防護柵の設置基準・同解説

防護柵の設置基準・同解説
車両用防護柵標準仕様・同解説
について
日本道路協会
交通工学委員会
交通安全施設小委員会
防護柵の設置基準・同解説
車両用防護柵標準仕様・同解説
防護柵の設置基準・同解説
防護柵の設置基準・同解説(以下基準・解説)
平成16年3月 社団法人 日本道路協会
構成:●防護柵の設置基準 □囲み内
防護柵の設置基準の改定について
(国土交通省道路局長 国道地環第93号
平成16年3月)
●基準の解説
解説
基準
以下における記述の見方
赤実線枠内は、基準の記述内容
青点線枠内は、解説の記述内容
緑二重線枠内は、基準改定の背景
¾ 新・旧で主要変更なし
(変更なし)の表記
¾ 新基準で削除
青時+取り消し線、(削除)の表記
¾ 新基準で追加・変更
斜線赤字+下線、(以下追加)(変更)の表記
基準・解説の構成
第1章
1−1
1−2
第2章
2−1
2−2
2−3
2−4
総則
目的
防護柵の定義
車両用防護柵
設置区間
種別
種別の適用
設置方法
第3章
3−1
3−2
3−3
3−4
第4章
4−1
4−2
歩行者自転車用柵
設置区間
種別
種別の適用
設置方法
共通事項
施工
維持管理
第1章 総則
1−1 目的(p1)
防護柵の適正な設置
(以下追加)
(変更なし)
美しい国づくり・地域づくりへの社会的要請が高
まり、道路景観の構成要素である防護柵につても、
より良好な景観形成に配慮し、防護柵の設置場
所、防護柵の構造や色彩などについて工夫を行
うことが求められるようになった。このような社会
的要請に応え、良好な景観形成を図りつつ安全
で円滑な道路交通環境を築くため、・・・・・・・本基
準が策定されたものである。
総則
1−2 防護柵の定義(p1)
①車両用防護柵
進行方向を誤った車両が路外等に逸脱するのを
防ぐ、車両乗員や車両の被害を最小限にとどめ
て、車両を正常な進行方向に復元させることを目
的とする。
副次的に運転者の視線を誘導する
(削除)
総則
1−2 防護柵の定義
①車両用防護柵(p2)
(以下追加)
従前は、防護柵による視線誘導を副次的機能
として期待していたが、美しい道路環境を創造し
ていく観点から、防護柵については、地域特性に
応じた景観への配慮を行うこととし、視線誘導に
ついては、視線誘導標等他の手段により確保す
ることを基本とする。
総則
1−2 防護柵の定義
①車両用防護柵(p2)
(以下追加)
防護柵を設置することは、車両の逸脱防止の有
力な方策のひとつであるが、他にも道路の新設・
改築時に十分な側方余裕を確保するなど、逸脱し
た場合においてもその損害を発生させないように
するなどの方策もあることから、対策の検討は、
道路および交通の状況を含めた幅広い視点から
行われる必要がある。その際には、関係者との適
切な役割分担のもと、連携しつつ対処していくこと
が重要である。
総則
1−2 防護柵の定義(p2)
②歩行者自転車用柵
歩行者および自転車の転落またはみだりな横
断の抑制
(変更なし)
第2章 車両用防護柵
2−1 設置区間(p3)
(1)主として車両の路外への逸脱による乗員の人的
被害の防止を目的として路側に車両用防護柵を
設置する区間
①盛土、崖、橋梁・高架等
②海、湖、河川等に近接
③橋梁・高架、トンネルなどへの進入部、車道に構
造物が近接
(変更なし)
車両用防護柵
2−1 設置区間(p3,4)
(2)主として車両の路外への逸脱による第三者へ
の人的被害の防止を目的として車両用防護柵を
設置する区間
①道路・鉄道に近接、交差
②分離帯を有する道路の対向車
③人家連担、歩道併設区間等
(3)その他の理由で必要な区間
事故多発、線形状況、気象状況
(変更なし)
車両用防護柵
2−1 設置区間(p4)
(以下追加)
防護柵が景観に大きな影響を与える施設である
ことを考慮し、景観を含めた良好な道路空間形成
の観点から柵以外の方法で道路利用者などの安
全確保を図る方策がないかについても、十分検
討を行うことが望まれる。特に、防護柵を連続的
に設置することができない区間では、車両用防護
柵の設置効果は期待できないので、他の方法に
ついて検討することが必要である。
車両用防護柵
2−2 種別(p12)
1.種別の設定
強度
45kJ以上
60kJ以上
130kJ以上
160kJ以上
280kJ以上
420kJ以上
650kJ以上
路側用
C
B
A
SC
SB
SA
SS
種別
分離帯用 歩車道境界用
Cm
Cp
Bm
Bp
Am
Ap
SCm
SCp
SBm
SBp
SAm
SSm
(変更なし)
車両用防護柵
2−2 種別
2.性能(p15)
衝突条件A(25トン車)、衝突条件B(1トン車)の衝突
で以下の性能を満足すること
(1)車両の逸脱防止性能
1)強度性能
突破されない強度を有すること
2)変形性能
たわみ性防護柵:所定の変形量以下であること
剛性防護柵:塑性変形が生じないこと
(変更なし)
車両用防護柵
2−2 種別
2.性能(p16、17)
(2)乗員の安全性能
車両の受ける加速度が、種別・形式に応じた所定
の数値以下であること
(3)車両の誘導性能
衝突後車両は横転しないこと
衝突後の速度が衝突速度の6割以上であること
離脱角度が衝突角度の6割以下であること
(4)構成部材の飛散防止性能
車両衝突時に構成部材が大きく飛散しないこと
(変更なし)
車両用防護柵
2−2 種別
2.性能(p18)
(右図を追加)
衝突時の車輪の最大進入位置
最大進入行程
防護柵前面の原位置
図−2.2.3 最大進入行程
車両用防護柵
2−2 種別
3.構造および材料(p26)
(1)防護柵高さ
車両誘導に必要な高さを確保する
(変更なし)
(以下追加)(p28)
一般的には、車道端部に近接して防護柵を設置
することから、縁石やアスカーブ、歩道のマウント
アップ等の有無に関わらず車道部の路面と考えてよ
い。ただし、防護柵を車道端部から相当程度以上離
して設置する場合で、車輪が縁石等に乗り上げて防
護柵に衝突すると考えられる場合には、その分路面
を高く設定してよい。
車両用防護柵
2−2 種別
3.構造および材料(p26)
(2)歩車道境界用車両用防護柵の形状
歩行者などに危害を及ぼさない構造とする
(3)材料
十分な強度・耐久性を有する部材であること
(4)防錆・防食処理
適切な防錆・防食処理を施す
(変更なし)
車両用防護柵
2−3 種別の適用(p36,37)
(1)設置場所
路側には路側用、分離帯には分離帯用、歩車道
境界には歩車道境界用を用いる。
(2)適用区間
道路の区分
設計速度
高速自動車国道
自動車専用道路
80km/h以上
60km/h以下
その他の道路
一般区間
A, Am
重大な被害発生の
恐れのある区間
新幹線などと交
差・近接する区間
SB, SBm
SS
SC, SCm
SA
60km/h以上
B, Bm, Bp
A, Am, Ap
SB, SBp
50km/h以下
C, Cm, Cp
B, Bm, Bp
SB, SBp
(変更なし)
車両用防護柵
重大な被害の発生する恐れのある区間
・大都市近郊鉄道・地方幹線鉄道との交差近接
区間
・高速・自専との交差近接区間
・分離帯のある道路で走行速度が特に高い区間
・路外の危険度が極めて高い区間
新幹線などと交差または近接する区間
新幹線、危険物貯蔵施設(ガスタンク等)に近接
(変更なし)
車両用防護柵
2−4 設置方法
(1)種類および形式の選定(p41)
1)種類の選定
原則としてたわみ性防護柵、橋梁・高架、中分な
どでは必要に応じて剛性防護柵
(変更なし)
(p44)
橋梁、高架区間においては、・・・・・・・・・(以下追加)
橋梁用ビーム型車両用防護柵が用いられることが多い。
また同区間においては、剛性防護柵と同程度あるいは
剛性防護柵に近い強度を有し、かつ路外の展望性を確
保する防護柵として、下部がコンクリート製、上部が金
属製の複合型防護柵が用いられる場合もある。
車両用防護柵
2−4 設置方法
(1)種類・形式(p41)
2)形式の選定
性能、経済性、維持修繕、施工の条件、分離帯の
幅員、視線誘導、視認性の確保、走行上の安心感、
快適展望性、周辺環境との調和などに十分留意し
てその形式を選定するものとする。
なお、車両用防護柵の形式としては、表-2.6に示
すものなどがある。
(削除)
3)短い構造物区間への対応
土工区間の車両用防護柵と同一形式を選定
(変更なし)
車両用防護柵
旧基準表-2.6 車両用防護柵の形式
種類
形式
たわみ性防護柵 1.ビーム型防護柵
(1)ガードレール
(2)ガードパイプ
(3)ボックスビーム
形式の概要
連結された波形断面のビームを支柱で
支えた構造となっているものをいう。
連結された複数のパイプを支柱で支えた
構造となっているものをいう。
連結された角型パイプを支えた構造と
なっているものをいう。
2.ケーブル型防護柵
(1)ガードケーブル
剛性防護柵
初張力を与えた角型パイプを支えた構造
となっているものをいう。
3.橋梁用ビーム型防護柵 橋梁・高架などの構造物上に設置される
防護柵で、丸または角型の閉断面を有
する複数の連結されたビームを支柱で支
えた構造となっているものをいう。
コンクリート製壁型防護柵 柵前面が塑性変形しないコンクリート製
の垂直面または傾斜面の構造となって
いるものをいう。
(削除)
車両用防護柵
2−4 設置方法
(1)種類・形式
2)形式の選定
i)たわみ性防護柵
①ビーム型防護柵(p44)
(以下追加)
d)木製防護柵
主としてビームに木材を用いた防護柵であり、車両
衝突時の衝撃に対して、木材ビームの剛性と金属製
接続部や支柱基礎部の変形で抵抗する防護柵であ
る。
車両用防護柵
2)形式の選定(p46)
車両用防護柵の形式の選定にあたっては、性能は
もちろんのこと、経済性、維持修繕、施工の条件、路
側の余裕幅や分離帯の幅員、視線誘導、視認性の確
保、走行上の安心感、展望性、周辺景観との調和、さ
らには、防護柵を設置する区間の交通状況、将来交
通量の予測などを含めた総合的な判断に基づき選定
することが必要である。
(削除)
(以下追加)
なお、これらのうち展望性や周辺景観との調和の検
討に関しては、景観に配慮した防護柵整備ガイドライ
ン(景観に配慮した防護柵推進検討委員会、平成16
年3月)を参照することが望ましい。
車両用防護柵
2−4 設置方法(p41)
(2)高さ
車両用防護柵の高さは、設置面から上端まで所定
の高さを確保
(3)基礎
設置条件・基礎状況を十分照査して設置
(変更なし)
車両用防護柵
2−4 設置方法
(3)基礎(p50)
床版の設計にあたっては、地覆構造および計算上
の便宜を考えて基本的には支柱1本当たりの抵抗
モーメントを隣接する両側の支柱までの柱間隔(2ス
パン)で割った値が床版に端モーメントとして働くもの
とする。
(削除)
(以下追加)
このとき抵抗モーメントの算出にあたっては、床版に
作用する付加的な力が2スパン以上にわたって作用
する分布荷重であることを考慮して、低減係数(0.5)
を用いるものとする。
車両用防護柵
2−4 設置方法(p42)
(4)設置延長
たわみ性防護柵は前後に20m程度延長
(以下追加)
ただし、橋梁・高架部などの構造物上に設置する
際、防護柵構造などの関係で、前後の土工部に設置
する防護柵との連続性を確保することが困難な場合
はこの限りでない。
車両用防護柵
2−4 設置方法
(4)設置延長(p51)
(以下追加)
橋梁、高架等に設けられる橋梁用ビーム型防護柵
などで、橋梁、高架部に接続する一般部に延長して
設置することが難しい場合については、防護柵端部
の支柱間隔を1/2にするなどにより端部の強度を確
保することが必要である。
車両用防護柵
2−4 設置方法(p42)
(5)設置余裕
防護柵の変形量に応じて背後に設置余裕を確保
(6)連続設置
防護柵は不連続とならないように設置
(7)分離帯への設置
分離帯では原則として中央に設置
(8)端部処理など
1)端部処理
端部の緩衝性・設置位置に配慮
(変更なし)
車両用防護柵
2−4 設置方法(p43)
(8)端部処理など
2)端部のすりつけ
異なる種別が隣接する場合は誘導面を連続させ
る
3)高速道路などの分岐部
分岐部では表示灯、緩衝施設などを併設
(9)合流部などでの視認性
合流部・交差点部などでの視認性確保
(10)積雪における対応
積雪地では積雪による荷重を考慮
(変更なし)
車両用防護柵
2−4 設置方法(p43)
(11)色彩
車両用防護柵の色彩は、視線を誘導する機能を確
保するため、白を標準とする。ただし、他の手段によ
り視線誘導が図られる場合はこの限りでなく、良好な
景観形成に配慮するなど適切な色彩とすることがで
きる。
(削除)
(以下追加)
車両用防護柵の色彩は、良好な景観形成に配慮し
た適切な色彩とするものとする。なお、線形条件、幅
員、気象状況などにより視線誘導を確保する必要が
ある場合には、視線誘導標の設置等適切な視線誘
導方策を講じることとする。
車両用防護柵
2−4 設置方法
(11)色彩(p59)
車両用防護柵の色彩は、景観に配慮した適切な色
彩を用いることとしており、色彩の検討にあたっては、
景観に配慮した防護柵整備ガイドラインを参考にす
るとよい。なお、急カーブが連続する区間、道路幅員
が急に狭くなっている区間あるいは濃霧の発生によ
り前方の視認性が低下しやすい区間などについては、
道路の線形を明示するために視線誘導標などにより
視線誘導を図ることが必要である。このとき、視線誘
導標などの設置については、視線誘導標設置基準・
同解説((社)日本道路協会、昭和59年10月)を参照さ
れたい。
(変更)
第3章 歩行者自転車用柵
3−1 設置区間(p60)
(1)歩行者等の転落防止を目的として路側または歩
車道境界に歩行者自転車用柵を設置する区間
1)路外が危険な区間
(2)歩行者の横断防止などを目的として歩車道境界
に歩行者自転車用柵を設置する区間
1)横断禁止区間
2)横断防止が必要な区間
3)防護柵により歩道と車道を分離することで歩行
者の安全性が確保できる区間
(変更なし)
歩行者自転車用柵
3−2 種別(p62,63)
1.種別の設定
種別
P
SP
設計強度
Fv:590N/m以上
Fh:390N/m以上
Fv:980N/m以上
Fh:2,500N/m以上
設置目的
備考
転落防止 荷重は、防護柵
横断防止 の最上部に作用
するものとする。
転落防止
2.性能
上記表の設計荷重に対して塑性変形しない強度
(変更なし)
歩行者自転車用柵
3−2 種別(p64)
3.構造および材料
(1)防護柵高さ
転落防止:1.1m、横断防止:0.7∼0.8m
(2)形状
歩行者等に危害をおよぼさない(ボルトの突起、
部材の継ぎ目など)
(変更なし)
歩行者自転車用柵
3−2 種別(p64)
3.構造および材料
(3)材料
十分な強度を持ち、耐久性に優れる材料
(変更なし)
(p65)
一般に歩行者自転車用柵に用いられる材料の例を
表−3.2.1に示す。
(以下追加)
この表に示す以外の材料としては、人との親和性に
配慮した材料として木材が用いられる場合などもある。
歩行者自転車用柵
3−2 種別
3.構造および材料(p64)
(4)防錆・防食処理
車両用防護柵に準ずる
(5)車両用防護柵の兼用(p68)
車両用防護柵は、上記条件を満足すれば歩行者自
転車用柵として兼用可
(変更なし)
歩行者自転車用柵
3−2 種別
3.構造および材料
(5)車両用防護柵の兼用(p68)
ⅰ)兼用の例
(以下追加)
③土工部においては、車両用
防護柵の支柱を嵩上げし歩行者
転落防止のための横梁を設ける
ことなどにより、路面上から1.1m
の高さを確保する。
歩行者自転車用柵
3−2 種別
3.構造および材料
(5)車両用防護柵の兼用(p68)
ⅰ)橋梁・高架に設置する場合の考え方
③橋梁、高架区間の歩車道境界には、以下のよう
な場合に、必要に応じて車両用防護柵を設置する。
a)転落車両による第三者の二次被害の恐れ
b)線形が視認されにくい曲線部
(以下追加)
c)地域の気象特性によって路面凍結が生じやすくス
リップ事故が多発している場合
歩行者自転車用柵
(参考)
1.背景
平成13年度冬期に橋梁から転落して死傷する事故
が多発。発生箇所は、いずれも直線橋の歩行者自転
車用柵設置区間で、路面の凍結を確認。
2.対応
地域の気象特性等によって路面凍結が生じやすくス
リップ事故が多発している橋梁は、車両用防護柵を設
置
平成14年7月5日付 事務連絡
橋梁部の車両用防護柵の設置等について
(国土交通省国道課、地方道・環境課課長補佐発
直轄道路管理者宛)
歩行者自転車用柵
3−3 種別の適用(p72)
原則はP種、集団荷重が予想される箇所はSP種
3−4 設置方法(p73)
(1)高さ
(2)基礎
(3)柵間のすり抜け防止
(4)合流部などでの視認性確保
(5)色彩
(6)積雪地域における対応
(変更なし)
歩行者自転車用柵
3−4 設置方法
(5)色彩(p76)
歩行者自転車用柵は、設置する区間の地域性や周
辺環境に応じ、美観などを考慮しなければならない場
合が多いため、良好な景観形成に配慮した適切な色
彩とするものとしている。
(以下追加)
なお、色彩の検討については、景観に配慮した防護
柵整備ガイドライン(景観に配慮した防護柵推進検討
委員会、平成16年3月)を参考にするとよい。
第4章 共通事項
4−1 施工
1.施工(p77)
交通安全、他の構造物への影響などに留意
2.表示(p85)
種別、設置年月、道路管理者名などを表示
4−2 維持管理(p86)
1.点検
日常のパトロールで防護柵の異常の有無を点検
豪雨、地震後なども点検
(変更なし)
共通事項
4−2 維持管理
2.維持管理(p87)
事故後はただちに復旧、汚れが著しいときは洗浄、
塗装が剥離した場合には再塗装
3.記録(p89)
適切な維持管理のため、防護柵の設置区間、種別、
設置年月日、形式などを台帳に記録
防護柵が破損した場合も、延長、箇所などを記録
4.積雪における対応
積雪地の防護柵は、除雪作業が防護柵を損傷させ
ないよう十分配慮
(変更なし)
その他の改定事項
・各種統計データを最新版に差し替え
・現在の運用状況、開発状況に対応した修正
・数値などの表記誤り修正
・字句等の誤謬修正
・図表内の単位の明記
車両用防護柵標準仕様・同解説
車両用防護柵標準仕様・同解説
(以下「仕様・解説」)
平成16年3月 社団法人 日本道路協会
構成:●車両用防護柵標準仕様
車両用防護柵標準仕様について
(建設省道路局道路環境課長
建設省道環発第4号 平成11年2月)
●解説・参考資料
標準仕様・解説の構成
車両用防護柵標準仕様
車両用防護柵標準仕様
別紙 1 たわみ性防護柵の各仕様の変更方法
別紙 2 剛性防護柵の各仕様の設計方法および変
更方法
解説・参考資料
1.車両用防護柵標準仕様について
2.たわみ性防護柵の標準仕様について
3.剛性防護柵の標準仕様について
車両用防護柵標準仕様
標準図
記号、設置条件等
仕様記号
標準仕様
車両用防護柵標準仕様の記載事項例
標準図
仕様記号 : Gr-C-4E
種別
: C
衝撃度(kJ): 45
主な用途 : 路側用
支持条件 : 図示
車両の最大進入工程(m): 0.20
仕様の適用範囲と留意事項:別紙1参照
寸法表L(mm): 4000
標準仕様
別紙1 たわみ性防護柵の各仕様の変更方法
(p99∼105)
1.形状・寸法の変更 : 最小支柱間隔、
分離帯用ガードレールのビーム外側間隔
2.支持条件の変更
2.1 土中埋め込みの場合
必要背面土質量
土質量が不足する場合の対応:根巻き、連続基礎
ガードケーブル端末コンクリート基礎の設計
(変更なし)
標準仕様
別紙1 たわみ性防護柵の各仕様の変更方法
(p105∼109)
2.支持条件の変更
2.2 コンクリート埋め込みの場合
支柱最大支持力
ベースプレート対応策
補強鉄筋量、形状
(変更なし)
標準仕様
別紙2 剛性防護柵の各仕様の設計方法および変更
方法(p111∼118)
1.設計荷重 : 衝撃度と衝突荷重
種別毎、形式毎の衝突荷重
種別:SC, SB, SA, SS
形式:単スロープ型、フロリダ型、
直壁型
2.安定計算方法
3.構造設計
(変更なし)
解説・参考資料
1.車両用防護柵標準仕様について(p121)
1−1 車両用防護柵の性能確認と車両用防護柵
標準の性能を満足する仕様
実車衝突試験による確認
又は
車両用防護柵標準仕様に掲載されている
(変更なし)
解説・参考資料
1−2 標準仕様に掲載の車両用防護柵
(p122,123)
標準仕様に掲載されている防護柵の形式
たわみ性防護柵
Gr:ガードレール Gc:ガードケーブル
Gp:ガードパイプ Gb:ボックスビーム
剛性防護柵
Rr:現場打ちコンクリート
Rp:プレキャストコンクリート
(変更なし)
解説・参考資料
2.たわみ性防護柵の標準仕様について
2−1 構造諸元等に関する解説 (p124,129)
たわみ性防護柵の構造の特質
ガードレール
ガードケーブル
ガードパイプ
ボックスビーム
(変更なし)
解説・参考資料
2−2 支持条件の変更の適用例(p130,131)
(以下追加)
背面土量の算出方法および計算例
隣接支柱と重複しない場合(2A≦L)
A=(B+X tanθ)/(tanα+ tanθ)
S1=A・(X tanθ+B)/2
S2=(X2・tanθ)/2
V=2・S1・A/3-2・S2・X/3
z
z
X
B
隣接支柱と重複する場合(2A>L)
背面土質量の算出方法に基づいて
支柱間隔の短縮方法について例示
θ
α
A
解説・参考資料
2−2 支持条件の変更の適用例(p133∼135)
(以下追加)
3)連続基礎の設計
連続基礎の設計方法および計算例
¾ 支柱周り配筋の荷重はPmax
¾ 安定計算の衝突荷重は下表
種別 C
B
A
SC
SB
SA
荷重 30
30
55
60
80
100 130
(kN)
ビーム中心に作用
SS
解説・参考資料
¾
¾
支柱周りの配筋は、橋梁用防護柵の設計方法に
準拠
安定計算は、転倒、滑動、地盤応力について行う
設計条件
基礎最大長 10m
車両輪荷重を考慮
安全率は原則1.5
解説・参考資料
2.たわみ性防護柵の標準仕様について
2−2 支持条件の変更の適用例
支柱短縮計算例
ガードケーブル端末支柱の計算例
ベースプレート方式の計算例
割り込みリブプレート方式の計算例を角支柱
について例示
(変更)
解説・参考資料
3.剛性防護柵の標準仕様について(p142∼153)
3−1 構造諸元等に関する解説
剛性防護柵の特質
形状 : 単スロープ型、フロリダ型、直壁型
設置方法
標準仕様の適用範囲
仕様の変更方法
3−2 設計方法および変更方法の適用例
安定計算の例
構造計算の例
(変更なし)