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News
JIKEN CENTER
自研センターニュース
3
March 2007
平成19年3月15日発行 毎月1回15日発行(通巻378号)
昭和51年5月27日 第三種郵便物認可
C
O
N
T
E
N
T
S
リペアリポート ・・・・・・・・・・・・・・・・2
ラジエータコアモジュール取付状態からのコンデンサ、
ラジエータの脱着作業
「構造調査シリーズ」新刊のご案内・・・・・・・・4
輸入車インフォメーション ・・・・・・・・・・・5
アウディA3(8PBLR)の合成樹脂部品の補給形態
リペアインフォメーションS ・・・・・・・・・・6
トヨタ エスティマ(グレード:アエラス)
(平成18年、ACR50W)
フロントフェンダの取外し作業要領について
調査・研究報告 ・・・・・・・・・・・・・・・10
アルミニウム合金製外板パネル修理方法調査報告<その3>
リサーチングスケルトンズ ・・・・・・・・・・12
三菱パジェロ
(V83W・87W・93W・97W系)
お客様相談室レポート ・・・・・・・・・・・・15
指数に含むもの、指数に含まれないもの
別冊 新型車情報
1 ∼□
12
1トヨタ ブレイド(150系)・・・・・・・・・・□
1 ∼□
12
2ダイハツ ミラ/ミラカスタム(L275S/L285S)・・□
REPAIR REPORT
リペア リポート
ラジエータコアモジュール取付状態からの
コンデンサ、ラジエータの脱着作業
1.はじめに
BMW X3 PA25(2005年11月発売、2006年9月登録車)の、コンデンサ、ラジエータ、パワーステア
リングクーラは、フロントパネル(ラジエータコアモジュール)を外さなくてもエンジンルーム側から
個々に取外すことが出来ます。その作業を実際に行ないましたので紹介します。
指数ではフロントパネルを取外した状態から、ラジエータ等を一体で脱着する作業で作成しておりま
す。その作業につきましては2007年1月に発行の構造調査シリーズ(No.J-461)に掲載しておりますの
で、そちらをご参照ください。
①フロントバンパ、ヘッドランプ、エンジンアン
ダカバー、インテークダクトを取外した状態か
ら作業を行ないました。
ファンシュラウドファン付き
②ファンシュラウドファン付きの締結要素とコネ
クタを縁切する。
③ファンシュラウドファン付きをエンジンルーム
側から上方に取外す。
AUC用センサ
ファンシュラウドファン付
2
自研センターニュース 2007年 3月号
REPAIR REPORT
クーラントホース
クーラントホース
④ラジエータのクーラントホース(アッパホース、
ロアホース)を縁切する。
エキスパンションタンク下部にあるホースおよ
びレベルスイッチのコネクタを縁切する。
ラジエータ
エクスパンションタンク
⑤ラジエータからヒートエクスチェンジャを縁切
する。
ヒートエクスチェンジャ
ラジエータ
⑥ラジエータを取外す際、インテークマフラ(エ
アクリーナ)が当るため、避ける。
ラジエータをエンジンルーム側から上方に取外す。
エクスパンションタンク
ラジエータ
インテークマフラ
レベルスイッチ
プレッシャパイプ
取付けプレート
⑦A/Cコンデンサからプレッシャパイプを縁切
する。
A/Cコンデンサ
自研センターニュース 2007年 3月号
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REPAIR REPORT
⑧A/Cコンデンサを上から押さえている樹脂スク
リュを取外す。
A/Cコンデンサをエンジンルーム側から上方に
取外す。
キャリア部品
A/Cコンデンサ
⑨クーリングチューブ(パワーステアリングクーラ)の
フロントパネル
配管を縁切する。
フロントパネルからクーリングチューブを取外す。
クーリングチューブ
クーリングチューブ
(パワーステアリングクーラ)
キャリア部品
⑩A/Cコンデンサ、ラジエタ、クーリングチューブを
取外した状態。
ATウォータポンプ
サーモスタット付サーモスタットハウジング
コンパクトオルタネータ
パワーステアリングポンプ
A/Cコンプレッサ
ヒートエクスチェンジャ
(指数部/上園清久)
バイブレーションダンパ
「構造調査シリーズ」新刊のご案内
自研センターでは新型車について、損傷した場合の復元修理
No.
車 名
型 式
465
トヨタ ブレイド
150系
466
マツダ CXー7
ER3P
467
アウディ A3スポーツバック
8PBLR
の立場から見た車両構造、部品の補給形態、指数項目とそ
の作業範囲、ボデー寸法図など諸データを掲載した「構造調
査シリーズ」を発刊しておりますが、今月は右記新刊をご案内
いたしますので、是非ご利用ください。定価は1,120円です
(税込み、送料別)
。ただし、J-467のみは、2,160円(税込み、
送料別)です。
4
自研センターニュース 2007年 3月号
お申し込みは自研センター総務企画部までお願いします。
TEL
047-328-9111
FAX
047-327-6737
輸入車インフォメーション
アウディ A3
(8PBLR)
の
合成樹脂部品の補給形態
アウディ A3(8PBLR)の合成樹脂部品の材質と補給形態情報をお知らせします。
なお、2007年3月発行予定の「No.J−467構造調査シリーズ」アウディ A3にも他の情報と共に掲載さ
れていますので是非ご利用ください。
合成樹脂部品の使用個所
6.リヤビューミラーキャップ
(外板色)
5.ドアプロテクションストリップ
(外板色)
4.ドアカバー
(外板色)
3.トーイングアイカバー
(外板色)
1.フロントバンパカバー
(外板色)
2.キャップ
(外板色)
7.リヤバンパカバー
(外板色)
番号
部品名
★ドアハンドルトリムプレート
(外板色)
8.スポイラ
(外板色)
材質記号
材質
補給形態
EMPP
ポリプロピレン
プラサフ済
1
フロントバンパカバー
2
キャップ
PC/PBT
ポリカーボネート−PBT樹脂
プラサフ済
3
トーイングアイカバー
PC/PBT
ポリカーボネート−PBT樹脂
プラサフ済
4
ドアカバー
PP
ポリプロピレン
プラサフ済
5
ドアプロテクションストリップ
PP/EPDM
ポリプロピレン−EPDMゴム
プラサフ済
6
リヤビューミラーキャップ
ABS
ABS樹脂
プラサフ済
7
リヤバンパカバー
PP/EPDM
ポリプロピレン−EPDMゴム
プラサフ済
8
スポイラ
PP/EPDM
ポリプロピレン−EPDMゴム
プラサフ済
*EPDMは、エチレンプロピレンジエン三元共重合体のことで、耐老化性、耐オゾン性、耐寒性、熱安定性に優れる合成ゴムです。
エチレンプロピレンゴムとも言われます。
参考
番号
★
部品名
ドアハンドルトリムプレート
材質記号
材質
補給形態
−
アルミ
プラサフ済
(指数部/小林さと美)
自研センターニュース 2007年 3月号
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REPAIR Information S
リペア インフォメーション S
トヨタ エスティマ
(グレード:アエラス)
(平成18年、ACR50W)
フロントフェンダの取外し作業要領について
前回に続いてトヨタ エスティマ(写真1)のフロントフェンダ取外し作業要領を紹介します。フロ
ントバンパ、ヘッドランプについては今回省略し紹介します。
また、グレード名アエラス、G、Xがあります
が今回取上げたグレードはアエラスです。
フロントフェンダの取外し作業は以下の手順で
行います。
1.ウインドシールドアウトサイドモールディ
ング取外し
2.フロントフェンダツウカウルサイドシール、
カウルトップベンチレータルーバ取外し
3.フェンダマッドガード取外し
4.フロントフェンダサイドプロテクタ取外し
写真1
5.フロントフェンダ取外し
1.ウインドシールドアウトサイドモールディング作業要領
<作業要領 1>
ウインドシールドアウトサイドモールディング最上部(写真2)の上部から取外していきます。
フロントドア開口部上部(写真2)に工具(リムーバなど)を差込み、クリップの爪(写真3)を押し
てウインドシールドアウトサイドモールディングとのかん合を4箇所外します。
写真2
写真3
<作業要領 2>
写真4のクリップ(最上部)はフロントウインドシールドガラス側は、クリップに設けられた突起が
ウインドシールドアウトサイドモールディングの切り欠きにはめ込まれているため、モールディング自
体をガラス側に押しながら上方に引き上げてかん合を外します。
写真5②のクリップはボデー側の爪とウインドシールドアウトサイドモールディング側の爪が双方噛
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自研センターニュース 2007年 3月号
REPAIR Information S
合う構造で取付いています。同様の構造が写真5④⑥のクリップにも採用されています。
写真4
写真5
w
w
r
r
y
y
※ガラス
<作業要領 3>
写真6③のクリップは①のクリップと同様にボデー側のクリップの突起にウインドシールドアウトサ
イドモールディングの切り欠きがはめ込まれる構造となっています。同様の構造が写真6⑤⑦のクリッ
プにも採用されています。
<作業要領 4>
写真6①∼⑦のクリップによるかん合を外した後、⑧のクリップのかん合を外します。
ガラス
⑧のクリップはウインドシールドアウトサイドモールディング側に設けられた棒状のクリップ(写真
7左上)がボデー側クリップのU字型の溝にはめ込まれる構造であるため、モールを車両前方に移動させ
ながら上方に引き上げ取外します。
取外
写真6
※ガラス
写真7
し方
q
q
法
w
w
e
e
r
r
t
t
y
y
u
u
i
フロント
※モール
2.フロントフェンダツウカウルサイドシール、カウルトップベンチレータルーバ取外し要領
×モール
<作業要領 1>
フロントフェンダツウカウルサイドシールの取付構造はカウルトップベンチレータルーバ側にクリップ
( 写 真 9 ○ )を 使 用し 、フロントフェンダ 側 は 爪( 写 真 9 ○ )によるは め 込 み で 取 付 い て い ます 。
フロントフェンダツウカウルサイドシールが取外すとフロントフェンダ取付ボルト
(写真9○)が確認できます。
写真8
写真9
フロントフェンダツウ
カウルサイドシール
※フロント
フェンダ
フロントフェンダ
取付ボルト
※
カウルトップ
ベンチレータルーバ
自研センターニュース 2007年 3月号
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フェンダ側取付の爪は細いため、破損させないように注意して作業をします。(写真10○)
フロントフェンダツウカウルサイドシールを取外すとカウルトップベンチレータルーバを取外せます。
カウルトップベンチレータルーバを取外すとフロントフェンダ取付ボルトが確認できます。
(写真11)
写真10
写真11
カウルトップ
ベンチレータルーバ
※
フェンダ取付ボルト
3.フェンダパネルマッドガード取外し要領
フロントフェンダスプラッシュシールドを取外すためには
フェンダパネル
マッドガード
(アエラス)
写真12
フェンダパネルマッドガードの取外しが必要です。
(写真12)
フェンダパネルマッドガードは、ホイールハウス側からクリップと
スクリュ、車両下側からスクリュ
(写真13)
の3箇所と、フェンダパネ
ルマッドガード本体のクリップ2箇所で取付く構造です。
(写真14)
写真13
写真14
クリップ
スクリュ
スクリュ
クリップ形状
<作業要領 1>
フェンダパネルマッドガードの取外しは、各所の締結(クリップ1スクリュ2)
を外した後、本体をクリップごと
無理に引き抜かずに、フェンダパネルマッドガード本体クリップ取付部には上下共に下側に切り欠きを設けて
あるためフェンダパネルマッドガード本体を上方に引上げるようにして取外します。
(写真15)
この作業によりクリップ、フェンダパネルマッドガード共に破損させることなく取外せます。取付作業は、フロ
ントフェンダに残ったクリップを一度取外し、フェンダパネルマッドガードにセットしてから取付けます。
(写真16)
写真15
UP
Fr
8
自研センターニュース 2007年 3月号
写真16
REPAIR Information S
4.フロントフェンダサイドパネルプロテクタ取外し要領
フロントフェンダスプラッシュシールドを取外すと確認できる部品です。
(写真17)
この部品を取外すとフロントフェンダ取付ボルトを確認できます。フロントフェンダサイドパネルプ
ロテクタはホイールハウス側からフェンダに2箇所のクリップで取付いています。(写真18)
写真17
写真18
フロントフェンダ
サイドパネルプロテクタ
上側クリップの取外し作業は、フロントドアを開けた状態で、車両外側からフェンダとドアの隙間か
ら行ないます。(写真19上)下側クリップはフロントドアを開けた状態で室内側からドアとフロントピ
ラーの隙間から作業を行います。
(写真19下)
以上の作業でフロントフェンダサイドパネルプロテクタを取外しフロントフェンダ取付ボルトを確認
できます。
(写真20)
写真19
※フロントドア
写真20
※フェンダ
上側クリップ
※フロントドア
フェンダ取付ボルト
下側クリップ
※フロントピラー
5.フロントフェンダ取外し要領
写真21
この車両は、フロントサイドフィックスウイン
ドウで隠れたボデー側にクリップが設けてあり
(写真21左下○)
、このクリップにフロントフェン
※フロントサイド
フィックスウィンドウ
ダの切り欠き(写真21右上□)がはめ込まれてい
るため、取外しはボルト締結部をすべて外した後、
フロントフェンダを斜め下前方へ移動させながら
ボデー側クリップ
取外し作業を行ないます。
(技術開発部/島田東一)
※
自研センターニュース 2007年 3月号
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調査・研究報告
アルミニウム合金製外板パネル
修理方法調査報告
<その3>
今回はスタッド溶接機(溶植機)(写真1)を使用したアルミニウム合金(以下アルミ合金)製外板
パネルの修理作業について紹介します。
電気抵抗が低く熱を逃がし易いアルミニウムは、
スタッド溶接機
これまでのワッシャ溶植機では対応が不可能だっ
たが、スタッド溶接機はコンデンサに蓄えた電気
の急激な放電によって大電流アークを発生させ接
合部を融合・圧着させる方法であるため、アルミ
ニウムへの対応が可能となり、アルミ合金製外板
パネルの引出し修理に活用されています。
写真1
〈修理事例〉
:
「左リヤドア下部」
リヤドア下部の損傷で、プレスライン上凹みが
あるため、プレスラインの上側に凸状の損傷が見
られます。(写真2)
写真2
作業要点
スタッド溶接を施工するため、塗膜剥離し、
スタッドピンを溶接(溶植)します。(写真3)
この時接合面対して垂直にスタッドを溶接し接
合力を確保します。
写真3
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自研センターニュース 2007年 3月号
調査・研究報告
引出し作業の際は、スライディングハンマなど
を使用した衝撃荷重での引出しは避け、静加重で
の引出し作業と同時に凹み周辺の凸部を均しなが
ら整形していきます。
(写真4)
写真4
引出し作業終了後、パネルに残ったスタッドは、
ニッパなどを使用して切断し研磨して平滑に仕上
げます。引抜いたり捻り取ったりすることは避け
ます。
最終的な仕上げ作業は前回同様パテを使用して
仕上げます。
(写真5)
写真5
スタッド取外しの際に無理な引き抜きや捻り取
スタッド溶接施工状態
りを避ける理由は以下の通りです。
先に説明したようにスタッド溶接は大電流の瞬
間的なアークによって接合部を溶融させ圧着させ
るのですが、この際スタッドの一部とパネル表面
表面写真
がスパッタとなり、周囲にはじき出されるためパ
ネルに若干のヤセ(板厚減少)を生じさせます。
よって薄くなったパネルがスタッド取外しの際に
損傷しないように無理な取外し作業を避け、同一
箇所への複数回のスタッド溶接施工も極力抑えな
断面写真(参考)
写真6
ければなりません。
(写真6)
前回紹介した樹脂による引出しや、スタッド溶接機を使用した作業も工具の特徴を充分に理解した上
で適切に活用していくことが極めて重要です。
(技術開発部/松浦茂之)
自研センターニュース 2007年 3月号
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Researching The Skeletons
リサーチング ザ スケルトンズ
三菱 パジェロ
(V83W・87W・93W・97W系)
この「Researching The Skeletons」では外部からは確認することができないフロントサイドメンバおよびリヤサイドメンバ内側のリインホースメント等
の位置や板厚を分かり易く紹介していくもので、データは実際に自研センターで調査した内容をまとめたものです。
今回は2006年10月に発売された三菱 パジェロ ショートホイールベース
(V83W・87W系)
とパジェロ ロン
グホイールベース
(V93W・97W系)
を紹介します。
概要
モノコックホデーの底面にサイドメンバを組み込んだラダーフレームビルトインモノコックボデーを
採用しています。
フロントサイドメンバなど主要骨格部位には、高張力鋼板が使用されています。
(参考資料:三菱自動車工業株式会社発行の整備解説書ボデー編より)
フロント
①フロントエンドストラクチャクロスメンバは、フロントサイドメンバに溶接で結合されています。
(写真1)
②ヘッドランプサポートアッパパネルは非分割式
フロント上部
で、フロントインナホイールハウス及びヘッド
ランプサポートに溶接で結合されています。
eフロントサイドメンバ
インナ1.8mm
アウタ2.7mm
wヘッドランプサポート
アッパパネル1.2mm
(写真1)
③フロントサ イドメン バ は 大 型 断 面 ストレ ート
フレーム構 造 になって おり、取 替 作 業 はダッ
シュパネル下部までの作業になります。
(写真1)
④整備解説書ボデー編によるフロントサイドメン
バ半裁作業カット指示位置です。
(写真2∼5)
⑤フロント骨格を構成する部品は、ショートホイール
ベース、ロングホイールベース共に共通の部品
が使用されています。
写真1
qフロントエンドストラクチャクロスメンバ1.0mm
フロントサイドメンバ左外側
写真2
12
自研センターニュース 2007年 3月号
1.7mm
フロントサイドメンバ右外側
写真3
Researching The Skeletons
フロントサイドメンバ左内側
フロントサイドメンバ右内側
写真4
写真5
リヤ
⑥ショートホイールベースにはリヤフロア後端部にリヤエンドインナパネルの設定があります。
(写真8)
⑦ロングホイールベースにはリヤフロア後部にリヤシートアンダフロア(2分割)
、サードシートアンカ
リーンホースメント(3分割)
、リヤフロアサイドメンバエクステンション、リヤエンドインナパネル
の設定があります。
(写真9、11、15)
⑧ショートホイールベースにはリヤフロアサイドメンバの半裁カット位置が指示されています。
(写真14)
<ショートホイールベース>
<ロングホイールベース>
リヤ正面(リヤフロアリヤエンド
リヤ正面(リヤフロアリヤエンド
写真6
写真7
リヤ正面(リヤフロアリヤエンド
クロスメンバ取外し状態)
写真8
リヤ正面(リヤフロアリヤエンド
クロスメンバ取外し状態)
写真9
自研センターニュース 2007年 3月号
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Researching The Skeletons
<ショートホイールベース>
<ロングホイールベース>
リヤ上側(リヤフロア取付状態)
リヤ上側(リヤシートアンダフロア取付状態)
写真10
写真11
リヤ上側(リヤフロア取外し状態)
リヤ上側(リヤシートアンダフロア取外し状態)
写真12
写真13
リヤ下側
写真14
リヤ下側
写真15
(指数部/山井昌之)
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自研センターニュース 2007年 3月号
Customer Relations Department REPORT
お客様相談室レポート
指数に含むもの、
指数に含まれないもの
2006年度にお客様相談室に寄せられた相談内容の中で、指数に関する作業範囲および材料代に関する相
談が多く寄せられています。
いずれもお客様相談室レポート
(JKCニュース)や指数テーブルマニュアル(日本アウダテックス株式会社発
行)、自研センターホームページ(http://www.jikencenter.co.jp/)
にて掲載し、解説しておりますが、今回は
「指数に含むもの、指数に含まれないもの」について代表的なものを一覧表にしてご説明します。
なお、材料代についても再度掲載します。
1. 指数について
一覧表に紹介した内容は一例です。詳細については、指数テーブルマニュアルに作業項目別に記載して
ありますのでご確認ください。
指数に含むもの
指
数
共
通
指数に含まれないもの
正味作業時間
:作業エリア内で実際に作業している時間
余裕時間
:疲労回復や作業場でのゆとり時間
入庫待ち、部品待ち、作業待ち等の待ち時間、
工場の清掃時間、朝礼時間、教育などの間接
作業時間
準備時間
:事故車の搬出入時間、部品や工具を準備する時間
脱
着
取
替
B
メーカオプション装備の部品(作業時間)
ボデーシーラ、アンダコートの塗布作業
Y
アスファルトシートの張替作業
溶接系パネル取替作業時の粗切り作業
デーラオプション装備の部品(作業時間)
材料代
粗出し作業
内板
骨格
マウント・ディスマウントの際、アンダクランプを固定
する部分に発生するサイドシル等の傷の修正時間
マウント・ディスマウントの際、アンダクランプを固定
する部分に発生するサイドシル等の傷の補修塗装時間
補修
塗装
ドアなどの取替パネルの裏面(室内側)の補修塗装
作業
塗装ブースの減価償却費、光熱費、材料代
B:ボルト系部品の作業
Y:溶接系部品の作業
2. 材料代について
指数は事故車の復元修理に関わる技術的な作業時間のため、時間の要素ではない材料代や塗装ブース
等の減価償却費は指数値に含まれていません。
(JKCニュース2006年2月号、2006年11月号参照ください)
また、見積システムを利用して作成される見積書に塗装の材料代が計上されるのは、見積システムに
独自の材料代が設定されているためです。自研センターでは、材料代については算出していませんので
(お客様相談室/伊藤秀孝)
個別に判断する必要があります。
【お詫びと訂正】
●2007年2月号のP5 第5図に誤りがありました。ここに訂正し、お詫びいたします。
誤り
黒字
正
トラック
黒字
ハイタク
自研センターニュース 2007年 3月号
15
http://jikencenter.co.jp/
自研センターニュース 2007.3(通巻378号)平成19年3月15日発行 昭和51年5月27日 第三種郵便物認可 発行人/鈴木 稔 編集人/小林吉文 C 発行所/株式会社自研センター 〒272-0001 千葉県市川市二俣678-28 Tel(047)328-9111(代表) Fax(047)327-6737
⃝
定価336円(消費税込み、送料別途)
本誌の一部あるいは全部を無断で複写、複製、あるいは転載することは、法律で認められた場合を除き、
著作者の権利の侵害となりますので、その場合には予め、発行人あて、書面で許諾を求めてください。
お問い合わせは、自研センターニュース編集事務局までご連絡ください。