適当なものを, 次の①∼⑤のうちから一つ選べ。
― 23 ―
OH
⑤
−
④
−
CH3 CH2 O CH2 CH3
CH3 CH CH3
OH
−
③
−
②
−
CH3 CH2 OH
−
①
4
NH2
−
− −
−
−
化学Ⅰ
問5
油脂に関する記述として誤りを含むものを, 次の①∼⑤のうちから一つ選べ。
5
①
油脂はグリセリンの脂肪酸エステルである。
②
油脂は有機溶媒によく溶けるが, 水にはほとんど溶けない。
③
セッケンは油脂に水酸化ナトリウムを加え, 加熱してつくられる。
④
1
のけん化に要する水酸化カリウムの質量が小さい油脂ほど分子量が小さ
い。
⑤
問6
不飽和脂肪酸を多く含む油脂ほど多量のヨウ素を付加する。
ある不飽和炭化水素
得られる。 また,
の 12 6 に水素を付加すると飽和炭化水素
が 13 2
の 12 6 を完全燃焼させると, 二酸化炭素 39 6 が発生する。
に当てはまる不飽和炭化水素として最も適当なものを, 次の①∼④のうちか
ら一つ選べ。 ただし, 原子量は
①
②
=1,
= 12 ,
③
― 24 ―
=16 とする。
④
6