国内通信市場と KDDI n 国内通信市場の特徴 2014 年 3 月末の日本の携帯電話累計契約数は、前年同期比 場所に左右されず利用できる環境が整いつつあります。今後 5.9% 増の 1 億 4,401 万契約となりました。前期と同様、主にス は、スマートフォンに加えてタブレット型端末やモバイル Wi-Fi マートフォン契約数が大幅に増加し、2014 年 3 月末におけるス ルーターの利用も増加することにより、市場は引き続き拡大す マートフォン普及率は 50% を超えています。 る見込みです。 日本のモバイル通信市場においては、高速データ通信が可 能な LTE ネットワークの整備が進み、多様なサービスを端末や 国内のスマートデバイス普及状況 国内のスマートデバイス出荷台数予測 (%) (万台) 80 5,000 60 4,000 54.7% 3,000 40 2,626 20.9% 0 638 3,460 3,360 3,180 2,959 1,000 タブレット 895 778 276 2,000 20 4,355 4,138 3,818 3,448 489 2,350 0 スマートフォン 12 スマートフォン 出所:内閣府 平成 26 年 3 月実施調査結果:消費動向調査 13 14(予) 15(予) 16(予) タブレット (3 月 31 日に終了した各決算期) 出所:ICT 総研「2013 年度 スマートデバイス需要動向調査」 「2013 年度 タブレット端末市 場に関する需要動向調査」を基に当社作成 固定ブロードバンド 全国総世帯数に占める FTTH 世帯カバー率は 9 割超、CATV 固定ブロードバンドサービスの普及率が既に 7 割に達し、 のホームパス*1も7割超に達しており、 日本の高速ブロードバン 市場拡大が緩やかに推移する中、インターネット・電話・映像の ド利用環境はほぼ完備されています。 トリプルプレー推進による収益拡大に向けた取り組みが図ら 2014 年 3 月末の固定ブロードバンドサービス契約数は、前 れています。 年同期比 1.6% 増の 3,585 万契約となりました。 FTTH 普及状況 CATV 普及状況 全国の総世帯数 5,558 万 *2 ブロードバンド普及状況の推移 *2 全国の総世帯数 5,558 万 *2 FTTH 世帯カバー 5,100 万世帯以上 (92%以上) *3 CATV ホームパス 3,971 万世帯(71.4%) *5 (万契約) 4,000 3,000 CATV 契約世帯数 2,735 万(49.2%) *5 インターネット 765 万 多チャンネル 545 万 うち有料サービス加入者 *1 ケーブルテレビの施設設置許可地域内で、伝送路の敷設が完了しているエリア内の世帯数 *2 出所:総務省(2013 年 3 月末現在) 。2014年3月末の東日本電信電話株式会社(NTT 東日本)の FTTH *3 出所:NTT データブック NTT 東日本(2013年9月発行) 世帯カバー率は概ね 94%、西日本電信電話株式会社(NTT 西日本)は概ね 92% *4 出所:総務省(2013 年 9 月末現在) *5 出所:放送ジャーナル 2013 年 12 月号(2013 年 9 月末現在) 3,493 820 974 3,530 1 447 602 601 591 567 3,585 1 542 1 670 1 1 2,000 FTTH 契約世帯数 2,463 万(44.3%) *4 3,410 3,286 531 1,000 2,535 2,385 2,230 2,022 1,780 0 10 FTTH 11 CATV 12 ADSL 13 14 FWA (3 月 31 日に終了した各決算期) KDDI CORPORATION 統合レポート2014 05 Performance モバイル 国内通信市場と KDDI n KDDI の状況 KDDI グループはモバイルと固定を総合的に提供 2000年10月、長距離通信の第二電電株式会社(DDI) 、国際 ラインと、モバイル約4,500万契約 *1および固定ブロードバンド 日本移動通信株式会社(IDO)の3社合 通信の KDD 株式会社、 約800万契約*2の顧客基盤を確立しており、 その優位性を生か 併により発足した KDDI 株式会社は、モバイル・固定の両事業 して 3M 戦略 *3 を推進しています。 領域で、M&A などを通じて事業基盤の拡充を進めてきました。 *1 au + UQ の合計 *2 FTTH + ケーブルテレビ有料多チャンネルの合計 「マルチデバイス」 「マルチユース」 「マルチネットワーク」の頭文字。いつでも *3 3M とは、 その結果、 モバイルでは3G / LTE や WiMAX ネットワーク、 どこでも最適なネットワークを通じて、スマートフォンやタブレット端末をはじめとする さまざまなデバイス上で、いろいろなコンテンツやサービスをシームレスにお使いいた だける環境を整えることを目指した KDDI の成長戦略 固定では FTTH やケーブルテレビなど、さまざまなアクセス au 2001 年 10 月合併 + パワードコム 2006 年 1 月合併 KDD KDDI CORPORATION 2000 年 10 月 3 社合併で誕生 + IDO 2007 年 1 月統合 Annual Report 2009 Ubiquitous Solution Company モバイル ソフトバンクモバイル 25.7% 140 百万 契約 UQ*5 2014年4月 合併 2008 年 4 月連結子会社化 ctc*6 2013 年 4 月連結化 J:COM*7 固定通信 FTTH /ケーブルテレビ/固定電話 Ubiquitous So A Results for (2014 年 3 月末) NTTドコモ 45.2% FTTH 契約数シェア その他 (2014 年 3 月末) NTT 東日本 40.2% 7.6% 8.9% KDDI*10 52.6% 38.4% 7.65 百万 契約 契約 NTT 西日本 31.0% 統合レポート2014 その他 25 百万 KDDI* 12.3% 出所:電気通信事業者協会資料を基に当社作成 *8 株式会社 NTTドコモ、ソフトバンクモバイル株式会社、 当社による3 社間のシェア ケーブルテレビ有料多チャンネル 契約数シェア (2013 年 9 月末) 電力系事業者 9 KDDI(au) 29.0% KDDI CORPORATION JCN*4 2007 年 8 月発足 携帯電話/高速データ通信 モバイル契約数シェア *8 東京電力 光ファイバ事業 2007 年 6 月連結子会社化 *4 ジャパンケーブルネット株式会社 *5 UQ コミュニケーションズ株式会社(持分法適用会社) *6 中部テレコミュニケーション株式会社 *7 株式会社ジュピターテレコム 06 ツーカー 2005 年 10 月合併 DDI 出所:総務省資料を基に当社作成 *9 KDDI + ctc + 沖縄セルラー電話株式会社 TOKAI 3.8% CNCI 5.2% 出所:放送ジャーナル(2013 年 12 月号)を基に当社作成 *10 J:COM + JCN Performance KDDI グループの主要な事業の状況 モバイル 2014 年 3 月末の au 携帯電話累計契約数は、前年同期比 また、当社の持分法適用関連会社であり、2.5GHz 帯の周波 7.5% 増の4,052万契約となり、モバイル3社間におけるシェア 数 50MHz を用いて「WiMAX」および「WiMAX 2+(=TD-LTE は 29.0% となりました。 互換) 」サービスの提供を行っている UQ コミュニケーションズ このうち、KDDI の連結営業収益の 7 割超を占めるパーソナ 株式会社においても、400 万を超えるお客さまにご契約頂い ルセグメントにおいては、スマートフォンの浸透率が 49% ています。 (LTE に限定すると35%)まで上昇しました。 au 累計契約者数の推移 *11 (万契約) au スマートフォン浸透率 *12 の推移(パーソナル) 49% 4,052 3,771 100 100 LTE 35% 3,511 2012 2013 2012 2014 2013 LTE スマートフォン (3 月 31 日に終了した各決算期) *11 KDDI + 沖縄セルラー電話 2014 3G スマートフォン (3 月 31 日に終了した各決算期) *12(au LTE スマートフォン+au 3G スマートフォン)÷(au 契約数からデータ専用端末、 タブレット、モジュールを除く) 固定ブロードバンド 2014 年 3 月末の FTTH 契約数は、前年同期比 12.8% 増の 324 万契約となり、市場シェアは 12.3% となりました。 これにより、総加入世帯数は、業界シェア No.1の500万世帯 ( 前 期 比 376 万 増 )となりました。なお、2014 年 4 月には、 また、ケーブルテレビにおいては、業界第 2 位の JCN に J:COM と JCN の合併により新生 J:COM が誕生しました。 加えて、業界第 1 位の J:COM を2013 年 4 月に新たに連結化し ました。 FTTH 累計契約数 *9 の推移 (万契約) 総加入世帯数の推移 *13 (万契約) 324 500 287 100 227 2012 (3 月 31 日に終了した各決算期) 2013 2014 100 114 124 2012 2013 2014 (3 月 31 日に終了した各決算期) *13 2012 年 3 月期および 2013 年 3 月期は JCN のみ、2014 年 3 月期は J:COM+JCN。 2013 年 12 月の J:COM による JCN 連結化に伴い、2014 年 3 月期については、総加入 世帯数の算出方法を J:COM 基準に統一 KDDI CORPORATION 統合レポート2014 07
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