コンピューティングスタイル革命 日商エレのインフィニティ・コンピューテ

これまでネットワークやストレージさらにはエッジコンピューティングの領域において、世界の先端技術
を駆使したソリューションを展開してきた日商エレクトロニクスが、コアコンピューティング領域も含め
たビジネスのさらなる拡大に向けた事業ビジョン「インフィニティ・コンピューティング」を打ちだした。
IT システムのユーティリティ化を目指した同社のインフィニティ・コンピューティング事業戦略と、その
核となる Azul コンピュート・アプライアンスによる NAP(Network Attached Processing)ソリューション
について紹介する。
レッドのモノリシック・アプリケー
安価なサーバを複数台導入するとい
ションから、マルチスレッド環境へ
う方法である。ちなみに、企業にお
と移行することによって、図1に示
けるサーバ所有コストの推移を見る
ブロードバンドアクセスの急激な
すように高い同時並行処理能力を必
と、年間のサーバ導入コストがほぼ
普及拡大、携帯インターネット契約
要とするスレッドリッチ化が進行す
フラットなのに比べ、最近では運用
者数の急増、デジタルコンテンツ市
る。
管理コストが大幅に増加しサーバ導
加速する企業アプリケーション
の Web 化に伴う大きな課題
場の拡大、さらには接続デバイスや
Java、Web サービス、XML など
入コストを上回ってきている。つま
機器の拡大など、ネットワーク・コ
の新たなアプリケーション開発環境
り、サービスの増加とスケールアウ
ンピューティングを取り巻く環境は
は、サーバの CPU 使用率の上昇に
トによる対応がサーバ台数の増加を
急激に進化してきている。このよう
加え、運用上の課題を惹起している。
招き、運用管理コストを上昇させて
なブロードバンド&ユビキタス環境
すなわち、エンド・ツー・エンドの
いるのである。
の進展と接続機器の急激な増加に伴
アプリケーション性能を劣化させず
このように企業アプリケーション
い、企業はインターネット技術を利
に、いかにネットワーク・リソース
の Web 化が拡大するに伴い、サー
用するアプリケーションの数を増や
とサーバ・リソースを最適化するか
ビスの性能劣化を防ぐため、ネット
し続けている。最近では、基幹業務
である。
ワーク・リソースに加えサーバ・リ
アプリケーションまで Web ベース
現在、マルチスレッドに対応した
ソースの増強など、データセンター
に移行するところが増えてきてい
アプリケーションサーバのスケーリ
はますます肥大化する一方である
る。
ング・アプローチ
現在、企業のコンピューティング
として、スケール
環境は一般的に、Web 層、アプリ
アップとスケール
ケーション層、データベース層から
アウトの2つの方
なる3層構造の階層型アーキテクチ
法がある。前者は
ャーを採用している。特に最近では、
大型のサーバを導
アプリケーションの開発に J2EE や
入し、CPU とメ
Microsoft .NET などの分散アプリ
モリを負荷に応じ
ケーション開発プラットフォームを
て追加していく
採用する企業が増加してきている。
アプローチで、
企業アプリケーションが C、C++、
後者は IA サーバ
COBOL、VB といったシングルス
のような比較的
64
モノリシック・アプリケーション
シングルスレッド
アプリケーション・サーバ
マルチスレッド
・ 仮想マシンベース
・ 粒度の粗い並列処理:Coarse grain ・ 粒度の細かい並列処理
・ 高度な並列化アーキテクチャーを
parallelism
要求される
・ 拡張できるハードウェアの限界
− 一般的に1-8 CPU
・ C, C++, COBOL, VisualBasic, ...
図 1 高まる並列化への移行ニーズ
2004 Vol.41 No.12
日商エレのインフィニティ・コンピューティング戦略と
Azul コンピュート・アプライアンス
(図2参照)。特に企業におけるサー
述した2つのスケーリング・アプロ
述した企業のサーバ環境も含めた
バ環境を取り巻く深刻な課題とし
ーチには、下記のようにそれぞれ一
IT 環境をトータルにサポートする
て、以下のような点がクローズアッ
長一短があり、それらだけによる実
新しい事業ビジョンとして、“イン
プされてきている。
現は困難である。
フィニティ・コンピューティング”
①オーバープロビジョニング
■大型 SMP サーバへの集中を選択
を掲げ、この実現に向けたソリュー
(スケールアップ)
サービス毎に独立したシステム設
計とそれぞれのピーク利用を見越し
・サーバへの投資額は大きいが、管
理は集約化される。
たキャパシティプランニング
②肥大化と複雑性の増加
・処理量の増加に応じて CPU とメ
モリを増強しなければならない。
肥大化するシステムの管理及びア
プリケーションの迅速な展開
・ソフトウェアライセンスは CPU
数に応じて増加する。
③遊休状態のリソースが増加
低稼働率のリソースが至る所に存
■小型 IA サーバへの分散を選択
(スケールアウト)
在
・サーバへの投資額は小さいが、管
④設備投資の増大
理対象が複数に分散される。
サーバ、ソフトウェアへの投資、
電源・空調・スペースなどの設備の
・処理量の増加に応じてサーバを追
加しなければならない。
増強
⑤総所有コスト(TCO)の上昇
・ソフトウェアライセンスは
CPU 数に応じて増加する。
初期コスト、管理コスト、メンテ
ションの開拓を含めた取組みを強化
している。
日商エレのインフィニティ・
コンピューティング事業戦略
日商エレが提唱する“インフィニ
ティ・コンピューティング”は、企
業を取り巻く IT 環境の急激な変化
に対応し、企業内におけるユーティ
リティ・コンピューティングの実現
を目的とした同社独自のソリューシ
ョンであり、厳しい経営環境が続く
なかで、企業におけるコンピューテ
ィングスタイル革命に向けた最適解
を提供しようというものだ。
このような企業が現在直面してい
「ここ数年の間に、わが国はブロ
ダウンタイムコスト、教育など目に
る深刻な課題解決に向けて、ベンダ
ードバンド先進国とまでいわれるよ
見えるコストと見えないコストが上
ー各社は、新しい並列アーキテクチ
うになりました。しかし、ブロード
昇
ャーの提供やマルチコア・プロセッ
バンドアクセスが普及・拡大する一
サの開発、IT システムのユーティ
方で、企業におけるセンター側のサ
優先課題となる中で、IT システム
リティ化を目指す、アダプティブ、
ーバ設備の肥大化が大きな課題とな
は経営目標に合わせてバランスよく
オンデマンド、さらにはスループッ
っています。私どもは、これまでネ
導入される必要がある。しかし、前
ト・コンピューティングの実現に取
ットワークやストレージといったイ
ナンスコスト、設備コストに加え、
収益拡大と TCO 削減が企業の最
り組んでいる。
Web層
アプリケーション層
ンフラ系を中心にエッジコンピュー
IT総合事業会社
ティング領域のビジネスを展開して
として、世界の最
きましたが、今後はセンター側のコ
先端技術を駆使し
アのコンピューティング領域、すな
た先進的なソリュ
わち階層型アーキテクチャーの2
ーションとサービ
層・3層にフォーカスしたビジネス
スを提供する日商
も積極的に行っていくことが必要で
エレクトロニク
あるといったことが、“インフィニ
ス(以下、日商
ティ・コンピューティング”事業戦
エレ)では、前
略を打ちだした背景にあります。」
データベース層
図 2 階層型アーキテクチャーと肥大化するデータセンター
2004 Vol.41 No.12
65
・ InfiniBand による究極的なパフォ
ーティング”である。
ーマンス
日商エレの“インフィニティ・コ
ンピューティング”事業戦略のコン
■オプティマイゼーション
セプトは、ユーティリティ・コンピ
・各層に対する独自のオプティマイ
ゼーション
ューティング技術をベースに、さら
なる革新的なコンピューティングソ
■コンソリデーション
リューションを提供しようというも
・革新的テクノロジーによるさらな
る IT 資源の縮小化
ので、以下のようなコンポーネント
・パフォーマンスを落とさずリソー
の組み合わせにより実現されていく
スを縮小し、処理能力を拡大する
(図3参照)
。
日商エレクトロニクス㈱ 日商エレの“インフィニティ・コ
■バーチャリゼーション
代表取締役・専務執行役員
ンピューティング”の最大の特長は、
・サーバ、ストレージ、ネットワー
事業推進部門長 福田 敬氏
(日商エレクトロニクス㈱ 代表取
ク、アプリケーションを仮想化し、
図4に示すように特定ベンダーにと
リソースプールを構成
らわれない最適なコンポーネントを
・ベンダーロックインされない完全
締役・専務執行役員 福田敬事業推
選択し組み合わせられる点と、IT
オープンシステム
資源を最大限に縮小しながら処理能
■プロビジョニング
力を拡大させるところにある。日商
・サービスがコンピューティングリ
エレは、“インフィニティ・コンピ
水道などと同じようにユーティリテ
ソースを必要とするとき、必要と
ューティング”によって、ユーザ企
ィ化し、必要な時、必要なだけ使え
なるリソースをプールから提供
業が待ち望む、「トータルスループ
進部門長)
ユーティリティ・コンピューティ
ングは、 IT システムを電気、ガス、
るような環境を実現しようというも
■オートメーション
ットを拡大しトータルコストを縮小
のであるが、この概念を企業向けに
・サーバのメンテナンス作業を自動
する」という相反するニーズに応え
適用しようというのが日商エレの提
唱する“インフィニティ・コンピュ
バーチャリ
ゼーション
るソリューションを提供しようとし
化
■ハイパフォーマンス
プロビジョ
ニング
サーバ
●hp
ている。具体的には、下記のような
ネットワークアタッチド
プロセッシング
●Azul Systems
アプリケーション
オプティマイズ
●Chutney Technologies
ストレージ
サーバ
ハイパフォー
マンス
オート
メーション
ネットワーク
オプティマイ
ゼーション
図 3 日商エレクトロニクスの提唱する
“インフィニティ・コンピューティング”のコンセプト
66
●Extreme Networks
●Nortel Networks
●VTLA
アプリケー
ション
アプリケーション
セキュリティ
コンソリ
デーション
ネットワーク
バックアップ
●NetContinuum
ストレージ
●ONStor
●3PARdata
●Network Appliance
サービス
●ProactiveNet
図 4 “インフィニティ・コンピューティング”実現に向けた
プロダクト・ポートフォリオ
2004 Vol.41 No.12
日商エレのインフィニティ・コンピューティング戦略と
Azul コンピュート・アプライアンス
効果が享受される。
ウンテンビューに本拠を置くベンチ
ップで 24 個のプロセッサ・コアを
■優れたコストパフォーマンス
ャー企業の Azul Systems 社(以下
持っており、Azul コンピュート・
■コスト削減
Azul 社)は、「Network Attached
アプライアンスは、この CPU を最
・サーバ・ハードウェア
Processing(NAP)」と呼ぶアプリ
大で 16 個(384 個のプロセッサ・コ
・ソフトウェアライセンス
ケーション層(ティア 2)への革新
ア)搭載、わずか 2,400W 程度の消
・ラックスペース、消費電力、空調
的なソリューションを発表した。こ
費電力で運用することが可能だ。
などの設備
れは、Java VM を最適に実行する
ベンチャー企業である Azul 社の
・管理(マネジメント)
、人件費
ように設計された独自開発の CPU
動向に早くから注目してきた日商エ
・維持、メンテナンス、保守(シス
を搭載するアプライアンス(Azul
レは、2004 年 10 月 13 日、Azul 社の
コンピュート・アプライアンス)に
業界初の NAP ソリューションにお
■成長に伴う段階的な設備拡張
よって、Web アプリケーションサ
ける国内販売代理店契約を締結する
・小さな導入からスタートし必要に
ーバに無制限のコンピューティン
とともに、Azul 社に対し戦略的投
グ・リソースを外部から提供可能に
資を行ったことを発表した。
テム)
応じて拡張する
・キャパシティプランニングの必要
するという、これまでのティア 2
Azul 社 CEO のステファン W.デ
性を排除し設計工数を大幅に短縮
(アプリケーション層)の構築概念
ウィット氏は、もともと Linux サー
■スループットの向上
を刷新するものだ。アプリケーショ
バアプライアンスメーカーで、2000
・同時処理可能なトランザクション
ンサーバは、Azul コンピュート・
年に Sun Microsystems 社に買収さ
を増やし、ビジネス機会を増加
アプライアンスが提供するコンピュ
れた米 Cobalt Networks 社の創業者
■予期せぬアクセス増加へ対応
ート・プールをネットワーク経由で
である。鮮やかなブルーの立方型デ
・仮想プールから必要なリソースを
マウントして利用する。Azul 社独
ザインの同社製「Cobalt Cube」は、
サービスへ動的に供給
自のバーチャルマシン・プロキシ技
オールインワンのインターネットサ
このような導入効果の実現を目指
術によって、既存のアプリケーショ
ーバとして一世を風靡した。日商エ
した“インフィニティ・コンピュー
ンに変更を加えることなく、サーバ
レは Cobalt アプライアンスについ
ティング”の中核製品が、汎用のサ
システムから Java/J2EE アプリケ
て、世界でもトップクラスの販売と
ーバ、ストレージ、ネットワーク機
ーションのプロセッシング処理を
サポート実績を有していることもあ
器を透過的に高速接続し仮想化を実
Azul コンピュート・アプライアン
り、こうした関係が今回の投資、代
現する「Topspin Switched Computing」
スに切り出すことができ、システム
理店契約の締結につながっている。
と、新たに販売開始することとなっ
全体の大幅なシェイプアップが可能
日本サン・マイクロシステムズ社
た「Azulコンピュート・アプライア
になる。これにより、IT システム
を経て日本ネットスケープ・コミュ
ンス」である。
全体の利用率も向上し、予期せぬピ
ニケーションズ社の設立に参画し、
ークロードが発生した際には、プー
その後米 Cobalt Networks 社の日本
ティア 2 の構築概念を刷新する
Azul コンピュート・アプライアンス
ルからリソースを動的に割り与える
法人の社長を務め、現在は Azul 社
ことでリソース不足によるシステム
の事業開発部門シニアディレクター
2002 年の会社設立以来、完全な
ダウンを防ぐことができる。コンピ
の 北 島 弘 氏 は 、「 私 ど も の 狙 い は
ステルスモードで開発を続けてきた
ュート・プールを構成する Azul コ
J a v a プラットフォームや
革新的なテクノロジーに基づくソリ
ンピュート・アプライアンスは、独
Microsoft.NET といったアプリケー
ューションがベールを脱いだ。2004
自開発の CPU である“Vega チップ”
ション開発環境をターゲットに、こ
年9月 27 日、カリフォルニア州マ
を採用している。この CPU は、1 チ
れまでにない革新的なテクノロジー
2004 Vol.41 No.12
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ソースの最適利用に向けた画期的な
を築いています。今回の Azul 社と
ソリューションと位置付けている。
の 戦 略 的 な 契 約 は 、 N A P
今回の Azul 社との契約締結の責
(Network Attached Processing)
任者である日商エレの福田敬代表取
という新たな市場を日本に作りあげ
締役・専務執行役員は、次のように
るとともに、当社が推進する“イン
述べている。
フィニティ・コンピューティング”
「私どもは、1969 年の設立以来、
世界の最新テクノロジーを日本市場
に紹介してまいりました。“日本初”
実現のための中核製品と位置付けて
います。
」
日商エレでは、Azul 社の NAP ソ
といえる技術を数多く取り扱い、常
リューションの提供にあたり、事業
に最先端技術を活用したソリューシ
推進部門内の事業開発部、IP ・サ
ョンやサービスを提供することで社
ーバ事業推進部、ソフトウェアソリ
会に貢献してきたと自負していま
ューション事業推進部に加え、グル
によるコンピュート・エンジンを提
す。この原動力となっているのが米
ープ会社の日商テクノシステム
供し、そのパワーを共有していただ
国現地法人である NISSHO
(NETS)を横断する戦略チームを
くことです。来年 3 月には日米同時
ELECTRONICS(U.S.A.) CORP.
に製品をリリースする予定ですが、
です。同社は、IT 先進国の米国か
このほど最初のビジネスパートナー
ら日本へ最先端の技術を橋渡しする
として日商エレ様と販売代理店契約
情報ステーションとして重要な役割
を締結致しました。これを足がかり
を果たしており、今回の Azul 社と
に日本でのビジネスを積極的に展開
の契約締結も同社が起点となってい
Java および J2EE ベースのアプリケ
していく方針であり、来年中には日
ます。Azul 社のコンピュート・ア
ーションに対して、既存の環境やア
本法人を設立したいと考えていま
プライアンスの最大のポイントは、
プリケーションを変更することなく、
す。」と語っている。
コンピュートパワーの最適利用で
制限のないコンピューティング・リ
一方、“インフィニティ・コンピ
す。ピーク時に合わせた余剰投資を
ソース(CPU、メモリ等)の提供を
ューティング”ビジョンに基づいて
いかに最適投資に変えるかという企
可能にした革新的な製品である。
事業展開している日商エレにとっ
業が抱える大き
て、ティア 2 コンソリデーションを
な課題を解決す
可能にする Azul 社の革新的な NAP
る画期的な製品
ソリューションは、ビジョン実現に
といえます。当
向けたプロダクト・ポートフォリオ
社では、NAS
Azul Syatems, Inc.
Business Development,
Senior Director
北島 弘氏
の重要な位置を占めている。つまり、 ( N e t w o r k
アプリケーション層におけるシステ
A t t a c h e d
ム構築、特に Web アプリケーショ
Storage)という
ンサーバの重要度が高まる一方で、
言葉が生まれて
大きな課題となりつつあるユーティ
いなかった黎明
リティ・コンピューティングといっ
期から NAS 製品
た観点でのコンピューティング・リ
を手がけ、実績
68
結成している。
Azul 社 NAP ソリューション
の主な特長
Azul社のNAPソリューションは、
トランスペアレント・モニタリング・ソフトウェア
バーチャルマシン・プロキシ・テクノロジー
キャパシティ・ワース・マウンティング
コンピュート・プール
ポリシーベース・コントロール
コンピュート・プール・マネージャ
図 5 Azul 社の革新的 NAP ソリューション
2004 Vol.41 No.12
日商エレのインフィニティ・コンピューティング戦略と
Azul コンピュート・アプライアンス
Web
アプリケーション
サーバホスト
データベース
Model 3840
16 Chips/384 cores
VM
Proxy
JVM
APP/
SVR
APP
Model 1920
8 Chips/192 cores
・64, 128 or 256 GB memory
・11u (19.25") x 24" deep
・Dual redundant network processors
・(4) Gigabit Ethernet ports
・(2) 10/100 Mbit OOB mgmt
・Compute Pool Manager Software
・Power & cooling
–N+1 redundant | Hot plug
–220 VAC | 2,400 W
・32 or 64 GB memory
・11u (19.25") x 24" deep
・Dual redundant network processors
・(4) Gigabit Ethernet ports
・(2) 10/100 Mbit OOB mgmt
・Compute Pool Manager Software
・Power & cooling
–N+1 redundant | Hot plug
–220/110 VAC | 1,400 W
図 6 透過性を実現する Azul の VM プロキシ・テクノロジー
図 7 Azul コンピュート・アプライアンスの主な仕様
業界初、そして唯一のマウント可
能な Azul 社の NAP ソリューション
②完全ポリシーベースのマネジメン
た、1台で同時に複数のアプリケー
を導入することにより、個々のアプ
トエンジン
ション処理が可能なため、データセ
リケーションレベルでのキャパシテ
ポリシーベースの GUI 管理ツー
ンターなどの大規模かつ複数の
ィプランニングが不要になるほか、
ル“コンピュート・プール・マネー
Web システムが混在する環境にも
アプリケーションとサーバのコンソ
ジャ”により、アプリケーションご
適している。
リデーションを促進し、企業やデー
との CPU リソースの監視や割当て
タセンターにおけるハードウェア、
設定など、コンピューティング・リ
日商エレでは、日米同時に製品が
ソフトウェア管理の大幅な効率化と
ソースを企業やデータセンター内に
リリースされる 2005 年3月より、
コスト削減が可能となる。また、革
ある全てのアプリケーションに対し
製品の出荷を開始するとともに、コ
新的な新型アプリケーションの開発
て柔軟にかつルールに基づいて最適
ンサルティング、導入、24x365 サ
も可能になる。
配分することが可能である。コンピ
ポートもあわせて提供していく方針
ュートパワーの完全仮想化を実現し
だ。なお、本年末より日本国内にお
主な特長を示す。
ており、コンフィグレーションやア
けるフィールドトライアルを Azul
①独自開発のマルチコア CPU を採
プリケーションの変更は一切不要。
社と協調して実施する予定である。
以下に、NAP ソリューションの
用したマウント可能なコンピュー
また、詳細なモニタリングとレポー
ト・プール
ト機能も装備している。
1 チップで 24 個のプロセッサ・コ
③バーチャルマシン・プロキシ技術
アを持つ CPU を採用。Java/J2EE
による透過性の実現
あるいは.NET で構築されたエンタ
Java バーチャルマシン・プロキ
ープライズアプリケーションのトラ
シ技術により、アプリケーションや
営業推進部
ンザクション処理に対し、必要に応
既存のインフラ環境に変更を加える
TEL:03-3544-8448 FAX:03-3544-7642
じてリソースを供給できる大規模コ
ことなく、Java/J2EE アプリケー
E-mail : [email protected]
ンピューティング・リソースを提供
ションのトランザクション処理効率
URL : http://www.nissho-ele.co.jp/
している。
を飛躍的に向上することが可能。ま
2004 Vol.41 No.12
お問い合せ先
日商エレクトロニクス㈱
product/azul/
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