技術分野の提案

日 時
学
技術・家庭科学習指導案
平成13年11月9日(金)
級
清水町立御影中学校
1年 A 組
場
所
授業者
1階
内
容
題
材
山畑
愉徳
技術とものづくり
IV
II
技術室
清水町立御影中学校
教諭
I
34名
生活に役立つ製品の製作
題材の目標
○ 生活の中にある製品に関心を持ち、有効に活用・補
修・製作しようという意欲をもつことができる。
III
題材について
○ 製作品の構造と機能について考え、進んで工夫しよ
現代の社会の子どもたちは、手を動かしてものをつく
る経験が少なくなっている。技術の発展に伴い、欲しい
うとすることができる。
○ 材料の特徴と、それに適した加工方法を知り、安全
ものが簡単に手に入る便利な社会になったことがその要
に加工することができる。
因のひとつと考えられる。また、物質的に豊かで便利な
○ 技術の発達と生活の発展のかかわりについて知り、
生活は、使えるものを簡単に捨ててしまったり、自分の
エネルギー・資源の利用と生活環境の変化について理
ものも他人のものも区別せず粗末に扱うなど、「ものを
解を深める。
大切にしない・愛着心がない・自分勝手・我慢すること
をしない」等のゆがんだ心を生み出しているように感じ
V
る。
題材の指導計画(35時間)
1 生活や産業の中で果たしている役割【4】
このような社会の中で生活する子どもたちに、今必要
(1)技術の発達が生徒に及ぼす影響…2
なことは、自らの生活を振り返り適切に判断し、真の生
(2)工夫され発展している技術…2
活の豊かさを求めようとする主体性を身につけさせるこ
2 試作品の設計と製作【9】
とである。
(1)身のまわりにある製品の構造…1
そこで、ものをつくる活動が、それらを子どもたちの
(2)試作品の構造と材料選択…1
内面に芽生えさせるための大きな経験のひとつであると
(3)材料の特徴と工具の使い方…6
考え、本題材を設定した。ここでは、生活に役立つもの
(4)製作のまとめ…1
の製作体験から、身のまわりにあるものの構造や材料、
(本時)
3 製作品の設計と製作【22】
加工法などに関心をもたせていきたいと考えている。関
(1)構
想…1
心をもたせることが自分の生活を見直すきっかけになる
(2)設
計…4
のではないかと考えたからである。さらに、授業での活
(3)作業の計画…1
動が、自分の生活の中で「自分でつくってみよう」
「工夫
(4)製
作…1
してみよう」という身近な問題を主体的に解決しようと
いう意欲につなげていくことができればと考えている。
VI
本時の学習
1 目
標
(1)製作品の構造を知り、必要な機能について考え
ることができる。
(2)材料に関心を持ち、製作品に必要な材料を考え、
選択することができる。
2 展
開
段
階
生徒の学習活動
課題把握・課題の焦点化
・ 前時までの授業内容を思い出す。
教師の働きかけ(指導・支援)
・ 前時まで生活に利用している製品の構造や工夫さ
れている点について考えたことを想起させる。
・ これからつくる製作品を知る。
・
・ 製作するに当たって、考えなければならないこ
とは何かを考える
これから製作する製作品を知らせる。
(テープカッターの製作)
テープカッターの構造と材料を考えよう
・
本時の授業内容を把握する。
・ テープカッターの部品構成を予想する。
課題解決の見通し
・
・ これからつくろうとしているテープカッターの部
品構成を予想させる。
市販品を分解し、部品の構成を確認する。 ・ テープカッターを配布し、部品の構成を確認させ発
(発表を聞き、部品名をプリントに記入する)
表させる。
・ 材料を見ながらどの材料を選択するか考え、図 ・ どんな材料を使ったら良いかを予想させる。
に色を塗る。また、その理由も書く。
・ その材料を選択した理由を発表する。
課題解決
・ 発表をもとに、どの材料を使うのが適切かを班 ・ 手触りや、もった質感などをもとに材料の検討をさ
で話し合う。
せる。
・ 班のまとめ用紙に色を付けさせ、理由も書かせる。
まとめ・発展
・ プリントを見せながら発表しどういう理由から ・ 発表に対し、アドバイスをしていく。
その材料を選んだのか他の生徒に伝える。
・ 次時は自分たちが選んだ材料を使って製作を行 ・
うことを知る。
3 評
次時の予告をする。
価
(1)製作品の構造を理解し、必要な機能について考えることができたか。
(2)材料選択に関心を持ち、自分なりの理由をもつことができたか。
「技術とものづくり」指導計画(53時間)
【第1学年】
時間
題
材
4
A(1)生活や産業の中で果
たしている役割
9
A(2)試作品の設計(テープ
カッター)
A(3)工具や機器の使用方
法及び加工技術
配当
時間
ア 技術が生活の向上や産業の 4
発達に果たしている役割につい
て考える
学習内容
ア 製作品の機能と構造につい
て考える
2
イ 製作品に用いる材料の特徴
と利用方法を調べる
ア 材料に適した加工法を知る
6
イ
部品加工、組立、仕上げ
1
22
A(2)製作品の設計(自由作
品)
ア 製作品の機能と構造につい
て考える
ウ 製作品の構想の表示方法を
知り、製作に必要な図をかく
1
2
2
A(3)工具や機器の使用方
法及び加工技術
ア
イ
材料に適した加工法を知る
部品加工、組立、仕上げ
1
16
【第2学年】
2
A(1)生活や産業の中で果
たしている役割
4
12
A(4)使用する機器の仕組
み及び保守
A(5)エネルギー変換を利
用した製作品の設計・製作
イ 技術と環境・エネルギー・資
源との関係について考える
2
ア 使用する機器の基本的な仕
組み
イ 機器の保守と事故防止
2
ア エネルギーの変換方法や伝
達の仕組みを知り、それらを利用
した製作品の設計をする
4
イ エネルギー変換を利用した
製作品の製作
8
2
基礎・基本
○ 技術の発達が、生活に及ぼす
影響について知る
○ エネルギー・資源の利用につ
いて知り、それに伴う環境の
変化を理解する
○ 使用目的や条件に即した機能
と加工の見通し、材料の選択
ができる
○ 材料の特徴を調べ、その利用
方法を知る
○ 工具や機器の安全な使用法や
仕組みを知る
○ 工具や機器を使って材料を加
工することができる
○ 材料の利用方法について考え
る
○ 使用目的や条件に即した機能
と構造を考える
○ 等角図を使って構想図をかく
ことができる
○ 部品に分けて表すことができ
る
○ 加工の見通しと材料の選択が
できる
○ 工具や機器の安全な使用法や
仕組みを理解する
○ 加工技術を習得する
○ エネルギー・資源の利用と環
境に及ぼす影響について理解
する
○ 機器の仕組みと効果的な利用
の仕方について理解する
○ 保守点検の必要性を知る
○ 機器の安全な使用ができる
○ 基本的な電気回路や動力伝達
の仕組みを理解する
○ エネルギーの変換方法につい
て理解する
○ 配線、調整、点検をすること
ができる
○ 工具や機器を安全に使用する
ことができる