キヤノンユーザーリポート No.372 株式会社アシスト 「使える」だけでは不十分、使いやすく 安全に「全社員がどこからでも 会社メールを使える」環境を整備 株式会社アシストは、独自の基準で厳選したパッケージ・ソフトウェ アの販売・各種支援サービスを展開している。製品・サービスの提供 は対象が顧客であっても従業員であっても最善の品質で行う、という ポリシーのもと、自社システムを運用する情報システム部門を、カス タマーサポートを行う事業部のなかに組み込んでいる。 Webメールサーバ「CatchMe@MAIL Plus」を導入したのは、全従業 員がどこにいても会社メールを利用できる環境を整えるため。従来も 営業を中心とした一部従業員向けに外部サービスを利用してきたが、 管理効率の面で改善の余地があったこと、震災を機に連絡手段の必要 性が高まったことが、リプレースのきっかけとなった。従業員が使い たい時に使える自由さを許容しながらも、認証強化やカスタマイズ、 社内でのサーバ管理にて高いセキュリティを確保。導入済みスマート フォンの有効活用、コスト削減といった効果も実現している。 お客様プロファイル 名 :株式会社アシスト 社 U 住 R L :http://www.ashisuto.co.jp 所 :東京都千代田区 九段北4-2-1市ヶ谷東急ビル 設 立 :1972年3月 従業員数 :830名 (2013年4月現在) 事業内容 :コンピュータ用パッケージ・ソフト ウェアの販売、技術サポート、 教育およびコンサルティング 「パッケージ・ソフトウェアを活用す ることで、開発コストの削減やスピー ドアップ、さらにはシステム実装以外 の戦略的な部分に人的リソースを集中 させるメリットも提供できる」という 創立以来の信念で、特定のメーカーに 依存せず、お客様に厳選したソフト ウェアおよびサポートサービスを提供 しています。 アシストが提供する クライアント仮想化製品 「Ericom PowerTerm WebConnect」 お客様が実現できたこと 全従業員向けに、オフィスの外から会社メールを 閲覧・送信できる仕組みを公開できた。 ログイン認証の強化、画面カスタマイズにより、気 軽かつセキュアに利用できる Web メール環境を構 築できた。 コストを抑え、導入済みスマートフォンの有効活用 にもつなげられた。 「Ericom PowerTerm WebConnect」 は Windows RDS/TS のデスクトップと アプリケーション、VDI、そしてブレード PC へのセキュアなアクセスを、単一コン ポーネントで提供できるハイブリッド型クラ イアント仮想化ソリューション・ソフトウェア です。安価なソフトウェア・コストと、導入・ 展開・運用が容易であることが特長です。 小規模から大規模まであらゆる企業の要 望に応え、高いコスト・パフォーマンスを 提供するクライアント仮想化ソリューション として注目を集めています。 URL: http://www.ashisuto.co.jp/prod/ ericom/ お客様の声 お客様のご要望 全従業員がどこでも会社メールを利用できるようにし、緊急 時の連絡手段としても検討したい。 メールは重要な情報の交換にも使われるので、セキュリ ティを重視して構築する必要がある。 導入したスマートフォンを積極的に活用して業務効率化 に役立てたい。 執行役員 サ ービス 事 業 部 長 星 博 様 「緊急の連絡に備えて PC を持ち帰る必要がなくな りました」 「 休 日であっても 緊 急 の 業 務 導入前の課題と背景 外出先でのメール確認手段に改善の余地あり 社外からメールの確認をする手段は、以前からお持ちだったそうですね。 「メールはビジネスでの連絡にメインで使われるツールですから、外出先からメールを確 認できる仕組みに対しては、営業部門を中心に高いニーズがあります。以前から、業務上 連 絡を受ける場 合 に備えて、 マ の必要がある従業員約500人については、外部のサービスを利用し、会社支給の携帯電話 ネージャークラスの 従 業員は週 から社内メールを確認できるようにしていました。しかし、基本的にはメール参照のみで送 末 にはPCを持ち 帰っていまし た。しかし、Webメールであれば 信は非推奨、という条件をつけていました。サービス上からメールを送ると自社サーバで モバイルだけでなく自宅PCから の一元管理ができなくなるためです。また、文字数の多いメールですとフィーチャーフォ でも安 全 にアクセスできます。 ンの小さな画面では読みにくくなってしまいます。ほかにも、業務用PCでデータカードや PCを 持 ち 運 ぶ 際 の 緊 張 や 重 SSL-VPNを利用して社内ネットワークに接続できる仕組みを用意していましたが、キャパ さから解 放され 、楽 になりまし た」 シティは通常業務で使える同時接続数のみとなっていました。 そのような状況で東日本大震災が発生しました。このとき、マネージャー以外は数日間自 宅待機するという経営からの判断が下されました。交通機関が平常通りに運行されていな かったこと、環境に関する不確実な情報が少なくなかったことなどにより、従業員が安全に 定時通勤できるか、不安が拭えなかったからです。待機期間中は、従業員同士やお客さまと 確実に連絡できる手段がなく非常に不便でした。これを機に、『全従業員、メールぐらいは どこからでもできた方がいいよね』という意見で一致し、緊急時のコミュニケーション手段 の一つとしても、検討が必要であると認識しました」 導入の必然性 セキュリティ重視で製品検討 Webメールに求められた条件についてお聞かせください。 「メールは利用頻度が高いため、単に社外から確認できて便利になれば良いというわけでは なく、安全に使えることも重要になります。利用状況の記録・監査ができるオンプレミスの 製品で、セキュリティ対策もしっかりできるものを求めていました。 また、Webメール導入に先行して業務用携帯電話のスマートフォンへの切り替えも進め ていましたので、スマートフォンに対応した製品であれば、両方を有効活用できるかもし れないという狙いもありました。CatchMe@MAIL Plusは、このような条件を満たしてい たということ以外に、操作感が良いのも魅力でした。比較した すし、全面的にWebメールに切り替えてもいいわけです。普段 製品の中には、当社の理想からすると、デザインは凝っていて は『いいとこどり』で自由に使ってもらえるけれども、いざと も動作が重く感じられたり、逆にシンプルすぎて機能が不足し いうときは全従業員が使える分のアカウントを確保してありま ていたりするものもありましたが、CatchMe@MAIL Plusは す。また、当初の狙い通り、先行して導入したスマートフォン Ajaxを利用したインターフェースで自然に操作でき、社内への を『もっと有効に使いたい』という動機からWebメールが利用 普及もスムーズに進められると感じました」 されるケースもあるようです。CatchMe@MAIL Plusを利用 するための詳しい手順書は準備しませんでしたが、問い合わせ はほとんどありません。ワンタイムパスワードPassLogicの考 運用の工夫 認証を強化し機能もカスタマイズ え方を理解し慣れることができれば、操作にはつまずかず使え ています」 セキュリティ対策は、具体的にはどのように実現された 取り組みの成果 のでしょうか? 「2つの方法を実施しまし メールに関する手間とコストを削減 た。ワンタイムパスワード によるログイン認証の強化 導入後、何か変わったことはありましたか? と、添付ファイル機能を制 「当社で、日常的に業務 限するためのカスタマイズ で使用するPCは、OSに です。Webメールはメール Linuxの『Ubuntu』を採 データをダウンロードしな 用していますが、業務上ど いので、端末が第三者の手 うしてもWindowsが必要 に渡ったとしても読まれる な社員もいて、1台のPC 心配はありませんが、ログイン パスワードを知られてしまう サービス事業部 情 報システム部 部 長 石田 昌光 様 の中で切り替えて使用して います。その場合、メール サービス事業部 情 報システム部 杉山 勝彦 様 と、逆にどこからでもメールを データが散逸してしまうケー 読まれる危険性があります。 スがありましたが、Webメー これに対処するため、CatchMe@MAIL Plusのオプション機 ル導入によって、その非効率 能を導入してワンタイムパスワード『PassLogic』と連携しま さが解消しました。 した。実は、この連携機能を持っていたことが、選定の一番の また、営業は外出先から状況に応じて、PCでもスマート 理由だったんです。複雑な文字列を覚えなくても、毎回異なる フォンでも、見やすいデバイスで用件を確認できます。マネー パスワードで安全にログインできるようにしました。さらに、 ジャーは緊急の業務連絡が入ることがあるため、休日でもPC 社外からログインした場合は添付ファイルのダウンロードが を手放せませんでしたが、CatchMe@MAIL Plus導入後は できなくなるように画面をカスタマイズし、『端末にデータを PC持ち運びの手間や緊張から解放され、個人所有のデバイス 残さない』ということを徹底しました。また、従来利用してい を利用して迅速な業務連絡ができるようになりました。これ たサービスとは異なり、自社にサーバを置けるので、メールの から利用がもっと普及していけば、レンタルPCの入れ替え時 受信・送信のどちらの履歴も一元管理できるようになっていま に毎回メールデータの移行をする手間も省けると期待してい す」 ます。さらに、コスト削減効果もあります。以前利用してい たサービスは、1デバイスあたりの月額課金制で営業を中心 社内への普及や運用にあたって、工夫されていることは とした一部の従業員に提供していました。全員が利用する場 ありますか? 合、契約・派遣社員も含めると必要なアカウント数は1,000 「国内11拠点、派遣社員・契約社員も含めた全従業員が使える 以上です。オプションを導入しカスタマイズを実施しても、 仕組みとして公開することができましたが、使い方を強制して CatchMe@MAIL Plusの方がコストを抑えて構築することが はいません。社外からのメールチェックにだけ使ってもいいで できました」 将来の展望 これからのビジネスシーンでは、メールだけでなく、業務系 のシステムもあらゆるデバイスで使用できるようになり、将来 新分野へビジネスを加速 的にはオフィス以外の場でも仕事ができるようになっていくと 当社では考えているためです。具体的にはクライアント仮想化 今後の取り組みについて教えてください 「今後は、 『仮想化』ソリューションにさらに注力して事業を展 を可能にする『Ericom』という製品を通じて、お客さま視点 で時流に合った提案を続けていくつもりです」 開していきます。 お客様の Web メール環境 PassLogic と連携したログイン画面。 右クリック、ドラッグ&ドロップも可能な 数字を取り出すマス目の「位置」 「順番」 操作画面 スマートフォン用画面 を設定する 毎回異なるパスワードで安全にログイン 「CatchMe@MAIL Plus 連携オプション for PassLogic」 ログイン画面の「乱数表」のどのマス目をどの順番で使うか、任意で決める ことができます。 「乱数表」は毎回変わるので、毎回異なるパスワードで安 全にログインすることができます。 スマートフォン対応 Web メールサーバ「CatchMe@MAIL Plus」 Web ブラウザを使った電子メールの送受信を可能にする Web メールサーバです。携帯電話、スマートフォンにも 対応し、SSL 暗号化通信、セキュリティ強化オプションにより、安全に利用できます。 開発元: キヤノンソフトウェア株式会社 CatchMe@MAIL Plus ホームページ www.canon-soft.co.jp/product/catchmeplus/ ● Windows は米国 Microsoft Corporation の、米国、日本およびその他の国における 登録商標または商標です。その他、記載されている会社名、商品名は、一般に各社の 登録商標または商標です。 キヤノンソフトウェア株式会社 パッケージソリューション事業本部 東 京 〒140-8526 東京都品川区東品川2-4-11野村不動産天王洲ビル TEL(03)6701-3577 大 阪 〒541-0059 大阪市中央区博労町2-2-13大阪堺筋ビル TEL(06)6125-4820 〒 140-8526 東京都品川区東品川 2-4-11 野村不動産天王洲ビル Copyright© 1999-2013 Canon Software Inc. All rights reserved.
© Copyright 2024 Paperzz