アララギプラン

■ 国津 くにつくり計画「アララギプラン」
アララギプラン
国津 くにつくり計画
はじめに
1. 国津の現状と課題、そして夢
(1)国津の風土と成り立ち
(2)国津地区の現状と課題
(3)私たちのふる郷つくり
2. ふる郷づくりマップ
(1)国津の道
(2)国津の施設
3. ちょっとおもしろい-くにつくり
(1)名張のふる郷づくり
(2)自然にふれあう山、川と里山づくり
(3)明るく心休まるふる郷づくり
(4)便利で安全な道づくり
(5)さわやかで心温まる地域社会づくり
(6)郷の良さを生かした教育環境づくり
(7)農を生かしたふれあいづくり
4. 資料
(1)活性化のためのアンケート集約
(2)第一回アンケート【意見】
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■ 国津 くにつくり計画「アララギプラン」
はじめに
国津地区活性化委員会
会長 岩尾 秀
昭和29年、名張市が発足した頃、旧国津村の人口は約420世帯、2200名程でしたが、農林業
不振や通勤の問題によって若い世代を中心に市内中心地への転出がすすみ、また少子化とあ
いまって、現在は約320世帯、人口1100名程度(H7.国勢調査)となりました。
保育所園児、小学校の児童の減少がさらに今後心配される中、この人口の減少、流出を少し
でもくい止めることができないかと地区の区長会でも苦心し、働く場の確保という意味でゴルフ場
誘致などを行ってまいりました。
そして平成7年、若い方々の強い要望で地区活性化のため、「国津地区活性化委員会」を組織
いたしました。委員には地区区長、婦人会、国津小学校PTA、国津保育所保護者会、名張市消
防団国津分団、地区長寿クラブ(老人会)、公民館など国津地区の団体から参加していただき、
さまざまな意見を持ち寄り協議をいたしました。
まず、地区内全戸を対象に過疎や地区の将来についてのアンケートを行い90%以上の高い回
収率で住民の意見をまとめました。続いて転出された方へのアンケートを実施し、これらの意見
をもとに構想案をまとめました。
また、その年の年末には、奈良県吉野郡東吉野村へ住民の3分の1が先進地視察をし、東吉野
村の方々の熱意を学びました。そして平成8年春には、みえ21世紀村づくり塾のチーフアドバイ
ザー南口甚亮さんを講師に招き村づくり講演会を開きました。
平成8年度には各区から1名の計画策定スタッフを選任し、名張市地域振興課、並びに国津地
区地域振興推進チームと連携をとりつつ計画策定に努めてまいりました。その結果を「アララギ
プラン」としてここに、ご報告申し上げます。
【国津地区活性化委員会】
国津地区活性化委員会は、平成7年に国津地区を元気にしようと組畿されました。委員
には各区の区長をはじめ、婦人会やPTA、長寿クラブ、消防団など地域の団体の代表が
集まり、地域の活性化をめざして活動しています。
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■ 国津 くにつくり計画「アララギプラン」
1.国津の現状と課題、そして夢
(1)国津の風土と成り立ち
「伊賀路の奥に春が来て、あの山この道花盛り、アララギ山の山裾の七つの地区の良い子た
ち・・・」
この詩は国津小学校の校歌の一部である。私たちがここでいう国津は国津小学校の校区であ
る吉原、神屋、百々、羽根、奈垣、布生上出、布生下出の七地区をさしている。名張市の南東地
域であり、校歌にもあるように 伊賀路の奥 であって、国津の最南部にそぴえる市内最高峰の
三国嶽(国見山)からは伊賀、大和、伊勢の三国を見渡すことができる。すなわち、南部は奈良
県宇陀郡曽爾村、南東部は三重県一志郡美杉村と境を接している。
国津という名は地区内そして名張市内並びにその周辺地域に多く存する国津神社に由来す
る。明治時代中頃、それまでの神屋村、奈垣村、布生村、長瀬村の四ヶ村が一つの村となる際、
様々な議論を越えてこの国津という名をとり国津村が誕生したのである。
国津は深い歴史と美しい自然を育んできた。元来、国津、比奈知、太郎生、御杖、曽爾地区
は、六箇山(むこやま)と呼ばれる伊勢神宮領であった。それ故に、伊賀の他地域とは異なり色
濃く南伊勢の影響を受けている。特に、室町時代から戦国時代までは南伊勢の北畠氏の影響が
強く、地域内には織田勢に滅ぼされた北畠再興を願って旗揚げをした城、北畠具親(ともちか)
城跡(名張では最大級といわれる)をはじめとする中世城館が数多くある。また、鎌倉時代から
社宝として伝えられる国津神社銅鏡(奈垣)、日本最古の双仏石として注目された石仏(羽根)な
どがある。さらに名所として、月ノ瀬滝(神屋)、布生六十瀑『雨知滝(アシダニ)』(布生)、薬師寺
のウスズミ桜(吉原)、獅子岩(奈垣)などの記録が残っている。特に、明治時代初期にかかれた
大日本國誌一伊賀國編一によれば布生六十瀑『雨知滝(アシダニ)』は幾重にもなる滝の名所と
して紹介されており、赤目滝のおよそ3倍の解説がなされている。
交通としては、名張より南部に抜ける街道が通っていた。一つ
は夏見より、百々、吉原、布生、中山峠を経て曽爾・伊賀見へと
抜ける伊賀見街道、そして、下比奈知より広芝、こえんど坂を越
えて長瀬、太郎生へと抜ける太郎生街道、下比奈知から広芝、
奈垣、神屋、布生、杉坂峠を経て、長瀬、高尾、八知へと抜けて
いく八知街道などがあった。これらは、明治・大正期に郡道とさ
れ、うち2線が県道へと昇格していった。
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1.国津の現状と課題、そして夢
(2)国津地区の現状と課題
「近年当地区も過疎の現象は例にもれず、児童数は減少の
一途を辿っていますが、この国津の地を更に興隆発展させる
ためには、学校を中心として教育の施設を充実し、教育内容を
たしかなものとして学校をもり上げていくより道はないと信じる
ものであります。」(国津小学校百年誌 故福田久助氏謝辞よ
り)
国津小学校が創立100周年を迎えた1975年。編纂された記念誌には、既に減少する児童数を
憂う声がありました。今から25年も前のことです。
その後、校舎は近代的なものに生まれ変わったものの、複式学級の導入が余儀なくされ、平成
9年度はついに新入生のいない寂しい年を迎える事になってしまいました。そしてまもなく、全校
生は20人を切ろうとしています。
集団教育の場としての学校。その機能や効果を案ずる声は後を絶ちません。そればかりか、学
校の存続を心配する声も次第に大きくなっているようです。そしていつのまにか、国津がかつて
のような活気を発揮できないような地域になってしまったような感じさえします。様々の活動を共
にし、思いや利害をぶつけ合い、共通の経験を蓄積し、共通の思い出と愛着を育む基盤。130年
近く続いてきた学校と国津地域の関係はこうした共生的生活圏の核として存在してきたはずで
す。
廃校・統合を決断した多くの地域に見られるように、一つの地域から学校がなくなるというの
は、単に教育の問題にとどまるものではなく、地域そのものの消滅につながっていく可能性を有
しています。わたしたちは、このような危機感を抱くにようになってきました。
「何とか国津小学校を再生することはできないものか。」こうした多くの声が結集され、当地に
『活性化委員会』がスタートしました。
学校の問題に象徴されるように、地域を取り巻く問題の解決は決して容易なものではありませ
ん。しかも、地域だけで対処するには、限界は明白です。そのためには、国津地域の資源が名
張市全体の中で活用される方途を検討しなければなりませんし、そうした新しい時代への地域づ
くりを、わたしたち自身の課題としなければならないはずです。この「アララギプラン」が、このよう
な地域づくりを進める道標となることを願っています。
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1.国津の現状と課題、そして夢
(3)私たちのふる郷づくり
私たちがこの活性化委員会を組織したのは、小学校への入学者がなくなると言うことを知った
危機感からでした。 量初、私たちは過疎の地域の活動などを調査し、また実地に見学に出かけ
ました。 先進地に答えがあると短絡的に考えたからでした。
しかし、そこには解決の答えはありませんでした。うつむきがちになりながらも、たくさんの人と
議論を重ね、国津を歩き回る中で、全国に点在する一般にいう過疎の地域と国津には大きな相
違点があることがわかってきました。その相違点からこの深刻な問題の解決への糸口があること
を、私たちはこの3年にわたる活性化委員会の活動の中で見つけることができました。
それは、私たちの地域が、人口のまだまだ増え続けている名張市にあるということです。20年
前の名張市の人口は3万人あまりにしか過ぎませんでした。その後たくさんの住宅地の造成が進
み、たくさんの人々が移り住み、公共施設や道路が整備され、10万都市の目標も目前になりまし
た。そのたくさんの人々が求めているものが国津にあるのです。
数年前宮崎駿監督の「となりのトトロ」というアニメーション映画が封切りされ、大きな反響を呼
びました。昭和30年代の豊かな自然を現代人が求めていることの証明でした。現在もなおこの映
画はたくさんの人に安らぎと癒し(ヒーリング)を与え続けています。このような自然環境が国津に
はあるのです。しかも、新しい住宅地からほんの数分のところに。
私たちはこの国津の郷(さと)を、「名張市のふる郷」として活用してもらうべく計画を練りまし
た。10万人の人口を抱えようとする名張市の「トトロのいる郷」に国津はなれるのではないかと私
たちは考えました。
国津には山があります。名張市唯一の源流と言われる美しい河と滝があります。中世の城郭を
始め、ふる郷には欠かせない古い文化があります。広い農地と農薬を使わないでも米や野菜を
作る技術があります。そして素朴で穏やかな人々がいます。これらの資源を名張の人々によく知
ってもらい、大切に活用してもらう。これが名張市の中にある国津のアイデンティティーであり、21
世紀を見据えての国津の活性化対策であると私たちは考えました。名張市の中において国津が
なくてはならない地域になる。また、国津の真の価値が国津に住むものにわかる。そうなればゆ
っくりとではあるでしょうが、国津の過疎という状況やいびつな年齢構成は解消されていき、名張
市もまた国津も本当の意味での豊かさを持ち始めると、私たち活性化委員会は考えています。
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2.ふる郷づくりマップ
(1)国津の道
水と緑の交流軸
2.国津の施設
KUNITSU 21
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■ 国津 くにつくり計画「アララギプラン」
3.ちょっとおもしろい-くにつくり
(2)自然にふれあう山、川と里山づくり
里山などの自然環境の保全
【計画と活動の目標】
人工林がほとんどの国津では雑木林(里山)は数少なくなっています。かつ
て柴刈りや炭焼きなど山仕事の場であった里山を心やわらぐ景観として見
直し、人の手を加えることによって保全します。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
これまで地元でもあまり知られていなかっ
森林や里山、そして川や滝を貴重な景観
た白井の渓谷など国津に残る里山や滝、
として守り、誰もがその景観にふれられ
川、池を調査、紹介します。そして里山が
るよう遊歩道など必要最低限の整備を
動物や植物の生命を育む場所であり、人
行ないます。
のこころを癒し、やわらげる場所であるこ
森林組合や林業研究会など地元の林業
とを国津内外にPRします。
家に協力・指導をお願いし、森林ボラン
源流域である国津の山や川は下流域の
人々の財産でもある・・・自然環境の保護
ティアによる山の手入れを呼びかけま
す。
は自分だけでなく他の地域の人々や次の
山や川を荒廃から守るには、莫大な時
世代の生命にかかわることとして問題提
間と手間と費用がかかることをアピール
起、情報発信をします。
し行政も参加する整備・保全の方法を考
えます。
里山や川の自然を守ることは、次の世代
の命を守ることであるという「国津宣言」
を行い、ゴミの不法投棄や産業廃棄物の
問題について考える住民の意識づくりを
行います。
三國嶽山頂を展望台として限定的に整
備し、ハイキングコースの拠点とします。
折戸川の源流であるカラホコの池を改修
します。
やすらぎのある自然の再生
【計画と活動の目標】
住宅開発やほ場整備、人工林化によって野の花や虫を目にすることが少
なくなっています。野の花や虫の成育環境を守り、あるいは再生すること
で、大人も子どもも自然の中にいることの楽しさと価値を再発見できるよう
にします。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
量近あまり見かけなくなった草や花、昆虫
地元に残っている池や沼、そして休耕田
について住民から聞き取りやアンケートを
や荒畑を利用して水生昆虫(メダカ、タニ
行ない、守るべき生物や生息場所を調べ
シ、ゲンゴロウ、タガメなど)や、野の草花
ます。
(ササユリ、リンドウ、スミレ、ホタルブクロ
刈った草や古くなったホダ木を一定の場
など)の成育場所を作ります。
所に集め、クワガタやカブトムシの幼虫を
国津の子どもたち、そして他地域の子ど
育てる成育場所「クワガタのゆりかご」を
もたちも継続して参加できる自然のイベ
作ります。
ントや交流の場を設定します。
月ノ瀬滝周辺を始め、河川を水辺リクレ
ーションとして、安全で自然の良さを生か
したものにするため復元、改修をします。
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3.ちょっとおもしろい-くにつくり
(3)明るく心休まるふる郷づくり
住居、道路近辺の樹種転換
【計画と活動の目標】
住居や道路の脇までせまっている針葉樹を伐採し、跡地に広葉樹や花を
植えることで日のあたる住環境と明るい景観を取りもどします。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
日陰となっている箇所をリストアップしま
自然観察公園や散策コースの整備を事
す。
業化します。そのために周辺の木を切
「屋敷畑に花を植えよう」と呼びかけ、個
り、跡地に雑木や花を植えることが必要
人や近所単位で取り組めることから実行
になります。
します。
事業化されない箇所の伐採、植栽をすす
伐採後の土地や伐採した木の利用方法
めるために、市の「広葉樹植栽奨励補助
をみんなで考えます。
金制度」拡充を求めていきます。(伐採に
対する補助)
伐採した木で自然観察公園の休憩所や
施設を作るなどの有効利用を行ないま
す。
森の資源の活用と雇用の場の確保
【計画と活動の目標】
明るい景観と住環境のために伐採した木の有効利用、そして人工林の育
成と荒廃を防ぐ具体策を実施します。
生きがいとしての働く場をつくります。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
国津の資源である「杉・ひのき」の手入れ
「水と緑の交流ゾーン」を具体化するもの
を呼びかけます。
として、南部の森林一帯を森林公園と位
森林、環境に興味を持つ市民への情報
置づけます。
・水の生まれるゾーン
発信をおこない、森の管理や伐採をイベ
・・・源流域への散策道
ント化します。
・縁の育つゾーン
・・・森林の育成、管理
水と緑の交流軸(地区幹線道路)からこ
のゾーンに接続するには、森林の管理道
路、そしてハイキングコースという2つの
性格を持つ道路整備か必要です。
森林の管理(枝打ちや下刈り、間伐)ボラ
ンティアを募り、作業自体をイベント化し
ます。
国津の杉、ひのきで公益施設(国津公民
館や地区集会所)を建設します。
国津の木を使ったモデルハウスの建設を
呼びかけます。(空家の再生など)
森を守ることがそのまま住民の生きがい
となるような働く場をつくります。(間伐材
を利用した加工業や花づくりなど)
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(4)便利で安全な道づくり
街道づくりと道路整備促進委員会
【計画と活動の目標】
地区内幹線道路である県道と主な市道を全線2車線道路として早期に整
備します。
この整備促進のため道路整備促進委員会を組織し、行政への働きかけと
他地域との連携による道路網、交通網の確保をめざします。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
区長と各地区から選出する道路委員によ
地区内県道の全線2車線道路としての整
り道路整備促進委員会を組織し、幹線道
備を促進します。なかでも早期改修が必
路整備のための活動と沿道美化、日常
要な箇所は以下のとおりです。
の安全チェックなどを行ないます。
県道蔵持霧生線
国津公民館前のバイパス化
「国津の道を静かに走ろう」を合言葉に住
奈垣から広芝の間
県道布生夏見線
民へのPRと、看板などによるドライバー、
歩行者への啓発を行ないます。
吉原から布生下出の間
百々バス停から折戸橋の間
杉坂峠の改修
比奈知ダム-神屋-青蓮寺ダムを結ぶ幹
線道路の整備を促進します。
市道上羽根線こえんど坂から市道
羽根神屋線に至る間
郷のみちづくり、バス路線と駐車場の確保
【計画と活動の目標】
道路周辺の空問の利用と景観に配慮した整備を進めます。
特別認可校の指定による地域外からの通学のためにも、国津小学
校、保育所前を通る定期バスルートと県道、市道の整備を進めま
す。
国津から大阪方面への通勤・通学を可能にするための施設整備を
進めます。
【具体的な施策】
【自発的な活動】
道路の美化や日常の安全チェックを地元
道路整備促進委員会が地区の要望の取
住民の視点で行ないます。
りまとめ、しぼり込みを行ない、市道の新
他の地区と連携して、バスルートや立体
設、改修をします。
駐車場の建設を市のまちづくり計画の一
市道の新設、改修については道路用地
環として要望します。
の買収と地元負担金の撤廃を強く要望し
ます。
周辺の風景に溶け込む道路景観を作り
出すため「河川改修における自然工法」
を道路工事にも取り入れます。
つつじが丘地区との接続を考えた通学、
生活の足としてのバスルートを延長、新
設します。
名張駅前、桔梗が丘駅前周辺に通勤・通
学専用の橿原市八木駅前のような駅前
立体駐車場を建設します。
散策道の整備
【計画と活動の目標】
機能一点張りの道路ではなく、「あそび」「やすらぎ」のための「歩く路」を整
備します。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
既存の道路の美化、景観を良くするため
通学道路を整備・復活し、通学路となる
花を植える運動などを進めます。
幹線道路には安全施設の整備を進めま
現代版一里塚として看板の設置や木の
す。
植栽を行ない、併せてスケール表示(ここ
折戸川、花瀬川沿に水に親しむ空間とし
から0kmなど)をします。
て散策道「ホタルの小径」を整備します。
自然観察公園を中心として中世城館跡を
つなぐハイキングコースを整備します。
森林公園内に森林浴が楽しめる林道を
整備します。
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(5)さわやかで心温まる地域社会づくり
国津の日
【計画と活動の目標】
国津の緑、水、産物、景色など地域資源を活用して、住む人も来る人も楽
しむ日をつくります。
【具体的な施策】
【自発的な活動】
「国津の日」のイベントや取り組みには、
「国津の日」を決めて、いろんなイベントを
家の仕事や農作業の手を休めて参加協
実施します。この日は、地域の人だけが
カします。
企画や準備するのではなく、市民や市外
からも沢山の人がイベントに参画できる
ようにします。
市主催の行事・イベントも開催します
コミュニテイセンター
【計画と活動の目標】
地域活性化の拠点施設を建設します。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
拠点施設の施設計画を協議し提案しま
公民館、スポーツ・レクリエーション施設、
す。
文化施設などコミュニティ関連施設を整
出会い、交流、生活文化の活動拠点とし
備します。
て活用します。
地域の枠を越えたコミュニティ活動、文化
活動、事業の実施を図ります。
情報通信
【計画と活動の目標】
情報の収集と発信を地域振興に活かします。
【具体的な施策】
【自発的な活動】
地域情報紙「国津」を発行します。
ケーブルテレビサービス区域を全市に拡
住民みんながパソコン通信、インターネッ
大します。
トなど情報機器を使いこなせるようになり
小学校、公民館でのマルチメディア関連
ます。
設備を充実します。
情報教育や講座を開催します。
印刷機などの機器を公民館に整備しま
す。
くらしと生活
【計画と活動の目標】
持続可能な地域社会をつくります。
【具体的な施策】
【自発的な活動】
地域慣習を新時代に対応出来るように改
環境、福祉、教育、保健などの住民相互
善します。
の扶助を進めます。
区自治組織の将来の在り方についての
生活排水対策、集落土地利用などの生
話し合いを進めます。
活環境整備を推進します。
身近な問題は自分たちで考え行動を起こ
集落自治、集落慣行、集落社会生活など
します。
の改善を進めます。
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3.ちょっとおもしろい-くにつくり
(6)郷の良さを生かした教育環境づくり
なばり・自然の楽校(子どもにとって魅力ある施設の建設)
【計画と活動の目標】
子どもたちが自然にふれあい、学び、体験できる場所をつくります。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
地域内に生育、生存する動植物などを調
自然の仕組みを学習できる自然観察館
査します。
を建設します。
貴重な動植物の保全活動に取り組む団
蛍を見ることができる滝や昆虫の森等を
体と協力して地域の自然環境を守りま
整備します。
す。
蓮の花池やメダカの池を保全します。
自然の楽校の活動を支援します。
自然観察施設、遊歩道、駐車場を整備し
ます。
木や草等自然の産物を使った創作活動
施設を建設します。
就学指定制の弾力的運用
【計画と活動の目標】
小規模校を解消するために、現在の校区外からの児童の受入れをめざし
ます。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
学校での教育活動を支援するため、自然
国津小学校を現行制度の運用による特
の中での集団活動や郷土学習、体験学
別認可校に指定し、地域外からの就学を
習などに積極的に協力します。
可能にするモデル事業を実施します。
パソコン通信などによる学校の広域交流
を進めます。
保育の充実
【計画と活動の目標】
地域の子どもが全員国津保育所に行けるようにします。
小規模保育所の利点を活かし、地域外の子どもたちを歓迎します。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
自分たちの子や孫はできるだけ国津保
働く女性を支援するためにも延長・長時
育所に行かせます。
間保育を実施します。
友人や知人にも国津保育所の良さをPR
未満児保育のために施設を整備します。
します。
保育所給食の完全実施を進めます。
国津地域教育連絡協議会
【計画と活動の目標】
地域が学校に、学校が地域に何を期待し、どんな支援が出来るかを話し
合い実践する場をつくります。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
教育や保育に必要な機材、資材、地域資
学校、保育所、地区、各団体、行政によ
源を提供します。
る地域教育連絡協議会を設立します。
学校や保育所行事に積極的に参加・協
子ども自然学習、体験農業、地域学習等
力します。登下校の安全確保を支援しま
す。
の指導協力員登録制度を創設します。
地域全体で子どもを育みます。
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3.ちょっとおもしろい-くにつくり
(7)農を活かしたふれあいづくり
名張の菜園
【計画と活動の目標】
農地を活かし、旬の農産物をつくります。
農村の基盤である集落の土地を守ります。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
有機栽培など本物のおいしい野菜づくり
有機栽培、庭先農産グループを結成しま
を研究します。
す。
遊休農地の活用を進めます。
産直ネットワークのための会員を募集し
ます。
郷土野菜を生産します。
安心して貸農園に提供出来る市民農園
制度をつくります
農産物の情報提供と生産流通の組織づくり
【計画と活動の目標】
本物の食材を求める人との双方向の交流をめざします。
自然条件を活かした農産物の生産と流通の組織づくりをします。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
栽培技術を研究します。
栽培作物、収穫情報の整備を図ります。
いろんな作物の栽培に取り組みます。
消費者へのアンケートの実施によりニー
ズをつかみます。
有機栽培、自然農法研究の組繊をつくり
ます。
加工農産品の開発と生産施設を整備し
ます。
くにつ「源流米」
【計画と活動の目標】
おいしいお米のできる栽培条件を活かして、安心して食べられる最高のお
米をつくり、求める人に提供します。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
おいしい米作りの栽培技術を研究しま
極上米「くにつ源流米」のブランド化をお
す。
こないます。
無農薬、有機米の栽培に取り組みます。
産直契約栽培を進めます。
生産と販売の組織をつくります。
米づくり体験イベントを実施し、米づくりの
技術を伝承します。
薬草園
【計画と活動の目標】
生きることへの意欲を感じ、その感動を体験出来る保健・保養の「心の郷
土」をつくります。
【自発的な活動】
【具体的な施策】
いろいろな薬草をつくります。
健康づくり城館、レストランを建設します。
山の里ぐらしの良さを見つけます。
健康をテーマに、食材、グッズ、まつり、
情報発信の取り組みを進めます。
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4.資料
(2)活性化のためのアンケート集約
◆アンケート内容◆
(1)同居している家族は
(6)転出の理由は
(2)年齢構成(国津)・(転出者)
(7)過疎対策への考え
(3)別居の家族
(8)活性化のために
(4)別居の家族がある者の中で戻る予定の家族
(9)21世紀に向けての国津の姿
(5)国津に戻る予定(転出者対象)
(10)回答者の年代
(1)同居している家族は
国津
転出者
1人
13
1
2人
45
5
3人
27
3
4人
17
8
5人
18
4
6人
23
1
7人
6
0
8人以上
4
0
153
22
合計
【このページのTOPへ】
(2)年齢構成(国津)
男性
女性
合計
80歳以上
12
18
30
70代
25
34
59
60代
55
54
109
50代
32
38
70
40代
39
35
74
30代
24
30
54
20代
23
29
52
10代
35
24
59
10歳未満
20
19
39
265
281
546
合計
年齢構成(転出者)
男性
女性
合計
80歳以上
0
1
1
70代
2
2
4
60代
3
4
7
50代
1
1
2
40代
12
9
21
30代
6
9
15
20代
4
2
6
10代
9
6
15
10歳未満
6
5
11
43
39
82
合計
70代
2
2
4
60代
3
4
7
50代
1
1
2
40代
12
9
21
30代
6
9
15
20代
4
2
6
10代
9
6
15
10歳未満
6
5
11
43
39
82
合計
【このページのTOPへ】
(3)別居の家族
名張市内
40
名張市外
32
いない
55
【このページのTOPへ】
(4)別居の家族がある者の中で戻る予定の
家族
いない
39
1人
3
2人
14
3人
6
4人
5
合計
67
【このページのTOPへ】
(5)国津に戻る予定(転出者対象)
ない
2
1年以内
0
5年以内
3
10年以内
2
30年以内
1
未定
13
その他
1
【このページのTOPへ】
(6)転出の理由は(転出者対象)
(6)転出の理由は(転出者対象)
通勤
12
子供の教育
7
親との同居
6
村づきあい
5
施設や商店
2
働く場所
4
みんな出ていく
0
その他
0
【このページのTOPへ】
(7)過疎対策への考え
すべてで協力
67
増える方法
35
戻れる環境を
82
仕方ない
15
市に陳情
24
その他
6
【このページのTOPへ】
(8)活性化のために
国津
転出者
村づきあいの軽減
8
4
同居の問題の解決
20
2
農林業の労働短縮
6
1
道路などの整備
18
5
働く場を作る
57
5
公共施設の設置
20
2
自然公園の設置
9
3
レクレーション施設
8
1
その他
7
0
【このページのTOPへ】
(9)21世紀に向けての国津の姿
国津
転出者
年齢のバランス
19
6
働く場がある
56
4
子供を育てる
11
1
老後を楽しむ
26
6
自然と仲良く
32
9
【このページのTOPへ】
(10)回答者の年代
80歳以上
5
70代
17
60代
37
50代
23
40代
28
30代
14
20代
1
10代
1
10歳未満
0
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国津インデックス
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■ 国津 くにつくり計画「アララギプラン」
4.資料
◇第1回アンケート【意見】
コミュニケーション
子ども
住環境
住宅
交通
木の伐採
仕事
その他
コミュニケーション
PTA活動のような小さなグループを一体化し、地域全体のことも真剣に考える組織を作
る。
レクリエーション活動。
レクリエーション施設
活性化対策として若い年齢層を交えて意見を聞くと、コミュニケーションが自然と生まれて
くる。
区で催し物を実施する。
月1回程度地区の人が集まって、話し合いやカラオケをする。
国津地区全部が集まって、学校の運動会のほかに何かできることはないか。(盆踊りと
か・・・)
寺や神社での行事に強制的にお金を集めたりするのはどうかと思います。葬式がある
と、手伝うのは当たり前だと思うが、一家から2人行くことに決められている。
若者の意見を聞いて、テニスコートなどの施設を作る。
人の集まる施設が必要。
昔ながらの交際が多く、祝い事、仏事その他の簡素化を図ることが必要。
昔のしきたりを押しつけない。
地域がもっと力を出し、意見を出し合うこと。
地域の若者が早く結婚できるように、結婚相談所を開設する。
地域の親睦(レクリエーション)
地域の人たちが協力し、助け合う心が欲しい。
地区の集まりには暗い話題が多い。昔のしきたりにこだわりすぎる。区費が高い。子供を
遊ばせる公園がない。
転出している人の意見を聞くべきだ。
年寄りが何かと世話を焼きすぎる。
豊かな自然を生かし、市民の憩いの森などの整備。
例えぱ40代50代の国津の人で、推進者になることが必要。特に国津地区の人々の考え
方が老齢化している。仕事もあると思うが、週休2日制でやれると思う。
住環境
お菓子や文房具その他いろいろなものを購入できる商店を作ったり、もっとお祭りを楽し
いものにする。(例えば夜店など)
もっと街灯を増やして欲しい。
家の近くにマーケットがない。
街灯が少ない。
環境改善。
空き地がゴミ捨て場となっている。
若い人が住みやすい場所を作る。
住むには非常によいところだと思うので、休日に楽しく過ごせる場所や施設を充実させる
こと。
生活環境をよくする。(若者が喜ぶような環境)
豊かな自然と空気、川の水の美しさが国津の良さなので、是非今後も残したい。戦国時
代の城壁(国津の先祖がみんなで作り上げた)も大切に子孫へ受け継ぎたい。
交通
バスのつつじが丘から国津への路線を作ること。
バスの回数の増。
狭い道路を早急に拡張し、僻地のイメージを払拭する。
県道の拡幅。
交通機関の整備。
地区問(集落間)道路の整備。
通勤の便が悪い。
道路の改良。
道路の改良。
道路の拡幅、交通機関の整備。
道路の拡幅。
道路等を改修すること。
毎年繰り返される主道路の修理、改善を目的を持って短期間にやってもらいたい。
老後を安心して暮らすため、病気した場合の病院へ行くとこの不便の解消。
仕事
家から歩いて通えるところに働ける場所が欲しい。高い収入の得られるところ。
家内工業を取り入れる。
国津で働く人、地域内にできる企業については、市からの何らかの助成をする。
産業の受け入れ(企業の誘致)
市外に出ている人が戻って親と働くようにする。
市内に働く場所。
収入源となる働く場の確保。
農地、山林の資産管理はどうにかできても、収益につなげている人は少ない。
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■ 国津 くにつくり計画「アララギプラン」
4.資料
◇第1回アンケート【意見】
コミュニケーション
子ども
住環境
住宅
交通
木の伐採
仕事
その他
子供
この子ども達をどうするか。(子どもの思いはどうか)を大人達は認識する必要がある。
過疎化を助長している問題に子供の教育・・・教育環境のあり方に関すること。
学校区の問題については、活性化と子ども達にとって重大なことである。
国津小・長瀬小の統合が唯一の活性化
子どもの進学につれ、不便地では経費がかさむ。
子供の教育問題は切実です。2、30人の小学校から何百人という中学校へ入っていくとき
の子供達の戸惑いをもっと大人達は真剣に考えるぺきではないでしょうか。
子供達が集まる遊園地を作る(菖蒲池遊園地のような)
子供達の遊べる楽しい公園や、球技などできるグランドを作る。
小学校については隣接校との話し合いで生徒数を確保する。
小中学校の教育問題が、地域にとっては重要だ。
住宅
国津地区に市営住宅・住宅団地を作ること
市営住宅等行政の中に含まれる環境を整備する。
団地などを作り他の地区の人に来てもらう。アパートなのでも良いと思う。
農村に住みたい人もいると思われるので、国津地区にも市営住宅などを作り、入居しや
すい条件を整える。
自然を大事に。杉桧を切るのは反対
上記は賛成です。また将来他を耕作する能力のないものは、住居の付近、現在耕作して
いる田の付近道路との際に各区長さん、農業委員の方、各地区を良く見ていただきた
い。
木の伐採
家の近くの杉、桧を切ることは日当たりもよくなる。
家の近くの杉・桧を切る
家の近くまで植えてある杉などを少なくし、日光の照る時間を延ばす。
その他
(活性化委員会は)がんばって欲しい。
「山間・僻地」という言葉を使わず、「中間産地」と表現しよう。
ゴルフ場は地域住民にもっと配慮されたい。
過疎になった原因を考える。
街から農村へと移ってくるような自然を生かした楽しい村にする。
青年層・若手層をターゲットとするものを誘致。
魅力ある地域づくりの基本的な青写真(社会・自然両面から)を行政・地元と一体となって
早急に考えるべきだ。
老人ホームの移転。(公民館と小・保が分断、国津→老人というイメージ)
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